2章 現代史の検証
靖国神社参拝問題
靖国神社参拝はけしからんという。戦犯が合祀されているからとんでもないという。だが,裁判で裁いたのは戦勝国で敗戦国ではない。喧嘩で勝ったものが負けて泣いている者に対して正義ぶっている姿は滑稽である。
米英の立場と日本の立場
例えば「アメリカ」彼らの国が最初から有った訳ではあるまい。メイフラワー号でプリマスに降り立った新教徒の一団(移住したのは,学校では教科書で敬虔な新教徒と教わったが,新教徒だけでは船体を満たすことができずに,実は多数の悪漢も新大陸に渡ったのだ)は,その冬を越す食料もなく,半数以上がその冬を越せずに死んだ。また,インディアンに食料を分けてもらい助けられたのに,やがて,インディアンを殺し土地を奪い殺戮の限りを尽くして建国して行くのだ(参考文献F参照)。言わば居直り強盗である。彼らは受けた恩に報いたのではなく,仇で返したのだ。実に血も涙もないエイリアンのようだ。で,彼らは,殺戮の限りを尽くしたかどで誰からか裁かれたであろうか。もし,裁く者が現れるとすれば彼ら自身であろう。時間はかかるかもしれないが,彼らの良心が歴史をかけて裁くであろうし,そうして欲しいと考えるのは私だけではないであろう。アメリカとは,所謂,自浄作用が働く素晴らしい国でもある。これが所謂アメリカの良心である。ではあるが,これだけのことをしてのけた彼らに正義を語る資格はあるのであろうかと思う。
ハワイ併合にしても移民をどんどん送り込み弱小国家が反抗できないことをいいことに合法的に併合したのだ。これは正義ではあるまい。
比較しては悪いが,オーストラリアでは既に原住民の権利の回復が一部認められているのだが,アメリカはまだその気は無いようで,他国にあれこれ言う割には,自分に対しては甘く,贖罪の気持ちを表す気は今のところないようである。
英国にしても然りである。七つの海を支配するまでに植民地を広げた。そこには原住民が居たであろうに。この人達の人権を蹂躙し白人の王国をそこに築いたのだ。そこに正義があるのだろうか。ありはすまい。彼らに日本を裁く資格はあるまい。
と言っても,別に彼らを非難しているのではない。どんな国にも脛に傷はあるものである。対米戦に限って言えば,「アメリカ」が,先に殴らせるように[日本」を追い込んで,とっちめたというのが真相ではなかろうか。それなら日本だけが卑屈になる必要はないのである。
最新の情報では,アメリカは日本の暗号を全て解読してその内容を大統領を中心として政府の中枢は知っていたということだから,アメリカのシナリオどおりに展開させたということだ。もともとルーズベルト大統領は,選挙公約で,『若者を戦場には送りません』と言って大統領に選ばれたから,アメリカからは参戦できなかった。が,ヨーロッパ戦線はナチの席巻するところなり危機感を感じていた。ドイツを挑発したのだが乗らなかった。そこで同盟国の日本を締め上げて先に攻撃させざるを得なくなるように追い込んだのだ。見事というほかはない。戦略的な発想が出来るという意味で,1枚も2枚も上手である。アメリカのやったことは卑怯なのではない,アメリカの立場ならそうするのは上策であろうからだ。彼は,『自国民を生贄にする』ことさえ躊躇わなかったのであろう。アメリカ国民に『真珠湾奇襲攻撃』を信じ込ませることに成功し,「リメンバー,パールハーバー」を吹き込むことに成功した。これでアメリカ国民は,日本に対して,憎しみに燃え上がり,率先して戦争に出陣して行くようになるのである。そう考えると「ハルノート」もこの流れで捉えれば納得できよう。受け入れてもらっては困るわけだ,であるから到底受け入れないであろう条件を付けたのだ。アメリカにとって日本が反発して開戦に踏み切ってもらいたかったからだ。国際政治とは非情なものだ。どこまでも国策遂行のためにどうするかが求められている。まさに,ルーズベルト米大統領やスチムソン米国務長官の思惑通りに展開して行く。彼等は狂喜していたに違いない。日本は彼らの手のひらで踊っている正にピエロのようである。戦略的な発想の出来ない民族の悲しさである。もっとも,真珠湾であれだけの被害は予定外であっただろう。彼は日本を完全になめきっていたからだ。丁度今の中国の江沢民国家主席(彼は改革開放を推進した最高実力者,ケ小平により,1993年3月,国家主席に抜擢される。彼は徹底した反日教育を推進し,各地に反日宣伝施設を建設する)をはじめとする要人のようにね。「(靖国参拝を)やめなさい。」と言う言葉になめきっている本音が出ている。抗議しない田中真紀子前外相も外相だが。もっともこの人は連絡係でしかないがね。外相とはどんなものかが分っていないのでしょう。支持者は大勢いたようだが,その言動は人格者のそれとはとても言えない。傲慢なお嬢そのものだ。絶対的な権力を欲しいままにした田中角栄元首相の娘だったから,取り巻きの連中は崇め奉り,我侭し放題に育ったのであろう。だから,あのような口のきき方をしても何の異常も感じないのでしょうね。極めて,鼻持ちならない存在だと自分では気がつくこともないのでしょう。
ここで,事の本質に迫ろう。何故アメリカはナチの席巻を善しとしなかったのであろうか。
第一の理由,強力なコントロールの効かない国の存在はアメリカの国益に反する。彼らが自由にアクセスできる市場を確保することは大統領を支配するアメリカの大企業の意志である。
第二の理由はイギリスは彼らの母国,独立戦争で敵対したとはいえやはり故郷である。故郷を渡したくはない。
第三の理由,アメリカの政治及び経済界に大きな影響力のあるユダヤ人を迫害している。
第四の理由,これは付け足しのような理由だが自由と民主主義に反する。
戦前は,民主主義国家に該当する国は,実はほとんどなかった。所謂列強があったのみと言ってよい状況である。列強はいずれも植民地支配を続ける国々であるから,被抑圧民からは民主主義国家とは言いがたい。所謂『帝国主義』の国々だ。ソ連は共産主義だが,連合国側に立つ。もっとも,ナチに攻められたからからだ。最初はドイツと共同でポーランドを分割し領有したのだからね。この国野良犬根性と同じだが領土ならいくらでも欲しい国だ。理由は,彼らとて極寒の地に好き好んで住んでいるわけではない。できれば暖かいところに住みたいのだ。それが伝統的に南下政策を取った理由だ。それにしてもソ連は戦後領土を拡大した唯一の国だ。もっともナチは何故ソ連との不可侵条約を一方的に破棄して侵攻したのであろうね。
彼は,後背地に不気味な国の存在を許せなかったのでしょうね。その昔,ナポレオンが攻めたとき,敗れ去った事実をあまり重要には考えなかったのであろう。ナチの戦車軍団が余りにも順調に西ヨーロッパを席巻できたから,実力を過大評価したのだろう。自信のある人の陥りやすい盲点である。暖かい所なら勝つことは出来ても極寒のシベリアに耐え得る人がどれだけいるか考えたのであろうか。シベリアは広大だ。ロシアだって数年でシベリアを席巻したわけではない。何世紀もかけて太平洋に至ったのだ。それゆえ,ヨーロッパ大陸を制覇したナポレオンさえシベリアの冬将軍に敗れたのだ。日本がロシアに勝ったといっても暖かい地方での,海戦や遼東半島での戦いで,更に革命勢力という内患がいての上での話である。ということは,陸軍でロシアのシベリアに攻め入って短期に勝ちつづけ勝利を収めることは出来ない。それは極寒ゆえである。これを見誤ったは過信である。よもよも自惚れは禁物,身の破滅の元であるという事ぐらいは学んだほうが良かろう。
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占領軍総司令官「マッカーサー」『I shall return.』の意味
「マッカーサー」が,フィリピン国民に言ったとされる。実際は記念碑まで立っている『I shall return.』は,私は『必ず戻って《軍国主義者》日本から開放してやる』というように広く一般に言われているが,本当のところは果たしてそうだろうか。私は大いに疑問に思うのである。理由は簡単である。彼ら一族は父君の代からフィリピン総督としてかの地に君臨し,長く統治した。そのせいもあって広大な農場を所有していたのである。誰だって自分の財産が侵されることに無関心で居られる訳はなかろう。放っておけば自分達一族の財産は全て奪われるのである。マッカーサーでなくとも激怒するであろう。その証拠に日本では農地改革を実施して,大土地所有者を悉く根絶やしにした(マッカーサーの名誉のために書いておくが,日本では前から戦後復興のためには農地改革が必要だと役人は考えていたようで,今でも利用される手だが,外圧を利用して兼ねてからの計画を実行したという処もあるようである。マッカーサーの思惑と役人の考えが共鳴したということであろう。勿論,マッカーサーが反対なら実行されないのは言うまでもない)が,かの地フィリピンでは,どうしたか。今でも問題になっている。土地問題には決して手を着けなかったのである。自分達の問題として跳ね返ってくる恐れがあったからだ。『自分達の財産を取り戻すため』と言ったら言い過ぎか。物事には表と裏がある。さしづめ表の理由は前出のことで裏の理由がこれであろう。
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大恐慌時代の国民
国民にしても,大恐慌の前後疲弊していた日本の国民は大陸進出に反対してはいないどころか賛成して,更にマスコミすらあおったのではないか。もっとも一部,国際共産主義を標榜する人たちは確かに反対していた。だが,彼らは国益のために反対したのではなく,国際共産化のためにそれ(反対)がプラスであったから反対したのだから,これを素朴な反対と考える訳にはいかぬであろう。そういう人たちを除くとという意味でである。
貧しさゆえに,我が子までを売らねばならなくなった人間(東北地方では飢饉に苦しみ娘を女郎屋に売った)にまっとうな判断が出来る訳がないのである(参考文献@参照)。
今や食うに困った人間は他人のことを考えている余裕がなくなった。中国の人達の事を考えずに進出(日本では長くこう言っていたのであえて侵略とは言わない。どこの国でも,他国に軍隊を差し向けるとき,侵略と言わず,これを征伐とか遠征とか言うようである)していった訳だ。
従って,国民大衆の圧力のままに,結局のところ国政は動いて行ったということであろう。
軍人や所謂戦犯だけの責任ではあるまい。国民全体の責任なのだと考えます。
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極東国際軍事裁判,敗戦国の立場
戦勝国側はなんと言おうと,勝者は自分達を正当化するのは世の常,勝者の論理である。当然のことを彼らはやったまでのことであろう。
日本の中には,サンフランシスコ平和条約で「極東国際軍事裁判の結果」を受け入れた,つまり認めたのだから,判決は正しいという日本の国会議員(社民党の辻本清美前議員ら)もいるが,これは国内法のレベルで物事を考えている浅はかな人間の言う結論だ。こんな愚かな人間は国会議員を辞めるべきだ。愚かでなければ「ねんね」だ。国際的には「力の前には屈するしかない」悲しい現実を敢えて無視しているか,気が付かない。認めたくなくても認めなければ独立できなければどうするか。どちらを重視するかの問題で,どちらが正しいかの問題ではないのだ。日本は,独立を選んだのだ。決して心から認めたのではない。そうしなければ独立できなかったから認めたのだ。喧嘩で負けた弱い者が勝ち誇っている者から「ああしろ。こうしろ。あれ持って来い。あれを取って来い。500万円持って来い」などと言われて,どれだけの者が泣いているか。まさか,言いつけている者が正しいなどと言わないでしょうね。また,仮に言いつけに従ったとて,本人が正しいと思ってやった等とは思わないでしょうね。この件はこれと同じなのだ。そもそも,この裁判はやってはいけない事後法である「平和に対する罪」等々で有罪としている。法は過去に遡及できないことぐらい法律を学んだ者なら自明の事ではないか。それを敢えてやった訳だからこれは裁判ではない,言わばリンチである。つまりは「力は正義なり」と言っているに等しい。中世の暗黒裁判そのものではないか。こんなものを認めたらそれこそ民主主義の否定である。私は,ことここに至ってアメリカを批判する気はないよ。そうしなければ多分アメリカも国内が収まらなかったのであろう。まとめるために日本国民を代表して生贄とされたのだ。大変な犠牲者が出ているからね。そして,彼は弁解もせず,『全責任は我に有り』と,言って絞首刑に臨んだのだ。服毒自殺した近衛文麿などに比べ,不本意ながら開戦に至った時の内閣総理大臣東条英機(彼は開戦に至ったその夜,陛下の意思に反しやむなく開戦に至れしことを申し訳なく思い慟哭の涙をとめどもなく流した。と,お孫さんは伝えている。)は実に立派である。堂々として全責任を取って死んでいった。それに引き換え一部の国民の何と卑怯な事か,彼のせいにし,つばを吐きかけ自分は関係ないかの如しの者がいる。所詮小人はこんなものか。戦争などというのは利害の衝突で,片方が一方的に悪いなどという性質のものではないことは明らかなのだが敢えて目を瞑り,更に国民がマスコミが追い立てるように戦争に追い込んでいったことなど微塵も反省しない。たまたま敗れたから悪者にされているにすぎないのに。もっとも私としては,できたかどうかは別としても,全て撤退してでも対米開戦は避けるべきであったと考えているが。そもそも国力に差がありすぎ(1/79だそうな)勝てるわけはない無謀だからだ。圧力団体は今でもいるがこれによって国政が左右されることがあってはならない。こういう者の存在が判断を誤らせる原因の一つと言っては言い過ぎか,そうではあるまい。意見を言うのはいいことだ。が,威圧的に執拗に言うとなると民主主義の否定につながることもある。右も左もない。
このことを考えると,徳川家康の非情なまでの忍耐は国の舵取りをするのにやはり相応しいというべきか。この家康,武田へのその長男信康,妻築山御前が内通を疑われ,死を求められたとき,泣く泣くこれに従った。どれほど悔しかったであろう。これは正しいのどうのという問題ではなくどうすれば生き残れるかという究極の安全保障に対するひとつの結論なのである。冷静に考えればの結論である。また,死よりもつらい結論でもあろう。ここで反抗すれば織田信長に潰されると踏んだのだ。果たして歴史は家康の読み通りに展開する。歴史に「もし」はないが教訓とすべき内容だ。
しかし,独立を回復して,今は,自分たちの目で正確に検証してこそ,敗者の歴史を取り戻すことにつながるのだと思う。真っ先にすることは,報復裁判である先の国際軍事法廷で戦犯にされた人達の名誉を回復することである。彼らとて,それが国益と信じて国民を指導したのであろう。もしも,日本が勝っていたら,あるいは対等な講和になっていたら,彼らは,戦犯にされることは無かったことが容易に想像できるからだ。したがって,状況が変われば罪にならないようなものは罪にしてはいけない。人を殺すのが犯罪なら,かかわった人は全て罰されて然るべきである。おかしな話と思うであろうが,戦争は罪ではないのだ。そもそも,戦争というのは独立国家の権利だったのだ。だから,ベトナム戦争を引き起こし,大量殺戮をしたアメリカは処罰されないし,クウェートに侵攻したイラクも制裁は受けたが,フセインが被告席に立つことは無かった。だいたい,第一次世界大戦以前の戦争は講和会議などの戦後処理は行われても裁判は無かったのである。あえて言うなら負ける戦争を起こしたことが罪というなら分かる。断っておくが,勝てる戦争ならやっていいということではない。
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歴史観の相克
世に言う「歴史とは勝者の歴史であり,歴史観」であれば,そこに書かれていることは真実とはおよそかけ離れている。事実と真実は別なのだ。
勝者にとって都合のいい事実を並べ,事実ではなく捏造されたものもあるが,創作された歴史が歴史として残っているのだ。この現実を直視しなければならないのだ。
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争いの原因
もし,我らが考えねばならないとすれば,全ての満州事変以後の戦争の原因である(と,拙者は考える)世界恐慌が何故起こったかを検証することであろう。今では,最近でもないが,NHKの報道によればこの頃に大量の金塊が米国からヨーロッパに移動したそうな。要するに,一握りの大富豪が金儲けのために資金を大量にシフトした結果経済の真空地帯がアメリカに生じたということだ。丁度,タイのバーツの暴落を皮切りにアジアで起こった通貨危機のようにですね。このときも,米国の投機マネーが『てこの原理(手持ち資金の10倍の金を動かすことができる金融の仕組みで,投機のうまいファンドマネージャーの所には皆金儲けがしたいから自然と金が激流のように集まる。して,その10倍の金額は,巨大な投機マネーとなるのである)』を使って大量のマネーを瞬時に移動させたのだ,国家が持っている外貨を遥かに上回る「為替の売り」を浴びせたのだ。こんなことをされたら経済規模の小さい国はひとたまりもない。結果は,国家破綻だ。この時,米国は,アジアの金融危機の際,該当国の通貨が過大評価されていたのだから,単に資金を引き上げたに過ぎないと,規制に反対したのだ。その後,ロシアの金融崩壊を見誤ったこのファンド投機マネーが破綻して,しぶしぶ米国は多少の規制に賛同したのだ。この破綻の際は,間髪をいれず,さっと『公的資金』を投入して,破綻が広がるのを未然に防いだあたりの金融政策は実に見事だ。もたもたと,右往左往しているどこかの国との違いを見せ付けられはしたが。実に米国は身勝手と言えまいか。どこの国も同じだと思うが,要するに自国の企業利益を考えて行動するのだね。しかも,露骨に。だから,アメリカの台詞は正義でも何でもないことがわかろう。『馬脚を現した』と言っては失礼かな。
こういった,人間の欲望から来る不幸を未然に防ぐためにも行過ぎた金融の暴力にこそ目を光らせ制御する横の連携が必要であろう。
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ナチ台頭の原因
第2次世界大戦が起こった元々の原因は何であろうか。を考える場合にまず考えねばならないことは何故にかくも過激な思想にドイツ国民が共鳴したかを考えない訳にはいかない。優秀な国民である彼らがである。第一の原因は国民を怒らせ復讐を誓わせるほどに過酷な賠償を第一次世界大戦の戦勝国が課したからに他ならないと考える。よく,戦争責任について語るとき「ナチ」のせいにしてドイツ国民は関係ないような言い方をする御仁がおるが,はなはだ無責任な物言いである。ナチを選んだのは国民である。軍事クーデターではない。となると国民がやったも同然。区別はない。しかし,なぜナチは支持を得たのであろうかを研究することは,群集心理を考える上で重要である。
国家社会主義。一応社会主義である。ドイツ国民はなぜに彼に未来を託すことにかける気になったかを解く鍵が以下にある。そう,経済政策の成功がある。当時800万いたと言われる失業者に彼は仕事を与え希望の星となったのだ(失業者は50万に減少)。彼がやったことを振り返ってみよう。アウトバーンの建設。今では世界でたくさん建設されている高速道路のプロトタイプである。して,そこを走ることができみんなが購入できる国民車,フォルクスワーゲン=「国民車」を国民に約束した。これは豊かさの象徴である。国民もイデオロギーだけではついて行くまい。が,経済的利益がついてくるなら話は別である。して,経済は回復というかとにかく失業者が激減したことは政策的に成功である。かの人は国民の目には力強く心強い指導者に映ったことであろう。
現在の日本の状況を考えれば分かるように,経済問題を解決するのは非常に困難なのである。彼は,その意味で超優秀な政治家でもあったと思う。だから,彼にドイツの未来を託したのだと思われる。当時から気になる政策はあったのだが敢えて見ないようにしたのだろう。そう,凡ゲルマン主義とアーリア人(アーリア人が歴史に登場するのは,古代インド北部パンジャブ地方に侵入し平定し定住した民族としてである。彼らはバラモン教(ヒンズー教はその再生)を生みインドにいまだに解決されない深刻な身分制度であるカースト制度生み出した民族でもある)の血に対する異常なまでの民族として優秀性を見出した。して民族の浄化(分からない方のために書くと,ドイツ人の純粋アーリア人化を目指し,これに邪魔なユダヤ人の除去を考え,収容所へ送った)をやってのけた訳だ。ユダヤ人虐殺はここからくるのだが,ユダヤ人が標的にされたのには訳がある。
ある意味で国民に支持されたのである。当時ユダヤ人は,ドイツの金融界を牛耳っていて豊かであった。一般ドイツ人は貧しかった。そこで,彼は『我々が貧しいのはユダヤ人が搾取しているからだ』と,民衆を煽ったのだ。ユダヤ人は商売がうまく,シュークスピアが書いた,『ベニスの商人』に登場する『シャイロック』のように嫌われる存在でもあった。人間には妬みという厄介な妖怪が巣くっているのである。これがユダヤ人迫害を容認した背景である。もっとも,迫害がエスカレートしていくことを歓迎した訳ではあるまいが(内心はそうであったと信じたい)。息を呑む思いで見ていたであろう。が,うかつに口をきけなくてね。うかつに口を出そうものならシンパと見られ何をされたか。
しかし,なぜにユダヤ人は歴史的にかくも嫌われるのであろうか。私は,どうもキリスト教圏においてはユダヤ人は救世主であるキリストを殺した者の末裔として許しがたい怨念を潜在意識の中に抱かれているような気がしてならない。A.D.30年の頃の話なのだが。だが,聖書に記され未来永劫に消されることはなく,繰り返し語られている現実を考えるとユダヤ人に反感を持つ者が現れても不思議はない。ユダヤ人は最も多くノーベル賞を獲得し,優秀な科学者を輩出している優秀な民族と思われるのだが。
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ユダヤ難民と日本(16.2.3)
杉原千畝 「リトアニア⇒ソ連⇒ナホトカ⇒日本⇒上海⇒米国等」 ルート
ナチスのユダヤ大弾圧を逃れるためユダヤ人はさまざまな方法でナチス支配下のドイツ,ポーランドその他の国から逃れていった。その中には,リトアニアの大使であった杉浦千畝が本国外務省の指令に背き対日通過ビザを発給することにより約六千人が救われたと言われる話がある。この人たちが逃れた方法は,ソ連⇒ナホトカ⇒日本⇒上海⇒米国等である。従って,無事に亡命するためには,全ての出入国管理組織がOKと言わねば脱出は不可能である。現在でも旅券の偽造だってある訳だから。ビザがあっても駄目と言われれば通過はできないのである。杉浦千畝氏がビザを発給せねばそれによって助かった人の先はないからこのルートは閉ざされたであろう。だからビザはいわばその入り口である。従って,彼らを救ったのは彼だけの力ではない。また,日本大使公印を使用し発行し,日本のビザの体裁をとったからこそ,ソ連が通過を認めたのである。公印を押すことは本国が認めたと諸国は認めるのだ。いわば虎(日本)の威を借る狸(杉原)である。従って,ソ連入国にあたり日本の意志と表明したことになる。決して杉浦個人の力でソ連通過を認めさせたわけではない。彼の肩書きがものを言っているのである。次に,日本の出入国管理機関が,杉浦の本国指令違反をとがめ,ビザの無効を言い出したら彼らは日本入国拒否にあっただろう。日本外務省はドイツとの間に三国同盟を結んでいたからドイツがらみでビザ発給拒否を指示したのであろう。しかし,元々人種差別反対が日本の国是であったのだ。従って,同盟は結んでも,彼らの政策に全て賛成していたわけではない。人道にも劣るユダヤ人迫害は反対であったのだ。だから,日本としては,外務省の三度にわたる拒否の指令でドイツに義理は立つので以後は黙認を決め込み,あえてとがめだてをせず,日本国内通過を黙認したのであろう。こう考えると,日本国内をとがめられないで通過できたことが説明可能となる。従って,杉浦千畝がビザを発給したから救われたのではない。彼のやったことは大きな一歩(必要条件)だが,日本の暗黙のバックアップ(十分条件)があったればこそ亡命が可能になったことは明らかである。国は関係ないように言う人がいるが,国が関係あることは日本国のビザによってとがめられず通過できたことで明らかである。当然だが通過を日本国が認めているとソ連が解釈したから通過できたのである。日本の立場を正当に評価しても良いのではないかな。日本がその気なら出口で入国拒否も可能であるし,日本から元地への強制送還も可能であるからだ。あえてそこまでしなかった。それは通過を黙認したことになる。日本としては三国同盟もあり,外務省としては積極的にはOKしにくいのは当たり前であろう。対ドイツ関係悪化を招くと考えられるからだ。従って表向きはビザ発給は駄目と言っておく必要があったのであろう。外務省としては,個人の暴走としていくらでも言い訳が付くしね。ドイツにも大使はいる訳でドイツにも顔が立つようにすることは国際関係を円満にするためにはやむを得なかったのではなかろうか。このあたりの関係は外交と人道の調整という意味では学ぶ価値がある。学ぶことは,人道上問題のある決定を本国がせざるを得なかったとすれば,現地の大使は自己責任ということで人道に合致する判断も可という暗黙の了解をつけておくことも対外関係を損なわず円満にしてゆくためには必要な技術かも知れない。この際,体裁上けじめをつける必要もあるが,救済の手当ても考えておく必要がある。が,全ては結果次第である。結果が評価されれば昇進もあり。悪ければ降格もあるということであろう。
ハルビン特務機関長 樋口季一郎少将 「ソ連⇒ハルビン⇒上海⇒米国等」 ルート
杉原ルートとは別に,ソ連⇒満州国(ハルビン)⇒上海⇒米国等のルートで亡命したユダヤ人がいた。1938年(昭和13年)のことである。三月に起きた「オトポール駅事件」である。八日ビザを持たないユダヤ難民が到着して事件は始まる。知らせを受けたハルビン特務機関長樋口季一郎少将は「人道問題である」として満州鉄道に依頼して救援列車を手配し,ハルビンへ移送したそうだ。その後もユダヤ難民は続々と到着し,満州を通過して,上海などへ逃れた。当時上海は国際租界都市で諸国民が比較的自由に滞在できた。
事実を知ったドイツは駐独ベルリン大使に抗議。外務省から関東軍参謀長「東条英機中将」に事実の照会があったので部下の樋口に尋ねた。だが,樋口は東條にたいして「人道的な問題です。(満州国は)五族協和をうたっており,差別はおかしい」と答えたといいます。これを聞いた東條も,「もっともだ」とし,外務省には「日本はドイツの属国ではない。樋口の処置に間違いはない。」と回答します。結局ドイツからの抗議もうやむやになったようだ。勿論,両将軍への処分もなかった。この樋口少将の名はユダヤ人に好意的であった外国人の名前を記した書物に掲載されているとの事。このルートでは少なくとも一万一千人が救われていると言われている。
ここに出てくる東条英機はあの人(東京裁判でのA級戦犯)である。彼が人道に対する配慮もできる「まともな人である」ことはこの一事で分かる。法治と言っても守るのも守らせるのも結局のところ人である。法律(必要条件)は必要だがそれだけでは十分ではないのである。そこにいる人の人間性(十分条件)が法の価値を最終的に決めることになる。つまり魂を入れてこそ初めて法は生きることになるのであろう。しかしながら,言葉(法)がなければ何も始まらないから,ことの始まりとして法は重要である。して,人々の心のうちにしっかりと根を下ろして初めて生きた法となるのである。これには然るべき時間の経過を必要とする。
亡命ユダヤ人は原爆を作る
このようにして九死に一生を得て日本人によって救われたユダヤ人も多数いたのであったが,彼らは安全な立場に至ると,やがて大量殺戮兵器である「原子爆弾」の製造を米大統領に書簡を送り進言しかつその製造に率先して先頭に立った人もいたのである。開発を指揮したのはオッペイハイマーその人であり,進言したのはアインシュタインである。これを何と解すれば良いのであろうか。人は被害者であるときはワーワー喚き,ひとたび安全になると,虐殺に手を貸す。世にも恐ろしい魑魅魍魎なるかな。もっともアインシュタインはドイツが降伏した後は嘆願書を書いているから止めさせたかったのかも知れない。が頭の良い人ほど悪知恵も良く働くから本音は分からない。気がとがめるためのアリバイ作りとも読めるからね。で反対したのだと。いずれにしても他人の暴力はよく気が付くが,自分がやっている暴力はさほどに気が付かないか。気に留めない。これがユダヤに限らず「人間の性」なのかも知れない。この世に人間ほど悪い存在はないわな。動物などいくら虐殺し食おうが屁とも思わない。これは人権派を自称する人士も例外ではない。一般動物から見たら人間はさぞかし獰猛な「肉食恐竜」にでも見えるかな。BSE,鳥インフルエンザ,SARS,エイズ,未来の宿生ウイルス,これらは全て獰猛な人間に対する生命体の反乱と言えるかも知れない。鎮圧は大変だな。(/16.2.3)
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3章 何が問題か
人間は弱さ,制度的欠陥を抱えて生きねばならない。人は過ちを犯すものでもある。故に,これらを克服する努力を続けなければならない。
人間の自己矛盾
人間とは弱いというか,卑怯というか,できれば助けたいと思っても,身に火の粉が降りかかりそうなことはしないものだ。今日でも良く見られる光景である。電車の中などで誰かが暴行されていても誰も助けない。見てみぬふりをし,ひたすら不幸が身に降りかからないように震えている。正に,卑怯者の姿である。どこの国でもよそ者がきて成功すれば周りに成功しないでいる者は面白くないのである。これは何もドイツ人に限らない。アメリカでもしょっちゅう起こっていたことである。アジア人への攻撃などとしてね。清朝の時代アメリカに移住した中国人の中には成功が妬まれ白人に皆殺しにあった例が多数ある。勿論,奪った財産は彼らの物となった。大体アメリカでは銃所持が自由で,寝るときでさえ靴を履いて寝るのは何故,理由は簡単,自分達が原住民を殺しまくって財産を国を作ってきたから,いつ狙われるか分かったものではない。何時でも対応できるようにすることから生まれた習慣だ。日本は本当に平和な国だ。家に上がるときは靴を脱ぎ,昔は家に鍵さえなかった。敵も,暴漢も,泥棒などもほとんどいなかったことを意味している。断っておくがこれは,この2国に限ったことではない。米国の開拓時代の話は,新たなる開拓地を求めて西部へ西部へと行き,カリフォルニアに到達した所,そこには中国人たちが既に土地を持っていたことへの怒りの心情がスタインベックの『怒りの葡萄』によく現れているから読んで見られるとよい。
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民主主義の弱点
注意しなければならないのは,群集に耳障りのいいことを言うのは権力奪取のため,政敵を追い落とすために言われることが多いことである。歴史を紐解くとそういった事例がたくさんあることに気づく。つい先日NHKで見たギリシャ時代の話もそうであった。愚かな群集は騙されるのである。僭主を防ぐための陶片追放を悪用して功労者を国外追放に追いやったのだ。えてして,民主主義は衆愚政治に陥りやすい欠陥を内包していることをよくよく肝に銘じて,これに代わる制度がない以上,賢く運用していく必要がある。最も効果的な対策は,皆が分別のある賢い国民になることなのである。
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荒魂の鎮魂
ついでに,国に殉じた人のために感謝する気持ちが国民になければ国は滅ぶであろう。なぜなら「こんな感謝のない国民のために誰が命をかけて戦う気になるものか」と,感じるのは私一人であろうか。私なら,御免こうむりたいですね。ゆえに,民族の永続のため,国の永続のため国に殉じた人のためにはその冥福を祈り感謝の気持ちを表すことを躊躇してはならない。ましてや,国益を代表する者としての総理大臣はである。
その意味で,小泉首相は今のところは立派である。日本では,最後には逆臣となった西郷隆盛でさえ上野公園に祭られる国柄である(西郷を士と思う有志によって銅像は建立され,その功績を後世に伝えている)。歴史的に国民は心が広いのである。古くは大国主尊のように神として祭られることさえある。また,最後まで反抗した榎本武揚は外務大臣になったとの記録があるから明治新政府の要職についている。このように武運がなく敗れた武将にも暖かいのがこの大和の国なのである。
近代のお隣の政治家連のようなことはしない。もっともお隣の国でさえ,ひとかどの人物はたとへ敵でもすぐれた人物は手厚く葬っている。人の器が違うのである。器の小さい者ほど『スピッツ』のように騒ぎ立てるのである。悲しいことである。
話を戻すと,例えば迷惑をかけた国には大変申し訳ありませんが国民が冥福を祈ることを認めて欲しいと,土下座してでも認めてもらうことである。彼らにとって許しがたい存在であろうことは想像に難くないからだ。日本には「肉を切らせて骨を断つ」という言葉があるが,彼らとてその犠牲を考えると簡単には引き下がらないかも知れない。もっとも,そこまでしなくとも彼らを納得させられればそれに越したことはない。この問題をこじれさせたのは,誰かは詳細資料から判る。日本には癌細胞の如き者がいるのだ。このままでは本体が危なくなろう。どんなに努力しても無に帰すに違いない。正に,トロイの木馬である。が,これも民主主義国家のいい面であるのかも知れない。議論を尽くし世界に通用する結論を導き出すための試練という受け止め方である。そういう意味では大いに議論を尽くすのはいいことだ。が,どんなに隣国の言い分を聞いたところで,万が一自国が危うくなったとき,自国を守るのはやはり自国民であるということぐらいは頭に入れておくのが良いだろう。場合によっては,隣国は敵となることさえ視野に入れておかねばなるまい。今でもその兆候は見え隠れする。東シナ海の資源探査問題,尖閣諸島をめぐる言いがかりの問題。中国が主張する大陸棚延長論などあげれば切りが無い。要するに自国に有利になるような考えを主張してくるであろうことは目に見えている。国際的な取り決めと歴史的事実に基づいて粘り強く交渉するしかない。何年かかっても譲れないものは譲れないとの毅然とした外交姿勢は特に大切だ。海底に眠る資源の開発などでは,アメリカを1枚噛ませるのが上策だ,共同で利害を守れよう。我々としては,13億の民が先進国並みの生活をするようになる過程でエネルギー,食料,その他もろもろの問題を中国はどう解決していこうとしているのかを注視して行かねばなるまい。その過程で,中国は東シナ海の海底資源をできるだけ多く分捕ろうとするに違いない。経済水域を国際取り決めの200海里ではなく大陸棚を主張するのもその現れである。大陸棚延長論だと200海里どころではなく広くなると踏んでいるからだ。利害を共有しながらも国際的なルールを相手にも飲ませる力は今の日本には残念だがない。このためにもアメリカの存在は必要だ。中国は,この民を食わせることだけでも大変なはずである。切羽詰ればごり押ししてくるだろうことは目に見えている。中国とはかかることからこの先緊張する局面があろうことは覚悟しておく必要がある。どう国益を調整して共存を図っていくかは政治家に課せられた命題だ。が,相手に譲るだけでは国益は守れない。言うべきことも言えないようでは,外務大臣をはじめ外交担当者は更迭されて然るべきと考えられる。相手に迎合するのは外交とは言えない。相手の使い走りと言っては言いすぎか。もう既に属国のような扱われようである。残念だが外交が分っていない。レベルが低すぎる。また,国民に自国を守る気概とそれなりの力が無かったら,相手に恫喝されたとき,すごすごと言うことを聞くしかないだろう。どんな理不尽なことでも。その兆候は見えている。残念だが自民党の中にも。靖国問題はその重要な試金石と考える。どこの国でも戦没者に哀悼の意を表するのは当たり前なのである。
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荒魂を冒涜する企てを許すな(15.1.10-2.14)
現在,福田官房長官を先頭に,戦没者を葬る国立の施設を,靖国と別に作ろうという動きがある。こういう者を外国に媚を売る篭絡された高級官僚と言うのであろう。いったいそこに何を祭るというのだ。だいたい,靖国には遺骸は収められていない。あくまでも御霊であって,遺骨では無いのだ。国立墓地を作って骨でも埋める気か。無い物を持って行きようが無いではないか。ある遺骨はそれぞれの家族の墓地に葬られている。御霊を分けるとでもいうのかな。それなら靖国の分社となるので訳がわからなくなる。まるで意味がないと考えるが。大体,大東亜戦争で無くなった兵士たちは,靖国で会おうが合言葉だったのだ。これを彼らが望んでもいない,国立墓地に,何を葬るのだ。遺骨があってこそ墓地は墓地として機能するのだろう。何も無いものを誰がお参りするのだ。ばかばかしい。国費の無駄遣いだ。外国の要求に迎合する,このような官僚は追放した方が良い。だいたい遺族はそんなところには行かないよ。
こんな宗教的習慣にまで干渉する外国の要求は,「内政問題だ」と,突っぱねればよいのだ。ならば,中国で戦死した者で,彼らが確保した遺骨は彼らの国立墓地に埋葬されているとでもいうのだろうか。そんな事は無いであろう。
こんな理不尽な要求は,「断固拒否」する必要がある。でなければ,赤紙一枚で散っていった英霊に申し訳が立たないであろう。
このように頭の先までなめられるのは,事なかれ主義をとってきた官僚のせいと思われる。
だいたい中国が支配している所は漢民族だけが住んでいたのではない。彼らは,そこに住んでいた多くの民族を殺しまくって統一をしてきたのだから。また,日本民族のかなりの部分、最近の研究ではその比率は40%にも達するようだ、は大陸に住んでいたことが最近の検証から分かってきている。戦乱を逃れてきたのかも知れないが。あえて言わせてもらうなら,祖先の地をとり戻そうとしてどこが悪い。だいたい地球上の土地はどこの民族であれ,歴史的に占有していただけであって,その土地の所有を未来永劫に約束などされてはいない。強い者が支配する。これが歴史の現実ではなかろうか。
どこか間違っているか。間違ってはいまい。侵略されたと騒ぐ前に,侵略を許した先祖の怠慢を恥じよ。だから,日本の行動はあえて言うなら,この人間の営みに従ったまでであろう。日中戦争を日本が一方的に悪いなどとは思わないことだ。そう思うなら,彼らはますます増長するであろう。理不尽な要求など断固拒否する必要があろう。
元々植民地を作る諸国民の動きは、未開の地に住む人々を文明化する、即ち、教化するという大義名分があったのだ。歴代の中国もかかる意図をもって辺境の民族を征服支配することを正当化してきたわけだ。従って、日本がアジア地域に進出したのも同じ文脈になるわけである。中国のは正当で他の民族は不当と言うことには無理があろう。
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国立墓地設立の企て(15.2.12-2.14)
15.2.11の報道によると,与党幹事長らは韓国で,国立墓地を見て,深い感銘を受けたと。靖国に替わる国立墓地建設を推進する旨の幹事長談話を発表したようだ。韓国の手前言ったのであろうか。本音は分からないが。我が国は民主国なのであるから,国民の意に反しては建設などできはしない。
建設にご執心の公明党は創価学会の意向であろうが,神道は,教義もなく所謂高等宗教とは異なり,日本人の生活習慣のようなものなのだ。先祖を崇拝する。自然を崇拝する。八百万の神々を崇拝する。アミニズムに限りなく近い。いわば,この宗教的土台の上に高等宗教が組み立てられている事が分からないのであろうか。先祖を大切に思わない宗教など支持される訳は無い。国民の素朴な感情を否定しない方が良いよ。仏教も含めて,全ての宗教は神道と共存できるのである。神道では最高神とされる皇祖神である天照大神の系統とされる何人かの天皇が祭神となっている場合が多い。要するに先祖を祭っているのである。勿論,大国主や氏族の開祖が祭神となっている神社もある。また,自然石や巨木の場合もある。だから,神道と言っても,素朴な庶民の心を反映したものにすぎないのである。この素朴な感情を否定するなら,感情的な反発を生むであろう。共存の道を考えるのが良いと考えるが。古事記や日本書紀の記述は旧約聖書(特にモーセ五書)に実に良く似ている。原典が旧約聖書ではないかと思えるほどである。私自身はそうだと思っている。宗教者はもっと寛容になって世のために尽くすのがそれぞれの教えの言わんとする所を実現することになるのではないかな。対立や排他からは良好な関係は生まれないと考えますよ。靖国は戦没者に哀悼の意を示す場所に過ぎない。そんなに大仰な宗教というべきものではない。生活習慣なのだ。中国や韓国の理不尽な要求に屈するなら,彼らは味を占め,次々と要求をエスカレートし,われらを不利な立場に追い込むことを考えるに違いない。日本を口撃する彼の国らは友好国などではない。思い違いをしてはいけない,彼らは非友好国なのだ。
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国際交流は日本を罵倒することか(15.2.12-2.14)
15.2.14産経報道によると,既にアメリカで日本の政府機関の国際交流基金(藤井宏昭理事長)が,日本は過去の戦争に関して謝罪も賠償も十分にはしていないという前提からの対日糾弾の国際セミナー・シリーズを一月末から一年の予定でスタートさせた。この会議への中韓米独各国の代表はみな日本の戦後の対応は非道徳だとか厚顔だとする非難を述べ,日本人発言者も日本の態度への反対論者ばかりで,断罪される日本側見解の説明が無い一方的展開を,政府主催の会議で許した。セミナー推進に当たる参加者二十数人の学者,専門家は,日本は過去の残虐行為を謝罪,反省していないという非難を続ける中国系や韓国系の学者が主体。そのうえ日本の戦争関連行為はドイツのユダヤ人虐殺のホロコーストに等しいという前提が受け入れられ,ドイツ人学者や米国政府機関のホロコースト処理専門家が「ドイツはきちんと対応したが,日本はしていない。」という趣旨の立場を表明した。日本人の発言者も日本はドイツのように謝罪と賠償をすべきだと主張する橋本明子ピッツバーグ大学準教授,日本の首相の靖国参拝などへの反対を赤旗や朝日で日ごろ表明している藤原帰一東大教授,米国人元捕虜の日本側への賠償請求を全面的に支持する徳留絹江氏(在米研究活動家)と記者(古森)の四人。日本政府の立場の代弁者が一人もいないという一方的な日本悪宣伝を言う者のために政府機関が金を出しているというのだからあきれる。国から禄を食んでいる東大教授もその筆頭というから驚きだ。この国は何とお人よしなのであろうか。こんな国益を害する教授は首にすればよいと思うがね。公の場で平然と嘘に同調する。その影響を考えるなら,死刑でも良いくらいだ。何べんも首相は謝罪しているが,謝っていないとは,詭弁そのものだ。日本が原爆百個くらい投下されて,消滅すれば気が済むとでも考えているのであろうか。こんなろくでもないことに金を使う国際交流基金など廃止してしまえ。このような国益を害するようなものに国民の税金を出すこと自体犯罪と思うのだが。(/15.2.12-2.14)
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国立墓地凍結はやむを得ずか(16.1.8)
この問題について,福田官房長官は,当面国立墓地の話は「凍結」と16.1.6記者会見で言明した。建設は「国民の支持が無ければできない」と。国立墓地建設構想に対して,「石を投げる状況では建設はできない」と言っていた。政治家というものは国民の意を背負って政治を行う。これは一つの見識だが,政治家には確固とした「信念」が必要と思うが。よく考えた結果,国民感情を考えて,各国に対しては,靖国について理解を求める形で行くと,自分の考えを変えるというなら評価できよう。
