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▼よくある質問▼
皆様から多く寄せられた疑問・質問にお答えするページです。
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質問
回答
Q1、初診はどんな感じですすみますか?
初めてのご来院の時は、まず予診表を記入して頂き、それを元に問診から始めます。
簡単な問診を終えた後に、手足や腰など、関節部の痛みの場合は実際に動かせる範囲を確認したり、簡単なテスト法を行って、重篤な疾患でないかをまず確認します。急性の外傷(骨折・捻挫など)の恐れがある場合には治療を行わず整形外科や接骨院などへ移動して頂く事もあり得ます。また、内科疾患などが疑われる場合は、専門科目の病院での検査をおすすめします。
その後、全身の筋肉の状態や肌の状態を確認し、治療に入ります。
当院では、治療は基本的に積聚治療で行いますので、どんな症状の方でも、まず仰向けに寝て頂き、お腹を診せて頂くことから治療が始まります。なお、仰向けの姿勢がとれない場合は横向きで寝て頂いたり、座ったままの姿勢で治療を開始する事もあります。
次回以降はすぐにベッドに入って頂き、仰向けの状態からスタートすることになります。
なお、健康保険のご利用をご希望される方の場合は、保険証を提示していただきます。また、治療後に同意書の用紙をお渡しいたします。
初診時は、治療時間以外に予診表の記入時間や問診の時間などが加わり、さらに治療法の説明を交えながらの治療となりますので、普段以上に時間がかかります。十分な時間的余裕をもってご来院下さい。
Q2、治療間隔はどのくらいでしょうか?
「治療を受ける」ということは、治療の刺激を受け取る為に身体が力を使う行為ですので、当院では連続した治療はおすすめしていません。
また、強引な治療は返って身体を疲れさせてしまいますので、基本としては週に2〜3回の治療で根気よく治療を続けられることをおすすめしています。
Q3、どのくらい治療すれば治りますか?
これは「治った」という定義をどこに持って行くかでも答えが変わってきますが、「一番気になっている症状や苦痛がいつ頃とれるか?」という意味であれば、1回でとれることもありますし、逆に何年もかかることがあります。
特に長期間かかって複雑化した症状の場合や、元気の消耗が激しい場合、またお仕事などで身体を酷使しながらの治療の場合は多少時間がかかります。
逆に、最近発生した症状、基礎的な元気が強い方、ゆっくり養生ができる方は結果も早く出てくる傾向にあります。
初診だけでは判然としないので、2〜3回程治療を受けていただくと、身体の変化する度合いや刺激への耐性も解ってきますので、その後の推測もたてやすくなります。
1回の治療でさっぱりと楽になるという事は少ないですが、何ヶ月も変化がないという事も少ないです。個人差もありますが、3〜4回の治療でそれなりの変化は出てくると思います。
Q4、金属アレルギーですが治療は受けられますか?
金属アレルギーではネックレスや指輪など皮膚に持続的に金属が触れていると問題になるのですが、鍼は皮膚との接触面が非常に少なく、接触している時間も短いのでほとんど問題はありません。
さらに、当院ではより皮膚に親和性の高い銀鍼を使用していますし、鍼を刺したまま置いておく治療はあまりしませんので、全く問題なく治療を受けられます。
Q5、なぜ鍼を使い捨てにするんですか?
毎回新品を使う使い捨て鍼では、院内感染を防止することが出来、新品を使うのですから鍼の劣化も少ないので万が一の折鍼事故も限りなく起こしにくくなるからです。
近代のステンレス鍼は耐久性も高く、滅菌を行えば鍼を無菌状態にできるのですから、滅菌処理をして鍼を再利用しても感染が起こることも折鍼事故が起こることもほとんどありません。
ですが、当院ではステンレス鍼よりも滅菌処理に対する耐久力が劣る銀鍼を使いますので、よりリスクが大きくなると判断し、使い捨てにしています。
また、ステンレス鍼も使いますが、これは通電や灸頭鍼など、鍼に耐久性を求められる使い方をする場合ですので、劣化を考慮してやはり使い捨てにしています。
Q6、消毒は大丈夫ですか?
