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NPTニューヨークレポート4

◇ ニューヨーク 5月3日月曜日 ◇

私たちの運動が一歩一歩実を結んできている

 今日は朝から、三重野さんのニューヨーク在住の娘さんの案内で自由の女神像のあるリバティ島に船で渡りました。 まず驚いたのは、セキュリティ・チェックのあまりの厳しさ。まず船に乗り込む前に、空港なみの厳しい検査。そして、島に到着し、自由の女神の建設当時の資料などを展示した施設に入るときにも、スキャナーまで使って細かくチェックします。2回列ぶのに費やした時間は合わせて1時間半ほど。これだけでくたびれてしまいました。ここまでのアメリカの現実を女神はどう感じているでしょうか。

 さて、そんなわけでピース・コンサートには間に合わず、午後4時からのリバーサイド・チャーチでの公開シンポジウムのみ参加しました。
 シンポジウム「核兵器禁止・廃絶のプロセスをいかにふみだすか」には4人のパネラーが参加。それぞれの発言で印象に残ったことを紹介します。
 エジプト軍縮大使ヒシャム・バドル 「核保有国はゼロにしなくてはならない。核抑止力を放棄している国に決して核を使ってはならない。イスラエルはNPTに参加すべきだ。中東の非核地帯化は1995年にNPTを無期限延長した際の約束だ。」
 NPT・ニューヨーク行動国際企画委員会代表ジョセフ・ガーソン 「100人の被爆者をふくむ2000人の日本代表団の今回の行動参加が、全米の反核運動を励ました。どうか声を上げつづけてください。」
 ピースアクション・ニューヨーク代表ポール・マーティン 「最も効果的なのはアメリカの軍事予算特に核開発予算の劇的削減。議会に、行政に働き掛けを。われわれの生きているうちに核兵器廃絶を」
 CND(イギリス核軍縮運動)副議長 セーラ・カーチン イギリスはアメリカの援助を受けて核開発。これはNPT違反である。 子どもたちに被爆の実相を伝える運動で変化が現れてきた。」
 最後にコーディネーターの日本原水協事務局長、高草木博さんのまとめから 「若い人達のまっすぐにものを見る力を信じよう。被爆の実相を知った高校生が『核兵器をなくすために自分は何をしたらいいのか』という問いを出せることは、本当にすごいことです。」