積聚治療で冷えを取る 鍼灸(はりきゅう)専門治療院 本町北はり灸院(鍼灸院(針灸院):富山県富山市呉羽町住吉744)

鍼灸専門治療 本町北はり灸院

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簡単なプロフィール

近影

氏名

北 虎哲きた こてつ

略歴

 昭和49年(1974年)6月生まれ。

 富山市立呉羽小学校 卒業。

 富山市立呉羽中学校 卒業。

 平成6年 高岡第一高等学校 卒業。

 平成9年 呉竹学園「東京医療専門学校」鍼灸科 卒業。

 平成9年 はり師・きゅう師国家試験合格。はり師・きゅう師免許取得。

 平成13年 本町北はり灸院を開業。

 平成19年 本町北はり灸院を住吉へ移転。

はり師・きゅう師免許証明書

←はり師・きゅう師免許証明書

 常に治療室に掲示してあります。

 小泉純一郎総理が厚生大臣(厚生労働大臣ではなく厚生大臣)時代に発行されたものです。

所属団体

社団法人 日本鍼灸師会

社団法人 富山県鍼灸マッサージ師会

積聚会

 現在、社団法人 富山県鍼灸マッサージ師会において、公式サイト(公式ホームページ)の製作・管理と、師会MLの管理、レセプト(保険請求用紙)印刷ソフトサポートのお手伝いをさせていただいています。

 また、青年部活動・学術講習会運営のお手伝い、普及活動への参加などを通して一件の治療院の枠ではなかなか出来ない鍼灸普及を推進することを目標に活動中です。

「検査結果に異常なし」の辛さ

 私は、子供の頃から扁桃腺を患ったり胃腸が弱かったり腰痛や肩こりなどに悩まされて、中高生の頃(昭和50年代〜60年代)までよく病院に掛かりました。

実体験のある病気・症状
 扁桃腺炎(手術)
 十二指腸潰瘍
 第五腰椎分離滑り症
 自律神経失調症
 慢性前立腺炎症候群
 気管支喘息
 肩こり・腰痛(慢性)
 眼精疲労
 偏頭痛
 神経痛
 頚肩腕症候群
 ぎっくり腰
 睡眠障害・不眠

 扁桃腺については手術で切除してしまったことで高熱に悩まされることはなくなりましたが、自律神経失調症に有るような胃腸の過敏症状や不眠、全身倦怠感、腰痛などは中高生になってもなかなか改善されず、色々と病院には掛かりました。

 そのときに一番辛かったのは、自分では明らかに辛い症状が有るのに、病院で診察・検査を受けても「異常なし」と診断され、「精神的な物でしょう(気のせいでしょう)」と言われて、辛い症状がまるで存在していないもののように扱われる事でした。

 鉛を背負ったような首から肩へかけての倦怠感や腰痛、偏頭痛、不眠など明らかな体調不良があるにも関わらず、病院では「精神的な物」「自律神経失調症かなぁ」と言われる程度で、原因がはっきりしないことから、特にこれといった治療もされませんでした。

 お医者さんにしてみれば、原因が分からないという事を告げていただけだと思いますが、説明不足と言いますか言葉足らずと言いますか、診断を受けている私にしてみれば「異常はないんだけど・・・」と言われる度に、「そんな症状出るはずなんだけどねぇ」と、まるで私が嘘をついていると疑われているような気持ちにさせられて、随分嫌な思いをしました。

 もっとも、インフォームドコンセント(説明と同意)なんて言葉も概念も現在ほど浸透していない時代でしたから、近年問題になっているドクハラ(ドクターハラスメント)に近いような会話しか出来ないお医者さんも多かった中では、ちゃんと説明してくれる良い先生に診てもらえていたとは思うんですが。

 また、病院で異常なしと診断されると、社会的には「健康」と見なされてしまう傾向が強かったので、実際に症状を抱えていても仮病扱いされるなどして学校などでも当初は理解してもらえず辛い思いをしました。

 幸い、家族は私の体調を十分に理解してくれていましたし、担任や学年主任の先生がきちんと話が出来る理解のある方だったので、長期間学校を休むことになりましたが落ち着いて養生ができました。

