●靴日記

★1日履いた靴の情報を中心に日記形式で紹介します。

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4/30(水) AUBERCYのウィングチップ・トリプルソール

今日は、どんよりとした空模様でしたが、家を出る時に雨は降っていなかったので、レザーソールの靴にしよう考えて、トリプルソールのウィングチップをセレクトしました。
降水確率は半々でしたが、梅雨時を前にして、今後もラバーソールの靴の出番が多くなると予想されるので、なるべくレザーソールの靴を履いておこうと考えたのです。
結局、運良く雨に当たらずに済みましたが、トリプルソールなら多少の雨でも安心との思いもありました。
コバが段々になっていて、見るからにボリュームがあるのですが、内羽根式なので何となく清楚なイメージがあるのと、深みがあるダークブラウンなので、意外と派手な印象がありません。
ミディアムグレーのスーツの合わせたので、コントラストは合ったのですが、シックにまとまりました。
やや太目の裾のパンツだったので、大振りなボディでも、バランスがとれていたようにも感じます。
第一印象では派手に見えますが、実際に履くとスーツなどに合わせやすい靴です。
目の高さでは普通のレースアップに見える靴を、良く見るとトリプルソールだった、そんな印象でもあります。
さりげなく、違いを演出できる靴と思います。



4/29(火) ベルルッティのアレッサンドロ・ノルベジアン・スムースレザー

今日は、軽く車で出かけただけなのですが、昨日に引き続いてベルルッティの靴を履きたくなり、アレッサンドロをセレクトしました。
とにかく、昨夜のうちにベルルッティの靴を履こうと決めていたのです。
黒系のジーンズ+ベージュ系のジャケットに合わせましたが、足元がアクセントになりました。
とにかく、美しい靴です。
ヒールで接合されただけの1枚革で造られたホールカットですので、パティーヌ(色付け)の美しさが引き立ちます。
ミディアム・ブラウン系を中心に、何色も重ねられていて、何といいますか、惚れ惚れするような風合いです。
スムースな革質からか、光沢もあり、磨くと眩いばかりに輝きます。
さらには、伸縮性もあるので、足にピッタリとフィットします。
カーフとしては、履き皺も入るのですが、これも良い感じでして、自分が履きこんだ結果としてできた独特の味を感じます。
ベルルッティにだけ使われる門外不出のベネティアン・レザーの魅力は、履き込むほどに魅力を増すのです。
ポインティーなラストに、艶やかなベネティアン・レザーと、魅了される要素が十二分にある靴です。

ベルルッティにしては、プレーントゥのようにも見える癖の無いデザインでもあるので、1足目のベルルッティの靴としてもお勧めです。


4/28(月) ベルルッティのUーチップ・ノルベジアン・クラブライン・スムースレザー

今日は、祝日前なので、気分的にリラックスしていたこともあって、ベルルッティの靴を履きたくなり、Uーチップをセレクトしました。
いかにも魅惑的なラインを描いた艶かしい佇まいなので、履いているだけで華やいだ気分になるのです。
スクエアのトゥに向けてのポインティーなシルエットと、土踏まずあたりの深い部分から出ていて低い位置にあるU型のステッチが、絶妙なバランス感に溢れていて、メリハリのあるデザインが印象的です。
何色も色が交じり合った濃い色合いのパティーヌ(色付け)も、年月を重ねたかのような独特の風合いとなっています。
しかも、滑らかな革質からか、軽く磨いただけで、艶やかに光り輝きます。
私にとって、初めてのベルルッティですが、完全に魅せられてしまいました。
上質な革にありがちな繊細さも感じますので、耐久性は強いとは言えないかもしれません(このあたりは確証はありません)が、実用品としてというよりも芸術品として履き続けたい靴です。
このような感覚を持った靴はベルルッティが初めてです。
「ベルルッティか、それ以外の靴か」と感じさせられるほどの存在です。


4/27(日) J.M.ウェストンのローファー(ライトブラウン)

今日は、昨日に引き続いて暖かい1日でしたので、スリッポンタイプにしようと考えて、ライトブラウンのJ.M.ウェストンのローファーをセレクトしました。
初夏ともいえる陽気だったことと、上着無しで着用した綿のカットソーもミディアムブラウンでしたので、明るめのライトブラウンにしようと考えたのです。
紺のツイルのパンツにはさまれて、上下で連絡しあったコーディネートになったと思います。
とにかく、私にとって、初めての本格靴でして、思い出深い靴です。
10年以上前に、清水の舞台から飛び降りるかのような気持ちで、シップスで買ったことを思い出します。
69,000円だったのですが、当時の年収から考えると、かなり無理をした覚えがあります(今でも、決して安い金額ではありませんが)。
それでも、カッチリした質感と、馴染んだ後には足の一部のように感じる履き心地に、高いだけの価値はあると納得した覚えがあります。
板の上に乗っているかのように感じた履き馴らしには、ビックリしましたが、今から考えると大したことではなく、当時が微笑ましいです。
靴の数が揃った現在では登場回数が減っていますが、小粋なスタイルが気に入って、雨でも関係無く毎週末に1度は必ず履くなど、購入後しばらくはかなり酷使してきました。
箱根で大雪に遭遇した時に履いていた靴もこの靴ですし、初めての英仏出張にも持って行きました。
そんな靴ではありますが、現在でも小傷が入っている以外はコンディション的に全く問題が無く、やや色が薄くなったようにも思えるものの、まだまだ現役です。
これ程までに耐久性のある靴とは当時は知りませんでしたが、J.M.ウェストンの耐久性を身をもって体感してきた靴です。
今後も何十年も履き続けようと思いますし、期待に応えてくれる靴と思います。


4/26(土) オールデンのローファー(ノーライニング)

今日は、暑いと感じる程の陽気でしたので、スリッポンタイプの靴を履きたくなり、今回デビューとなるオールデンのノーライニング・ローファーをセレクトしました。
通常は、コードヴァンのインナーにも革が貼ってあるのですが、このコードヴァンは1枚革で造られた限定品です。
各セレクトショップで別注をかけていてディテールが異なりますが、このシップス別注品は、通常のローファーと比べると、ヴァンプの両サイドのステッチがコの字型になっていることと、コバが少々張り出し気味になっています。
デザインよりも、履き心地の差にビックリでした。
履いた瞬間は、正直ライニングが貼られたタイプとの違いはあまり感じませんでしたが、歩いている内にはっきりと違いが体感できたのです。
とにかく、ソフトな履き味です。
甲上部が柔らかいからか、吸いつくような心地良さです。
普通のタイプでもオールデンの靴は、足型の許容範囲が広くて、履き心地は良いのですが、この靴はさらに上のレベルに感じます。
さらには、コードヴァン独特の履き皺も、クッキリとつくわけではなく、全体的に広く湾曲するような感じで、見た目にも異なります。
とにかく、これまでのオールデンのコードヴァンの靴とは、履き心地といい見た目といい、違うことは確かなようです。
今後、履きこんで馴染んでからの変化がどうなるかも、楽しみです。

この靴は、シップスのバーゲン終盤に入手しました。
サイズが残っていて、ラッキーでした。


4/25(金) J.M.ウェストンのゴルフ(ライトブラウン)

今日は、家を出る時には、小雨が降っていたので、ゴルフをセレクトしました。
雨のカジュアル・フライデーだったので、迷わずゴルフを履いたわけです。
ラバーソールとフッ素加工されたアッパーで完全武装されているので、雨でも安心なのです。
(日本で売っているライトブラウンはフッ素加工されていないとのことですが、このゴルフはフランスでスペシャル・オーダーしたものでフッ素加工されています。)
フッ素加工されているので、もともとマットな質感の革が、やや焼けて良い感じの色合いに変化してしてきています。
店頭で売っている物とは明らかに見た目が異なるので、エイジングを重ねて、自分の1足になったような気がします。
甲高で丸みを帯びてコロンとしたシルエットが、特にカジュアルには小粋な足元を演出してくれるのです。
青系のツイルのパンツ、グリーン系のカットソー、ベージュの綿のジャケットに合わせましたが、軽やかな足元になったと思います。
カジュアルで迷った時に、ゴルフを履いていると安心です。


4/24(木) ジョンロブ・パリのシャンボールド

今日は、どんよりとした空模様ではありましたが、ここ最近の恒例で、レザーソールのシャンボールドをセレクトしました。
家を出るときには雨が降っていなかったことと、午後には降水確率が低かったので、ラバーソールの靴にしない決断したわけです。
といいますか、この靴を履きたい気分が、雨に当たるリスクに勝った、というのが本音です。
それほどまでに、気にいってしまいました。
流麗なシルエットと、U型のステッチのバランスがとれて洗練されたデザインが、残像のように残っていて、週に一度は履いてしまうことが多くなりました。
トゥに縦に入った縫い目が見えないスキンステッチ、トゥ部分がダブルソールで土踏まず部分がシングルソールになっているスペードソールなど、凝った造りになっていることも心を揺さぶります。
革質も、フィリップなどの上級ライン程の艶やかさはありませんが、必要にして十分の光沢があります。
もともとジョンロブ・パリの靴が持っている剛性感に加えて、ダブルソールのクッションの良さとシングルソールの柔らかさの両方が味わえる、贅沢な履き心地でもあります。
茶系のスーツとの相性も、同系色なので当然のように良かったです。
さらにワンランク上のポートマンか、ライトブラウン系のシャンボールドも、いつか入手した気分になっています。


4/23(水) J.M.ウェストンの内羽根式ストレートチップ

今日は、特に何も考えずに、プレーンなストレートチップをセレクトしました。
何の変哲も無いプレーンな内羽根式ストレートチップでして、まさにいぶし銀のような存在です。
シングルソール、セミスクエアなトゥ、大きめなキャップトゥのデザイン、ノーマルなシルエットと、特に流行りな部分はありません。
しかしながら、そのオーソドックスな佇まいは、変に緊張することなく履いていても安心できるのです。
しかも、J.M.ウェストンらしい丁寧な仕事が施されているからか、小傷はついていますが、今でも新品に近い状態にも見えます。
このような由緒正しい(いわゆる)普通の靴は、ロングノーズ全盛の現在、少なくなっているので、貴重な存在でもあります。
当然ながら、スーツとの相性もよく、濃いグレー系のスーツと合わせたのですが、存在が主張することなくうまくコーディネートできました。
一見すると世の中に普通に出回っている靴のように見えるストレートチップが、実はJ.M.ウェストン製だった、そんなさりげなさも魅力です。

空模様は、雨を予感させましたが、降水確率がそれ程高くなかったこともあって、運良く雨には当たりませんでした。
時々雨が降っていたからか、路面が濡れてはいましたが、直接は雨に遭遇せず運が良かったです。
耐久性のあるアッパーは、定評通り雨でもあまり問題がありませんが、シングルソールなので水の侵入が心配だったのです。
路面が濡れている程度では、水が染み込んでくることもありませんでした。


4/22(火) ベルルッティのUーチップ・ノルベジアン・クラブライン・スムースレザー

今日は、病院に行く予定があったこともあって、コンフォート感に溢れるベルルッティの靴をセレクトしました。
ごつく見えるノルベジアン製法ではありますがソフトな履き心地ですし、ノングノーズなので捨て寸に余裕がありながらもアイレットが上部に2つあるだけなので、履いていてとっても楽なのです。
伸縮性に富むベネティアンレザーの効果か、ロングノーズで特徴的な甲の上部が貼りついてるかの感覚でもあります。
ですので、決してルーズでは無くむしろ足にピッタリするような感覚なのですが、足にはとっても優しいのです。
ベルルッティの靴というと、綺麗なパティーヌ(色付け)とポインティーなスタイルが注目されますが、足をリラックスさせてくれる履き味も素晴らしいです。
今日は、魅惑的で美しいスタイルを堪能するよりも、その履き心地の方にありがたみを感じました。
何といいますか、履いていて、「癒された」感じです。


4/21(月) J.M.ウェストンのロジェ(ダークブラウン)

今日は、朝に家を出る時には、小雨が降っていたので、ロジェをセレクトしました。
3日連続で、J.M.ウェストンのラバーソール付きの靴を履いたことになります。
ここ数日、天気があまり良くないんだなと、改めて感じました。
とにかく、雨の場合は、スーツ用ならロジェ、カジュアル用ならゴルフ、必然的に決まってしまいます(ローテの都合で、スーツにゴルフも合わせますし、カジュアルにロジェの場合もあります)。
どちらも、雨以外に履いても、デザイン的にも全く問題無くまとまるのですが、靴の数がある程度揃ったので、必然的にそうなっています。
雨の多い日本では、まさに重宝する靴なのです。
しかも、このナローなシルエットのロジェは、紺のスーツとの相性は、バッチリでした。
フッ素加工がされているので、マットな質感なので、さりげなく履きこなすことができるのです。
少々テーパードがかった細身のパンツでしたので、靴全体が良く見えましたが、洗練されたラインを描いていて小粋な足元に感じました。
世の中に出回っている中でも、完成されたUーチップの一つと思います。


4/20(日) J.M.ウェストンのゴルフ(紺)

今日は、昨日に引き続いて雨が降っていたので、ゴルフをセレクトしました。
暖かくなってきたので、気分的に何となく紺色を履きました。
紺色はフッ素加工はされていないのですが、もともとJ.M.ウェストンの革は丈夫ですし、小雨でしたので、全く問題ありませんでした。
もちろん、ソールから水が侵入してくることもなかったです。
この紺色のゴルフは、本格的な大雨には遭遇しておりませんが、ある程度の雨なら大丈夫のようです。
J.M.ウェストンのラバーソールの靴であっても、ウェルト靴ですので完全防水ではありませんし、水が侵入する個体もあると聞きますが、私の持っているゴルフ4足とロジェ3足は、偶然かもしれませんが、そのようなことはありません。
さて、どんよりとした空模様でしたので、黒っぽく見えました。
深みのある紺色なので、屋内で黒に見えるだけでなく、暗い空模様なら屋外でも黒っぽく感じます。
もちろん、よく見ると青系を感じますので、さりげなく普通の靴との違いを演出できます。
青系の色合いに加えて、丸みを帯びたかわいらしいデザインですので、ジーンズとの相性も良かったですし、暖かくなるこれからの季節はさらに活躍してくれそうな予感で一杯です。

この靴は、パリのショップでカラーオーダーして買いました。
パリではカラーオーダーは約30%アップですので、追加料金のかからない日本でオーダーする靴としても、お勧めです。


4/19(土) J.M.ウェストンのゴルフ(黒)

今日は、雨模様の天気でしたので、何の躊躇いも無く、ゴルフをセレクトしました。
休日で時間があったので、何を履こうかゆっくり考えて、最近履いていないチャッカーブーツにしようとしたのですが、どんよりとした空模様から急遽ゴルフに変えました。
ラバーソールとフッ素加工されたアッパーで完全武装されているので、雨でも安心なのです。
ウェルト靴ですので、完全防水では無く、雨水が侵入してくる個体もあると聞きますが、偶然かもしれませんが、私の持っているゴルフはそんなことはありません。
結局、車での移動がほとんどで、本格的な雨には当たりませんでしたが、いつ雨に当たるかも知れないとの心配をしないで済むだけでも、気分的に楽でした。
良く考えると、このゴルフも久し振りに履いたことになりますが、やはり、甲高で丸みを帯びたデザインは、コロンとしていて、何と言いますかかわいらしさを感じます。
履いていると、小粋な足元になりますので、特にカジュアル時には、晴れていても雨でも天候に関係無く洒落た演出ができます。
しかも、フッ素加工されているので、マットな質感であることもあって、さりげなく履きこなせます。
とにかく、カジュアル(雨でも、ローテの都合でビジネス用に使いますが)の時に迷ったらゴルフにすると足元はまとまるので、一足持っていると安心です。


4/18(金) ウゴリーニのホールカット

今日は、朝一番に目についたウゴリーニのホールカットをセレクトしました。
私にとっては、人手によるオーダーメイドの靴として唯一持っている靴なのですが、美しいラインが気になったのです。
かなり低めの甲とトゥに向けて急激に絞り込まれたシルエットは、いかにも既製靴ではない雰囲気です。
さすがに普通の靴でないように見えたのか、「ハンド・メイドの靴ですか?」などと、言われたくらいです。
このようなシルエットでも、トゥなどに捨て寸は多くありますし決してピッタリ感のある履き心地ではありませんが、足に負担が無く楽に履けるのは、オーダー靴だからと可能なのだと思います。
さらには、少々色褪せたように仕上げてもらったライトブラウンも、クラシカルな風合いでして、いかにもエイジングを重ねたようでもあります。
革質的には決して極上のものではありませんが、色合いも人手で仕上げた風合いですし、人間味に溢れています。
ハンドソーン・ウェルト製法ですし、ハンドメイドのコバの出し縫いは少々不揃いなのですが、機械縫いに無い暖かみがあります。
とにかく、見た目も、造りも、さらには実際に履いていても、高いレベルの仕事がされているのが体感できて、いかにもス・ミズーラらしい、オーラのようなものを感じます。
このような靴が、10万円台でオーダー可能とすると、同価格帯の既製靴がたくさんある中、コスト・パフォーマンスが最高であることは事実です。
ただし、私も同価格帯の既製靴は買いますし、理屈だけでは購入を決定する要因にならないのが、人間のおもしろさとでも言えましょうか。


4/17(木) ジョンロブ・パリのシャンボールド

今日は、最近の木曜日の習慣で、シャンボールドをセレクトしました。
特に深い理由はありませんし、今後ともそうする気はないのですが、スーツを着る週の最終日に履きたくなるのです。
とにかく、トゥに向けてのシャープなシルエットが、とても美しいラインを描いているのが、印象的です。
この流麗なシルエットには、履いている上から見ても、思わず見とれてしまうほどです。
適度に光沢のあるアッパーなどの最上質な素材を使って、スキンステッチなどの造りも細部に渡って丁寧に仕事が施されているので、エレガントな見映えがさらに強調されています。
茶系のスーツに合わせましたが、当然のようにマッチしていました。
同じ系統の色合いだったせいか、本来存在感がある靴なのですが、それほど目立つことなくさりげなく履きこなせました。
世の中にあるU−チップの中で、最も華麗で美しいU−チップの一つと思います。
ここ最近、毎週履いていても、全く飽きることなく満足感に浸っています。