中国や韓国に対しては,との記者団の質問に対しては,それは「内政問題だから」と,模範答弁をしていた。これでよい。中国や韓国に対しては多大な迷惑をかけたことは事実だから,どんなに謝罪しても良かろう。盧溝橋事件では「中国側が先に発砲した」と,言ったところで,日本軍がそこに居なければ事件そのものが発生しなかったと考えられるから,中国人民にとって日本軍を追い出すためには,そうせざるを得なかったのだという論理も成り立つわけだ。
これから更に友好を深めてゆくためには,水掛け論(中国が先に発砲した決定的証拠はない。せいぜい証言位であるが,証言ほど当てにならないものは無い。反撃だけなら,反撃して戻ればすむことだから,その後の展開を見ると侵攻の意図が感じられてしまう)を言い合っても,不毛の対立を助長するだけである。愛国者なら日本軍に発砲するのも当時の環境としては,ごくごく当たり前と考えられよう。日清戦争の折,桂と交渉した李鴻章は,その口上書を読めば,その文面をしたためた人物として,立派な人物であったことが分かる。明治新政府は列強に対して供に抗して行くために,頑張ろうと清に対しては当たった。その彼が日清戦争で清が破れたのは,中華思想にどっぷりとつかっていたためだと慨嘆したものだった。清はそれなりに富国強兵策は進めたのだが,西洋列強の侵略が続いていた訳だから徹底しなかった結果だろう。日本が中国に兵を進めたのには,欧州列強の毒牙から守りアジア人の手に戻す効果もあった点くらいは中国に対してきちんと言うべきであろうとは思われる。更に,日本に対して歯向かって来るように中国人を変える効果があったことは評価しても良いと思われる。黄色人種は白人に対して,長く下僕の地位に甘んじていた歴史がある。まだまだ対等という訳ではないが。現況は,具体的な植民地こそ消えたが,未だ白人が政治的にも,経済的にも,軍事的にも地球を支配する状況と言ったら語弊があるかな。大東亜戦争における日本の敗北は白人による地球規模の支配を決定的にした歴史的事件とも言えよう。
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戦後は白人の世界分割支配体制確立(16.1.8-13)
考えても見たまえ,安全保障理事会で拒否権を持つ五つの国と,歴史的背景を。中国(中華人民共和国)は中華民国の代わりだし,この中華民国も国連の設立や,戦後の支配体制には何の発言権も無かった。フランスもだが。戦勝国でないフランスはイギリスがドゴール将軍が作ったフランス亡命政権に影響力を行使するために,同様に中国はアメリカが影響力を行使するために,それぞれ安全保障理事国として組み込まれた。中国の場合は白人のみによる支配体制と思われるのを避けるために意図的に組み込まれた面もある。アメリカは中国を入れたところで御せるとも考えたであろうね。なにせ蒋介石は中国共産党という病巣をかかえ,アメリカの援助を必要としていた訳だから。何の不都合も無く自分たちの正当性を主張するには格好の材料であった訳だ。当時の国際政治力学の結果であることは明らかである。即ち,戦後における世界支配体制は白人によって勢力圏も分割され支配されたのである。これが冷酷な国際社会の現実である。冷戦などは白人同士のいわばコップの中の争いに過ぎなかった。多くの国にとって,それはあたかも蚊帳の外で,観客席の一人に過ぎなかったとも言えよう。
日本は,米国の顔を立てながらも,卑屈になるのではなく,国際社会一員として,平和と安全に責任を持つ国として,力によってでは無く,その行いによって,世界の諸国民から賞賛されるべき道を考えて推進するのがよろしかろうと思われる。
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靖国は鎮魂と平和への誓い(16.1.8-13)
靖国神社へは近隣諸国が何んと言おうと,8月15日に30年も参拝し続けることだ。これは30年にさして意味がある訳ではない。一世代の意で長い間継続してという程の意味である。足りなければ更に30年続ければよい。欲を言えば三世代90年である。要するにこれが自然になるまで続けるという意味である。モーセさえ,イスラエルの民を律法の民とするのには40年の2倍の80年もかかったではないか。浸透するには時間が必要なのである。されば代も変わり,これが通常の姿となろう。今生きている者もかなりが死に絶えるし,これだけの時間がたてば,参拝したからといって,日本が悪い方向には行かないことを実態をもって証明もできるからである。
A級戦犯と言ったところで,裁いたのは戦勝国。彼らは時代の犠牲者である。我々まで尻馬に乗る必要は無い。彼らだけの責任ではないからである。その意味では,キリスト教徒でもあった故大平元首相のA級戦犯についての答弁は理にかなっている。彼の答弁は「A級戦犯についてはやがて歴史が審判を下すだろう。」であった。色眼鏡で見るのではなく,客観的に公平に見られるようになって初めて正当な評価が生まれるのであって,それには十分な時間の経過を必要としている。と言ったのだ。その通りである。政治家はもっと長期的な展望に立って,信念と自信をもって事に当たってもらいたい。先の大戦の真の評価を得るには,まだまだ時間の経過を必要としている。犠牲者の鎮魂と不戦の誓いのために靖国には参拝するのである。分かってもらえるまで訴える以外に無い。分かってもらえないのであれば,今の人に分かってもらう必要は無い。見解の相違ということでよい。
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A級戦犯分祀強制は信教の自由への重大侵犯(16.2.20-24)
つい先日,中曽根元首相は,こともあろうに,中韓に迎合して,A級戦犯を分祀すればいいと,以前の持論を再び弄したようだ。こんなことを戦前ならいざ知らず,今となっては一民間の宗教施設となった靖国神社に対して求めるなどできる訳は無いことをご存じないのであろうか。これを認めたら国家権力の宗教に対する弾圧となることが分かっていないようだ。いやまてよ,そう言うことで,自主的に分祀をしてもらおうと考えているということか。だがこれは狡賢い威嚇というものだ。1人の考えで遺族会が動くとも思えないが。
それとも何か,これ幸いに靖国神社を国立の神社にしようというのかな。国のために散った者を民間の施設が護持するというのも変な話だから,それならそれで国教というわけではないが,その歴史に配慮し英霊を国立の靖国神社に祭るというのなら,それ自体を否定するつもりは無い。ただし,これによって他の宗教への弾圧になることは避けねば成らないことは言うまでも無い。だが,たとえ国立にしてもA級戦犯とされた人々も合祀のままでよい。分祀など必要ない。彼らは戦争の犠牲者であるからだ。百年千年平行線でも譲ることは無い。我々にとって,死者は全てこの世の縄目から全て解放されるのであって,死んで後まで鞭打つことはしないという信念を曲げてまで妥協はする必要は無いと考えるが。これは生き方の問題である。生き方まで指図を受ける筋合いは無い。
国家権力は靖国神社に対して,いかなる強制もしてはならないのである。信教の自由は憲法によって保障されている訳で,この内容は改正論議によっても変わることは無いと思われる。日本は自由と民主主義の国家なのだ。中国のような独裁国家ではないのである。国家の都合の良いように宗教にあれこれと指示する訳けには行かないことが分からないのであろうか。こんなことは中韓が折れて日本に合わせればすむことだ。それで何も問題が無くなる。あれこれと可能性を弄するから付け込まれるのである。それはできない。英霊を冒涜することはできないと突っぱねればよいことだ。めげずにいうことだ。彼らは単に時代の犠牲者である。彼らだけに特別責任がある訳がない。また,彼らを祭ったのも靖国神社の責任でもない。然るべき筋からの申し入れがあってのこと。いったん受け入れたからには御霊は全て保護されるのである。神社側もそれはできないと既に返答している。それ以上言えばそれは弾圧になる。早々に前言を引っ込めよ。
この問題,昭和33年までには戦犯の釈放が成り,刑死者も戦争の犠牲者として,当時の左右社会党を含む国会の全会一致で戦犯の刑死者の遺族年金・恩給が支給されることになったことが全てを物語っている。
中韓が文句を言うようになったのは,昭和60年8月7日に朝日新聞が書いた,内政干渉誘導記事のせいである。昭和53年までにA級戦犯も含めて合祀が終わり,何の問題も無く54年から59年まで首相による参拝は行われていた。いったい朝日は中国人民日報の東京支社であろうか。少なくともその姿勢はそうなのでしょうね。
この朝日新聞,戦前どんな報道姿勢であったことか。10万人以上を殺した東京に対する爆撃を東京大空襲と名称の改称を強制され,爆殺とした記事をとがめられ,戦後GHQに発刊停止処分を受けてからはアメリカの大人しい飼い犬になる。後には諸外国の手先となるのだから,人も新聞も時の権力の声に合わせるか。この名称,大量殺戮をぼかす為の言い換えに過ぎない。実態を正確に表現するなら東京大爆殺の方がより正確と言えると考えるが。前の考えの方がまともと思うが。この新聞,進歩的文化人の旗振り役を自任する。他の新聞の読者は調べもしないなどと侮蔑したことを平気で紙面に書く神経はどうかしている。自分たちはエリートと言いたいわけであろうか。手前達こそろくに調べもしないで書いている記事もあったようだ。余り決め付けない方が良いと思うが。限られた時間で記事を書くわけだから,間違いがあってもやむを得ない部分もあるにはある。が,誤報の時はきちんと誤りを報道することだ。これをせずごまかそうとする態度が一番いけない。一律に小さく書くのではなく,事が重大なら大きな見出しで,誰にも分かるように報道することである。されば報道の誠意は伝わる。時の大きな権力には迎合するか。節操の無いことはなはだしきは新聞人ということか。いや,新聞人に限らないかも知れないな。人というものは全てある意味で卑怯者なのかも知れぬ。正しいと思うなら信念と心中するくらいの気構えが無くては人に感動は与えぬ。正に,生きんとする者は死に,死なんとする者は生きるである。キリストの言葉でも煎じて飲むのがよろしかろう。
この問題は日本人が名誉を回復するか否かの問題である。断固として妥協は排除する必要がある。全ての問題に合意する必要は無いのである。対立点を残したままで結構である。相手の言いなりになることは,自分を失うことに通ずる。それができないのなら,アメリカの一州になった方がマシである。
中国のように回りの国を見下す国の配下になることだけは御免である。いまだに自分の国を世界の中心という意味の「中国」と言うことを改めないこと自体が不遜な態度であると考えるが。もっとも,今もっていずれ世界の中心に名実供にして見せるという意気込みなのかも知れぬな。彼らがその意気込みなら日本も見習ったらよい。キリストも言っている。私が平和をもたらすために来たと思うな,私はむしろ火を投げ込むために来たのだと。激しい精神の持ち主でもある。その強さが今日なお命脈を保っている所以であろう。精神的な強さが無ければ併呑され,この世から消えるだけである。精神の復活をこの日本に求めたい。正は正,邪は邪と言うことができ,国益に基づきものが言える強さをである。(/16.2.20-24)
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中国は徳が低い死者に鞭打つ国(16.1.8-13)
海南島では,縄にて縛られ膝まづいている東条英機像がさらしものにされているそうである。こんな中国人は日本人とは天地ほどの違いがある。彼は刑死によって既にその罪を贖っている。こんな中国になどに行かなければよいのである。中国は「死者にさえ鞭打つ」極めて狭量の国であることは分かっている。当の元楚,後の呉の「伍子胥」さえ死者に鞭打つことを「狭量」と認めているではないか。わが国はいつまでも怨み続けるなどということはしない。いたって寛容な国なのだ。いつまでも仇敵を怨み続けるなどということはしない。敵も味方もそれぞれ国の正義を背負って戦ったのだと思う。背負って立つ文化・文明が異なるのだ。中国に合わせる必要など無いのである。キリストも言っているではないか。敵を許せと。『敵を愛せ』と,さえ言っている。敵を許すことができなければ「平和は来ない」。我が国は恥じることは何も無い。我が国は中国文明の一地方などでは断じてない。寛容の精神に富んだ極めて優れた文化・文明なのである。
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中国大陸人は戦争に明け暮れた殺人者の末裔(16.1.8-13)
だいたい彼らが現在大陸で生きていること自体,殺人者でドラキュラと同類の末裔であることを証明している。詩経にも載っている。彼らはよほどに戦争が好きだったのだ。獰猛な虎そのものである。人肉を食らい雄たけびを上げたであろう。戦乱が続いた大陸では人を殺さねば生きてこられなかったからである。明々白々であろう。彼らの先祖は人肉まで食したではないか。唐の時代さえ人肉が売られていたと書物にはあるそうな。そんなに威張れた歴史ではあるまい。人にあれこれ言える立場ではなかろう。今般の与党訪中団は「無宗教の施設を建設できるように努力する。」と,言ったようだが,そこまでのサービスは必要ない。努力はしたが「国民の理解が得られなかった。」と,いくらでも説明は付くから,ある意味では賢い答弁ではあったかも知れない。が,この件では国民感情もあり難しい,と言えば済むことではないかな。中国も国民感情を考えると言わざるを得ないのであれば,言えばよい。我々とて同じことだ。中国がいつまでも狭量な言動を続けるなら,中国を引き上げ,「インド・南アジア・パキスタン」に投資を展開したら良い。韓国も同様だ。合わせれば,中国のサイズにはなろう。中でも「インド」のパール判事は唯一日本を弁護した人である。はるかに我らに心は近かった。だいたい我らが大陸に行くようになったのも,平和に暮らしていたところを,あたかも針でちっちめられように,休んでいられなくし,いじめいびられたからではなかったか。そのせいもあって文明化した点はあるにはあるが。こちらも歴史の犠牲者とも言えるのである。(/16.1.8-13)
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福岡地裁「靖国参拝違憲判決」の思惑(16.4.15)
福岡地裁の裁判官は,小泉首相の「靖国神社参拝は違憲」と,判断したようだ。公用車を使ったから公的参拝であり,公的参拝は憲法が禁止しているというわけだ。こういう判断が生まれるのなら,首相が公的参拝としても支障が無いように憲法を改めねばならない。
だが,私はこの判断は憲法を意図をもって故意に捻じ曲げ恣意的に判断した裁判官の「靖国参拝を妨害するための判決における傍論」だと考えますね。だいたいこの憲法を作ったGHQは戦後靖国参拝は差し支えないと許可を与えている。つまり,参拝という次元は憲法が禁じているものではないということだ。憲法では信教の自由を謳っている。こんなものは公人であろうと無かろうと関係ない。だいたい,葬式を見よ。どんな宗教形式であれ,私人,公人の区別などせずに参加しているではないか。参拝程度のことで「憲法違反」などという神経こそイカレテイル。アメリカを見よ。宗教を排除しているはずのアメリカの大統領就任時における宣誓式では,聖書に手を置いて正しい政治を行うことを神に誓っているではないか。この類の程度は儀式の域を出ない。儀式は良いのである。国家神道が他の宗教への圧迫ないし弾圧となった戦前の歴史があるから憲法はこれを戒めたのである。憲法が禁じているのは「他宗教への弾圧になるような国の宗教への関与を禁じた。」のであって,人の単なる宗教行為を禁じているわけではない。信教の自由はこれを認めているわけだ。
この判決のように拡大解釈するなら,特定の主義主張をもってあれこれと政策決定することも憲法違反と言わねばならない。特定の団体の主義のための政治活動も憲法違反になるな。なぜなら公務員は全体の奉仕者であり決して一部の奉仕者ではないからである。念のために言うが,国会議員といえども特別公務員というれっきとした「公務員」なのである。だから厳密に言えば特定の支持基盤に立つ国会議員などは,特定の集団の利益を代弁するとも考えられ,「憲法違反」になると思われる。一方では権利として認め,他方ではこれを否定するものがほとんどではないか。所謂「アクセル」と「ブレーキ」の関係にすべてあり,どちらに過ぎても良くなくそのバランスにこそ国民の幸福は築かれるものと考えられよう。要はバランスと思いますよ。反対意見はあっても良いが,相手の意見も尊重する「バランス感覚」が最も必要なことと思われる。
首相が「靖国に参拝する」ことは,戦没者を持つ家族なら「国の命令で戦場に散った者への冥福くらい祈ってもらいたい」と考える気持ちは多数の意見としては当然ではないか。少数意見としては戦没者がいる家族ないし子孫の中にこれに反対する者がいることは勿論知っている。が,私自身は近親者に出征した人はいたが,戦没者はいないけれども前者のように思います。
「首相の靖国参拝」に対し違憲判決などが出る状況なら,憲法を改正して首相及び国務大臣の職務の仲に,「国難に殉じた英霊に対し,靖国神社を問わず,これに冥福を祈る」ことくらい義務として明記したらよいと考えますね。その日などは政令で定めるとし,政令などで終戦の詔勅が天皇陛下により放送された八月十五日と定めれば最も良いと考えられよう。
また,靖国神社はその歴史と国の命令で戦地に赴き没された御霊を守るという特殊性に鑑み,国費で護持できるように憲法を変えるのが国としての尊厳の確立には必要と思われる。この場合,一般の神社とは切り離して考えればよい。要するに例外規定を設け,護持に必要な補助金を受け取ることができるようにすることではないか(勿論,この場合,国の会計監査を受ける必要はある)。でなければ「赤紙一枚で散っていった者の御霊は浮かばれまい。」と,考えますがな。
現在の状況は一部の有志によって御霊が守られているといった状況であって,これを正常と考えますか。神社がつぶれれば荒廃の社と化し御霊はどうなる。哀れではないか。国による靖国の護持はこうならないための国としての最低の責任ではなかろうか。若い時には考えもしなかった靖国神社だが,年のせいであろうか五十半ばを過ぎた齢になると,心の世界が,御霊の世界が気になるのは人が霊を持った存在と考えられるためであろうか。
私は,今の状態こそが異常なのだと思いますよ。
日本はこの問題を乗り越えて初めて,戦後の縄目からの解放,即ち,真の独立を得ることになると考えます。外国の言いなりになって来ている現況は,精神的な占領下にあると言わねばならないのではなかろうか。
私は,この日本に,自分の考えで立ち,世界の平和と繁栄のために貢献できる大人としての日本になることを期待したい。そのためには,国家観と意志を持たねばならないことは言うまでも無い。人間の決断には時として判断ミスもあろうが,それを乗り越えて日米は将来にわたって良好な協調関係を伴った同盟関係を維持することが国益と考えます。
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未来を生きる
私は,大学時代にプラトンが書いた「ソクラテスの弁明」を読んだことがことがあるが,「悪法も,また法なり」とアテネの裁きに従い,弟子達の勧める脱獄(弟子が多く居たのでやろうと思えば出来たが)を退け,当時の処刑法である毒杯を仰いで刑に服した。彼の生き方こそ真の愛国者の生き方であろう。なぜそれが愛国者なのかと思う人がいるかも知れないね。それは自分の説や命よりも自国の法を尊重し優先したからだ。これ以上の国を愛する姿勢はない。世の中には,自説を優先し,公の決まりを無視する人がおるが,百人いれば百人の考えがあり,めいめいが自分の考えで好き勝手に行動したらどうなるか,言うまでもなかろう。それゆえ彼の哲学は世界の文明に多大の影響を与え歴史にその名を残したのだと思う。ここで逃げていたらただの人で歴史にもその名を残さなかったに違いない。正に未来を生きるとはかくのごとき生き方を指すのであろう。そう言えば,キリストもそうであった。自分を殺す者のために神に祈ったという。強烈な死に方である。死ぬことによって彼の教えは今日まで2000年の長きに渡って西洋精神文明の真髄となっているのである。このように,死をも恐れぬ気概がなくて人の心を動かすことは難しい。政治家たる者にこの水準を求めるのは無理なのかも知れぬが。『死なんとする者は生き,生きんとする者は死す』とは,なんという言葉であろうか。『知る者は知れ』ということであろう。(参考文献C)
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外交は国益の闘い
中国や韓国の政治家は立場上,日本に批判する人がいるのに彼ら被害を受けた側が批判しないとすれば政治生命を絶たれる。従って,現況では靖国神社参拝を歓迎する訳はない。われらの立場を伝え。末永い友好を忍耐強く訴える他はない。
外面は良いが内面が悪い親父を母子は尊敬するであろうか。外国の言いなりになる外交ほど楽な外交はないが,それでは国益を損ねる。未来永劫に禍根を残すことになる。外交の真価はどれだけ国益を盛り込むことができるかで決まると考えます。また,外国の言いなりになることは,一見友好を深めるように見えるが,そうではない,自国民はフラストレーションが高まるであろう。相手国を不満に思う者が増えるであろう。これでは真の友好は築ける訳はないのである。日本も相手の国を理解する事は大事だが相手の国も日本を理解する事もまた必要である。お互いに理解しあって納得してこそ互いのわだかまりも解け真の友好を築けるというものではないか。互いの宗教観,教育に対する考えは意見を言うのはいいがあくまでも相手国を尊重する事が前提である。余り言い過ぎると逆効果になる事を互いに知るべきである。決してプラスにはならない。人間と言えども感情を持った動物である事を忘れてはならない。
それにしても不思議なのは韓国である。彼らは日本が敗れたから独立できたのではないか,いわば日米開戦をしてくれたから独立の機会が訪れたのだ。ハルノートでも朝鮮の独立を求めてはいない。ということは,正に開戦してくれてありがとうというのが彼らの立場だと考える。その意味ではA級戦犯様々のはずだ。言うことと考えることとが混乱している正に支離滅裂と言っては失礼かね。冷静に考えたらどうかね。こんな考えしか出来ないから2000年に渡って中国の王朝の属国だったのだと思うが。
中国共産党にしたって同様だね。日本が列強を追い出してくれて,更には日米開戦してくれて負けてくれたからうまく漁夫の利を共産党は得たのではないか。国際政治の現実をよく分析したらどうかねと思うのだが。従って,戦犯には感謝してもいい状況と考えるが,どうして短絡的に考えるのでしょうね。日本が何もせず,イギリスやロシア,フランスが居座っていたほうが良かったと言うのであろうか。もっと正直に話し合ったらいいだろう。そうしたら,独立はもっと困難であったろう。アメリカも介入なんてことになってね。当然,アメリカは蒋介石を後押ししただろう。満州事変以後の話。国際的に批判されるのはここからだ。もっとも彼らが批判するのは軍国主義に対してであろう事は分っているつもりだ。これが彼らを苦しめたと思っているからね。
だがそれを言うなら,いったい明治の初期,これ以外の生き方を日本は許されたであろうかを考える必要がある。弱肉強食の時代にである。こうしなければ日本とて植民地になっていたであろう。時の指導者は敵も味方もたとい苦しくても外国の介入を招く選択はしなかったのだ。賢明な選択であった。そして生きるために富国強兵に努めたのだ。それを軍国主義というなら,もはや『何をか言わん』である。あの時代にあっては生きるための選択だったのだ。
このプロセスが最善だったとは言わないがそれなりに必要なプロセスではなかったか。だから,両国とも不幸なことでは在ったが,これを必要なプロセスと認め未来志向で協力関係を作っていくのがベストと思う。そうでなければ,未来永劫に真の友好などは出来ないであろう。日本に謝らせつづけることが彼らにとっていいことなのであろうか。そうは思えない。日本人はフラストレーションを膨らませるだけだからだ。決して彼らを友人とは思わないであろう。過去にさかのぼれば彼らだって日本を攻撃したのだ。お互い様ではないか。最近の考古学的検証からは,日本人そのものも大陸の難民が移住して先住民を蹴散らして築いたようであるから,強者が弱者を支配するのは人類の歴史そのものということもできよう。
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未来の道標
我らが,歴史から学びどうすべきかは,判断の誤りをしないための工夫を歴史の断片から学び取ることであろう。それは,正しいと心の底から信ずることは信念を通すためのあらゆる努力を惜しまず相手に対して忍耐強く説得することであろう。
また,歴史を研究し,過ちの原因を究明し対策を講じることこそ,死者への手向けとなるであろう。
例えば,関東軍の暴走を追認という形で認めた事は大きな誤り,罰すべきは罰する勇気が必要であろう。(参考文献@)が,残念なことには軍が見逃せば,憲法上そうせざるを得ない事情があったようである。憲法を直さなければ軍の暴走をどうすることも出来なかった。従って,当時の日本は2つの国があるが如しだったのだ。問題の根本である憲法を改正せねばならなかったのだ。だが,当時の政府にそれだけの力は無かった。思うに内閣総理大臣が陸軍大臣,海軍大臣の上にある必要があったのだが。今次大戦を位置付けるに,『文民統制の制度を作るために尊い血が流された』ということもできよう。
中国の故事にある「泣いて馬しょく(失礼,字がないもので)を切る。」と,言うように,軍律違反は「程度によっては処刑も有り」でなければ国の命令は届かなくなる。(このときは軍律違反で大敗したので処分を受けたのだが,当時の時点では必ずしも失敗とはいえなかった,戦功を上げた面もあるように,そこで処分はしにくかった面はある。が,たとい軍功を上げても軍律違反は後々まで禍根を残すのでやはり罰しなければならないだろう。)その結果は,今次大戦のように途端の辛酸を国民に負わすことになることもあるのであるから。もっとも,やられたらやり返すことができなければ身は守れないから,その辺の細やかな軍規は必要ではあるが。現在も気になることは,不祥事を起こした官僚の始末が甘いことである。
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4章 白旗を掲げて降参という愚かさ無責任さ
私は敢えて強烈な物言いをするが,敗れた国がどんな目にあったかを学ぶことは,独立がどんなに大切かを教える何よりの教師と考えている。その意味では世界史を学ぶことは極めて大きな意義があると考える。
次に,いくつかの実例を元に考えよう。
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亡国の民ユダヤの歴史
この民族はユダヤ教の経典である旧約聖書(彼ら自身は律法の書,即ち,トーラーと言う。イスラエルにあるこの書の裏面には菊花紋がある。菊花紋はその起源はメソポタミヤにあり全地に広まったようで,高貴な紋章のようだ。勿論,日本の皇室の家紋でもある)に記されるように,この世の創世に始まり人類の始祖アダムとエバの創造と人類の堕落。兄カインによる弟アベルの殺害。神の裁きと真に正直で神の言葉に忠実に生きたノア,そしてその家族,やがて神「ヤーベェ」とのイスラエル始祖アブラハムとの契約の内容などこれほど詳細に記されているものはなかろう。実はアブラハム,イサク,ヤコブと3代に渡る信仰が認められ,最後には意の天子ガブリエルと夜明けまで闘ってヤコブがついにかの天使に勝ちイスラエル(勝利者と言う意)の称号を得たと伝えられる輝かしい民族なのだ。それゆえイスラエル民族は神に選ばれた民とする,所謂選民思想が生まれたのだ。
ここで,アラブ人のことに触れねばなるまい。実はアブラハムには妻サラとサラに永く子が無かったためにサラがアブラハムに与えた女召使ハガルがいた。このハガルとの間に生まれたのがイシマエルつまりアラブ人の始祖なのである。であるから,イスラエル人とアラブ人は異母兄弟なのだ。
ハガルは子が生まれ,サラには子がなったため女主人を馬鹿にしたのだった。これが元でやがてサラにイサクが生まれるとハガルは追放されるのである。宿命の対立なのか。
この後,イサクの子ヤコブ即ち,イスラエルには12人の子が生まれる。この末裔がやがて12部族を形成するのだ。その末っ子ヨセフは兄弟の嫉妬からいじめにあいエジプトに奴隷として売られていくのである。しかし,神の祝福があったというか夢の解釈が時の王ファラオに認められ,エジプトの国の大臣に上り詰めるのである。その夢とは,7年の豊作の後にエジプト全土に7年間の大飢饉がくる。そして,多くの民が倒れるであろうというものであった。彼は,豊作の7年の間に穀物を国の穀倉に貯められるだけ貯め次に来る飢饉に備えたのだった。結果は,果たして7年に及ぶ大飢饉が全土に及んだのだった。この国難を見事に克服し,エジプトに多大な富をもたらした功績によりヨセフは彼らの一族をエジプトに招かれ豊かな土地を与えられたのだ。ところが,代を重ねると,よくあることと思うが過去のことを知らない王が起こるのである。やがて,増えたイスラエルの末裔は妬まれ遂には奴隷に落としめられるのである。
ここで,400年の長きに渡って奴隷として苦しむのである。やがて,民族の嘆きは天に届き,神はイスラエルの民をエジプトから解放するために1人の使者を遣わすのであった。それがナイル川からエジプトの王妃が拾い上げファラオ(王)の子として育てた『モーセ』である。 青年になったモーセはやがて,自分がイスラエルの民であることを知るのである。追放されたモーセは神の山「ホレブ山」で啓示を受け兄アロンとともにファラオの元に赴き,やがて,数々の奇蹟の後イスラエルの民をエジプトから救い出すことに成功するのである。ユダヤ教ではこのように具体的に助けてくれる神の使者をメシア(救世主)という。キリスト教のいうメシア観と大きな違いがある。これとは違うが神の言葉を伝え,これから起こることを伝える者を預言者という。イスラム教を起こしたマホメット(ムハンマド)はこの預言者ということになっている。
しかし,イスラエルの民の不信仰ゆえシナイ山で十戒の石板(中身は10の戒律で神との契約とされ,この石板を入れた箱を契約の箱という。アークともいう。)を受け下山するも,民を『モーセ』の側に立つ者と,『金の子牛』を神とする偶像崇拝者とに分け,偶像崇拝者を滅ぼし,再度石板を受け約束の地カナンを目指すのであった。が,民にせがまれ余りの不信仰に怒り,思わず神の杖で岩を2度打ち水を出す奇蹟を起こすのだが,2度打つという不信仰を犯し,(知識のない人のための解説,杖は奇蹟を起こす杖として神が約束したものだったから,1度打てば水は出るのである。2度打ったということは,このことを信じなかったことになり不信仰とされるのである。)それゆえ彼自身は約束の地カナンには入れずヨルダン川の手前,ネボ山に没するのである。神の定めとは厳しいものだ。一度の過ちをも許さないのだ。神の定めとはモーセ自身が自分に課した定めでもあろう。指導者にはこのように自分に対して厳しい者が相応しい。国民はついて行くであろう。実は,『イスラエル人』は,この80年の荒野での生活の中で『律法の民』として訓練されるのである
モーセは次の指導者に苦楽を伴にしたヨシュアを選び後事を託すのであった。ヨシュアはカナンの地に住むパレスチナ人と戦い,イスラエルの民を率い『乳と蜜の流れる地』とされるカナンに定住するのである。この後士師の時代を経て,サウルがイスラエルの国を建国するのである。イスラエルは次の栄えたダビデ,ソロモンの時代を経て,北イスラエルと南ユダに分裂するのである。
旧約聖書には栄光の時代の証,ダビデの詩篇とその子ソロモンの箴言が編まれている。さて,北イスラエルの民はB.C.721年アッシリアに滅ぼされ上流階級は各地に強制移住させられるのであるが,こちらに属したのは12部族の内の10部族が含まれていた。やがて,B.C.626年新バビロニアが興りB.C.612年アッシリアの首都ニネベは落とされ,B.C.605年アッシリアが滅ぼされ,この過程で10部族は解放されるのだが,その後の10部族の足取りは現在に至るも洋として不明である。
15.12.17一部加筆
一説によると,東に向かい極東に向かったと。そして,この日本にその面影を見るという。余りにも習慣が似ているともいう。神輿を担ぐとか,鳥居とか,挙げればきりがないとか。神の道と神道,供に神様の収集家である。非キリスト教国。菊のご紋。菊花紋ということになっているが,見ようによっては太陽とそれから発する光線をデザイン化した物のように見える。エジプトの神も元々太陽神。エジプト・メソホタミヤいずれも農耕文明であった事を考えると太陽を崇めるのは,生き物全ての命の源泉として当然といえば当然である。菊を崇める理由は無いからである。私はむしろこれは太陽をデザイン化した結晶ではないかと思っている。単なる円ではなく,強烈な光が命であるからである。私は子供の頃,太陽をどう書いたかといえば,赤丸に染めて(実際の太陽の色は黄色に近い)周りに光線の印である赤線をたくさん描いて表現したことを覚えている。古代人も同様に表現したとしても不思議は無い。むしろ忠実に黄色で。光線を16枚の花弁のようにデザインしたので,後世の人は菊と間違えたのではないかと考える。太陽と理解すれば合理的で全てが理解できる。いや,太陽に違いない。三種の神器の一つ鏡の裏には「有って有る者」とあるとか。有って有る者とは,シナイ山で神がモーセに語ったとされる,神自身の名。また,言葉の中にもかなりの一致を見るものがあるということ。更にはカナンの地形と古都奈良の地形が実によく似ているとか。実際,北イスラエルの都のあったサマリヤは大阪湾を地中海に見立てると盆地であること,山間から海岸部にどちらも出られる地形,北には湖があるなど。もっとも違いはあるよ。南の死海に相当するものが無い,ネゲブの砂漠に相当するのも無い。もっとも人が余り住まないという意味では紀伊山地があるがね。(/15.12.17一部加筆)
参考文献Gに詳しいが,その他気になることを挙げると。天皇をスメラミコトと言うが,スメラはサマリヤ,ミコトは皇帝陛下を意味するという。また,ヤマトはヘブライ系アラム方言で『神の民』という意味が有るという。神武天皇の称号『カム・ヤマト・イワレ・ビコ・スメラ・ミコト』は,意訳すると「サマリヤの皇帝,神のヘブライ民族の高尚な創設者」を意味するという。
話は変わるが南ユダはB.C.586年新バビロニアに滅ぼされその貴族階級はバビロンに捕囚(B.C.586年〜B.C.538年)として連れて行かれた。やがて興ったペルシャに新バビロニアは滅ぼされユダの民は故郷に帰るのである。ここにユダヤ人が発生するのであるが,彼らは結局,20世紀までイスラエルの独立国を再興できなかったのである。ペルシャの属国として,次にローマの属国として。遂にA.D.70年熱心党がローマに対する独立戦争に敗れ,彼ら熱心党はマサダ要塞(ローマ帝国の属国ユダヤ王ヘロデがユダヤの民の支持を得ようとして民のために作った。が,支持は得られなかった。)で最後は自決し果てた。残ったユダヤの民は全地に追放さればらばらになり生き長らえた訳だ。それにしてもユダヤ人の信仰は凄い。2000年の時間を超えて信仰を守り民族の尊厳を守り通している。これは驚異的である。(参考文献CG)
もし,他の民族だったらとうに民族は解体していただろうに。勿論,ユダヤ人を結び付けていたものはヤダヤ教に他ならない。
この民族は,A.D.70年に約100万人が虐殺され,残りは奴隷にされる。1099年7月第1回十字軍では住民のイスラエル人の殆どが焼き殺され,生き残った者は奴隷として売却された。1500年代初頭のこの地のユダヤ人社会は異教徒であるが故にイスラム国家から締め付けられ衰退し5千人位にまで減少していた。第1次世界大戦が始まった1914年頃やっと8万5千人位まで回復し,1948年5月には65万人となっていた。そして,前後するが20世紀において,ヒトラーの第3帝国からアウシュビッツのヨーロッパ在住のユダヤ人六百万人(子供150万人を含む)ともいわれる虐殺を受けるのである。最近の情報では450万人と訂正されている。国を失った民族がどれほどの辛酸をなめているかがこれで解るだろう。敵が来たら降参すればいいなどと,簡単に言って欲しくないものだ。こういう人は熱物に懲りてなますを吹く類いだが支配下になるということは虐殺もあれば抹殺だってあるのだ。子や孫をそんな目に合わせて良い訳はあるまい。今は問題なくても,代を重ねていくうちに,暴君が現れることだってあるのだ。そのことを忘れてはならない。抹殺された民族は調べれば他にもいるだろう。敗れて国を失えば民族にとっての安住の地はない。何十代にも渡って流浪の民になるか,消滅するかである。だから,国防は何よりも優先課題であることはよくよく肝に銘じておくべきだ。国を失ったら何も残らないのだから。人権も何もないのである。そもそも日本人ということさえ消えることもあると覚悟する必要がある。最悪は抹殺(皆殺し)である。そんな馬鹿なと考えるのは勝手だが。現実に起こっているし,過去には何度も起こっている。従って,『ない』とは言い難い。
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国を失うということ
国を失うということがどんなことか考えてもらいたいものだ。
いつもアメリカのように寛大(といっていいのかな。実は,この国は余裕があるときは実に寛大だが,現在の話,余裕がなくなるとそうではなくなるから注意が必要)とは限らないのだ。
イギリスも,フランスもオランダも第2次世界大戦,太平洋における大戦,東アジアにおける大戦が終了した後,旧植民地を取り戻そうとして軍を派遣したのだ。従って,独立は現地の住民と現地に残った元日本兵の義勇兵(実は,降伏が認められるためには武器の引渡しをしなければならないが,武器が無ければ独立軍は勝てないことを分かっていたので彼らのために奪われたことにして武器と弾薬を渡したのだ。アジアの独立を助けようとする明確な意思が働いていたことが分かる。勿論戦い方も教えたのである。白人に対してよりもはるかに彼らに心は近かったことを意味しているのである)によって勝ち取ったのだ。決して彼らが積極的に独立を与えたのではないのだ。
チベット(1990年の人口226万人,同年の中国の総人口が11.8億)を見よ。かの地は漢人の支配することなどほとんどなかったのだが,中国共産党は軍隊を派遣し200万(そのころ中共の人口は約4.8億人(1960,1990の人口を元に直線補間により推定),当時の資料がないので直線補間により推定すると生き残った人口は92万人となる。従って,その前は約300万人いたことになる。約3人に2人は殺された勘定になる。もっとも当地で生産される食料によってそこに生きることのできる人口に制約を受けることを考えると226万人位の内200万人が殺されたのかも知れないね,こちらの説だと226万人の内200万人が殺されたことになるから,ほぼ10人のうち9人近くが殺されたことになる。いずれにしても共産党の支配に異を唱えた者は皆殺しにあったということであろう。ほぼ皆殺しに近い大変な虐殺ということになる)もの住民を虐殺し,独立を奪い,盗人猛々しく内政問題と強弁している。して,この虐殺の指揮官こそ何を隠そう現人民中国国家主席「胡錦濤氏」である。日本軍の悪さの比ではないわな。(15.6.10一部加筆)
毛沢東曰く,「革命は銃口から生まれる」と。言葉の通りにやってのけた訳だ。
今尚,チベットの住民は自由を失い共産軍の銃口下に暮らしている。また,指導者でありラマ教(チベット仏教)の高僧でもあるダライ・ラマはインドに亡命しているのである。
イラク,トルコ,シリア,イランにまたがって住むクルド人を見よ。モンゴルの席巻の前のその昔民族の英雄サラディンを生んだ民族であるが,彼らは1400万人(15.3.11の読売報道では全体で3000万人,トルコだけで1200万人と言っていた)の人口を数えながら第二次世界大戦は民族自決の大戦であったというが,戦勝国の思惑もあって独立はおろか実質的に自治さえ認められず,時によりフセインによる暴虐の嵐に耐えている。連合国側に立ち米国の同盟国であるトルコをもこの問題を抱えているので,米国は手を出さないのだ。ご都合主義と言えなくもない。もっともこちらのクルド人は人権が保障されておりトルコ内で生きることを彼らが望んでいるのなら特に問題はないのだが。イラク国内では,一応,クルド人の自治は認められているが,人権が蹂躙されているから問題だ。毒ガス攻撃(実験)にさらされ大量のクルド人がモルモットのように虐殺されたが,誰も助けようとしない。クウェートの時はアメリカを中心に多国籍軍を編成しこれを助けたのにだ。利害も無ければたとい不正義が行われても敢えて火中の栗を誰も拾おうとはしないという証左であろう。
その昔,モンゴル帝国は13世紀初頭,中央アジアのホラズム帝国を反抗したかどで婦女子に至るまで皆殺しの虐殺をしたのだ。このときのホラズム側は投降したのだ。モンゴル帝国の一員になれると思ってね。
日本は,島国だったから独立をし得たのであろうか。それだけではなかろう。
古代においても,唐・新羅の連合軍は,百済をそして,高句麗を葬り去ったのだ。百済の民は日本に亡命し,高句麗の民の一部はに北に逃れ渤海を立てたのだ。この前の王朝隋も攻めたのだよ。10倍以上の大軍でね。高句麗を。戦場の後は死体で埋め尽くされ川が赤く染まったと。容赦は無いのだ。それが国と国との衝突,戦争なのだ今も昔も変わりはしない。現代は規模が大きく火力も強力なだけ更に凄惨だ。
古代ローマにおいても,フィニキア人の植民都市国家『カルタゴ』この都市国家は,都市国家『ローマ』と,地中海の覇を争って,第二次ポエニ戦争では,名将『ハンニバル』がイスパニアからローマまでを席巻したこともあったが,最終的には,三次に渡るポエニ戦争の結果,BC146年ローマによって完全に都市を破壊され,住民は抹殺されたのだ。ローマは発展し,BC27年ローマは帝政となる。オクタビアヌスは初代皇帝として,アウグストスの称号を得る。やがてローマはヨーロッパの世界帝国として君臨することになる。
インドネシアは,フィリピンは島国ではないか。それぞれオランダ(1602年東インド会社による植民地支配,1949年独立)にスペイン(1571年〜1900年)に植民地にされ4世紀にも渡ってその支配を受けたのだ。フィリピンに至ってはボールのように米西戦争の代償としてアメリカ(1900年〜1946年7月独立)の植民地になった違いはあるが。インド(1600年に作られた東インド会社が植民地の出発点1800年頃には全土がほぼ支配下に収まり,大変な収奪が行われる。税は3倍になり飢饉でも容赦はなかったから餓死者が続出し,治水も行われなくなった。もっぱら収奪のみが行われたのである。1858年直轄統治。その点日本が行った植民地政策とは程遠い。),ビルマ(1886年〜英領の一州1948年独立)も4世紀のながきに渡って大英帝国の植民地とされ続けた訳だ。
今でこそ紳士面しているフランス大統領。彼らはフランス領インドシナ(ベトナム,カンボジアを指す)を取り戻しに軍隊を派遣しベトナム戦争の元を作った。元日本兵は勿論,ベトナム人を助けた。戦い方も教えた。特にフランスが敗れたディエンビンフーの戦い等では。後は彼ら自身が戦う中で戦い方を学んで行くことになる。
旧植民地を取り戻そうと4年も戦ったオランダの首相,可笑しいとは思わないか。
先頃,厚かましくも,オランダの如きは捕虜の補償をなとど騒いでいる者がいるし,お先棒を担ぐ日本人もいるから呆れる。
彼らは何故にインドネシアにいたのだ。彼らこそ,住民を苦しめてきた張本人であるし,また植民地による搾取を続けようとした尖兵ではないか。盗人猛々しいとはこういう人たちを言う言葉であろう。恥ずかしくないのであろうか。恥ずかしくないのだろうね。彼らは貪欲だから。
彼らは,日本軍と戦って敗れてさえいなければ居座りつづけていたであろう。所詮,白人は貪欲な豚みたいなものだ。追い出さなければ出て行かない。(豚と言っては失礼か。まあ,豚はひっきりなしによく食べるからこう言ったまでのこと他意はない)
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5章 米国の罪状
アメリカ人(白人)はかなり冷酷になれる人種だ。前頭葉がよほど発達していると見える。アメリカ人の本質を知っておくことは,自国の安全をゆだねる国として,極めて重要である。