院内紹介のページに写真入りで詳細を説明してますが、鍼は全て使い捨てですので、全く感染の危険性はありません。その他、鍼を置くための鍼皿も一度使用したものは、オートクレーブにて滅菌処理を行わない限り再使用はしていませんし、吸角を含む各種器具も全てオートクレーブによる滅菌処理を行わない限り再使用はしていません。
患部の皮膚消毒は、消毒力を高めるためにエタノールにグルクロン酸クロルヘキシジンを加えたものを使用しています。施術者の手指も流水による洗浄の後に、患部を消毒するのと同成分の消毒薬にて消毒しています。
Q7、鍼は痛くありませんか?
一番心配な問題だと思いますが、苦痛に感じることはほとんどありません。
鍼の詳細説明のページで拡大写真と概念図で説明していますが、治療用の鍼は非常に細く、先端が鈍角になっているので、強烈な痛さという物はあまりありません。
ですが、あくまで身体に細い金属を刺していますから、全く無感覚ではありません。痛みは感じることがなくとも、筋肉の中に鍼が入って行けば、重痛い鈍痛のような物を感じたり、痛きもち良いような感覚を感じることがあります。
それらは鍼の「ひびき」と言って、個人差はありますが、鍼が効いていると実感できる心地よい感覚としてとらえる方が多いようです。ただ、このひびきが苦手な為に鍼が苦手になる方も少ないですがいらっしゃいます。苦手に感じる方は、痛みによる苦痛というよりも、くすぐったさを我慢する様な不快感として感じる方が多いようです。
これらは個人の感受性の問題ですので、治療を開始した後に、どうしても不快で我慢できないと感じられた場合は治療法を変更するか、治療を中止します。
Q8、お灸は熱いんでしょうか?また痕が残るのでしょか?
肌に直接行うゴマ粒大の直接灸(点灸)は熱さを感じます。ただ、非常に小さいもぐさを燃焼させますので、熱さというよりも、「チクッ」とした一瞬の痛みに感じる方が多いです。
お寺の「ひとつやいと」「弘法の灸」などのように、歯を食いしばって我慢しなければならない様な熱さではありません。
直接灸では肌の上を焼きますので、直径1mm程度の痕が残ります。また、同様の大きさの水泡(水ぶくれ)ができる事もあります。この灸痕は、同じところに施術を繰り替えさなければ1〜2週間程度で綺麗になくなります。水泡になっても、それを掻き破るような事が無ければ痕にならずに消えて行きます。どちらも夏場に虫さされの痕を掻いてしまったような引っ掻き傷に比べれば非常に小さい物です。
お灸を行う部位は背中の中心・かかとの裏・爪の端などですから、指先の物以外は目立つような場所ではありません。また、爪の端にしても、指先の組織は体幹部の組織よりも再生力が旺盛なので、すぐに目立たなくなりますので、灸痕については神経質になられることはないと思います。
灸の痕を嫌う方は、恐らく身近なお年寄りの背中に残る直径1cm程度の大きな灸の痕を想像されていらっしゃるのではないかと思いますが、現在鍼灸院で行われているお灸は点灸が主流ですので、痕が残っても吹き出物の痕などに紛れて見つけるのが難しい程小さいものです。
私の経験では、学生当時にちょっと無茶をして、あずき大のもぐさをスネの筋肉上で20壮程焼き、直径1cmの真っ黒な痕を左右両足に2つづつ残した事があるのですが、5年程たった現在ではほとんど判別できない程消えています。個人差もありますが、人間の皮膚とは非常に回復力が旺盛な部分ですから、主流になっている点灸程度の痕はすぐに消えてしまうと考えてよいと思います。
どうしても痕がつくのは嫌と言う方には、「灸点紙」という、シール状の物を灸点に貼ってから直接灸を行うか、ダルマ灸や知熱灸などの、直接肌を焼かないもぐさを利用します。
知熱灸・ダルマ灸・灸頭鍼・温灸などの直接肌を焼かないお灸も、熱の程度によっては熱く感じますが、これらのお灸は、歯を食いしばって熱さを我慢すると返って火傷を起こしてしまう事もありますので、気持ち良い程度の熱で取り除くことがほとんどです。
灸痕は最近では嫌われるようですが、一昔前は、わざわざ灸痕をつけてもらって、自宅で灸痕部にお灸を行っていたものでした。最近では自宅でお灸をすることが難しくなっているようですから、灸痕もただの傷跡として敬遠されるようになったのでしょうか。
Q9、「灸頭針」ってなんですか?
