まごうことなき一発屋。本国で相手にされなくなってからは、坂本龍一とコラボレーションしたり、
妙に日本に擦り寄る姿勢を見せたりもしておりましたが、さすがに寛容な日本人も相手にしませんでした。
でもその「一発」は、バグルスとともにテクノ世代のエヴァーグリーンですから、
ただ消えていった人たちよりは幸せ…、かな?
-Original Album-
'79 New York, London. Paris, Munich <MCA> (日本盤LP発売)
'80 The Official Sedrets Act <MCA>
'82 Famous Last Words <Sire>
-Single-
'78 Moderne Man <MCA>
'79 Pop Muzik <MCA> (日本盤 7"発売) UK#2
'79 Moonlight And Muzak <MCA> (日本盤 7"発売) UK#33
'80 That's The Ways The Money Goes <MCA> (日本盤 7"発売『金は天下のまわりもの』) UK#45
'80 Official Secrets <MCA> (日本盤 7"発売) UK#64
'81 Keep It To Yourself <MCA>
'82 Danube <Stiff>
'83 Eureka-ka-ka <Albion> as Robin Scott
'89 Pop Muzik (Remix) <ZYX> UK#15
-Other-
'96 Pop Muzik-The Very Best Of M <MCA>
フォークシンガーの娘として生まれてデビュー。初期は恐ろしいほどに60年代コーラスグループ的なメロディを持った
楽曲をがしがしとりリースし、一般評価よりもむしろ業界内評価のほうが高い人でした。
そのためか、当初は作曲やバックコーラスなど裏方仕事も多かったのですが、プロデューサーのSteve Lillywhiteと結婚、
彼がプロデューサーを務めたThe Poguesのレコーディングに参加し、「Fairy Tale Of New York」をデュエットしたあたりから
シンガーとしての一般評価も俄然高くなってまいります。
その評価はThe Smithsをカバーしたり、当のJohnny Marrも参加したアルバム "Kite"で頂点を迎え、その後も
マイペースで活動を続けていたのですが、2000年、休暇で訪れていたメキシコの海岸で、ボートのスクリューに
巻き込まれるという、なんともやり切れん形で亡くなってしまいます。
つうか、もっと評価されてもいいでしょうに、この人は。
-Original Album-
'81 Desparate Character <Polydor>
'89 Kite <Virgin> (日本盤CD発売) UK#34
'91 Electric Land Lady <Virgin> (日本盤CD発売) UK#17
'94 Titanic Days <ZTT> (日本盤CD発売) UK#46
'00 Tropical Brainstorm <V2> (日本盤CD発売)
-Single-
'79 They Don't Know <Stiff>
'79 You Caught Me Out <Stiff>
'81 Keep Your Hands Off My Baby <Polydor>
'81 There's A Guy Works Down The Chip Shop Swears He's Elvis <Polydor> UK#14
'81 See That Girl <Polydor>
'81 You Still Believe In Me <Polydor>
'83 Terry <Stiff>
'84 A New England <Stiff> UK#7
'85 He's On The Beach <Stiff>
'89 Free World <Virgin> UK#43
'89 Days <Virgin> UK#12
'89 Innocence <Virgin>
'90 Don’t Come The Cowboy With Me Sonny Jim! <Virgin>
'91 Walking Down Madison <Virgin> UK#23
'91 My Affair <Virgin> UK#56
'91 All I Ever Wanted <Virgin>
'93 Angel <ZTT>
'95 Caroline <Virgin>
'95 Perfect Day <Virgin> UK#58
-Other-
'95 Galore <Virgin>--Best Album UK#6
'97 What Do Pretty Girls Do? <Hux>--Studio Live Album
'01 The One And Only <Metro>--Best Album
-Members-
David Robertson--Vo, G
Kate Grieve--Key, Vo
Jane Boardwell--Key, Vo
David Jack--B
Jeff Hallam--Ds
Fierce Pandaレーベルからメジャーへ。ある意味イギリスのバンドが成り上がるエリートコースに乗った、
アイルランド出身でスコットランドベースに本拠地を置いて活動していたバンド。
メジャー第1弾EP "On The Soft"はもう狂ったポップ魂全開の大傑作。
Rezillos/Revillosあたりが引き合いに出されて語られていますが、音の引き出しの多さはそれ以上。
馬鹿女コーラス入りガレージからスタートし、「ゴーゴー」なインスト、ぶっ壊れたエレポップ、ラストはカーディガンズみたいな爽やかポップ。
こんな流れの4曲をトータル8分足らずですっ飛ばす。
ポップの神様が取り付いたかのような出来で、XFMとかもヘビーローテーションしていたのですが、実際にはいまいち売れず。
で、次に出てきた2ndシングルが、どこにも神様のいなさそうなどうにも物足りない出来でしたから、それ以上に売れるはずもなく。
まあ、うまくいかなかったのはその移籍した「メジャー」が、新人育成のいい加減さ&冷たさでは
業界筆頭のFontanaだったから、というのも多分に関係はしているのでしょうが。
結局インディーズへ戻り、ひっそりと地味なシングルを出し、人知れずアルバムを出したあたりで行方不明。
このバンドは本当にもったいないと思うんだよ。ちゃんと育てろよー。
-Original Album-
'00 What's The Beef? <KFM>
-Single-
'97 Had To Be You <Fierce Panda>
'97 On The Soft <Fontana>
'98 Bang 2 Rights <Fontana>
'99 Hotel Transatlantique EP <Lithium>
'99 Grand Hotel EP <Lithium>
AFTER THE BAND?
情報ください。
-Members-
Anthony Neale--Vo
James Hartnell--G
Conrad Mewton--B
Greg Cook--Key
Maek Aviss--Ds
70年代的なリフで持ってく感じの本格派「ロック」サウンド。
ちょいとマンチェスター以降普通に取り入れられるようになったダンス的なグルーヴも込み。
さらにキーボード標準装備によって音色はけっこう多彩。まさに器用貧乏。
要するに聞き手にとってはどこにフォーカスしていいのかよくわかんない音なわけです。
NUDEレーベルは、SUEDEに次ぐ看板に育てるべく、Catatonia、Reef、Bluetonesあたりの前座を務めさせたり、
プロデュースにThe Cultのビリー・ダフィーをあてがったりと、けっこうこまごまと面倒見ていたようなのですが、
結局、1stアルバム以降とんと音沙汰がありません。
ついでにその後、NUDEまで音沙汰がなくなってしまいましたとさ。
-Original Album-
'98 Mainstream <Nude> Prod. Billy Duffy/Mainstream & Neil Simons (日本盤CD発売)
-Single-
'96 Make It Easy <Nude>
'97 Hurricane <Nude> (日本盤 5"発売)
'97 Privilege <Nude> (日本盤 5"発売)
'97 Step Right Up <Nude>
'98 Can Jam <Nude>
AFTER THE BAND?
情報ください。
-Members-
Mark McGounden--Vo, G
Fay Hallam--Vo, Key
Martin Blunt--B
Neil Clitheroe--Ds
The Jamなき後のモッズシーン戦国時代の中、実力で一歩抜きん出ていた真性モッズさん。
デビュー曲の"Here Is My Number"は当時のその手の曲の中でも出色の出来で、再発までの中古価格はものすごいことになってました。
本人達はけっこう野心的に成功を望んでいたようで、実際モッズの聖地Stiffレーベルとも接近していたのですが、
結局正式な契約にまでは至らず、そこらへんの内外のバタバタが結局解散の原因になった模様です。
で、調べてみると92年に一瞬アルバム "Rhythm And Soul"が国内盤ボーナストラック付きで日本のみでCD化されてるみたいなんですが、
これマジでしょうか。本当だったら一体どれくらいの値段になっているのか考えただけでも恐ろしい。
一時何故かアナログのみで再発されていただけだったわけですし。
Countdownレーベルの音源とライブ盤は今は輸入盤CDで簡単に聴くことができますが、セカンドアルバムは未だに未CD化。
これも実物見たことないけど、やっぱすごい値段になっているのでしょうか。
-Original Album-
'85 Rhythm And Soul <Countdown>
'86 No Lumps Of Fat Or Gristle Guaranteed <Ready To Eat>
'88 Unchain My Heart <Fab>--Mini Album (German Only)
-Single-
'85 Here Is My Number <Countdown>
'85 Feels Like It's Love <Countdown>
'86 Pump It Up <Countdown>
-Other-
'87 Time Trouble And Money <Re-Elect The President>--Live Album
'03 Rhythm! - The Complete Countdown Recordings <Ace/Big Beat>--Compilation Album
AFTER THE BAND?