4/16(水) AUBERCYのウィングチップ・トリプルソール

今日は、久し振りに、トリプルソールのウィングチップをセレクトしました。
見た目の第一印象とは異なり、意外な程シックに感じる靴です。
コバが張り出してはいますが、段々になっているので視覚的には派手さが和らいで見えますし、何よりも内羽根式なので印象的に清楚な感じもするのです。
しかも、元来ダークブラウンは控えめな色合いですし、良い革なのでそれなりに光沢もありますが、存在を主張する程ではなくクラシカルな風合いなのです。
大振りなボディーながらも、素材とかデザインとの全体バランスが良いので、派手さをそれ程感じさせない靴とでもいえましょうか。
ところで、紺のピンストライプのスーツに合わせましたが、結構調和が取れていたと思います。
パンツの裾幅がやや太めだったこともあって、この大振りな靴とバランスがうまくとれていたような感じです。
よく見ると大振りですので普通の靴とは違う靴なのですが、実際にはさりげなく履きこなすことができます。
何気なく履いている靴が、実は誰が見ても明らかな凝った仕様(トリプルソール)が施されている、そんな感じです。


4/15(火) J.M.ウェストンのロジェ(ダークブラウン)

今日は、雨が降っていたので、迷うことなくロジェをセレクトしました。
フッ素加工されたアッパーとラバーソールで、完全武装されているので、雨でも安心なのです。
ウェルト靴ですので、完全防水ではないので、水がしみ込む個体もあるとのことですが、偶然かもしれませんが、私の持っているロジェ3足はそんなことはありません。
最近、雨模様の天気が多いので、このロジェの出番も多く、この靴を所有していない靴ライフは想像できません。
雨でも靴のレベルを妥協しないで履くことができる準備があるのは、かなりの安心感です。
さらには、機能面だけでなく、デザイン的にも、ナローなシルエットですので、優美な佇まいです。
スマートなラインを描いているので、ソフトな印象なUーチップではありますが、スーツにも合います。
しかも、マットな質感のアッパーはあまり主張しないので、黒系のスーツとの相性も悪くはありませんでした。
U型のステッチとトゥ部分のバランスも良く、ベストデザインのUーチップの一つと思います。


4/14(月) ジョンロブ・パリのフィリップ(ダークブラウン)

今日は、スリッポンタイプを履くことの多い週初めではありますが、重要な案件を控えていたので、気合を入れるために、フィリップをセレクトしました。
このフィリップは、個人的にイベント事がある時に履くことが多いですし、初心を思い出させてくれる濃紺のスーツに合わせたこともあって、いやがおうでも気分が盛り上がります。
内羽根式ストレートチップに、トゥに1列だけパーフォレーションが入っただけのいわゆるパンチド・キャップトゥなのですが、シルエットとか素材感などの上質感に溢れた気品あるスタイルが、気を引き締めてくれます。
黒の方がよりビジネス向きかもしれませんが、この底光りしたダークブラウンの華やいだ感じも悪くはありません。
ちなみに、フィリップを履いた効果かどうかはわかりませんが、ここ数週間続いていた懸案事項が解決しました。
いわば、個人的にビジネス時の勝負靴の一つになっています(もちろん、お気に入りの靴なので、イベント以外でも履くことがありますが)。
とにかく、造りといい質感といいスキの無い靴パーフェクトな靴ですので、息苦しさを感じる方もいるかもしれませんが、既製靴最高品質を味わう喜びは得られるのではないでしょうか。
ダークオークのフィリップを履いている時の個人的な感覚は、趣味の良いアンティークの調度品を実際に使える喜びを堪能しているかのような、満たされた気分になります。


4/13(日) ジョンロブ・パリのバロス

今日は、ジョンロブ・パリのバロスをセレクトしました。
個人的に、ジョンロブ・パリで唯一持っているカジュアルタイプの靴ですので、何となく履きたくなりました。
丸みを帯びているトゥが視覚的に和らげてくれるのか、それ程は目立ちませんがデッキシューズのような風合いも感じるロングノーズのシルエットです。
U型のステッチの面積が大きいのですが、低めの甲とアッパーの上質感が素晴らしく、まさに優雅な佇まいです。
カジュアルタイプながら、エレガントな雰囲気を感じさせるので、さすがはジョンロブ・パリの靴だけあります。
濃い色合いの服装に合わせたので、問題無くまとまりました。
カジュアルスタイルに、こだわりのあるエスプリを効かせるには、最適な靴と思います。
本格靴に興味を持ち始めた頃(約10年前)に、興味を覚えた思い入れの強い靴でもあります。
当時は、クロケット社製だったとのことですが、この靴は自社工場製です。
どちらでも、良い悪いは無く、価値観とか好き嫌いなの範疇でしょうが、個人的にはこの靴で満足しています。
スタイルは変わっていも、基本は変わらないでしょうし、履く度にこの靴に憧れた当時を思い出します。
履き心地も、ジョンロブ・パリ特有の剛性感を感じさせながら、踵の食いつきも良く最高レベルです。


4/12(土) AUBERCYのホールカット・ノルベジアン(黒)

今日は、掲示板関連の方と会うことになっていたので、どんよりとした怪しい空模様ではありましたが、つい気合いが入って、コードヴァンのホールカットをセレクトしました。
家を出る時には雨は降っていませんでしたし、翌日は晴れるとの天気予報でしたので大丈夫と判断したわけです。
(ただ、掲示板の方達と会う予定が無ければ、履くことはなかったと思います。)
しかしながら、しっかりと、雨に遭遇してしまいました・・・。
奇跡は起こらず、例によって、靴の表面には、コードヴァン特有の雨跡がクッキリと所々に残ってしまいました。
何となく、光沢も、弱くなっているような気もします。
起きてしまったことはしょうがないので、あきらめるしかありません。
傷がついた時のように、時間が解決してくれると、信じることにします。
ただ、オールデンのチャッカーブーツは雨でもガンガン履いてきた経験から、雨跡がたくさんあるコードヴァンも味ではありますが、ホールカットはドレッシーなのでそう簡単に割り切ることは中々できません。
どんな手入れをしてもすぐには回復することはないので、各種クリームを使って手入れして、時間をかけてもとに戻す努力をしていこうと思います(まずは、アレンのコードヴァンクリームを使ってみます)。


4/11(金) ベルルッティのアレッサンドロ・ノルベジアン・スムースレザー

今日は、無性にベルルッティの靴を履きたくなり、アレッサンドロをセレクトしました。
魅惑的な靴ですので、特段理由が無くても、どうしても履きたくなる時があるのです。
靴ですので本来は実用品以外の何ものでもないのですが、芸術品としての魅力に惹かれる、そんな感覚を今回は覚えました。
とにかく、ポインティーなシルエットと、惚れ惚れするようなパティーヌ(色付け)・艶やさは、他の靴には無い、まさにベルルッティの靴でしか味わえない魅力です。
1枚革で造られたホールカットは、ドレッシーな雰囲気も感じますし、ベネティアン・レザーの艶やさを存分に引き出しています。
ぱっと見はプレーントゥのようでもありますし、ベルルッティとしては癖の無いデザインなので、比較的軽い気持ちで履きこなすこともできます。
程よく入った履き皺は、何色も重ねられたアンティーク風のパティーヌとあいまって、エイジングを重ねたかのような風合いでもあります。
パステルカラーのパンツと、濃い色合いのカットソーに合わせたのですが、まさに靴主体のコーディネートになりました。
「ベルルッティか、それ以外の靴か」と感じさせるほど、違いを感じさせてくれる靴です。


4/10(木) ジョンロブ・パリのシャンボールド

今日は、何も考えずにシャンボールドをセレクトしました。
家を出て歩いていると、剛性感に溢れながらもクッションが効いた履き心地(スペードソールの効果です)から、この靴を履いていることに気がついた、そんな感じです。
ナローなラインを描いていて、いかにもエレガントなシルエットなので、主としてスーツに合わせています。
それで、明日からは3日間はカジュアルなので、個人的な最近の習慣で、週に一度は履いておこうとの潜在意識も働いたともいえます。
とにかく、最近履いている靴の中でも、とても気に入っているので、なるべく履きたい気持ちが強いのです。
流麗なシルエットと、U型のステッチのバランスが良く、端正な面持ちの靴に感じます。
トゥに入っているスキンステッチ、スペードソール(土踏まず部分がシングル、トゥに向けてダブルになる仕上げのソール)と、細部も手の込んだ造りになっていて、上質感を高めています。
目立たない程度に入っている履き皺も、味わい深さを高めています。
上質感を感じる見映えと、カッチリした履き心地の両方を存分に味わえる、素晴らしいUーチップです。


4/9(水) J.M.ウェストンの内羽根式ストレートチップ・メダリオン

今日は、何気なくメダリオン付きのストレートチップをセレクトしました。
セミスクエアでシングルソールの内羽根式のストレートチップですので、オーソドックスなシルエットですが、メダリオンがついていることと革の端にギンピングが施されていることで、遊び心を感じます。
ダークブラウンの上質な革も、あまり目立ちすぎることがない程よい光沢でして、適度な存在感です。
トゥに捨て寸も少なく、流行りのロングノーズのシルエットではないのですが、かえって肩に力が入ることなくリラックスして履けます。
足元は目立つことがなかったので、ブラック系のスーツとも、相性が良かったです。
何気なく普通に履いている靴が、実はJ.M.ウェストン製だった、そんな印象です。
派手さはありませんが、とても清楚な靴に感じます。


4/8(火) J.M.ウェストンのロジェ(ダークブラウン)

今日は、朝家を出る時には、傘がいらない程度ではありましたが、雨模様の天気でしたのでロジェをセレクトしました。
ラバーソールとフッ素加工されたアッパーなので、雨でも全く心配がないので、躊躇無く履いていました。
ウェルト靴ですので完全防水ではなく、水が侵入してくる個体もあると聞きますが、私の個体はそんなことは経験がありませんし、雨天時に履いていても安心できます。
しかも、機能面だけでなく、デザイン的にも、細身のシルエットとU型のステッチのバランスが素晴らしく、洗練された雰囲気を持っていると思います。
当然ながら、スーツとの相性も良いです。
濃茶系のスーツに合わせたのですが、同系色であることもあって、まとまりのあるコーディネートになりました。
目立ちにくいダークブラウンであることと、フッ素加工されているのでマットな質感なことから、さりげなく履きこなすことができます。
最近は、比較的雨の天気が多いので、このロジェの登場機会も多くなっています。
今後は、さらに雨が降りやすい天候が予想されるので、さらに履くことが増えそうな予感がします。


4/7(月) J.M.ウェストンのタッセルモカシン(ダークブラウン)

今日は、特にイベントの無い週初めでしたので、例によってスリッポンタイプのタッセルモカシンをセレクトしました。
月曜日に履くことが、半ば習慣化しているので、この靴を履いて一歩家を出ると仕事モードに気持ちが切り替わります。
土踏まずの適度な圧迫感が心地良いことと、私の足に合っていることから、履き心地がとても良いので、気持ち良くワークタイムに入ることができるのです。
同じJ.M.ウェストンのスリッポンタイプでも、ローファーとは異なり、トゥに芯が入っていることと、踵部分の革がむき出しになって滑りにくくなっているので、カッチリした履き味でもあります。
7割以上ハンドメイドの7分仕立てとのことで、造りも丁寧です。
革も、光沢などが目立つほどでは無いながらも、均質で木目の細かい質感で、長年履いても傷みはほとんどありません。
しかも、タッセル飾りもあまり動かずに、中心部分で固定されているかのようです。
とにかく、履いていて、とても安心できる靴です。


4/6(日) AUBERCYのホールカット・ノルベジアン(紺)

今日は、海辺にドライブに行くことになっていたので、気分的に青系の靴にしようと考えて、迷いましたがホールカットをセレクトしました。
海辺を歩くわけではなく、ドライブとレストランに行くだけですので、敢えてカジュアル感の強いヨットシューズではなく、ドレス度の高まるホールカットにしたわけです。
この靴を履くのも、結構久し振りになります。
ボーダーのカットソーに紺のジャケット、そして淡い色合いのパンツに合わせました。
パンツをはさんで、上着と靴が同系色でしたので、連絡し合ったコーディネートになりました。
海岸沿いを車で流して、ちょっとだけ散歩して、オープンエアのレストランでゆっくりするには、悪くないスタイルだったと思います。
青が強いわけではなく、ブルグレー系の色合いですので、シックな印象でもあります。
スクエアで細身のシルエットも綺麗でしたので、さりげなく小洒落た足元が演出できました。
小粋な外観に加え、履き心地もピッタリして気持ち良かったので、のどかな海岸沿いでの休日を心地良くすごすことができました。


4/5(土) J.M.ウェストンのロジェ(黒)

今日は、休日出勤だったのですが、雨でしたので、ロジェをセレクトしました。
年度始めの方針説明会でしたので、気を引き締める意味もあって、黒にしました。
(雨が降っていなかったならば、フィリップなどの内羽根式のストレートチップ系にしていたと思います。)
当然ながら、スーツを着用していました(濃紺)ので、ラバーソール付きの靴としては、カジュアル度の強いゴルフでは無く、ロジェを履いたわけです。
ソフトな感覚の強いUーチップではありますが、この靴はナローなシルエットですので、スーツにもピッタリと合います。
午前中は比較的強い雨に当たったので、靴はかなり汚れましたが、水の侵入は無く、安心して履いていられました。
ここ最近、雨が多いですが、この靴があるので、レベルを落とさずに済みます。
1足持っていると、安心できる靴と思います。


4/4(金) ベルルッティのアンディー

今日は、久し振りにベルルッティのアンディーをセレクトしました。
靴入れの中で美しさが目についたので、昨夜の内に履こうと決めていました。
お気に入りに靴なのですが、しばらく履いていないことに気がついたこともあります。
とにかく、ライトブラウンをベースに何色か染みのように交じっているパティーヌ(色付け)が、とても印象的です。
しかも、眩いばかりの光沢を放っています。
ベルルッティにだけ使われる門外不出のベネティアン・レザーの特徴が十二分に活かされていて、華やかな演出をしてくれています。
しかも、トゥに向けてギュッと絞られたポインティーなシルエットは、魅惑的な風合いさえ感じさせてくれます。
大きく張り出したベロ部分も、全体シルエットとのデザイン的なバランスがとれています。
癖はありますが、好きになるととことん好きにさせられる魅力に溢れている靴と思います。
かくいう私も、この靴に惚れてしまった1人です。

会社帰りに不意の雨に当たりました。
弱い雨足でしたし、歩いている時間も短かったのですが、薄っすらと靴中に水が滲んできました(靴下が濡れるほどではありません)。
やはり、マッケイ製法の靴なので、雨には弱いようです。


4/3(木) ジョンロブ・パリのシャンボールド

今日は、特に何も考えないで、このシャンボールドをセレクトしました。
外に出て気がついたら、この靴を履いていた、そんな感じです。
ここしばらくは、週に1回は登場しているので、履いていることで妙に落ち着きます。
ジョンロブ・パリの靴らしく、スキの無い靴ではありますが、履き込むと気持ち的にも肩の力が抜けて馴染んでくるから不思議です。
流麗なシルエットなので、スーツとの相性も良いです。
ミディアム・グレーのスーツに合わせたのですが、上質な革が使われているので光沢が少々目立ち、まさに足元主体のコーディネートになりました。
やや太めの裾幅のパンツに合わせたので、止まっていると細いトゥ部分だけしか見えないのですが、歩くときれいな全体シルエットがチラリと見えて、とても刺激的でした。
とにかく、とても美しいUーチップと再認識しました。
さらには、トゥのスキンステッチ、丁寧なU型のモカ縫い、スペードソール、トゥ・シェイプの効いたシルエットと、靴好きを刺激するアイテムが豊富ですので、満足感の高い靴です。


4/2(水) J.M.ウェストンのロジェ(ダークブラウン)

今日は、雨が降っていたので、当然のようにロジェをセレクトしました。
普通程度の雨だったので、アスファルトに所々出来ていた水溜りに浸かったりしましたが、水の侵入は全くありません。
しかも、地下鉄駅内などの濡れているタイルでも、滑ることはありません。
いずれも、レザーソールでは、考えられないことなので、ラバーソールの威力は、凄いと思います。
さらには、フッ素加工されているアッパーでもあります。
ウェルト靴ですので完全防水では無く、事実水が侵入してくる個体が全く無いわけではないとのことですが、レザーソールよりは安心なことは確かです。
デザイン的にも、ややナローなシルエットと重ね縫いされた甲上部のU型のステッチのバランスが絶妙なので、とても洗練されている印象です。
ですので、スーツとの相性も良く、雨が降った時のビジネス用靴としてはこのロジェが登場することが個人的に多いです(ローテの都合でゴルフの場合もあります)。
フッ素加工されているのでマットなダークブラウンは控えな印象でもあり、グレー系のスーツとの相性も良かったです。
この靴があることで、雨の多い日本の天候でも、足元の心配はしなくてもいいので、安心感を覚えます。


4/1(火) J.M.ウェストンの内羽根式ストレートチップ(ダークブラウン)

