自 然
【ガラパゴス諸島】
ビーグル号に乗ってやってきたダーウィンが,ガラパゴスフィンチという鳥から「自然淘汰による種の起源」の発想を思いついた島。
エクアドルのガラパゴス諸島は,赤道の前後に多くの島があります。南極から冷たいフンボルト海流が流れているためいるためペンギンがいます。
ここで有名なのが,島ごとに少しづつ形態の違う陸亀とイグアナ。陸亀は船の食料として捕獲され多くの島で絶滅しています。イグアナは陸イグアナと海イグアナがおり前者はサボテン,後者は海草を食べます。私が乗船したフロリアナ号機関故障で半日停船したため、残念ながら陸亀には会えませんでした。
また、島ごとの植生が変わらないように,島に上陸したあとは靴の泥を完全に取らないと、乗船させてもらえません。素潜りもしましたがあまり豊かな海ではないように感じました。
〈島巡りをする船は、イグアナ号とフロリアナ号、写真の船は我々が乗ったフロリアナ号。〉
[バルトラ島] 上の右側2枚の写真の島。右の尖った岩がある海岸で素潜りしました、水自体はそれほど冷たくなかったですがあまり海草が生えていない海でした。真ん中の写真は右の写真から左に90°の視界、カルデラだけを見れば月の表面のよう。
[タワー島]
左右の二枚の写真、小さな島だがイグアナ、アシカ、燕尾カモメなど色々の撮る物が豊富だった記憶があります、30年も前の記憶なのであしからず。
【ガラパゴスの生き物達】
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アシカの親子 |
驚かすと前に飛ぶ蟹 |
Grasshopper |
団扇サボテン |
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陸イグアナ |
燕尾カモメ |
不明 |
ブラウンペリカン |
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軍艦鳥 |
軍艦鳥幼鳥 |
赤足カツオ鳥 |
小羽鵜(羽を乾かしている) |
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ダーウインフィンチ |
ガラパゴス鷹 |
マネシツグミ |
大青サギ |
ガラパゴス諸島は、私が学生時代から興味のあった島。フィンチなど鳥が足下まで寄ってくるので望遠レンズがなくても、小鳥の写真が撮れます。ガラパゴスの生物写真については、立派なホームページ作成している人がいますので興味のある人は参考にして下さい。船の故障のため残念ながらゾウガメを見ることができませんでした。
〈陸亀について〉
ガラパゴスでは陸亀にあえませんでしたが、私が見た陸亀の話をします。
沖縄の西表島には、セマルハコガメという天然記念物の陸亀がいます。30年ほど前、ここを訪れたときバスの運転手さんが道路で見つけて車内に放しました。残念ながら写真が見つかりません。
ハコガメの名称は、首・手足を引っ込めると、甲羅の一部が内側に折れて箱のようになるところからつきました。
ちなみに、陸亀は水中に放すと溺れます、当たり前だとお叱りをうけそうですが、以前テレビニュースで、亀供養と称して船から海中に陸亀を放している場面がありました。
もう一つの陸亀は【ニサの陸亀】
トルクメニスタンの首都アシュハバートから西へ18K、古代パルティア王国初期の首都。城壁で囲まれた遺跡は、泥でできていたため現在は乾いた土のかたまりのようになっています。
見つけた場所は王の倉庫があった場所。何でこんな乾燥したところに亀がいるのかと不思議でした。
この亀は加藤九祚さんの『シルクロード文明の旅』の本の中に出てくる、メルブで見つけた亀と同じ種類と思います。
【死海】
イスラエルとヨルダンの間にある死海は、世界で一番低い地点を占める塩の海で、海面下約395メートルのところにある。
ヨルダン川から、1日610万トンの水が死海に注ぐが、あつい日光による蒸発で水位は平均に保たれている。
ここにあるのは、30年前の写真。現在はどのようになっているかは分からない。