Mark McGounden
The Upper Fifthというバンドを結成。
Fay Hallam
Martin Blunt、元The PrisonersのGraham Dayらと共に新バンド The Gift Horsesを結成。87年にシングル1枚出して解散。
一旦音楽業界からドロップアウトしていましたが、21世紀になってPhazeというバンドで再始動。
Vinyl Japanから2002年にアルバム "Who Do We Think You Are"を発表しています。
Martin Blunt
Fay Hallamと共にThe Gift Horsesを結成。解散後 The Charlatansに参加。
Neil Clitheroe
The Sandkings(Babylon ZooのJaz Mannがいたバンド)に参加。
-Members-
Swindelli--Vo ex) The 25th Of May
Snaykee--G
Mr Blonde--G
Roy Van Der Kerkoff--B
Stu Boy Stu--Ds
デビューした途端にでかい口をきくのは,イギリスの特に60〜70年代の音をベースにするバンドには
よくありがちなんですが,それが売れないとこんなにカッコ悪いということを身をもって示してくれた人体実験バンド。
まあ,音が60〜70年代+打ち込みという,あんまり誰もやらない,他の言い方をすれば需要のない音でしたので。
マンチェスター以降の耳にはちっとも新しくなかったしね。
必死の思いで01年に新作発表したものの、まったく話題にならず。放置プレイですね。負けるな。
-Original Album-
'97 Come And See <One Little Indian> (日本盤CD発売)
'01 Asphalt Culture <One Little Indian>
-Single-
'96 The News Of The World <One Little Indian>
'96 Ready Or Not <One Little Indian> (日本盤 5"発売)
'97 It's On <One Little Indian>
'97 Round And Round <One Little Indian>
'01 Dark Age <One Little Indian>
AFTER THE BAND?
情報ください。
<情報提供:Nさん>
-Members-
Mike West--Vo, G
Martin Vincent--G
Sheila Seal--B
Howard Goody--Ds
えらく簡素な,でも楽しげなギターポップス。
ギターのエフェクトのかかってなさ加減が,いかにもネオアコでしたが,ハーモニカと女声
コーラスで差別化を図っておりました。
結局まともなアルバムは1枚も出さないまま,ぼちぼちシングルを出してる間に解散しちまいましたが。
-Single-
'87 Drive Drive Drive <Ugly Man>
'87 Water In My Eyes <Ugly Man>
'88 Will Nobody Save Louise <Ugly Man>
'89 Waiting For Anne <Bop>
'89 My Love Is Like A Gift <Bop>
-Other-
'89 Big Noise <Bop>--Live Album
'90 Catholic Boys On Mobilettes <Bop>--Single Compilation
'99 The Good Things In Life <Vinyl Japan>--Single Compilation
AFTER THE BAND?
情報ください。
-Members-
Paul Draper--Vo, G
Dominic Chad--G, Key
Stove King--B
Hib--Ds (95-96)
Andie Rathbone--Ds (96-)
Mark--Sampler (-96)
だいたいが1回もまともなライブをしないうちにメジャーからオファーが殺到、わけもわからんままショウビズの真っ只中に突入、
という異常な状況だったバンドなわけで、よくよく考えればよく8年ももった、というほうが正解かもしれん。
インディーズ時代のSkin Up Pin Upあたりまではマンチェスター+グラムといった、面白くも煮え切らない音だったのが、
さすがにメジャー映えするというか、ファーストの時点で金をかけたらかけただけの音を出してくるという、
ある意味「格」の違うバンドではあったわけですが。
しかしファーストの時点でそれだけ作っちゃえば、その後苦しむのは自明の理。
プログレ的な大作志向にシフトしつつ、出口を模索する日々が続きます。
それでもアルバム毎に及第点以上の作品を作り続けていたのは、凄いとしか言いようがないわけですが、
さすがに3枚目を出したあたりで息切れ。4枚目のアルバムを作ってる最中に解散いたしました。
でもこいつらの場合、喧嘩じゃなくてほんまに音楽的に行き詰って解散のような気がするな。
バンド名はThe Verveの "A Man Called Sun"から取ったみたいなことをどっかで言っていましたが、
ファーストシングル時点での綴りは "Manson"ですから、そりゃ絶対「殺人犯の名前をバンドにするのはちょっとねえ・・・」
という会社からのクレームの元、適当に後付けでこじつけたものということで。
-Original Alnum-
'97 Attack Of The Grey Lantern <Perlophone> (日本盤CD発売)
'98 Six <Perlophone> (日本盤CD発売)
'00 Little Kix <Perlophone> (日本盤CD発売)
-Single-
'95 Take It Easy Chicken <Sci Fi Hi Fi> as Manson
'95 Skin Up Pin Up / Flourella <Sci Fi Hi Fi>
'96 Egg Shaped Fred <Perlophone> (日本盤 5"発売)
'96 Take It Easy Chicken (Re-Recording) <Perlophone>
'96 Stripper Vicar <Perlophone>
'96 Wide Open Space <Perlophone>
'97 She Makes My Nose Bleed <Perlophone>
'97 Taxloss <Perlophone> (日本盤 5"発売)
'97 Closed For Business <Perlophone> (日本盤 5"発売)
'98 Legacy <Perlophone> (日本盤 5"発売)
'98 Being A Girl <Perlophone> (日本盤 5"発売)
'98 Negative <Perlophone> (日本盤 5"発売)
'99 Six <Perlophone>
'00 I Can Only Disappoint U <Perlophone> (日本盤 5"発売)
'00 Electric Man <Perlophone>
'01 Fool <Perlophone>
-Other-
'04 Klptomania ('04/Perlophone)
AFTER THE BAND?
情報ください。
-Members-
Christopher Latter--Vo, G
David Standen--B
Mat McLean--Ds
素直な音を出したいのか,インディダンスリバイバルをしたいのかよくわかんなかったバンド。
メジャーに行くときに相当いじられた結果の路線変更という話もあったりなかったり。
-Original Album-
'94 Some Pop <Dead Dead Good>
'97 The Reds And The Blues <Fontana> Prod. Ed Buller (日本盤CD発売)
-Single-
'94 Insomniac Dream <Dead Dead Good>
'94 Adoration <Dead Dead Good>
'95 Hide & Seek <Dead Dead Good>
'96 I Don't Make Promises <Dead Dead Good>
'97 Know Where To Find You <Fontana>
'97 Patientman <Fontana>
AFTER THE BAND?
情報ください。
-Members-
Martin Young from Colourbox
Alex from AR Kane
Rudi from AR Kane
Russell from AR Kane
Steve Young from Colourbox
4AD所属の2グループから自然発生的に生まれた一発限りのユニット。
この曲が全英1位になったことで,ヨーロッパのクラブカルチャーの裾野の広さを思い知った人も多いはず。
当時としては猛烈にクールな音でした。
この頃日本では相変わらずユーロビートで盆踊りみたいなことやってたわけですから。
今もあんまり変わらんですか。
ちなみに,相川七瀬の"Bad Girl"はこの曲のベースラインをそのまま使ってます,…って,
この曲はそのベースラインがキモの曲やんか,おい。
-Single-
'87 Pump Up The Volume <4AD> (日本盤 5"発売) UK#1
'87 Pump Up The Volume Remix <4AD> (日本盤 5"発売)
AFTER THE BAND?
Colourbox組はバンドに戻ることなく解散へ。A.R. Kane組はそのままバンドの次の作品に取り掛かりました。
-Members-
Simon Denbigh--Vo (-85)
Rosie Garland--(-84)
Cleo--Vo (84-)
Tom Ashton--G
Laurence Elliot--B (83-)
The Sisters Of Mercyのエルドリッチ主宰のレーベルからデビューした生粋のゴス。
後半は妙なポップな感覚とゴス風味の同居した独自の音を繰り出すようにはなったのですが,
やっぱり一般の皆様には最後まで届かずじまい。
でも聴いてみると,日本のヴィジュアル系の方々にけっこう近い音作りなんですわ。
-Single-
'82 March Violets EP <Merciful Release>
'82 Grooving In Green <Merciful Release>
'83 Crow Baby <Merciful Release>
'84 Snake Dance <Rebirth>
'84 Walk Into The Sun <Rebirth>
'85 Deep <Rebirth>
'86 Turn To The Sky/Never Look/Deep <Rebirth>
-Other-
'84 Natural History <Rebirth>--Single Compilation
'85 Electric Shades <Rebirth>--Compilation Album
'94 Botanic Verses <Cleopatra>--Compilation Album
AFTER THE BAND?