今日は、特に何も考えずに、ストレートチップをセレクトしました。
デザイン的にも特に流行りのロングノーズではありませんし、とにかく、プレーンなスタイルのいぶし銀のようなストレートチップです。
セミスクエアで大きめなキャップのついたトゥがクラシカルな感じですし、シングルソールですのでシンプルの極みのような靴です。
しかも、特に流行りのロングノーズではないので、何となく肩に力を入れることなく自然に履けます。
さらには、色合い的にも、それ程は目立たないダークブラウンですので、スーツとの全体コーディネートでも存在を主張することなく、さりげない足元になります。
色艶は、それ程目立つほどではありませんが、普通には輝きますし、革は近くで見ると均質でいかにも上質な感じがします。
スーツに合わせて、あまり意識するなく普通にコーディネートした靴が、実はJ.M.ウェストンの靴だった、そんな感じです。
履き心地も、馴染んだ後は、足の一部のような感じになっています。
シングルソールではありますが、意外と硬めでシッカリした履き心地です。
耐久性には定評のあるJ.M.ウェストンの靴ですし、デザイン的にも普遍なので、今後何十年たっても履いている靴と思います。


3/31(月) J.M.ウェストンのタッセルモカシン(ダークブラウン)

今日は、週初めなので、例によってスリッポンタイプのタッセルモカシンをセレクトしました。
何となく憂鬱な週初めでも、朝一番に足入れしやすいので、月曜日に履くことが多くなっています。
個人的な習慣になっているので、この靴を履くと週末モードからビジネスモードに気持ちの入れ替えができるのです。
この靴を履くと、家を出てほんの数歩で、これからがんばるとの気持ちになってくるから不思議です。
とにかく、このJ.M.ウェストンのタッセルモカシンは、タッセル飾りの両サイドから突き出た三角状のデザインがオリジナリティーに溢れて、洗練された印象です。
茶系のスーツに合わせたのですが、引き締まった感じになりました。
さらには、タッセル飾りが、ネクタイとの相性も良く、違和感なくまとまります。
しかも、70%以上ハンドメイドの7分仕立てだけあって、カッチリした造りでして、甲上部以外は1枚革にもかかわらず土踏まず部分の心地良い圧迫感も実現しています。
現在、日本では売っていませんが、パリに行った時に買う靴としてお勧めです(以前は、シップスで売っていました)。
ただし、ハンドメイドの率が高いからか、価格的には556ユーロと、カーフの靴としては、ドゴール(826ユーロ)、トリプルソール・ウィングチップ(610ユーロ)に次いで3番目に高くなっています(ちなみに、4番目のジスカールは550ユーロ)。
一般的には価格に違和感を感じるかもしれませんが、造りといい履き心地といい、高い価値に見合う靴と思います。


3/30(日) ウゴリーニのホールカット(造り直し前の画像)

今日は、日ましに感じる春の陽光に合わせて、明るいライトブラウン系の靴にしようと考え、ウゴリーニのホールカットをセレクトしました。
比較的明るいライトブラウンの革が、継ぎ目の無いホールカットの全体に広がっていて、とっても綺麗に感じました。
近くで見ると、微妙に色褪せ処理などを施したアンティーク風の仕上げなのですが、目線から見ると普通の明るいライトブラウンに感じます。
それほど艶やかな感じではありませんが、太陽光を浴びると色合い的に結構派手な感じでもあります。
ただ、今回は、明るいベージュ系の同系色のパンツに合わせたからか、全体コーディネートの中で、色合い的には、それ程は主張はしませんでした。
一方、トゥ・シャイプがかなり効いたシルエットは、普通とは違う靴との印象を高めています。
かなり低めの甲も含め、美しいデザインで、男らしい色っぽささえ感じさせてくれる靴と思います。
このような独特のデザインでも、足にピッタリとフィットしているので、いかにもス・ミズーラらしい靴と思います。
捨て寸は結構ありますし、足全体がフィットしているのではなく点で支えているにもかかわらず、履き心地はとても良い感じなのです。
フルハンドで造られているとのことで、例えばソールの出し縫いも少し不揃いな部分がありますが、いかにもハンドメイドらしい暖かみを感じます。
僅か10万円台で、フルハンドのハンドソーンウェルト製法の靴をス・ミズーラできるとしますと、既製靴を買う意味合いが薄れるような気させします。
(ただし、私自身も、同じような価格帯でも既製靴を買ってしまうので、消費を最終的に決断するのは理屈では説明できません。)
人手による計測の注文靴を挑戦するには、手頃な靴かもしれません。

ちなみに、ウゴリーニは、美しい靴を造ることで最近とっても有名になっている、スピーゴラの鈴木氏の師匠でもあります。


3/29(土) ベルルッティのジョルダン

今日は、ビット飾りが気になって、ジョルダンをセレクトしました。
ロングノーズではありますが、私の持っている他のベルルッティの靴(クラブライン)とは趣が異なります。
何といいますか、スクエアなシルエットがそのまま細長くなった感じなのです。
やや角張ったシルエットが、新鮮でして、ソリッド感に溢れています。
U型のステッチがトゥに向けて大きく張り出したデザインに、ベルルッティらしいオリジナリティを感じます。
昨年末に販売されたばかりの新しい靴ですが、一目見るとベルルッティの靴をわかります。
これから、長い年月をかけてベルルッティの代表的なモデルになりそうな予感がします。
黒いパンツに合わせたのですが、バーガンディーは良く似合います。
やや短めな長さのパンツですので、靴全体が良く見えたのですが、特徴あるデザインではあるものの、意外にも目立つことなく足元がまとまりました。
バーガンディーは派手に見えて、渋い色合いでもあります。
このようなビット飾りがついた靴は個人的にも初めてですので、今後とも履き続けて、自分なりのスタイルを確立したいと思います。
とにかく、今後とも、もっと履き込みたい靴です。

ベルルッティの靴としては、履き心地もクラブラインとは異なります。
やや、土踏まずのサポートもしっかりしていて、硬めのしっかりした履き味なのです。
ソールに貼られたラバー部分がカッチリした履き心地を実現しているのでしょうか。
今後の履き心地の変化が、とても楽しみです。


3/28(金) ベルルッティのUーチップ・ノルベジアン(グレインレザー)

今日は、久し振りにベルルッティの靴を履きたくなり、グレインレザーのUーチップをセレクトしました。
このベネティアン・ラマと呼ばれるグレインレザーの、エイジングを重ねたかのような風合いが目についたからです。
緑色系のベースとなる革に、ミディアムブラウンを中心に何色かを重ねたパティーヌ(色付け)なのですが、惚れ惚れするような素晴らしい出来なのです。
凋みなど全体的に緑色系が残っていて、普通の靴には無いオリジナリティ溢れる独特の雰囲気を醸し出しています。
グレインレザーとしては、程よく艶もあって、それなりに存在感もあります。
トゥに向けてギュッと絞られたポインティーでシルエットと、この魅力的なパティーヌとの相乗効果で、魅惑的な印象がとても強い靴になっています。
やや太めの裾幅の明るいベージュのパンツに合わせたので、止まっていると細いトゥ部分だけしか見えないのですが、歩くと美しいデザイン全体がチラリと見えて、艶かしくさえ感じました。
まさに、靴の芸術品と言ってもおかしくない靴と思います。


3/27(木) ジョンロブ・パリのシャンボールド(ダークブラウン)

今日は、最近週1回は履くことが習慣化している、シャンボールドをセレクトしました。
本来はソフトな印象が強いUーチップなのですが、細身でシャープなシルエットなので、主にスーツに合わせています。
茶系のスーツに合わせたのですが、同系色ですので、当然ながら、相性は良かったです。
明日はカジュアル・フライデーなので、スーツを着ない可能性が強いので、今日履いておこうとも考えました。
結果として、3月に入ってからは、毎週木曜日はこのシャンボールドを履いたことになります。
履き馴らしの意味もあって、なるべく履こうと考えていたのですが、劇的に馴染みつつあります。
足先の半分はダブルソールなので、足の接地面がクッションのような働きをして優しい感じですし、土踏まず部分がシングルソールなので、返りも良くなってきました。
このようにスペードソール(ダブルソールとシングルソールを組み合わせたソール)は、両方の良さを引き出してくれていて、絶妙な履き心地になっています。
それでも履き始めはかなり硬かったのですが、履き込むに連れて、良い感じになってきました。
柔な感じは無く、剛性感もあるので、履いていて安心感もあります。
流麗でエレガントなデザインに加えて、履き心地もレベルが高いのです。
とにかく、スキの無さ(欠点といえるかはわかりません)以外は、欠点が見当たらない、Uーチップです。


3/26(水) ジョンロブ・パリのマッタ(ダークブラウン)

今日は、瀟洒な佇まいが目について、マッタをセレクトしました。
玄関先に何気なく置いてあったのですが、甲全体を1枚で覆われている革の上質感が、とても印象的だったのです。
本来ダークブラウンはあまり目立たない色合いなのですが、この革の上質感には存在感があります。
色艶ともに、他の靴とは一味も二味も違う感じです。
ここしばらく、ブラッシング以外は敢えて手入れをしていないのですが、逆に素材の良さが目立って艶やかなのです。
このしなやかでウルトラスムースな質感は、他では味わえないレベルです。
しかも、出し縫い以外はほぼハンドメイドと予想される丁寧な造り(店員さんに聞いても良くわからないとのことで、あくまでも予想)も、上質感を高めています。
何度履いても、満足感で充足された気持ちになる程、個人的にお気に入りの靴です。
このエレガントな靴を堪能するのは、喜びですらあります。
本来は、デザイン的にはあまり目立たないシングルモンクながら、華麗な雰囲気を味わえる靴と思います。


3/25(火) J.M.ウェストンのロジェ(ダークブラウン)

今日は、家を出る時に小雨が降っていたので、例によってロジェをセレクトしました。
フッ素加工されたアッパーとラバーソールで完全武装されているので、雨でも安心なのです。
ウェルト靴ですので、完全防水では無いのですが、私の個体は激しい雨に遭遇しても水が浸入してくることはありません(水が侵入する個体もあるようですが)。
本来はソフトな印象のUーチップではありますが、ナローなシルエットとU型のステッチのバランスのとれたデザインから、流麗な印象ですので、スーツに合わせています。
綺麗なデザインの靴ではありますが、あまり目立たない色合いのダークブラウンであることに加えてマットな質感の革ですので、存在感をあまり主張することはなく、さりげなく履くことができます。
ですので、靴の数がある程度揃ったので、晴れているとレザーソールの靴を履きたくなることもあって、雨が降るシチュエーションで履くことが多くなっています(もちろん、雨が降っていなくても、スタイル的に問題ありません)。
とにかく、この靴のおかげで、雨でも靴のレベルを維持できるので、私にとっては必要不可欠な靴になっています。
 
この色は、日本では定番ですが、フランスでは定番ではありません。
カラーオーダーして、半年後のフランス旅行で持ち返りました。
約2〜3ヶ月後に完成とのことで、日本に送ってもらうことも可能なようですが、カラーオーダーの追加料金がかかる上、送料とか免税無しになるなど、割安感は薄れます。
ちなみに、フランスの定番カラーは、黒とライトブラウンです。


3/24(月) ジョンロブ・パリのフィリップ(ダークブラウン)

今日は、連休明けのため、やるべき案件が結構あると予想されたので、気を引き締めるために、フィリップをセレクトしました。
(実際には、仕事がたくさんたまっていることはなく、少々忙しいながらも普通の1日でした。)
この端正な佇まいのフィリップを履くと、気分も高揚して、自分の能力以上に大きな人間になったかのような気分になるから不思議です。
デザイン的には、普通の内羽根式パンチド・キャップトゥなのですが、とにかく世界最高峰の靴を履いているとの実感を味わえるから、このような気分になると考えています。
スキの無さに好みは分かれるでしょうが、個人的には何一つ文句の無いパーフェクトな靴と思います。
しなやかで適度に剛性感のある革質に内面から放たれるかのような上質な光沢、トゥ・シェイプが適度に効いたシルエットと、見た目にも他の靴とは違いがわかります。
しかも、カッチリとした剛性感のある履き心地も安心感があり、良い靴を履いているとの実感を十二分に味わえます。
通常、このような外観ですと、とっつきにくいような印象もありますが、トゥキャップ部分に一列入ったパーフォレーションの効果で、柔和な印象も与えてくれます。
さらには、このダークオークと呼ばれるダークブラウンは、比較的光沢が目立ちますが、磨き込まれた趣味の良い調度品とでも言えそうな風合いですので、嫌味な感じはありません。
少々テーパード気味のパンツの紺のスーツに合わせたので靴の全形が見えて、少々存在を主張しましたが、全体コーディネートでは良い感じのアクセントになりました。
とにかく、華のある靴です。


3/23(日) J.M.ウェストンのローファー(紺)

今日は、春の陽光を感じる程暖かい天候でしたので、気分的に青い靴を履こうと考えて、J.M.ウェストンの紺のローファーをセレクトしました。
ベージュのパンツと青系のブロードのシャツにこの靴を合わせて、爽やかな季節を意識しました。
当然ながら、ベルトもこの靴と同じ素材・色にしたので、足元と連絡を取り合ってバランスをとってみました。
紺色とはいえ深みのある色合いなので季節はあまり選びませんが、これからの暖かくなる季節には、より似合う色合いと思います。
実際、室内では黒系に見えますし、屋外でも濃い紺なので、特殊な色との印象は全くなく、自然に履けます。
革質も見るからに良いとわかる程で、輝きすぎること無く、出すぎず引きすぎずの絶妙なバランスの光沢を放っています。
デザイン的にも、他にもコピーされる程完成されたもので、小粋で軽やかなスタイルです。
色合いを少々遊んで、さりげない存在感を楽しむには、最適な靴と思います。


3/22(土) J.M.ウェストンのゴルフ(黒)

今日は、夕方から雨との天気予報でしたので、ラバーソールのゴルフをセレクトしました。
黒の綿パンと革のジャケットに合わせたのですが、このかわいらしいデザインは良く似合います。
丸みを帯びたトゥと甲高なシルエットが、何といいますかコロンとしてかわいらしい印象なので、カジュアルには合わせやすいのです(ローテションの都合で雨が続くとスーツに合わせることもありますが)。
特に、黒は普遍的な色ですし、マットな質感から足元がそれほど主張することもなく、コーディネートの範囲は広いです。
今日は、ほんの一瞬しか雨に当たりませんでしたが、晴れている街中を歩いていても、足元は万全でした。
ラバーソールとフッ素加工されたアッパーですので、天候を選ばずに履けますし、迷った時のカジュアルスタイルに合わせると、とりあえず足元は安心です。
しかも、J.M.ウェストンの靴らしく頑丈な造りなので、ガンガン履いても、大丈夫です。
ですので黒のゴルフは、フランス旅行にも履いて行くことが多いですし、1足持っていると安心できる靴と思います。


3/21(金) J.M.ウェストンのローファー・スエード(ライトブラウン)

今日は、同じ素材と色のベルトが届いたので、早速使おうと考えて、靴も同じスエードのローファーをセレクトしました。
ベルトに合わせて、靴を履いた、そんな感じです。
実際には、カットソーをパンツの上に出していたので、ベルトが見えることはありませんでしたが、何となくこだわりがあるのです。
ベージュの綿のパンツとは、同系色でしたが、スエードの素材感が綿とは異なるので、意外と足元は主張しました。
スエードには光沢は無いのですが、質感が違うとアクセントになります。
しかも、スムースレザーには無いソフトな履き心地も特徴的で、足に優しいので安心感を感じます。
少々目立ってはいましたが、暖かみのある足元は全体をソフトな印象にしてくれて、履いていると、何といいますか癒されたかのような気分になりました。
そろそろ、春らしい天気の日もありますが、今年はまだまだ寒いので、しばらくは履きたいと思います。
といいますか、この明るい色合いなら、暖かい季節に履いても、問題無いような気もします。

このライトブラウンのスエードのローファーは、日本では扱っています(最近は確認していません)が、フランスでは定番ではなく、当然ながらベルトも扱っておりません。
靴は、オークションで入手したのですが、ベルトも欲しいと考えていました。
それで、ベルトをパリでカラーオーダーして、日本へ送ってもらいました。
カラーオーダーのエクストラチャージ分と送料で約40,000円弱と、価格的には日本価格43,000円?とあまり変わらなくなりましたが、仕上がりも良く、とても満足です。
ちなみに、届くまではの期間は、約2ヶ月程度でした。


3/20(木) ジョンロブ・パリのシャンボールド

今日は、無性にシャープなシルエットのUーチップを履きたくなり、シャンボールドをセレクトしました。
3週連続で、木曜日に履いたことになります。
とにかく、トゥ・シェイプが効いたエレガントなフォルムのUーチップです。
切れの良いスタイルなので、本来はソフトな印象のUーチップではありますが、スーツにも合います。
足元が、きりっと引き締まるのです。
グレー系のスーツとの相性も、当然ながら、問題なくまとまりました。
スペードソール(土踏まずのあたりが薄めのシングルでトゥに近づく途中でダブルになったソール)、トゥに縦に処理されたスキンステッチ(革の内側で処理されてステッチが見えない)など、凝った造りになっていることも、満足感を高めます。
このような妥協をしない造りが、カッチリした剛性感ある履き心地も生み出しているようにも思います。
まだまだ、硬めの履き心地ではありますが、履いていると安心感さえ感じます。
世の中に出回っているUーチップの中でも、最も完成された靴の一つではないでしょうか。


3/19(水) ジョンロブ・パリのマッタ(ダークブラウン)

今日は、何気なくバックルが目についた、マッタをセレクトしました。
シングルモンクですので、バックルが付いていて当たり前ではありますが、金色に鈍く輝いているのが玄関先で妙に印象に残ったのです。
いつもは、特に何にも感じないディテールが、気になった瞬間でした。
しかしながら、いったん履いてしまうと、いつもの慣れ親しんでいる靴になっていたから不思議です・・・。
いつもながら、トゥ・シャイプの良く効いたシルエットと、ウルトラスムースで上品な光沢を放つ革質を、十二分に堪能させられてしまいました。
趣味の良いアンティークの調度品のような、佇まいなのです。
クラシカルなスタイルですので、茶系のヘリンボーンのスーツとの相性も、良かったです。
世界で最も華麗な雰囲気のシングルモンクと思います。