死海の南部は、上と右の写真のように塩が白い結晶となって湖を覆っている。
このあたりは、対岸までの距離が近く浅い場所のため有事の時は湖を渡って攻められる。
私の行った当時は、まだ地雷が埋まっている場所がありました。
湖の北部は海水浴場となっています。
塩分は、海水の5倍もあるため、水から上がって5分もすれば体表に白い塩が浮いてくる。
この日は、1月10日エルサレムでは雪が降っていました。でもここは真夏同じ国とは思えない。
左が、1977年1月のイスラエル側で泳いだ写真。右が、1976年5月5日のヨルダン側で泳いだ写真。
両方とも、海水パンツの持ち合わせが無く、ブリーフで泳ぎました。
この当時は、パスポートにシリア・ヨルダンの入国印があってもイスラエルに入国できましたが、イスラエルの印があると、シリア・ヨルダンには入国できませんでした。
【樹木篇】
【世界一幹の太い木】
トゥーレ村は標高1500m、メキシコオアハカ州にある人口6900人の村。現地では、トゥーレ・サイプレス(糸杉)、アメウエテ(水の老人)という。樹齢2000年以上、最大直径14.85m、周囲57.9m、高さ42mもある。
この木一本に約20種類の鳥が巣をつくっているといい、あたかも一本の木が森をつくってでもいるような感じがします。
昔、この木の下で征服者コルテスとその部下が、ホンジュラス遠征の途中休憩したと伝えられています。左が木全体(真ん中の白い点が私)、次が幹の部分の写真。20mmの超広角で撮っていますので実際はもっと大きく感じます。
【レバノン杉の森】
昔はレバノンの国土全体に繁茂しましたが、エジプト、バビロン、ペルシャ等の国王が先を競って奪い合い、聖書に75回も名が出てくるほど珍重されたため、現在3000本ほどしか残っていません。いまは毎年3000本ずつ植林されています。
写真は、レバノン北部標高2000mの高地ブシャーレにあるレバノン杉の森。ここには、杉の古木約370本群生しており、最大級の物は高さ35m、幹周り14m樹齢は2000年。
最後に、今までレバノン杉と言ってきましたが、この木本当は松科なのです、その証拠に右の売店で1ドルほど出せば、ガチョウの卵大のレバノン杉の松笠を購入できます。
↑↑ 左側の矢印が枯れた木、右側の矢印の所に、上が白、下は黒いスラックスをはいた女性がいる(約3ミリ程度)のですが確認できますか。比較すれば分かりますが、それほどこの木は大きいのです。
【世界一の蛾】
[よなくにさん(与那国蚕)]Attacus atlas
日本の最西南端台湾の横にある与那国には、世界最大の蛾の仲間、よなくにさんが生息しています。この蛾は、ヤママユガ科の蛾で、開張すると20センチメートルを越えます。私も沖縄旅行の時に、この蛾の標本とこの蛾の繭でできた小銭入れを買いましたが。残念ながら、標本は転勤の荷物作りの時に落として壊してしまいました。
写真は撮っていませんのでありません、図鑑の写真を載せても良いのですが著作権の処理が面倒なので興味のある人は図鑑を見て下さい。ただ、この蛾の仲間で模様が似ている蛾の写真がありますので、紹介しておきます。
[シンジュサン]Philosamia cynthia pryeri
ここにある写真は、1998年頃の8月、札幌の我が家の庭にあるヒバの木に飛んできたところを撮影した物です。下の写真に写っている白いタンポポの大きさから蛾の大きさが判ると思いますが、開張時約15pほどありました。日中5時間ほどこの木にとまっていました。
よなくにさんと同じヤママユガ科の仲間で、シンジュサンの羽の内側の模様で半月状のところが、よなくにさんでは三角形状の違いがあるくらい。最大の特徴は、前翅の先端部が伸びて外側へ曲がりその内側が、蛇の頭のような模様があることです。シンジュサンでも外に突き出た部分に、黒い目のような部分が確認でききると思いますが、よなくにさんの場合はもっと上側にあり毒蛇のハブの擬態になっているともいわれています。
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