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原爆投下という無差別殺人
アメリカ人(白人)はかなり冷酷な人種だということは知っておくべき内容だ。訳かい。日本に対する8個の原爆投下計画は無慈悲なものだ。無抵抗の婦女子が一杯いるというのに,何のためらいもなくよく出来るってことよ。
日本軍もしただろうって。確かに,爆撃はしたさ,軍事施設にね。日本には軍事物資が少なかったから婦女子まで無差別に焼き殺す余裕なんてなかったというのが真相かも知れないが。どこの国に対してでもだよ。銃ひとつとっても歩兵では,普通連発できる小銃が使われるものだが,日本では弾薬を節約するために,単発銃が主流だったのだよ。後は,銃剣での白兵戦だ。いかに火力を節約した戦争であったかがわかろうというものだ。大体真珠湾攻撃のときでさえ石油の貯蔵タンク群は爆撃しなかったのだよ。純粋な軍事施設とは見なかったのだねきっと。原爆の温度はものすごいものだ,人間が蒸発してしまう凄さなのだよ。蒸発するのだよ。肉が蒸発そんな馬鹿なと思うでしょうね。そう思いたいよ。実は分子は原子を結びつける力が働いているから普通は分解することは無いが,温度が極めて高くなると原子の運動が激しくなり分子として結び付けている力を上回るのだ,その結果分子はばらばらの原子になってしまう。―これ実は専門用語ではプラズマ状態という,もっともその温度まで至らない肉体の部分は炭化が起こっているがね。炭化は蒸し焼き状態になったとき起こる。即ち,燃えるスピードに酸素の供給が間に合わないときに起きる現象だ。―これを蒸発と言ったのだ。普通の蒸発とは違って凄まじいものだ。何万度という高温になるのだ。その上に放射線の嵐だ。この効果を家畜を使って確認した上でやってのけた訳だから無慈悲だというのだ。とても人間のすることではないね。該当の米大統領『トルーマン』は悪魔だよ。
東京大空襲のやり方もそうですね。周辺部を円状に焼夷弾で爆撃炎上させておき,逃げ道を塞いでおいて中心部を爆撃炎上させるという悪辣無慈悲なやり方をしたのだ。少なくとも慈悲の心はないね。悪魔に心を売り渡した者にしか出来ない仕業だね。
しかも,凄いことを言うよ,アメリカは。無法者の国に核兵器は持たせられないと。確かに理屈としては通っているが,だいたい核兵器を人間の上に落とし大量虐殺(国際法違反の大虐殺,参考文献H参照)をしたのは,誰がなんと言ってもアメリカを除いてないね。無慈悲なヒトラーさえしなかった。彼は,興味も持たなかった。もっとも彼は,実現を疑ったから開発させる気がなかったのだがね。無法者を言うなら自分自身に当てはめたらどうでしょうね。
アメリカがやらなかったら誰もしなかっただろうね。もっともアメリカが開発したからこそ原子力発電という道が開けたのだから開発自体は良かった面はある。しかし,戦陣で戦っていた司令官達は原爆投下の必要性を感じていなかったが。投下したかった人達『オッペンハイマーはその筆頭』がいたということだ。人類の歴史に刻まねばなるまい。『人間に原爆を落とした唯一無慈悲な国アメリカ』と。
開発を『ルーズベルト大統領』に進言した『アルバート=アインシュタイン』は,ドイツが降伏した後は,進言を後悔し大統領に投下を止めるよう嘆願しているが。この人はドイツからアメリカへ亡命したユダヤ人で相対性理論を発表した超優秀な物理学者である。核物理学が専門で湯川の招待で来日した事もある。彼は,その時福島県の女川を訪ねたのだが,その時そこに集まった人たちの顔を見て,何ともいえない故郷に帰ったような感じを受けたと述懐している。そこにユダヤの面影を見たということであろうか。古都を始めとして古い伝統がいっぱいある日本のことを,彼アインシュタインは大好きだったのだ。もっともドイツと一体となった日本は嫌ったが。同盟を推進した時の外務大臣松岡洋右も『最大の失敗だった』と,述懐している。このように獰猛で凶暴な国。例える動物が無い程だ。一応彼らアメリカは鷲のつもりだろうが,鷲以上だ。だから油断なく敵にしないように付き合うのが利口というものではないか。私はかく考えればこそ,対米友好と同盟を第一に考えるべきと思うのです。敵にしたら怖い国なのです。言うだけでなく,実行する力を持つ無慈悲になれる国であるから。別に,トラの威を借る狸というわけではないが。私達はまともな人間でありたいと考えます。
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インディアン殺戮の米建国史と人種差別
アメリカ人(白人)は何故かくも無慈悲になれるかを研究しておくことは用心のためには賢明なことだ。実は,この性格は建国の歴史と深い関係が有る。 彼ら白人は,土地を奪われた,あるいは仲間が殺された復讐に,一人の白人でもインディアンに殺されると,その部族を皆殺しになるまで報復して,反抗の根を断ってきたのだ。これを30年もくり返せば反抗する部族はいなくなる。皆殺しにされてはたまらないからね。して,肥えて豊かな土地に住んでいた全土のインディアンを駆逐し,根絶やしにし,残った少数のインディアンを不毛のロッキー山麓の『居留地』に押し込んだのだ。その歴史は血塗られた歴史で,この時代,歴代の大統領になった人達は,この殺戮の歴史の中で手柄をあげた者,即ち,『大量虐殺をやった英雄』=『殺人鬼』,もっとも彼らは自分たちを殺人鬼とは思っていないよ。何故だと思う。当たり前だよ『インディアン』は人間と思っていなかったのだからね。これを殺す事は猟をするような感覚だったのだ。猿ぐらいにしか思っていなかったのだよ。『人種差別』は凄まじいものだったのだ。
私が高校の頃に見た『ローハイド』。アメリカの連続西部劇である。ローレン,ローレン,ローレンローホーで始まる歌がこの主題歌だ。年配者は知っている方も居ろう。当時この劇をどんな気持ちで見たかを書くことはいろいろな意味で示唆に富んでいる。インディアンが駅馬車を襲う。ヒーローが登場して,かっこよくインデアンを銃撃してこれを撃退する。実に意図が明快である。インディアンが砦を襲うこともあるが,一貫して貫かれているスタイルは,悪者は「インディアン」,善人は「白人」。「インディアン」が不法にも攻撃するから白人は,これを「やむを得ず撃退する。」その際殺人も限りなく行なわれるのだが,なんのためらいも無く,やらねばやられるから殺すというシナリオであることが分かる。子供心に「インディアンは何と悪いのだろう」と,思った(すみません,浅はかでした)。私たちは,白人の側に立って,見ていたのだから,今思えば,悪人に見えるのは当然であろう。教育は怖いとも思う。これは学校教育に限らない。ニュースで繰り返し流れる報道も,ある意味で教育である。知らず知らずの内に洗脳され,その影響を受けるという意味で。また,映像も同様である。「スポット」が当てられた部分だけを,白人の側からだけ見ていては,征服者によって巧妙に歴史の背後に隠された「インディアン」達の虐げられた,悲しい現実は見えてこない。大事なことは,双方の視点から,少なくとも客観的に見るということをしないと,「虚像を見る」ことになるという事実を知っておくことはとても大切な点だと考えます。我々自身が既に,白人の歴史観に頭が殆んど占領されていることにどれだけ気づいているであろうか。これは,報道の自由を奪い,批判の目を奪って,自由に考えることを奪ったアメリカの占領政策の「最大の成果」でもあろう。アメリカにとって,無批判にアメリカの言うとおりになる国民を作ることはアメリカの国益だったのだから。今の国民に,戦後アメリカによって強制された教育には,勿論,良い点はいっぱいあるが,アメリカの視点にたった教育が強制力をもって成されたことに問題点があることをどれだけの者が感じているであろうか。これさえはね除けて頑張った日本人は一杯いるが,それは戦前の戦いを知っている者に多いと言っては過言だろうか。どこが良くなくてどこが足りなかったかをかみしめた者たちが戦後の日本を不死鳥のように甦らせたのである。
日本はこの白人社会に存在する『人種差別』を何とかしたいと考え努力した唯一の国だ。で,第一次世界大戦の後,1919年国際連盟の規約に国家による人種差別を止めることを提起したのだ。多くの国は賛成したのだが,アメリカと英国は反対し,このような重要案件は全会一致でなければだめだとし,これを葬り去ったのだ。それまでは多数決で決めてきたのにだ。今でこそ,紳士の顔をしているが,その昔は,醜悪な『人種差別主義者』だったのだ。勿論,日本人も,猿ぐらいにしか思っていなかったのだよ。で,話を戻すが,その『殺人鬼』が白人社会から大統領に選ばれたのだ。彼らは自己中心的で,無慈悲な『ハエエナ』そのものだった。現代的表現で言うならさしづめ,無慈悲な『エイリアン』であろう。この光景を彼らは自分達の脳に刻んできたのだ。それが彼らの古い皮質の中にある正体,であるから無慈悲なのだ。人間の皮を被った狼以上である。 お腹を空かしたら何をするか分らない。仲間が殺されたら何をするか分らない。それが彼らの正体であること位は知った上で付き合うことが賢明であろう。
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戦略爆撃に見る米国の冷酷な国民性の本質
こう考えると,原爆投下も,東京大空襲も,ソンミ村の虐殺も,北爆も,アメリカがよくやる,民間人も全て焼き尽くす戦略爆撃も,全てが理解できるであろう。この戦略爆撃の本質は,住民を皆殺しにし,恐怖感から反抗の芽を絶つことがその目的で,考え方はインディアン殺戮の考え方とまったく同じである。こうした考えが取れるのは,敗れる事はないと確信が持てればこそ出来る事なのだ。日本が風船爆弾を使って,細菌戦を出来なかったのも報復を恐れたからだが,そのことを見ても解るであろう。もっとも,米国民一人一人が残酷な「性(さが)」を持っている。日本兵及び民間人は捕虜として,まっとうな扱いを受けたものが大多数いることはよく知られたことである。が,次のような無念な者たちが多数いることも事実として受け容れなければならないであろう。その「性」は敗れて殺された日本兵や民間人に対する仕打ちを見れば分かろう。耳や鼻を削ぎ(切り落とすこと),女を強姦しては殺害し,その女陰を切り取り,また兵士の口をこじ開け金の入れ歯(金目のものだから奪われたのだ。昔の入れ歯は金冠なので「コンコン」とやれば簡単に取れたようだ)を穿り出し,これらを全て「戦利品」として戦場から持ち帰った者が多数いるのだ。勿論,肉は塩漬けとしたのだよ。この者たちがやったことは金歯を除けば,インディアンに対してやったことと同じである。とても文明人の仕業とは思えまい。悪鬼の頭とも思えるであろう。昔,東欧にドラキュラ伯爵がいた。「ドラキュラ」は吸血鬼として知っている方も居るかと思う。むしろこちらの方が有名でしょう。彼は戦って殺した敵兵を,尻の穴から杭をぶち込んで敵兵が進むであろう街道の両側に数限りなく林立させたそうだ。その目的は何だか分かるかね。敵兵に「我が国に攻め入ればこうなるぞ」と,教えるためだが,多くの兵士は士気も萎え気分が悪くなったと伝えられている。この伯爵,子供の頃自宅の窓から,すぐそばの刑場で人が殺されてゆく様を毎日のように見ていたそうだ。こういう経験をすると精神がおかしくなる(人格障害)のであろう。米国民もこれと同じで,インディアン虐殺の体験を多数している。ここに問題の本質があることが分かるであろう。つまり,子供の頃に,殺人を多数見ていると精神がおかしくなるのである。つまりは米国人には多数のドラキュラ伯爵がいるということである。これは大人の責任だ。先ほどの件は,これとさほどに違いは無かろう。こんなことは日本の兵士はやってはいまい。たとい殺すことはしても。死者を冒涜することは日本の文化と相容れないからだ。死者を切り刻むなどという風習は日本にはない。死者は敵も味方も,神となるのだから。戦場は正に修羅というに相応しい。米国のこの強圧的な態度はよく外交にも垣間見られるから注意して見ていると分かるであろう。彼らはキリストの教えは言うが決して「クリスチャン」ではないのであろう。戦場は殺人が合法であるだけではなく,どんなことをしても「闇から闇」の場合が実に多いから,人間の「性」がもろに出るのである。ブレーキをかけられるのは本人の道徳規範だけなのだ。
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殺人シーンはドラキュラ製造マシン(H14.8)
この問題は,最新の研究によると,人間が理解を共有できる能力とも関係する。自分はしなくとも,映像を見るだけで脳に理解するための神経回路ができ,体験を共有できるようになっているという脳の機能に関する実験研究結果の報告がなされている(NHK)。このことの意味することは,映像を見るという疑似体験で,あたかも自分が経験したように,脳は反応するのだ。だから,成長の過程にある,既に出来上がっている脳の神経回路に対して,神経回路が形成される割合が比較的に多い,年齢の小さい段階で,殺人のような映像現場を見ることは同様の経験をもっぱら自らすることと同じ効果があるのだ。従って,これを見る回数が多ければ多いほど,その影響は計り知れない。よりドラキュラ伯爵に近づくことを意味している。人間性の粗暴化,凶悪化につながってゆく効果が強烈なのだ。このことは,今日,若者が突然切れたり,凶悪な事件を起こすことに,マスコミやマスメディアが提供する殺人シーンにその原因の大半があるということだ。つまりはドラキュラ伯爵の大量生産にマスコミらは狂奔していると言っていい状況だ。青少年の凶悪化,人格障害はこの種の映像がその大半の原因となっているわけだ。この問題にメスを入れなければ若者の凶暴化を防ぐことはできないであろう。敢えて言うなら,マスコミらの金儲けの犠牲に彼ら若者はなっているとも言えよう。表現の自由などと言っていられる状況ではない。具体的な殺人シーンは少なくとも全てカットすべきだ。大人の映画をも青少年が見ることだってあるのだから。具体的な殺人シーンを挿入しなくとも作者の言いたいことは表現できるだろう。子供や若者には,残酷なシーンではなく,もっと心のああたまるような,人類愛や,自然と円満に共生する姿や,愛情に満ちた映像などを見せるべきなのだ。そういう疑似体験を通じて平和で円満な人格が作られるのだ。殺人シーンなどを見せていては円満な人格の形成はおぼつかないことは言うまでもないだろう。
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対キューバは歴史的和解の時
未だに,アメリカに反抗したキューバの民族主義者,愛国者であるカストロを許しはしない。
なにをカストロは共産革命をやったからこれに敵対したのではないかと言う人もおろう。私もかつてはそう思った。いや,そう思うようにレールを敷かれたと言った方が正しいだろう。当時のキューバはどうなっていたのか。革命が起こる前。考えても見たまえ,アメリカの大資本がキューバ人をこき使いサトウキビを栽培させ収奪に近い状況だった。正に,植民地の如き状況でありキューバ人は貧しかった。彼らに明るい未来は有ったのであろうか。ありはすまい。愛国者なら,民族主義者なら,この状況を何とかしたいとは考えぬか。考えるであろう。少数の民族主義者が,絶壁のように聳えたつアメリカと単独で戦って勝てると思うだろうか。思えはしまい。彼らに手を貸す国があるとすれば,これに敵対する国を除いてないだろう。共産主義者でなくともこれと手を結ぶは戦略というものであろう。 だから彼はソ連と手を結んだのだ。当時他に手を結べる国は無かった。彼は,東西の対立を利用したのだ。これは弱小国家が生き残る道でもあろう。とても,非難する気になれないね。と言うと,アメリカは怒るだろうが。でも,もっと大人になれよ,『アメリカさん』と,言ってあげたいね。アメリカだってその昔,イギリスの植民地だった時を覚えているか。君達に本国が『印紙税』を始めとして様々な税を課税したとき,どうしたか。君達の先祖も本国の仕打ちに反対して,独立闘争を始めたのではなかったか。誰だって,差別的に支配下になることを善しとしないのだよ。君達が見本を示して来たのだ。独立軍はフランス,スペインに協力をしてもらっただろう。真似をしたとて驚くことは無かろう。当事者もこの世から消えようとしている。もう歴史的和解をしてもいい時期が来ているのではないか。 たとい敵であったとしても,ひとかどの人物は,『尊敬に値する』と,考えるが。もっとも,私達にとって敵であったことは一度も無いどころか,昭和天皇崩御の折は,キューバ全国民が『一週間の喪に服したという』。これだけ礼を尽くした国民を指導者を他には寡聞にして知らない。もちろん,彼の指導があってのことと思われる。 我々,日本人ですらどれだけした者がおろう。彼は義に篤い方と見受けられるが。仲直りの手を貸すくらいアメリカのために,キューバのために日本はしても良いと考える。また,これを受けるはアメリカの度量の証明となり,『流石はアメリカ,度量が大きい』となるだろう。これはアメリカの価値を高めこそすれ,下げることは無いと思われるが。
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6章 日中戦争の傷跡
南京虐殺という怪
日本は南京で30万人も虐殺したではないかというかも知れないね。これ実は中国の謀略プロパガンダ。
この数はまず嘘だね,しかし,死んだ人がいたことは事実だろう。何しろ戦争があったのだから。市街戦をしたのだ。日本軍は統制が取れていて上官の命令一下攻撃した訳だから死者は当然出たであろう。 満州で北京で上海で,と戦闘を経験してきたがそこで住民が虐殺された話はない。では,なぜ,南京だけなのだ,おかしいとは思わないかね。それはこう考えると合点が行く。これまでは正規軍同士の闘いだったから住民が標的になることはなかった。
もし虐殺が起こったとするなら,次の場合が考えられる。共産軍(実際は八路軍という)はゲリラ戦を得意とする軍だ。@住民
の格好をして銃撃してきて市民が巻き添えを食った。もう一つはA安全地帯に紛れ込み市民に身を変え武器を隠し持って一部の正規兵が銃撃して市民が巻き添えをくった。Bこれは虐殺とは言えないように思えるが,軍服を脱ぎ,武器を捨てていたが投降しなかったため掃討戦で摘発され処刑された。これ以外は考えにくい。@Aの場合だと,日本軍兵士だって死にたくはないもの必死に住民であろうがなんであろうが生きるためには殺すしかないということになるのだ。こういったことになるから国際法で兵士は正規の軍服を着,指揮官の下に戦かわなければならないことになっているのだ。Bの場合は国際法上の捕虜とは言わないが,人が見れば虐殺のように見えるかもしれない。《注意》捕虜でなければ捕虜としての保護を受けない。武器を持って戦った者は軍服を脱ぎ,銃を捨てたとしても捕まれば捕虜には当たらないし,市民でもないので処刑されても文句は言えないのである。つまり殺されても虐殺とは言わない。
その結果,通常の市街戦より死者は増えたであろう。ゲリラ等を除けばどれだけ市民が巻き添えを食ったか確認された名簿もなければ証拠にもなりません。想像上の数字でなければ悪意ある捏造ということになる。参考文献H参照
本当に30万人いるのなら全ての人名を調べ上げて墓碑に確認できた人名を刻み慰霊をしたらいい。そうしてこそ検証というものだ。
南京で戦ったのは蒋介石軍のはずだが,虐殺が起こったというなら上の情況以外考えられない。
参考文献の研究によれば卍会が2月5千,3月9千計1万4千体の埋葬をしたとなっている。また,文献によると先の埋葬は捕虜の資格をもたない者が処刑された結果であって1人の虐殺もなかったと結んでいる。つまり南京虐殺はなかったのである。
だが,そもそも,日本軍がいなければ対中戦争は起こりえなかったことを考えると残念には思う。中国は治安が悪かったので中国に住んでいた日本人がいたのだが(居留民と言う)これを守るために軍隊を駐留させていたのだ。当時の中国は本当の意味では独立国ではなかったのだ。日本だけでなくイギリスもロシアも居留民保護のため軍を派遣していたのだからね。イギリスなどは日本よりはるかに早く派遣していたのだよ。この軍隊強かった。戦えば常に勝つから『常勝軍』と言ったのだ。これで分かるだろう,日本が治安維持のための軍を送っていたことは特別問題ではなかったのだ。そうしなければならなかった事情があったからね。問題となるのは治安維持の領分を越えたからだ。
がしていないことまで受け入れては名誉にかかわる。
我々は我々が殺害した兵士やゲリラではなく住民という証明かがなされた人名についてのみ数えればよい。単なる数字は何とでもいえるのだから。従って,30万という数字は単なる数字の遊びに過ぎないし,中国の日本を陥れるための悪意ある宣伝ということになる。何しろ江沢民国家主席は日本軍にその昔ひどい目にあったというので日本に対して悪い感情は持ってもいい感情は持っていない。日本の教科書に難癖をつけているが自分達が使っている教科書に日本のことをどう書いているか興味のあることではないか。勿論,好意的に書いている訳がないのだ。凄まじいほどの反日教育を行っているのだ。彼らにして見れば中華思想の下,長く蛮族と蔑んできた日本にいいように蹂躙されたことが耐え難いほどに屈辱的であったのだろう。どんなに経済援助をしても彼らは我々を許さないであろう。この憎しみを忘れないために徹底的に子供達の脳に刻むだけではあきたらず各種の記念館を造り,日本軍の蛮行として常に記憶を新たにし反感を増幅させることを日本の資金援助でしているのだ。
このような国との友好を築くのは難しいと言うほかはない。恐らく10代300年いやそれ以上必要だろう。韓国のことを考えればわかる。韓国では今尚秀吉の朝鮮出兵をねにもっているのだから。1000年位は必要か。未来永劫にないかも知れない。
我々が大切にすべき友人とは,反日教育をしていない,友好的な国である。こういう国こそもっと大切にし供に手を携えて行くべきと思うのです。日本のОDA開発援助のかなりの部分は中国に行っている。どんなにやっても感謝されない。もっと感謝されるところに援助したらいいと思うのだが。『いいかげんに目を覚ませ日本』と言っては言い過ぎかな。
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中国の反日教育は日本での中国人凶悪犯罪の温床(H14.8)
近年,日本における中国人による凶悪犯罪の激増は,江沢民国家主席が進める徹底した反日教育と強烈な相関関係があることを認めない訳にはゆくまい。年端も行かない,やわな頭の少年たちに憎悪のみを植え付けるような教育をしていれば,機会があれば仕返しをしてやろうと思う者が現れても不思議はあるまい。また,自分の犯罪をこういった感情で合理化しようとすることも十分に考えられる。我々としては,迷惑をかけたことは悪いことだと思っても,だからといって中国人の凶悪な犯罪の増加をこのまま座視してよいはずはなかろう。まず,蛮行というものの誇張は止めて欲しいし,戦後の平和主義,中国の復興へ多大な貢献を経済援助という形でしてきた事実も同時に教えてもらわねば大変な軋轢を生ずることになるだろう。このことを中国当局に対して知らしめる必要があろう。改めることをしないなら身元保証のない中国人の入国を一切拒否する必要に迫られるだろうし,それでも中国人による凶悪犯罪が減らなければ,行動を常に監視するようにしなければ我々の身の安全は守れないだろう。同じ犯罪でも日本のほうが罰が軽いというのも問題だ。この状態では日本のほうがリスクが小さいので,同じ犯罪なら日本で犯すことにつながろう。
いったい中国人の犯罪の激増を公安当局はどうしようとしているのであろうか。まさか,我々も殺したのだから,殺されても仕方がないと考えているのではなかろうね。
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731部隊
日本軍が行った罪深きことはこの部隊による人体実験である。兵器には様々な物がある。熱い兵器のほかに,熱くない特殊な兵器がある。次の兵器は貧しい国の兵器とも言われる特に後者は,毒ガス(神経ガスともいうが,この種の兵器を開発した団体があったから知っている人もいるであろう。現在ではサリンとかVXガスなどより強力な兵器がある。)兵器,細菌兵器などは,開発しても効果がわからなければ使えないのである。そこで,どこでも実験をするのだが,通常は動物実験をしてその効果を確かめるわけであるが,人間に対して効くかどうかはサイズが異なるので正確でない。そこで,開発者達はより確実な対効果の確認のために人体を利用することを思いついたのだ。こうして,731部隊ではモルモット代わりに生きた中国人が使われたのである。これらの中国人を丸太と呼んでいた。
しかし,どこの軍隊もできればこの種のデータは欲しいものなのだ。この情報をつかんでいたアメリカはこのデータを交換条件にその罪を問わなかったのだ。物事は一律ではないことが分かろうというもの。 アメリカには司法取引という制度があるのだ。日本には無い制度で理解しにくい制度ですね。
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慰安婦教科書記載の問題
これが取り上げらること自体が馬鹿馬鹿しい。まず,慰安婦,これは教科書に載せて子供に教えることではない。子供達にどんなことをする職業ですかと聞かれたら,何と説明するつもりだ。説明に困るようなことを教えるべきではない。
また,慰安婦が強制されたと言っているが,慰安所を設けていたのは軍ではない。民間の施設なのだ。何をもって強制と言うのだ。今日でも上手い話に乗せられて身を落とす女性がいる。これも,上手い話には裏があるぐらい知らないで乗ったとすれば,要するに馬鹿なのだ。欲をかくからこうなるのだ。それは自分の不明というべきことだ。現在でも,家出少女などは甘い言葉に騙されたがどうかは分からないが,道を踏み外す者がいる。この世界は昔も今も同じなのだ。今日の豊かな時代にも,この種の生業は花盛りである。遊ぶ金欲しさに,欲しい物を買うため,生活のために,果てはローンのために成人の女性は言うに及ばず,高校生という無かれ中学生も,中には小学生でさえはびこっている。
彼女たちが何故,かくも簡単に。現在はこれを非行の一言で片付けているが,これはある意味でボロイ儲け話なのだ。現在のことだが,考えても見たまえ,パートがせいぜい800円/時前後と思われるが,かの商売はその何倍になるのだろう。人にもよるがどう見ても1桁は違うもののように考えられる。ちょっと我慢すれば大金が手に入ると考えているのだろう。その代わりに失う物を考えずにだ。こういう金をあぶく銭と言う。よく言ったものだ,悪銭身につかずと。所詮簡単に手に入れた金は簡単に失うことが解っていない。簡単に手に入るから,いつでも金は入ると愚かな人間は経験から考えるのだ。いつのまにか自分が商品価値の無い物に成り下がっていることに気が付かない。愚かという他は無い。
《警告》ついでこの種に迷いを感ずる者のために言っておく。この類を『公衆便所』と言って蔑まれる事ぐらい知っておくことは身のためだ。最後はゴミ屑のように捨てられること請け合いである。何故ごみ屑はゴミ屑として捨てられるか。元はゴミではなかったものだが価値が無くなったからゴミとなるのだ。価値がなくなれば人間とて同じ運命が待っている。そうなりたくなかったら真面目に生き価値を高める努力をすることだ。価値とは知性と言ってもいいだろう。
では,この問題に関する社会規範はどうなっていたのだろうか。
モーセの十戒では『汝,姦淫する無かれ』となっている。これは,『汝,殺す無かれ』と同じ戒律にある訳だから『大罪』であったのだ。これは,道徳をおとしめ,退廃を生み,人間の尊厳を奪い,家庭に,社会にいざこざを生み出す元凶だからだ。
ところで,日本では,どうであったか,これに関しては欧米人よりはるかに鈍感であったと思われる。外国人が日本で見聞きした見聞録にかかれているから分かる。既に,江戸時代さえ遊郭はあった。また,河原者なとど呼ばれた者も身を落とした同類である。それだけではない。年に一度のお祭りなどでは,今日にいう『フリーセックス』さえが黙認された所さえある。思うに,これは日常的に行われた訳ではないので,子の無い家庭への配慮であったのかも知れないが。今日のように人工授精ができない訳だから,考えようによっては最も合理的であったのかも知れないね。して,天神様からの授かりものと言っていたのだろう。明治以後もあったし戦後なども勿論ね。特に,戦後の一時期はひどかった。
この種の問題を犯した者への対応はどうなっていたのかは興味あることではないか。
新約聖書にこれに関する記述がある,「姦淫した者は石打の刑」とね。分からない者のための解説,石打の刑とは,該当者が広場に引き出され,広場に集まった者全員から石を投げつけられる処刑法なのだ。これで分かるだろう。その大罪さかげんが。
これを変える契機となったのはイエスである。
イエスの元にはこのような者まで集まってきていたのだ。時の律法学者(いわば法律の番人だな),パリサイ人(律法を厳格に守ることを主張する人達)から該当者(マグダラのマリア)は石打の刑に処して然るべきでは無いかと詰問された。そのときのイエスの言葉がまたふるっている。「心の内にて,姦淫せぬ者は,これを石で打て」と言った。後は,1人去り,2人去り,最後には1人も残らなかった。と聖書は記している(弟子達の言葉)。
ここで,イエスはマリアを単に救っただけではない。律法が禁止したのは「具体的な姦淫」であったが,イエスは「心の内の姦淫」をもこれを罪としたのだ。ここに,道徳規範の昇華がある。
そこで,こういう基準からすれば,日本人たちの姿は,『礼儀はただしいが,節操が無い』とフランシスコザビエルを始めとする宣教師たちの目には映ったのであろう。
これに比べれば,日本は寛大な国(キリスト教徒達が日本人を見下げる理由でもある)だ。せいぜい離縁される程度。戦前でさえ姦通罪に服した程度。戦後はどうだろうか。姦通罪(既婚者の話)は廃止されたので罪に問われることは無いようだ。その代わりと言ってはなんだが認められる離婚の原因ともなっている。条文では不貞となっているがね。勿論,結婚生活を破綻にする原因を作った訳だから民事訴訟の損害賠償責任も負うことになる。ただではすまないから注意することだね。
参考 浮気の時効は3年,賠償責任は20年と長いから安易に考えないこと。例えば浮気が19年後にばれたとしたら,この後3年間時効はこないことになる。賠償責任は20年間あるから,この場合妻から訴えられれば「損害賠償の責めを負う」ことになるからくれぐれも注意することだ。要件は,妻が被害者の場合を例に取ると,浮気をした女性が「妻の存在を知っていた事」だ。
話は戻るが,この問題は律法で禁止しなければならなかったほどだから,実は多かったのだ,聖書にも残る,パレスチナ南部死海南端にその昔あったソドム・ゴモラの町などは姦淫の町と言われ道徳が崩壊していた。がために硫黄と炎で焼き尽くされたとある。また,逃れたアブラムの弟の子ロトの妻も振り向いたために塩の柱とされたとある。昔を懐かしんだと見られたのであろう,これは神の摂理に反するので殺されたということだ。実際のところは荒野の生活に不安を感じ,神の言葉を信じられず町に戻ったのであろう。今日に言う『離婚』である。彼らはそれゆえ死んだことにして記憶から消し去ったのであろう。それほどまでに天地に満ちていたということだ。
であるから,神代の昔から,実際の所も,恐らく人類最初の商売だと思う。ましてや,貧しい時代である。大恐慌の時代,庶民はどんな生活をしていたと思う。大失業の時代だったのだ。生きていくためには奇麗事を言っていられる時代ではなかった。やむをえず私娼に身を落とす婦人が増えている。と当時の新聞に載っている。それこそ,金がもらえたら何だってやる時代だったのだ。何せわが娘すら女郎屋(江戸時代は吉原が有名,要するに売春宿)に売る(餓死させるよりマシだったのだろう)時代だったのだから。金がもらえるのだ有り難かったに違いない。アメリカだって食べていけず自殺するものが後を絶たなかった時代だ。アメリカに大恐慌が起こった直前にエンパイアステートビルは建ったのだが,一躍ここが自殺の名所になったというから皮肉なものだ。かのビルは,実はアメリカの繁栄の象徴として建てられたのだ。なんとも無念であったろう。だから,こういう時代,こうでもしなけりゃ生きていけない者はたくさんいたのだ。
つい最近ではないが,ソ連崩壊のとき何が起こったと思う。ルーブルが紙切れ同然になったとき,女子大生は卒業しても就職も無くやむを得ず娼婦になったのだ。いや,表現が悪いな,なった人もいたと言った方がいいだろう。全ての人がそうなった訳ではないからだ。
軍に強制されてやらされたなんて言いがかりもはなはだしい。背景を考えれば納得ずくでやったのははっきりしている。そもそも従軍慰安婦なんて職業はなかった。そういう言い方も無かった。では,なぜ従軍慰安婦などという言いがかりが言える状況があったかは考えてもいいだろう。
誰だって商売をやるときは儲かるようにしたいものだ。その意味で軍隊のそばは,それこそ軍隊そのものには女性がいないので最も需要があると見込んだのだろう。軍隊は何しろ男がひしめいているのだから,工場のそばに作ったところで,女性労働者が多い訳だから商売はあがったりになるだろう。そんなことは誰だって考えつくことだ。だから軍隊のそばに作った訳だ。儲かればどこでも良かった。が,軍隊のそばが最も好立地と思えるだろう。これが軍隊のそばに慰安所が作られた最大の理由だ。幸い言い訳もつくしね。兵隊の慰安として(戦時中,贅沢は敵ということでパーマネントなどは禁止された。したがって,この種の商売も下手をすると禁止されたかもね。先の理由で認められたということは有りそう),国に軍に協力しているとね。そう言われればむげに反対はできないものである。若くして死んでゆくかもしれない者を前にしてだ。せめて,………と。
強制労働まがいのこと(実際は徴用の事)は確かに,鉱山などであったようだ。義務であったから徴用されてもそう感じたという意味でね。女子勤労挺身隊もあった。これは工場などに動員されて働いた女工のことである。断っておくが,これは断じて慰安婦ではない。男子は兵隊に行ってしまったのでその穴を埋めるために女子が動員されたのである。そういう意味でこちらは国家の指導の下に行われたものである。時に国家総動員法(この法律によって自国民が徴用できるようになった。朝鮮人も自国民であったのだよ。内地の朝鮮人にも選挙権は有ったし,国会議員もいた。日本の選挙権は現地主義を取っていた。現在もそのようだ。それで内地に住んでいない人は日本人も朝鮮人も,台湾人も選挙権はなかった。従って,当時としては,走り出してしまった後でもあり,緊急時でもあることも有って,これが作られた事自体はやむを得ないであろう)なるものが制定された。
何故今ごろ,戦後のすぐ後なら皆も覚えているだろう。事実の確認も取れたろう。やったとされると人たちが死ぬのを待って被害者面していると言われたらなんとする。ゆすりたかりもいいかげんにしてもらいたい。こういう被害者を作り上げたのは『日本のごろつき記者』である。何で『ごろつき』というか,こいつらは有りもしないことを書き立て『国民の税金』を無駄に使わせ自分達はそれをネタに著作料を掠める算段だから『ごろつき』なのだ。
『鵜の目鷹の目』とはよく言ったものだ。この種の人間は世間には,残念だが五万といる。いわば人間の屑なのだが,さも正義漢ぶっているから始末が悪い。ちょっと見ても区別がつかない。世間を騒がして,自分が正義ぶって書いた物が売れれば,炊きつけるのに投資した金はお釣りがついて戻ってくる。上手い汁が吸えることを知っているのだ。本当にダニみたいな不愉快な者だ。
国民の名誉を犠牲にして上手い汁をすう。こんな者はそれこそ『非国民』である。
今後もこういう者は出るだろう。事実を調べ騙されない賢い人間になることが我らの名誉を守るためには必要だ。そのためには過去の歴史に目を閉じるのではなく真正面からこれを見据え研究し我らは何をし,何はしなかったのかを絶えず学びつづけることがどうやら必要ということだ。
15.2.20加筆
15.2.19の報道によると,民主党の岡崎トミ子参議院議員は,この所謂「慰安婦問題」について,韓国まで出かけていって,韓国人と一緒になって,反日デモに参加して,「日本は元慰安婦に対して補償せよ」などと叫んだとは書いては無かったが,そのためのデモだから叫んだも同然で,日本に対して「拳をあげた」のである。民主党からは糾弾の声があがったが,当然のことであろう。本人は帰国して,日本に対して「拳をあげたつもりは無い」と,言ったそうだが,そこにいればそういう意味に受け取られることが分からないでデモに参加したとすれば,「馬鹿」の一言だ。自分の言ったことに潔く責任を取らないこの姿勢は,女特有の甘えであろうか。詫びるようなことはするな。いつの時代も「慰安婦」のような存在は,必ずいるのである。日本軍がした訳ではない。このようなことに情緒的に首を突っ込むとは,国会議員は,国民の利益の代弁者であることを忘れている。国民の税金から給料を貰っているのであって,韓国民から給料を貰っているのではない。韓国のために尽くしたいなら,韓国に移住し韓国籍を獲得し,韓国の議員となり韓国のために活動すればよい。日本人である必要などないわ。国賊議員というのだ。執行部は「まあまあ」といって,まるく収めたようだが,それならそれで,今後そのような活動をしないとの誓約書くらいは出させるのが,民主党のためだと思うよ。
国会議員は与党議員であれ,野党議員であれ,国益の代弁者であって,日本の国益を考えて行動すべきことは当然である。国内では,それぞれの立場から,どんなに議論を闘わせても良い。それはより良い選択のための議論と考えてのこと。結局国民のためだからだ。が,ひとたび国外に出れば,野党の議員であれ,日本の国会議員の言動として外国からは受け取られるのである。この区別もできないような人は,国会議員になる資格はない。と,私は考えますがな。本人にはよく反省して,日本の議員であるという初心に返り国民のために頑張ってもらいたい。それができないのなら,議員辞職をし,自分の信念のために活動すればよい。(/15.2.20)
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7章 卑屈な日本,よさを見直せ
中国文明の模倣という怪
私のタイトルは刺激的かな,実はこうすることで問題を浮き彫りにする効果があると考えている。勿論,文明・文化の終着駅として実は日本の文化・文明を捉えているのだが。日本が受け入れたのは何も中国に限ったことは無い。どこの国の「もの」でも「有効」と考えることは取り入れて来た。それが日本なのだと思う。
よく「唐の長安に倣って奈良の都を造った」と,歴史書に書いてある。そこで本当にそうかと思って調べると,なんと似てはいるが決定的に異なることがあった。外壁ともいうべき高さ10mは有るであろう長安城の城壁が無いのだ。これでは殻の無い貝みたいな物で無防備な都である。とても長安城を真似たとは言えまい。勿論外壁ともいうべき城壁は日本では必要性が無かったのだ。あり得ない訳ではないが,異民族が攻めてくるなんて事も考えにくいからね。
日本では,以前も何回も遷都が行われた。年表にあるだけでも,601年飛鳥斑鳩宮,630年飛鳥岡本宮,636年田中宮,645年難波豊崎宮,656年飛鳥岡本宮,667年大津京(この宮は663年白村江の戦いに敗れたので安全保障の観点から難波からより遠い大津に移された),673年飛鳥浄御原(ここに遷都できたのも唐との国交回復で攻められる恐れが低下したため),694年藤原京,710平城京,744難波京,745年平城京,784年長岡京,794年平安京である。ちょっと調べただけでもこれだけある。しかも都造営の速さは唐より速い。
遣唐使が派遣されたのは,630年8月犬上御田鍬ら(使は632年帰国),653年(朝鮮半島風雲急の折り留め置かれ654年5月高向玄理(国博士)唐で死す),702年6月遣唐使栗田真人(704年7月帰朝)などがある。
最近の発掘によれば藤原京はこれまでに考えられたものよりかなり大きくその規模は3倍にも上るという。これも習って作ったことになっているが,約40年も前の知識で作ったことになる。従って,これ自体が不自然だ。本当に真似たいと思ったら最新の情報で作ろうとするものだ。この時代,調査団を送ろうとすればいくらでもできたがそれを送っていない。
また,白村江の戦いで唐に敗れたので,唐に習う動きが出たと言う学者もいるが,戦後アメリカの影響を受けたようにと。馬鹿なことを言うと思うよ。こちらの場合はアメリカに占領されその支配に屈し,人も金も大変につぎ込まれたから多大な影響を受けたのだ。だが先の場合は占領されたわけではない。人も金も上陸したわけではない。だいたい白村江の戦いで敗れたのは,川をさかのぼった唐の水軍を追って,河口に関する情報不足の中を川をさかのぼろうとし浅瀬に船が足をとられ動けなくなる船が続出したからだ。日本は河川は小さいのであまり河川で戦うことはなく,海上での戦いが主だったので海戦には慣れていたが,河川での戦いは不慣れであった。中国は大河が多く普段から河川での戦いがほとんどだったから河川での戦いは唐が有利になるのは当たり前。こちらの船のほうが多かったので,相手を甘く見たのが失敗の原因だ。たかだか一つの戦いに敗れただけではないか。従って,唐を崇め奉る必要もないのである。
都を造るには土木技術の他に宮大工の建物建造技術も必要だ。真似れば出来るというものではない,技術が無ければ出来ないのだ。その意味ではこれまで何回も都の造営をしてきた事実は,技術を磨き伝承するためには好都合である。
遣唐使と結びつけて,倣って建てたということ自体おかしい。建物は別の造りではないか。日本は雨の多い土地柄,長安は黄土地帯で雨は少ない。同じ造りの訳はないのだ。これ文系的な発想。まねればできると思っているのだろう。形が似ていれば中身も同じと思っているのだろう。物を作ったことのない人の発想である。デザイン的にいいかなと思うことは取り入れたかも知れないが,取り入れていないものある。文化というものは相互に影響し合うものだ。ついでに言うが,日本には『巧みの技術の伝承法』が確立している。今日に言う実業学校のシステムを社会的に制度として所有していたということだ。それが,伊勢神宮の式年遷宮(685年)である。どうしてどうして日本の文化維持制度はたいしたものである。外国にこのような制度を寡聞にして聞かないが。
式年遷宮とは20年に一度宮全体を造り替える事である。こうすることによって細部に至るまで宮大工の建造技術伝承が確実に行われるのだ。
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中国制度の模倣という怪
645年大化の改新。唐の律令制に倣って646年改新の詔が発せられた。日本における律令制度の始まりである。律は刑法でほとんど変更無く。令は刑法以外の法律で日本独自のものも多数。これを以って倣ったという。これは言い様だが,刑法などはそんなに違える必要性がなかったというのが実情で,ここで刑法が始めて出来た訳ではあるまい。およそ集団が生活するためには集団の掟というべきものがあるのだ。単に記録が残っていないだけ,無秩序であった訳がない。世には慣習法という物もある。従って,唐の律と日本の刑法に相当する決まりはさほど違いが無かったのだ。令の部分は違いがあったので作り変えられたということであろう。要するに唐の律令制度は日本の制度強化のために日本の考えで利用されたのであって模倣ではない。そもそも,受け入れる土壌が無ければ何事も根付かないのである。つまりは利用価値のある部分だけが利用されたということだ。
同時に官僚制度なども留学生から情報は伝わっていたはずだが,宦官(宮中で働く役人を宦官というが皇帝の胤以外が紛れ込むのを防ぐために男は全て断種の手術が施された)制度等は日本では取り入れられていない。これを見ても分かるように日本の判断で良いと思うものを取り入れ,まずいと思うものは取り入れていない。単に模倣と言うべきでないことはあきらか。その後も,今日でも良いもの,役立つものは積極的に取り込んでいる。まさに,日本文化の特徴は文化の坩堝で,ありとあらゆるよいものを飲み込んで自分のものにしてしまうことである。