飲み会があったのですが、当然のことながらレースアップの靴よりは脱ぎ履きが楽です。
スーツを着る必要がある宴会時には、この靴を履いていくと便利です。


3/18(火) J.M.ウェストンの内羽根式ストレートチップ

今日は、プレーンな内羽根式のストレートチップをセレクトしました。
スクエア気味で大きなキャップ部分がクラシカルな感じでして、シルエット的にもプレーンでシンプルなストレートチップです。
何の変哲もないオーソドックスなスタイルでして、まさにいぶし銀のような存在です。
最近流行りのロングノーズのタイプも好みではありますが、このようなプレーンなタイプも安心して履きこなせます。
良質の革ではありますが、いたずらに光り輝くことなく、さりげない風合いでもあります。
足元をあまり意識することなく、極自然に履きこなせました。
J.M.ウェストンの靴は耐久性には定評がありますし、今後何十年たっても、流行に関係無く履きこなせる靴と思います。


3/17(月) J.M.ウェストンのロジェ(ダークブラウン)

今日は、朝方、家を出る時には小雨がぱらついていたので、こんな時の定番のロジェをセレクトしました。
ラバーソール+フッ素加工アッパーで、完全武装されているので、雨でも安心なのです。
しかも、やや細身で流れるようなラインですし、U型のステッチも重ね縫いされていて立っていることもなくあまり目立たないので、元来ソフトな印象があるUーチップではありますがビジネス用でも問題ありません。
U型のステッチと全体シルエットとのバランスも素晴らしいので、スーツに合わせてもお洒落にまとまります。
とにかく、完成されたデザインのUーチップの一つと思います。
午後には雨が上がりましたが、濃いグレンチェックのスーツとの相性も悪くなく、小綺麗な足元になりました。
フッ素加工されているので、マットな質感なので、元々目立たないダークブラウンであることもあって、さりげない印象でもあります。
ビジネス時に、雨が降ったら、この靴を履いていると安心ですし、晴れていても破綻なく履きこなせます。
この靴があるおかげで、雨が降っても足元のレベルを維持できるとの安心感を持っています。
靴の数がある程度揃ったら、買う候補として考えるべき靴ではないでしょうか。


3/16(日) オールデンのVーチップ(モディファイドラスト)

今日は、コンフォート感のある靴を履きたくなり、モディファイドラストのVーチップをセレクトしました。
土踏まず部分が絞られているので、ピッタリと足裏に吸いついてきて、まさに足の一部になったかのような履き心地です。
内側に向けてくの字に湾曲していることも、足の形に合っています。
トゥに余裕があり、ヒールとサイド部分で靴を支えている感じで、必ずしもタイトではないのですが、これが絶妙なコンフォート感を実現しています。
インソールの沈み込みも十分で、足の形がピッタリと刻み込まれています。
履き心地としては、他の靴には無い、優しい心地良さを実現しています。
一方、デザイン的には、お世辞にも美しいとは言えない、素っ気無さです。
V型のステッチものっぺらとしている感じすらします。
ただし、この無骨な雰囲気が、オールデンらしさですし、親しみを覚えます。
しかも、コードヴァン特有の鈍い光沢も、V型の甲部分が広いので質感を十分に味わうことができます。
オールデン好きには、とても気になる靴と思います。

出かける途中で、雨に遭遇しました。
コードヴァンは、雨に当たると跡がしばらく残るで、急遽、なるべく雨に当たらないような場所に行くことにしました。
車での移動でしたので、良かったです。
雨に当たっても、ケアするとそれなりには回復しますが、すぐには跡が無くならないので、神経を使うようになりました。
以前は、コードヴァンのチャッカーブーツを雨でも平気で履いていたのですが、革の表面はかなりがさついています(味わい深い風合いとも言えます)。


3/15(土) ベルルッティのジョルダン

今日は、フランス旅行で買ってきた靴の中で、まだ履いていないジョルダンをセレクトしました。
購入後、2ヶ月半たってのデビューになります。
いわゆるビットモカシンなのですが、靴自体の色艶があるので、それ程はビット飾りは主張しません。
バーガンディー風に仕上がったパティーヌ(色付け)が、とても艶やかなのです。
デザイン的には、スクエア気味であまりシャイプされていないのですが、細身のシルエットにU型のステッチがトゥに向けて大きく張り出しているので、切れのいい感じがします。
私が持っているベルルッティと比較しますと、ポインティーさが強調されていないからか、どことなく少々趣が異なるような印象ですので、新鮮にすら感じます。
茶系中心のジャケット+ハイネックニット+綿パンツのコーディネートだったので、違和感無く溶け込みました。
さらに似合うコーディネートを模索して、今後とも、もっと履きこなしたいと思います。

ベルルッティの靴は、パティーヌ後履き込むと色合いが変化していくのですが、この靴はデビュー時としては最も急激に色合いに濃淡ができました。
アンティーク風の風合いが強まって良い感じなのですが、今後も同じようなペースで色合いが変化するとすると、再パティーヌも必要かなと感じた程です。
今後、もっと履き込んでの色合いの変化も楽しみです。


3/14(金) ベルルッティのUーチップ・ノルベジアン・クラブライン・スムースレザー

今日は、夕方にレセプションに行くことになっていたので、足元だけでも気合いを入れようと考えて、ベルルッティをセレクトしました。
とにかく、スクエアなトゥに向けてギュッと絞り込まれた魅惑的なラインが印象的です。
U型のステッチも、低い位置から出ているので、靴のラインに近いことから、メリハリの効いたシルエットがより強調されています。
さらには、アイレットも2つだけなので、ノングノーズでポインティーな美しさをクッキリと際立たせています。
ある種の癖はありますが、いかにもベルルッティらしい、セクシーな佇まいの靴と思います。
また、門外不出とされるベネティアンレザーは、パティーヌ(色付け)と光沢で、この靴の魅力をさらに引き出しています。
ダークブラウン系に様々な色が加わったパティーヌも、艶やかで芸術的とさえ言える仕上がりですし、色艶も素晴らしく、軽く磨いただけで眩いばかりに光ります。
さらには、類稀なる伸縮性もあり、甲の上面がピッタリと貼りつくかのような、履き心地なのです。
インソールもソフトなので、まさに足全体がピタリと吸い付いているかのような感触です。
アッパーにまでステッチの入ったノルベジアン製法ではありますが、履き心地は犠牲になっていません。
この靴は、私にとってのファースト・ベルルッティなのですが、靴に惚れたかのような感覚を味わえる、他とは違うティストを知ることができた靴です。
(1足でも、この靴の魅力を知ってしまうと、もう逃げられない、そんな感覚ですらあります。)
とにかく、ベルルッティの靴は、雑誌などよりもショップなどで実物を見ると、その美しさにため息が出るほどですし、実際に履いても期待を裏切らない、まさに靴の芸術品とでもいえる存在と思います。


3/13(木) ジョンロブ・パリのシャンボールド

今日は、シャープなシルエットが目について、シャンボールドをセレクトしました。
フィリップ、マッタと同じ8695ラストなのですが、最も細身に見えます。
U型のステッチが、絶妙なバランスになっていて、実際以上にトゥ・シェイプが効いているように感じるのです。
事実、フィリップなどと並べて見ても、シルエット的に大きく異なるわけではありません。
そういう意味では、卓越したデザインが明確に体感できるUーチップと思います。
この華麗な雰囲気の靴を履いていると、気分までワクワクしてきます。
本来、ソフトな印象のあるUーチップではありますが、この流麗なスタイルからスーツにも良く合います。
茶系のスーツに合わせたのですが、当然のことではありますが、全体コーディネートに足元もシックリしていたように思います。
さらには、同系色同士の組み合わせなので、存在感あるこの靴にしては、主張せずにさりげない感じでした。

ジョンロブ・パリ特有の剛性感あるカッチリした履き味も、安心感があります。
馴らし具合も、かなり良い感じになってきました。
フィリップなどに使われている革よりは、少々厚みがあって履き皺も入りますが、これも味わいの一つでもあります。
とにかく、気持ち良く履きこなすことのできる靴です。


3/12(水) AUBERCYのウィングチップ・トリプルソール

今日は、やや太めのパンツに合わせて、大振りなボディーのトリプルソールのウィングチップをセレクトしました。
パッと見は、コバが張リ出しているので、やはり大振りなシルエットです。
しかしながら、張り出したコバが段々になっているからか、実際に履いている姿を見ると、想像するほどは派手ではありません。
色艶は結構ある革ですが、元来ダークブラウンはあまり目立たない色合いでもあります。
さらには、内羽根式なので、清楚な感じもします。
大振りで目立ちそうな靴ではありますが、意外な程さりげなく履きこなせるのです。
ただ、ミディアム・グレーのスーツに合わせたのですが、足元の濃い色合いが少々きわだってしまいました。
ネクタイを靴と同系色にしたら、足元と連絡しあってもっとマッチしていたかもしれません。
今回は太さだけを考えてしまいましたが、色合いも注意するようにしようと、反省しました。

この大振りでゴツめなボディーにもかかわらず、足裏にピッタリするような心地良さです。
トゥの減りもそれ程ありませんので、返りもいいようです。
ソフトな感じはありませんが、土踏まず部分にまで大きく伸びた芯が、この履き心地を演出しているようです。


3/11(火) J.M.ウェストンの内羽根式ストレートチップ・メダリオン

今日は、何も考えずに、メダリオン付きのストレートチップをセレクトしました。
とにかく、ノングノーズではない極普通のシルエットにセミスクエアのトゥと、クラシカルなスタイルなので、気合いを入れなくても履くことができます。
そういう意味では、片意地張らないで、自然に履けるオーソドックスな靴といえます。
メダリオンがついているので、多少は遊び心を感じますが、いかにも質実剛健な靴との感じがします。
ダークブラウンは、目立たない色合いですし、デザイン的にも普通ですので、さりげなく履きこなすことができます。
実際は、上質の革を使っていますし、足にピッタリとする極上の履き心地ですので、違いは明らかなのですが、パッと見は普通の靴のような感じなのです。
スーツとの相性も、とても良いです。
最近、流行のロングノーズでポインティーなシルエットの靴が多い中、このようなオーソドックスなスタイルの靴は、とても貴重な存在でもあります。
永世定番として、今後とも、長く履き続けたい靴です。


3/10(月) J.M.ウェストンのタッセルモカシン(ダークブラウン)

今日は、週初めの個人的恒例になっている、スリッポンタイプのタッセルモカシンをセレクトしました。
靴の数が揃ったので、週初めでも違う靴を履く機会も多いですが、やはりこの靴を履くと落ち着きます。
履き口が広めのスリッポンタイプではありますが、歩いていると履き心地の良さを体感出来て、心が仕事モードに自然に変わるのです(それだけが理由ではありませんが)。
トゥに向けて少々絞られた小さめの甲と、1枚革にもかかわらずホールド感の強い土踏まず部分が、絶妙なバランスで仕上がっています。
もちろん、ヒール内側部分はゴツゴツした裏革部分がむき出しになって、踵が抜けるのも防いでいます。
この心地良さを体で覚えているので、この靴以外のスリッポンタイプの靴を履いて歩いても、多分違いがハッキリとわかります。
さらには、ベロ付け根部分の両脇に小さく出っぱっている三角形など、いかにもJ.M.ウェストンのオリジナルらしいデザインって感じで、お洒落度も高いです。
タッセル飾りがネクタイと相性がいいので、スーツとの合わせも申し分ありません。
今日の濃いグレー系スーツとの相性もバッチリでした。
今後とも、長く履きつづけたい靴です。


3/9(日) J.M.ウェストンのローファー・スエード(黒)

今日は、昨日に履いたスエードに引きずられて、色違いの黒のスエードのローファーをセレクトしました。
ライトブラウンとは異なって、黒はいかにも寒い時に履く靴のような印象があるので、履いておこうと思い立ったのです。
デビュー2回目なこともあって、まだ真新しいので、マットな色合いの黒ながらもフレッシュな風合いのせいか意外と存在感があって、足元は結構引き立ちます。
今後履き込むと、このような新しい風合いでは無くなるのでしょうが、汚れはもちろんのこと、履き皺一つ無い綺麗な状態も悪くはありません。
質感が似ているので、黒いウールのピーコートとの相性も、良かったと思います。
当然ながら、ベルトも同じ素材のJ.M.ウェストンの純正ベルトを合わせました。
今後とも、手入れをしつつ、このような新しい状態をできるだけ維持したいと感じました(年月が経った状態も悪くないのかもしれませんが、経験がないのでわかりません)。
私にとって、2足目のスエードの靴ですが、スムースレザーには無い独特の風合いが、逆に新鮮に思えています。
とにかく、個人的にお気に入り度が高い1足になりました。

外見だけでなく、履き味もソフトで足に密着するような独特の心地良さです。
J.M.ウェストンの靴としては、馴らしがとても楽な素材と思います。


3/8(土) J.M.ウェストンのローファー・スエード(ライトブラウン)

今日は、茶系のコーディネートでしたので、同色系にしようと考え、スエードのローファーをセレクトしました。
スエード素材は、ほんのりとした温かみを感じる質感ですので、個人的に寒いシーズンに履きたくなる靴なのですが、そろそろ春の予感もするので、今のうちに履いておこうとの気分もありました。
(ただ、このライトブラウンなら、暖かくなっても、履けそうな気はします。)
とにかく、スムースレザーとは全く異なり、表面がゴワゴワしている風合いが、アウターとの相性も良いのです。
当然ながら、光沢は基本的には無いのですが、内面から醸し出る温かみが艶の替わりになっているような感じもします。
ポケット部分がスエード素材のジャケット(基本的にはウール+カシミア混素材)にあわせたので、靴との相性も良くコーディネートがうまくまとまりました。
ただ、同じ色と素材のベルトをオーダーしているのですが、届いていないのがちょっと残念に思いました(2月の到着予定が遅れています)。
スエードの靴は、まだ2足しか持っていませんが、来期の冬に向けても、もっと数が欲しい靴になっています・・・。


3/7(金) J.M.ウェストンのロジェ(ダークブラウン)

今日は、あいにくの雨でしたので、ラバーソール+フッ素加工・アッパーで完全武装されたロジェをセレクトしました。
カジュアル・フライデーではありますが、ジャケット+パンツスタイルだったこともあって、ゴルフよりもナローな靴を履きたくなったのです。
個人的にはスーツに合わせることが多いのですが、基本的にはソフトなスタイルのUーチップですので、カジュアルにも合います。
引き締まったフォルムが印象的で、この靴を履くと小粋でお洒落な足元になります。
さらには、フッ素加工されたマットな質感の革は、あまり主張することはなく、さりげなく履きこなすことができます。
この靴があるおかげで、雨でも靴のレベルを落とす必要がないので、とても重宝しています(もちろん、晴天時に履いてもお洒落と思います)。
そういう意味では、雨の降りやすい日本の気候を考えると、私にとっては、必要不可欠な存在になっています。


3/6(木) ジョンロブ・パリのシャンボールド

今日は、Uーチップを履きたくなりシャンボールドをセレクトしました。
特に意識した訳ではありませが、3連続でジョンロブ・パリの8695ラストを履いたことになります。
とにかく、トゥ・シャイプが程よく効いた綺麗なシルエットを描いています。
トゥにあるスキンステッチも見事ですし、U型のステッチもバランスがとれています。
本来ならソフトなイメージのUーチップではありますが、流麗なシルエットなので、スーツにも合わせやすいです。
当然ではありますが、茶系のツイードのスーツとの相性が良かったです。
シャープの足元が、全体コーディネートを引き締めています。

やっと、馴染みつつありますが、まだまだ硬いです。
もう数回履くと、馴染んできそうです。


3/5(水) ジョンロブ・パリのマッタ(ダークブラウン)

今日は、昨日履いたフィリップに引き摺られて、同じラストでシングルモンクのマッタをセレクトしました。
夜に宴会の予定もあったので、脱ぎ履きしやすい靴にしようとの思いもありました。
フィリップと同じ極上の革が使われているのですが、広い1枚革で甲が覆われているので、革質の良さをより堪能出来ます。
ここ何回かは、あえてクリームをつけずにブラッシングとクロスで軽く磨いているだけなのですが、艶っぽさは十二分にあります。
革の内面から光っている感じで、磨き込まれた趣味の良いアンティークの調度品のような佇まいなのです。
やや濃い色合いのグレンチェックのスーツに合わせましたが、もともとクラシカルなシングルモンクですので、相性は悪くはありません。
足元は色艶から目立たざるを得ませんが、嫌味な感じは無く、違いのある足元を演出できたように思います。
いつものことながら、この靴の持つ品の良さを、十二分に感じることができました。


3/4(火) ジョンロブ・パリのフィリップ(ダークブラウン)

今日は、特に深く考えずに、ジョンロブ・パリのフィリップをセレクトしました。
それほど明るくない玄関先では、普通のパンチド・キャップトゥに見えますので、何気なく履いたわけです。
しかしながら、屋外に出た瞬間に、違いがハッキリとわかります。
トゥ・シェイプの効いたシルエットと、革の内部から放たれる上質な光沢が、太陽光の下ではクッキリと目立つからです。
特に、ダークオークと呼ばれるこのダークブラウンの革は、ウルトラスムースな質感と瑞々しい上質な光沢との相乗効果で存在感タップリなのです。
本来はあまり目立たない色合いなのですが、革自体の艶っぽさから、いかにも極上の革が使われていることが、素人目にもわかるほどです。
しかも、フルハンドに近い製法(以前聞いた時には、どこがマシンメイドなのかは店員さんもよくわかっていないようです)で造られているとのことで、全体的なクオリティーも最高レベルです。
とにかく、全てにわたって妥協を許さないポリシーを感じる上質感からか、火の打ち所の無い素晴らしさを感じます。
さらには、黒と比較すると、色が変わるだけなのですが、華やかさのある優雅な佇まいが加わって演出されています。
既製靴では、比類無き存在の靴と思います。