灸の頭の針という書き方をされますが、針の頭に灸をつけて燃やす特殊な鍼の治療法です。
鍼を肌に垂直に刺し、鍼の頭(持ち手の太くなっているところ)に丸めたもぐさを取り付けて燃焼させることで、置鍼の効果に、お灸の輻射熱と鍼から直接伝わる熱の効果を加算できるとされている治療法です。
当院では、冷えが強く深い場合に行っています(腰部が多いです)。熱さというより、心地よい暖かさが持続するので、非常に心地よい治療法です。なお、当院では煙と臭いを押さえるために灸頭鍼用の炭化もぐさを利用しています。
Q10、なぜ狭いアパートで開院したんですか?
※当院は、平成19年5月まで1K(4.5畳のキッチン+7畳の洋間)のアパートで開業していました。
治療院を建設する程の資金が無かったのも理由ですが、鍼灸治療をするには、それ程大きな床面積も必要としなかったからです。
富山ではあまり見かけませんが、首都圏では6畳一間のワンルームマンションで開業されている方もたくさんいらっしゃるので、テナントはもちろん、賃貸マンション・アパートでの開業も珍しい事ではありません。
一人で運営するには消毒設備とベッド1〜2台、あとはワゴンや机が入れば十分なので、アパートの間取りでも十分に治療院として成り立ちます。逆に言えば、一人で運営を続ける限り、建物を建てる場合でも、必要になる治療院の敷地面積自体はあまり変わりません。
部屋の改造ができなかったり、若干手狭な感は否めませんが、一人で受付から治療を行う事を考えればこじんまりとしている方が目も行き届いて便利な面もあります。また、改装ができない事から壁や天井などはアパートの内装のままですから、それが返って病院のような特殊な雰囲気を醸し出さず、気軽な雰囲気を演出してくれるという利点にもなっています。
Q11、「冷える」とはどこ(なに)が冷えるんですか?
当院で病の原因としてお話しする「冷え」とは、「元気(生命力)の低下」という概念を現す言葉ですので、肉体のある部分が冷たくなることを指している訳ではありません。
考え方としては、「どこかが冷たくなっている」というよりも「温める力が弱くなっている」と考えて頂ければイメージしやすいのではないかと思います。
Q12、鍼で何かの神経を刺激すると身体が温まるんですか?
まず、冷えを解消する治療とは、どこか特定の部位などを温める治療ではありません。つまり、鍼によってどこか身体の特定部位を温かくするような治療を行って冷えを解消する訳ではありません。
冷えを解消する治療として具体的に行うのは、お腹に現れている積聚を取り去る治療です。お腹に現れる積聚が全身の冷えの状態を現していると考えますので、積聚が解消されるということは、冷えも解消されたと見なすことができるのです。
結果的に治療後に身体が温まるのは、冷えが解消されて身体を温める力が正常に働き始めるからです。
積聚を変化させるための鍼の操作は、気を動かす事を目的に行いますので、神経や皮膚を目標にせず、体表の浅い気の層を目標にしています。だからこそ、鍼を刺さずに治療を行うことも可能なのです。
なお、身体が温まってくる現代医学的な解釈としては、積聚治療が免疫学者の安保徹先生が推奨される「自律神経免疫療法」として働いているという側面もあります。
カンタンには、鍼による軽い刺激によって、副交感神経が優位に働くようになり、末梢の毛細血管を開いて全身的な血行が改善されることで、末端部も温まり、リラックスした状態になると考えられます。また、副交感神経優位となることで、胃腸が動きだし排便がうながされる事もあります。