神道(これも多分そうだと考えている),鉄器の製法,青銅器の製法,儒教,仏教,鉄砲,ガラス,明治憲法を始め様々な文物,現代では様々な特許の導入という形で。謙虚に良く学ぶ国ほど栄えるものである。この日本の姿勢こそ世界の範になる文化そのものと考えるのであり,奢ることなく今後も世界の各国から学びつづければ永久に栄えるであろう。
中国が早く文明が栄えたと言っている。がそれなら何故日本より遅れたと思う。簡単な理由だ,この国はその昔から中華思想にどっぷりと漬かってきた,これがいけないのだ。周りは蛮族で学ぶべきものは無いとでも思ってきたのだろう。だから,学ぼうとしなかったのだ。近年になって,やっとその過ちには気づいたようだが遅れを取り戻すのは容易ではない。奢った者のつけである。
よもよも,我らは謙虚になることを忘れまいぞ。
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8章 文明論
日本文明は第5の最終文明ともいうべき内容をもっている。他のどの文明とも異なり,自然との一体,共存を図ってきた唯一の文明である。この自然との共存こそは今日的テーマでもある。和を尊ぶこの民族はその意味で世界の範たる文明の創始者でもある。
逐一概観してみよう。エジプト文明は都市の周りに,神殿の周りに緑はない。
メソポタミヤ文明も然り,インダス文明も然り,中国文明も然りである。
四大文明ではないがヨーロッパ文明の源ギリシャはどうか。パルティノン神殿の在った所は『はげ山』であろう。ヨーロッパ人は木を切り倒しきれいさっぱりとすることが『文明化』と考えていたのだ。
ところで,日本はどんな考えであったのであろうか。昔からある神社を見たまえ,森の中にあるではないか。『森と共存』しているのだ。また,江戸時代に作られた日光街道をみよ。街道の両脇には今も大きな杉並木が残っている。現代でも陛下自ら,植樹祭を主催し,木を,緑を大切にしている。畑さえ所々に桐などが植えてある。私も子供の頃夏の暑い盛りに畑で草取りをしたことを覚えているが,木陰ほどありがたいものはない。暑さをしのぐ休憩をする時,最もよい場所を自然は提供してくれるのである。ということで祖先たちが木を,森を大切にしてきたのには訳があるのだ。日本は高温多湿で,今でも,風水害が多い。木や,森はこの風水害の防波堤となっているし,夏の暑いときは一服の涼を提供する。夏の日,木のない干々照りはとても辛いであろう。また,日本の家は木でできている。昔は屋根は草(萱や麦殻)で葺いていた。畳も藁やい草である。コンクリートなどに比べ,木は暖かいし湿気の調節もしてくれる。更に,木は燃料でもあった。大昔を言えば,木は紙の代わりもしていた。木簡がそうであるし,今でも家具,位牌,塔婆などその用途は限りなく多い。正に宝の元なのである。従って,木や,森や,自然との共存は,木や,森や,自然のためでもあったがそれ以上にそこに住む人のためだったのだ。日本では自然と一体となった生活はそれこそ自然と行われていたのだ。自然環境はそこに住む人間に多大な影響を与えずにはおかない。
それだけではない。『神木』とさえなっているものも有る。日本では木さえ神になるのだ。ありとあらゆるものに神性を見出した民族,それが我が『大和民族』なのだ。
皆さんはこれを,単なる『多神教』と考えるか。考えるとすればそれは余りにも西洋史観に毒されているとしか言いようがない。
そう簡単ではないのだ。『単なる木とみる見方』と『木に神が宿っていると考える考え方』とを比較して,どちらのほうが『木』を,『森』を,『自然』を大切にすると思いますか。これは論ずるまでも無く明らかであろう。そう考えると『大和民族』の考えの方がはるかに優れていることが分かるでしょう。物事は簡単ではないのです。我々は『そういう意味で多神教というなら』それを誇ってよいと考えます。
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考古学の限界
本当のところは殆んど不明というのが実態と考える。過去の断片の一部を以って推し量る訳だから,考古学にはこれしか方法が無い,土台無理というものだ。例えば3000年後今の時代を現在のかけら数片から推し量れるものか。例えば木製の茶碗が出土したとする。これだけを見たら現在の姿を何と考えるだろうか,とても人工衛星が飛んでいたなどとは考えないでしょうね,たとい図面が出たとしても,想像力が豊かだったねと考えるでしょう。証拠が出てこない限りは。であるから,たとい進んだ文明が仮にあったとしてもこれを見ることは不可能なのです。従って,実際も,我々が考える以上に進んだ時代があってもおかしくは無いのである。
正に,我々が過去を見る眼は象の毛を見て全体像を推し量るよりひどい状況だろう。故に,過去は『確認されたことはあった』と,いうこと『のみ』しか語っていないのである。また,人は移動するから,現在住んでいる人の祖先がそこにいた証拠にもならない。だから,大昔の文明をさして,自分たちの文明ということも当てにはならない。可能性は高いかも知れないが,そこの文明をほろぼして,別の地から来た者たちがその後を築いたってこともあろう。もっとも,そこに栄えた文明とならいうことはできる。現在と関係ないとしても。
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後の時代は前の時代より進んでいるか
人は,後の時代の方が進んでいて当たり前と考えるだろう。物質文明についてはこれが当てはまる場合の方がはるかに多いことは確かだとは思う。が,文明が何かの原因で滅ぶと,全て最初からやり直しなんてことも有り得るでしょう。すると,進歩のレベルの逆転現象があってもおかしくないのである。特に,全地が滅びるほどのことがあるとですね。地殻変動によって大陸が沈むなんてことは大異変です。また,突然の寒冷化,あるいは高温化などが起こって,地球環境が激変なんてね。実際,長いスパンで考えると,氷河期,間氷河期の繰り返しで,今は勿論間氷河期。氷河期がきたらどれだけの人が生き延びるだろう。食料は激減するだろうから,食料の奪い合いから戦争がおこり,人口は激減ということも有り得るね。戦争にならなくても,寒さに耐えられずバタバタと人も家畜も動物も倒れる。あらゆる生命体に甚大な影響を及ぼすだろう。そういえば恐竜もこれで滅びた。環境の激変で。これは大隕石の衝突で全地にチリが舞い上がり日光をさえぎり急激な温度低下と,食料の急激な減少をもたらしたためと言われている。
メソポタミヤ地方に残る大洪水伝説などは,聖書ではノアの洪水伝説としてあるが,近年その記録が粘土板に残っているのが発見されたようである。
これなどは自然の猛威による新規蒔き直しということであろう。
実は,こんなに長いスパンで考えなくとも比較的小さな逆転は起こっている。どんなときだと思う。勿論,文明が破壊されたときないしはそれに近いときだ。戦争によって破壊された後とか,悪政によって活動が制限されたときなどは文明的にも衰え,前の時代より悪くなることが起こる。
では,精神文化はどうか,これは必ずしも後が進んでいるとは残念だが言いがたい。これには地域格差もあるし,分野的な格差もあろう。一律には論じがたい。
精神文化に類するものには,@哲学,A宗教,B文学,C倫理道徳観,D芸術,などが考えられようか。進歩を考えるときに,何を進歩と定義するかで結論は変わってくる。そこで,勝手では有るが,『より平和で,心豊かで,人間の尊厳の向上につなれば』これを『進歩』と定め肯定評価を,余り変化が見られなければ『維持』,マイナスと見えれば『退歩』と位置付けることにする。
するとどうだろうか,@Aは維持,Bは退廃文学が多く退歩,Cは倫理観喪失の状況を考えると悪化即ち退歩,D芸術は様々な表現法が編み出されているから進歩ということになろうか。
それゆえ,様々な社会的問題が噴出しているのだろう。
概観してみるとやや『退歩』というべき状況と言っていいだろう。
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神話と科学する視点
その昔,神話『言い伝え』と言ってもよいが,ホメロスの書いた英雄叙事詩『イリアス』と『オデッセイア』に書いてあった『トロイ』を発掘したドイツ人『シュリーマン』は,叙事詩の内容を実際にあったことだと信じ,皆が笑う中,発掘を続け『トロイの遺跡』を発見した。現在でも様々な発見がなされている。もっとも遺跡の捏造などがあると信用を失うのでこれに携わる方々には,歴史に忠実な僕となって欲しいと願うが。
近年は考古学も進歩して,年代測定法も飛躍的な進歩を見ている。過去の推定が訂正されるケースも出ているようだ。
話は変わるが,神話と言って笑う無かれ。意外と神話は先祖の伝承を伝えたものだからよほどに大事で,過去の事実を伝えている場合が多い。
あえて言うなら,嘘を後生大事に言い伝える馬鹿がどこにあろう。意味の無いことに心血を注ぐものか,馬鹿らしいと思うであろう。ということは大事,真実で有ればこそ伝わっているのだ。
出雲大社の48メートルにも及ぶ大神殿も最近その証拠が発見され記録の正しさが証明されたようだ。以前は,これをそんな巨大なものがその時代に建てられる訳はない。単なる神話だ(これを唱えた人達の言う神話は作り話の意)。と言って一笑に付した。で,彼らは自分の不明を恥じているのであろうか。恥じる者はいまい。そういう事を言う人間はそれだけのレベルの人間なのだ。謙虚さがなく,検証もせずに軽々に『無い』というからこういう事態を招く。これなどはそのよい例である。
『鼻から否定するのは科学する者の姿勢では無い』とはどうやら言えそうだ。大事な視点は,先祖の遺言をもっと大切に考え,実証しようとする視点をもつ事であると考える。
もう一つの例に,例えば『奇蹟』は何故起こるのか。鼻から笑う人もおろうが,それは浅はかな人間の結論である。
奇蹟は実は起こるのだ。どんなとき,何故起こるか,考えることは面白いとは考えぬか。ここでも,奇蹟を定義しよう。奇蹟とは『通常では起こりえないことが起こること』を『奇蹟』というのだ。
そういう意味では『奇蹟』は,人の真心を引き出すことに成功したとき,大きな力を発揮し,『奇蹟』は起こるのだ。
イエスが大勢の群集に僅かのパンを祝福して分け与えたとき,食べ終わってみるとその何倍ものパン屑が集まったとされる『奇蹟』もこれである。実像は読者に考えてもらいたい。これを読んでいる人には考え付くはずである。
また,人間の脳は3%位しか使われていないと言うから,かなりの可能性を秘めている。また,数がいれば様々な能力を持っている人がいるものだ。
象は見えない水のありかが分かるという。不思議ではないか。人間は象以上の筈であろう。ならば水のありかが分かる人が現れても不思議はない。
アフリカの狩猟民は目がすこぶる良い(視力4.0とか6.0とか,どちらか忘れたが)と聞く。よく見えるものだけが生き延びることが出来たからそうなのだろうが(進化論の適者生存)。我々の感覚ではとても考えられないことが現実にはある。この意味することは我々の感覚で不可能なことでも可能なことがあるということである。鼻から否定するのではなく謙虚に検証する姿勢こそ科学する者の目ということではないだろうか。これから,未来に羽ばたく者には,こういった視点をぜひとも忘れないで欲しいと思っている。
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『戦略とゲーム』の文明による違い
戦国武将はよく囲碁や将棋を,ヨーロッパでは西洋将棋をしたようだ。これは,たかがゲームだがこのルールを見るとその文化の違いがはっきりする。ゲームなどはその地の者が考案したのであろう。そこにはそこに住む人達の生き方が反映されるのである。
まずは『将棋』,これは日本発(と考える)で舞台は,戦場の戦いである。面白いのは,取った駒は自分の持ち駒として使えることである。これは,今まで敵として戦ってきた者でも,下れば味方になることを意味している。駒の違いは各武将の能力差を表している。各武将をどう使うかで勝敗は決まる訳で,各武将の使い方が勝敗を分ける。正に大将の采配ということになる。
駒の配置は布陣である。また,敵陣に入った駒は成金となる。これなどは敵陣深く切り込めば手柄を立てるチャンスがある訳で恩賞をいただくチャンスともなり兵はそれこそ必死に戦う訳だ。それゆえ成金なのだろう。ト金などはさしづめ,雑兵への鼓舞かと思う。
囲碁はどうだろう,これは『天下取り』ゲームである。盤上はさしづめ中原である。石をどう置いていくかで天下の形勢が決まっていく。中国では大軍どうしの戦いである。日本では,関ケ原の戦いなどは東西合わせて16万位で大戦(おおいくさ)と言っているが,200年に行なわれた,魏の曹操と華北の平原一帯を基盤とする大勢力を有していた袁紹が戦った天下分け目の戦い「官渡の戦」では袁紹の70万と曹操の7万が戦った。規模は関ケ原の5倍である。絶対に負けることはないと確信していた袁紹ではあったが,戦いが終わってみれば,窮地に陥っていた曹操が勝ったのであるから,戦は数ではないことが分かる。この戦いは,人の器がもろに出た戦であった。有能な人材を集めはしたが活用できず,決断力に欠けた袁紹は戦場で,参謀同士の反目から裏切りにあうのである。結果は再起不能の大敗であった。有名な「赤壁の戦」では魏の曹操は83万の大軍を自ら率い,呉の水軍と蜀漢の連合軍,こちらは合わせて5万程度と長江を挟んで赤壁で対峙したが,曹操は大敗を喫し命からがら広陵へ落ち延びていったのだ。諸葛亮孔明の献策と読み,周兪の果敢なる火攻めの勝利である。蜀漢の劉備が関羽の弔い合戦で,呉に対して起こした兵力でさえ70万である。時代は下って,隋の煬帝が高句麗を攻めた戦は100万の大軍であった。天然の要害に守られた高句麗はこれを撃退することができはしたが。これに学んだ唐は新羅の誘いをこれ幸いと,洋上から撃っ出,まず百済を滅ぼした。しかる後南部から高句麗を攻め一気に滅ぼしたのである。いかに戦略が大切か分かろうというものだ。日本では,結構「大きな戦」である「3万〜4万位の規模の戦い」などは,中国では,小競り合い程度でしかないことが分かるであろう。そこには個人の能力差などは勝敗に余り影響しない。戦略が影響するのだ,石をどう置くかが戦略なのである。戦略と戦略の戦い,それが中原の戦いなのだ。詳細に見ると,二眼は自活できる国を,一眼は比較的大きな砦を,石は各砦を意味する。石は連結して打てなどは補給の大切さを教えるものであろう。「こう」などは激戦地を,辺は辺境で,隅は異民族の地,盤上の要衝は戦略上の要衝などと解釈することができる。指し手は二大勢力といったところであろう。このようにして,囲碁は歴代の王朝がしのぎを削って戦った世界の盤上での戦いなのである。よくできているよ。ゲームをする中で自然と戦略的な発想が育つようになっている。さすがに歴史の重みを感じてしまう。元が日本に最初に送り込んだ兵力は日本からすれば大軍にも見えたであろう。今川義元の上洛時の軍は3万で大軍と言われたが,元にとっては一地方である高麗の小規模な軍でしかない,二回目の高麗,宋の連合軍14万にしても少し大きいかなと感ずる程度であることが分かる。日本にとっては天地がひっくり返るほどの騒ぎであったろう。100万もの大軍が来たらどうなったであろうね。何も博多に行く必要は無かったのであるから,これも司令官の驕りであろうが,何も防御の固いところを攻める必要はないのである。手薄な所を攻めれば一たまりも無かったであろう。わざわざ石塁をものともせず乗り込んだのは,最強の頼みとする所を撃破して戦意を挫くことに意味があったのだとは思うが,やはり,過信というべきであろう。日本など一ひねりだと思ったのであろう。これまで,行く所敵知らずの勢いだったからね。もっとも,クビライカーンの高等戦術であったのかも知れないね。宋は下ったとはいえ油断できない強大な水軍を持っていたからだ。これをいい口実のもとに葬ったのであるから国内政治という意味ではあれで良かった点はあろう。が,3度目の遠征も考えたようだから,水軍の力をそぎ,日本も服属させたかったに違いない。
西洋将棋はどうか,実は余りこのゲームのことは知らないので言える事だけ述べるに留める。日本の将棋と違い,取った駒は使えない。つまり持ち駒にならないのが大きな違いだ。考えても見たまえ。ヨーロッパはだいたい異民族との戦いである。だから,例え降伏しても,敵側について味方と戦うなんてことはないのだ。これは,大きな違いである。敗れれば,捕虜となって奴隷となるか殺されるか。寛大なら被征服民となって重税にあえいで生きるかのどちらかである。
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第九章 近くて遠い国朝鮮(H14.10.3-15.3.13,16.1.15)
序論 有史以来最も交流があった地域といえば朝鮮半島であることは明らかだが,それほど近くにあったため,友好の時代もあれば,戦いの時代もあったのだ。更に現代では,36年間に渡る併合(正確には植民地とは言わないようだ),即ち日本統治の時代があった。そのしこりは今なお癒えることはない。韓国マスコミですら日本の天皇を日本国王と呼ぶ。天皇は中国皇帝に並ぶ呼称であるから認めないのだ。中華秩序の中で考え,中国皇帝の臣下としての位である「日本国王」と呼ぶ朝鮮人の心情は,中華秩序の外にあるものとしての「天皇」を認めないのだ。
1894年7月19日日本によって清国との宗属関係を清算させられた後,彼ら自身は日清戦争後,三国干渉の後,1897年10月に高宗が皇帝即位式を行い,国号を大韓帝国として中華秩序を離れた事実を忘れたのであろうか。彼らの自尊心がそうさせているのであろうか。
戦後は竹島を不法占拠し,軍隊を駐留させ,観光地化し気勢を上げている。15年2月18日の報道によると,17日ここ竹島に郵便番号を配置したとも伝えている。要するに,実効支配の実績を積み上げようとしているのだ。また,最近は日本海を植民地支配の残滓と決め付け,「東海」と併記するように歴史的呼称の変更を要求するなど,高慢な態度が鼻をつくと感ずるのは私だけではあるまい。このような非友好的,敵対的挑発をする国が隣国ということは,目の前にハエがぶんぶん飛んでいるようなものだ。
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竹島を不法占拠する韓国16.1.15
16.1.13の報道によると,韓国は竹島を背景とした記念切手の発売を計画しているようだ(実際に販売した)。過去にも発行したようではあるが。川口外相はこれを止めるように要求した。これに対し自分たちの領土だと言って韓国は拒否したようだ。要するに韓国は友好国などではないということだ。この問題,もともとはGHQが,管理上韓国駐留軍の管轄下に置いたことを最大の根拠としているようだ(詳しくは竹島についての政府ホームページを参照されると良い)。国際司法裁判所の裁定に従っても良いと日本側は言っているのだが,これを蹴っている状況のようだから,裁定に持ち込まれれば手前が不利と知ってのことと思われる。なぜ韓国は固執するかは,付近の海洋は水産資源が豊かだそうだから一義的にはこれを分捕ろうと考えている訳であろう。今日的理由では国際海洋条約にあるのだろうと思われる。200海里(1海里は1852mで370.4km)以内はその海底資源を沿岸国が利用できる。更に,大陸棚であることを2009年までに詳細な報告を行って証明すれば350海里(648.2km)まで自国で専管利用できる訳だから,あの島そのものにさほどの価値が無くても周りにある海底資源を考えると膨大な価値になる。であるから韓国はこれを横領しようとして不法占拠しているのである。この問題,どのような解決法があるというのだろうか。国際裁判を受け入れないのであれば,考えられる解決法は以下しか考えられない。
@ アメリカに,放射能汚染の問題はあるかも知れないが,水爆で「島を消滅させる」のは争いの原因を取り除くという意味では,海底資源専管領域の選定を両国の海岸から中間の点で決めることができれば,不毛の対立を除去はできる。
A 占拠を止めないなら,武力で不法占拠を排除するのは日本の権利ではある。イギリスとアルゼンチンの領有権争いは,結局のところ鉄血宰相サッチャーの決断による武力衝突で決着したフォークランド戦争を見ればそれは明らかだ。外国の不条理を排除するには,国際紛争を解決する手段としては武力は永久に放棄するという視点に立てば,必然的に憲法改正が必要ではある。が,これは侵略に対する自衛権の発動と考えるなら,現行憲法のままでも武力による排除は可能であろう。覚悟の上なら誘導燃料気化爆弾二発で陸上部隊を殲滅できるだろう。あそこは逃げる場所が無い。これなら陸地のダメージは最も少ない。理想的な解決法である。爆撃時刻をわざと指定して,空軍にスクランブルをかけさせ,彼らが現場に到着する頃を見計らって,滞空時間を考慮してしかるべき時刻に爆撃時刻を変更する。これを限りなく繰り返す。そうこうするうちに単なる脅しだと彼らは思うだろう。そのときは間髪をおかず実際に陸上施設を誘導燃料気化爆弾で破壊する。撤収しないでいる者は警告を無視した訳だから自業自得である。ただしこれを選ぶなら北の問題が解決した後が最も望ましい。一つ一つ解決してゆくのが利口である。現在は何度も撤収を求めるだけが戦略として正しいであろう。今やれば,南北が共闘する恐れがある。他の問題解決にマイナスだ。現在は武力解決を留保しておくだけで良いであろう。このやり方,『退去しないなら○月○日○○時○○分に爆撃するぞ』と,韓国に言っておけば,こちらは単に警告するだけ。向こうは現場までいちいち急行しなければならない訳だから大変な負担である。こちらはほとんど負担が無い。付近に潜水艦でも送り込んでおくか,監視衛星,艦船のレーダーいずれでも確認は簡単に取れるだろう。こちらはいっこうに困らない。こうして不法を働く者には神経をすり減らすのが最も効果的だ。やがて自分たちの不利を悟るだろう。あんな岩山の小島に部隊を置くことは,相手が攻撃しないことが前提の方法なのである。攻撃があると分かればあんな場所には部隊の展開はしないのは,諸葛亮の兵法に学ばずとも明らかであろう。戦略的誤りを悟らせるのが良い。このことを悟れば部隊を撤収するであろう。そのためには不条理に対しては,攻撃も辞さない覚悟が必要である。現行憲法は理想としては良いものだが,世界が理想の状況になっていないことを考えると,無法者に侵略の動機を与えることになりますね。何しろ憲法九条は侵略を受けても武力による紛争解決は永久にこれを放棄するとも読める訳だから,食指を伸ばしたくなるのは道理である。韓国にしても反撃され戦争になるかも知れないと感じていたら不法占拠はしなかったと思われる。巡視船の銃撃はあったようだが,自衛隊は出てこないと踏んでいたのであろう。
B 期限を切って撤収をしなければ,段階的に経済制裁をすると脅す。期限の切り方は,相手国が検討する時間を与える必要があるから,三箇月位づつ切るのは現実的か。
C 日本の専管水域は膨大なものであることに配慮し,韓国にくれてやる。その代わり,この場合はさまざまな国際取引で韓国の日本支持を担保にする。
D 共有地と考え海底資源については共同開発を取り決める幸い岩礁は二つあるようだから,日本側を日本領に,反対側を韓国領とする。不本意だがこれは妥協の産物ではある。
等が考えられる。
Aの方法は日本にとって目に見える損益は一番少ない。が,当面関係は最悪となる。もっとも,もともとさほどに関係は良くないから,さほどに変わりは無いのかも知れない。文化交流などに影響は出るであろうが。小泉首相は憲法改正の草案に五年はかかると言っているから,2009年には間に合わない。もっとも地理関係から影響が無ければ,とりあえず遅れてもさほどに問題は無い。
@の方法はAに比べ専管領域が多少減るが,あとくされが無い。
Bの方法は,目に見える権益を失わず,譲歩を迫る方法ではあるが相手が譲る保証は無い。しかしながら相手に考慮の時間を与えることにはなる。
Cの方法は大幅な譲歩ではある。日本としては不満は残るが血を流さないですむ。
Dの方法は現状から見れば痛み分けということになる。が,もともと不法占拠を考えれば,半分だけ取り戻すことにはなる。
どの方法をとるにせよ,占拠状態を原状回復が話し合いで解決するなら前提とは思われる。彼らが撤収しないなら,地下に工作して火山活動を起こさせれば,彼らは撤収したくなくとも撤収することにはなるだろう。もともとあそこにあのような島がある事自体海底火山活動の結果であろうからである。日本としては科学技術の粋を結集すればそれは可能と思われる。失敗すれば,根こそぎ水没することにはなるが。200〜400mの海底の柱状部分に超大型ドリルロボット型工作潜水艇を建造し,1000〜2000m位の柱状中央部に達する横穴を空け,大量の爆薬を爆発させれば確実に破壊はできる。火山活動にするにはもっと手間隙がかかるだろう。マグマだまりを解析し,地上と地下への縦坑を掘る必要がある。時間と金に糸目をつけなければこれも可能だろう。穴を掘るにはトンネル掘削のシールド工法を海中に応用するだけで可能となるであろう。相手を殺傷したくなければ,金はかかるということである。そこまで配慮する必要があるのかという思いもあるにはあるが,技術を開発すること自体は,他にも転用できるから悪いことではないから辛抱する価値はある。これが実用化すれば海底の地下資源採掘も思いのままとなろう。
このように,韓国にまで日本がなめられているのは,戦後の呪縛に捕われた政治家の怠慢の結果だと考えるが。「ほらほら,手足を縛られていては手も足も出せまい。」と,日本をおちょくっている姿が見える。日本もずいぶんと忍耐強くなったものだ。だが,いつまでもこの状態が続くとは思わないことが韓国にとって良いと考えるね。馬鹿にされれば憤慨し頭にくるのは人の常だ。我々としては,先送りは,彼らに占有という実績を積ませるだけで,日本が有利になることは決して無いことに注意しなければならない。相手に譲歩するだけで,断固たる決意がなければ,他の島々も,屁理屈を付けて分捕りを考えて挑戦してくるだろう。不条理に対しては武力も辞さない決意と覚悟と戦力が無ければ,領土は守れない。(16.1.15)
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朝鮮半島の軍事情勢
最近では,北朝鮮の軍事力は,ハエからくまん蜂にレベルアップした格好である。日本列島をほぼその射程に入れることができる射程1300kmのノドンミサイル(2.27米科学連盟の分析では射程1350km,搭載能力1158kg,重量1000kgの核弾頭搭載可能とのこと。15.3.6報道によると,精度は2.5km,命中率50%という。軍事評論家江畑氏の話では爆縮型は無いのではないかと言っていたが,米情報では,既に高性能爆薬実験に成功しているというから,1000kg以下の核弾頭開発に成功している可能性は大と考えられる。パキスタンと北はつながりがあった訳だから,核爆発の実験を北自身がしていなくとも,データがあれば可能との米科学連盟の分析)の実践配備を指す。既に100基以上配備している模様である。その上,5000トンの毒ガス兵器などの化学兵器もだ。最新の米情報では既に少数の核兵器をも有したとの情報もある。しかも,それらは韓国は同じ民族,中国とロシアは友好国であることを考えると,その射程からどう考えても日本に向けられているとも。脱北者の証言によると,テポドンの発射は日本への弾道を確かめるために行われたとの事だから,ミサイルは全て日本に向けられていると考えたほうが良い。最近の情報では,核施設を稼動させたようだ,北の現在の核爆弾製造能力は53個だそうだ。この国はウラン産出国で,最近の情報では現在三箇所の鉱山で採掘されているようだ。もっとも中国やロシアの核兵器は少数どころではないが。注意:単に武器を所有しているだけでは脅威ではない。攻撃の意図があるときに脅威となる。その意味では,周辺国との友好関係を増進することは最も大切なことの一つ。ただし,それなりの国防力がなければ,国益が対立する問題で,相手の言いなりにならざるを得ない場合もあるから国益は守れない。
このような国とどう付き合うかをいやがうえにも考えざるを得ないから,日本にとって頭痛の種には違いない。
北朝鮮は国民総生産のかなりの部分を軍事費としてつぎ込む世界第4位の軍事大国である。18歳から45歳の男子500万の内70%である350万の軍隊を擁し,ノドン配備の他にアメリカ本土を射程に入れるテポドンミサイルの発射実験にも成功した。最近は,更に性能アップを図った,テポドン二号の完成も間近とか。いずれ完成するでしょう。更に重武装の工作船を日本近海に送り込んでやりたい放題にスパイ活動をしている。
また,14.9の小泉首相・金正日首脳会談では,核の技術はアメリカが優位,先の国際合意『核開発の停止』を求めたのに対し,どちらが優位かは,核戦争をして見なければ分からないなどと言って,また,日本は関係ない,米朝関係の問題だと話をそらし国際合意など守る気は無いようだ。いざというときには,日本を脅せば動けなくなるとなめているのだろう。
実際問題,ミサイルを打ち込まれたら,日本は完全迎撃できるのだろうか。一応パトリオットはあるにはあるが。これは取りこぼすこともあり完全ではない。湾岸戦争でのイスラエルに配備された米国製パトリオットのイラクが放った旧ソ連製スカッドミサイルの改良型アル・フセインに対する迎撃率は確か30%位だった。スカッドミサイルはB型:射程300km,C型:射程500kmがある。北朝鮮のノドンはこの改良型で射程を1300qまで延ばした。北のミサイル技術はかなりのものと思われる。つい最近イエメンが北からミサイル15基を購入しているのを見ても分かる。北朝鮮はミサイルをはじめ軍事物資の輸出が外貨獲得の手段になっているのだ。
日本に配備されているパトリオットも同型のものだ。その後,改良が加えられたことはあるかも知れないが。であるから,打ち落とせるミサイルもあると思っておいた方が正しいだろう。
相手が核ミサイルだったら精度はさほどに問題はなく多少ずれたところで,被害は甚大になるだろう。日本は憲法を改正して,ミサイルも空母も軍事偵察衛星も実践配備してにらみを効かす必要がある時期を迎えているのかも知れない。真っ先にすることは空中給油機の十分な数の導入であろう。また,米国とイスラエルが共同開発した「ペット」迎撃ミサイルはほぼ100%の迎撃率とのことだから,本当なら,直ちに導入を考えた方が良い。今のままではミサイル基地をたたくことはできないから,一方的にやられるだけとなろう。
石原都知事などは北が攻撃したら北の破滅だからできはしないと甘く考えているようだが,戦前の日本の軍部だってアメリカに勝ち目の無いことは分かっていたが,座視して敗北したら日本の復活はないとして,敢えて勝ち目の無い戦争に突入したのだ。だから北に希望が無くなれば,敢えて勝ち目の無い攻撃を敢行する可能性は多分にある。そうなれば,たといアメリカが報復したとしても日本は甚大な被害を免れ得ない。冒険はできれば避けるに越したことは無いと考えられる。北朝鮮と心中することほど馬鹿げた事は無い。
防御の備えが無ければ,恫喝されたら,どんなに理不尽でも従うしかない場合もあるやも知れない。およそ軍事力のない国は外交上なめられるのは歴史的事実ではなかろうか。テポドン成功の後,扇の要に相当する朝鮮北部のチョンジン(清津),ここには対日工作船の母港と指令基地があるようだ。また,ここは日本列島全体を狙う場合には絶好の場所である,ここから1088kmの位置にある東京を火の海にしてやるなどと言って金正日首相が日本を脅した事実を忘れてはなるまい。こんなことも含めて,日米は一体であるべきなのだ。まさかの時,日本を守る国があるとすれば,米国を除いてないであろう。だから,たとえアメリカに多少の横暴さがあったとしても,まさに命の綱である米国を普段から助けておくことは死活的に重要なことと考えるのである。だいたい世界中どこを探しても完璧な国など無いのだから。大部分において価値観を共有できるアメリカは,我らにとって最も信頼でき,頼りになる国であると私は考える。
15.3.5加筆
驚いたことに,F−15戦闘機は対地ミサイルが装備できないとのことだ。これでは空中空輸機を導入しても,ミサイル基地はたたけないな。日本は一方的にやられるだけになるのだ。対地攻撃用コンピュータは搭載していないからだそうだ。これでは何のための戦闘機だ。社会党などが反対して,対地攻撃のためのシステムを外させたのだね。これでは何の役にも立たないね。スクラップも同然だわ。日本が攻撃を受けたら,外すことを主張した連中は,北の共犯ということになる。国民はかの議員らを許さないだろう。死んで詫びても足らないであろう。おびただしい日本人が死ぬことになるのだから。
今からできることは,直ちに,対地攻撃システムを搭載し対地攻撃できるように装備を改装することだ。全機ただちに実施せよ。まったくもって,日本の国会議員達は,国民の安全などは考えない,月給ドロボーだわな。聞いて呆れる。大体,国防に何の知識も無い者が口をだし過ぎるからこうなるのだ。愚かな議員達だ。攻撃は最大の防御というが,純粋な防御システムだけで防衛しようとしたら,とてつもなく金がかかるのだ。敵は,何の攻撃も受けずに,次々と攻撃を繰り出すことができるのだから当たり前だ。たとえ迎撃しても,外すものがあるから,こちらだけが,しだいに迎撃力をそがれ,後はやられるままとなる。事実上防御は不可能である。これでは国民の安全は守れない。敵の出撃基地を攻撃する必要があるのだ。これは侵略ではない。あくまでも,防衛の範囲に入るのだ。にもかかわらず,対地ミサイルの装備をはずさせたとは,国防に関する知識が無いに等しい。愚かとしか言いようがない。(/15.3.5)
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防衛能力向上は現在の急務
なぜ今ミサイル・空母なのかと思う人がいるかも知れないね。理由は次の通り。
攻撃されたら,発射基地をたたかねば,被害は広がるだけ。被害が広がるということは,日本人の死者がたくさん出るということだ。従って,自衛のためにはミサイル発射基地をたたかねばならない。反撃基地を破壊されたら,反撃できずやられだけになる。スパイがやりたい放題だった訳だから,どこに自衛隊の何があるかは敵性国家に既に分かっていよう。移動できない既知の地上基地は真っ先に正確な攻撃にさらされる。
その意味で空母は移動できるから,補足攻撃となるのて若干の余裕が出る。この余裕が反撃の機会を与えるのである。また,弾道ミサイルは固定目標は攻撃できても,誘導ミサイルでなければ移動している空母を捉えることは難しい。
切り立った山間の森林に覆われた地中深くに反撃のミサイル基地を保有する必要もあるだろう。これも第一撃のダメージをかわし反撃するためにだ。ミサイルの場合は真上からの攻撃は難しいから,どうしても性質上斜め上空からの攻撃となる。また,森林に覆われているなら完璧だ。発射口すら上空からは見えない。偵察衛星にも捕らえにくい。従って,こういう場所は反撃地上基地としては最適だ。
こういう備えをしておくことが,相手につけ入られない為には必要なことなのだ。
偵察衛星は,相手の動きを絶えず察知して,いつでも間髪をおかず対応するために必要だ。また,スパイはこういう自衛隊の施設の正確な位置を調べて報告し,ミサイルの正確な照準のために,その情報はインプットされるだろう。だから徹底的にこれらを取り締まる必要がある。また,こういう反撃のためのミサイル基地は特別の機密保持部隊によって守られる必要がある。出入りは勿論,特別のIDカード,指紋自動識別,顔自動識別等々の二重・三重の安全管理によって守られなければ作っても意味をなさないだろう。他国に通じている内通者が日本にはうじゃうじゃいるのだから,日本人と言っても信用できないことはいうまでも無かろう。一般国民は安全が保障されればそれで良いのだ。勿論,国会議員といえども内通者のような,安全に無頓着な人もいるから,立ち入りは「ノー」だ。国家安全保障委員会のメンバーは,国家・国民に対する絶対的忠誠を誓う者のみ立ち入りが「イエス」。国家の最高機密のひとつだからこれが当然なのだ。
1月14日の報道によると,防衛庁は国産無線誘導無人偵察機を研究開発する方針を決定したというから,遅ればせながらも一歩前進だと歓迎したい。
防衛庁は何故「省」では無く「庁」であるか不明だが,要するに安全はさほどに重要でないということであろうか。一般行政職が間にたくさん入れば,連絡が途切れる,或いは後回しになる事だって有り得るのだ。連絡が複雑になり意思決定が遅くなるように仕組まれているのだ。国民をできるだけ危険にさらすように,議員らは仕組みを作ってきたということになる。対米宣戦布告の時ですら,連絡が遅れ,だまし討ちなどと言われた原因を役人は作ってきているのだから。
三自衛隊の他に,諜報機関,海上保安庁,公安等の刑事警察機構を加えた,国防総省が適当と思うがな。国内スパイ網を一網打尽にするには,緻密な国内連絡調査網が必要だ。これには人員を大増員しスパイを徹底的に取り締まれるよう,警察機構を拡充するのが最も効率的だ。これについては,地域住民との連絡網も組み込む必要もあろう。
諜報機関は,古典的な活動のほかに,先の無人偵察機や偵察衛星の情報をコンピュータ処理し分析する。作戦司令本部に特注の大型スクリーンを設置し,リアルタイムで,軍事情報を提示し,必要に応じ,要衝をズームアップしたり,画面の切り替えも瞬時にできるようにする事などは,危機に即座に対応するためには必要であろう。要するに情報の収集能力と分析能力,作戦能力の大幅なパワーアップを図る必要があろう。いわばイージスシステムの全国版ないし,地域版だわな。こうしないと,わずか十数分でミサイルが届く距離の国家からのミサイル奇襲攻撃には対応できまい。15.2.3のテレビ朝日「TVタックル」では7分でミサイルは届くと言っていた。であるならなおさらである。
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拉致問題の本質 今,昭和52年頃から起こった朝鮮民主主義人民共和国が関与した日本人拉致を首領様とも,将軍様ともよばれる金正日首相が小泉首相とのトップ会談で認めたことから,大混乱が日本の政界,所謂進歩的文化人,在日朝鮮人の間に起こっている。社民党(旧社会党の残滓)などは支離滅裂な動揺は計り知れないだろう。なにしろ,朝鮮労働党は社会党(現社民党)の友党なのだから,晴天の霹靂だろう。図らずも,悲しくもアルツハイマー症候群に陥ったかのようである。彼の人が謝罪した後,拉致が発覚したにも拘わらず,公党のホームページにはその後二週間に渡って,北川氏の「拉致を否定する論文」を載せていたのだから。7日福島幹事長は党の見解という訳ではないと言っても,これまでそう言っていた事を考えると社民党の考えだから載せていたのであろう。潔くないね。世論とのずれ,柔軟性のなさには聞いてあきれる。
こういう時は,即座に自らの見解の誤りを国民に謝罪することなのだ。ことが重大な場合の責任のとり方についての危機管理意識がないことに起因すると思われる。北朝鮮関係の団体である北鮮系パチンコ業界・朝総連等から政治献金でも受けていたから,とっさに縁を切れなかったのだろうか。8日になって記者団に質問されて初めて土井委員長は謝罪したのだから,これはしぶしぶ謝罪させられたと見るべきであろう。自ら記者会見を開き声明を発した訳ではないのだから。
共産党も国交正常化交渉を歓迎はしたが拉致問題に関する同党の見解についてどう責任をとるつもりだろうか。人の批判は得意だが,自分の責任問題には誰しもが右往左往するということであろうか。
だが,この問題は奥が深いのである。拉致にだけ目が行っているようだが,これは皮相的な問題に過ぎない。そもそも国内においてかくもやすやすと拉致が行われたということを,まず「恥じなければならない」。それは国民の安全が常に損なわれていたことであり,24年間にも渡って真相すら分からなかった。戦後スパイが暗躍できる状態を放って置いたのだから政治家の責任は重大と言わねばならない。スパイ活動防止法の成立を阻止する活動を積極的にしてきた,いわば彼の党らはスパイ活動や拉致が自由にできるように手を貸していたということだろう。また,「拉致はでっち上げだ」と言っていた所謂進歩的文化人も同罪と思われよう。
工作員(スパイ)は邪魔されれば殺人だって平気なのだから,これを放って置くという事は,国民の安全などは守る必要がないと思っているということであろう。いわば「友党ないし志を同様とする者たちが活動しやすくなるように宣伝し活動していた」ということ。更に,うがった見方をすれば,「日本革命の闘士を作ってもらうための思想教育をしてもらおうと拉致してもらった」とも考えられよう。こういう集団を何と言うべきであろうや,利敵行為を働くスパイないし国賊という言葉しか私には見当たらない。もし,そうでないのなら,今からでも良い,すぐにでも「スパイ活動防止法」を国会審議の俎上に載せ,外国スパイ及び,国内の協力者を悉く根絶やしにできる法案の成立を図る共同提案者となるべきだ。法律は過去には遡及できないのだからこれまでそうとは知らずに協力者になっていた者も心配には及ばない。これからしない限り罰されることはないのだから。それがせめてもの罪滅ぼしであろう。
それにしてもこの国は異常だ。閣僚経験者(故人だそうな)も北朝鮮工作員の協力者に名を連ねていたというから最悪だ。これでは閣僚も信用できない。なにを信用したらよいか分からないということであろう。
だから,超党派でスパイ活動防止法に反対したのだろうか。よく見ていよう。スパイ活動防止法の成立を阻もうとする者が協力者ということになろう。彼らは戦前の特高を持ち出して表面上は反対するかも知れない。だが騙されてはならない。本音のところは現実が明白に物語っている。これ以上拉致犠牲者を増やしてはならない。
現在工作員は,この他に「白い粉」の密輸に暗躍している。外貨を稼ぐためであろうが。日本人の被害などは勿論考えていない。現在では,国内で出回っている「白い粉」のかなりが北朝鮮産との話である。先ごろ議員辞職した社民党の辻本清美元議員などは「ピースボート」を通して北朝鮮と深いかかわりがあるという。これ自体は赤軍派(日本の暴力共産革命を目指した一派)が絡んでいるようだから日本革命を目指していたのだろう。どこがピースなものか。こういう看板を羊頭狗肉というのだろう。こういう嘘つきを「二枚舌」という。彼らには蛇が最もふさわしい。ついでに蛇は二枚舌を持っているからよくこういう者に使われ嫌われる存在が一般的である。もっとも,中東では「商業の神様」とも言われる所もある。二枚舌を使い口がうまいことの象徴なのだろうか。人を騙すほどに口がうまいのだろうか。だが,結局のところ,嘘はばれるものだ。また,ばれる必要がある。
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北朝鮮の軍事力削減方法
北の軍事力を削減するには,収入源を削減することが有効だ。
第一は人道援助の廃止だ。この国は人道援助をしても軍事に転用し,国民には渡らない。食糧援助をすればその分日本を狙うミサイルが増えるだけ。この国は人道も軍事も区別はない。非人間的な政権の延命に手を貸すだけと思われる。
15.6.4加筆
これに対し,直接朝鮮人民に手渡せば大丈夫と言う人道援助団体がある。渡した援助物資を朝鮮人民が食べ尽くすまでそばにいて監視しているなら確かに朝鮮人民に渡ったことになろう。が,手渡しただけでは渡したことにはならない。人道援助団体が去った後,先の援助物資を体制の関係者が回収する事だってできるのである。だから,間違いなく人民が食べたことを確認した部分のみが朝鮮人民に渡った部分である。とてもじゃないが,手渡ししたって人民を援助したと看做すわけには行かない。本当に人民に渡っているのなら何故餓死者が続出し,人民はあのように痩せこけているのだ。日本は50万トン(人口2100万人として一人当たり23.8kg。1人1日200gとしても119日分だ。)の米を援助したこともある。また,金大中大統領は5億ドル(10kg400円の外米なら1人当り70.6kgの援助に相当する。同じ条件なら1人当り353日分の米を買い与えることができるだ。なのに何故朝鮮人民はあのように痩せこけている。朝鮮人民の手にはほとんど渡っていないと言うべきであろうな)の秘密援助さえ北にしているのだ。(/15.6.4)
第二はこの国の重要産業の一つである覚せい剤の入手を暴力団等ができにくくするのが良い。北から入手するのは不利益になるようにするのが最も良いのではないかと考える。非合法なことだから表立ってはできないから,次のようにする。