Simon Denbigh
'85年に The Batfish Boysを結成。
ボーイ・ジョージと交際したとか言われていた、モデル出身のゲイなお兄さん。
見た目は「ひとりニューロマンティック」、バックはもうやっかましいくらいにブラス、シンセが鳴り響く派手な作り。
「アーティスト」としては音が安易だわ、「アイドル」としてはとっつきにくいキャラ、ということで、
なんとも中途半端な売れっぷりでした、はい。
それでもこういう生粋のカブキ者がショウビズ界以外で生きられるはずもなし。
細々と思い出したように音源を出し続けております。
-Original Album-
'85 Despite Straight Lines <Love/Mercury> (日本盤LP発売『ネオ・ロマン』)
-Single-
'83 Calling Your Name <Love/Mercury> Prod. Clive Langer and Alan Winstanley (日本盤 7"発売) UK#4
'84 Cry And Be Free <Love/Mercury> Prod. Roger Jackson UK#31
'85 You Don't Love Me <Love/Mercury> Prod. Roger Jackson UK#40
'85 Baby U Left Me <Love/Mercury> Prod. Don Was (日本盤 7"発売) UK#70
'85 Pray For That Sunshine <Love/Mercury> Prod. Clive Langer and Alan Winstanley
'89 Sooner Or Later <Interbeat>
'02 Spirit In The Sky <Indipendent>
-Members-
Marc Desmare--Vo, Sax
Sarah Osbourne--Vo (81-82)
Kris Debusscher--G (-82)
Nicolas Fransolet--G (-82)
Stef Debusscher--B (-82)
Robbie Bindels--Ds (-82)
Roland Bindi--Percussion (81-82)
Stephane Barbieri--G (82-)
Olivier Stenuit--G (82-)
Paul Delnoy--B (82-)
Alain Lefevre--Ds (82-)
ブリュッセル出身でクレプスキュールから出ているのに、こんなバンド名なのに、
Pigbagとかに近い、ギターのカッティングで持っていくファンク系ニューウェイブなバンド。
デビューシングルはインディーズチャート6位まで行ったりしてそこそこの出足だったのに、
メンバー表を見ての通り、途中でフロントマン以外のメンバー総とっかえ。
というか、アルバム作ろうかというときに他のメンバーが全員逃げ出して別バンドをこさえてしまったという、
とてもやりきれない事態だったようです。これ、自分がやられたら死にたくなりますね、絶対。
それでもめげずにメンバーかき集めたフロントマンのMarcは偉いですが、
結局アルバムまで至ることなく解散。もうこりゃ仕方がねえ。
それにしても、こんなバンドの音源まで見つけ出して再発してしまうLTMレーベルは、本当に凄いというしかない。
-Single-
'81 Life In Reverse <Crepuscule>
'81 Rive Gauche <Crepuscule>
'82 Same Beat <Crepuscule>
'83 Kiss My Knee <Scalp>
-Other-
'04 Life In Reverse <LTM>--Compilation Album
AFTER THE BAND?
Marc Desmare
現在はビデオディレクターだそうです。
Sarah Osbourne, Kris Debusscher, Nicolas Fransolet etc
脱退後、速攻で新バンド Allez Allezを結成し、アルバム "African Queen" "The Promise"を発表しています。
(85年に解散)
Sarah Osbourneは、アルバム"The Promise"がHeaven 17のMartin Wareプロデュースだったことのつながりか、
Heaven 17のヴォーカル、Glenn Glegoryと結婚いたしました。
Kris Debusscher, Nicolas Fransoletは、2人してテレビ業界に行った模様。
-Members-
Jaime Harding--Vo
Phil Cunningham--G
Johnny Regan--G
Nick Gilbert--B
Murad Mousa--Ds
ブリット・ポップと呼ぶにはあまりに硬派な佇まいのせいか、やたら人なつっこいのが
ゴロゴロしている中では明らかに浮きっぱなし。
曲も決して悪くないのですが、80年代的な空気がぷんぷんしていたために、
やっぱり若い人たちからはあんまり支持されなかったみたいですね。
-Original Album-
'96 This World And Body <London> (日本盤CD発売) UK#10
'98 Program <London> (日本盤CD発売)
-Single-
'94 Violent Men <Rough Trade>
'95 Sleep <London> UK#53
'95 Toys For Boys <London> (日本盤 5"発売) UK#57
'95 Let's All Go Together <London> UK#37
'96 Time <London> (日本盤 5"発売) UK#29
'96 Sleep (Re-Release) <London> (日本盤 5"発売) UK#17
'98 Miyako Hideaway <London> UK#45
'98 Sparkle <London>--Japan Only (日本盤 5"発売)
AFTER THE BAND?
Phil Cunningham
'01年のNEW ORDERのツアーサポートとしてギター&キーボードを担当。FUJI ROCKにも同行していました。
その後もバーナードのサイド・プロジェクト Electronicのサポートメンバーなどを務めていましたが、
04年、正式にNew Orderに新メンバーとして加入。
-Members-
Janine Eainforth--Vo, Violin, Clarinet
John Waddington--G ex) The Pop Group
Dan Catsis--B ex) The Pop Group
Tony Wrafter--Saxophone, Trumpet ex) Glaxo Babies
Charlie Llewellin--Ds ex) Glaxo Babies
The Pop Group分解後の派生バンドの中で一番地味なやつ。
Mark Stewartほど相変わらずの無茶を続けず、Rip Rigほど音楽的に突き詰めず、Pigbagほど馬鹿にもならず。
実に淡々としたダブ系の音響処理に、多少ソウルフルな女ヴォーカルが乗るというスタイル。
結果として後に「ブリストル・サウンド」と呼ばれる音のご先祖様みたいな音になっているのですが、
オリジネイターとして持ち上げられた形跡もなく。
つうかこのご時世、The Pop Groupだって再評価されきって、それでもCD再発一切なく、
ようやく2005年になってから、アルバムから数曲とシングルのA面、でもレーベル変わってからの
シングルまでは入っていないという、実に中途半端なコンピレーション盤が出るくらいですから。
でもアルバム通して聴いてるとじわじわとかっこいい。やっぱThe Pop Groupの人たちは偉大だと思った次第。
-Original Album-
'82 Station M.X.J.Y. <Y/Rough Trade>
-Single-
'81 Stretch <Y/Rough Trade>
'82 White And Green Place <Y/Rough Trade>
'82 In The Air <Y/Rough Trade>
'83 Why Can't We Live Together <Garage/Stiff>
-Other-
'05 Unlimited (1979-1983) <Clippled Dick Hot Wax>--Compilation Album
AFTER THE BAND?
情報ください。
-Members-
Malcolm Eden--Vo
Tim Gane--G
John Williamson--B
Gary Baker--Ds
英語わかんない耳で聴けば極上のポップソングなんですけど、それほどブレイクしなかったのは、
歌詞がえげつないくらい政治的にきっついかららしい。政府に噛み付くチンピラ左翼だったわけですね。
音楽に政治が絡みやすい風土のイギリスで、それでも国民がひいちゃったという歌詞、
どのくらいすごいのか一度じっくり読んでみたいものです。
-Original Album-
'87 I'm A Wallet <Pink> Prod. Trigger→'89年に<Midnight Music>より再発
'89 The Enraged Will Inherit The Earth <September> Prod. Ian Caple & McCarthy→同年に<Midnight Music>より再発
'90 Banking, Violence And The Inner Life Today <Midnight Music> Prod. Kevin Harris
-Singles-
'85 In Purgatory <Pink>
'86 Red Sleeping Beauty <Pink>
'87 Frans Hals <Pink>
'87 Well Of Loneliness <September> Prod. Trigger
'88 The Nelson Rockfeller <September>
'88 Should Be The Bible Be Bunned <September>
'88 Keep An Open Mind Or Else <Midnight Music> Prod. Ian Caple & McCarthy
'89 At War EP <Midnight Music> Prod. Ian Caple & McCarthy
'90 Get A Knife Between Your Teeth <Midnight Music> Prod. Kevin Harris
-Others-
'89 That's All The Very Well But <Midnight Music>---Compilation Album
'91 We'll Get You Soon You Creeps <Midnight Music>---?
'97 The Best Of McCarthy-That's All The Very Well But... <Cherry Red>---Compilation Album
AFTER THE BAND?
Tim Gane
現Stereolab。
-Members-
Michael Ryan--Vo, G ex) The Bodines
Gareth Thomas--B
Adrian Donohue--Ds
元The BodinesのMichael Ryanがしばしの失踪期間の後に改めて組んだバンド。
The Bodinesのときはメロディ志向のオーソドックスなギターポップだったんで、「遅れてきたネオアコ」のような物言いを
されたところで、それほど問題なかったんですが、このバンドは形容するなら「遅れてきたマンチェスター」。
そんな泡沫のような流行りサウンドに何年も遅れてどうするんですか兄さん。
クリエイションなのに現地発売から半年も遅れてようやく日本発売されたはいいんですが、
ほぼ同日にOASISの日本デビュー盤が出ちゃったりして。もう話題にも何もなるわけがないです。さいなら。
-Original Album-
'94 Shaped Up Shipped Out <Creation> (日本盤CD発売)
-Single-
'92 Snake <3 Base>
'93 I Call Your Name <Creation>
'94 Smoke <Creation>
AFTER THE BAND?
情報ください。
-Members-
John Lewis--Vo, Sax (-81)
Andy Ryder--G (79-)
Neil Campsie--G (-79)
Graham Spink--Keys, Noise (80-)
Les Barret--Keys, G (82)
Julie Wood--Keys (82-)
Alan Turton--B
Nigel Stone--Ds (-81)
Steve Harvey--Ds (81-)
Cherry Redレーベルといえば、Ben Watt & Tracey ThorneのEBTG組とかFeltとかEyeless In Gazaとかから、
アコースティックっぽいイメージがあるわけですが、実際にはレーベル開設当初からDead Kennedysのイギリスでの版権を
持っていたり、The PassageとかRed Boxとかの妙な音を出すエレポップバンドを擁したりもしておりました。
こいつらはそんな初期Cherry Redの中でもひときわ変な音を出していたノッティンガム出身のバンド。
ホワイト・ファンク系の音ではあるのですが、こなれていないのかわざとなのか、ものすごく切れが悪くてもっさいのです。
恐らくイメージしていたのはPop Groupなんじゃないか、という空気は何となく理解できるのですが、
もう全然ついていけてないのが泣けます。
結果として、緊張感はあるんだけどなんだか引きつった、ある意味独特な音にはなっているんですが。
ただ、Cherry Redからの唯一のシングルとなった"Hungry, So Angry"は、ソングライティングと
バンドの資質と技術が奇跡的にマッチした名曲になってます。
まあ、いかにも「ニューウェイブ」な音ではあるんですけど。
-Original Album-
'81 Glitterhouse <Cherry Red>
-Single-
'79 Them Or Me <Apt>
'81 Hungry, So Angry <Cherry Red>
'82 If You Touched Her She'd Smear <Intercord & Sound>
-Other-
'88 Live In Holland <Trance/Line>--Live Album
'01 Hungry, So Angry <Cherry Red>--Compilation Album
AFTER THE BAND?