3/3(月) J.M.ウェストンのタッセルモカシン(ダークブラウン)

今日は、週初めに履く靴として、個人的な習慣になっているスリッポンタイプのタッセルモカシンをセレクトしました。
なんとなく憂鬱な週初めの朝一番でも、足入れをするのがレースアップよりも楽なので、仕事モードへの気持ちの切り替えができるのです。
この靴を履いて外に出ると、自然と仕事をする気になってくるから不思議です。
よく考えると、このタッセルモカシンは、カジュアル・スタイルに合わせたことはなく、個人的には全てネクタイを締めたスーツスタイル時に履く靴となっています。
タッセル飾りがネクタイと相性が良いことと、甲が小さくトゥに向けて若干ではありますが絞り気味な、何とも優美なデザインだからです。
ちなみに、自分のスタイルではありませんが、アメリカでもビジネスマンが履いている機会を結構目にするとの話もあります。
とにかく、靴の脱ぎ履きも楽ですし、ビジネス用靴として、大活躍してくれています。
70%以上ハンドメイドの7分仕立てとのことで、1枚革でありながら土踏まずの心地良い圧迫感も申し分ありません。
この靴を履くと、スタイルといい質感といい、J.M.ウェストンの靴のレベルの高さを実感できます。


3/2(日) AUBERCYのホールカット・ノルベジアン(黒・コードヴァン)

今日は、黒系のジャケットに合わせて黒のコードヴァンのホールカットをセレクトしました。
このAUBERCYのホールカットは、スクエアでチゼル気味のトゥに向けて、シェイプの効いたロングノーズのシルエットがとてもきれいな靴です。
アッパーにまで縫い目の入ったノルベジアン製法特有のステッチが白なのですが、この美しいシルエットを象って強調しています。
さらには、コードヴァン特有の、鈍い独特のビガッと光った質感がこの靴の存在感を高めます。
スムース感も十分で、肉厚で上質な革が使われていることがわかります。
さらには、履き皺もしっかり入って、自分のオリジナルな1足になっている感じがします。
1枚革で造られているので、ドレッシーな雰囲気も感じさせてくれて、ジャケット+綿パンでも足元がワンポイントになって、粋なコーディネートになりました。
履き心地も、ノルベジアン製法としては楽ですし、私にとって満足感のとても高い靴です。
コードヴァンと言えば、無骨なオールデンしかないと考えていましたが、このAUBERCの靴はティストがお洒落系に向いています。
そういう意味では、私にとっては、コードヴァンの靴として新しい使い方を教えてくれた靴でもあります。


3/1(土) J.M.ウェストンのゴルフ(ダークブラウン)

今日は、雨が降っていたので、ゴルフをセレクトしました。
天候に合わせて、何も考えずに、自然に履いていた感じです。
フッ素加工されたアッパーと、ラバーソールの組み合わせは、雨でも安心なのです。
久し振りに結構強い雨に当たりましたが、水が浸出してくることは全くありませんでした。
このダークブラウンのゴルフは、J.M.ウェストンのラバーソールの靴としては初めて買った靴でして、6〜7年は経ちますが、耐水性に対するクォリティーが保たれているのはさすがです。
ウェルト靴ですので、当然のことながら完全防水ではありませんし、水が浸出してくる個体もあるようですが、私の持っている4足のゴルフは水が浸出してくることはありません。
コロンと丸みを帯びてかわいらしさすら感じるデザインは、カジュアル用としては最適な1足となっています。
特に、このマットな質感のダークブラウンは、あまり目立たずに履きこなすことができるので、汎用性が高いです。
茶系の服に合わせましたが、全体コーディネートの中で浮きだつことなく、さりげなくまとまっていたと思います。
とにかく、1足持っていると安心できる靴です。

このゴルフは、最初の1足だったこともあって、フィッティングに慎重になりすぎて、ハーフサイズ大きいものにしてしまいました。
中敷きをいれてもらって調整してありますが、羽根は閉じ気味ですので、いつかベターなサイズに買い替えたいとも考えています。
ただ、馴らしが完全に完了して、足にはピッタリとマッチしているので、履き心地的には問題無いこともあって、このまま履き続けたいような気もします。


2/28(金) ジョンロブ・パリのバロス

今日は、久し振りにジョンロブ・パリのバロスをセレクトしました。
私の持っているジョンロブ・パリの靴では、唯一のカジュアルタイプの靴です。
ノングノーズではありますが、丸みを帯びた大きなU型の甲部分が印象的です。
一見するとデッキシューズのような雰囲気も感じるほどですが、深みがありながら上質な光沢を放つ革で広く覆われているので、優雅な佇まいです。
カジュアルスタイルの靴でも、ある種のエレガンスを感じるのは、やはり最上質な素材を使って妥協しない造りをするジョンロブ・パリ製だからでしょうか。
紺色系の綿パンに、ツイードのジャケットスタイルだったので、相性は良かったです。
メレーゼと呼ばれる旧タイプのダークブラウンなのですが、枯れたようなアンティークの風合いをあまり感じさせず、ダークブラウン単色のみで濃い感じです。
現在展開されているダークオークとは異なる風合いですが、これはこれで、あまり手を加えていない上質な素材を使って、いかにも丁寧な仕事をしてある靴のような印象を強く感じます。
久し振りに履いて、カジュアル・スタイルの靴ではありますが、いかにもジョンロブ・パリらしい上質感を十二分に堪能しました。
靴の数が揃ったので、このバロスのような魅力的な靴でも、登場回数が減っています。
さすがに、靴の数が多すぎるかなと、自省してしまいました・・・。


2/27(木) ベルルッティのアレッサンドロ・ノルベジアン・スムースレザー

今日は、ソフトな履き心地の靴が履きたくなり、ベルルッティの何かにしようと考えて、アレッサンドロをセレクトしました。
細身なので必ずしも完璧なフィッティングではないロジェ、終了間近ではありますが馴らし中のシャンボールド、カッチリ剛性感溢れる硬めのマッタと、3連続で少々ハードな靴を履いたので、ソフトな靴を履きたくなったのです。
このアレッサンドロはアッパーにまでステッチの入ったノルベジアン製法の靴ではありますが、驚く程ソフトな履き味です。
ステッチもあまり目立ちませんし、コバの張り方もそれ程は出ていません。
スクエアでポインティーなシルエットではありますが、他のベルルッティの靴よりは自然なカーブを描いていて特異な雰囲気はありません。
1枚革で造られたホールカットなので、パンツの裾に隠れるとプレーントゥのようにも見えるので、ビジネス時のスーツにも合わせています。
さらには、ミディアム・ブラウン系に何色か重ねたパティーヌ(色付け)は、惚れ惚れするような色合いです。
軽く磨くだけで、ヴィヴィッドに光ります。
靴の色調に負けないように、明るいミディアム・グレーのスーツに合わせましたが、やはりコーディネートの主役は足元でした。
少々存在感を主張する足元がアクセントになって、全体を引き締めているような気がしました。
この靴を買ってから、ホールカットが大好きになったこともあって、個人的思い入れの非常に強い靴でもあります。


2/26(水) ジョンロブ・パリのマッタ(ダークブラウン)

今日は、靴入れにある靴の中で、シームレスなヒールが目について、マッタをセレクトしました。
靴箱に入っている靴の後姿にも、それぞれ表情がありますが、特にこのマッタのようにステッチの全く無いヒールは、とてもセクシーに感じたのです。
ある靴業者の方に聞いた情報では、それほど難しい技術ではないとのことですが、他の靴にはほとんど見られない(フィリップなども同様です)処理ですので、一層魅力的に見えます。
しかも、このダークオークと呼ばれるダークブラウンの革は、底光りしているような上質な光沢が、他の靴よりも結構目立っていたので、ヒール部分も一層引き立っていたのです(同じ革のフィリップは同じ靴入れには偶然入っていませんでした)。
実際に履くとヒール部分は見えませんが、履いてからしばらくは残像が残っていた程、印象的でした。
極上の1枚革で覆われたアッパーと程よくトゥ・シャイプの効いたシルエットも当然魅力的ですが、今回は履いていると見えないステッチの無いヒールの魅力を再認識しました。
何度履いても満足感が高いままで、さらには新鮮な気分にさえさせてくれる可能性のある靴です。


2/25(火) ジョンロブ・パリのシャンボールド

今日は、シャープなシルエットが目について、シャンボールドをセレクトしました。
とにかく、トゥ・シャイプの効いた、エレガントなUーチップです。
履いているだけで、足元は引き締まります。
本来遊び心のあるUーチップではありますが、細身なシルエットと絶妙なデザインバランスで、エレガントな雰囲気を醸し出しています。
Uーチップではあるものの、当然のことながら、スーツとの相性も良いです。
茶系のスーツに合わせましたが、まさに足元主体のコーディネートでした。
定評あるシルエットに加えて、内面から放たれる上質な光沢が、さりげなく存在を主張しています。
巷に溢れているUーチップの中でも、最も端正な面持ちで、しかも華麗な靴と思います。


2/24(月) J.M.ウェストンのロジェ(ダークブラウン)

今日は、雨が降っていたので、当たり前のようにロジェをセレクトしました。
フッ素加工されたアッパーとラバソール付きなので、雨でも安心なのです。
ゴルフよりも、甲が低くナローなシルエットなので、スーツにも合います。
Uーチップなので、ソフトな印象は強くなりますが、軽やかで小粋な足元が演出できます。
トゥのカーブとU型のステッチのバランスも良く、全体的にも完成されたデザインバランスのUーチップの一つと思います。
革にフッ素加工されたマットな質感の色合いなので、あまり目立たないこともあって、控えめなグレー系のスーツとの相性も良かったです。
とにかく、この靴のおかげで、雨でも靴のレベルを落とすことがなく、足元は万全です。
もちろん、雨以外に履いても全く問題ありませんが、個人的に靴の数がある程度揃ったこともあって、晴れている時(雨の予報が無い時も含む)に履いた覚えは、ここしばらくありません。
結果として、雨天時のビジネス靴として、私には無くてはならない存在になっています。


2/23(日) ベルルッティのUーチップ・ノルベジアン・クラブライン・グレインレザー

今日は、久し振りにベルルッティのグレインレザーのUーチップをセレクトしました。
このベネティアン・ラマと呼ばれるグレインレザーは、既に持っているアレッサンドロの場合は比較的光沢が控えめですが、パティーヌの仕上がり具合が違うのか、このUーチップは結構光沢があります。
緑色をベースに茶系を入れたパティーヌ(色付け)にしたのですが、色艶も底光りしているような感じですしし、エイジングを重ねたかのような独特の風合いです。
さらには、ギュッと絞られたポインティーなシルエットではありますが、先鋭的な感じが少々和らぐ効果があるような気がします。
グレインレザーは、スムースレザーよりも、アンティーク風な印象が強まるからでしょうか。
いかにもベルルッティらしい、一見するととっつきにくそうなデザイン(好きになるとこれが魅力ですが)ながらも、グレインレザーなら意外と入り込みやすいと思います。
そして、一度ベルルッティの靴を履くと、メリハリある魅惑的なシルエットと、ソフトな履き心地に魅せられてしまう人が多いのではないでしょうか。


2/22(土) J.M.ウェストンのゴルフ(紺)

今日は、雨模様の天気予報だったので、ラバーソールの靴にしようと考え、ゴルフをセレクトしました。
(結局、運良く雨には当たりませんでした。)
色落ちしたジーンズとカットソーの青系の色合いに合わせて、紺のゴルフにしました。
どんよりとした空模様でしたので、屋外でも青系はそれほどは目立つことはありませんでした。
一見すると黒に近く、良く見ると紺色、そんな感じです。
甲高で丸みを帯びてコロンとしたかわいらしいシルエットに、爽やかな紺色も似合います。
紺色の革は、フッ素加工されていないこともあって、色艶も結構あってさりげない存在感があります。
黒と同じようなコーディネートを楽しめて、良く見ると違う色合いなので、違いを感じるお洒落な足元を演出できます。
パリでカラーオーダーして手に入れたのですが、カジュアル用として、お気に入りの1足になっています。


2/21(金) ウゴリーニのホールカット

今日は、掲示板でお世話になっている方にお会いすることになっていたので、気合いを入れて、人手によるメジャーリングした靴では唯一持っているウゴリーニをセレクトしました。
何度見ても、キュッと絞り込まれたトゥと低い甲、クラシカルな風合いの革など、とても美しい靴です。
このようなデザインは、履き心地とシルエットを両立するために、足の形を把握して造る必要があることから、ス・ミズーラでしか実現しないと思います。
しかも、捨て寸は大きめですが、履き心地についても、高いレベルで実現しています。
とにかく、履いていて、既製靴との違いが、はっきりとわかります。
もちろん、よく見ると、出し縫いが不揃いだったり、細部で微妙に差があります。
このあたりも、フルハンドメイドらしさが垣間見れて、決してデメリットではなく、愛着を感じるのでメリットでもあります。
この靴が、フィリップなどの既製靴よりも安く出来あがるとなると、相対的には安く感じてしまいます。


2/20(木) J.M.ウェストンの内羽根式ストレートチップ・メダリオン

今日は、ダークブラウンのローテになってからまだ履いていない、メダリオン付きのストレートチップをセレクトしました。
メダリオン付きなので、本来なら遊び心を感じるのですが、この靴はオーソドックスなスタイルなので、むしろ質実剛健な雰囲気が漂っています。
特に、捨て寸の少ない広いスクエア気味のトゥが、最近流行りのロングノーズとは程遠いシルエットなので、肩の力を抜いて履ける靴でもあります。
シングルソールの極普通のデザインのストレートチップでして、見た目は良く出回っている靴と違いはあまりありません。
「普通の靴のようで、実はJ.M.ウェストン製」という感じでして、さりげなく履きこなすことができます。
もちろん、上質な革には瑞々しい光沢も出ていますし、実際に履くと堅固な造りも体感できるなど、しっかりしたクォリティーが保たれています。
人に例えると、控えめながら生真面目な好青年のような靴です。
茶系のスーツに合わせましたが、当然ながら、相性は良かったです。
元々J.M.ウェストンの靴は耐久性がありますし、スタイル的にも流行に関係無いこともあって、今後何十年たっても、履き続けることができる靴であることは、確実と思います。


2/19(水) ジョンロブ・パリのフィリップ(ダークブラウン)

今日は、何気なく、フィリップをセレクトしました。
まずは、足入れした時に「プシュッ」と音がして、足にピッタリしているなと感じます。
次に、第一歩を踏み出した瞬間に、経年変化の少ない剛性感のある履き味もわかります。
そして、外に出て陽光を浴びた足元を見ると、その華やかな雰囲気に、気分も高揚します。
このダークオークと呼ばれるダークブラウンのフィリップを履くと、自然と自分も一段上のレベルになったかのような気になるのです。
この靴を履いた効果かどうかわかりませんが、こなすべき案件がたくさんありましたが、何とか目処をつけることはできました。
私にとってこのダークオークのフィリップは、勝負靴の一つになっています。
ところで、ダークブラウンのパンチド・キャップトゥなので、普通なら控えめな印象のはずですが、シャープなシルエットを眩いばかりに輝く極上の革質が強調して、存在感タップリです。
革の内部から出ているかのような艶っぽい光沢は、新品の頃よりも、明らかに瑞々しくなっています。
今日も、濃いグレンチェックのスーツに合わせましたが、明らかに足元主体のコーディネートでした。
柄系のスーツは、存在自体が結構目立つのですが、足元は負けていないどころか、優っていたようにさえ思います。
スーツ姿で華麗な足元を演出するには、このダークオークのフィリップが最適の選択の一つです。
「既製靴の至宝」といっても、言い過ぎではないと、個人的には思います。


2/18(火) ジョンロブ・パリのシャンボールド

今日は、シャープなシルエットが目について、シャンボールドをセレクトしました。
とにかく、トゥ・シャイプが効いた、細身で流麗なラインを描いている靴です。
甲とU型のステッチのバランスが絶妙でして、エレガントなスタイルのUーチップです。
フィリップクラスの革(皺が残りにくい)よりもやや厚みがあるので、さりげなく履き皺も入っていて、普通の靴のような味わい深さも持ち合わせています。
華麗な靴ではありますが、基本的にはUーチップなので、遊び心は多少感じるので、ジョンロブ・パリの靴を履いているとの意識はそれ程は感じずにすみます(良い意味でも悪い意味でも、スキが無いジョンロブ・パリの靴を履く時は、ピンと張り詰めたようなものを感じることもあります)。
光沢はありますが、ダークブラウンですので、それ程は主張はしません。
濃い色合いのスーツにも合わせやすく、紺のスーツとの相性も良かったです。
数あるUーチップの中でも、最も完成された靴と思います。


2/17(月) J.M.ウェストンのタッセルモカシン(ダークブラウン)

今日は、月曜日なので、例によって、スリッポンタイプのタッセルモカシンをセレクトしました。
週末の哀愁があっても、朝一番に足入れがしやすいスリッポンタイプなのですぐに履くことができるので、もう何年も前から週初めに履くことが多くなっています(靴が揃った最近では、そうでない場合も多々ありますが)。
ですので、長年の習慣からか、この靴を履いて、家から外に出て歩き出すとすぐに、「これから一週間がんばるぞ」との仕事モードに切り替わることができます。
それにしても、何年履いても、飽きることがなく満足感が高い靴です。
小さめな甲はドレッシーですらありますし、U型のステッチとタッセル飾りのバランスも絶妙で、きれいにまとまっています。
さらには、ベロ部分の付け根の小さく三角形に出た部分がアクセントになって、J.M.ウェストン独特の洗練されたデザインが引き締まって見えます。
タッセル飾りが、ネクタイと相性が良いので、スーツとの相性も良いです。
グレー系のスーツと合わせましたが、控えめな色合いでもあり、自然にまとまりました。
靴好きにはあまり人気が無い靴のようですが、個人的にはとても気に入っている靴です。


