

密教を日本に持ち込み真言宗を興したのが弘法大師空海です。密教を全国に流布した空海は、万象に長けた才能で宗勢の拡大をはかり、諸国を巡って庶民を導きました。

大師がここ湯殿山麓を訪れ梵字川を遡り、八大金剛童子(湯殿山大権現)と相見えることとなり、その時上火の行法を授けられました。

天長十年(八三三)大師は七五三桜の下で修行し、湯殿山大権現を歓請して堂宇を建て、諸人の祈祷所としたのが注連寺の開創と伝えられています。
古来より丑歳は御縁年とされ、迎え干支の未歳と共に参拝すれば十二回お参りしたと同じ程のご御利益に預かることができるとされてきました。御縁年が丑歳とされるのは出羽三山の総奥の院である湯殿山と注連寺が開かれたのが丑歳であったこと、また、月山の全容が牛の臥した姿に似て、臥牛山(がぎゅうさん)と称されているからとも伝えられています。そして、今年は六年に一回の丑歳御縁年に当たり、ご本尊『大日如来像』御開帳となります。