John Lewis, Nigel Stone
新バンド C-Cat Tranceを結成し、さらにリズムの探求へ。
Alan
Turton, Steve Harvey, Graham Spink
新バンド U-Bahn Xを結成。EMIからシングルを発表するものの、それ1枚で解散。
Andy Ryder
スタジオミュージシャン兼サウンドエンジニアとして活動開始。現在はニューヨークで
エンジニアやりつつTV音楽等を作っているようです。
-Members-
Darren Brown (Wiz)--Vo, G
Daniel Brown (Danny)--G
Gerald Bryant (Gerry)--B
Chris Jones--Ds
80年代後半から90年代初頭にかけて,Senseless
Thingsとともにパンクの牙城だったバンド。
MC5の安易なもじりのバンド名も安っぽくていい感じ。でもやっぱこの手の音を出すバンドは,
ある程度演り続けると壁にぶち当たり,音楽的に手を広げようとして大失敗するというパターンが
ありますが,まさにそのパターンにドンピシャでございました。
-Original Album-
'89 Tranzophopia <Decoy> (日本盤CD発売) UK#67
'90 Who Cares Wins <Decoy> (日本盤CD発売)
'92 Sebastopol <Big Life> (日本盤CD発売) UK#41
'94 Magic Bullets <Big Life> (日本盤CD発売) UK#57
'95 Soulscraper <Fire>
-Single-
'88 Miles Apart <Decoy>
'88 Clear Blue Sky/Distant Relatives <Decoy>
'89 Dancing Days Are Over <Decoy>
'89 Awkward Kid <Decoy>
'90 Finish <Decoy>
'91 Words That Say <Big Life> UK#66
'92 Stop <Big Life> UK#36
'92 Shivering Sands <Big Life> UK#35
'93 Iron Sky <Big Life> UK#48
'93 Wallflower <Big Life> UK#69
'95 Skidding <Fire>
'95 Superstar <Fire>
'96 Android Dreams <Fire>
-Other-
'91 Terribly Sorry Bob <Decoy>--Compilation Album (日本盤CD発売)
AFTER THE BAND?
Wiz
Serpico というバンドを結成して活動再開しています。
<情報提供:sootheさん>
-Members-
James Kirk ex)Orange Juice
元オレンジジュースのジェイムス・カークがひとりでごそごそやったシングル1枚のみのユニット。
はなっから思い出作りのための1枚なのか、何かの理由で続けられなくなったのか、
今となっては知りようがありません。ただ、なんとなく聴いていて気持ちのいい音だけが残りました。
-Single-
'85 You Supply The Roses <Swampland>
AFTER THE BAND?
この後音楽業界から去り、20年近く行方不明だったのですが、2003年に突如 James Kirkのソロ名義で
新作アルバム "You Can Make It If You Boogie"を発表しています。
-Members-
Johnny Dean--Vo
Simon White--G
Chris Gentry--G
Stuart Black--B
Matt Everitt--Ds (-96)
世の中を席巻したと思ったら,一瞬で消えていなくなった脅威の一発屋。
ニューウェイブとグラムの間をうろうろするような音は,決して嫌いではなかったのですが,
やっぱり「アイドル」から抜け出そうともがけばもがくほどドツボにはまるのはいつの世も同じ。
結局セカンドアルバムは本国で発表されることはありませんでした。
管理人は,5000枚限定といわれていたデビューシングルをひょんなことから入手し,
タイミング見て高値で売ってやろうと目論みましたが,完全にタイミングしてしまいました。あーあ。
-Original Album-
'95 Neusance <Polydor> Prod. Neil King (日本盤CD発売) UK#11
'98 Hay Tiempo <Polydor> (日本盤CD発売)
-Single-
'95 I'll Manage Somehow <Polydor> UK#49
'95 Daydreamer <Polydor> UK#14
'95 Daydreamer EP <Polydor> (日本盤 5"発売)
'95 Stardust <Polydor> UK#16
'95 Sleeping In <Polydor> (日本盤 5"発売) UK#24
'96 Being Brave <Polydor> (日本盤 5"発売) UK#10
'97 We Love You <Polydor> (日本盤 5"発売) UK#22
AFTER THE BAND?
Matt Everitt
Montroe's Avenueに参加。
Simon White
ロンドンのカーナビーストリートにあるブティック,シェリーズで労働していた(いる?)模様。('99年秋段階)
<情報提供:mummyさん>
-Members-
Stefan Cush--Vo, G
Phillip Odgers--Vo, G, Whistle, Melodica
Paul Simmonds--G, Madolin
Ricky McGuire--B
Danny Pope--Ds
The Poguesとタメを張るアイリッシュトラッド兼パンクバンド。
曲のクオリティはThePoguesと比較してちっとも劣ってなんかいないのですが、 "Fairytale Of New York"のような
大ホームランがなかったのと、レーベル側のいざこざにいろいろと巻きこまれたりした結果、
やたらめったらレーベル移籍が多く、一貫性のあるプロモーションをしてもらえなかったことが、
結果として大きな差になりました。
それでも腐ることなく活動を続けています。ここ数年は新しい音源のリリースはありませんが、
地道にライブは続けている模様。
-Original Album-
'85 Night Of A Thousand Candles <IMP> UK#91
'86 How Green Is The Valley <MCA> UK#68
'88 Waiting For Bonaparte <Magnet> (日本盤CD発売『ナポレオンのささやき』) UK#41
'89 Silver Town <Silvertone> (日本盤CD発売) UK#39
'90 The Domino Club <Silvertone> UK#53
'96 Never Born To Follow <Demon>
'97 Six Pack <Demon>--Mini Album
-Single-
'84 Grren Fields Of France <IMP>
'85 Ironmasters <IMP>
'85 Greenback Dollar <Demon>
'86 Gold Rush <MCA>
'86 The Ghost Of Cable Street <MCA>
'87 Island In The Rain <Magnet>
'88 The Colours <Magnet> UK#61
'88 The Crest <Magnet>
'89 Rain, Steam & Speed <Silvertone>
'89 A Place In The Sun <Silvertone>
'89 A Map Of Morocco <Silvertone>
'90 Great Expectations <Silvertone>
'90 The Lion And The Unicorn <Silvertone>
'96 The Eye <Demon>
-Other-
'91 Alive Alive-O <Fun After All>--Live Album
'98 Majestic Grill <Demon>--Best Album
'99 The Mud, The Blood And The Beer <A Doom &Malarkey>--Best Album
-Members-
Ivan--Vo
Jeremy--Ds (-81)
Stefan--G, Violin
Colin Doroschuk--Key
Allan McCarthy--Ds
ブリティッシュ・インベンションの尻っぺたに乗って、イギリス経由でたまたま売れちゃったカナダ産エレポップバンド。
ダンスチャートの中ヒットで終わるはずだった"The Safety Dance"がはずみで一般チャートに飛び火して大ヒット。
エレポップではあっても元々ダンスものを作る技量はあんまりない人たちだったので、それ以降は当然まったくヒットせず。
が、3rdアルバムで中途半端に再びヒットしてしまい、結局それがその後の没落を、より一層悲しいものにしています。
人生とははかないものです。
その後、Ivanは'97年にソロデビューし、アルバム"The Spell"を発表したもののさっぱり売れず、
それを踏まえてか、'02年にはIvanとStefanの2人で再結成しております。
-Original Album-
'82 Rhythm Of Youth <Statik> Prod. Marc Durand (日本盤LP発売) UK#96
'84 Folk Of 80's (Part III) <Statik> Prod. Marc Durand (日本盤LP発売)
'87 Pop Goes The World <Mercury> (日本盤CD発売)
'89 The Adventure Of Women & Men Without Hate In The 21st Century <Mercury>
'92 Sideways <Mercury> (日本盤CD発売)
-Single-
'80 Folk Of The 80's <Stiff>
'82 The Safety Dance <Statik> Prod. Marc Durand (国内盤 7"発売) UK#6
'83 Living In China <Statik> Prod. Marc Durand
'82 Antarctica <Statik>
'83 I Got The Message <Statik> Prod. Marc Durand
'83 I Like <MCA>--Canada Only
'84 Where Do The Boys Go? <Statik> Prod. Marc Durand
'85 Messiahs Die Young <Statik/Sire>--Canada Only
'85 Freeways <Statik/Sire>--Canada Only
'87 Pop Goes The World <Mercury> (国内盤 7"発売)
'87 Moonbeam <Mercury>
'87 O Sole Mio <Mercury>--Canada Only
'89 Hey Men <Mercury>--US, Canada Only
'89 In The 21st Century <Mercury>--Canada Only
'91 Sideways <Polygram>--Canada Only
-Other-
'96 Collection <Oglio/MCA>--Best Album
'96 Greatest Hits <Aquarius>--Best Album
-Members-
Mick Bund--Vo, G ex) Felt
Richard Snell--G (-93?)