2/16(日) J.M.ウェストンのゴルフ(ライトブラウン)

今日は、雨模様の天気でしたので、こんな時に最適のゴルフをセレクトしました。
紺系の服装でしたので、紺色の方がマッチしていたかもしれませんが、紺のアッパーはフッ素加工されていないので、ライトブラウンにしました。
とはいえ、急遽シャツとベルトを同系色にしたので、まずまずのコーディネートだったと思います。
丸みを帯びてコロンとしたかわいらしいシルエットなので、カジュアルスタイルには良く似合います。
全体的にタップリ目の服装だったのですが、この靴の持つ甲高で丸みがあるデザインとのバランスが、微妙にマッチしていたように思います。
程よく色焼けした色合いも、履き込んだエイジングを感じさせてくれて、良い感じです。
元々、フッ素加工されているので、マットな風合いでもあります。
新品の靴では味わえない魅力が加わりつつあります。
この靴を履いていると、カジュアルなスタイルでは、足元は万全です。

この靴は、パリでは定番ではないので、カラーオーダーしました。
ライトブラウンは本来はフッ素加工されていないのですが、この靴はフッ素加工された革が使われています。


2/15(土) J.M.ウェストンのローファー・スエード(ライトブラウン)

今日は、何となくスエードの靴を履きたくなり、ライトブラウンのローファーをセレクトしました。
この靴はスエードではありますが、明るい色合いですので、足元は比較的目立ちます。
しかしながら、光沢の無いゴツゴツしたスエード特有の質感のおかげで、さりげない存在感です。
出すげず引っ込みすぎず、まさに適度に、足元が主張する感じです。
さらには、スムースレザーに無い温かみを何となく感じます。
質感が似ているアウターとの相性も良く、この時期には特にコーディネートしやすいです。
茶系のコートとも、良くマッチしていたと思います。
約1年前にオークションで入手して以来、この独特の質感が気に入りました。
靴の数が揃ったこともあって、登場回数はそれ程多くはありませんが、新たな靴の世界が広がった気分です。

この色のベルトは定番には無いので、パリのショップにオーダーしてきました。
今月中に届くとのことだったので、楽しみです。


2/14(金) オールデンのチャッカーブーツ(マホガニー)

今日は、久し振りに、マホガニーコードヴァンのチャッカーブーツをセレクトしました。
この靴は、数年前にバーニーズで、その光沢を見て衝動買いしたのですが、とにかく惚れ惚れするような輝きです。
濃いボルドー色のマホガニーコードヴァンは、濡れているかのような、独特の光り方なのです。
とにかく、チャッカーブーツは、この稀少なマホガニーコードヴァンを贅沢に使われているので、十二分にその質感を堪能できました。
しかも、チャッカーブーツ特有の包み込まれるような感じで、とても良い履き心地です。
さらには、パンツの裾に隠れるとプレーントゥのように見えて、汎用性が高い靴でもあります。
黒のチャッカーブーツは、フランス旅行に何度も履いていきましたし、3つ星レストランにも行ったほどです。
(ただし、マホガニーコードヴァンは、少々存在感がある色なので、黒よりもシチュエーションを選びはします。)
同じ色合いのシャツと、青系のパンツとジャケットに合わせましたが、チラリと見えるシャツと相性のバランスを意識しました。
足元を主張しながらも、同系色が服装の中にあると、うまくまとまります。


2/13(木) J.M.ウェストンの内羽根式ストレートチップ

今日は、プレーンな内羽根式のストレートチップをセレクトしました。
何の変哲もないプレーンなスタイルのストレートチップでして、まさにオーソドックスな雰囲気の靴です。
最近流行りのノングノーズではなくいわゆる普通のシルエットなので、足元を意識しないで普通に履けます。
J.M.ウェストンの靴は、耐久性には定評がありますし、今後長い年月が経っても、流行り廃りに影響されること無く、履き続けることができる靴と思います。
まさに、永世定番といっても良い靴ではないでしょうか。
革の光沢はそれなりにありますが、目立つほどの強さではありませんし、控えめな色合いのダークブラウンですのでそれ程主張しないので、ビジネス用にもさりげなく履きこなせます。
当然ながら、茶系のツイードのスーツとの相性は、良かったです。


2/12(水) ジョンロブ・パリのマッタ(ダークブラウン)

今日は、ダークブラウンのローテになってまだ履いていない靴にしようと考えて、何となくマッタをセレクトしました。
久し振りに履きましたが、今さらながら、一目で上質な雰囲気を感じることができる靴です。
とにかく、ダークオークと呼ばれるダークブラウンの革は、黒以上に艶やかな風合いです。
甲上部の一枚革が広いこともあって、瑞々しく輝く上質な革質を存分に感じることができるのです。
革の内部から光沢が出ているかのような、質感です。
さらには、新品の時よりも、光沢はより強くなっているような気もするくらいです。
また、トゥ・シャイプが程よく効いていて、きれいなシルエットも、この上質感に花を添えています。
本来、ダークブラウンは控えめな色合いなのですが、良く手入れされたアンティーク家具のような、独特の存在感を感じます。
濃紺のスーツに合わせたのですが、明らかにコーディネートの主役は足元でした。
この靴全体に感じる上質な存在感は、他のダークブラウンの靴(ブランド)にない、華やかさを感じます。


2/11(火) ベルルッティのアンディー

今日は、どんよりとした空模様でしたが、淡い色合いのパンツに合わせて、アンディーをセレクトしました。
休日なので、車での移動が主体なので、万が一雨が降ってきても、あまり濡れないだろうとも、考えました。
(以前、このアンディーを履いた時に雨に当たったことがありますが、マッケイ製法であるからかすぐに水が侵入してきました。)
結局、夜になって雨に遭遇しましたが、車と室内の移動だったので、ほんの一瞬だけしか雨に当たりませんでした。
軽く磨いたのですが、まさに艶っぽく光ります。
ベネティアンレザーの光沢は、手入れして光らせると、期待に応えてくれるので、手入れも楽しいです。
しかも、ライトブラウン主体に、染み状に色が入れられたエイジングを感じさせるパティーヌ(色付け)なので、嫌味な感じはありません。
さらには、絞り込まれたポインティーなシルエットと、デザイン的にバランスの取れたベロの組み合わせは、芸術的な美しさです。
メリハリのある、いかにも魅惑的なラインは、好きになるととことん好きにさせられる魅力を秘めていますが、私は虜になった1人です。
履けば履くほどに、その魅力に引き入れられてしまう、まさにベルルッティらしい靴です。


2/10(月) J.M.ウェストンのタッセルモカシン(ダークブラウン)

今日は、週初めなので、例によって、スリッポンタイプのタッセルモカシンをセレクトしました。
週末の休日モードの気持ちを引きづって、朝一番に足入れしやすいスリッポンタイプを履くのが、個人的な習慣になっているからです。
かなり以前から習慣化しているので、この靴を履いて外に出て歩き出すと、すぐに仕事モードに気分が切り替わります。
このJ.M.ウェストンのタッセルモカシンは、ベロの付け根の両サイド部分が小さな三角状に内側に突き出ているのがアクセントになって、小粋なデザインになっています。
オーソドックスなデザインに、ピリッとスパイスが効いているかのような感じです。
J.M.ウェストンオリジナルなデザインなのですが、さりげなく違いが主張されていて、気に入っています。
さて、濃紺のスーツに合わせましたが、相性は良かったです。
ややテーパードがかった細目のパンツだったので、靴全体が良く見えたのですが、ダークブラウンは目立たない色合いですし、軽やかな足元が演出できたと思います。
さらには、70%以上ハンドメイドの7分仕立てとのことで、甲上部以外は1枚革で造られているのですが、土踏まず部分がきちんと絞られているなど、仕事も丁寧です。
インナーの踵が当たる部分は、滑らないようにむき出しの裏革になっていますし、土踏まずの心地良い圧迫感と合わせて、極上の履き心地も実現しています。
個人的には、J.M.ウェストンの中では、この靴のラストが最も私の足に合っているようで、履き馴らしから苦労せずにピッタリとフィットしています(あくまでも私の場合です)。
現在、日本のショップでは扱っていません(以前はシップスで扱っていたのですが)ので、パリに行った時に買ってくる靴としてお勧めの1足です。

帰宅途中に雨に当たってしまいました。
シングルソールですし、かなり履き込んでいてソールもやや磨耗していることもあって、トゥのあたりに水がほんの少し滲んできました。
耐久性には定評のあるJ.M.ウェストンとはいえ、レザーソールはやはり雨には強いとはいえません(特に磨耗気味の場合)。
ラバーソールの靴を履いたら良かったと、後悔しました・・・。


2/9(日) J.M.ウェストンのローファー(ライトブラウン)

今日は、昨日履いたオールデンのローファーに引き続いて、思いで深いJ.M.ウェストンのローファーをセレクトしました。
私にとっての初めての本格靴でして、約12年前に、銀座のシップス(旧店舗)で、その軽やかで洒落た雰囲気に惹かれて、店員に勧められるままに買ったことを思い出します。
価格は69,000円でしたが、当時の私の収入を考える(今でもあまり変わりはありませんが)と、まさに清水の舞台から飛び降りるような気持ちで、購入を決断しました。
今から考えると、当時のシップスにはWidthはほとんどD主体だったのですが、Dがベストのサイズだったので運が良かったと思います。
その後、まるで板の上に乗っているかのような感覚で、こんなきつくて硬い履き心地の靴があるのかなと疑問に思いながら履き続けて、そして約半年後に馴染んで足の一部になったかのような感覚に、高い価値に見合う靴と見直した覚えがあります。
ベストサイズ以外を買っていたら、極上の履き心地を知ることなく、本格靴に嵌ることもなかったかもしれません。
(ちなみに、2足目のJ.M.ウェストンの靴であるレザーソールのUーチップは、フィッティングに失敗して、手放しています。)
ところで、このローファーは、靴の数が揃った最近でこそ登場回数が少なくなっていますが、買った当時は、1週間に1〜2度は雨でも時には雪でもかまわず履いて、酷使してきました。
小傷はかなりありますが、目線の距離からでは色が少々薄くなった以外は買った当初と変わらないように見えますし、タイトな履き心地も維持されていて、まさにJ.M.ウェストンの耐久性を十二分に感じることができます。
小粋で洒落たスタイルも、全く色褪せていませんし、あめ色に変化した風合いが、エイジングを重ねた何とも言えない佇まいを醸し出しています。
紺色の綿パンに合わせたので、色のコントラストがクッキリしてやや足元が目立ちましたが、この靴の持つ洒落たスタイルが小粋な足元を演出していました。
とにかく、靴好きになった原点の靴です。


2/8(土) オールデンのローファー(黒)

今日は、プライベートの用事で、靴の脱ぎ履きが多いことが予想されましたので、スリッポンタイプのローファーをセレクトしました。
黒系のコーディネートでしたので、オールデンの黒のローファーにしたわけです。
外に出ると、ビガッと鈍い光沢を放つコードヴァンの質感が、目につきました。
ローファーのデザイン上、甲部分が広いので、コードヴァンを十二分に堪能できるのです。
カーメルにレストレーションプログラムをお願いした所、アッパーが裂けたとのことで無料で新品になって戻ってきたのですが、偶然上質なコードヴァンが使われており、鈍い色艶は当然として表面もツルツルしています。
私の持っているオールデンのコードヴァンの靴の中では、トップレベルの上質感です。
オールデンのコードヴァンの靴としては、チャッカーブーツとかプレーントゥの方が最近は人気があるそうでですが、個人的にはこのローファーの方がコードヴァンの一番ベーシックな魅力を引き出していると個人的には考えています。
オーソドックスなデザインと、掬い縫いのステッチで囲われた広くて水平気味な甲は、コードヴァンの質感を味わうには最も相応しいと思うのです。
いずれにしても、この靴を履いたので、足元はビシッと引き締まりました。
私にとっては、10年以上前に買ったファースト・オールデンでもあり、感慨深い靴ですが、何年たっても色あせない魅力を持った靴です。


2/7(金) オールデンのVーチップ(モディファイドラスト)

今日は、昨日に引き続いて、足に優しい靴を履こうと考えて、モディファイドラストのVーチップをセレクトしました。
私にとっては、元祖コンフォート靴と言える靴でして、まさに足にピッタリと吸いつくような履き心地です。
ソールを見ると土踏まず部分がギュッと絞り込まれているのですが、その効果で足裏の食い付き感が最高なのです。
全体のシルエットもくの字に湾曲しています。
踵とサイド部分で支えて足先はやや余裕がある、独特の履き味なのですが、これが単純に足にフィットするだけでなく、コンフォート感も実現しています。
一方、デザイン的には、まさにオールデンらしい、素っ気無いスタイルです。
V型の合わせ革も大きめにトゥに近くまでカッティングがされていて、野暮ったいようにも見えるほどです。
オールデン好きな私にとっても、正直少々違和感があって、つい最近(約3年前)買いました。
しかしながら、実際に履くと、その履き心地もさることながら、デザインにも親しみを覚えるようになっています。
さらには、コードヴァン特有の鈍い光沢と、しっかりと入った履き皺が、無骨なスタイルと相性も良いです。
この靴はオールデンにしか無いデザインなので、オリジナリティーも感じます。
靴の数が揃った最近でこそあまり登場しませんが、買った当初は登場回数も多く、もっと早く買っておいた方が良かったと、後悔したほどです。


2/6(木) ベルルッティのアレッサンドロ・ノルベジアン・スムースレザー

今日は、昨日とは一転して、足に優しいソフトな履き心地の靴を履きたくなり、ベルルッティのアレッサンドロをセレクトしました。
昨日履いたシャンボールドがまだ微妙に馴染んでいなくて意外と苦戦したので、足が自然とベルルッティの靴を望んだような感じです。
このアレッサンドロは、アッパーにまでステッチの入ったノルベジアン製法ではありますが、履き味はとても柔らかいのです。
しかも、ベルルッティにしか使われず、門外不出とされるベネチアンレザーは、他の革には類を見ないほどの伸縮性もあり、フィット感も抜群です。
スクエアなトゥでポインティーなラストではありますが、捨て寸もきちんと残してあるので、コンフォート感に溢れた楽な履き心地でもあります。
ベルルッティは、デザインだけでなく、履き心地もレベルが高いです。

ところで、今日のコーディネートですが、茶色のギャバ系のスーツに合わせたので、靴と同系色のこともあり、全く違和感がありませんでした。
ホールカットはプレーントゥのような雰囲気もあるので、スーツにも合います。
縫い合わせが見えない1枚革が艶かしく、脱いだ状態の靴だけを見るとドレッシーな感じもします。
しかも、ミディアム・ブラウン系に何色もパティーヌ(色付け)されて、惚れ惚れするほどです。
カーフにしては、履き皺がクッキリと残るのも、自分の靴にしかないオリジナリティーが感じられて、うれしいです。
既製靴最高レベルの価格ではありますが、その価値に十分見合う靴と思います。


2/5(水) ジョンロブ・パリのシャンボールド

今日は、複数の重要案件が立て続けにあったので、柔軟に対応出来るように、ソフトな印象のUーチップ(シャンボールド)をセレクトしました。
見るからに流麗でエレガントな佇まいですが、基本的にはUーチップですので、どことなく柔らかいフィーリングも持ち合わせています。
既存の考えでは行き詰まることも予想されたので、この靴を履くことで発想の転換のきっかけの一つになると考えたのです
シャンボールドを履いた効果かはわかりませんが、何とか無難に完了できました。
とにかく、トゥシャイプが程よく効いた、シャープなシルエットのUーチップです。
フィリップクラスほどではありませんが、革も上質で色艶もクッキリと目立ちます。
スキンステッチも見事な仕上がりでして、細部にまで気を配った丁寧な造りをしています。
この靴全体から感じる上質感は、デザイン・造り・素材など全てにわたって妥協をしていないジョンロブ・パリの真摯な姿勢が反映されていると想像します。
数あるUーチップの中でも、最も完成されたUーチップの一つと思います。

今日も、夕方になって、小指側面の当たりが少々気になりました。
まだまだ、馴らしは終了していないようです。
もともとジョンロブ・パリの靴は剛性感があるうえ、フィリップクラスよりもほんの少しですが革が厚めなのでやや硬いからか、馴らしには予想より時間がかかっています。


2/4(火) AUBERCYのウィングチップ・トリプルソール

今日は、大振りなボディーが目について、トリプルソールのウィングチップをセレクトしました。
私にとってのファースト・AUBERCYでして、個人的に思い入れの強い靴です。
フランスの靴雑誌「TREPOINTES」でこの靴を見て以来、その存在感を忘れることができずにどうしても欲しくなり、パリのショップでオーダーした時のことを思い出します。
しかしながら、画像で見た印象と、実際に履いた感覚は異なりました。
画像で見ると派手な印象もありますが、実際に履くと、内羽根式の清楚さと比較的目立たない色合いであるダークブラウンのさりげなさから、意外なほど全体コーディネートの中では主張しないのです。
確かにコバは広いのですが、段々になっているので、視覚的にはことさらコバの広さが強調されずに自然に見えます。
茶系のヘリンボーンのスーツと合わせたのですが、足元が主張しすぎることなく、極自然にまとまったと思います。
他の靴には無いスタイルをさりげなくアクセントとして楽しみながら、違いを認識できる靴です。
しかも、厚いソールにもかかわらず、土踏まずにまで伸びた芯の効果で、履き馴らすにつれてタイト感が増すように感じる程で、足にピッタリと吸いつくような感じです。

この靴は、1/2ムジュールと呼ばれる、サンプル靴を参考にしながら、パターン・オーダー的にサイズ・革・カラー・ラストなどを指定するという、AUBERCY独特の注文方法で造ってもらいました。
価格的には、フランス現地でもベルルッティ、ジョンロブ・パリと並んでパリでも既製靴としては最高レベルですが、デザイン・履き心地などの靴の完成度がハイレベルなので、満足度はとても高いです。
私の足のサイズをショップの方にほぼわかってもらったので、微妙なデザインとかサイズなどを調整してもらいながら、ホールカット、サイドエラスティックと、オーダーしてしまいました。


