山形県鶴岡市大網の注連寺を舞台に描かれた代表作「月山」で知られる芥川賞作家・森敦の生誕100年祭が2012年9月8日、 注連寺の境内にて催されました。
森敦とファンらが交流の場として始まった「月山祭」を16年ぶりに再現したもので、「森敦との時間」を出版した養女であり作家・森富子をはじめ、作家・勝目梓、森に師事した作家であり作詞作曲家・新井満、元講談社「群像」編集長・天野敬子、元朝日村議会議長・伊藤明栄らが思い出話をしながら人柄を偲ばれました。
月山祭は、注連寺に小説「月山」の芥川賞受賞を記念する碑が建てられた1981年に始まり、1989年に森敦が死去してからは「偲ぶ会」として1996年まで続けられました。今回の復活した月山祭では知られざる森敦の素顔を楽しいエピソードと交えながらの講演となり、注連寺の境内はご来場くださった約200人のファンの方々の歓声でつつまれ、心に残る会となりました。
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