John Snell--G (-93?)
Mark Barrett--G (93?-)
Darren Mennell--B (-93?)
Takao Sato--B (93?-95?)
Richard Mulligan--B (95?-)
Julian Bown--Ds (-93?)
Rick Duce--Ds (93?-)
Trash Can Sinatrasよりもさらに一歩遅く出てきた、純粋ネオアコさんたち。
つうことはタイミングが非常に悪いということでありまして、1枚目のアルバムが一部にひっそりと愛されはしたものの、
Cherry Redレーベルを出てからは、スペインのレーベルでこっそりセカンド出したり、
アメリカに流れ着いてサードアルバムを出したり、完全に流浪の民と化しています。
まだ、解散はしていないはずですが、さて。
-Original Album-
'92 The Dust Has Come to Stay <Cherry Red> (日本盤CD発売)
'95 Sing When You're Winning <?>--Spain Only
'96 Imperial Comet Hour <Big Pop> Prod. Tim Patalan
-Single-
'91 EP Valencia <Cherry Red>
'92 Wonderful Lie EP <Cherry Red>
'95 Something For The Weekend EP <?>
'97 Hate For You <Big Pop>
'98 Viva <Formation>
AFTER THE BAND?
Rick Duce
元RepublicaのJohnny Male、Denimに参加していたSmithyと共に Cheapglueを結成。
'02年にOne Little Indianレーベルからアルバム "Sexy Horses"を発表しています。
-Members-
Julianne Regan--Vo ex) All About Eve
Christian Hayes--G ('96) ex) Levitation
Andy Cousin--B (95-96) ex) All About Eve
Tim McTighe--B ('96)
Mark Price--Ds ex) All About Eve
All About Eve解散後,でもそのメンツがほとんどそのまんま参加していた謎のバンド。
ただ,出してた音はAll About Eveより圧倒的に明るくシンプルなギターポップ。
きっといろいろしがらみとかあって,こういう音がちょっとやってみたかったんだろうなあ。
-Original Album-
'96 Because I Can <Permanent>
-Single-
'95 Mat's Prozac <Permanent>
'96 The Milkman <Permanent>
'96 Dear Sir. <Permanent>
AFTER THE BAND?
やっぱりというか,結局 All About Eve再結成。1999年からツアーを開始し,
2000年春にはそのライブを収めたアルバムを発表したり、地味ながら活動中。
-Members-
Cathal Coughlan--Vo, Key
Sean O'Hagan--G
Tom Fenner--Ds (84-)
Ed Flesh--B (84-87)
Steve Pregnant--B (87-)
James Compton--Key (87-)
Cathal CoughlanとSean O'Haganを中心にした,アコースティックでシンプルな歌を身上にしていた好グループ。
それがどうなったらFatima MansionsとHigh Llamasになるのか見当もつきませんが,
解散するのだけは理解できますね。
-Original Album-
'84 Everybody is Fantastic <Rough Trade>
'85 The Clock Comes Down The Stairs <Rough Trade>
'87 Crooked Mile <Virgin>
'88 39 Minutes <Virgin>
-Single-
'82 Hello Rascals/Helicopter Of The Holy Ghost <Kabuki>
'83 Pink Skinned Man <Kabuki>
'84 Dolly <RoughTrade>
'85 In The World (EP) <Rough Trade>
'85 Birthday Girl <Rough Trade>
'87 Town To Town <Virgin> UK#55
'87 Singer's Hampstead Home <Virgin>
'88 Gale Force Wind <Virgin>
-Other-
'84 We Hate You South African Bastards <Rough Trade>--Compilation Mini Album
'89 The Peel Sessions <Strange Fruits>--Studio Live
'95 Big Sleeping House <Virgin>--Best Album
AFTER THE BAND?
Cathal Coughlan
ソロプロジェクト Fatima Mansions を開始。重い情念と怨念で地下へ地下へ。
Sean O'Hagan
ソロ名義で1枚アルバムを発表後,High Llamasを開始。こちらは涅槃に近づくべく,天上へ天上へ。
-Members-
Paul Thompson--Vo, G
John Kanopka--B (-93?)
Declan Kelly--Ds
Russell--B (00?-)
Mega City 4とかSenseless Thingsと同じようなメンタリティを持ってるパンク的バンドなんですが、
そこらへんのムーブメントに乗り損ねたのと、ほかのバンドに比べてしゃれっ気が無さすぎるのが
マイナスポイント。
一部のマイブラファンに"You Made Me Realize"のカヴァーをやっている人たちとして
記憶されるだけになってしまいました。
-Original Album-
'92 Dial Square <Roughneck> (日本盤CD発売)
'93 Life's Too Long <Roughneck> (日本盤CD発売)
-Single-
'91 I Won't Try <Roughneck>
'91 Wish <Roughneck>
'92 Better Than Before <Roughneck>
'93 Slugabed <Roughneck>
'93 Counting Days <Roughneck>
'00 Fuck You <Antipop>
<情報提供:Masakiさん>
AFTER THE BAND?
気づかないうちに解散していましたが、'00年、気づかないうちに再結成していました。
復活シングルのタイトルは"Fuck You"。もうたいがいな親父なんだから少しは丸くなれよ。
ライブもロンドンでちょぼちょぼとやっているようです。
-Members-
Paul Marsh--Vo, G
David Newton--G (-85)
Tony Linehan--B (-89)
Marcus Williams--B (89-)
Keith Rowley--Ds
ポストエコバニ的なサウンドでデビューし、メジャー進出時もそれなりに大きくメディアに取り上げられ、
メジャー第一弾アルバム "World Without End"も、そこそこ悪くない出来だったはずなんです。
でも、なんかいまいち盛り上がりきらずにそのまま解散までダラダラとやっていたような気がするのは何故だろう。
この手の音って、ギリギリまで音や気持ちを張り詰めて、タイトに絞り込んでいかないといかんわけで、
その方向は「音楽的な幅を広げる」という方向とはまったく逆。
本家エコバニはセカンドアルバムで張り詰め切った後の音の広げかたを相当注意深くチョイスしながら
やっていたからこそ、後の2枚のアルバムもそれなりに評価されてたと思うんですが、
彼らの場合は張り詰め切らないうちに弛緩を開始。結果として闇雲に大味な音になっちゃいました。
それなりに基本性能は高い人たちだったとは思うんだけど、進みかたを間違えちゃったようです。
-Original Album-
'86 Happy Head <Blue Guitar> UK#58
'88 World Without End <Chrysalis> Prod. Tim Palmer (日本盤CD発売『終わりなき世界』) UK#34
'89 Laughter <Chrysalis> (日本盤CD発売)
'91 Sound <Sire> (日本盤CD発売)
'92 Ricochet <Sire>
-Single-
'85 Like An Angel <Dreamworld>
'86 The Other Side Of You <Chrysalis> UK#67
'86 My Biggest Thrill <Chrysalis>
'87 Out Of Hand EP <Chrysalis> UK#66
'88 Inside Out <Chrysalis> UK#74
'88 Fall Down <Chrysalis>
'89 Fall Down Like The Rain EP <Chrysalis>--Live EP
'89 Into The Heart Of Love <Chrysalis>
'89 Beautiful Shame <Chrysalis>
'91 Another Girl Another Planet <Sire>
'91 Too High <Sire>
'91 Unkind <Sire>
-Other-
'90 All The Way <Overground>--Live Album+Demo
AFTER THE BAND?
David Newton
The Blue Aeroplanesの'94年のアルバム"Life Model"に参加しています。
Marcus Williams
こちらもThe Blue Aeroplanesの'00年のアルバム"Cavaliers"に参加。
-Members-
Hugh Harklin--Vo
Mick Geoghegan--G
Peter Geoghegan--G, Key
Russell Burton--B
David Hennessy--Ds
遅れてやってきたネオアコバンド。
いい曲は書くのですが、出てきた時期が悪かった。ただでさえ、イギリス音楽がダメだクソだと
相手にされなかった時期に、よりによって馬鹿正直なギターポップ。
あと3年遅れて出てきたらよかったのに。諸行無常。
-Original Album-
'88 Sharks <Chapter 22> Prod. John A. Rivers
-Singles-
'86 Everybody Knows The Monkey <Girlie>
'86 Is There Anyone Out There? <Girlie>
'86 Throwaway <Chapter 22>
'87 Built Like A Car <Chapter 22>
'87 One Way <Chapter 22> Prod. John A. Rivers
'88 Born In A Maisonette <Chapter 22>
-Other-
'00 A Band From Birmingham <Vinyl Japan>--Single Compilation
'01 The Girlie Years <Vinyl Japan>--Compilation Album
AFTER THE BAND?
情報ください。
-Members-
Matt Nelson--Vo
Simon Nelson--G
Barney James--Key (-?)
James Fraser--B (-?)