2/3(月) ジョンロブ・パリのフィリップ(ダークブラウン)

今日は、ダークブラウンのローテに変えたので、気分一新、フィリップをセレクトしました。
いつもながら、個人的にイベントがあると、とにかく凛とした佇まいのフィリップを履きたくなるのです。
それにしても、このダークオークと呼ばれるダークブラウンは、眩いばかりに艶っぽく光ります。
普通に純正クリームなどで手入れしてきただけですが、買った当初よりも、明らかに輝きが増しています。
もちろん、安っぽさはなく、いかにも上質な革の内面から光っている感じです。
何と言いますか、良く手入れして磨かれた趣味の良いアンティークの調度品のような佇まいなのです。
ですので、本来ダークブラウンは、目立たない色合いではありますが、存在感は十分です。
黒のローテから変えたこともあって目立ったのか、「新品の靴をまた買ったのですか」とある方に声をかけられたほどです。
普通のパンチド・キャップトゥではありますが、黒とは異なり、足元はかなり主張します。
濃紺のスーツに合わせましたが、コーディネートの主役はまさに靴でした。
久し振りに履いたこともありますが、この靴をデビューさせた頃に感じたのと同様に、華やかさに感動させられました。


2/2(日) ウゴリーニのホールカット(造り直し前の画像です)

今日は、明るい色合いの服装だったので、淡い色合いの靴を履こうと考え何にしようか迷ったのですが、ウゴリーニのホールカットをセレクトしました。
輸送中に出来たとのことですが、(目立ちませんでしたが)アッパーに傷が入って造り直しになったので、新品をデビューさせたことになります。
傷がある以外は不満はなかったので、前回と同様な仕様での再製作ですので、既に何度か造り直し前の靴を履いていることもあって、特に新品の靴を履いているとの感覚はありませんでした。
しかも、ス・ミズーラだけあって、足にピタリとフィットするので、なおさら新品のような気がしなかったともいえます。
それにしても、トゥに向けての絞り込みといい、甲の低さといい、普通なら足にフィットするとは考えられない(小指側面が当たりそう)シルエットですが、ス・ミズーラだけあって捨て寸がうまく取られていてピッタリとフィットします。
特に、土踏まず部分にまで伸びている芯が、ピタリとする心地良さをサポートしている感じです。
このかっこいいデザインと、瑞々しく光るアンティーク風に仕上がった色合いが見事に調和して、色気さえ感じる靴です。

私にとって、人手による計測のオーダーとしては初めての靴ですが、大満足の1足に仕上がりました。
コバに見える出し縫いもハンドメイドですし、丁寧な造りとなっています。
この靴が、10万円台で出来上がるとなると、既製靴でも同じような価格帯の靴と比較して、お買い得と感じざるをえません。
しかも既製のシューツリー込みですし、ハンドメイドのシューツリーも4万円です。
次回も、何かオーダーしたいと感じています。
(もちろん、私もそう思いながらも同価格帯の既製靴を買ってしまっていますし、個人的価値観は理屈では説明がつきません・・・。)


2/1(土) AUBERCYのホールカット・ノルベジアン(黒)

今日は、コードヴァンの光沢が目について、AUBERCYのホールカットをセレクトしました。
コードヴァンでは有名なオールデンの靴ではありませんが、このAUBERCYも肉厚で上質なコードヴァンが使われています。
この鈍い独特の光沢と、しっかりと跡が残る履き皺が、いかにもコードヴァンらしい質感を出しています。
1枚革のホールカットなので、贅沢に使われたコードヴァンが、十二分に堪能できます。
スクエアでチゼル気味のトゥと、流れるような細身の美しいシルエットに加えて、コードヴァンが使われていることで、他の革とは違う上質感を与えてくれています。
オールデンとは造りが違うこともありますが、同じホーウィン社のコードヴァンが使われていても、全く違う風合いに感じるのがおもしろいです。
さらには、アッパーに入った白いステッチが美しいラインを強調していて、アクセントになっています。
ドレッシーな印象すらあるホールカットに、コードヴァンの質感とAUBERCYらしい流麗なシルエットが調和した、とっても魅力的な靴です。
ちょっとお洒落して、革のジャケット(と白っぽいパンツ)に合わせたのですが、この靴には白いステッチと黒コードヴァンと同じ色が使われているので、相性は良かったと思います。
しかも、AUBERCY特有の土踏まず部分まで伸びた芯の効果で、足にピッタリするような履き心地です。
この靴を履いていると、足元は万全です。


1/31(金) J.M.ウェストンのローファー・スエード(ライトブラウン)

今日は、茶系のジャケット+アウターに合わせて、スエードのライトブラウンのローファーをセレクトしました。
スエードの質感は、アウターの質感に通じるものを感じるので、何となくこの寒い時期に履きたくなるのです。
スムースレザーには無い独特の質感に魅力を感じています。
明るい色合いなので、光沢が無いアッパーでも、スムースレザー程ではありませんが、存在感はあります。
生成り系のパンツをはさんで、同系色の足元とアウターが上下に連絡しあう、コーディネートとしてみました。
色合い的にパンツだけとの相性では足元が主張しますが、トータルでは統一感があるようにまとまったと思います。
さらには、履き味も、スムースレザーよりもソフトなのでアッパーが食いついてくるかのような心地良さです。
昨年の冬にこのスエード靴を買ったのですが、質感と履き心地の良さが気に入って、個人的にはこの秋冬シーズンで、一気にブレイクした感じです。
今回のフランス旅行では、同じ色のベルトを特別にオーダーしてきましたし、黒も買ってしまいました。
まだまだスエードは2足しか持っていませんが、もっと数を増やしたいと感じました。

ただし、スエード靴のケアは試行錯誤しています。
純正のスプレーには、このライトブラウンは無いので、原則として無色のスプレーで手入れをしています。
基本的なケアは、スプレーをかけて、乾かない内に専用のブラシでブラッシングすると教えられましたが、個人的に気に入った方法はまだ見つかっていません・・・。


1/30(木) J.M.ウェストンのプレステージクラブ・ストレートチップ(黒)

今日は、J.M.ウェストンのプレステージクラブをセレクトしました。
朝に家を出る時に特にこの靴を意識して履こうとしたわけではありませんが、内羽根式のプレーンなストレートチップですので、スーツに合わせて自然に履いていた、そんな感じがします。
コンピューターで計測するJ.M.ウェストン独特のビスポークですので、足に合わせてピッタリとフィットします。
捨て寸もほとんど無い感じで、足全体が程よくきついのです。
このような心地良い履き味は、他の靴では味わえず、何ともいえない心地良さです。
羽根の開きもほとんど無くなり、まさにオーダーした靴のような感じになってきました。
丸みを帯びたオーソドックスなシルエットも、堅苦しさが無く自然に履けます。
レースステイ下部に向けて合わせ革が盛り上がっているプレステージクラブ特有のデザインも丸みを帯びた全体シルエットとの統一性があり、良く考えられていると思います。
このスタイルは、J.M.ウェストンの既製靴には無いデザインですし、全体デザインの中でも魅惑的な雰囲気を出すアクセントにもなっています。
ビジネスで、この靴を履いていると、足元は安心です。
 
パリのマドレーヌ店でのみプレステージクラブを受けつけていましたが、残念ながら現在は新規ユーザーを受けつけていません。
今回の年末年始のフランス旅行で事実を知ったのですが、今後の展開は良くわかりません。
なお、既にプレステージクラブ会員になっている(一度でもオーダーしたことがある)方への追加オーダーには対応しているようです。


1/29(水) オールデンのストレートチップ(アバディーンラスト)

今日は、リラックスしたい気分もあって、足に優しいオールデンの靴にしようと思い、ストレートチップをセレクトしました。
このアバディーンラストは、オールデンにしては細身なので、比較的綺麗なシルエットです。
無骨で素っ気無いスタイルが多いオールデンにしては、洗練された外羽根式ストレートチップなのです。
最近履いている靴は、もっと絞り込まれたデザインの靴が多いので、これでも野暮ったさを相対的には感じますが、少なくても履きはじめから違和感を感じることはありません。
ある意味ではオールデンらしくない靴とも言えますが、シルエット的に中庸といいますか、極普通の感じがするので、目立たなくて良いです。
もちろん、コードヴァン独特の鈍い光沢は、カーフには無い質感を演出してもいます。
しかも、質的にバラツキが多いコードヴァンにしては、左右とも上質な革が使われています。
極普通のシルエットの外羽根式ストレートチップに、コードヴァンが使われていて差別化が図られている靴です。
当然のことながら、スーツとの相性も悪くはありません。
グレー系のスーツに合わせましたが、足元は万全でした。


1/28(火) AUBERCYのサイドエラスティック

今日は、昨日雨で履けなかったサイドエラスティックをセレクトしました。
昨日は、雨との予報ではありましたが、週初めでもありどうしてもこの靴を履きたいとの思いが強かったので、その思いを引きづって順延になって登場した、そんな気分です。
とにかく、前回のデビューで、とても気に入ってしまいました。
スリッポンタイプですので履きやすいですし、サイド部分の伸びが足のサポートにも良い感じで、足に感触が残っていたこともあります。
AUBERCYの靴は、土踏まず部分まで芯が伸びているので、強力に足をサポートしてピッタリとした履き心地ですので、とにかく心地良いのです。
その芯の効果か、靴の前部分に体重がかかる感じで、デビュー時よりもトゥ部分がタイトに感じました。
履き込んでもタイトなフィット感が増す履き味は、AUBERCY独特のものです。
その履き心地の良さが印象に残っていたこともさることがら、パンツの裾に隠れるとパンチド・キャップトゥのように見えながら、歩くとチラリとサイドエラスティックとわかる、そんなさりげなさに惹かれたことも、好きになってしまった理由です。
履き口が小さくて、ノングノーズが強調されているので、裾にベロ部分がピッタリと隠れるのです。
しかも、スクエアなチゼル気味なトゥにむけて程よくシェイプの効いた細身な美しいシルエットを描いていて、履いていると足元が引き締まります。
黒系のスーツに合わせましたが、当然ですが、相性は良かったです。

このパンチド・キャップトゥタイプは、サイドエラスティックのサンプルには無かったのですが、メールでやり取りして特別にオーダーして造ってもらいました。
シンプルなスタイルなので汎用性が高いと考えて、1足目のサイドエラスティックとしてどうしても欲しかったからです。
1/2ムジュールと呼ばれるAUBERCY独特のパターンオーダーは、かなり自由度があります。


1/27(月) J.M.ウェストンのロジェ(黒)

今日は、あいにくの雨でしたので、何のためらいもなくロジェをセレクトしました。
いつも書いていますが、ラバーソールとフッ素加工されたアッパーで完全武装されているので、雨でも安心なのです。
ここ最近では、比較的大降りに遭遇したこともあり、やや深めの水溜りに何度も浸かりましたが、ビクともしませんでした。
ウェルト靴ですので、完全防水ではないので、水が浸出してくる個体もあるとのことですが、私の持っているロジェとゴルフ(紺は本格的な雨には遭遇していません)は運良くそんなことはありません。
とにかく、スーツ着用時に雨が想定されると、このナローなシルエットのロジェの登場となります(ローテションの都合でゴルフになることもありますが)。
遊び心に溢れるUーチップですが、細身のシルエットなので、比較的スーツとの相性も良いのです。
小粋なUーチップとして、あらゆるブランドにコピーされるほど完成された靴ですので、普遍的なデザインになっていることもあって、履いていると安心感もあります。
このロジェがあるおかげで、雨でも靴のレベルを落とすことなく、お洒落な足元が演出できます。
いまや何気なく履いていますが、個人的には今や無くてはならない存在です。



1/26(日) ベルルッティのアレッサンドロ・ノルベジアン(グレインレザー)

今日は、休日のなので時間的余裕があることもあって、部屋内に置いてある靴を見ていたのですが、目についた中で明るい色合いのアレッサンドロをセレクトしました。
足元との相性を考えて、茶系のタートルネックに、生成り系明るい色合いの細いステッチの入った薄い茶系のジャケットとアウターを合わせました。
パンツは、敢えてコントラストを出すために、濃い色合いにしました。
このアレッサンドロは、ゴールドと呼ばれる明るいパティーヌ(色付け)をしたこともあり、屋外ではかなり明るく目立ちます。
しかしながら、パティーヌ前のベース地である緑系の色合いが、グレインレザー独特の凋みなどに垣間見ることができるので、履き込んだかのようなアンティーク系の風合いを感じます。
ですので、明るい色合いではありますが、意外と派手ではありません。
屋内では、さらに落ち着いた色合いになりますし、グレインレザーらしいエイジングを重ねたかのような感じがさらに増します。
凋みが浅いトゥ部分は結構輝いていますが、全体的にはベルルッティとしてはそれ程強くもなく、「出すぎず引っ込みすぎず」バランスのとれた光沢です。
明るい色合いながらも、それ程は派手ではない、好印象な足元を演出してくれる靴です。

久しぶりにこの靴を履いて、ゴツイ造りのノルベジアン製法ではありますが、ソフトでシットリした心地良さを感じました。
いつもながら、足に優しい靴であることを、再認識しました。


1/25(土) オールデンのチャッカーブーツ(黒)

今日は、寒いこともあって、何となくブーツを履きたくなり、ハーフブーツではありますが唯一持っているチャッカーブーツをセレクトしました。
生成りの綿パンと黒のカットソーに合わせて、グレー系のジャケット+チャコールグレーのダッフルコートと、結構重衣料でしたが、バランスは取れていたと思います。
歩くとチラリと見えるハーフブーツの佇まいが、寒い中でも、何となく足元がほんわりとあたたかいかのような気がしました。
履き口も大きいので保温効果は薄いでしょうし、実際夏にも履いていましたので、実際はあたたかさの点ではあまり効果が無いとは思いますが、気分的には普通の靴よりは寒くないと感じるから不思議です。
ところで、このチャッカーブーツは、オールデンでも重宝しておりまして、買った当初はかなりの頻度で登場しました(フランス旅行にも何度も履いていきました)。
プランテーション・クレープソールであることもあって、雨でも関係無くガンガン履いたので、革の表面がかなりざらついている程ですが、コードヴァンらしい鈍い光沢は健在です。
底光りしているかのような、エイジングを感じさせる風合いでもあります。
さらには、いかにもコードヴァンらしい履き皺もクッキリと入って、良い感じになっています。
お気に入りの靴であることもあって、この黒に加えてマホガニー、ウィスキーと3色揃ってしまいました。


1/24(金) AUBERCYのホールカット・ノルベジアン(紺)

今日は、紺のパンツに合わせて、同系色のホールカットをセレクトしました。
そういえば、この靴を久しぶりに履いたことになりますが、シックな感じで良かったです。
濃い紺色ではありますが、それとなくくすんだブルーグレー系の色合いなので、存在をそれ程は主張しないものの、他の靴との違いは明らかでして、さりげなく履きこなせます。
この靴を見るとまず目につくチゼル気味のスクエア・トゥも、洒落た雰囲気を強調していますし、靴の外周に見えるノルベジアン製法独特のアッパーに入ったステッチが白であることも、美しいシルエットを強調しています。
ヒール部分のみに縫い合わせのあるホールカットのデザインは、レースの先端にあるタッセル飾りとの相乗効果もあって、どことなくドレッシーにも感じました。
革の光沢も、軽く磨いただけでも艶っぽく輝いており、飾りの無いホールカットの美しさを際立たせてもいます。
履き皺は、カーフにしては結構入っていますが、履き込んだ風合いも悪くはありません。
通常のイメージでは特殊な印象の強い紺色の革を、自然に嗜むことができる靴です。


1/23(木) J.M.ウェストンのロジェ(黒)

今日は、降水確率が高かったので、当然のようにロジェをセレクトしました。
ラバーソールとフッ素加工されたアッパーで、完全武装されているので、まさに全天候型の靴です。
ちなみに、日中は雪もちらついていましたが、路面は濡れていたものの、通勤時間帯には運良く雨にはほとんど当たりませんでした。
本来カジュアルな雰囲気が強いUーチップではありますが、ステッチが立っていなくて重ねて縫い合わせていて甲がそれ程は高く見えませんし、ナローなシルエットですので、スーツにも合います。
全体的なデザインの中でのU型ステッチのバランスも素晴らしく、とても洗練された雰囲気です。
さらには、フッ素加工されているので本来マットな質感なのですが、つい最近クリームで手入れをしたからかもしれませんが、光沢が結構出ているように感じました。
何年もクリームで手入れする内に、底光りしてきたような風合になっています。
(ただし、雨に濡れると、マットな質感に戻ります。)
とにかく、この靴があるおかげで、雨の心配がある時でも靴のレベルを落とすことなく、洒落た足元を演出できるので、個人的にはなくてはならない存在となっています。



1/22(水) ジョンロブ・パリのフィリップ(黒)

今日は、特に何も考えなかったのですが、当然のような気分でフィリップをセレクトしました。
今年になって、週に1回は履いているので、いわば習慣のように自然と履いていた、そんな感じです。
このフィリップをスーツに合わせて履くと、王者の風格と言いましょうか、威風堂々とした気分になります。
既製靴最高品質の極上の靴を履いているという実感が感じられるのです。
目線から見ても明らかな上質な輝きを放つ革、トゥに向けてシェイプの効いたシルエット、シームレスなヒールなど、とにかく丁寧で凝った造りになっています。
この一切妥協を許さない造りも、スキの無いパーフェクトな佇まいを醸し出す大きな効果となっています。
エレガントな外観だけでなく、楽な履き心地の靴が多い中、カッチリした剛性感に溢れ硬めでタイト気味な履き心地も、気を引き締めてくれます。
まさに、凛とした佇まいで、わかる人にはわかる1本筋の通った靴と思います。