その一の方法は,国交の無い国からの入手は,罰を三倍位に重くするように法律を変えることだ。されば,北からの入手は減るのではないかな。
その二の方法は,刑罰そのものを重くすることだ。例えば,不法売人は懲役50年,不法使用者は懲役20年,不法所持者は懲役10年等とね。中国などでは「死刑」と聞いているが。はめられるケースなどもあるようだから,日本では,死刑は無しにし,誤認救済の道を残しておくのが良かろう。
第三に最も重要な方法が,不正送金の阻止である。これには該当銀行への,会計監査の強化と,北朝鮮との往来船の監視を強化をする。法律を変えて入港拒否もありだな。
第四に北朝鮮の農産物等の合法的輸入阻止が適当であろう。これには関係法の整備,即ち使用許可農薬の許可基準の明確化と検査方法の標準化。簡単な訓練で検査できるよう検査マニュアルを作成する。また,検疫や検査人員の大幅な拡充等を通して検疫等の防疫体制を強化する。リストラで,巷には余剰人員が大勢いる。検疫の手数料をしっかり取って,支払う給料を捻出すると良い。
中国をはじめとして外国野菜なども,同様に検査を厳しくして,抜き取り残留農薬検査を徹底して実施することだ。して,基準を超える農産物の阻止を図り,日本人の健康を守れ。輸入数量に応じた検査手数料を取り,増えた検査人員の支払い給与に当てよ。失業対策にもなるのではないか。
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北朝鮮の現状認識
北朝鮮は,なぜ認めたくない「拉致」を認め多少柔軟な姿勢を見せたのであろうか。これは現支配体制の存続を賭けた苦渋の選択であったと考える。
最有力の第一の理由は,アフガニスタンでは米軍の比類なきパワーの前に「タリバン政権」はそれこそ,あっという間に「崩壊」させられた。そして,タリバン・イラク・北朝鮮を悪の枢軸と呼ぶ『ブッシュ米大統領』の強固な政治姿勢は,着々と各国の政治体制をひっくり返す準備を進めているのだから,北朝鮮は驚愕しているに違いない。1950年代は中国が肩を持ち,ソ連という後ろ盾があったが,現在は諸般の状況を考えるとそれも確かな確証はないであろう。つまり,アメリカに攻撃の口実を与えないように,慎重に日本に接近してきたということであろう。
第二の理由は,改革開放政策を進める中国の成果である上海を見たからだと言われる。現代の摩天楼,えっと驚くかもしれないが,上海の高層ビル群は日本より遥かに大規模であると聞く。もっともこれまでは表通りだけだったようだが,最近は二番目の通りまで浸透しているとの話である。ここを中国は世界の金融センターにしたい考えであるようだ。ここを見た金正日首相は,これまで不可能だった武力統一とは別の道を考え出したのかも知れない。即ち,経済建設を。ベトナムのドイモイ政策のようにね。それでも力をちらつかせ国軍に緊張感を持たせるために,太陽政策を取っていた金大中大統領率いる韓国との江華湾での武力衝突事件は記憶に新しい。韓国はいい迷惑であろう。北朝鮮は信義を平気で破る国だから信用できないことは言うまでもない。
間違っても,日本の外務省が努力したからではない。日本には,国民は疲弊しているから北朝鮮は自滅すると本気で考えている向きもあるが,それは共産主義の本質を知らない者の甘い考えだ。彼自身がソ連のゴルバチョフのように,共産主義を捨てれば別だが,そうは思わないであろう。なぜなら同じ共産主義の中国は今や世界の成長センターとして世界に登場している。ならば共産主義を捨てる必要性なとどこにも無いと考えはしまいか。日本をうまく顎で使えば全てうまく行くと考えていよう。中国のように。果実を手に入れてしまえば,後は中国の要人のように日本などはこき下ろしてもどうにでもなるとも。
この不況下の日本では毎年3万人以上が自殺している。勿論食べて行けなくての自殺が大多数だ。とても天国どころか地獄になっている。北朝鮮は,勿論経済が大変悪い状況であることは分かるが,現在の日本と客観的に比べれば,日本はとても威張れる状況ではないことは明らかだが,大方の者は日本とて同じとは認めたくないであろう。この日本,亡命者どころか自殺者が多数出て,巷にはホームレスが溢れている。で、すぐにでも崩壊すると誰が考えていようか。何とかならなくとも何とかなると考えていよう。北朝鮮も同様なのだ。食べられない者は逃れるであろうが。あの中で悠々と暮らしている者は多数いるであろう。日本から経済援助という名称であれ,戦後補償が貰えるのならなおさらだ。
であるから,崩壊どころかそれなりにやって行くことができるのだ。戦前の日本だって貧しかったがそれはそれでやっていた。他の豊かな国に比べて貧しいだけだ。だから,どこかの国に叩き潰されでもしない限り存在し続ける確率が99%以上だ。
今まで北が左団扇でいられたのには理由がある。朝鮮銀行を通しての北への不正送金がある。日本からそれこそ湯水のように朝総連をはじめとする関連団体から上納金を受け取っていた訳だから困ることはなかったのだ。
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日本の統治政策の検証(15.1.15-1.27) 私は,朝鮮や台湾に関する限り,殖産興業の国策に基づいて,つぎ込んだ金の方が多かったと聞いているが。中国・朝鮮の国境近くにある川,鴨緑江に作られた「水豊ダム」などは,朝鮮に,産業育成に必要な電力を供給した。
日本は戦前でさえ極めて良心的な国だったと思うよ。「皇民化教育」と言って非難するが,教育制度の無い無知蒙昧(と言っては失礼かな,でも識字率は極めて低いよ)な人々に教育制度を移殖し教育した。前近代的な貴族政治(朝鮮)が行われていたところに,官僚制度を移殖し近代的な政治システムを移殖した。他の列強は統治や収奪と,支配者の国民に対する教育はしても,植民地の人々一般に対する教育はしなかった。だからこの地の戦後の経済発展は他の諸国に比べ早かったのだ。発展は教育や政治システムに多大に影響されるのである。
韓国の場合,日本は1901年5月京釜鉄道会社が認可され,9月着工,1905年5月全線開通。1906年4月,朝鮮北端新義州に至る縦貫鉄道が完成した。この建設は,先祖伝来の土地を奪い,各種の労役を強制したから,人々の怨嗟が駅舎焼き討ち事件として噴出したと,明大海野教授は,集英社「日清・日露戦争」の中で述べているが,文明の伝播という「大局」の中で物事を見ず,小事をことさら強調してみせる,謀略以外の何ものでもない。馬鹿を言うなよ。鉄道建設は文明化への第一歩なのだ。これほどの短期間で,土地と労働力や必要な資材は提供したとしても,作ってくれたのだ。鉄道は経済の大動脈となるのだよ。後の韓国の発展の礎となったであろう。アメリカだってインディアンは反対した。列車が襲われる事だってあったのだ。日本国内だって,反対にあって,鉄道建設計画を変更した所だってある。聞くところによると,茨城県の水郡線が太田まわりではなく,大宮・大子を経て郡山に接続されたのも,水府村などが反対したからだそうだ。が,反対した所は,結果的に発展や便利さから取り残されたのだ。発展に痛みや犠牲は付き物だ。現在でも,成田闘争でも分かるように,近視眼的な者は道路と言わず,あらゆる建設に反対する者がいる。全ての反対がだめだとは言わない。よく検討する機会を持つという意味では価値があろうからね。これはいつもの事だよ。全ての朝鮮国民が反対の焼き討ちをした訳ではない。大局的な見方をできない者が近視眼的に考えて,焼き討ちという馬鹿な暴動を働いただけだ。歴史の潮流というものが見えない者が歴史家になっているのだから驚く他は無い。馬鹿か。歴史は人が作るものだが,その中には,見えざる自然の摂理というものが厳然として存在する。それを歴史の潮流と言うのだ。それが見えないのなら歴史家に値しないと思いますよ。外国に気兼ねして,卑屈になり相手の主張に迎合するなら,後世の歴史家の物笑いになる覚悟をすることだ。何が真理かを見ないと,所謂弱者の視点からのみ見ようとすると,大局が見えなくなる。
朝鮮国民の無知蒙昧ぶりは,1906年から09年に相次いだ暴動に見られる。朝鮮の初代統監となった伊藤博文は,はじめ韓国を保護国とする考えであったが,朝鮮でこの暴動が相次いだので,併合派を抑える事ができなくなり,やむを得ず併合せざるを得なくなって行ったのだ。先を読まない馬鹿な直情型人間の行動は良い結果をもたらさないのは明らかだ。究極な馬鹿の証明みたいなものなのだ。分をわきまえた行動ができない事が,このような結果を招くのだと考えますね。
現在の日本だってアメリカの保護国みたいなものなのだ。所詮,小国は大国の庇護の下にしか生きられない現実を直視しない事が悲劇を生むのだよ。現在の日本,アメリカの保護が無かったら安全は守れないと,大多数の者は考えていよう。勿論,私もその一人だ。力のない国はその国なりの生き方があるのだと考えるよ。今尚韓国では,このような者が英雄となっている。民族主義をくすぐる格好の材料には違いないが,道を誤る元凶と考えない処にこの国の悲劇がある。誇りだけでは生きられまい。もっとも長く中国の歴代王朝の属国として生きてきたのだから,その知恵が無いわけではない。日本の属国になることが我慢ならなかったのかも知れないね。成り上がり者と思われていたのであろう。だが,時代の変化を読めないのも,結局のところ馬鹿と言うのだと考えますね。
治安維持システムとして,交番制度が各地の植民地,占領地に移殖された。これらを統治を押し付けるための制度のように言うが,匪賊が横行している地域を取り締まったから,治安が良くなり地域住民にとってより安全に生活できるようになったのである。ために,満州事変後日本が統治に関与した満州国などは,中国人が多く移り住んでいることに,その意味が分かろう。匪賊とは集団で略奪などを行う犯罪者集団のことをいう。
台湾・朝鮮などには,近代的な郵便制度を移殖した。全国一律の料金で通信ができるようになったのである。
更に,近代的な軍隊の制度を移殖した。戦い方も教えた。万国公法など軍隊として守るべき規律も教えた。
その点,列強が行った植民地政策に比べたら,ずっと当地の人々のためであったと考えるよ。言葉を奪ったなどと言うけれども,どこの世界でも,放っておいてもそこに住む人々は,誰でもその環境で出世したいと考えるから,支配者の話す言葉を学ぼうとするのだ。イギリスの植民地であれ,アメリカの植民地であれ同様だったのだ。彼の植民地の公用語は宗主国の言葉になっていることを確認すればすぐ分かる。その意味で日本の行った政治は特別に非難されるものではない。親切なだけだったのだよ。
最も重要なことと考えるが,白人を降参させ,捕虜にし,顎でこき使ったかも知れない。この姿を通じて,アジアの民衆に,白人は支配者であるという固定観念を打ち砕き,独立の気概を注入する効果があったことだ。だから,戦後植民地支配を続けようとした欧州列強と,独立戦争を戦い抜き,独立することができたのである。
近隣諸国を助けることは悪いことではないから良いとは思うが,時代的背景を考えて論じなければ,我らの名誉は守れまい。私は,戦前の帝国主義的政策を美化するつもりは毛頭無い。が,事実を正確に捉え,時代背景を考慮に入れた中でどうだったかを考えなければ,正当な評価は生まれないと考える。現在の価値基準で見ればどんなものも悪くなるのは極々あたりまえと考えられる。それが進歩の証なのだから。 >索引に戻る
北朝鮮との外交をどうするか(14.12.25-15.1.20)
どこの国もいずれの時代も,国益をかけて外交は展開する。北朝鮮が日本に歩み寄ったのは事実だが,それは北朝鮮にとって得る事の方が多いと考えるからだ。日本としても損得勘定を考えてどう展開すべきかを考えねばならない。『拉致問題を解決してから国交正常化を』と考えている者が80%との世論調査結果ではあるようだが。どの時点で解決と考えるのかで,首脳どうしで約したことを破らねばならないとも限らない。拉致された家族の気持ちも分からぬではないが,外交は取引だ。北朝鮮はこれまで散々嘘をついてきたから信用できないが,この件については嘘をつくメリットは無いと思われる。何故かは,次の理由である。
後で,嘘がばれればせっかくの苦労が台無しになる。
国交正常化ともなれば人的交流が活発になるのは時間の問題,嘘はいずればれる。
死んだ理由は別としても(何らかの理由で殺された事も含めて),生きている者を死んだとするなら,本人がそう望んでいるなら別だが,そうすることがメリットとなる理由が存在しなければならない。が,不法な拉致を既に認め謝罪している。合理的な理由が見当たらない。従って,気の毒だか,死んだとされる方々はやはり99%死んでいると私は考える。
ここは,国交正常化交渉の中で,できるだけ真相を究明し,関係者の明確化と処罰の内容と結果の確認の決着をしてから正常化の進展というのが,現在の妥当な判断であろう。いずれにしても交渉は続けなければならない。
経済協力という形での戦後の清算は,北朝鮮が関係諸国に対して,友好政策を進展させ,国を開いてゆく努力を続け,安全な国に向かって船出する事を世界と,国内に対して宣言し,誠実に履行することが,復興を助ける重要な分岐点であろう。最初に要求するべきはして置いた方がよい。特に,日本にとって安全な国にする必要がある。
この作業では,重要なことだが,まず,@核兵器・毒ガス等の化学兵器・細菌兵器などの大量破壊・殺戮兵器の破棄とその確認作業,
A日本に届くミサイルの解体とその確認作業,B軍事予算の大幅な削減,C軍事工場の民製品生産への転換,D軍隊の大幅な削減。日本は人口12,600万で35万程度だから,北は7万程度が良い。韓国軍は68万のようだから,これとのバランスから当面は68万でも良い。しかし,南北相互に段階的に削減し最終的には,各7万くらいにするのが適当であろう。生産に従事する人が多いほど国力は充実するものである。これらの具体的な削減プログラムを要求することだ。これをする気がないのなら援助はなしだ。このどれがかけてもノーだ。われらの援助は民生安定のための援助であって,軍備拡張のための援助ではない。更に,E武力南北統一を放棄すること。これは近くで戦争が起こらないために必要だ。統一したければ,連邦制を勧めたら良い。それぞれ独自性をもって国土建設にあたれる。相互の信頼は時間をかけて醸成することだ。これらを全て彼らが認めたときが,安全な国への門出である。どれが一つかけてもそれはまやかしであることを知らねばならない。相互不可侵条約を結ぶ云々があるかも知れないが,独裁国家と結んでもそれほど意味は無いと思われる。いつでも簡単に破棄できるし,突然,破る事だってできるからだ。そんなことより,平和条約で行き,交流を深めて時間をかけて関係改善を図る中で北の民主化を促進することが望ましい。これは,現政権と交渉するときの話だ。
もうひつとのシナリオは,アメリカに現政権をつぶしてもらって民主的な政権を樹立する方法がある。これは確実に大量の犠牲者が出るに違いない。が,ひとつの選択には違いない。アメリカは50万の犠牲者が出ると踏んでいるようだ。
現段階では,自暴自棄になるように追い詰めるのは,私は危険との認識だ。『窮鼠猫を噛む』の例えが頭を過ぎる。それこそボタンを押せば,東京は火の海になるに違いない。追い詰めないように,あやすことだ。して,こちらが対応策をきちんと取ってからなら,強い態度をとっても良かろう。現在の状況では準備ができていないから止めた方が良い。相手に希望を持たせながら,粘り強くこちらの要求を通す。これが最も良い方法と考えられる。急げば足元を見られる。信義などは無い。北はそういう国だ。
大事な点だが,経済協力は徐々に時間をかけて,信頼関係が醸成されるに従って増額してゆくようにするのがよい。
間違っても,日本に弓引く結果となるようなら,戦後の清算はするに及ばずであると考える。
拉致家族の帰国という問題は「難問」である。24年間は長い。まず,彼らが本心から日本に帰りたいとは限らないからだ。その理由は次のとおり。
北朝鮮ではそれなりの地位と生活が保障されているならそこで生きることを望む場合もある。
日本は大不況で,日本には彼ら自身の生活基盤はない。既に,24年が経っており,生活基盤の再構築には大変な困難が予想される。あえて選ぼうとするであろうか。
情緒の問題としてだけ捉えるのは適当でない。どうした方がより豊かな生活が享受できるかだと考える。
国交回復してゆくなら,現地での日本人は別の意味で活躍の場があるであろう。
いずれにしても本人の意志を尊重すべきである。
この件に関し,政府が取った一連の施策は良くやったというべきだろう。後は,残りの家族が帰れるよう取引をすることだ。アメリカに恫喝してもらう必要があるかも知れないな。手足を縛られている日本の言う事など何とも思っていないだろうから。ここは,日米同盟を上手に活用することだ。日米は一体である事を常に意識させるのが良い。そのためのイージス艦派遣なのだ。言う事を聞かないなら,タリバンの二の舞になると思わせたらいい。こちらは被害者なのだから,返してもらって当然,当然のことを要求しているに過ぎない。彼らはそうは思っていないだろうが。これが誠実に解決されてから次のステップがあるときっぱりと明言するのが良い。これに北が真面目に対応するなら進展が期待できよう。北の国内問題に言及する必要は無い。われらは警察官ではないのだから。その先は国際機関の手に委ねるのが良い。おせっかいをするなら噛み付く者も国もいよう。それはたといその国民のためと言ったところで割に合わない。
どうしても応じない場合の解決策は,イスラエルが敢行したエンテベ空港人質奪還作戦が参考になろうか。日本がやる気があるのならだが。国民の安全を守ると言うことはたやすいが,その裏づけの信念があるかどうかの問題となる。そのときはレンジャ−部隊が受け持つのかな。これには諜報機関が情報を握っている必要があるが。日本には無いであろうから,その気はないだろう。つまり,現在の日本には自前で国民の安全を守る気は無いということだ。全てアメリカ頼み。まあ,恥ずかしい話だがアメリカの娼婦みたいだな。外務省は外交機密費は予算として計上しているから金は取っているようだ。だが,こう言った敵情報を察知する諜報部員の存在は聞いたことが無い。本来はこういう情報を金で買うために使われて然るべきと思うがね。接待の食事代なら機密費にする必要などないと思うよ。必要なら,表に計上すればよい。国民もあら捜しをするから隠すのだとは思うがね。突っ込まれないように,こういう場合にはこういう支出をします。と予め決めておくことだ。国民の目から見て妥当なラインというものがあるだろう。アメリカのCIAに頼むのも方法だな。やる実力があるのなら闇の世界を利用するのも手だ。敵と手を結ぶ方法もあるかもね。面子を捨てるのなら,金で買い取るのも方法だ。差しで話したらどうだ,機密費を使ってさ。向こうは金は喉から手が出るほど欲しいだろう。乗ると思うね。話が進めば援助も有りなのだから。できるだけ安く上げることを考えたら良いとは思うが。言っておくけど外交は取引だよ。向こうは悪いのはあたりまえだが,日本も悪いのだよ。拉致できるように放っておいたのだからね。返してもらえばいいのだろう。お互いに顔を立てるようにしないと円満解決は無いと思うよ。『金首相が人道に配慮し日本の外交当局に先に帰国した者の家族を預けることにした』と,発表させ。『日本は,金首相の人道的配慮に感謝します』と,発表すれば,お互い顔が立つのではないか。日本は配慮に感謝し適当な『みやげ』を渡す。これでよい。機密費を使え。残りの不明な者の調査も見つかって帰国できることになったら,捜査協力金と『みやげ』というやり方をしたら良い。ただで,援助したことを思えばずっとましと思うよ。
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危険なシナリオ(14.12.14-15.2.27)
北が工作船を日本近海に送り込んで何をしてきたか。拉致はスパイ教育のため。スパイは情報の取得,国内に細胞を作る,シンパを作る,科学機器の調達,技術情報を獲得するなどさまざまな目的がある。また,「白い粉」即ち「覚せい剤等の麻薬」を暴力団等を通じてさばき「外貨を獲得する」ことが目的だ。この外貨は兵器の重要部品を調達するためだ。こうして,着々と目的達成のために,人口2100万そこそこの国が,人口比巨大な350万という軍隊を養っているのだ。その目的は,「朝鮮の武力統一」に他ならない。ここで,平壌から見てみることにしよう。最大の障害は何に見えるだろうか。統一を邪魔する存在は米国である。米軍が出撃する所になるのは言わずと知れた,日本の米軍基地である。従って,統一を果たすには,日本の基地をあっという間にたたき,短時間に南部を一蹴しなければならない。そのための「ノドン」であり,「テポドン」なのだ。射程1300kmのノドン(米科学連盟は射程1350km,高性能爆薬による起爆テストに成功しているので重量1000kgの核を開発済みで搭載可と分析)に核・サリン・VXガス・細菌兵器などを積んで在韓米軍と日本全土の多目標に未だ空けやらぬ未明にミサイル1000基位の同時攻撃をかける。これで日本全土の基地と主要都市の破壊が同時に行われれば,日本の中枢は麻痺し反撃不能となるだろう。勿論,沖縄も,米空母も攻撃の対象となるだろう。そのあと,韓国を無条件降伏とさせるのが理想だね。日本の基地が沈黙すれば,当然韓国軍は浮き足立つだろう。300万の陸軍が一気に38度線を駆け下り,韓国全土占領にさほど時間を要しないであろう。ことの成否は,ミサイルの数だと考えられよう。攻撃目標を二十箇所としても一箇所50発のミサイルが集中することになる。日本は対応できるのかな。
上記の作戦は,ミサイルが十分にあれば別だが,実は単独でやっても成功する確率は低いだろう。が,中国が台湾武力占領に踏み切るなら話は別だ。この時こそが最大のチャンスと考えるだろう。米国は二正面作戦を強いられるから,北にとってはより成功する確率が増大しよう。
韓国軍は奮戦するだろう。が,ミサイルは戦闘機より遥かに速いのだ。ミサイル迎撃ミサイルが無ければ打ち落とせない。たとえ迎撃ミサイル「パトオット」があって,打ち落とせても完全ではない。毒ガスを使われたら国民はばたばたと倒れるであろう。見せしめに,適当なサイズの周りを山に囲まれた盆地のような地形にある都市をミサイルで毒ガス攻撃をし,「全土の破壊か」,「無条件降伏」かを突きつけられたら,韓国はどちらを選ぶかな。結論は見えよう。時期としては大陸への影響がでない北西季節風が吹く時期,つまり冬季を中心とする時期が選ばれるだろう。また,後処理を考えると韓国では,毒ガスが使われる可能性が最も高い。細菌は日本には使っても韓国には使わないであろう。占領する都合があるからね。日本への具体的な攻撃は「予想される攻撃」を参照する。
このシナリオが現実のものになることを私は望まない。そのためには,彼らがこの誘惑にかられないような,当方の備えが必要だと思うがね。
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予想される攻撃(14.12.14-15.1.15)
北からの攻撃があるとすれば,覚悟の攻撃だから,最強の手段を使うに違いない。ここでは,予想される攻撃を考え,それに備えることを目的に論ずることにする。なければそれに越したことは無い。また,起こらないように立ち回ることも大切である。
ペスト菌(生物兵器)が日本に撒かれたらどうなると思う。現在,日本からペストは消えている。だから,このワクチンは10万人位の分しかないのだ。保険はまさかの時に備えるものだ。人口の一割位まで備蓄を増やし備えておくことが安全のためには必要と思うがね。万が一攻撃を受けたら,残りは,緊急輸入と大増産で対応するのだ。こういうことに備えて,特に同盟国アメリカとは相互融通できる仕組みを作っておくのが良い。更に,テロ対策の一環として,この種の融通を国際的にできるように協定を結んでおくことは大切だ。16世紀のヨーロッパでは黒死病(現ペスト)で人口が三分の一になったことを覚えているか。もし,備えが無くてやられたら,全土で地獄を見るであろう。たとえアメリカが報復してくれたところで死んだ人が生き返る訳ではない。地獄がなくなる訳ではない。とても日本人が癒されることは無いのだ。他の菌についても同種の対応策が必要であろう。避難方法は毒ガスに順ずる。
15.6.4加筆
天然痘は感染力が強く,空気感染し14日で発病する強力なウイルスである。発病すると顔面全体に水泡ができる。この状態では周りにいる家族や発病した人が徘徊した場所にいた人は既に感染している可能性が濃厚。発病した者は勿論,感染者も直ちに隔離しワクチン接種が必要。ワクチンを接種していないと感染者は死亡率90%。現在のワクチンの備蓄量は250万人分。ただし,10倍に薄めて使えば2500万人にワクチンを接種可能とのこと。研究プロジェクトの案ではテロが起こったときの優先接種順は26歳以下,先着順となっていた。15.6.2NHK特集。(/15.6.4)
この他の菌としては,ボツリヌス菌,炭疽菌などが取りざたされている。
毒ガス攻撃を受けたら,とりあえずどうすればよいかのマニュアルはあったほうがいい。ガスであるから触れなければ問題ない訳だ。建物の中にいたのであれば,気密の良い家の中にいて,窓を閉め絶対外に出ないことだ。外にいた人は,直ちに家の中に避難することだ。車なら,外気遮断(窓及び空気取り入れ口を閉める)をし,安全な場所にすばやく移動だ。解毒薬は国としてそれなりの量を確保しておく必要もあるだろう。毒ガスは時間とともに拡散しその濃度を薄くする。やがて安全になる。安全宣言は,自衛隊化学部隊の広範囲の測定,サンプル家畜を外気に触れさせる調査によって安全を確かめてから出すのがよい。危険な場所は基地,大都市及びその周辺だ。これらは彼らが標的とするであろう場所だ。田舎は確実に安全と考えられる。爆風で窓が破られていたら,ビニール袋・ガムテープで塞げる時は塞ぐ。だめならとりあえず雨戸を閉める。残りの部屋で気密が保てる部屋を確認し目張りをする。空気が通り抜けなければさほどに恐れることはない。ガス拡散は流体の運動と分子の運動だが,攪拌されなければ急速に高濃度のガスが部屋に侵入することはない。だから目張りが効果的なのだ。
1月8日の報道によると,イギリスで猛毒リシンを所持している北アフリカ系の人物が逮捕されたと。リシンは1gで30万人の殺害が可能だという。いやはや,広島・長崎の原爆より強力だわな。その後別の男達もこの所持で捕まったようだ。まだ,他にも潜んでいるかも知れない。
化学攻撃を受けた場合の,自衛隊の対応は考えておく必要がある。アメリカ軍は既に,化学兵器の種類を即座に調べる「キット」を部隊に配布してあるようだ。日本はあるのだろうか。なければ準備をしておく必要がある。これが無ければ,すばやい救助活動はできないであろう。できなければ被害による死者を増やすことになる。米軍と連携を密にし,共同で対処できるように研究しておくことと,機器の準備はそれなりにしておく必要がある。
原爆に遭遇するのは不運だ。危険を察知した段階で深い地下壕に逃げ込む余裕があれば助かる確率が高くなる。後は,アメリカに報復してもらうしかないね。後続のミサイルを破壊するのだ。すばやく,情報を伝達し避難する事で被害を少なくすることはできる。また,頑丈な橋の下に緊急避難すれば,とりあえず,強力な熱線の直射は避けられる確率が高くなるから,原爆病にかかっても生存できる確率は高くなろう。よく長崎,広島の被爆直後の写真を見ておくことだ。爆心地に近いと爆風は強力だからよほどに頑丈でなければ建物は破壊される。対核仕様の地下室ユニット(外国製だと思ったが市販の物がある)に身を隠すことができればより安全を保障されるだろう。放射線で最も重いもので直進する線はα線(ヘリウムの原子核)で有るが,この粒子は大きすぎるので大気の粒子に邪魔されて10cmも移動できないとのことだ。ガンマ線は,鉛も透過するから遮蔽できないが,直進しない。中性子線は質量はα線の四分の一で,直進し人体に最も影響するようだ。これは中性子爆弾などとしても利用される恐ろしい放射線だ。一般的に人間は放射線に対して無力だ。原子炉などで生体遮蔽に使われている物質はコンクリートや水だ。開口部がない鉄筋コンクリート製地下室(壁や天井は厚いほど安全)は身近なものとしては最も安全だ。都市部なら地下道や地下鉄の駅などもましだろう。また,水は放射線を減衰する力が大きいので水の中に沈んでいれば比較的安全だ。しかし,ホースなどで呼吸できるようにしておく必要がある。車の中は防御にならないから注意だ。臨時の簡易核シェルターとしては地下道や地下鉄などが利用できるだろう。勿論緊急時だから鉄道は止めてね。避難場所とするのだ。これは公共機関が指示を出す場合考えておきたいことだ。倒壊しなければ頑丈な大きなビルの地階も有効だろう。緊急時だ贅沢はいえない。この際注意したいことは,貿易センタービルの倒壊だ。鉄骨は高温になると,鉄骨の強度が低下し倒壊が起こる。鉄筋コンクリートの方が安全だ。とにかく地上にいては危険なのだ。助かりたかったら,こんなとろろにすぐ駆け込めるようにしておくことだ。
高速道路で遭遇しそうになったら,道路公団の避難指示で,最寄のトンネル内に緊急避難の指示を出すことだ。ただし,事故にならないように慎重に指示を出す必要がある。とりあえず,トンネル内は60km/h以下にしたいね。事故になっては元も子もない。トンネルがない場合で,避難の必要があるときは,道路公団の指示で,適当な最寄の避難場所に避難させる必要がある。こういった緊急時の避難設備の場所も道路地図やカーナビに入れて自動的に指示が出るようにしておくと尚よい。皆で守る意思が無いと国民の安全は守れないだろう。このように準備をしておけばたとえ攻撃されても被害を最小限に止める事ができよう。
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有事への対応は如何に(15.1.11-15.2.10)
今や,日本は北の大量破壊兵器の脅威の下にある。拉致されたと思われる日本人の数は,届が有っただけで139名というから驚くべき数だ。2月10日の報道によると,「特定失踪者調査会の発表」によると,更に増えて218名となったようだ。拉致の手口は,拉致を手引きした者の証言によると,北送船「万景峰号」により「地上の楽園」と,朝総連・そのシンパによって宣伝され,北朝鮮に渡った親族の安全をネタに,日本に残っている家族を脅迫して,協力者にして行く工作員の手口は,「恐怖」そのものだ。これを,国家の組織犯罪として行われてきたところに,この問題の深刻さがある。もはや,北はまともな国であるはずはない。であるから,まさに何が起こるか分からない状況であろう。また,この件で「北を地上の楽園」と宣伝して悲劇を起こす原因を作った者は,重罪だ。徹底的に調べ上げて「拉致の共同正犯」として10年位投獄したらよいと思うが。その結果,何人の投獄者がでるものやら。その数は,如何に日本が,「スパイ天国」であったかを示す尺度となろう。脅迫されて,「共犯」になった者に比べ,こちらは確信犯だから,ずっと重罪であろう。この犯罪には時効は認めないのが良い。また,この者達は,出所の折,国籍剥奪の上,北朝鮮に追放したらどうかと思う。それでこそ公平ではなかろうか。
識者の話を聞いていると,ミサイルが発射されても,それが何処に向かっているか判らない段階では,直ちには迎撃体制に移れないのだそうだ。この段階で迎撃体制に入れば,集団的自衛権の発動になるのだそうだ。憲法は認めていないからだそうだ。小泉首相も集団的自衛権は認めていないという立場のようだ。ずいぶん呑気な事を言っていると思うね。確実に攻撃されないからこう思っているということであろうか。
最近の報道によると,石破防衛庁長官は,北がミサイル発射の実験をした場合,この事実を国民に知らせるという。着弾地点を予測し,国民に避難命令でも出すつもりなのであろうか。日本に落ちて被害が出ても,これを事故扱いするというからめでたい考えだ。この実験はどういう諸元で日本に向けてミサイルを発射すれば,日本の何処に着弾するかを確かめるものだから,日本攻撃の精度上げるための確実なデータとなることが分かっていない。
こんな物は総力をあげて打ち落としてしまえ。こちらも北朝鮮に向けてミサイルを発射し届くかどうか弾道実験をして調べればよいではないか。相互主義でやればよいわ。むこうがやるのならこちらもやればよかろう。やられたときに確実に報復するために必要ではないか。こちらだけが被害者になる必要などないと思うが。新型パトリオットの性能を調べるいいチャンスだろう。迎撃できれば良い。できなければ深刻だ。事実がわかるだけでも良いだろう。閣僚も目がさめるに違いない。そのときは,直ちに対策を取る必要があるということになろう。もし迎撃できなければアメリカは日本を騙したことになり,日本独自の安全を考える必要に迫られるだろう。
ミサイルが発射されても,何処に向かっているか分からなければ,迎撃はできないなどと言っていたら,着弾直前まで分からないということになるのではなかろうか。私は,これでは迎撃は間に合わないと考えますね。
事ここに至っても,集団的自衛権を憲法は認めていないなどと言っている議員達は,日本人は抹殺されても良いのだと考えているということであろうか。与党の議員すらこのありさまでは,国民は覚悟を決めておいたほうが良い。一番安全な方法は国外脱出だ。次はおよそ目標にされる恐れが無い,小笠原当たりの小島に避難。第三は攻撃の確率が比較的低い,超田舎に引っ越す。最後は,大都市,基地およびその周辺からできるだけ遠ざかることだ。危なくなったら考える必要がある。
日本の国会議員らは何を考えているのだろう。給料さえもらえれば良いとでも考えているのだろうか。国民に対する背信行為であり,裏切りと思えるが。
まじめに国民の安全を考えるなら,いくつか方法を考えておく必要があろう。
第一の方法は,即刻現行憲法を停止して,首相の指揮のもと全てを指令できる戒厳令を敷き,日本に向けられた疑惑のあるミサイルが発射されたら,対応処置を取ると宣言しなければならないであろう。して,早急に日本の安全が守れるように,必要な条文の入った新憲法を直ちに公布する。6ヵ月後施行とする。この間は戒厳令で日本を守る。
第二の方法は,法解釈を,「現行憲法は集団的自衛権を認めている」と,変えることだが,私は,余り「この方法は取るべきではない」と,考えるね。なぜか。日本はこれまで,たびたび法解釈を変えるという方法で切り抜けてきたが,外国から見たら,「日本の憲法に何と書かれていようと,意味がないと,信用できない」と,考えるであろうと思われるからだ。これは百害あって一利なしと知るべきであろう。前言を翻すようなことはしないことが,信用を勝ち得ると考えるのだが。実際問題としては,必要に迫られてやむを得ずした面は認めるとしてもだ。これを避ける方法は,一般に憲法は硬性であるが,一部の改正は状況の変化に応じて簡単に変えることができるようにすることだ。改変の手続きを衆参両議院の過半数で国民投票にかけ,有効投票の過半数をもって改正できるとする。
第三の方法は,憲法違反であろうが,何であろうが,首相の指揮権で防衛庁長官に命じ,必要な処置を直ちに取ることだ。国民は憲法を守って滅ぶことを選びはしないと思うよ。もっとも所謂進歩的文化人の大半は東京近辺に住んでいようから,攻撃を受ければ以後「口無し」になる確率が高いであろうから,沈黙するであろう事は予想がつくがね。命を失ってまで,「憲法を守る必要がある」と国民は考えてはいないと,私は考えるがね。もっと素直に,正直に考えてよい時期と考えますね。
第四の方法は,集団的自衛権を認め,行使できる旨の一文,他必要な条文が盛り込まれた,新憲法草案を国会審議の俎上に載せ,憲法改正をする。これが発効する時間的余裕があれば最も良い。ただし,発効する前に危険を察知したら,第一案に移行するのが適当だ。それすら余裕がなければ,第三案に頼らざるを得ないであろう。
ミサイルは発射後十数分で日本に着弾するそうだ(15.2.3テレビ朝日TVタックルでは7分で着弾と言っていた)。のんびりと構えている余裕はないのである。しみじみ話し合っている暇もない。いわんや,国会に議員召集をして議論している暇もない。
各艦船の情報,空飛ぶ司令部AWACSからの情報,各基地の情報,偵察衛星の情報,米軍,その他からの情報は,防衛庁隷下,三自衛隊統合司令部(今後このようなものが作られるような話だが,今まで無かったこと自体が異常だ)にホットラインで入るようにしておき,統合指令本部長は直ちに,必要な各部署にマニュアルに従って,スタンバイの指令を出す。次に,防衛庁長官,首相にホットラインで連絡し,三者電話協議をし,直ちに迎撃命令を出すようにしなければ,間に合わないであろう。この際,大事なことは,情報の正しさの確認をどう取るかだ。また,少なくとも海岸から50km以上の距離の所までに目標ミサイルを撃破できる時間がなければ,兵器によっては何らかの被害が出る恐れがあることに注意しなければならない。空中散布された細菌などの場合,北西季節風に乗って日本に上陸する恐れが強い。50kmでも安心はできない。できるだけ遠方で破壊することが望ましい。
また,迎撃命令を出す場合は,近隣諸国に誤解を与えないために,どこそこからどこそこに向かって発射されたミサイルを迎撃すると,ホットラインで通知する必要もあろう。自国を攻撃するミサイルが日本から発射されたと誤解されないためである。
これについては,万が一に備えて,月に一度は連絡がつくように訓練しておいた方が良いだろう。
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北の瀬戸際には迎撃体制完成後(15.1.16-15.1.17)
北の瀬戸際外交には,用心深く対処した方が賢明だ。こちらがミサイル100%迎撃の「ペット」配備を完了したら,強い態度も取れよう。このときこそ,アメリカの登場だ。恫喝外交で,震いあがらせたら良いと考えるが。次は,イラクの後,考えられるシナリオだ。今は適当に泳がせておけ。
第一段階 恫喝
核開発の放棄,核兵器の破棄,細菌兵器・化学兵器等の大量破壊兵器と運搬手段ミサイルの破棄,その確認のための国際査察,米国・日本・韓国の全拉致家族の即時返還,政治犯の即時釈放,解放軍の武装解除,金正日一族の政権からの退陣を期限を切って要求することだ。応じなければ,攻撃する。と,アメリカに脅してもらうことが問題解決の第一歩だな。この段階で北が応じれば,金父子の生存の確率は最も高い。応じなければ,第二段階に移行だ。この政治体制が続く限り,圧政とテロ政策は続き,何の解決にもならないと考えられるからだ。この後は,最終段階に続く。
ディンケンズ氏は北の工作員による拉致だと私は考えるね。北の放送でディンケンズ氏が何を言ったところで真実とは断定できない。脅迫があるからだ。
第二段階 情報戦
期限を待って,「大量破壊兵器を使ったら,戦犯として,裁判にかける」,また,同時に,朝鮮人民に,「金正日父子を捕らえ,差し出せ。されば,余の者の安全と食料とエネルギーは保障する」と,大量の宣伝ビラを空中配布する。これは,トップと部下の分断作戦だ。これで金正日は疑心暗鬼にかられよう。勿論,文字はハングルと英語で同じ文面を併記して書く。それと,北朝鮮のラジオチャンネルに合わせ,強力な電波を航空機から飛ばし,反乱を呼びかける。反乱が起こり成功すれば,被害はほとんど無く無事作戦終了。朝鮮国民も圧政からの解放となる。350万の人民解放軍は解散し,故郷に帰り農業生産等にあたるよう指示する。後は,金父子にルーマニアの「チャウシェスク元大統領」の運命が待っているかどうかは,朝鮮国民の考えによる。この後最終段階に続く。これに失敗したら,次のステップあるのみではないかな。
だいたい北の食糧危機は,働き手の大部分を軍隊に取り込むという政策から来ている人災だ。皆で作物の大増産に励めば食糧危機など雲散霧消する。だから食糧援助をするということはこちらへの牙を研いでやっているようなものなのである。注:北では人民というが,国民のこと。
補助作戦 謀略
これは,混乱あるいは混乱を生じせしめ,これに乗じ,「北の要人数人が,米と通じて転覆の計画がある」と,虚情報を走らせるものである。これは,複数の軍にしても良い。これで,内部抗争ないし,内乱に発展すれば前進であろう。
また,内乱後の椅子を確約して,金正日将軍に対して,反乱を唆すのも手である。この謀略は情報戦が始まってからが効果的か。
第三段階 実力行使
「金正日父子の生死を問わず,テロの司令塔として捕らえる」ことを目的として,目標へ正確な「ピンポイント爆撃」の実行あるのみ。アメリカはこれができる。この後,最終段階と続く。アメリカの精密誘導ミサイルは部屋の標的まで狙えるという。標的に対する精密誘導ミサイルの誤差は確か2m以内といっていた。真偽の程はどうか。アメリカの軍事偵察衛星は高度が約200kmと,今度打ち上げられる日本の偵察衛星に比べ距離は半分だから,分解能が同じ角度の機器を使っても,日本の偵察衛星が判別するサイズの半分のサイズの物まで識別可能なのだ。更に,電子偵察機の情報で補正しているから,その精度は?だ。
最終段階 新政府樹立
米国を中心として多国籍軍による占領の後,民主的政府を樹立させる
。査察・返還と平行しての援助はこの政府と交渉だ。このシナリオの完遂は北朝鮮国民の圧政からの解放,自由,そして希望を意味する。また極東の平和の第一歩となろう。
このシナリオは解決のチャンスを与える最も穏健なものと考えられよう。
彼らが行ってきたテロ犯罪に比べれば,寛大な処置であろう。
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韓国は今や北の虜(15.1.20-1.21,6.28一部訂正)
韓国について言及した方がよいかもね。現在韓国は,反米感情が盛り上がっているそうだ。北にとって,同族の韓国はよもや攻撃することはあるまいと見ているのだから,それで結構ではないか。日米が一体でやればよい。我々の安全のために。また,被拉致家族を取り戻すために。韓国は中立でもよか。それで安全が保たれるとでも考えているのだろう。反米大統領を選んだのだから。女子中学生が米軍の戦車に轢かれたから反米なんだそうだ。事故だと思うけど。わざと轢いたわけではあるまいに。なのに許す度量も無い,狭量の極みだ。韓国を守った朝鮮戦争では,一体いくらの米兵が亡くなったと思うんだ。その数3万7千位はいたろう。その勘定もできない韓国人は馬鹿か阿保か間抜けか。アメリカは命の大恩人だろうに。それをたかが二人の事故くらいで,この有様は。
ワールドカップの美女軍団に篭絡されたのは,鼻の下が長い韓国の者達だ。金正日はほくそえんでいるであろうね。先の中学生,北の工作員に唆され,反米感情に火をつけるために起こした可能性すら有りだな。何しろこの状況は北にとって極めて好都合だからね。いっそ,在韓米軍も撤退したらよいのだ。その結果攻撃され北の奴隷にされたところで知ったことではないわ。自業自得というものだ。馬鹿な者はどこにでもいるが,踊らされるのは究極の馬鹿だ。我々は,日本の安全について考えればよい。陸軍だけでは海は渡れないのだから陸軍が何万いようと恐れることは無い。ちゃちな武装船でやってきたなら撃退あるのみであろう。
情けないこと限りなし。正気になれ韓国。真の友は誰かを。風前の灯火である事が分からないのかね!!!。米軍が引いたら確実に席巻されると思うが。単純に言って,兵力は約6倍。勝ち目はないよ。分かっているのか。
北朝鮮の罪状(15.1.17-2.4)
日本人・韓国人に対して行った数限りない拉致。韓国の政府要人多数の暗殺を狙ったラングーン霊廟爆破事件。朴大統領暗殺事件。キムヒョンヒらによる大韓航空機爆破事件などなど。
国内政治としては政治犯に仕立て上げた人々への目を覆うばかりの残忍な仕打ち。調べ上げたらきりがないであろう。これを差配してきた金正日はまるで悪魔の化身だな。
15.2.4加筆
最近のテレビ報道によると,警視庁公安部の捜査情報として,日本でスパイ活動をしてきた朝鮮人を調べた結果,北送船「万景峰号」は,北朝鮮からの「工作指令船」でもあることを供述したとの事だった。この者は,新潟港に入港した「万景峰号」の船長室で「工作指令」を受け,対日・対韓工作をしたようだ。既に分かっていたが,工作員からの供述が得られたのは今回が初めてとのことだ。日本にはスパイ防止法が無いため,事実上彼ら工作員に対して何ら有効な手は打てなかった。たとい工作員を捕まえても,出入国管理令違反等で国外退去を求める位だという。工作のための通信機や乱数表を押収しても,将軍様のだから返してと言われれば返さざるを得ず,押収すらできないありさまとか。ひどい話だ。こんな状態にさせて来のは誰か。勿論,旧社会党を始めとする反日政党だ。反日政党であるにも拘わらず,日本の政党としてまかり通っている不思議さは順当ではない。「そこまで,工作員の手は朝総連を通じて伸びていた」と,いうことであろう。つまり,日本乗っ取りを企んでいた訳だ。して,彼の政党らは,これに手を貸す走狗であったと言う事になる。