Steve Tylor--B (97?-)
Nian Brindle--Ds
ディランやバーズの影響をもろに受けた音で素直に登場したバンド。
いい曲は書くのにあんまりにも素直すぎて,マンチェやシューゲイザーの影にすっかり隠れてしまいました。
あんな強力なギミックを搭載したバンドがゴロゴロしていたら,そりゃ影に隠れてもしかたないです。
「僕は青リンゴ」とか,こっ恥ずかしい邦題が印象的でした。
バンドはその後、バンド名をMiloと改名し、イギリス国内で細々と活動を継続していましたが、
'02年、再びバンド名を元に戻し、やや本格的に活動を再開しています。
-Original Album-
'91 Slinky <A&M> (日本盤CD発売) UK#27
'93 Valve <A&M> (日本盤CD発売)
-Single-
'89 Mill EP <Big Round> 58
'89 Which Way Should I Jump? <Big Round>
'90 Apple Green <A&M>
'91 Which Way Should I Jump? (New Version) <A&M> UK#38
'91 Here I Stand <A&M> UK#41
'91 Sally Ann <A&M>
'91 Apple Green (Remix) <A&M> UK#43
'93 Turn Off <A&M> UK#55
'93 It's All Over Now Baby Blue <A&M> UK#48
'93 Sleepwalking <A&M>
-Other-
'91 More Slinky <A&M>--Compilation Album
'97 The Best Of Milltown Brothers <Karussell>--Best Album
<情報提供:upopoさん>
-Members-
Leigh Bowery--Vo (-94)
Nicola Bowery--Vo
Matthew Glamorre--Vo, Key
Dan Black--G
Richard Torry--G, Samples
Neil Kaczor--Key, Samples
Matt Fisher--B
Trevor Sharpe--Ds
変テコパフォーマンス集団兼バンド。"ROMO"ムーブメントにのっけられて一瞬売れそうになりましたが,
世の中そんなに甘くありませんでした。
このグループ,フロントマンがデビューCD発売直前に急逝するという悲劇を味わっているんですが,
その後の音に悲劇性がこれっぽっちもないところが潔かったです。
でもだからよけい売れなかったような気もします。
-Album-
'97 Open Wide <Candy> (日本盤CD発売)
-Single-
'94 Useless Man <Candy>
'95 Plastic Bag <Candy>
'96 That's Nice <Candy>
'97 Nothing <Candy>
AFTER THE BAND?
情報ください。
-Members-
Katharine Blake--Vo, Violin, Key
Kelly McCusker--Vo, Violin (-?)
Jocelyn West-- ('91)
Donna McKevitt--Vo, Viola (91-94)
Ben Golomstock--G, Key, B (91-)
Trevor Sharpe--Ds, B (91-)
Mike Servant--(94-)
Burney Hollington--(?-)
Teresa Casella--(?-)
MUTEレーベルは,'90年頭に,ピコピコなイメージから脱却すべく,さまざまなスタイルのバンドと契約をしていました。
Inspiral Carpetsなんかもそうなんですが,このバンドはそれまでと違いすぎるくらい違ういました。
中世のバロックをベースにした,弦と合唱の織り成すあまりにも繊細かつ重厚な世界。
ある意味,そういうのが好きな層にはずっぱまりなんですが,MUTEと思って聴くような人には
まったくアピールせん音でしたね。
結局'95年にMUTEにクビを切られまして,それ以来,ときどきこっそりライブをする程度でお茶を濁していましたが,
'00年にニューアルバムを発表し,全英ツアーも行っています。
-Original Album-
'91 Madra <Mute> (日本盤CD発売)
'92 Iris <Mute> (日本盤CD発売)
'93 Suspiria <Mute> (日本盤CD発売)
'94 Fairytales Of Slavery <Mute>
'00 Carnival Of Souls <Sugar Daddy>
-Single-
'91 Gush Forth My Tears <Mute>
'91 Heart On The Line <Mute>
'91 Delusion <Mute>
'92 Cinema Is King <Mute>
'93 Play <Mute>
'93 Sunshine <Mute>
'94 Peep Show <Mute>
'00 Tonight <Sugar Daddy>
-Members-
Wayne Hussey--Vo, G ex) Dead Or Alive, Sisters Of Mercy
Simon Hinkler--G (-90)
Mark Gemini Thwaite--G (92-96, 99-01)
Rick Carter--G, Key (92-96)
Craig Adams--B (-92, 99-)ex) Sisters Of Mercy
Andy Cousin--B (92-96) ex) All About Eve
Mick Brown--Ds (-96) ex) Red Lorry Yellow Lorry
Scott Garrett--Ds (99-)
Sister Of Mercyの帝王、エルドリッチの悪政に耐え兼ねて飛び出たWayne Hussey が結成したバンド。
Zepのベーシスト、ジョン・ポール・ジョーンズをプロデューサーに迎えてやたらめったらダイナミックな音を打ち出したり、
ただのゴスでは終わらなかったため、80年代半ばのゴス全盛期には、ゴスなファンのみならず、一般人まで囲い込んで
かなりウハウハ状態でした。
しかし、キーメンバーだったSimonの脱退があったりして徐々に内部はゴタゴタ化。それに伴って、あっという間に
一般ファンは離れ、ゴスファンまで離れ、あとはどん底一直線。96年には活動休止にまで追い込まれます。
ただ、どん底でもう一度立て直すだけの底力があったのが、他の凡百のバンドとは違ってエライところ。
Wayneは単身でゴス人口の多いアメリカに飛び、なんとかThe Missin UK名義の活動を再開、
'99年には再度ちゃんとバンドとして復活します。やっぱり一度酷い目に遭った人間は違いまねす。
初期の音にやや戻し気味にしたことで固定ファンを押さえ、なんとか現在も踏ん張っております。
そういや日本に Mission ていう女の子グループがいたような気がするんですが、どうしちゃったんでしょう。
-Original Album-
'86 Gods Own Medicine <Mercury> (日本盤LP発売『蒼い審判』) UK#14
'88 Children <Mercury> Prod. John Paul Jones (日本盤LP,CD発売) UK#2
'90 Carved In Sand <Mercury> (日本盤CD発売) UK#7
'92 Masque <Vertigo> (日本盤CD発売) UK#28
'95 Neverland <Equator/Sony> (日本盤CD発売) UK#58
'96 Blue <Equator/Sony> UK#73
'01 Aura <Playground> (日本盤CD発売)
-Single-
'86 I (Serpents Kiss) <Chapter22> UK#70
'86 II (Garden Of Delight) <Chapter22> UK#49
'86 III (Stay With Me) <Mercury> UK#30
'87 IV (Wasteland) <Mercury> UK#11
'87 V (Saverina) <Mercury> UK#25
'88 Tower Of Strength <Mercury> UK#12
'88 Beyond The Pale <Mercury> UK#32
'90 Butterfly On The Wheel <Mercury> UK#12
'90 Deliverance <Mercury> UK#27
'90 Into The Blue <Mercury> UK#32
'90 Hands Across The Ocean <Mercury> UK#28
'92 Never Again <Vertigo> UK#34
'92 Like A Child Again <Vertigo> UK#30
'92 Shades Of Green <Vertigo> UK#49
'94 Tower Og Strength (New Mix) <Mercury> UK#33
'94 Afterglow <Vertigo> UK#53
'94 Raising Chain <Equator/Sony>
'95 Swoon <Equator/Sony> UK#73
'01 Evangerine <Playground>
-Other-
'87 First Chapter <Mercury>--Single Compilation UK#35
'90 Grains Of Sand <Mercury>--Unreleased Tracks etc UK#28
'91 Magnificent Pieces <Mercury>--4 CD Box Set for Japan
'94 Sum And Substance <Mercury>--Single Compilation (日本盤CD発売) UK#49
'94 Salad Daze <Nighttracks>--Studio Live
'99 Resurrection <Cleopatra>--Re-Recording Compilation
'00 Ever After <Trojan/Receiver>--Live Album
-Members-
K--Vo
Alexander Boag--G ex) These Animal Men
Julian Hewings--B ex) These Animal Men
Craig Warnock--Key ex) These Animal Men
Rob Hague--Ds ex) These Animal Men
New Wave Of New Waveのブームも終わり、ベーシストも抜けてグダグダになっていたThese Animal Menが、
黒人ヴォーカリストのKを発見してモデルチェンジ。元々ヴォーカルだったBoagがギターに、ギターだったJulianがベースに回り、
新たなバンドとして再出発したのがこの Mo Solid Goldでした。
後半、多少音楽性に幅が出てきたものの、パンクの域を出なかったThese Animal Menと比較すると雲泥の差。
モッズ感溢れるサウンドにソウルフルなヴォーカルが絡むという、コテコテの白人の音だった以前にはありえない音。
一気に起死回生、英国の音楽誌にも大きく扱われ、ファーストアルバム発表後にフジロック含む各地のフェスにも参加。
ようやく一矢報いたと思ったら、それ以降一切ニュースが入ってこなくなってしまいました。
やはりKと他のメンバーの間にいろんな相違とかがあったのかもしれません。
そういうのってなまじ売れちゃうと余計に表面化するんだよね・・・。
-Original Album-
'01 Brand New Testament <Y/Rough Trade> (日本盤CD発売)
-Single-
'00 Prince Of The New Wave <Raise Your Hands>
'00 David's Soul <Chrysalis>
'01 Personal Saviour <Chrysalis>
'01 Safe From Harm <Chrysalis>
AFTER THE BAND?