1/21(火) ジョンロブ・パリのマッタ(黒)

今日は、昨日のスリッポンタイプの履きやすさに引きずられて、シングル・モンクのマッタをセレクトしました。
ストラップを留めるだけですので、レースアップの靴よりも履くのが楽なのです。
それにしても、いかにも極上の革が使われた、瀟洒な靴です。
甲上部まで覆われたウルトラスムースな1枚革が、嫌味でない上質な光沢を放っています。
さらには、ラウンド・トゥでありますが、シェイプの効いたシルエットなのでシャープなラインを描いています。
シングル・モンクストラップが付いたクラシカルな靴ではありますが、とにかくエレガントな佇まいなのです。
とにかく、この靴を履くたびに、ジョンロブ・パリの靴の底力をまざまざと感じています。
何度履いても感動が薄れない、魅力に溢れた靴と思います。


1/20(月) AUBERCYのサイドエラスティック

今日は、週初めなので、例によってスリッポンタイプを履こうと考え、サイドエラスティックをセレクトしました。
今回の年末年始で買ってきた靴としては、J.M.ウェストンのスエードのローファーに次いでデビューとなりました。
キャップ部分と革の接合部分(に見えるステッチ部分)にのみパーフォレーションの入ったパンチド・キャップトゥタイプですので、ビジネス用にはとても相性が良いと考えて、オーダーしたのですが、実際に履いても、大満足でした。
パンツに隠れると、普通のパンチド・キャップトゥに見えますし、歩いてベロ部分がチラリと見えても違和感がありません。
履き口がやや小さく、甲部分が深いデザインになっているので、レース部分が無くても、意外と自然なのです。
しかも、近くで見るとスクエアトゥがやや広めに見えたのですが、実際に履いた高さか見るとかなり絞り込まれた洗練されたデザインに見えます。
さらには、エッジが立ち気味なので、シャープな印象がより強いです。
もちろん、スリッポンタイプですので、履いたり脱いだりが、とても楽です。
実用性とお洒落度が両方とも高いレベルなので、とても気に入りました。
ライトブラウンとダークブラウンも、オーダーしたい気分になりつつあります。
 
この靴は、何枚もの革が合わせて造られているように見えますが、ベロ部分以外は、1枚革で造られています。
トゥ・キャップとサイド部分の合わせ革に見える部分は、全てステッチのみの凝った造りになっています。
オーダーした際には、そのような指定は特にしていなかったのですが、何となく得をした気分になっています。


1/19(日) ベルルッティのアンディー

今日は、ベルルッティの靴を履きたくなり、アンディーをセレクトしました。
そういえば、今年の初ベルルッティになります。
とにかく、トゥに向けてギュッと急激に絞られた独特のポインティーなシルエットが目立ちます。
メリハリがあって、魅惑的なラインを描いています。
細身なシルエットと大きめなベロ部分とのバランスが絶妙で、多くのブランドにコピーされたほど完成されたデザインです。
ライトブラウン系に何色もパティーヌ(色付け)されており、光沢もかなりあります。
履き込んだ結果、履き皺もそれなりに入ってパティーヌとあいまって、結構エイジングを重ねたかのような風合いになってきて、良い感じになっています。
紺のパンツに合わせたのですが、コントラストがクッキリとして、足元主体のコーディネートになりました。
派手に見えますが、全体的なデザインバランスがとれているので、意外と嫌味でないのも気に入っています。
雑誌で最初にこの靴を見た時は、奇抜な靴との印象すらありましたが、その魅惑的な佇まいに魅せられてしまっています。
久しぶりに、いかにもベルルッティらしい美しい靴を十分に堪能しました。


1/18(土) J.M.ウェストンのローファー(スエード・黒)

今日は、掲示板でお世話になっている方達に会うことになっていたので、フランスで買ってきた靴の何かをデビューさせようと思い、スエードのローファーをセレクトしました。
黒のスエードなので、多分寒いこの時期中心に履くことになりますので、第一優先でデビューさせたわけです。
もちろん、同素材のベルトも一緒にデビューとなりました。
光沢が無く、表面もスムースレザーと比較するとごわごわした質感ですので、ウールなどのアウターの素材との質感に通じるものがあって、相性が良いです。
しかも、実際にはそうではないでしょうが、独特の質感の効果か、視覚的かつ印象的な観点では、ほんのりとした暖かみも感じられます。
昨年、スエードのライトブラウンを買って以来、スムースレザーからは感じられない、新しい世界を知るようになりました。
さらには、コーディネートの幅も広がりました。
まだ、2足しか持っていませんが、今後もっと増やそうとの気分が盛り上がりつつあります。

さすがは、きついことでは定評のあるJ.M.ウェストンのデビューだったので、履き始めはため息をつくほど大変だったのですが、最初は徐々に、そして数時間後には劇的に馴染みました。
途中まではほとんど馴染まず、ある段階・時点から一気に馴染んだ、そんな感覚です。
スエード素材は、元来ソフトな履き心地なので、スムースレザーよりは、かなり履き馴らしも楽なようです。


1/17(金) ジョンロブ・パリのシャンボールド

今日は、昨日とは逆にエレガントな靴を履きたくなり、シャンボールドをセレクトしました。
今週のウィークディは、靴のキャラクター的には対極にある、無骨なオールデンとスキのないジョンロブ・パリの靴を交互に履いたことになります。
やはり、どちらも履くことで、気分的にも中庸でいられるといいますか、安心できるのです。
このシャンボールドは、シャープで流麗なシルエット、革などの素材感、スキンステッチ・スペードソールのテクニックなど、どれも最高レベルにあります。
他のブランドも含めて、数あるUーチップの中でも、最もエレガントで美しい靴とさえ思います。
カジュアルなスタイルではありましたが、足元は引き締まりました。
カーキのパンツと、深緑系のシャツ+ジャケットに合わせたのですが、足元は結構主張していました。
ダークブラウン系ですので、基本的には派手な色合いではありませんが、光沢が結構あってシャープなシルエットが引き立ちます。
今日は、まさに足元主体のコーディネートでした。


1/16(木) オールデンのストレートチップ(モディファイドラスト)

今日は、気分的に楽な靴を履きたくなり、モディファイドラストのストレートチップをセレクトしました。
病み上がりにもかかわらず、カッチリとした履き心地で見た目にもスキがないフィリップを無理をして昨日履いた反動もあるのかもしれません。
それにしても、昨日のフィリップとは対極にある、お世辞にも美しいシルエットとは言えない、グラマラスな靴です。
トゥ部分の丸みにかなりボリュームがある独特のシルエットです。
さらには、土踏まずにむけて急激に絞り込まれたモディファイドラストなので、なおさら、メリハリのあるラインが強調されています。
まさに、無骨なスタイルが特徴のオールデンでなければ造らないであろうデザインの靴とすら思います。
履いた朝一番には、昨日の流麗なスタイルのフィリップとの違いがあまりにも大きくて、この靴自体何度も履いているにもかかわらず、違和感すら覚えたほどですが、不思議と慣れてしまって、しまいには親しみすら感じていました。
スキの無い靴と比べて、ホッと一息つける、そんな感じなのです。
他の靴には無いオールデンの魅力と言いますか、底力を感じざるを得ない靴です。
私の趣向として、許容範囲が広すぎるのかもしれませんが、ジョンロブ・パリのように完全主義の造りでスキの無い靴も好きですが、このオールデンのように大味な造りで無骨なスタイルの靴も好みでして、両ブランドとも所有していることでバランスがとれていると思います。


1/15(水) ジョンロブ・パリのフィリップ(黒)

今日は、幹部へのプレゼンの運営を控えて、気を引き締めるために、フィリップをセレクトしました。
個人的に、イベントなど特別な時にこの靴を履くことが多いので、いやがおうにも気分は高揚します。
シャープで端正な面持ちが、スキの無いほどの極上な足元を演出してくれるのです。
トゥに向けて程よくシェイプの効いたシルエット、凹凸の無い最上質な革質など、まさに一本筋が通っていて凛とした佇まいです。
デザイン的には、トゥ・キャップに横一列にパーフォレーションが入っているだけなのですが、フォーマル度を緩和してビジネス用にも気軽に履けるティストを醸し出しています。
靴の姿を見ただけでは、近づき難い雰囲気すらしますが、実際にはいわゆるパンチド・キャップトゥとして履きこなすことができます。
エレガントの極みを普通に味わえるので、私にとってなくてはならない最もお気に入りの靴です。


1/14(火) オールデンのストレートチップ(アバディーンラスト)

今日は、病み上がりではありますが、やるべき案件がたくさんあることがメールでわかっていたので、気分だけは仕事モードに早めに盛り上げようと考えて、ストレートチップをセレクトしました。
とはいえ、さすがに、ある程度のコンフォート感も必要とも思い、内羽根式ではなくオールデンの外羽根式のタイプにしたわけです。
オールデンの靴は、ソールの沈み込みがかなりあるのでサイズが合う足型の許容範囲が広い上、履き馴らすと足にピッタリと吸いつくような心地良さを味わえて、足にも優しいのです。
この靴は、オールデンにしては細身のアバディーンラストではありますが、履いていてとても楽です。
決して柔ではありませんが、履き心地の点では、数ある本格靴の中でも独自の心地良い履き味を実現している靴と思います。
病み上がりではありましたが、足元が負担になることなく心地良さをずっと維持出来ました。
ところで、素っ気無いデザインが多いオールデンではありますが、このストレートチップは細身で極普通のシルエットですので、ビジネスにも最適です。
自然にスーツに合わせてコーディネートできる靴です。
もちろん、コードヴァンの鈍い独特の光沢は、この靴にただものではない雰囲気を与えています。
質的にも大味なアメリカンな造りも特徴ではありますが、偶然とはいえ、この靴はコードヴァンのクオリティーもかなり上質です。
スーツに合わせて普通に履けるストレートチップでありながら、オールデンらしい鈍い濡れたような質感のコードヴァンとピッタリ吸いつくような履き心地を堪能できる靴です。


1/13(月) J.M.ウェストンのローファー(紺)

今日は、やっとのことで、ほぼ平熱に戻り身体も楽になってきたので、軽く外出したのですが、やはりスリッポンタイプを履きたくなり、J.M.ウェストンのローファーをセレクトしました。
紺の厚手のウールのジャケットとピーコートに合わせたので、紺のローファーにしました。
本来は、この靴は暖かい時期中心に履く機会が多くなると予想したのですが、個人的に紺色系のアウターが多いので、寒い時期でも登場回数は思った程は減りません。
深みのある紺色なので、特殊な色合いであるとは全く考えることなくコーディネートできます。
さらには、寒いとはいえスッキリと晴れ渡った青空には結構青系は似合います。
体調はスッキリとは回復してはいませんが、多少は、コーディネートに気を使う余裕が出ましたので、回復基調と思います。


1/12(日) オールデンのローファー(黒)

今日は、午後になってやっと微熱程度になってきたので、家の回りを散歩した程度ですが、やはり、スリッポンタイプのローファーをセレクトしました。
同じ靴を続けて選ばないようにする(J.M.ウェストンのスエードのローファー以外)ことだけ考えて、履きやすいという理由だけでローファーにしました。
ですので、ほとんど靴を履いて外出した実感はありません。
明日には、何とか健康回復したいものです。


1/11(土) 高熱のため外出せず・・・

今日は、高熱のため、1日中寝込んでいました。
ですので、外出はしなかったので、靴も履かなかったので、日記は書けません。
恐縮ですが、ご理解願います。


1/10(金) J.M.ウェストンのローファー(スエード・ライトブラウン)

今日は、体調が思わしくなく、病院などに少し出かけただけですが、とにかく一番最初に目についたスリッポンタイプのこのローファーをセレクトしました。
コーディネート云々を考える余裕などなく、気がついたら履いていた、そんな感じです。
ちなみに、カーキの綿パン、グレーのハイネック・カットソー、茶色のBarbour・ワックスジャケット(ライナー付きのムーアランド)という、服装でした。
それで、自宅の玄関先での履く時には、レースアップの靴を履く余裕がなかった位です・・・。
病院でも、スリッパに履き替える際には、とても楽でした。
さらには、偶然履いたスエードですが、スムースレザーよりも柔らかくて、履いていて楽でした。
ということで、スリッポンタイプは、体調が悪い時にも、重宝します(特にソフトな革)。


1/9(木) J.M.ウェストンのプレステージクラブ・ストレートチップ(黒)

今日は、何となく目についたコンピューターを使ったビスポークを意味するプレステージクラブのストレートチップをセレクトしました。
適度なカーブを描いた魅惑的なラインが、とても印象的だったのです。
特にレースステイに向けて盛り上がったカッティングデザインの合わせ革が目を引きます。
このデザインは、プレステージクラブだけのオリジナルでして、さりげなく差別化が図られています。
適度に厚みがある革も、いぶし銀のような光沢を放っています。
本来フォーマルが似合う内羽根式のプレーンなストレートチップですが、やや丸みを帯びているので、形式ばったところがなく、ビジネス用にも気軽に履けます。
ブラックスーツとの相性も、当然ながら良かったです。
しかも、履き心地は足全体がピッタリと適度にきついビスポーク特有の絶妙なフィット感です。
J.M.ウェストンの靴では苦労することの多い履き始めから全く問題無いかったです。
やや革も馴染んできて、羽根の開きもほんの数ミリだけの調度良い感じになっています。
とにかく、履いていて、満足感で一杯になる靴です。

ところで、悲しいお知らせがあります。
今回のフランス旅行で知ったのですが、唯一受け付けていたマドレーヌ店でプレステージクラブのサービスが終了したとのことでした。
会員である私も、数年後にカジュアル靴をオーダーしようと考えていただけに、残念な思いで一杯です。
動揺してしまって、その後の展開などを聞くことはできなかった(サービス終了とのことを聞いたのみ)のですが、既存会員には何らかの形でサービスを存続して欲しいものです・・・。


1/8(水) ジョンロブ・パリのマッタ(黒)

今日は、昨日に引き続いてジョンロブ・パリの靴を履きたくなり、同じラストのマッタをセレクトしました。
シングルモンクストラップのついたクラシカルな靴ですが、何とも瀟洒な佇まいです。
トゥに向けて程よくシェイプの効いたシルエットに、ウルトラスムースな極上の革が贅沢に使われていて、いかにも優雅なスタイルです。
特にトゥからの1枚革で覆われている部分が大きいので、見た目にも上質感を十二分に感じます。
パンツの裾にストラップが隠れると、プレーントゥのような1枚革に見えるので、極上の風合いを堪能しました。
しかも、履いていると見えませんが、シームレスな踵部分はとてもセクシーで、何となく後姿も意識してしまいます。
黒のシングルモンクですので、スーツとの相性も良く、当然ながら今日着たグレー系のスーツともうまくマッチしました。
この靴が無い靴ライフは考えられないほど気に入っています。

決してソフトはありませんが、剛性感溢れるカッチリした履き心地も、心地良いです。
コンフォート感はありませんが、見た目だけでなく感覚的にも足元が引き締まる感じがします。


1/7(火) ジョンロブ・パリのフィリップ(黒)

今日は、私にとっての初仕事でしたので、イベント事に履きたくなるフィリップをセレクトしました。
スキの無い端正な面持ちで、とにかく気が引き締まる靴ですので、初仕事のような特別なシチュエーションにもよく似合います。
何か特別な予定がある時には、このフィリップを履いていると足元は万全です。
私は、この靴を買って以来、3年連続で初仕事に履いて出勤したことになります。
トゥ・キャップに横一列にパーフォレーションが入っていることで堅苦しくなく履きこなせ、一方他には何も飾りがないので遊び心もそれほど感じさせず、まさに絶妙なバランスをもったビジネス靴です。
いわゆる普通のパンチド・キャップトゥなのですが、トゥに向けて程よくシャイプが効いたシャープなシルエットが印象的で、さりげなく普通の靴との差別化が図られています。
もちろん、しなやかで凹凸の無いウルトラスムースの革質も、控えめながらもいかにも上質な威光を放っています。
しかも、カテゴリー的には、普通のパンチド・キャップトゥですので、特に黒は一般的には普通のビジネス靴に見えます。
このエレガントな雰囲気を普通に味わえるのは、喜びですらあります。
ビジネス時などに普通に履けて、違いのわかる人にはわかる、そんなパーフェクトな靴と思います。


1/6(月) オールデンのチャッカーブーツ(黒)

今日は、とても寒かったので、ブーツを履こうと思い、チャッカーブーツをセレクトしました。
ちょっとだけ外出しただけなのですが、今回のフランスは予想外に寒くなかったので、東京はとても寒く感じまして、ブーツではこれしか持っていないチャッカーブーツを履いてしまいました。
実際は、ハーフブーツですので、それ程は暖かくはありませんが、気持ち的には普通の靴よりは寒く無いように思えました。
このチャッカーブーツは、最近でこそ登場回数が少ないですが、フランスにも何度も履いていくなど、コードヴァンにもかかわらず天候にかかわらず酷使してきました。
かなり前にマルセルラサンスで買ったのですが、いわゆる本格靴は当時レザーソールしか持っていなくて、プランテーション・ラバーソールはこの靴しか無かったからです。
そのせいか、良い感じに履き皺が入っている上、コードヴァンも底光りしているかのような独特の鈍い光沢を発しています。
目の前で見ると革の表面は荒れているようにも見えるほどですが、目の高さから遠目に見ると新品の靴には無い履き込んだ良さを感じて、外に出た瞬間に、思わずじっと見てしまった程です。
今では、コードヴァンはしばらく雨跡が残るのでさすがに雨とわかっている時には履きませんが、あまり気にしないで履き込むのも悪くないかなと、久し振りに履いて思いました。
しかも、黒系のカジュアルスタイルに合わせたのですが、まさにピッタリでした。

この靴は、羽根の付け根の部分が解れたので、修理してもらっています。
新品のウィスキーコードヴァンのチャッカーブーツも解れ気味ですので、少々弱いようです。