もっとも,15.2.3の「テレビ朝日,TVタックル」で元社会党議員「上田哲」氏は謝罪しているから,そのつもりはなかったのであろう。騙されたという訳であろう。だが,騙されたとしてもその罪は重い。謝るだけではなく,はっきりしたのだからスパイ防止法の成立に尽力することこそ誠意を示すことだと考えます。社民党も拉致に抗議をし,友党関係を解消したと言うことなら,同様にスパイ防止法成立に尽力することで,その誠意を国民に示すことだ。口先だけの贖罪なんて何とでも言えるのであるから,政党人としての責任をこんな形で取ることだ。されば,国民も彼の党らを国民政党と認めてゆくであろう。
私は,どの政党であれ,共産党も含めてだよ,日本の政党である以上,国益を中心に据えた,国民政党として正気に戻り,国民の側に戻って来て欲しいと考えている。(/15.2.4)
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韓国の太陽政策は有効か(15.1.28-1.30)
韓国の金大中(キムディジュン)大統領,今次選出された盧武鉉(ノムヒョン)氏,いずれも太陽政策を取るという。「北風と太陽」にある諺に準拠したかどうかは判らないが,効果があると考えているのであろう。勿論,相手がまともな,「正常な人間」ならば,「太陽政策」は有効であろうことは言うまでも無い。
実は金正日がこの「正常な人間」に当てはまるかどうかが,一番問題となるところだ。工作員を使ってやった数々の事件は,目的達成のための小事と敢えて考えたとしても,伝えられる「脱北者である元北朝鮮労働党党員」の証言によると,何の抵抗もできない「生まれたばかりの赤ん坊」を犬に食わせると言った,朝鮮人民に対する数限りない目を覆うばかりの虐待や殺人は,事実とすれば,この人の精神の異常さを余すところ無く証明している。およそ「正常な人間では無い」と,私は考えますね。ということは,「太陽政策」は彼の人には何の効果もない事を意味するということになろう。大統領がどう考えるかが問題ではないのだ。相手の人間性が問題なのだから。
では,こう言った,悪魔性を持った人物に,このような「太陽政策」を取ることがどんな意味を持つかを,次に考えてみよう。この政策は,彼の人に,自信を持たせることになろうと考えるのだが。韓国は自分たちのやっていることを評価しているという誤った考えを彼に植え付けることになろう。
次に,「独裁者に譲歩する」ことがどんな意味を持つかを考えてみよう。これに対する教科書がある。ナチドイツ,ヒトラーがラインラント進駐を宣言したとき,イギリスの首相チェンバレンが取った対ドイツ宥和政策がどんな結果をもたらしたかを想起せずにはおられまい。次に取った,ヒトラーの政策は,旧ドイツ領ズテーテン地方の併合だ。その後のヒトラーの政策を見ると,次々と独裁者は欲望を膨らませて行くだけだったことが分かる。これをを思い出せば,これから彼の人が要求することが見えるようだ。
はっきり言えば,「核の恫喝」で,次々と要求をエスカレートして行くであろう。次に見えるものが破滅であることを考えずにだ。と,私は見るね。これからの数年,韓国が辿るであろう運命を楽しむつもり無いが,「かわいい備えは十分にしておけ」と,韓国のために付け加えておこう。核の薬は良く効くから,彼らが手放すとは考えられない。仮に,核開発は放棄したと言ったところで,図面や設備があればいつでも製造できるのだ。適当に匂わすだけでも,糧を手に入れることができると分かれば,為政者としては,これを使わない手は無い。歴史的にも,漢や唐が匈奴に対して取った政策と,韓国の政策は,よく似ていよう。いつの時代も力のある者は,「力を恫喝に用いる」ことは洋の東西を問わず,過去に限らず,現代にも生きている。現在の韓国の「太陽政策」は,北朝鮮に対する,完全降伏を意味する。だから,交渉してもいいようにあしらわれているであろう。そもそも交渉とは思っていないであろう。攻撃を延ばすために,「今度は何をくれる」と,考えていよう。分からなく,めでたいのは韓国だ。哀れな韓国,腰抜けを選べば,なめられるのは当たり前である。餓鬼は,出されたものは食いつくし,いくら食べても足りなく,「もっと出せ」と,言うであろう。韓国の外交の狼狽振りが見えるようだ。「独裁者に譲歩は禁物」と,だけ言っておこう。
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協力者に連なる者(15.1.20-1.24)
最近の報道によると,驚くことに,今なお北朝鮮を礼賛している者,日教組槙枝委員長らがいるそうだ。そんなに北が良いと思うなら北朝鮮に移住すればと思うがね。この者達の中には「チュチュ思想」の信奉者もいるという。こういった連中が拉致被害者を拡大した張本人ということになろうか。いかに言論の自由とはいえ,これが教育者として多くの子供たちの頭を作ってきたのかと思うと背筋が寒くなるのを禁じえない。日教組教員は全員解雇,新卒を中心にまともな人間を大量採用でよいと思う。このような国内スパイのような者は北朝鮮永久追放で良い。もっとも,組織上層部からの指示でそうせざるを得なかったと言うのであれば,脱退を条件に許してあげても良いとは思うが。ただし,主導者は確信犯で許しがたいと考えるね。調べ上げて断罪すべきだ。この者たちがこういう「北朝鮮の礼賛」宣伝をして来たから,北送船で北に渡った人達は何の疑問も持つこともなく,北を地上の楽園と信じて,北朝鮮に渡ったのだ。だから,この者たちが行った罪は極めて重たい。
教師という社会的地位のある「信用」を利用したのだ。
伝えられる日本人妻の悲劇,被拉致家族の悲劇を考えれば,その報いを受けて当然と考えられよう。
この者達の考えは,日本も戦前,植民地であった朝鮮(併合地である)の人々を強制連行(法律に基づく徴用である)して鉱山等で働かせたから,これと相殺できるという理屈だそうだ。日本は併合前に拉致した訳ではない。法律に基づく徴用は国際的に認められた併合後の話であって,国民の一員としての義務を求めただけで犯罪性はこれっぽちもない。また,何も朝鮮人だけが働いていた訳ではない。朝鮮人も国民だったのだ。大体,戦前は,朝鮮人や台湾人の兵隊もいたし,国会議員もいた。区別は無かったのだ。北朝鮮がやった他国からの拉致とは,天と地ほどの違いがある。これを相殺できるなどということは,鷺を烏と言うに等しく,欺瞞そのものだ。およそ,教師の風上にも置けない痴れ者である。
そこまで,国家犯罪を犯している北の肩を持つなら,「自分が行けよ。」と,言いたいところだ。話にならん。これは日本人ではない。ならば,自分の子供や孫を拉致してもらえ。いっそのこと,自分たちこそ北朝鮮に一家転住すれば良いではないか。人の事だと思って勝手なことを言っている。まともな人間の言う言葉ではない。
学力をつける為にどうするかを研究する集団ならまだ存在意義を認めても良いが,こんなろくでもない事を言う教師集団は,教育界の恥じ,癌細胞だわな。それこそ,この組織の罪状を公表して,公務員たる者の組織として,適当かどうか国民投票にかけたら面白い結果になると思うよ。断罪されること間違いなしだ。「国民をなめるなよ。」と,言いたいところだ。改めるのに遅すぎることは無い,前非を悔いて出直すというならまだしも,そうでないならこんな組織は,「廃止してしまえ」であろう。
「もっと役に立つ,まともな活動をしなさいよ」と,言いたいですね。一応,良識はあるのではないかと思いもするが,朝鮮に対して申し訳が無いという気持ちがさせているのかも知れないね。でも,それはお人よしというものですよ。57年以上も前の事にいつまでもとらわれて,国民を犠牲にする必要は無いと考えますね。
15.2.4-2.5加筆
所謂進歩的文化人の中にも,北朝鮮礼賛者はいる。この者達を明らかにし,その大罪を国民に明らかにする必要がある。
報道によると,ノーベル文学賞を受けたが,日本の文化勲章受賞を蹴った,「大江健三郎氏」も北朝鮮を「地上の楽園」と,宣伝した進歩的文化人を代表する一人だ。この者らは早々に北朝鮮に転住すればよかろう。同朋を欺き,日本人妻等の悲劇を招き,拉致家族の拡大に手を貸した張本人である事実を思えば,その言論に責任を取ったら良い考えるがな。
もし,知らなかった,騙されたと言うなら,大々的に全ての新聞に,該当者の連名でも良いから謝罪広告を出して,「自分達の不明を被害者全員,脱北日本人妻等(在日韓国・朝鮮人も含む。この者達も結局騙されたことになるからだ)及び国民に詫び」,相当の義捐金を被拉致家族や帰還拉致家族及び脱北日本人妻等に然るべき期間送って誠意を示すことだ。そうしてこそ,責任の一部を贖うことに繋がろう。知らんふりを決め込むのなら,良心のかけらも無い「非国民」と,言うことになろう。この者達をあぶり出し,断罪しなければ,無責任な言論が自由の名のもとに横行することになろう。
言論の自由は大切で,最も尊重されて然るべきと,私は考えるが,その自由にはおのずから,責任がついて回るものである。「嘘をついて,人を騙して不幸に陥れてよい自由などあってたまるか」と,考えますがな。(/15.2.4-2.5)
植民地と併合地の違い(15.1.20)
植民地(The colony)とは,ほぼ原野に近い未開の地域に大量に移住して国土建設した地域を言う。これに対して,併合地(The merger place)とは,既にそこに多くの人民が存在し,政治も行われている所を征服して施政権を獲得した地域を言うのだ。だから,朝鮮は併合地で,台湾は植民地と言われる。
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武装難民云々とは(15.1.28-2.6)
今,日本には武装難民が来たらどうするかと言った論がある。武装難民とは変な話だが,これは難民ではないことは明らかだ。が,これを言う連中は,北朝鮮に武力日本占領の道を開こうとする謀につながると思えるのだが。日本に難民として来たければ,武器を放棄してくれば良い。ならば,難民と認めて保護しても良い。が,武器を所持して来るなら,それは侵攻だ。断固反撃し,撃退する必要がある。仮にも戦ったなら,軍服を着て指揮官がいるなら捕虜。指揮官がいない場合は単なる賊ということになるから犯罪者の扱いで処罰の対象となる。北の兵士は武道にも秀でているという。武器が無くとも戦えるという話だから,武器を持たないとしても警戒はしておいた方が良い。
北朝鮮が,崩壊したときを想定しての話かも知れないが,難民なら難民としての作法があろう。
こうした断固たる姿勢をとる必要があるのには理由がある。
その理由とは,崩壊を装った,武力侵攻を許さないためだ。
我々ははっきりとした基本姿勢を示しておく必要がある。これに備えるためには,特に日本海沿岸に厳戒態勢を敷く必要がある。そのための要員の展開も必要だ。警察では手におえないであろうから,陸上自衛隊が緊急展開できるようにしておく必要がある。勿論,偵察衛星や,無人偵察機も活用する必要がある。日本海岸一帯に適当な間隔に監視所を設置して小隊規模別に配置しておく必要もあろう。小銃の守備攻撃範囲を200mとしたら,400m間隔には監視所を上陸可能な場所に設置する必要がある。小隊を8人位のコマンド部隊に編成し4隊に分けて展開すれば,一個小隊で1600mをカバーできる。4人一組なら3200mになる。これ以上少なくするのは危険だ。拠点を奪われる恐れがある。北の兵士は200m先の敵を10秒以内(Newsweekでは15秒と言っていた。いずれにしても凄腕であろう)で倒すことができるという。こちらも腕が無ければ,銃撃戦になったとき撃退できない。日本海沿岸一帯に展開することになるとその数は膨大なものになるから,退官自衛官に応援を求める必要があるかも知れない。場合によったら警察官の出番があるかもね。合同でやる場合は,自衛隊員をコマンド部隊の指揮官とするのが良い。戦闘のプロだからだ。
投降を呼びかけるための拡声器も必要だが,必要な武器は遠距離攻撃を考えると,各コマンド部隊毎に,小銃は勿論だが,機関銃,機関砲位までは必要かと思われる。武装船の装備を考えると,ロケット弾,小型対地ミサイル等もいつでも本体(補給部隊・現地作戦司令部)から補填できるようにしておくことは必要だ。更に攻撃ヘリ,遊撃隊(応援部隊),輸送ヘリ,自走砲,自走榴弾砲なども,後方の本体には置いて置き,いつでも各コマンド部隊の要請に応えて出動できるようにしておく必要がある。その他の装備は,夜間侵攻に備えて,暗視装置,熱線探知レーダーなどを装備した自動進入探知警戒装置(移動する熱線を捕らえて警報音を発し,暗視度を自動調整し目標物をスクリーンに表示する。あるのかな)などを駆使して夜間侵入者にも備える必要があろう。人間の目にだけ頼るのは危険である。見逃すことも有りうるからだ。二重,三重の監視体制が必要だ。補給がなければ戦えないから,武器を奪われないこと。奪われる恐れが生じたら破壊すること。海路の補給路を海上自衛隊に断ってもらうことは重要だ。特殊部隊と考えて対応しておく必要がある。
Newsweekによると北の特殊部隊は,韓国の大統領官邸800mまで進入して,27人が射殺され,1人は自爆,1人捕虜,2人は北朝鮮に生還。「1人は腹からはみ出した内臓を抱えながらの生還」と聞くからたいした根性だ。
これら特殊部隊が10万人はいるというから侮ることはできない。最強の備えをしておくことが必要と思われる。
難民が来るとすれば,飛行機は考えにくく,日本へはこれまでの密航船などに使われている小型船で来るのが主体と考えられるから,一度に大量の人が難民として押し寄せることは無い。せいぜい1単位百人前後と考えられる。が,来たなら来で,収容施設に取り敢えず収容するしかないね。まあ,隣国だから多少面倒を見ることにやぶさかではないが,面倒が起こらないように,言葉が分かる北出身の韓国人などを介して面倒を見るのが現実的な対応だと思うね。彼らも安心するだろう。北が崩壊したなら,金体制の呪縛から開放されると考えて九割良いだろう。そのときは,朝総連に属していた人達にも応援を求めたらよい。
歴史的に朝鮮の難民は受け入れてきたのが日本の歴代の政府である。我々の祖先も半島出身者は多い。DNA分布からは二割近くになろう。元々,日本と朝鮮の血は濃いのだから,同朋として面倒を見てやれば良いと思うよ。人道にもかなっている。北の体制や金正日は警戒する必要があるが,朝鮮国民一般には罪は無い。区別して考えることだ。
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ひらき直る金正日将軍(15.3.12-3.13)
金正日将軍は驚いたことに,この二十数年間に行われた「拉致」を正当化するために,日本は「850万の朝鮮人民を「拉致」し云々」と,言い放っていた。今となっては,ほぼ60年以上も前の国家総動員法による「徴用」を指しての言葉だ。この法律に責任のある人は選挙権を考えると,約80歳以上の男性しか責任は無い。選挙権が無かったからだ。これに該当する人間は殆どいない。既に死んでいるからだ。つまり,現在生きている日本人には何の責任も無いということだ。にもかかわらず,そう言うということは,現在北は日本人を「拉致」して北に奉仕させよ。という法律でも作っているのであろうか。仮に作ったとしても,国内法は外国に住んでいる人々には及ばないことは言うまでも無いと考えるが。よほどに頭が悪いのであろうか。知能指数が低いのであろうか。
だが,こんなことを平然と言うことは,北自身が無法者国家であることを自認するものだ。「拉致」はテロであり,即時返還をしないのなら,武力による解決しかないと言えなくも無い。このことに注意するべきである。
大体現在の北の政策は,北の人民全てに対する「拉致」も同然で,政治犯は数知れず,多くの人民が餓死している状況は,彼の人の犯罪性を雄弁に物語っている。彼が,現在の政策を改め,拉致家族を即時返還し,北の飢餓政策である軍事優先の政策を改め,核開発放棄・大量破壊兵器の破棄等々を含めて,国際社会が納得する民生安定のための政策に大きく舵を取るなら,考慮の余地はあると考えられるが,そうでないなら,彼を取り除くことは国際正義にかなっている。
開き直りを続けるなら,国際社会は,これに然るべき回答をするに違いない。ユーゴのミロシビッチ大統領の運命が参考になろう。こんな無法が許されるわけは無い。今のうちに改心し,正しい政策をすることが,北のためであり,金正日将軍のためでもあると考えますよ。
「拉致」は現在進行形の国家犯罪だ。死んだ人の話ではないのだ。
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当てにならない国連決議(15.4.18)
北朝鮮への人権非難,日本人の「拉致」の解決要求決議に対して,賛成20,反対10,棄権14であった。我々の目から見たら,どう考えても当然と考えられるが,これが国連の現実だ。
報道によると,反対国は,中国,ロシア,キューバ,マレーシア,アルジェリア,リビア,スーダン,シリア,ベトナム,ジンバブエ。棄権国はインド,パキスタン等。韓国は投票自体行わなかった。提案する場合は,各国に働きかけ,支持を得る取引をしておくことだよ。これが国際政治の現実であろう。支持を得る為には人も金も要るということであろう。国連は政治取引の場なのである。
反対している各国は,自国に人権弾圧と言える状況があるから賛成できない。北朝鮮を刺激しない方が良いとの判断。北朝鮮の方が日本より重要な国であると考えるかのいずれか若しくは複数の理由であろう。どちらの言い分が正しいかという価値判断でないことは明らかだ。これが各国の現実的判断なのであろう。であるならば,日本の外交も,対外援助も,貿易も利害を優先して調整を図る必要があろう。こんな日本の国益が絡む問題にこのような態度をとる国など友好国であるはずは無い。クールな関係だということではないか。現実を良く見ることだ。勿論,このような国々とも忍耐強く関係改善を図り日本の提案に対し支持する国の増大に努力する必要はあるにはあるが,ゼロにはならないだろう。
日本が,北朝鮮から攻撃を受けて,仮に国連が非難決議や対北朝鮮武力行使の決議案を採択しても,採決の結果はこんなものだろう。この中には,拒否権を持つ国が2国も有るから,拒否権を行使して反対することもあると考えない訳にはいかない。して,アメリカが国連決議に従えば,対北朝鮮報復攻撃はできないことになる。国連決議に従えなどと言っていると,日本はいいようにやられるだけになる現実が見えないのであろうか。
これが見えるから,私としては,日本が攻撃を受けたら,アメリカに国連決議があっても無くても報復攻撃に踏み切ってもらいたいと考えますね。これは安保条約を超えるコミットメントである。それだけに,日米同盟の強化は今ほど重要な時は無い。とても国連は日本の安全にとって当てにはできない存在に過ぎない。一千年も経てば或いは各国の利害対立がなくなるかも知れないが,各国の利害対立という事情がある現況では,急な解決策はない。
日米同盟に我らの生存をかける選択は正しい。「これ以外の選択はない」と,いうのが国際的な現状分析から来る当然の帰結と考えられよう。日米同盟は何よりも重たいのである。
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核保有公認の北、我々は如何に(15.4.28)
4月26日北京で北朝鮮・中国・米国の間で三者会談が行われた。この中で,北の代表者はコーヒータイムに,廊下に米代表を呼び出して,北の核保有を耳打ちしたと言う。いわば非公式な核所有宣言である。
15.4.27のフジテレビの報道によると,1994年の時点でロシアの軍関係の筋から,北は少なくとも二十基の核兵器を所有しているとの情報を得ていたと言っていたから,この情報が確かなら,それから9年経っている事を考えると,60基前後の数は保有していると考えられよう。問題は核ミサイルかどうかだが,核ミサイルなら既にノドンに装着されている可能性がある。
実際のところはどうか,北は,ミサイルの発射実験によく失敗していることを考えると,装着できるサイズの核兵器を開発しても,大部分は実際の装着をしていないであろう。信頼性の向上があってから装着することになろう。でないと,相手国を攻撃する前に,自国が核の被害に合う恐れが濃厚だからだ。が,ミサイル基地があるであろう場所の位置を考えると,平壌からは四百キロ以上離れていることが分かる。チェリノブイリ原発事故を考えると,この事は重要なことである。このときは,四百キロの範囲まで原発事故の影響により汚染されたわけだ。が,逆に言えば,「四百キロ以上離れていれば,さほどに心配は要らぬ」ということになる。ここで発射に失敗したところで,金正日将軍が住んでいる平壌は何の影響を受けないと考えていよう。独裁者は,自分に被害が及ばなければ何とも思わないからである。従って,いくつかの核は装着されていると見る必要がある。
アメリカはどう出るであろうか。北は,大量破壊兵器(核兵器,細菌兵器,化学兵器)を所有する,テロリスト支援国家であるとともに,テロ国家そのものである。アメリカにとってメリットは無いが,恐怖政治をしてやまない独裁者金正日将軍は,実に危険と考えていよう。アメリカの頭痛の種は,同盟国韓国と日本だ。これがアメリカにとってのアキレス腱なのである。が,迎撃システムを近海に展開して置けば,仮に発射されても迎撃できると考えるであろうな。なぜか,ノドンは地下基地に格納されている。これは大変重要な意味を持っている。攻撃された場合に残存確率は高くなるものの,同時に大量には発射できないからだ。つまり,時間差攻撃しかできないことになる。これは,迎撃する方からは対応しやすいのである。仮に,発射したところで,アメリカのバンカーバスターによって,その大半は破壊されよう。たとえ,地下のサイロまで届かなくても,発射孔を破壊されれば,発射はできない。地下基地は分散して配置していようが,高度に発達した監視能力があるアメリカにとって,どこが発射孔かは分かっていよう。だから,アメリカが破壊の意志を持てば,あっけなく北のミサイルは使用不能となる。また,発射されたミサイルも新型迎撃ミサイルPM3(PAC3の艦戴型)で迎撃可能だ。イラク戦争の最中,イラクが放ったミサイルは十二発であった。そのうち八発は打ち落とされた。後は目標を外したとのことだから,北のミサイルも同程度であろう。ここで,イラクはミサイルを12発しか発射できなかった事実に注意しよう。北も,攻撃を受ければこの程度しか発射できないということを意味している。まして,大量破壊兵器を使ったら,戦後戦犯として裁判にかけると脅しておけば,核ミサイル,細菌兵器ミサイル,化学兵器ミサイルは発射されない確率は高いと見られる。イラクがそうであった。
従って,北が大量破壊兵器を破棄せず,拉致問題も解決済みなどと白を切り通し,国際社会の要求を無視し続けるなら,アメリカによる鉄槌が下ると考えておいた方が良い。アメリカにとって彼らの大量破壊兵器がテロ組織に流れるのは脅威と考えているだろうし,早い時期ほど大量破壊兵器は潰しやすいと考えていよう。ミサイルや核の性能が上がる前なら比較的安全に脅威を取り除くことが可能と考えよう。既に新型迎撃ミサイルPAC3を装備している米空母は日本海に遊弋している。迎撃体制はそれなりにできているのである。
また,イラクに展開していた空母艦隊の二隻が既に撤収している。次の段階への備えに入っているのである。
我々としては,まず,イージス艦をPM3(PAC3の艦戴型)で一日も早く改装しておくことである。また,対空ミサイルもPAC3に強化しておく。して,アメリカが決断したときは,即座に行動をともにすることだ。開戦になれば,北は日本も標的にしミサイル攻撃を試みよう。我々は迎撃戦を展開するしかない。拉致家族を即時返還しない北朝鮮に遠慮は要らない。この問題はアメリカのみが解決できる。残念だが,日本には当事者能力が無い。時間が有るならば,Fー15を対地ミサイルを発射できるように改装することだ。もっとも,自民党首脳は,改装の気は無いようだが。堀内総務会長は「対地攻撃能力を検討することさえ不謹慎」と言うことだし,小泉首相もその気は無いようだから,現内閣はミサイルに対して無防備で良いと考えているようだ。不幸にして攻撃を受けたら,破壊され日本人が死ぬのもやむを得ないとの考えのようだ。きっとこの人達は,攻撃がはっきりしたら早々と脱出すれば良いとでも考えているのであろう。彼らは最も早く情報を知る立場にある訳だからね。
中国は日本がMDを配備することに反対しているようだ。それは中国のミサイルが日本を狙っているということに他ならない。MDを配備されたら日本に対し脅しが効かなくなると考えているのだ。我々はこの中国の姿勢をよく心得ておく必要がある。中国は敵とはなっても味方にはなりえない。
日本の国民は哀れだ。日本を丸裸にしておいて,何とも思わない政治家が統治しているのだから。日本はやはり攻撃を受けて,もう一度焼け野原になって初めて,防衛の何たるかを学ぶまで目がさめないのであろうか。私は,せめて,東京に住んでいないことを幸運と考えよう。この一年は予断を許さない,気の抜けない一年となろう。(/15.4.28)
15.5.16加筆
韓国の問題に言及しておく必要があるね。北の脅威は大量破壊兵器の他に,国境に展開する10000門に及ぶ野砲が問題とされる。国境から首都ソウルまで最短約50kmである。これが一斉に火を噴けばソウルは無事ではすまない。従って,ソウルを守る最大かつ確実な方法は,圧力によって野砲を射程外まで撤去させておくことだ。方法は,経済封鎖によって干上がらせることであろう。要するに条件闘争だ。この封鎖の一部解除(通常のまともな貿易は認め,それ以外は認めないこと。)を条件に撤去を迫ることだ。彼らがこれを受け入れるなら平和裏に解決できる確率は高いというべきであろう。現況は匕首を首に突きつけられている状況に比肩できよう。一番いいのは金一族が亡命し,北の体制を民主的な集団指導体制にし,他国への恫喝などをやめ平和国家になることだ。まだ,その道は残されていよう。誰も戦争など望んではいない。第二の方法はちょっと時代に逆効するきらいはあるが,将軍を祭り上げ君臨すれども統治せずの立場にすることだ。所謂英国の国王と同じような立場にし立憲君主制の国家にすることだ。して,集団指導の民主政体にし,近隣諸国を恫喝することの無い平和国家になることだ。これは金氏も面目が立つであろう。いずれにしても,今のままの恐怖政治が支配する時代は長く続くはずは無い。時代の要請を金氏自身が受け入れることだと考えますね。もっとも韓国も敵の射程内に首都を築くなど,どうかしているとは思うが。(/15.5.16)
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核兵器2個保有を公言した北の意図(15.5.13)
報道によると,五月十二日北朝鮮は核兵器二個を所有していると公言したようだ。軍事機密を公言するということは,アメリカに対する一つのメッセージである。アメリカの反応を見るための参謀の助言であろう。ではこの二個は正確な数字と考えられるであろうか。私は否と考えるね。北の金正日はイラクのサダム・フセインの末路を横目で見ながら,自分たちの姿を重ねているに違いない。どうすれば生き残れるか。どうすれば,できるだけ核のカードを高く売りつけることができるかを考えているに違いない。と考えれば,「二個の核兵器」は取引の材料として出してきた数字に過ぎない。二個の核兵器をできるだけ高く売りつけようと考えるに違いない。少なすぎては攻撃されるかも知れない。多すぎても周りの中国,ロシアの協力も得にくい。だから彼らは多過ぎず,少な過ぎずの数として二個と言ったに過ぎない。馬鹿正直に言う必要などないからだ。さあ,アメリカよどうする。と言っているのだ。
政治取引の数字としての「核兵器二個」であるならば,実態はもっと多く持っているに違いない。周りの国々を騙して二個と言っているに過ぎない。身を守るための必要な嘘だとも考えるからばれたらばれたでいつでも正当化できるとも考えていよう。取引成立後,対価と引き換えに二個の核兵器を渡したとしても,公表していない別の核兵器があるならば,北が安全保障上困ることはないのである。これまでの北の政治発言に真実などあったであろうか。将軍の考え一つで鷺も烏になる国である。真実などどこにも無い。今言えることは,「少なくとも〈二個の核兵器〉は持っていますよ」という事であろう。我々が注意しなければならないことは,確認したこと以外は信じないということだと思いますね。そもそも確認することすら困難では有ろうが。
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北朝鮮の協力者達(15.6.10-11)
6.10の読売報道によると,いまだに日朝友好議員連盟があるようだ。警察当局が朝総連を始め万景峰号,北朝鮮関係団体に捜査の手を伸ばそうとしたとき,これに圧力をかけ手を引かせた政治家がいるのである。社会党(土井たかこ氏率いる現社民党)や自民党の有力者,金丸信氏(故人),加藤紘一氏(元議員),河野洋平氏,野中広務氏などの面々だ。この中には現役の政治家もいる。政治屋かも知れないが。朝総連の国内組織のような社会党がこの動きをするのは理解できたとしても,自民党の有力議員までもがこの有様では国民は救われないね。金を貰っていたからこうなのであろう。政治献金で篭絡された者達である。北朝鮮のエージェントのようなものである。今この議員らはどの面下げているのだろうか。もっとも,政府は,厳しく北朝鮮関係の船舶,商社などへの監視を強化することをスタートさせたようだから,現在もやっているとは思いたくは無いが。拉致,核開発,対日攻撃ミサイル製造に手を貸していた面々ということになる。国会に巣くうトロイの木馬ということになるな。野中広務氏などは,隣に困っている人がいれば,助けてあげるのは「当然のこと」ではないかと国民にテレビで呼びかけていた。相手がまともなら当然である。が日本を攻撃するミサイル開発などにばかり金をかけているから困るのだ。このことに目を向けず,先の言葉を弄するとは,これを何と言うべきか。日本が不幸にして攻撃されたら,国民はこの事実にどう行動するだろうか。攻撃の共同正犯ということになりはしないか。この議員らに国民に対して「申し訳ない」という気があるのなら,先の行動を反省し,拉致・核・ミサイル等々の問題の解決に全力を尽くすことだ。もしこれをしないのなら本物のエージェントであるから国民はよく見ていて外国の利益のために国益を害する者が代表者に相応しいか,選挙の際良く判断して一票を投ずるしかないね。国民のためになる政治活動をして欲しいと,大方の国民は考えるであろうな。議員は金ならどんな金でも欲しくなるのであろうか。そう言えば,暴力団の黒い金も関係していた議員がいたね。国民全体が危なくなることを考えれば,こちらの方がまだましか。暴力団と言っても日本人だからね。それに日本全体が危なくなる訳ではない。(/15.6.11)
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対北朝鮮政策の展望(16.2.20)
拉致問題発覚後,5人が帰国してから既に一年以上が過ぎている。この間水面下の動きがあったが,正式な政府間交渉はなかった。つい先日,田中均審議官,薮中アジア大洋局長が北京ー瀋陽ー平壌と飛んで日朝政府間会談が開かれた。対応に関してはいざ知らず,表立った進展は無かったようだ。この会談,二月二六日から北京で開かれる六カ国協議を前にして,拉致問題に目鼻を付けておきたい関係国の思惑から開かれたようだ。これをどう評価するかだが,日本の主張を黙って聞いていたことが唯一彼らの譲歩であろうか。平和的に解決するのが双方の利益であることは間違いないことではあろう。一歩前進ということであろうか。
この間日本では変化が起こっている。改正外為法が成立し,自衛隊のイラク派遣が実現。今また,入港拒否法案の審議が日程に上る。
ではこの時期,六カ国協議の前に,この法案の審議をし可決成立させるのは国益にかなうかどうかの問題である。慎重派・積極派いろいろ考えはあるようではある。が,私は結論から言えば,協議の前に法案成立を図った方が,日本の決意を相手に伝えることができ,より大きな譲歩を引き出すことができると考えますね。
理由は以下の通りである。まず,法案の成立は当方の使える手段が増えることを意味し,こちらの立場を強くする。法案が成立しても,彼らがこちらの正当な要求に対しまじめに応えてくれば発動する必要も無い。取引をするときはこちらの立場を強化しておくことは取引の常道である。その意味でアメリカの支持を取り付けたことは大きなカードである。韓国の支持もそうである。
北がいまだに返さない理由が分からない。面子なのであろうか。拉致家族を帰さないことは,北の立場をますます悪くすることは彼らは分かっていると思う。いまにも一歩を歩み出そうとしているのかも知れない。が,その一歩がなかなか踏み出せない。正に,清水の舞台から…の気持ちかも知れないな。このとき重要なのは,肩を後ろからちょっと押してやることであろう。命綱があることを告げただけでは高いところからなかなか飛び降れないのかも知れない。
北は,拉致家族を即時返還し,この問題の全面解決を図った方が,日本の協力も得やすくなり得策であることを教えてやることだ。彼らがこの問題で突っ張れば突っ張るほど,日本の世論は硬化して行くことを言う必要がある。決して,北にプラスとはならないであろう。(/16.2.20)
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金正日将軍閣下の政策は日本を覚醒(16.2.20)
私は,ものは考えようだが,将軍様に感謝申し上げたい。理由は,あなたが日本人を拉致してくれたお蔭で,世界が憲法に謳われた状況になっていないと,憲法の改正が必要だと国民を叱咤激励してくれたことである。あなたがこれをしなかったら,恐らく日本国民はいまだに夢の中を漂っていたであろう。誠にもって感謝のいたりである。
日本における政治では「犠牲者」が出ないと何も変わらないのです。残念ではあるが,それが現在の日本の姿であります。交通標識,信号,ガードレール,全てそうです。そう犠牲者が出て初めて必要の証明となるわけです。証明が成されないと役人は「ぴくり」ともしません。従って,閣下が「日本人拉致,核開発,ミサイル開発,化学兵器開発,生物兵器開発」等をして,日本を脅せば脅すほど,日本人は現在の異常に気がつくというわけです。従って,日本人の覚醒としては,北に,閣下に足を向けては寝られない状況でしょう。
とは言うものの,適当なところで手を打ちませんか。隣国はどんなに反発しても,離れることもできない,いわば腐れ縁の夫婦みたいなものですよ。閣下の決意一つで日朝の和解も,ともなる繁栄の道も用意されているでしょう。現在の韓国,中国,これらは全て日本との和解の道を歩むことにより繁栄の道を歩むことになったのです。将軍閣下,あなたにはそれを選び決定する力があるではありませんか。これほど良い選択はないと考えますよ。良く考えて下さい。日朝両国民のために。(/16.2.20)
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取引の常道(16.2.20)
北との取引に限らず,あらゆる取引は,交渉前にこちらの立場を強化しておくことは勿論だが,交渉には技術も必要と思われる。
二要求して二通すのと,五要求して二通す場合とでは,どちらほうが相手はこちらに対してより多く譲歩させたと感じさせることができるであろうか。答えは後者の方であろうと思われる。これは数字のトリックである。つまりこちらの要求を通したいと考えるのなら,こちらも大変な譲歩をしているのだと演出する必要がある。こちらの譲歩はとりもなおさず相手の得点と考えられようから,交渉相手に面子を持たせることにも通ずる。交渉をまとめるためには,このようにして相手に花を持たせる策も必要と思われる。(/16.2.20)
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前途多難六カ国協議(16.3.4-8)
今回の会談,結果としての進展は無かったようだ。が,会議の状況を見ると北は強固な態度を取ることは無かったようだ,議長国中国はさじを投げたい気分だったが,どうにか議長総括としてまとめることができた。北は総括を直前に訂正させた曲面はあったようだが。日米側にとってはリビア「カダフィ大佐」の米英との和解の道を選んだ,直前の環境変化が微妙に影響しているのであろう。
国と国との交渉は結局のところ取引だと思うね。では,「彼らはどのように考えて有利に展開しようとしているのか。」を,考えてみよう。
拉致問題
まず,彼らが拉致家族を帰さない理由は何だろうか。約束を破ったからだと言っているが,それだけとも思えない。拉致家族は実のところ膨大な数に上り,その中には,所謂政治犯強制収容所に収容されている者,そこで死に至った者,処刑された者など,明るみになればなるほど彼らが窮地に陥ると考えている状況があるのであろう。例の5人はもっとも状況がよく,表に出してもさほどに非難されない者として選ばれたと考えればその後の膠着状況はよく理解できる。
我々としてはこの状況を放っては置けないね。我々としてはどういう立場で交渉すべきかということであろうと思われる。以下の二つのアプローチが考えられよう。
@ 拉致されたと目される人々の即時返還と拉致実行犯,及び指示した者の処罰を求める。
A 現在被拉致者がどんな状態でも,生ある者の救出を第一に考え,国家間の司法取引をする。即ち,拉致した者,指示した者の罪を問わない代わりに生存者の即時返還を担保とする。
その上で,適当な検討する期間を置いて,満足すべき回答が無ければ,段階的に経済制裁を課す。穏やかなスタイルから,漸次厳しさを増すようにレベルを上げていくスタイルが良いと思われる。途中で誠意ある回答があったら,その段階のレベルを継続し,問題解決の段階で解除とするのが現実的か。所謂カードを切るというやつだ。
@は当然の要求だが,金正日将軍自身が絡んでいると思われるから,将軍の処罰は,占領でもしない限り事実上不可能ではないかと思われる。
実行犯の処罰も,命令者を謝罪のみで不問にしてはバランスを欠くので,現政府と交渉する限りこれも不可。
結局のところ,現政府と取引するなら,Aの司法取引以外は考えにくい。補償である金銭問題は,戦後復興援助金の中から控除するのが現実的対応と考えられよう。
こちらの立場を強くする工夫としては,前述の法律等の他,国内世論を次第に強固論に誘導することは必要と思われる。彼らは当然世論の動向を見ていよう。政府はこれを背景に臨む事は交渉を有利にしよう。世論が強固であれば交渉者は安易な取引は非難されるのでできにくいと普通の神経の持ち主なら考えよう。
取引の条件として,日本人全員の救出を考えると,次の条件1は欠かせないであろうと思われる。問題はこれを如何に認めさせるかにかかっていよう。これには,如何に瀕死の状態でも敢えて甘受するから引き渡して欲しいと胸襟を開いて説得することか。国民に対しても,非難を受けることを覚悟の上情報を明らかにして救出の機会を与えてくれたことに満足をして欲しいと,政治生命をかけてもお願いする位でないと彼らも「いない」と白を切ることを決め込むかも知れないな。何がよりよい選択かを考える必要があるのではないかな。今からできることとして。勿論,彼らの非道を認めるわけではない。非難すれば話し合いでの救出が難しいと考えるからに他ならない。
※1.被拉致家族の生存確認には国際機関(日本の捜査当局を含む)による制限なき捜査を当局が保障する。これは北の言上が本当かどうかの検証のために必要。
※2.拉致被害者への補償はこれを日朝国家間で金銭を以って解決し各個人へ補償する。また,関連法を適用し自立を援助する。
核問題
彼らがこれまでテロ政策を推進し,核兵器やミサイルなどを開発して脅そうと考えたから日米を初めとして国際社会から強固な態度で迫られているのだ。本来なら,平和国家なら原子力の平和利用は許されて然るべきだが,これを断固認めないと迫っているのは上の理由があるからに他ならない。北が,現在の軍事優先政策を改め民生優先にし,大量破壊兵器を然るべき国際組織の監視の中で共同廃棄作業を終え,近隣諸国を脅すなどという馬鹿げた政策を即刻改め,関係諸国と国交を回復し,さらに国際社会からの信頼を回復し,平和国家として認められた後なら,原子力の平和利用も認めても良いとの考えは誰しも同じと思えるが。しかしながら,これに至るには相当な時間の経過を必要としよう。ただし,国際機関の査察受け入れは前提であろう。要するに彼らしだいということであろう。(/16.3.4-8)
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第10章 イラク問題は戦後を規定する(15.3.3-16.4.14)
暴君の誕生
1979年イランでイスラム革命が起こり,パーレビ国王は亡命する。これまで,アメリカはソ連を封じ込めるために,トルコ・イラン・パキスタンのラインで対抗していた。ところが,この一角がくずれ,しかも,イスラム革命の影響は周辺のイスラム諸国に波及する恐れが生じた。その頃のイラクは,イスラムとは一線を隔し,西洋の近代化を推し進めるフセイン政権が誕生したばかりであった。そこで,アメリカはこのイラクに注目した。米国防長官ラムズフェルドはイラクに飛び,アメリカの防衛ラインに組み込んだ。かくして,アメリカというバックを得たイラクはイランに攻め入り,八年に及ぶイラン・イラク戦争は火蓋を切って落とされた。イランは元々アメリカに援助されていた国だから,革命が起こったとはいえ武器は強力だった。これに対しイラクはそれまでアメリカとの繋がりはなかったから武器は劣っていた。イラクが苦戦するのは自然の成り行きだった。そこで,アメリカはイラクを支援して,イスラム革命をつぶそうとした訳だ。この間にイラクはクルド人を毒ガスのモルモットにし5000人殺害したが,同盟国ということで,この殺害を黙認した。して,サダムはイラン・イラク戦争で国際条約で使用を禁止されている,開発した毒ガス兵器(マスタードガス,VXガス)を使用した。元々,サダム・フセインという男は,政敵を次々と倒し,独裁権力を手に入れた人物であって,ヒトラー型の人物なのである。こうしてサダム・フセインは,アメリカをバックに独裁権力を欲しいままにするところとなったのである。暴君の誕生である。彼が侵した誤りは,何をしてもアメリカは,対イランの関係から,許されると奢ったことである。元々,アメリカはイラクを利用しようとしたに過ぎないのであって,ソ連が90年に崩壊した後は,その価値は半減していた。状況の変化を見誤ったのだ。
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クウェート侵攻の誤算
92年8月2日,突然100万のイラク軍はその一部がクウェートに侵攻した。クウェートはイラクの領土だと,フセインは思っていた。自分たちの領土を取り戻すのだと。だが,クウェートはアメリカのアラムコを始めとする石油大資本が利権を持っていたのであるが,アメリカの反撃は予想していなかったのだろうか。酷暑のクウェートには米軍は来ないと考えたのであろうか。反撃を受けても勝てると思ったのであろうか。サダムは何故侵攻したのだろうか。八月を選んだのは,酷暑を考えてのことだろうが,一年を考えれば涼しい季節もあろう。その当たりをどう考えたのであろうね。既成事実を作ってしまえば諦めるとでも思ったのであろうか。アメリカは執念深い国であることを知らなかったのであろうか。疑問は深まるばかりであるがいずれにしても,判断を誤ったことになる。