情報ください。
-Members-
Martin Coogan--Vo, G
Martin Glyn Murray--G
Steve Green--B
Krzysztof Korab--Key
Steve Cowen--Ds
『「気にはしてる(してた)けどアルバム持ってない」とか「なんか雑誌とかで曲がいいとか結構評価されてる
らしい(されてたらしい)ね」とか、みんな気にはしてる(してた)くせに絶対買いはしない(しなかった)バンド』...
<コメント:AKIKOさん>
-Original Album-
'90 Turtle Soup <Imaginary> (日本盤CD発売) UK#54
'91 Two Sides <Siren> (日本盤CD発売) UK#33
-Single-
'87 Pomona EP <?>
'8/ The Wicker Man <?>
'88 And Then She Smiles <?>
'90 Lay Me Down <Imaginary>
'90 Magic Boomerang <Imaginary>
'91 Can You Dig It? <Siren> UK#18
'91 And Then She Smiles <Siren> UK#44
'91 Strings And Flowers <Siren>
'03 Can You Dig It? (Remix) <> UK#19
-Other-
'91 87-90 <Imaginary>--Single Compilation (日本盤CD発売)
AFTER THE BAND?
情報ください。
-Members-
Robbie Grey--Vo
Mick Conroy--B (-?)
Nik Williams--B (/-)
Gary McDowell--G (-86)
Steven Walker--G (?-)
Stephen Walker--Key (-85)
Aaron Davidson--Key, G (85-?)
Londoner Matthew Shipley--Key (?-)
Richard Brown--Ds (-85)
Jonathan Solomon--Ds (?-)
彼らもまたブリティッシュ・インベンションの犠牲者。
基本的には典型的4AD体質バンドだったのに、たまたまできたドポップソング "I Melt With You"が全米でバカ売れ。
そのまま一発屋の名をほしいままにしてしまいました。
もしかしたら、4AD一派として後で再評価されたかもしれなかったのですが、なまじ売れたがため、
現在、「初期4AD」好きの方々からは「なかったこと」にされています。悲惨ですね。
でも本人達もその曲をリメイクするという、相当みじめなことをしているのでどっこいどっこいです。
4ADを離れてからは、アメリカを拠点とし、様々なレーベルを流浪してはアルバムをぼちぼちと発表しております。
'01年にはHugh Jonesをプロデューサーに迎え、ニューアルバム "Soundtrack"を録音完了し、APG Musicという
レーベルとも契約を結んだはずなのですが、現在までのところ、発売された形跡はありません。
-Original Album-
'81 Mesh And Lace <4AD> Prod. Modern English (日本盤LP発売)
'82 After The Snow <4AD> Prod. Hugh Jones (日本盤LP発売)
'84 Richochet Days <4AD> Prod. Hugh Jones (日本盤LP発売)
'86 Stop Start <Sire> Prod. Stephen Stewart-Short
'90 Pillow Lips <TVT> (日本盤CD発売) Prod. Modern English & Pat Collier
'96 Everything Is Mad <Imago>
-Singles-
'79 Drowning Man <Limp>
'80 Swans On Glass <4AD> Prod. Modern English
'80 Gathering Dust <4AD> Prod. Modern English
'81 Smiles And Laughter <4AD> Prod. Modern English
'82 Life In The Gladhouse <4AD> Prod. Hugh Jones
'82 I Melt With You <4AD> Prod. Hugh Jones
'83 Someone's Calling <4AD> Prod. Hugh Jones
'84 Chapter 12 <4AD> Prod. Hugh Jones
'84 Hands Across The Sea <Sire>
'90 I Melt With You -Remake- <TVT> Prod. Modern English & Pat Collier
'90 Life's Rich Tapestry <TVT> Prod. Modern English & Pat Collier
'90 Beautiful People <TVT> Prod. Modern English & Pat Collier
'96 Elastic <Imago>
-Other-
'01 Life In A Gladhouse 1980-84 <4AD>--Best Album
-Members-
Alix Plain--Vo, G
Danny Hampson--B
Ged Allen--G (79-80)
Joey McKechnie--Ds (79-80)
Bob Wakelin--Key (80-81)
Tim Lever--G, Sax (80-81)
Cliff Hewitt--Ds (81)
メロはリヴァプールらしいんですが,ヴォーカルがいわゆるリヴァプールサウンドにかなりシカトかました声質だっために,
本人たちにはそのつもりなくても,結果として異形のバンドとして片づけられてしまいました。
ただ,少ないながらもファンは確実にいまして,CD再発もないので,常に中古屋では高値安定でございます。
-Original Album-
'81 Fiction Tales <Dindisc>
-Single-
'79 Pieces <Eon>
'80 Euthenics <Inevitable Records>
'81 Fiction Tales <Dindisc> UK#65
'81 Euthenics (Re-release) <Dindisc>
'81 Child's Play <Dindisc>
'81 Mechanic <Dindisc>
AFTER THE BAND?
Bob Wakelin
ジャケットのアートデザインもやっていた彼は,音楽をやめてアメリカへ。
アメコミの本拠地マーヴェルでコミックを描いていたそうです。
Cliff Hewitt
Apollo Four Forty のサポートで一時太鼓叩いてました。
Tim Lever
Dead Or Aliveへ加入。
-Members-
Peter Hook--Vo, B
David Potts--Vo, G
New Orderがお休みの間に暇になったヒゲが、以前に組んでいたサイドプロジェクトRevengeの
二の舞にだけはするまいという決意があったんだかなかったんだか、てめえ所有のスタジオで働いていた
若いもんとっ捕まえて、とにかくNew Orderの音から離れようとしていたRevengeとはうって変わって、
開き直りも甚だしい、New Orderそっくりサウンドで勝負をかけてきたユニット。
ヒゲがいれば当然ベースラインはああなりますから、それだけでも似るっちゃ似るんですが、
この場合、David Pottsの歌声がバーニーに似ていたりするもんですからタチが悪い。
それが功を奏したか、ほどよくヒットしたんですが、そこでやめとけばいいものを、
みんながそろそろ存在を忘れかけ、New Order再始動の噂も世間で盛り上がり始めた、
いわば最悪のタイミングでへろっとセカンドアルバムなんか出しちゃうもんだから解せません。
しかもインディーズのためロクにプロモーションもされず、本気で出てたの気付いてない人多数。
結局その後今まで、ヒゲがまたNew Orderに夢中になっておりますので、結果として自然消滅状態。
またNew Orderが頓挫したら復活するかもしれませんが。
-Original Album-
'97 Music For Pleasure <Polydor> UK#11 (日本盤CD発売)
'00 Monaco <Papllon>
-Single-
'97 What Dou You Want From Me? <Polydor> UK#11
'97 Sweet Lips <Polydor> UK#18
'97 Shine <Polydor> UK#55
'00 I've Got A Feeling <Papllon>
AFTER THE BAND?
Peter Hook
本業New Orderの方にかかりっきり。
David Potts
一瞬Oasisのベーシスト候補として名前が挙がったのですが、アンディ・ベルに出し抜かれました。
その後、RAMというバンドを結成して、ヒゲとのコネクションを最大限に利用、
New Orderの2001年UKツアーの前座に登場しております。
-Members-
Scott James--Vo,G,Key
Paul Williams--Vo,G
Rob Lindsey-Clark--Vo,G
Jimmy Taylor--B
Matthew Everitt--Ds ex) Menswear
とてもロンドンのバンドとは思えない、やたらとアメリカンな乾いた空気感を持ったバンド。
3人のヴォーカリストを擁し、その3人ともが優秀なメロディメーカー。
従って、無闇な美メロが厚いコーラスと共にぶっ放されるという、ある意味たまんない状況。
ものすごい基本性能を持ったバンドでした。しかも全員そこそこイケメン。無敵。
ただ、そうそううまくはいかないもんで、セカンドアルバムにあたってのデモを作り終えた段階で
レーベルの担当が差し替えになり、この手の「昔からの」音が嫌われて契約を切られてしまい、
そこからガタガタとバンドは崩れ出し、結局そのまま次の音源を出すことなく解散と相成りました。
とはいえ、日本でも編集盤やシングルの日本発売をガシガシ行っていた割には
盛り上がりに欠けていた部分もあったりして。
曲がよければ売れる、というわけではないショウビズの恐ろしいところでございます。
-Original Album-
'98 Thirty Days Out <Columbia> (日本盤CD発売)
-Single-
'97 She's Looking For Me <Columbia>
'97 Where Do I Stand? <Columbia>
'98 Shine <Columbia>
'98 Start Again <Columbia>
'98 Yesterday's Return <Columbia>--Japan Only (日本盤 5"発売)
'99 Leaving In The Morning <Columbia>--Japan Only (日本盤 5"発売)
-Other-
'98 Where Do I Stand? <Sony>--Single Compilation Mini Album (日本盤CD発売)
AFTER THE BAND?