鍼灸、漢方薬、果ては気功まで

 病院では原因になる異常が見つからないこともあって、治療らしい治療は受けられなかったので、伯母や祖父に掛かり付けの鍼灸院さんがあったことから、私も自然に鍼灸の治療を受けはじめていました。

 さすがに小学生の頃はおっかなびっくり治療を受けていましたが、中高生になってからは、日常生活を送るための体調管理として頼りにしていました。高校生の頃などは、毎朝自宅でお灸をして、寝起きで冷え切って動かなくなっている身体を温めてから登校していたこともあります。

 ですが、鍼灸だけではなかなか根本的に体調が改善せず、根治を目指して漢方薬、キチンキトサン、ゲルマニウム温浴、気功など色々と試していきました。

実体験のある治療・民間療法
 扁桃腺の切除手術
 コルセット(腰部)
 ステロイド(服用・吸入・点滴)
 気管支拡張剤(服用・吸入)
 酸素吸入
 睡眠薬
 鍼灸(パルス・奇経治療・積聚治療・中国鍼)
 漢方薬
 ゲムマニウム温浴
 気功(治療・自己練習)
 断食
 キチンキトサン
 田七
 生命素

 最終的に根治とまでは行かなかったものの、徐々に体力は回復し、最後に行き着いた気功の治療と自宅練習の成果か、どうにか受験シーズンまでには人並み程度の体力に回復することが出来ました。

 お陰で、何とか受験も切り抜けることができて、東京の鍼灸養成学校へ進み、独り暮らしをしながら3年間通学して、鍼灸師の資格を取りました。

 気功で良くなったのなら気功師になれば良かったのにと言われそうですが、体系的に東洋医学を勉強したいと思って鍼灸の学校へ進学しました。鍼灸も気功と同じ気の概念を元に、鍼ともぐさを使って気を操作する東洋医学ですからね。

 また、鍼ともぐさがあれば、症状や身体の反応に合わせて症状を和らげるようにケアできる点から、家族などの大事な人が病苦に苦しんでいる時には、色々とケアしやすいのではないかと考えました。

 実際、伯母が子宮ガンに侵されたときには、治療としてはお医者さんに全てお任せして抗ガン剤と手術によって命を助けていただきましたが、抗ガン剤の副作用である吐き気、足腰の倦怠感や痛みなどを鍼治療でコントロール出来たこと、退院後も術後の体力回復のサポートが出来たこと等、鍼灸師になっていて良かったと感じる場面もありました(もっとも、積聚治療を学んでいなければ、これさえ難しかったですが・・・)。

積聚治療との出会い

 現在、私が行っている積聚治療は、東京の太子堂鍼灸院院長・小林詔司先生が中国の古典医学書を元に開発・提唱された治療法で、先生が代表を務められている積聚会の講習会と、先生が講師をされている関東鍼灸専門学校の実技授業で学ぶことが出来ます。

 私は、東京医療専門学校の出身なので、積聚治療は積聚会の講習会を通じて学ばせて頂いたのですが、半年に渡る講習会を終えた時点では、習得が難しい治療法と感じたのと、富山県で主流になっている健康保険を利用した治療とは相性が悪そうだなぁという印象から、正直なところメインの治療法としては意識していませんでした。

 ですが、卒後実際に鍼灸接骨院で働いてみると、患者さんの数をこなさなければ成らない為に、短時間で痛いところだけ楽にする局所治療ばかりを要求され、同じ患者さんをいつまでもダラダラ通わせる状況に、砂のお城を築くような、不毛な痛みのモグラ叩きを続けるような徒労感に見回れて、ストレスと度重なる喘息の発作とそれを抑える気管支拡張剤の使い過ぎで身体を壊してしまいました。

 実は、これはちょっと恥ずかしい話ですが、当時の私は知識の面では気管支拡張剤の使いすぎが良くない事は知っていたのですが、生活の中での自分の状況と教科書的な知識が結びつかず、「拡張剤を使えば呼吸が楽になる」という結果だけ求めて、通常量の5倍近い回数を使い続けた結果、治療の合間にトイレで度々吐き気を催したり、通勤電車の車内で動悸とめまいでパニックを起こしそうになって途中下車を繰り替えしたりと、強い自律神経失調症状を抱えるようになってしまいました。

