積聚治療で冷えを取る 鍼灸(はりきゅう)専門治療院 本町北はり灸院(鍼灸院(針灸院):富山県富山市呉羽町住吉744)

鍼灸専門治療 本町北はり灸院

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▼治療器具各種〜もぐさ(お灸)▼

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 こちらでは当院で使うもぐさ(お灸)を紹介します。

 「もぐさ」とはお灸につかう材料でよもぎの葉の裏面の柔毛を取り出したものです

 もぐさの種類とはその生成過程における柔毛の純度の度合いのことで、等級の高い物ほど夾雑物の少ない純度の高いもぐさになります。

 もぐさの等級の差はお茶などの等級とは違い、燃焼する時間の違いを表しています。
 純度が高ければそれだけふわっと軽く燃え尽き、夾雑物が多くなればそれだけ燃焼に時間がかかり、じっくり燃えるので熱を長時間持続させる事ができます。
 この特性から、最も純度の高い最上級の物は、ゴマ粒程度の大きさに丸めて皮膚に直接行うお灸に用います。
 等級の下がる夾雑物のまざった物は、その燃焼時間の長さを必要とする、灸頭鍼・温灸・知熱灸などの特殊なお灸の時に用いています。
 他に、煙と臭いのほとんど出ない炭化もぐさなどを用います。

▼お灸各種

お灸各種
知熱灸
棒灸

 当院で使用するお灸各種です。

 ライター側から点灸(半米粒大)、点灸(米粒大)、ダルマ灸(マイルド)、灸頭鍼用炭化もぐさです。

 中段の大きなもぐさの固まりは知熱灸です。

 下段のタバコのようなものは棒状にもぐさを固めた棒灸です。

▼点灸

点灸

 皮膚上で直接点火する最も一般的なお灸です。
 サイズはライターと比較していただけるとよくお解りいただけると思いますが、米粒大という表現をするものの、その実はゴマ粒大程度の大きさです。

点灸の点火

←点灸に点火する様子です。
 皮膚上に見える黒い点は灸点につけた墨です。
 このように皮膚上に立て、線香の火で点火します。

点灸の痕

←点灸を終えた痕の灸痕です。これで5壮すえた痕です。ライターや体毛と比較して小さな点であることがお解りいただけるでしょうか。

▼灸頭鍼

灸頭鍼

 皮膚に刺した鍼の頭に、もぐさを乗せて点火する特殊鍼法です。

 一般には長時間燃焼するもぐさを使って行いますが、普通のもぐさでは煙が大量に発生して換気が大変なので、当院では無煙・無臭の炭化もぐさを利用して行っています。

 炭化もぐさは鍼の頭にそのままでは取り付けられないので、専用のキャップを鍼の頭にかぶせてから、点火した炭化もぐさをキャップにいれます。

 写真でわかると思いますが、キャップの深さは十分ありますので、途中で炭化もぐさがはずれて落ちるという危険性はありません。

灸頭鍼

 左の写真は普通のもぐさを使った灸頭鍼です。

 写真でも分かるとおり大量の煙が出ています。

 キャップを使う炭化もぐさでは肩などの斜めの面ではキャップが安定せず落ちてしまう危険性もあるので、直接鍼の頭にもぐさを付けるこちらの灸頭鍼を行う場合があります。

▼知熱灸

知熱灸

 点灸よりも燃焼時間の長いもぐさを、三角錐状に硬く固めて使用します。

 親指の指頭大ほどの大きさがありますので、怖く感じるかも知れませんが、熱を感じた段階で皮膚から取り除きますので、火傷を負うことはありません

知熱灸燃焼開始  →  知熱灸熱感

 左は知熱灸を行っている写真です。

 左が点火直後ですが、数十秒後に熱を感じた段階が右の状態です。

 皮膚との間にまだ燃焼していないもぐさが残っていることがお解りいただけると思います。

 熱の感じ方は個人差がありますが、皮膚上を焼いてしまうまで熱を感じないということはありません(麻痺がある場合は感じない事もありますが、麻痺の疑いがある場合は行いません。)

▼棒灸

棒灸

 もぐさを棒状に固めたものをタバコのように先端を燃やして患部を照らすようにして温めるお灸です。

 知熱灸のように、熱さを感じるまで一箇所を温め、熱さを感じたところで次のポイントへずらすというような施術の仕方をします。

 当院では、主に、腰、背中、腹、足の指先、頭などに使うことがあります。

棒灸

 写真でも分かるように、術者の手がゲージになって常に皮膚とお灸との距離をとっているので、燃えている先端部が皮膚に付くことは在りません。

▼ダルマ灸(マイルド)

ダルマ灸 ダルマ灸概念図

 業務用ですが「せんねん灸」などに近い市販品のお灸です。

 紙筒の底面に糊がついているので、それをしめらせて肌に張り付けます。

 構造は概念図の通りで、皮膚に直接もぐさがあたらないので、痕が残りにくいお灸です

 当院では点灸よりも柔らかく持続させて熱刺激を与えたいときに使っています。ですから、熱の強さももっとも緩いマイルドタイプを使っています。

達磨燃焼後

達磨燃焼後2

 左はダルマ灸を行った後の皮膚の写真です。

 上の丸い痕が見えるものは、燃焼後に皮膚に付着した「ヤニ」で、酒精綿でふき取った後が下の写真です。

うっすらと皮膚が赤みをおびているものの、火傷痕のような物は一切残っていないことがお解りいただけると思います。