この鍵は,ソ連のアフガニスタン撤退に伴う大国の威信低下とソ連崩壊での冷戦構造の崩壊,イスラムの絆な,新たに手に入れた毒ガス兵器などの化学兵器や疸素菌などの細菌兵器にあったのかも知れない。自信を深めたと。アメリカの力「軍事力と政治力」を甘く見たのであろうか。サウジが基地を提供するとは考えていなかったのであろう。アメリカのブッシュ大統領は多国籍軍を編成し,「砂漠の嵐作戦」は実行された。米軍の力は圧倒的であった。誘導爆弾により対空兵器や軍の施設は粉砕され,空爆は,はげたかのようにイラク軍を襲った。実況放送はまるでゲームの世界のような感じで茶の間を独占した。パワーの差は圧倒的であった。地上戦では,劣化ウラン弾が使用された。が,これは米兵をも傷つけた。戦後極めて多数の米兵は放射線病にかかったのである。地下壕もバンカーバスターの餌食となった。こうした中で,誤爆により,多数の民間人も殺傷されていったのである。米軍を主力とする多国籍軍は,イラクの国境を越え,イラク南部の都市バスらに向かった。イラク領内に多国籍軍が入ると,国際世論の風向きは変わっていった。結局,ブッシュは,独裁者「サダム・フセイン」を引きずり落とすことなく,「砂漠の嵐作戦」は終了することとなる。日本は「130億ドル」を負担したが,評価されることは無かった。外交的敗北である。
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したたかなサダム・フセイン
彼は,終結にあたり国際査察の約束をした。たくさんの守るべきことを要求されたが,のらりくらりとしてほとんど守らなかった。その結果は化学兵器の蓄積,ミサイルの増強,テロ組織との連携だった。これ位なら,守らなくとも通るだろうと,考えた上での違反と断言してよいであろう。要するに,なし崩し的にさまざまな国際約束を反故にしてきたのである。小さな違反を繰り返し,結果として,大きな違反としてきたのだ。
米国を中心とする国際社会はこれに対して警告を発してきたのだが,彼は守ろうとしなかった。守る気がないのである。一方的に押し付けられたと思っているからだ。国土は日本より広いのだから,隠そうと思えばいくらでも隠せるのである。
現在,国際査察団のやっていることは,正にイラク国土全体に対する鬼ごっこと同じことである。秤にかけながら,攻撃反対派に論拠を与えるために,協力している姿勢を小出しにして,なし崩し的に,国際約束を反故にする算段なのだ。幸い,世界中で反戦平和を叫ぶ,馬鹿な民衆がいっぱいいるからね。さぞかし,サダム・フセインはにんまりしていることであろう。
イギリスの首相「チェンバレン」が対ドイツ宥和政策を取ったのも,聞くところによると,世界の「反戦の声」があったからだが,歴史は繰り返すということか。ドイツ,フランス,ロシア,中国に対イラク利権を与え,国際社会の分断を図る「サダム・フセイン」はしたたかだ。
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テロとの戦いを放棄した利権を追求する国家群
フランス,ドイツ,ロシア,中国は2000年9月11日のテロを忘れたかのようだ。中でも,フランスのシラクは第二次世界大戦でドイツから蹂躙され,アメリカに助けられ国土を回復し,安保理の常任理事国の地位をアメリカによって与えられたことを忘れたかのようだ。物覚えが悪いのであろう。アメリカにしてみれば,テロ国家イラク側に立つか,アメリカの側に立つかを,今見ていることであろう。イラクの持つ化学兵器は,国際的なテロをやる者にとって,極めてありがたいと考えるであろう。アメリカにとって,いつどこから狙われるか分からないから,これに使える大量破壊兵器(毒ガスや細菌兵器)の存在そのものが脅威となっている。彼らはこれを隠し持っている。アメリカは,自国の安全とともに自由と民主主義を守るために,戦うであろう。破壊し尽くすまで。「貿易センタービルを忘れるな」であろう。
彼らが主張する,査察の継続はイラクを利するだけである。後に伸ばせば,有利に戦えるとサダム・フセインは考えているのだ。だから,小出しにして,引き伸ばし戦術を取っているのだ。なにしろ,遅れれば遅れるほどイラクの気温は高温になり,四月を超えれば日中は40度にもなり,戦車の中は更に5度温度が高くなる。更に,場所によっては50度にもなるという。引き伸ばせば伸ばすほどイラクにとって有利,逆に,アメリカにとって不利となるのは明らかだ。イラク人は暑さには慣れているが,アメリカ人はそうではないからだ。
アメリカはいつまでも不利になることを座視してはいまい。自国の兵士を危険にさらす結果となるからだ。
フランスらのやっていることは,アメリカに仇なすことであることがこれで分かろう。戦後,アメリカはこれに応えるに違いない。誰が敵で,誰が味方かだ。
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イラクの戦後を見据えて
まもなく,アメリカは攻撃に踏み切るであろう。サダム・フセインがいる限り,アメリカの安全は脅かされると考えているからだ。フランスやドイツはイラクに味方している限り,テロには遭わないし,イラクにある石油の利権も確保できると考えている。
これに対し,アメリカがイラクを攻撃するのはイラクに親米政府を作り,世界第二の石油埋蔵量を有するイラクの石油を支配するためだと,言いがかりを付け,アメリカの野心をことさら強調する者がいる。が,こう主張することは,国際世論を分断するイラクの戦略なのである。
アメリカの支配する石油は圧倒的で,理由もなく国民の犠牲を払ってまで支配する必要などありはしない。こういう論陣を張る者はイラクの回し者である。そもそも,クウェート侵攻が無ければ,「湾岸戦争は無かったし,イラクが国際査察を誠実に守り,開かれた国として,どんな国際査察に対しても,進んで協力し,科学者の海外での聴取にも素直に応じていれば,少なくとも,攻撃の口実は与えないのだ。口実を与えるようなことを自らやったことが悪いのだ。悪事を働けば疑って見られることは人間の習性である。であるから,なおさら,疑われるようなことをイラクはしてはいけないのだ。イラクはアメリカを甘く見て,これを怠ったのだ。これはイラク自身の不明ということ。知恵が無かったのである。簡単にいえば,つけ込まれたとすれば,要するに,サダムが馬鹿なのだ。
だが,アメリカが攻撃に踏み切っても,フランスやドイツはアメリカに敵対して,イラク側に立って参戦するとも思えない。ロシアや中国とて同じである。戦後彼らは発言権を失うであろう。なぜなら,何の解決にも役立たなかったばかりか,解決の邪魔をしただけであるからだ。
アメリカは,賛同した国からなる新たなる国際組織の樹立に向けて立ち上がることも有るだろう。二十一世紀に向けて,テロとの戦いの世紀として,相応しい組織を構築する必要があるとして。
国際テロの解決に何の役割も果たせなくなった国際連合は既に使命を終えているのである。
15.3.14加筆
アメリカが何故「テロ」をこれほどに問題にするかは明らかである。冷戦が終わった今,国としてアメリカに戦争を仕掛ける国など,圧倒的なパワーの差を考えるとありえないのである。その中で唯一の脅威は「テロ」なのである。これを証明したのが,「2001.9.11 貿易センタービル爆破と国防総省,ペンタゴン」への攻撃であったのだ。アメリカに敵意を持つ組織が「脅威」なのである。だから,アメリカが譲る訳は無いのである。テロの手段となる,化学兵器・細菌兵器・核兵器はテロ組織に渡る事が,アメリカの脅威なのだ。だからアメリカは一歩も引かないであろう。これをフランスやドイツは見誤っている。いつまでも反対するなら,アメリカは彼らを敵とみなすことになる。彼の国らは気をつけた方が良い。このままでは,サダムのために国際社会は深刻な危機を迎えるであろう。して,攻撃によってサダムが取り除かれた後,新しい政権は当然,サダムを間接的に支援した国を友好国とは見ないことになる。アメリカこそ解放者となることは明らかである。新政権はアメリカを守護者と考えることになる。当然のことだが,これを邪魔した国は,利権を剥奪されることになる。当たり前である。
問題はそれだけに終わらないであろう。戦後,経済的な報復が陰に陽に相互に繰り返されることこそが危険なのである。共通の敵「ソ連」がなくなったことで,欧州のフランス・ドイツ同盟は,アメリカに勝手にはさせないと,自己主張を始めたのである。危険な兆候だ。ロシア,中国はどうでるか。この2国は適当にくっついて離れ,できるだけ米国を敵に回さない算段を図ることになろう。
ドイツ・フランスはなぜかくも激しくアメリカに反発するか。それは,3.8億人を超える統一欧州,ローマ帝国の再来を統括する盟主としての自負があるからである。さらに統一欧州に対して,アメリカの介入を排除したい思惑があるのである。加えて新たに加盟する予定の国々はアメリカを頼りに思い,解放者と考えているから,なおさら存在感を示す必要があるのだ。要するに虚像の大国の統治者のつもりなのであろう。
憂鬱な時代の始まりを予感させるに十分である。(/3.14)
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我らの取るべき道
日露戦争の後始末に絡んで,唯一起債できたアメリカに戦債の起債のおり,満州での利権をアメリカに確約しておきながら,国内世論の反対に屈して,最終的にこれを拒否して,アメリカの逆鱗に触れた。以来,陰に陽に日本をアメリカはいびることになった。結果は,大東亜戦争(日中戦争,太平洋戦争)という多大な犠牲を蒙る事になったのだ。日米同盟はこの犠牲の上に,最終的に日本が掴んだ命の綱であることを忘れてはならない。信頼を裏切るようなことをすればどうなるかを証明している。世の中は国際社会といえども,全て利害で動いているのだ。人間は感情を持った動物でもあるから当たり前なのである。
米国支持は早すぎるなどとして,自民党総務会長は川口外相を批判したが,小泉首相を批判したのである。この人物のなんと日和見的なことか。コウモリは最終的には,獣にも鳥にも仲間はずれにされたことを忘れたのか。
早く米国支持をすればするほど,その支持は金となり,遅くなればなるほど,それは鉄以下となる事が分かっていない。国会議員を前にして馬鹿呼ばわりははばかるが,国家戦略を考えないお人よしだ。
橋本元首相は,事もあろうに中国に出かけて行って,中国の意向を伺い,国外から日本のイラクに対する対応を批判した。まったく持って,日中友好議員連盟の会長らしく,人民中国の走狗であることを証明してしまった。北から核ミサイル攻撃を受けたとき人民中国は反撃して日本を守ってくれるというのであろうか。馬鹿か,向こうは同盟国だ。日本を守ることはあり得ない。
これが自民党大派閥の長であることは日本の不幸である。彼が議員でいる限り,中国の意向が日本の政治に反映するように力を傘にごり押しするつもりだろうか。こういう議員を外国に篭絡された奸賊議員というのだろう。日本の国益など考えてはいない。日本の巨額な対中国ODAの見返りに,中国に招待されて鼻薬をかがされて帰ってくるのであろう。外国から賄賂を貰い外国のために働くエージェントみたいである。本人はその自覚すらないであろう。自分は,日中友好のために働いているのだと,胸を張るつもりだろう。友好もいいが言いなりになることは,友好を深めることには決してならない。同じ批判でも,国内で言った総務会長の方がましである。あんなところで言えば,橋本は人民中国の代弁者と人は見るであろう。私も,勿論そう見るね。
北朝鮮からミサイル攻撃を受けたとき,アメリカから『間違ったのだろう,様子を見よう』などと言われたらどうするつもりだ。困っているときアメリカを助けないなら,こう言われても文句は言えないであろう。「助けてくれない国など,何で助ける必要があろう」と,考えるであろうね。自民党総務会長や橋本元首相は日本に危ない橋を渡らせようとしている。
断っておくが,悪いのはイラクなのであってアメリカではない。イラクは侵略者でありテロリスト支援国家なのである。その上,独裁者として,イラク国民の人権を踏みにじって,反論なども言えなくしている。彼を取り除くことは,国際正義にかなっている。
日本の取るべき道は,同盟国として,対米支援しかありえない。お茶を濁すなら国家百年の王道を踏み外すことになる。
カモフラージのためには,多少はブレーキをかける人物がいても良いが,国の意思決定としては対米支援以外の選択肢は無い。
15.3.12-3.13加筆
国内世論は,反戦平和を唱えるものも結構いる。これ自体は正常だと思うよ。戦争よりは平和が良いのに決まっているのだから。だが,考えなくてはいけないことは,イラクのフセイン政権をこのままにすることは,それ以上に危険ということだ。彼らは簡単に持ち運べる,化学兵器や細菌兵器を大量に隠し持っている上に,テロリストとつながりがある独裁政権だということである。彼の一存でどうにでもなる事が危険なのだ。もう一つは,北朝鮮の問題だ。日米の信頼関係を損なえば日本の安全は保てないのだ。安全は何よりも重たいのである。日本は例え,単独での攻撃でも米支持以外は日本を危うくする。日米の連帯以外の選択はないということを,言を尽くして国民に説明しておくことだ。して,世論を米国支持に向けさせねばならない。逃げてはいけない。歴史に名を残すことができるかどうかはここ数日の決断が決定することになろう。日本を破滅に追いやる決定だけはしないで貰いたい。
日本が,仮に核武装するにしても,現在の脅威にはアメリカを除いて対応はできないのだから,選択の余地は無いのである。国民には現実を見せ,理解を求めることである。世論は間違うことも有るのは現実では有るが,誠心誠意言を尽くせば,世論を変えることも可能であろう。間違うこともあると,切って捨てるつもりは無いと思うが,あれでは言葉が足りないよ。そう言えば国民は怒るのではないかな。
信頼関係があればこそ守ってくれるのである。
国民を説得することは簡単だよ。
まず,イラクは12年間国際査察を踏みにじってきた。期限を切ったにも拘わらず,守るべきことをないがしろにして,今日の事態を招いたのです。悪いのは,独裁者フセイン大統領であり。テロリスト支援国家イラクである。アメリカではない。現在,イラクが小出しに,査察に応じているのも,アメリカ軍の断固たる姿勢と30万にも及ぶ米軍の展開という圧力があってのことである。独裁者サダム・フセイン大統領は,これがなければやりたいようにやる人物なのだ。最終的に決まった訳ではないがイラク攻撃は素直に武装解除に応じないための,武力をもっての強制武装解除なのだということを理解する必要がある。もっとも,攻撃の前に,全ての武装解除に応じれば攻撃は無い。
アメリカの支持をしなければ,アメリカの北朝鮮に対する盾は期待できない。北からミサイル攻撃を受ければ,日本には迎撃能力がないから多くの国民が死ぬことになる。「拉致」家族の解決も難しくなる。
アメリカの支持をするということは,アメリカの北朝鮮に対する盾を有効にすることだ。『条約という紙に書いてあるからアメリカは日本を守るというものではないのです。信頼関係が無くなれば,アメリカは条約に従って日本を守ってはくれません』と,話して,『皆さんはどちらを選びますか』と,正直に国民に語りかけるのです。これを表現を変えて何度も国民に語りかけるのです。何度も聞いているうちに,これで国民は思いを共有するようになります。人間の脳はそのようにできているのです。納得すると考えますよ。
ポイントは,ブッシュ大統領が敵対しているのは,イラク国民ではなく,サダム・フセイン体制であるということ。米国支持が北朝鮮のミサイル攻撃から日本を守ることになるということの二点である。
アーミテージ国務副長官も言ってくれているではないか,日本に対する攻撃はアメリカに対する攻撃として対処すると。心強い言葉である。日本にとって,どんなに心強い言葉であることか。こんな言葉を他のどの国が言ってくれている。無いであろう。日本は友人であるとも,ありがたいことである。これに応える言葉は,『アメリカの考えは日本の考えと同じです』であろう。日本はアメリカの永遠の友人で同盟国でありたい。
この問題の一番良い解決法は,サダムフセイン大統領の外国亡命であるが。ヒトラーと同じように,どんなに国民を犠牲にしても最後まで戦おうとするであろう。これが,身勝手な自己愛型独裁者の特性なのである。もし,愛があるなら,潔く身を引くであろう。彼が冷酷で身勝手な独裁者であることはまもなく証明されるであろう。
頑張れ小泉さん。今,本質を見据えた外交が問われている。(/15.3.12-3.13)
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独裁者の本質(H.15.3.12-3.13)
歴史上には幾多の独裁者が登場しては,功績を残した人物もいるが,その多くは災禍をもたらした場合が多いのではなかろうか。勿論,それなりに支持を得た部分もあったから独裁者に成れたのであるから,功績もあったわけだ。いくつかの例を挙げ,彼らの持つ人間性としての本質を考えてみることにする。
独裁者として名を残すのは,古くは王朝の創始者は何れも,絶対権力をもつ独裁者であったから,その数は膨大なものになる。
中国で言えば,秦の始皇帝。彼は戦国の世を統一した人物として歴史にその名を残してはいるが,武断政治をし,多くの人を殺したことにおいて,歴史に名を残す最初の人物かもしれない。その末路は哀れである。わずか30年そこそこで王朝は絶え。彼の死体は蛆が湧いてなお抗争のため放置されたと,司馬遷の「史記」は伝えている。
同じ権力者となった,漢王朝の創始者となった,農民出の劉邦は,楚の貴族の出である項羽と覇を争ったが,項羽が多くの人を殺害したことに比べ,彼は無益な殺生はできるだけ避けた。結果は人望を集め戦いに最終勝利を収め漢王朝初代皇帝となる。して,その治世は,前後合わせて,約400年続く事となる。王朝の長さは,即ち創始者と受け継いだ者の徳の高さを示すものであろう。
ひるがえって,我が大和朝廷はと言えば,漢王朝より遥かに長く,その権威による治世は1400年を優に超える。その徳は,劉邦の系統の比ではない。考えてみよう,聖徳太子の「和を以って貴しとす」の意味を。神道と仏教の融合を。宗教対立を排除した先人の偉業はすばらしい考えである。西洋においては,血を血で洗う宗教戦争が絶えることが無かったことを考えると。古代天皇の考えは立派な考えであることが分かろう。宗教は人間のために有るのであって,宗教のために人間が存在するのではない。宗教のために対立抗争するなど愚の骨頂である。
話を戻すが,秦の始皇帝を覇道に生きた人物とすれば,劉邦は王道に生きた人物といえよう。この違いはどこにあるのであろうか。勿論,人間性の違いなのである。簡単に割り切れるものではないが,概要を捕らえ現代に投影することはできる。時代が変わっても,人間そのものはそんなに変わるものではない。
覇道型独裁者の主な特徴を挙げると次のようになる。
@冷酷で猜疑心が強い。
A自己または家族・親族・同族の利益中心の考えが強烈である。
B自己の利益や目的達成のためには,一般民衆はおろか重臣といえども殺害することや犠牲にすることはなんとも思わない。
C保身や体制維持のために,住民らの監視システムを作り上げる。
D厳罰という恐怖心により忠誠という人心の掌握を目指す。
Eそれなりの指導理念を有する。
F自己の神格化を図る(銅像などを建立させるのを含む)。
などが主なものと思われる。
該当する項目が多いほど覇道度が高くなる。(/15.3.12-3.13)
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開戦後の対応(H.15.3.24)
3月20日対イラク戦が始まった。独裁者はやはり,国民の犠牲などは考えず,政権にしがみつく方針をとるであろう事は,当初より想定されたことであった。小泉首相は取り敢えず,米国支持を鮮明にしたことで,日米同盟を確保はした。
が,これからの政府の対応はどこまで,アメリカとともにあるかを,問うリトマス試験紙であることを見ているに違いない。即ち,大使館,イラクの資産凍結の問題に対する対応である。現イラク政権と米・英らは戦争をしているのであり外国との関係でこれ以上最悪の事態は無い。だから,当然のごとく,大使館閉鎖とイラク資産の凍結をアメリカは求めてきたのである。
これに対して,日本が,現イラク政府と対決している姿勢を明確にすることは,大使館の閉鎖,現政府の外交官追放,イラク資産の凍結である。あいまいにするなら,口では米国支持と言いつつ,現政権を裏では認めていることになろう。我々が決別するのは,現サダム・フセイン政権であって,イラク国民ではない。
現政権はいずれ崩壊し,新しい政府が必ずできるのである。外交関係は,この政府と結べばよいし,凍結保全したイラクの国内資産はこの新政府に引き継がせれば良いのである。米国と歩調を合わせて,非道な独裁政権は許さないとの毅然とした姿勢を示すことは,日米同盟を不動のものとしよう。北を抱える日本としては,日米関係を不動なものとするは死活的に重要と考える。「非人道的,テロ支援政権は許さない」との北朝鮮に対する日米共通のメッセージでもある。多くの国が,アメリカの要請を断る中で,アメリカと歩調をともにすることこそが重要なのだ。アメリカは日本を真の意味で最も信頼できる友人と考えよう。そのことこそが重要なのだと思いますよ。私なら,『ブルータスおまえもか』と,アメリカに言わせないね。こと安全保障に関しては,日本とアメリカの利害は,完全に一致しているのである。アメリカ抜きの国際連合は何の力もありはしない。重要なのは日米同盟,次に国際連合なのである。もっとも,国連は空中分解する恐れがある。各国の利害が対立しているからである。早くも,アメリカのイラク駐留は認めないなどと抜かしている,フランス,ドイツ,ロシアなどがあるが。では,アメリカが駐留を続けた場合,これを攻撃するつもりなのであろうか。ないであろう。要するに負け犬の遠吠えなのである。我々は一貫して,アメリカ支持でよい。それが国際正義である。今,国際社会は再構築の時を迎えている。
イラク大使館閉鎖と大使の追放,資産凍結は一時的なもの。何よりも,現政権と決別し,新政権との関係を構築するとの姿勢は,新政権から歓迎されよう。して,開放され自由となったイラク国民からも歓迎されることになろう。外交とは,現在を見てする必要はあるが,常に先を見越して展開する必要がある。でないと,全てが後手に終わることになろう。今こそ戦後のイラクを見据えた外交が求められよう。適当なイラクの担当者を残せば交渉はできる。大使である必要は無い。大体,フセインという男は,在日大使の言うことなど聞く男ではない。現に,亡命の米提案に対し,言葉を濁しただけで軟禁状態にされた要人もいるとのことだから,彼の人は対米強固路線しか聞く耳などないのである。
現政権への働きかけ云々,と川口外相は言っていたが,それは,相手が大使である必要は無い,大使館を代表部などに格下げしても十分に伝わる。その際,代表部は規模を縮小して,場所も別にし小規模とするのが良い。台湾や,北朝鮮の扱いに習うだけで十分。大使がサダムを弁護している現況では,サダム・フセインの息のかかった人物が大使であると考えざるをえず,即刻追放でも良いくらいだ。滅び行く政権,国民を虐殺ないし虐待した政権に同情は不必要だ。イラク国民を大量に殺害した,サダム・フセインをイラク国民は英雄などにするはずは無い。冷酷で敗れた国の指導者は罵声を浴びせられることは有っても歓迎されることは無いのである。ヒトラー,ムッソリーニ,チャウシェスクなどの末路を見れば分かろう。評価される道があるとすれば,『国民に,これ以上の犠牲を強いることは,私の望む処ではない』として,潔く無条件降伏することだ。が,彼にはそんな度量はないであろう。彼の末路は,「爆死,暗殺,処刑,自殺,逃亡,亡命」などが考えられよう。この内,最もまともな終わり方は亡命であろう。上の三人は自殺・処刑に終わっている。
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イラクの戦後処理(H.15.4.10-4.11)
4月9日バクダットは米軍の猛攻の前に陥落した。大勢の市民が米軍を歓迎している姿がテレビで報道されている。サダム・フセインの像・肖像は各地で引き摺り下ろされている。数限りなく国民を殺し,政敵を殺し,捕虜になった帰還兵を殺し,スポーツイベントで負けて帰国した者を拷問の上に殺し,五千人のクルド人を毒ガスで殺し,湾岸戦争で蜂起した国民を虐殺し,殺人による恐怖政治を欲しいままにしてきたサダム・フセイン体制の呪縛が解けてきたのである。今や,予見されたことでは有ったが,米軍は圧政者サダム・フセイン大統領からの解放者となったのである。これが恐怖政治を行ったサダム・フセインに対する市民の本音である。
日本の報道関係者の中には,サダム・フセインは米国と戦った英雄として称えられる。などと抜かした「間抜け」もいたが,本質を見ることのできない報道関係者は,国民に誤った情報を垂れ流し続けたことになる。頭が狂っているからこうなるのであろう。いらぬ感情を抜いて,事実を報道することが重要なのだということの証であろう。
いよいよ,これからのイラクの統治をどう展開することになるのかという,各国の利害がぶつかり合う国際政治の修羅が待ち構えている。仏・独・露は自分たちの利害を盛り込むために,国連による統治を声高に唱えている。中国もだ。仏は四月一日,独は四月五日にそれぞれ軌道修正をして,同盟国米英を支持しているなどと節操の無いことを言っている。イラク戦の見通しがたって,フセインは持たないと判断したから方針を変えたのだ。何と手前勝手な両国であろうか。国民は八割以上が反戦,結果としてフセイン体制のイラクを支持しているぞ。世論に従えば,あくまで戦争反対,結果的にフセイン体制のイラク支持のはずだが。我々は,こんな指導者の下にいなかったことをまず幸いと言うべきであろう。
日本の芸能人の中には,この戦争に反対し,結果的に悪魔のごときフセイン大統領に声援を送った人達がたくさんいる。私さえ知っている「氷川きよし」などもそうだ。正しいまともな判断ができない人間を作り上げた戦後教育の被害者であろうか。共産党などは今でもそうだ。彼らは独裁政治とは切っても切れない関係,共産党による一党独裁が究極の目標,にあるからサダム支持なのであろうか。サダム・フセインはスターリンの熱烈な信奉者である。彼の独裁政治における恐怖政治はスターリンに習ったのである。戦争に反対と言うことは,実は暗に独裁者サダム・フセインを支持するという意味があるのである。米英の判断は正しいし,これを完全に支持した日本の判断も正しかった。さて,戦後の統治はどうあるべきや。
暫定政府の構築
まず,現状の正しい認識から始まらねばならない。現在,イラクの政治組織,軍事組織,警察組織は悉く崩壊している。この中で,明日からでも治安を守らねばならないことは言うまでもないことになる。となると,取り敢えず治安は米英軍がしないことには始まらない。現場にいる彼らがする以外には考えられない。幸い米英軍は解放軍として,多数の市民によって支持されている。従って,当面,米英軍が治安維持の主体となる必要がある。
明日からでも国民の生活の糧を心配をする必要がある。援助物資の受け入れ組織と,配給組織である。これも既に米英軍は現地の人々を雇い既に始まっている。人々を飢えさせる訳にはいかないから,当面米英軍がしなければなるまい。これが現実的対応であろう。
その他の政治組織・教育組織・保健組織はどうか
まず,政治組織は中央のスンニ派,南部のシーア派,北部のシーア派・クルド族があって,急に一つになってまとまれる状況にも無い。ここは,米軍のバックの下にイラク人の各派,各民族のバランスを考慮に入れて,取り敢えず暫定政府を作ればよい。が,適当な行政の専門家が見つからなければ,イラク人の助言者の下に米英を中心とする専門家が当面の間統治するのもやむを得ないであろう。これと平行して,基本的人権の尊重,独裁を生まないための三権の分立,大量破壊兵器を排除した文民統制の軍隊を規定した,民主的な憲法の起草も図る必要があろう。
イラクは独裁者サダム・フセインを産んだのであるから,これまでのシステムを作り替える必要がある。教育は民主主義的な教育内容にし,独裁を生まないための教育内容とし,イラク人を頭から改革する必要がある。権力を分散し,集中を排除する。平和主義,文民統制の軍事組織などを教育からして進める必要があろう。先進諸国の自由と民主主義の雰囲気の中で学んだ人達が,教育を支えることができれば更によい。
要するに,周辺国に脅威を与えない平和愛好国家に作り変えることは,国際平和に貢献しよう。
ここで,仏・独・露・中国などはイラクの恐怖政治を行っていたサダム・フセインを結果として擁護した訳だから,イラク国民からは解放者ではありえない。彼らがイラクに首を突っ込みたいのは利権を確保したいからだが,イラク国民の人権を踏みにじることに荷担した彼らに出る幕は無い。せいぜい恨まれないように,人道援助物資を送り届ける位にしておくことが賢明と考えられよう。
再建の主人公はイラク人自身であるが,無秩序からの再建には国際社会の援助が必要である。我々としては米英と道を同じくしてイラク再建の援助をすることだと考えますね。国連の関与は人道援助のみでよい。各国の利害を押し付けて,イラクをもみくちゃにしないことがイラクの早期再建にはプラスである。再建を保障するパワーは米英軍に他ならない。
クルド問題
今回のイラク戦争では,国境線を変えないことが前提のようだが,イラクの独裁政権のもとに弾圧を受けてきた,クルド人のイラク人に対する憎悪は簡単には消えそうにない。私としては,イラクを連邦制にして,クルド人居住区を一つの連邦にして,将来連邦から離れて独立することも可能とするのが国際正義と考えますね。この問題は,トルコ,イラン,シリアも抱えているから,これらの国も,クルド人の自治権を高め,連邦制の一つの連邦とし,将来は独立も可能の道を開き,クルド人が一つの国家にまとまれる道を作っておくことが国際正義と考えてはいる。大体,第二次世界大戦は,民族自決の戦いであったはずである。ならば本来は,第二次世界大戦後独立しているべきであったのである。
トルコはクルド人はいないと,彼らを弾圧し開き直っている。トルコは日本にとっては友好国なのであろうが,彼らクルド人に自治を与え,連邦制に移行して,将来は独立させ,これと友好的な関係を構築する道を推進するのがトルコのためだと考えるね。されば,EU加盟も障害は減ることであろう。二十世紀の精神は「民族自決」なのである。トルコにとって領土が減ると考えるのであろうが,これは考え方次第である。友好関係を不動のものとすれば,統一クルドはトルコにとって,更なる商圏の拡大を意味しよう。
日本は,敗戦によって,海外領土や広大な影響国を失ったが,戦後失った以上の商圏を獲得できたのである。その道は,相手国を尊重し,友好関係を再構築することに努めたからではなかったか。であるから,たとい領土を減らしても,これを友邦として迎えれば良いではないか。これがトルコの取るべき道と考えますね。されば今以上に豊かさを享受できる道が必ずある。
北部のキルクーク,モスレなどの主要都市は元々クルドのものだった。トルコはキルクークの油田から石油を輸入しているから,クルドがこれを支配することには反対しているという。ずいぶん身勝手な言い分だと考えるね。クルドが力を持つことが問題と考えているようだ。これは,国内のクルドを弾圧していることから来る当然の帰結だが,これは正義ではない。即刻,弾圧政策を止め,クルドと和解する道を選ぶことだと考えるね。
力で,異民族を押さえ込む政策は,21世紀に相応しくない。むしろ彼らを尊重して独立を助け,友邦としてこれを遇するのが賢明な方法だ。されば石油の輸入は何の問題もなくなる。アメリカがこれを担保するのは良い方法と考えられよう。
我らのイラク復興への取り組むべき道
日本の中には,国連決議があってから,要員を出すべきとの言を弄す自民党長老「野中広務氏」などがいる。国際社会の考えが一致していて,すぐにも話がまとまるのならそれも良いであろう。が,そんな状況に無いことは,イラク戦争の経緯からして明らかだ。こんなことを言っていると,「やる気が無いからそんなことを言っているのだ」と,言われるのではないかな。待って話がまとまらず,決議も出なければどうするつもりだ。仏独露に気兼ねなどしてどうする。かの国らは,国益で判断して動いているのだ。平和主義でもなんでもないのだ。
イラク国民は食料・水・医薬品など,今すぐにでも必要な物があるであろう。各国の利害の調整に手間取り,結果としてイラク国民を困らせるのは良いことではないと考えますね。日本は独自の判断で必要と思われる援助をしたら良いではないかな。環境は変わっている。過去に捕われず判断して行く必要がこれからは益々増えるのかも知れない。
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総合戦略がない識者たち(H.15.5.13)
NHKの討論番組に登場する識者達の話を聞いていると,いち早くアメリカを支持したことは間違いだ。カナダのようにアメリカと密接な関係があっても,アメリカ一辺倒と見られないためにも支持しない方が良かったと言っている人がいたが,これは足元を見ない危険な考えだ。カナダの周りにカナダを恫喝する国など有るであろうか。メキシコとて同じである。こちらはむしろアメリカに近すぎて,しかも圧倒的な経済力を持つ国がアメリカであるということだ。こういう場合は,アメリカはあたかも発展して巨大になった日本にとっての中国のように見えるに違いない。仮にも友好国としても,常に脅威を感じているのである。従って,恫喝する国でも有れば別だが,そんな国がない状況では併呑される恐れさえある米国とはある程度の距離を置くのが良いのである。巨象の傍に寄りすぎては踏み潰される恐れがあるからである。カナダやメキシコが所謂小国の立場に立って考えるのはやむを得ない。むしろそれが自然なのである。それが生存本能というものである。日本の位置がカナダの位置にありカナダが日本の位置だったら,日本も同じように振舞えるであろう。肥えた豚に見える日本の傍にやせ細った狼にも見える恫喝屋の北朝鮮がいるのである。日本にとっての巨象である米国の傍にいて行動をともにすることがそんなに悪いとは思えない。北のミサイルに対して無防備である日本にとってこれが安全なのである。
では,永久にカナダのように振舞えないかと言えば,それは日本次第である。日本に対する第一次ミサイル攻撃に対し有効な迎撃体制が日本だけでできるのなら良いであろう。実際問題としては,GPSを使った精密迎撃ミサイル体系はアメリカ抜きに考えられるであろうか。この技術はアメリカの支配に有るのである。冷戦が終了したことによりアメリカはこの米軍の軍事機密を民間に開放したのである。しかし,その精度のさじ加減はアメリカが握っているのである。精度を落とされれば迎撃できるミサイルもできなくなる。いわば生殺与奪の権利をアメリカが握っているとも言えるのである。従って,アメリカが支配する兵器体系に依存する限り,アメリカの逆鱗に触れないように行動することが賢明である。日本人はカナダ人とは違い,白人ではない。過去には大戦も経験した。同じ決定をしてもアメリカの受け止め方は微妙に異なるであろうことは想像にかたくない。日本が真の意味でフリーハンドを有するようになるためにはアメリカの兵器体系に依存しない独自の兵器体系による防衛体制が整った後である。だが,これは政治に高度な影響力のあるアメリカの防衛産業との対立をも意味する。何しろ日本はアメリカから大量の武器を調達しているのであるから。日本という美味しい武器市場を失うことになることを,彼らは黙って見ているわけはないであろう。また,識別コードも異なる物にする必要があるかも知れないね。
これら全てをうまくクリアして初めて日本はアメリカに対してフリーハンドを有することになる。できないとは言わないがこれができるには長い時間が必要であるし,日米の利害の対立激化というリスクも背負う必要がある。このときは,日本から在日米軍がなくなるときであり,日本が巨大な軍事力によって防衛されるときである。勿論,巨大な人民中国という虎を前面にしてね。日本のかの識者たちにこの覚悟があるのならそれも良かろう。が,これには時間がかかる。当面は無理である。日本は経済規模が大きいから大国のように見えるがそれは大きな誤解である。日本は政治的にも軍事的(ミサイル防御はできないから貧弱な盾しかない)にも極めて小国である。この事実を踏まえて行動することだ。
「アメリカ追随」とか,「アメリカ一辺倒」をしていては,アジアの国々に云々というの話も識者達は言っていた。
これはおかしな議論だ。日本はいつから政治大国になったのだ。国際社会からの「いじめ」のように金だけは出させられているが,およそ政治的影響力などないに等しい。単に「打出の小槌」にされているのにすぎない。国連だって分担金こそ,約20%出していてアメリカを除く安保理の常任理事国全部を合わせた国より出している金は多いが,それに見合う発言権があるというのか。「権利の無いところに義務は無い」というではないか。かかる状況を放って置くこと事態なめられている証拠である。その上,旧敵国条項は生きたままだ。国連決議のないまま日本を攻撃することは加盟国に許されているのである。アメリカは分担金を滞納しているから,事実上日本は国連の第一のスポンサーなのである。こんなふざけた関係なら国連など脱退して,分担金など払わなければ良いのだ。後は,二国関係を積み上げていけば良い。常任理事国にしないのなら脱退すれば良い。
常任理事国に据えるというなら,その代わり国際紛争には必要なら,他の理事国と同様に自衛隊ではなく「軍隊を出す必要もある」。日本が自衛隊などと言っているから相手にされないのかも知れないが。国際社会の平和と安全の維持に責任を取らない国など常任理事国の資格は無い。日本もまた変わらねばならないということだろう。それだけの覚悟があるのなら主張も良かろうと考えるね。まだ今の日本にはその覚悟も準備も無い。こんな日本を諸国がまともな国として見るわけは無いのである。後始末や金は期待してもそれ以上は期待しないということ。現在の日本の姿はアメリカの保護国ないしは一州に過ぎない。それならそれでそれなりの生き方が有ろう。現況ではアメリカと行動を供にするしかない。現在の北朝鮮や中国のミサイルの的になっている日本の姿は,殻の無い貝にも等しい。身の程を知ることだと思いますね。
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大量破壊兵器の行方(H.15.6.9)
現在のところ,イラクから大量破壊兵器が見つかっていない。もともと無かったのではないか。あるいは有るとの証拠は無いとの諜報機関の報告を無視した。などと米国内外で米国等への風当たりが強くなっている。
問題は,この問題を政争に利用しようとする意図があることである。イラクに毒ガスなどが無かったとは言えないことだけは事実である。見つからないだけである。見つからないことが存在しなかった証明にはならない。なぜか。それは,クルド人への毒ガス攻撃があり,イランイラク戦争ではVXガスなどが既に使われいた。従って,彼らがかつて持っていたことは事実なのだ。だから,査察を国際社会は要求したのである。彼らはそれに真面目に応えなかった。となると,隠し持っているからだと考える人も国も現れることはむしろ自然と言えよう。本当に持っていないならば,サダム・フセインのイラク自身が積極的に無実の証明をしなければならなかったのだ。これをなおざりにしたから今次の結果を招いたのだ。イラク自身が墓穴を掘ったということができよう。
それとは別の視点から,私自身は国民の幸せを考えると,例え間違ったところがあったとしても,アメリカの攻撃によって,国民の虐待や虐殺を続け,恐怖政治を続けるサダム・フセイン政治体制が崩壊したことは良かったと考えている。イラクの多くの国民さえそうであろうことは想像に難くない。 アメリカ自身が我々の判断は正しかったのかと常に自問自答することは,この国の良さである。絶えず振り返り自省する。そのこと自体は良いことである。が,あまり萎縮しないで欲しいと考えている。悪いことは悪いのである。各国の主権は尊重しなければならないことは言うまでも無いことであるが,政治権力者は国民に対して何をしても許されるのか。と,逆に反問したいですね。私は,通常国民の幸せのためになる政治をし,社会通念上さほどに批判される状況がなければ最大限に国家主権は尊重されなければならないであろうことは当然である。だが,サダム・フセインが犯した犯罪(北朝鮮の金正日も同罪だ)は断罪して然るべき内容である。国民にその力が無ければ国際社会が手を差し伸べることは悪いことではない。そうでなければ下手をすると何代にも渡って国民の奴隷状態を継続せしめることになる。これはおそらく正義ではあるまい。
また,イラクの国土は日本より広いのである。その全てを捜索して対象物を探し出すことは簡単ではない。移動することも可能だし,見つからない前に処分することも可能なわけで,その痕跡の発見となると簡単ではない。発見できなくとも無かったことの証明にはならないのである。
16.2.8加筆
最近イラクで大量破壊兵器の捜索に当たってきた責任者が交代することに伴って,この兵器がなかったのかも知れないという発言をしたことについて責任問題云々を言う人が居るのは残念だ。彼はリストにあがっていた90%を捜索したが,まだ見つかっていないので不安になって,残り10%を捜索しても見つからないかも知れないと言っただけである。何年たったら歴史から学ぶのであろうか。
隠す人は分からないように考えて隠すのである。いくら探しても見つからないことは有り得るのである。地球を全てひっくり返すことなどできるはずも無いからね。また,既に捜索し終わったところに隠すことも可能だ。
これまでいくつの刑事事件がありました。その全てで証拠品は発見できましたか。できていないで迷宮入りになっている事件すらあるでしょう。また,王の墳墓は財宝も一緒に埋葬されているので,よく盗掘にあうが盗掘に会わないで数千年たって発見された場合すらエジプトで発見されていますよね。ツタンカーメンの黄金のマスクなら誰でも知っているかな。大英博物館に行って確認すれば簡単にすぐ分かることでしょう。お隣の中国でさえですよ。秦の始皇帝稜とされている兵馬俑もそうですね。今日まで発見されなかったからあのようにして保存されてきたのでしょう。日本ですら佐賀県吉野ヶ里の墳丘墓で発見された王権を象徴する直剣しかりです。このことの意味することはどういうことかお分かりでしょう。犯罪の証明は「使用したことをもって証明」となるのです。(/16/2/8)
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高くついた勝ちを急ぎすぎたつけ(H.15.9.10)
現在、米英軍を中心とするイラク駐留軍はテロリストの攻撃の的になっている。このテロリストはイラク一般国民と同じ姿をしている。駐留軍にとっては,いつどこから狙われるか分からない状況だから事は深刻である。日本軍が中国の南京における更衣隊に悩まされ掃討戦を展開せざるを得なかった悩みを現在味わっていることになる。このテロリストは自爆もいとわないから更に深刻な状況だ。
このテロリストは,サダム・フェダーインの残党、国外から侵入したアルカイダ,その他のテロ組織が関与しているようだ。この数の多さは,米軍が余りにも順調に進軍したために,彼らは戦う機会と時間がなかったために,戦死する機会が与えられなかったことによる。一方的な勝ち戦にも問題があることを教えている。いまさら言っても始まらないが,米軍はもっと苦しんでいるところを見せ,彼らをおびき出し,米軍の戦死者も水増しして,敵意のある者に戦意を抱かせ,戦場へおびき出し,やるべき戦いをする必要があったのだが,できるだけ早く終わらせようとしたしたのだろう。この戦いをできなかった者が多数いることがテロ攻撃の多さとなっているのであろう。
この方針が戦略として正しかったかどうかは,今後の展開によってどれだけの犠牲者が出るかによって判断されるだろう。
今から,駐留軍が取るべき方法は,イラク人による治安部隊をできるだけ早く十分な数まで増やすことだ。して,駐留軍は後方支援に徹することである。
もう1つはサダムの組織になっていた部族の長老以下の部隊を駐留軍の協力軍に組替えて行くことだ。彼らはサダムの天下だったから彼の支配下で生きるために協力したのに過ぎない。一部の筋金入りを除けば,天下が変われば人々は新しい環境に順応しようとする。これを排除しようとすると,やたらと多くの敵を作ることになる。できたらそっくり組織を利用するくらいの度量が必要である。多くの人は生きるために従っていたのに過ぎないからである。