 結局、そんな体調では仕事もままならなくなり、鍼灸接骨院を退職してから治療の為に受けたのが学生時代に勉強していた積聚治療でした。

 最初は、母校の臨床研究所で積聚治療を学んでいる教員養成科の生徒さん(生徒と言っても鍼灸師の有資格者)に治療して頂いていましたが、積聚治療の先生が少なく担当になれる先生が足りなくなってしまったため途中で中断し、その後講習会でもお世話になった恩師の治療院へ通わせて頂いて、合計1年近く治療を受けました。

 生活習慣も一から見直し、冷飲食を改めて飲み物は白湯に統一し、毎日入らないと気が済まなかったお風呂も3日に1度の半身浴で我慢し、一日に何度も汗をかいた肌着を着替え、自分でも積聚治療の自己治療を行って、どうにか強かった自律神経の異常な症状も落ち着いて、人並みに生活できるレベルまで回復しました。

 当初は、自分の身体を治したくて治療を受けていたのですが、複数の技術レベルが違う積聚治療の先生に診ていただいた事や、講師をつとめる一流の先生の技術に触れることが出来たことで、講習会で指導を受ける以上に、自分の身体で技術を学ばせて頂きました。

 実際、恩師の治療院で実際に治療を受けた経験がなければ、患者さんの生活習慣改善を強く意識することはなかったと思います。実際に自分の身体で治って行く過程を経験したからこそ、生活習慣改善の重要性が実感を持って理解でき、自信を持って指導できるように成ったと思います。

 喘息を長く放置していた報いか、深い冷えが現在でも残っているようで、現在でも元気で健康な身体とは胸を張れない状況ですが、毎日仕事が出来るレベルまでには回復しました。私の高校生時代などを知っている方には驚かれる事がある程です。

 ただ、喘息自体は油断をして風邪を引いたりすると顔を出すこともありますので、掛かり付けの病院で管理・投薬を受けています。その上で、自分自身に積聚治療を施して、冷えの改善と健康管理に努めています。

 積聚治療は、治療を行っている私自身が健康管理の頼りにしている鍼灸治療です。

大切なのは「養生」を覚えてもらうこと

 上記のように、自分自身の病の経験と、それに伴う治療の経験をベースに、本町北はり灸院を開業しました。

 自分が患者だった時に、「先生ともう少し落ち着いて話がしたい」と感じていたこともあって、予約制のマンツーマンの治療体制にすることで、時間の許す限り患者さんのお話を聞かせていただき、できるだけ納得して頂けるようにお話をさせていただくことを心がけています。

 積聚治療を治療の主体にさせていただいているのも、積聚治療が気の概念を元にした東洋医学的な鍼灸治療であるからだけでなく、鍼の影響を確認しつつ治療を進めるスタンスから、患者さんと充分にコミュニケーションをとることが出来る鍼灸治療だからという面があります。

 また、冷えを病の原因と考えることから、原因である冷えを取る為に、鍼灸による治療を行うだけでなく、患者さんご自身に、病に至るほど身体を冷やしてしまった日常生活の中の「冷えの原因」を取り除く為の生活習慣の改善をお願いしますので、結果的に健康的な生活習慣が身につき、自分の身体を養生することを覚えていただけます。

 冷えを取る治療自身、根本的な病の原因である冷えを徐々に解消して行く方法なので、対処療法とは違い、治療の回数に比例して、その効果が蓄積されてゆく方法ですが、さらに、養生する習慣が身に付くことで、より冷やしにくい生活が出来るようになって行きますので、より健康的な毎日をすごして頂けるようになります。

 まさに肝腎なのはこの部分で、治療によって体調が回復することが重要なのではなく、体調が良くなった後、継続して健康な身体を維持できる能力を養って頂くことが大切なことだと考えています。

 まだまだ、ご理解頂けないことも多いですが、冷えの概念を理解して頂いて、如何に冷やさないように生活することで、健康的な生活をおれるようになるのかを、せめてご縁のあった患者さんだけにはお伝えしたいと思っています。

 「頑張って身体を芯から元気にしたい」「やりがいのある治療を受けたい」という方、「痛みを理解してもらえなかった」「苦痛を解ってもらえなかった」とお悩みの方、まずはお話を聞かせて下さい。