暮らしが良くなれば感謝もし,協力もしようが,悪くなれば反発もする。
今のイラクの状況は,治安は最悪,サダムが放った犯罪者は十分にその真価を発揮しているところと言えるだろう。こういう中で一般民衆はどういう反応をするだろうか。アメリカに抗議していればテロリストから攻撃される確率は減少すると考えられよう。逆にアメリカに好意的な言動をすればテロリストに攻撃される確率は高くなると判断されよう。駐留軍は命の保障はできない相談だから,より安全な方法として人々は駐留軍批判に走ることになるのである。だから治安状況が変われば,人々の言動も変わるのである。現在の批判はある意味で彼らが生き延びるための批判である。駐留軍はそのところを甘受しなければならない。要するにイラク人の心を理解することである。卑怯者と言われようと,これが一般民衆なのだ。
テロリスト対策としては,新兵器を開発することである。どんな新兵器が考えられるか。それはテロリストを識別できる兵器である。どうやって。これはまだないと思われるが,アメリカはこれから長い時間をかけて戦わねばならないのだから,開発する価値がある。戦いはイラクだけではないから,恐らく百年はかかるかと思われる。方法は次のとおりである。
ずばり人間から放出されている脳波を分析する携帯用の装置,高感度の指向性脳波分析器を作り,テロリストの発する脳波を嗅ぎ分け指示を出すようにすれば良いのである。こうすることで攻撃される前に,逮捕或いは予防攻撃ができるだろう。
現在は脳科学が格段に進歩している。敵意を持つ攻撃意志をもった人物の脳波と,敵意はあっても攻撃意志をもたない人物の脳波には違いが有るだろう。また,程度にも強弱はあるだろう。この違いを解析できるシステムを作り上げることである。されば見分けは容易となる。この脳波を研究し,好意をもっている人物,人の物を盗もうとしている人物,人を殺そうとしている人物,強姦しようとしている人物なども識別できるように,脳波の違いを解析できる装置と,データの蓄積を図ることであらゆる犯罪にも対処できるようになるだろう。だだし,悪用されないように,それなりの法整備は必要であろう。科学技術には光と影が有ることを十分に心得ておく必要がある。また,テロリストにはテロ行為を止めることを求めたい。して,イラクの建設にその力を振り向けて欲しいものだと考えている。彼らも人間なのだから。できるならば彼らをイラク建設のための人材と作り返られたらベストである。その方法がないわけではない。彼らにも無垢な時代はあったのだ。何かがあって人生が狂ったのであろう。頭を作り変えることである。衣食足りて礼節を知るとも人は言う。まず,誰もがある程度食べられるようにすること。次に,教育である。逆ではない。イエスは「人はパンのみにて生きるに有らず。」と,言っている。これは,食べられれば人として十分ではなく,教養・道徳・愛が必要なのだと言っているのであって,食べられなくても後者があれば十分だと言っている訳ではない。イラクに愛の手を差し伸べることがイラクにある怒りを沈め,怨念を開放することに繋がるであろう。
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盟友日本の取るべき道(H.15.9.10)
現在日本は自民党総裁選の最中にある。私は誰が良いとは言わない。それは国民が決めることである。人気投票では小泉首相が過半数のようだが。それぞれが主張を闘わせ議論すればするほど,よりましな選択の機会が訪れる可能性は増大しよう。誰も日本を悪くしようとしている者はいないと思いますからね。私としては,行財政改革も必要だし,デフレ対策も必要との認識だが,百%意見が一致する人などいないのだから,人は重要度の高い項目が一致している人から選ばれることになろう。その重要度は人によって異なるということは言うまでもない。
北朝鮮というならず者国家が近くにあり,日本人を拉致し恫喝しているのだから,日米関係最重要視するのは生存本能というべきものであろう。だから,経済がいっこうによくならず低迷状態を続け,年金不安,リストラ不安などなど解決すべき問題が山積しているにもかかわらず小泉首相支持なのであろう。
現在の論調の中には,安全なところなどないのだから,自衛隊は出す必要はないという主旨のことを述べる人がいる。私はこういう考えに立つのなら自衛隊派遣は必要ないということになるどころか自衛隊はいらないと考えるね。だが,そもそも自衛隊といえども軍隊である。隊員には勿論危険手当も出でいる。死を恐れていたら自衛隊員としての務めは果たせまい。だいたい国内においてさえ,歩いていても事故に遭って死ぬ人さえいるのであって,百%安全な所は地球上には存在しない。まったく持ってナンセンスな議論をしている。自爆テロなどに対して備えをした上で,支援の方法はあるであろう。
まず,ロケット弾等を発射する場所を突き止める高性能レーダー,爆弾などを所持している人物を見分ける探知システム,自爆テロなどを防ぐ防塁付の陣地,及び侵入路にたいする堀割付の自動落下できる橋などを構築し,自爆テロ攻撃に備える。身の安全を図った上で,支援事業を展開することだ。市中パトロールはロケット弾に耐える構造とし,GPSを使った自動迎撃ミサイルも装備した物にすることだ。状況を考えると工兵隊も必要になろう。
こんな議論をしていては,日本は危なくなったとき,危険だから引き上げると米国から言われたらどうするつもりだ。同盟国というものはお互いに命を張って協力する関係を言うのではないか。それを否定するなら,それは絵に書いたもちであると思うが。不幸にして命を落とした隊員が出たなら出たで補償を手厚くする他はない。警察官だって殉職することはあるのである。店で働いていて強盗に襲われ命を落とす人もいる。夜道を歩いていて強姦魔に襲われ命を奪われる者もいる。およそ地上に百%安全な場所はないのである。だから想定される危険に対しては備えをもって対処する以外にないのである。ただちに支援自衛隊を派遣するべきなのである。
そうして初めて日米は確固たる同盟関係になるのである。
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自衛隊イラク派遣は万全の備えをもってなすべき(H.15.12.12)
外交官2名の犠牲者が出た。これに対し,だから危険だから自衛隊は出すべきではないと言う識者やマスコミ等が存在する。これはイラクのような正式な政府が存在せず,治安も最悪な状況下で,自衛隊による護衛もなく外交官が情報収集に当たっていた結果である。相手国政府が外交官の生命の安全を保証するなら自衛官の護衛は無くとも良いかもしれない。が,イラクのような場合は,自衛隊による護衛が必要である。この犠牲は戦前の亡霊に手足をしばられ,これを怠った政治家の怠慢による犠牲である。かの二人の犠牲者に応える道は,かかる状況の外交官への護衛を自衛隊によってできるように法律を整備することなのである。これをせず葬式だけを立派にしたところで,犠牲者を無駄にしないことにはならない。今速やかにすべきは,通常外国がしているように,自衛隊による外交官の護衛を可能にする道を開くことである。
二人の犠牲者によって,首相はせっつかれたように,派遣の有無を決めねばならぬ羽目になったということが正確なところか。我が自衛隊は,イラクの援助のために行くのである。なぜ自衛隊であらねばならぬかははっきりしている。第一に,選定した現地でさえテロをする者がいるかも知れず,危険を予感させるからである。第二は自衛隊は自己完結能力を有しており,もっとも効率的に援助ができる専門家であるからである。
9日派遣実施要綱が閣議決定されたようだ。私は,遅すぎると思ってはいるが,さらに先送りするよりはましであろう。日本はテロには屈しないと宣言してきたのだ。ここで脅しに屈したら更に攻撃されるだろう。反撃しない弱い者に,よってたかって襲いかかる例はいくらでもある。安全に攻撃できるのだから当たり前である。テロ集団には自衛隊にテロ攻撃することが高くつくことを身をもって教えてやることだ。それが唯一安全になる道である。防御の高いところではなく,防御の弱いところを攻撃するのは戦略的に正しいからである。だから,できる最高の防御システムの備えをして,自衛隊は送り出す必要がある。ハリネズミのごとくしておくことが重要なのである。あらゆる奇襲テロに対応できるように備えておく必要がある。これのみが唯一犠牲者を出さない道である。犠牲はこちらに油断があるからである。装備の出し惜しみは犠牲者を増やすと心得よ。もって行き過ぎなどと批判されることを恐れてはならない。批判する者中は犠牲者がでれば,待ってましたとばかり批判の大合唱をするに違いない。どのみちどんな装備でも批判したい者は批判するのである。彼らは隊員の命の保障はしない。自らの命は自らが守らねばならないのだから遠慮はいらないのである。今回の,装備は以前よりはマシなのかも知れないが,米軍のストライカーのような装備も必要である。相手は,ロケット弾,機関銃で攻撃してくるのだ。旧イラク軍将校,配下の者もかかわっているという状況なら,ミサイル攻撃,化学兵器による攻撃もあると考えて対処できるように,識別キットやミサイル発射地点を反撃できる装備である対地ミサイルも持って行ったら良い。が,我々は援助が目的であることは絶対に忘れてはならない。
一つ配慮が足りないと思われる点がある。イラクの治安が悪いのは80%という高率の失業のせいでもある。これを少しでも緩和する事業を展開することである。できるだけ現地人を雇い彼らに収入の道を与えることである。こうして,失対事業を自衛隊が中心になって展開することだ。無償のODAを使うことだ。こうすることによりイラク人に感謝される道を歩むことが米英とは一味違った日本の味を出すことにつながろう。彼らは飢えている。彼らが食べられるようにすることは理にかなっている。道路の修復に,下水道の修復に,学校の再建に,現地人を雇い隊員はその指揮をするように,具体的な事業計画を立案して行くと良いだろう。これをじゃまするテロリストが現れたら,撃退するほかは無い。
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捕われたサダム・フセイン(H.15.12.16〜12.19)
2003年12月13日元イラク共和国大統領サダムフセインは2m位掘り下げられた一人がやっと入れるだけの穴蔵の中に潜んでいるのを,彼の故郷に近いティクリット近郊の農家の近くで米軍によって捕獲されたことが現地米軍文官によって報道された。彼が捕獲される前,最後に取った行動は、「撃つな」である。意外にも「無抵抗であった」と,報道されていた。もっとも,これは米軍の演出だと言っていたメディアもあるが。いずれにしろ,反撃せず,どんな形にしろ投降したことは事実である。ここに独裁者の本質が見事に現れている。一般兵士には,「最後まで戦え」と,言っていたが。自分のときは「命乞い」をしている。投降したとしても,命乞いには違いない。他人の命は実に粗末に扱わせている。こんな指導者の下にいた「イラク人が哀れである」。発表時イラク人記者からは歓声が上がった。世界中の人々がそれぞれの立場から思い思いの言葉を言っている。反米の立場の人はそれなりの言葉で。また,親米の立場の人もその立場で,中立の人は客観的立場でそれぞれの感想を述べていた。
では,今後の展開はとなると,それぞれの立場から,期待も込めて,「テロが激しくなる。」とか,「テロは下火になることを期待したい」とかと。が,これらは全て希望的観測である。テロが激しくなるも下火になるも今後の「サダム・フセインの扱い次第」と,私は思っている。では,日本を始め,イラクに平和と協和・復興を願っている立場なら,どうなるべきと考えるかによって,どうシナリオを描き展開させるかが決まろう。
私は,我々の立場から論ずることにする。多くのイラク国民を虐殺した(彼自身は殺したのは犯罪者やスパイだと言ってはいた。イラクでは犯罪者はあのように葬るのであろうか。日本では考えられないことだが。刑死の後でも家族が引取りに来ている。ごみのようにブルドーザーで埋められることは無い。)サダム・フセインの末路はどうあるべきかは,彼ら@「イラク人」に「イラクの法律」によって,裁かせるのが一番良い。次はA「国際司法裁判所」,最後はB「米国の軍事法廷」である。
@の方法は,最も民族感情を刺激しない。Aは世界の意見なら「止むを得ない」,Bは反米感情に火をつける恐れが多分にある。悪いやつでも外国人に裁かせるのは彼らの自尊心を傷つける。いわば「治外法権を許している状況だからだ」。従って,後の統治を考えると,シナリオとしては@がベスト,Aは次善の策,Bは最悪の選択ということになるであろう。
だが,@の場合でも密室での裁判は何かと米国が疑われる。公開の場で,外国記者の傍聴を認め公明正大に行うことだと考える。
期間については,六箇月以内に判決と処分を出すことが望ましい。長引けば長引くほど,旧政権の復活を望む「旧政権下でうまい汁を吸っていた連中とシンパ」からの「サダム・フセイン」奪還の「ハイジャック」などの冒険が起こる可能性はある。なぜこれを冒険と呼ぶかは,現況を考えると,「ハイジャック犯」を受け入れる適当な国は,報復を考えると,おいそれとは出にくい状況があるからである。
処分が決まり,彼がさまざまな罪で処刑されれば,彼を求心力とするテロは収斂することになる。組織を維持するには,「金」と「旗印」が必要だ。この一方が消えることの意味は大きい。次の旗が決まるまで「内部抗争」が展開されよう。それは下火を意味する。つぎに,テロを続けるには「武器と金」が必要だが,イラクには武器は溢れているようだ。問題は,前政権が残した金がどうなっているかだろう。この金を確保することだ。
処分の中身については,国連事務総長は,処刑は避けるべきとの考えのようだが,次の二つの理由と紛争の解決のために,私自身は極刑が相当と考える。@三,四人も殺せば日本では常識的には一般人なら死刑である。彼は分かっただけでも,5000人のクルド人の殺害を命じていることは尋問の中で認めている。イランに協力したからだと言い訳はしていたが。イラク人数千人を虐殺して無造作に埋めて虐殺の証拠隠滅を図った。Aクウェートに侵攻を命じ,クウェート人を殺害している責任者である。よって,彼は万死に値する。万死とは数え切れないほど繰り返し死刑にしても足りないという意味。根拠は(クルド人5000+イラク人9000以上殺害+クウェート人何人でしょうか)/4は少なくとも3500回以上の刑死にあたる。追加の理由は,彼が生きていれば,彼を担ごうとして奪還を図る集団が現れる事が当然のごとく予想される。卑怯で卑劣な指導者ではあるが,それでも担ごうとするものは現れるであろう。これはこれからできるであろう新政府にとっては災いの元である。禍根は小火のうちに消すに限るからである。彼を生かしておくことは後の政情不安の種をまくことに通ずる。であるから,独裁者は処刑以外の選択は無いのである。歴史的にもかかる理由で,権力者は処刑された例が極めて多い。
処刑しないで問題になった例としては1804年に帝位についた,フランス皇帝ポナパルド=ナポレオン一世がいる。彼は初回地中海のエルバ島に流された時,脱出を図り成功させ帝位を復活させ百日天下を取り,欧州諸国に対し戦いを挑んだ例がある。これを見ても分かるように権力者は生きている限りその影響力は不死身なのである。今回の場合,政権の中枢を占め甘い汁を吸ってきたといっては語弊があるが,影響力を行使できるのなら,もう一度サダム=フセインを担ごうと,旧支配階級やスンニ派系住民が思ったとて不思議は無い。処刑はこれを絶つ意味がある。
彼を許す道があるとすれば,彼自身に彼の支持者に呼びかけさせ,支持者のテロを収めさせ,結果が成就した(テロが収まった)とき,その功績によって,20年位の有期刑とし,この間にイラクが安定し,平和が回復した場合は,期間を短縮して特赦によって以後の刑を免除することはあっても良いだろう。これにはこれで問題があるにはある。彼の影響力を証明する結果となるからである。が,いずれを選ぶかはイラク国民に任せたら良いと思う。その結果の責任を被るのは善きにつけ悪しきにつけイラク国民にその大部分が掛かってくるからである。
問題は更なるテロが続くかどうかだが,少数の反米組織は残存することになる。消えることは無い。犯罪がいつになっても尽きることが無いことに同じである。が,減ることはあるだろう。これまでアメリカの政策実行者は反イスラムと思われる発言を何度か不用意に言ってしまった。また,実際の政策としてもイスラム革命封じ込めをしてきた。これは熱心なイスラム信者にとってアメリカに反発するに十分である。従って,アメリカがその強さに頼った政策を続ける限り,これに反発し,テロを考える者を無くすことはできない。しかしながら,どんなに善意に満ちた政策を実行しても,ゼロにはならないであろう。それは,アメリカが世界に君臨するある意味で勲章でもある。が,テロを減らすことは可能である。それは世界の諸民族を尊重する政策を忍耐強く実行し,その誠意が認められたときだと思う。それまでの長い間トップであるがゆえにアメリカはテロリストから狙われると,考えられよう。今は耐えるしかない。今必要なことは,それでも援助を続け彼らが食べられるようにすることである。これを続けることによってのみ,怒りは消える。ただし,テロが起こればこれを犯罪者として捕獲し裁き罰することは必要である。銃撃戦で死亡するのであればそれは身を守るためにはいたし方ござらん。これを避けたいなら,撤退あるのみである。イラクの治安は信頼できる政府に任せることである。これが根付くまでは,駐留を続けることが望ましいとは思っている。しかしながら,撤退は当面の犠牲は避けることはできても,テロリストを勇気付けさせるだけで,アメリカがテロの標的からはずされることにはならないと考えられよう。世界中でテロリストから狙われよう。だから,「単なる撤退は何の解決にもならない」ということになる。
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サマーワに降り立つ自衛隊(H.16.1.28)
自衛隊派遣に最終決断をした小泉首相・自民党、これを最終的に支持した公明党,紆余曲折はあったが,イラクの復興を助けようとする日本の姿勢は日本の戦後史を飾る歴史的決断であったということになろう。幸い現地の人々から歓迎されている姿を確認できたことは,日本の真意が彼らに伝わっているということであろう。喜ばしいことである。勿論,イラクでの前体制復活を望む者には面白くないであろう。従って,テロを試みる者の出現は想定しておく必要がある。
現地からの報道姿勢については考えておく必要がある。先遣隊の報道を見ていて,あれでは自衛隊員の数より報道陣の数の方が多い。まず,数を制限すべきである。報道陣の安全は誰が守るのかな。自衛隊ですか。であれば,子守が大変なようになる状況を作るべきではない。こんな状況を放置すれば,テロの格好の餌食となるであろう。ごく少数に厳選すべきである。選び方は報道陣の互選でよかろう。こんなことをしていると,漢末の時代,劉備が新屋から彼を慕う大勢の農民と供に落ち延びようとして,曹操の軍の餌食となり惨劇を招いたようになりかねない。隊員の数の1/100位,多くとも1/20位までに制限するべきである。この位なら,隊員と報道陣の安全も守りやすいであろう。
次に,報道内容と方法であるが,至近の隊員の姿,部隊の配置,装備の詳細及びその性能などは報道から全てカットすべきである。テロリストに自衛隊の装備より勝る武器を簡単に準備させる情報ともなりかねず,隊員及び報道陣の生命を危険にさらす結果となる恐れがあるからこれをしてはならない。三十メートル以上離れた遠影を背景に,場所を特定できないようにして,標準レンズ(自衛隊に対してはズームなし)で言葉による報道がよい。背景をイラストに置き換えても良いくらいである。オサマビンラーデンの宣伝映像は撮り方が賢い。慣れているといった感じだね。だから捕まらないのだろう。習ったらいい。どこにでもある風景をバックに報道するのが最も安全である。自衛隊はもっと情報を出してほしいと報道陣が言ってきても,報道陣が自衛隊員の命の保障はできる訳もないから,危険となる恐れのある情報を出してはいけない。情報が何もないのは無事との情報である。これよりありがたい情報はない。
我々にとって,何が価値ある報道かといえば,無事任務を終え,イラクの復興が軌道に乗り,イラク人に感謝され,全員が再び日本の地をその足で踏むことができたという報道である。これ以上に価値ある報道はないのである。それ以外は末葉の報道に過ぎない。そのためには逆に情報を利用することがあっても良い。偽情報,本物の情報これらを駆使し,テロリストを翻弄せよ。情報を制する者が最終勝利をつかむことは古今東西の戦いにおける結論である。移動・場所・日時・隊員名・人数など標的の材料とされうるデータは当然暗号を使うべきである。
さて,派遣に反対している野党の諸氏についてだが,私はこれはこれで価値があるとは思っている。なぜか。憲法の縛りがある中,これだけ反対がある中で,日本は派遣してくれたのだと,派遣の価値は高くなることがあっても下がることはないからである。俗にいう引き立て役としての価値がある。大変な決断をしたと諸国に見せることが可能となる効果がある。これを馬鹿にはできない。場合によったらこれを高く評価させる材料ともなろう。政治家というものはどこの国でも世論を背負っているからね。効果は抜群である。だから,野党は健全な反対は大いにしたら良い。議論を尽くす意味もある。
また,無事にはすまない可能性があれば,反対する者がいて当然である。反対する者の数の多さは,ある意味で日本における民主主義の健全性の証明になる。が,反対は派遣までであると思いますよ。多数の意見に従うのは民主主義のルールであり,更なる健全性の証明にもなるからである。野党としての存在をアピールするためのものだとは思ってはいるが。まあ,テレビを意識してのショウなのでしょうか。案外与野党含めてカメラのないところでは,それこそ仲良く飲んでいるのかも知れないね。日本の政治家にはそのような「戦友的暖かさがある。」と言っては語幣があるが。私自身はこれはこれで良いとは思っており,これを私は談合などと言うつもりはない。が,派遣されたからには隊員たちが無事に戻ってくることを全員で祈ってもらいたい。誰だって命は惜しいのは当たり前である。報道陣は当たり前のことを聞かないでもらいたい,聞けばいたく心を傷つける。残酷な質問であるからだ。奥さんは誰か代わりに行って欲しいなどと,仮に思っても言えるわけはないだろう。命は誰だって一つしかないことぐらい知っているではないか。そうそう,夫を犯人に殺害された未亡人に,「今の気持ちは」などと聞く無神経な記者もいるから,記者にはもっと聞き方,取材の仕方を勉強して欲しいと思う。人格がないとも思いたくはないから。
私は,危険のある任地に国民を代表して赴かれる自衛隊員全員に感謝の言葉を送ろうと思います。「自衛隊の皆さん,ご苦労さんです。任務を果たし,全員無事に日本に戻ってきて下さい。」と。
16.1.31加筆
報道を見ていて感じたことだが,自衛隊員の戦闘服と戦闘帽のことだ。あの姿は緑の多い日本国内や,同等地域なら保護色となりその存在を目立たなくする効果がある。でも派遣地域は砂漠のような緑がほとんどない地域ではありませんか。あの姿では逆にその存在が目立つように思えます。というわけで,派遣地域の環境に相応しい姿で派遣できるように柔軟に戦闘服と戦闘帽の規格をさまざまな色の組み合わせで調達できるようにすべきではなかろうか。(/16.1.31)
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迫撃砲弾発射と復興への道(H.16.2.12-13)
二月十二日朝五時頃サッカースタジアムや学校近くの空き地から暫定統治機構のある建物方角に向かって迫撃砲弾が発射された。着弾点は道路と民家の屋根であった。屋根が壊れたのと近くの民家の窓ガラスが割れたのが被害で傷ついた人が居なかったのは幸いであった。この迫撃砲は七連装で四発は発射されずに残されていた。二発だけが発射されたようである。一発は装てんされていなかったことになる。
このロケット弾の発射装置は手製で時限式の装置のようだ。分析の途上のようだが,残りは不調だった可能性が大か。早朝五時の発射のようだから,警備の隙を狙っての発射ということになろう。暫定統治機構に向けての発射と思われる。政権移譲が迫っていることへの焦りから,全土で騒擾状態を作るのが彼らの狙いであろう。
テロリストは,時限装置,無線操作などを用いて破壊工作をしているようだ。目に付かない時間帯に設置しているのであろう。これを阻止する手段は唯一つ,国民からの情報を生かすことである。これには国民の協力が不可欠である。この種の情報提供ネットワークを持っている者を治安要員として採用するのは極めて効果があると考えられる。所謂情報屋を金で買う方法もあるな。さまざまな方法で情報をつかむことだ。これには現地の事情を良く知っている有力者の協力を取り付けることだと考えますね。自衛隊にとって現地のイスラム指導者の協力が得られているようだから好ましい。この関係を良好にしておくことが何よりも大切であろう。
イラクはやがて中東のあらゆる意味で強国となるであろう。資源は豊かで,中東で最も早く民主化の道を歩むことになるからである。この国の人々に力を貸しておくことは日本の国益でもあろう。イラクの組織化に日本もどんどん意見を言って,早く安定化の道を進めたらよい。
復興事業は,民間企業を使い,現地人を雇って展開するように漸次変えていったらよい。自衛隊は民間へのつなぎでよい。治安を守る要請がでてきたら現地人による治安維持が軌道に乗るまで暫時留まるのも良かろう。本格的復興は民間が主体となる。現地に需要のある企業を誘致したらよい。こうして雇用を創出してイラクの安定は本格となるのである。ここに工場を作るのも良い。中東市場を視野に入れてアラビア語圏仕様の製品を製造しその拠点としての展開が可能となろう。賃金は日本の1/10と聞く。いずれ中国も賃金は上昇する。為替も調節することになろうから,いつまでも中国一辺倒はどうかとも思いますよ。我々はイラク同様アメリカの占領下からの復活という共通のキーワードを下に彼らの手助けをすれば必ず参考になるに違いない。(/16.2.13)
16.2.16-18加筆
福田官房長官の言だと,上部からの攻撃には防ぎようがないとのことだが,私は次のようにすることで少なくとも至近弾を防ぐことはできると考える。
野営地の住居部の然るべき範囲を適当なメッシュの超高張力鋼でできたワイヤーネットで二重に三重に覆うことである。ゴルフ練習場のように。メッシュは網の目の大きさの単位である。ワイヤーが伸びても砲弾を通さないサイズであれば良い。なお,結び目が滑る事も計算に入れておく必要がある。張力と強度がよければ新素材も可。ネットの高さを十五メートル以上に取れば,たとえネットに当たり沈んでも三メートル位かそこらで爆発しても地上まで十二メートルは確保できる。勿論,信管が作動しなければ爆発はしない。通常信管は砲弾の先端にある。ここが変形することにより信管が作動する構造と思われるので,ネットキャッチは不発弾にする確率が高いと思われる。地上二メートル位から箱型に覆っておけば効果抜群と思うのだが。炭素繊維のネットも強度がよければありだな。柔構造で受け止めるようにしておけば,爆発せず受け止めることもできよう。ポールは釣竿のように柔構造の炭素繊維が良いだろう。「柔はよく硬を制す」である。要するにネットでキャッチするのである。ここで柔構造にするのは砲弾を受け止める衝撃力を緩和する狙いがある。これで上部からの攻撃は阻止できよう。試してみる価値はあると思うが。勿論,強度計算をして理論上の実効性を確認してから設置する必要はあるが。命を守るという事は金のかかることなのである。して,夜間宿泊はこの中にすれば危険度は大幅に低下すると考えますよ。勿論,宿営地全てを覆っても予算上問題なければやったらよい。瀬戸大橋だってワイヤーで吊っているのだから可能だと思うよ。また,このワイヤーネットは再利用可能だから,今後の派遣でも活躍すること間違いなしと思うが。暫定統治機構の建物をこのワイヤーネットでしかるべく覆うということも可能だな。建物から十五メートルくらい離れた位置に建物をぐるりと囲むように張り巡らしたら効果十分であろう。勿論,上部も心配なら上も覆えばよい。(/16.2.16-18)
16.2.25加筆
上の防護用ワイヤーネットは中央に20m位のポールを建て,周辺部を3mの高さのポールを建てる。ポールの先端に接続金具を付けてポール間をワイヤーで張り骨組みとする方法もある。多角錐の構造とするのである。多角錐の面に当たる部分をワイヤーネットで被えばよい。周辺のポール間のワイヤーの下には必要に応じて下へワイヤーネットを張る。錐体の稜線には二本のワイヤーを張り,各面のワイヤーネットの張替えが容易にできるようにしておくとこの方法は,単位ネットの面積が上の方法よりかなり小さくできるので,破損した場合の修復が簡単であるというメリットがある。網の目の大きさは40mmで直径約50mmの輪になる。外形70〜100mm位のロケット弾なら受けとめるには丁度良いサイズであろう。直径6〜8mm位の強度が取れる構造のステンワイヤーで全天候オーケーとなるであろう。市販が無いようだからオーダーメイドにすれば良い。これでサマーワの自衛隊は安全になると思えるのだが。(/16.2.25)
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列車テロに揺れるスペイン(H.16.3.26)
スペインで総選挙前に列車テロが発生し200人以上が死亡した。政権与党は,国民の90%がイラク派兵に反対する中,テロとの戦いを主導するアメリカの要請に応え,対米関係を重視する視点に立ってイラクに派兵した。野党はイラクに派兵したスペインのイラク派遣軍を撤退すると選挙公約を掲げて戦った。
スペインは我々の眼からは統一国家のように見えていたが,日本のような単一民族国家ではなくいくつかの言語が話され地方により自治が行われ更にはバスク地方のように,独立を唱えて政府軍と対峙している州もあるから複雑なようだ。かかる背景があったからか,現政権は「テロ」はバスクの独立派が行ったとはっきりしないままに断定した。後日イスラム過激派から犯行声明があった。国民は「派兵したからテロにあった。」と,受け止め,バスクの独立派と断定した政府与党に反旗を翻したということであろう。だが,これは国民は「撤兵すればテロに遭わない。」と,考えたということだ。スペイン軍が何人のイラク人を殺したというのであろうか。ほとんど殺してはいないのではないか。イラク国民のために,単に治安維持のために参加したのに過ぎまい。死に損でもいいというのであろうか。国内は地方により自治が行われているという事情から,同胞という意識が希薄なのであろう。スペインは特別外国からの攻撃にさらされているわけでもなく,EUの一員という意識の方が強くなってきているのかも知れない。テロリストに対する反感より国内の政治家に反感が向いているということか。この国民の愚かさはどうしようもないね。撤兵したところで派兵した事実は消えないし,米英を支持した事実は消えない。テロリストは許してくれるとでも思っているのであろうか。他の国ならテロに遭ってもいっこうにかまわないということであろうか。テロリストに対する全面降伏をしている状況だな。テロ対策を徹底しない限り安全になるとは思えないが。
もっともこの野党,「六月まで政権移譲が行われなければ」という条件を付けているし,イラク派兵反対のデモには新政権幹部(現野党)は慎重に参加しなかった。選挙に勝つための戦術としていたことは明らかだ。米英と対立することに突っ走ることはさまざまなリアクションがあろうから慎重に政策決定はすることになろう。撤兵を取り下げる条件を米英が出してくれることを最良と考えているに違いない。およそ政治というものはこんなものだ。
我々が取るべき道はテロ対策を強化することに他ならない。
国内でテロをするとすれば,まず,テロリストが入国する必要がある。従って,入国の監視体制を強化することである。パスポートに使われている写真は偽造されるから意味が無いようだ。新しい識別システムを作り上げる必要もあろう。「手の平の指紋と同部位の血管文様」をセットで暗号化し識別のキーとすることで国際条約を結びこれらの識別機器を各国の空港の出入国管理システムに組み込めばよい。これで登録されたテロリストは即識別できるし,登録されていない偽造パスポートも高い確率ではじくことができよう。当面は現在可能な体制で強化を図るしかないが。
また,テロには銃器または爆弾・爆薬が必要となる。従って,これらを扱う,銃砲店,銃器製造工場,弾薬・爆発物製造工場,同保管倉庫,自衛隊の兵站基地などおよそ武器が入手可能な場所を厳重に警備し盗難に遭わないようにすることが重要である。
設置された爆発物の発見には,警察犬も活用したらよい。
諜報機関を新たに設け,戦前の中野学校のように諜報将校を育て,空港などに配置,テロリストを検挙することだと思うがね。
諜報将校の訓練には,イギリスやアメリカの力を借りたらよい。機能するまでの間,しばらくは両国の諜報将校による常駐訓練をしてもらうことである。こうして常時5000人位の諜報部員を必要な場所に配置したらよい。安全を守るためには奇麗事を言ってはいられまい。(/16.3.26)
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日本人人質問題の本質(H.16.4.14)
今回のテロリスト(?)に限らず人質を取って,自分の主張をとうそうとするのは所謂「恐喝・恫喝」の類である。このようなことをするテロリストないしは犯罪者の主張を受け入れることは,この種の犯罪を助長することになるのは「世の常」と,思われる。巷間の推理小説でも,脅しに乗れば「次々と要求をエスカレートするシナリオ」に満ちている。脅すだけで,自分たちに都合の良い政策を相手に押し付けることも可能で,更には金だって手に入れようとすればできるわけだ。以前の「ダッカ事件」がそうであった。脅しに屈すればこうなるのは目に見えている。その点小泉首相を初めとする政府首脳が今回取った「(脅迫に屈する形で)自衛隊は撤退しない」方針は正しい判断であろう。この方針の下,救出の手段を講じることだと考えます。
一方,家族の中には,「自衛隊を撤退してでも助けて欲しい」と泣き言を言っている者もいる。自分たちはいったいどんな指導をしたのだと言いたいね。政府はイラクは超危険だから,「渡航しないように」と,今年だけでも十三回指示を出していたということだから,この警告を無視して行ったことになる。このような事態を想定しないで行ったと言うなら「馬鹿」の一言だ。でなければ「傲慢」とも言えよう。馬鹿に付ける薬は無いとも言うが,これ自体は本人の責任である。
もっとも,わざとこのような事態を作り出し,「自衛隊を撤退に追い込もう」と,考えていたのかも知れぬな。日本人の中には国の政策に反対し行動する者が少なからずいるからね。たしか「ダッカ人質事件」を起こし,「犯人の釈放と身代金の要求」をしたのも「日本人」ではなかったか。もともと,彼らは自衛隊派遣反対だったようだから,こう考えたとて不思議は無い。人質を装うことだってできるわけだからね。
彼らNGOは政府から補助金を貰って活動しているとも聞く。政府とは関係なくしたいのであれば,本来なら自前で活動資金を調達して活動すべきと考えるが。かかる状況だから,自衛隊が彼らNGOの分野で活動するのは言わば「競合」関係にあるわけで,歓迎しないわけであろう。一応ボランティアとしての自分たちの仕事が減ることになりかねないからね。ボランティアと言っても自分の交通費,食費などの自分にかかる費用は結局補助金でまかなわれている部分もあるわけだから,言わばNGOは就職先で,ボランティア活動と言っているものが仕事というわけだ。だから危険は承知で仕事に行ったのかも知れぬな。今日のように就職難の時代にはありがたい就職先でもあることにはなる。これも彼らとぐるになる動機としては十分である。自分たちが活躍できる場を確保するために自衛隊には帰ってもらいたいとね。
彼らは人質になる際,何の怪我もしていないばかりか,話さえしている。ナイフを突きつけられたと報道している「某誌」もあるが,で殺されたわけではない。また,声明文も,イスラムのこれまでの主張とは微妙に異なっているようだから,日本を脅すように入れ智恵をした者がいるということであろう。敵は国内にむしろ居るのかも知れない。社民党・共産党は「自衛隊撤退」を言っている。彼らにとって,政府を困らせるように仕向けることは党利にかなっているとも判断されよう。従って,彼らには背後で「そそのかしたくなる動機に満ちている」とも言えよう。もっとも彼ら自身そこまでの考えは無く単に純粋に行動しただけなのかも知れない。しかしながら,世の中にはその純粋さにつけ込む者も当然ながらいるのであるから,つけ込まれたとすれば思慮が足りなかったということにはなるであろう。そう言われないためにも,自衛隊撤退を彼らは口にすべきではない。勿論,たとい彼らがぐるであったとしても同じ日本人としては解決に全力を尽くして欲しいとは思う。現在のところ,事実は不明であるし,この先も本当のところは分からずじまいになることは予想されるからである。しかし,あえて言うなら,自衛隊を撤退せずに,彼らが殺されることになったとしても,政府に責任は無い。警告を無視して行った彼ら自身の責任であるからだ。もっともこれを小泉首相を初めとする政府の責任として利用しようとする者は出よう。が「テロに屈する選択は民主主義の否定である」ことを十分に説明し多くの国民を納得させる必要はあろう。
「テロリストとは取引しない」とは「アメリカやイスラエル」の一貫した政策と思われるが,我々は,政策の変更はしないが,彼らの立場も認め,「司法取引」には応じても良いと思われる。一部とはいえ彼らもアラブ・イラク人の一員である。仲間を殺されれば反発したくなるし,殺したくなるのも道理の内であるからだ。少なくとも敵を増やさない努力は必要と思われる。彼らも友人として恩讐を越えて行く必要があるからである。イラクは日本と違い,宗教指導者・部族の有力者の影響力が強い。「郷に入れば郷に従え」は先祖の知恵であろう。ならば彼らの力を借りられるように働きかけるのは道理にかなっている。民主化といっても,それぞれの地域にあったスタイルを考えても良いのではなかろうか。人は無視されれば反発したくなるのは人の常ではないか。自然の流れに逆らって構築しようとすれば大変な犠牲を強いることになる。我々はそこまでの犠牲を払ってまで民主化のレベルを急ぐ必要は無いと思われる。(/16.4.14)
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救出費用負担のルールを作れ(H.16.4.15-5.8)
今回人質は無事救出されたようだ。これ自体は喜ばしいことだ。関係機関の努力の賜物でしょう。良かったと思います。ところでこれら救出のためにかかった費用は誰が負担するのかな。救出された人の中にはまたイラクに行くと言っている者もいる。また,フリージャーナリストは仕事だからと言っていた。今後も行く気なのであろうか。仕事なら救出費はコストであろう。彼らは今回の事件をネタに救出劇の本を書いて売ることもできよう。かかった費用は全て請求するのが良いと思われる。でなければコストはそちら負担で救出劇という売れるシナリオを低コストで得られるとなれば,このようなフリーライターに続く者が続出しよう。ここは懲罰的な意味もあるから,かかった費用の倍位本人に請求し,しっかりとお灸をすえる必要がある。このような冒険は割に合わないことを身をもって教えるためである。
後で人質になった2人のフリーライターの中には「政府が自衛隊を派遣したからだ。」と言っている者がいた。何という不遜な態度か。政府の決定は即ち,民意の決定である。これを否定することは,民主主義の理念を否定することであり,独裁者的発想と言わねばなるまい。こういう事を言うのなら,救出はやはり家族の依頼を以って行動を起こし,その費用を依頼者に請求する仕組みにする必要がある。彼らは取材のために行っているのであり,その取材記事を売るのが目的で,国民が彼らに取材を依頼したわけではない。彼らの金儲けのために,国民の税金を使うなどもっての外である。
というわけで,結論から言って政府の退避勧告や渡航禁止勧告を無視して危険地に滞在ないし渡航して被害にあった結果救出する羽目になった場合は,家族や本人の要請に基づいて政府の関係機関は行動する。その費用は,懲罰の意味も含めて倍額請求が相当である。表に計上できる金とは別に,関係機関職員に対して通常勤務以上の労役を貸すことになる。また様々な国・団体・人に協力を仰ぐことなり,国際的な借りを作ることになる。当然後日これに見合う協力をする羽目にもなろう。だから概算二倍なのである。これを本人ないし要請した家族・支援組織等に請求すべきものと考えられる。国の負担とするのは結局国民の税金であるから,身勝手な行動の付けを国民に負わせることに他ならず,これはとんでもないことである。人の金と思うから勝手な行動ができるのであって,自前となれば行動も慎重になろう。これは身の安全を考えれば結局本人のためでもある。
どうしても行きたい人のためには,事故保険への加入を義務付けるとよい。万が一の場合,この保険金で賄うのである。また,法律を整備して各航空会社は保険の加入が無い者には危険地への航空搭乗券を発行できなくすればよい。保険会社は所謂戦時保険の考えを準用し危険の度合いに応じて,高率の料率で戦地保険を発売したらよい。また,この種の保険は保険各社が保険を掛け合うようにしなければ発売できない仕組みも必要と思われる。要するに危険な場所はコストがかかるということである。彼らがなぜ敢えて危険な戦地へ行くか理由ははっきりしている。要するに高く売れる写真や記事が得られるとの経験に基づく打算的読みがあるからであろう。彼らは真実の報道を言うであろうが,これは表の理由である。一ジャーナリストの報道など凡そ真実とはかけ離れている。該当者の視点からの報道になるのは当たり前である上,書く人の思想的影響を受けるからである。同じことの報道に対する各新聞社の報道を読み比べればそのことの意味が容易に理解できる。困っているイラクの子供たちへの人道援助をしていた人はジャーナリストよりは純な気持ちもあるだろう。が,困っている人は何もイラクの子供たちだけではない。日本にも困っている人はたくさんいる。アフリカにだってである。その中で敢えて危険なイラクをなぜ選ぶか。理由は簡単だ。イラクで無ければならなかったのだ。頭に,イラクのフセイン体制擁護・イラク戦反対・自衛隊派遣反対がある。いい口実に自衛隊撤退を迫ろうと考えたのであろうか。以前も行っていたようではあるが敢えて紛争地を選ぶのは,これに対する批判のためであろう。これは国益に反する行為と考えられよう。最近の状況を考えると,旧フセイン体制派やアルカーイダの代弁者的立場ともなっている。劣化ウラン弾の調査のためと称した高校生活動家がいたが,兵器は何も劣化ウラン弾だけではない。これも反米活動の一環であろう。放射線を放出する「劣化ウラン弾」の弊害は調査せずとも既に分かっている。米軍がこれを使うわけは,「劣化ウラン弾」が「ウランのかす」でできていて,これが重金属であり,砲弾とすると破壊力が大きいからである。これは戦車などの厚い装甲も打ち破れると言わている。強者の横暴と言えば横暴だが,世の中こんなものだろう。世の中は理想で動いているわけではない。取引で動いているのである。
話を戻すが,退避勧告や渡航禁止勧告が無い場合でも,それなりの危険が予見できた場合の救出費用の実費は本人とその家族に請求するようにしたらよい。遭難の救出費用の考えと同じでよい。このため,この種の事故に備え,旅行保険の中にこの種の事故即ち誘拐などの犯罪に対する担保をつけた保険を発売し,旅行者に加入を義務付けたらよいと思われる。保険料率は事故発生の確率と被害額に応じて,旅行する国・地域ごとに費用・料率を国際間で話し合って,世界の統一基準を決めたら良いと思われる。21世紀はテロと犯罪との共存の世紀となりそうであるからである。勿論,費用と料率は毎年の事故発生と支払額の実績から費用・料率を算定する必要がある。リアルタイムで料率に反映できればなお結構である。
(/16.4.16-5.8)
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