Paul Williams, Jimmy Taylor
新バンド The Measuresを結成。
Scott James
Stereophonicsのツアーサポートプレイヤーに。
-Members-
Russell Yates--Vo
Kevin Mckillop--G
Lincoln Fong--B
Damien Warburton--Ds (-?)
My Bloody Valentineの"Isn't Anything"('89)以降、タケノコ状態で出てきた
いわゆる「シューゲイザー」ムーブメントの中でも地味な方の組。
最初のシングル3枚はおとなしくフィードバックギター鳴らしてたんですが、いきなり1stアルバムで
クラシックなギターポップス(ストリングス入り)に傾倒したもんだからたまげます。
その後その路線で3枚アルバム出しましたが作品の質は高いにも関わらず、鳴かず飛ばず。
やっぱり急に方向転換してもみんな戸惑っちゃうわけですな。
で、すっかりいなくなっていたと思ったらこっそり生きていました。 それまでの音の延長線上ではあるものの、
さらに80年代ネオサイケ的サウンドを微妙に加味、でもやっぱ好き放題やってる感じは今まで通り。
-Original Album-
'92 XYZ.... <Hut> Prod. Mitch Easter
'93 Honey Bee <Play It Again Sam> Prod. Lincoln Fong
'95 Live A Little Love A Lot <Play It Again Sam> Prod. Giles Hall with Moose
'00 High Ball Me! <Saltwater> Prod. Brian O'Shaughnessy
-Single-
'90 Jack <Hut>
'90 Cool Breeze <Hut>
'91 Reprise <Hut>
'92 Little Bird (Are You Happy In Your Cage)? <Hut> Prod. Mitch Easter
'93 Liquid Make Up <Cool Badge> Prod. Lincon Fong
'93 Uptown <Play It Again Sam> Prod. Lincoln Fong
'94 Bang Bang... <Play It Again Sam> Prod. Lincoln Fong & Moose
'99 Baby It's Over EP <Saltwater> Prod. Brian O'Shaughnessy
-Other-
'91 Sonny & Sam <Virgin>---Single Compilation (US Release Only)
-Members-
Sam Hazeldine--Vo
John Ruscoe--G
James Powell--G
Felix Taylor--B
Erik Bower--Ds
異常なテンションで押しまくるモッズサウンドベースのバンド。
デビュー時の評価も上々、それにそぐうだけの音もテクニックもある。なのにいまいち売れないというのがこの世に多々ある前例。
硬派過ぎてアイドル的な部分の入り込む余地がなかったという説も立てられますが、ブルートーンズと同じマネージメントだったというのが。
ブルートーンズも最初こそ話題になったものの、その先の演出があまりにも下手っぴ過ぎてセカンドが出る頃には
恐ろしく地味な存在になっていましたが、まさにそれを一回り小さくして再現したような感じですわ。
2000年には来日も果たしたものの、そのブルートーンズの前座という形。
結局日本でもさして話題にならないまま行方不明になりました。
-Original Album-
'98 Mover <Paradox> (日本盤CD発売)
'00 Fly Casual <Paradox> (日本盤CD発売)
-Single-
'97 Kick The Beam <Paradox>
'97 Move Over <Paradox>
'98 Tricolore <Paradox>
'98 We Got It Going On <Paradox>
'98 Classic No.9 <Paradox>
'98 Stand <Paradox>
'00 Transit EP <Paradox>
-Other-
'98 Stand - B-Side & Rarities <Polydor>--Single Compilation Mini Album for Japan Only (日本盤CD発売)
AFTER THE BAND?
情報ください。
アイルランドのシンガーソングライター。
いきなりデビュー作がワールドワイド発売だったわけですが、当時のプロモーションは非常に地味だったことを覚えてます。
しかもどう聞いてもそのアルバムはオーバープロデュース。プロデューサーはKilling JokeのYOUTHだったんですが、
その組み合わせは基本しっかりした歌を聴かせるタイプの彼にはかなり無茶。
なんとかモダンな音にしようとしてあてがわれちゃったっぽいです。
結局、結果も地味なものしか出せず、その後さらにいじろうとした会社と喧嘩になってメジャーから飛び出し、
そこからは自分で立ち上げたレーベルから作品を発表しています。
ということで、世界的には1stの1枚きりで終わったように見えるのですが、実は本国アイルランドではけっこうな人気者。
2ndアルバムは国内でプラチナ(つっても人口少ないから15,000枚)、04年発売の3rdアルバムも国内チャート1位ですし。
そこでようやく自信を取り戻したのか、そろそろとアルバムをヨーロッパやオーストラリアで発売し始めた模様。
さあ、今度こそ実力のみで返り咲くか。けっこう応援しちゃうね、こういうのは。
-Original Album-
'96 Jelly Legs <Sony> (国内盤CD発売)
'00 24 Star Hotel <Camcor>
'04 Raining Down Arrows <Comcor>
-Single-
'96 To You I Bestow <Sony>
'96 Life's A Cinch <Sony>
'97 Pardon Me <Sony>
'00 I MN EP (Song For My Darlin') <Camcor>
'00 The Moon Is A Bullet Hole <Camcor>
'02 Mexico / July <Camcor>
'04 10,000 Miles Away (From Harm) <Camcor>
-Members-
Matthew Evans--Vo, G, B, Key
Gwion Rowlands--G, B
Will Coyne--Ds
ウェールズ出身のトリオ。
カントリーっぽい牧歌的な音を基調としながらも、どっかUKバンドらしいヒネりもあるという、実に微妙な音を出してました。
ごそごそとシングルを出し続け、ようやくアルバムが出てそこそこの評価を得た、その途端に何故か解散。
ウェールズのバンドってなんかしつこく続けるイメージがあるんですが、えらくあっさりと終わっちゃった感じです。
-Original Album-
'01 Songs Of Ignorance <Too Pure> (日本盤CD発売)
-Original Single-
'98 Green Green Grass Of Home <Blue Dog>
'99 Thrown Like A Stone/Don't Slip Up <Shifty Disco>
'99 Colouring Book EP <Malthouse>
'00 Silver Suit/Booze and Cigarettes <Prim and Proper>
'01 The House That Used To Be A Ship <Too Pure>
'01 Cracking Up <Too Pure>
'01 Don't Slip Up <Too Pure>
AFTER THE BAND?
Matthew Evans, Gwion Rowlands
2人で新グループ Keys を結成。02年12月にデビューシングル "Gurl Next Door"を発表しています。
-Members-
Jake Shillingford--Vo, G
Harry Blue--B (-97)
Jason Cooper--Ds, Timpani (-97)
Helen Caddick--Key (-97)
Paul Siepel--B (97-)
Simon Wray--Ds, Timpani (97-)
Danny Turner--Key, Sampler (97-)
Lucy Wilkins--Violin (-99)
Becki Doe--Violin (-99)
Becca Ware--Violin (-97)
Robert Spriggs--Viola, Flute (-99)
Oliver Kraus--Cello, Key (-99)
Bill Moebray--Sax (-97)
Ben Spencer--Sax (97-99)
Mark Bradley--Trumpet (-99)
Roxanna Shirley--Trumpet (-99)
Ruth Thomas--Trumpet (97-99)
リーダーJakeがロンドン中のバスカーをスカウト絨毯爆撃した結果、Mother Tongueからリリースされた
ファーストシングルの時点で11人編成という、何だかすさまじい状態になっていたバンド。
やたらめったらに分厚いストリングスで押しまくる、ロマンチシズムの過多が特徴でした。
フェスティバルの出演が急遽中止になりかけて、メンバーが半分帰ってから突然出番が回ってきても
演奏ができてしまったという、素敵な逸話が残っています。
でもやっぱりこの大所帯を維持するのは困難だったらしく、メジャーに首を切られたのを期にリストラして
4人編成になったものの、それはつまり唯一無二の個性だった分厚さを捨てるのと同義。
くそつまんないギターバンドになってしまい、自分たちでもそれに気がついたのか、解散しちまいました。
-Original Album-
'94 Mornington Crescent <Mother Tongue> Prod. Pat Collier/Giles Martin (日本盤CD発売)
'97 The Golden Mile <Parlophone> Prod. Gary Langan(日本盤CD発売) UK#36
'00 Joined Up Talking <It> Prod. Pete Gleadall & My Life Story
-Single-
'93 Girl A Girl B Boy C <Mother Tongue>
'94 Funny Ha Ha <Mother Tongue>
'94 You Don't Sparkle (In My Eyes) <Mother Tongue>
'94 The Mornington Crescent Companion <Mother Tongue>
'96 12 Reason Why I Love Her <Parlophone> UK#32
'97 Sparkle <Parlophone> UK#34
'97 The King Of Kissingdom <Parlophone> UK#35
'97 Strumpet <Parlophone> UK#27
'97 Duchess <Parlophone> UK#39
'99 It's A Girl Thing <It> UK#37
'99 Empire Line <It> UK#58
'00 Walk/Don't Walk <It>
AFTER THE BAND?
Jake Shillingford, Simon Wray
新しいバンド ExileInsideを結成して活動開始。'02年にはファーストアルバム "ExileInside"を発表しています。
<情報提供:msyさん>
-Members-
Sam Williams--Vo, B, G
Mark Wood--G
Katherine Garrett--Key, Vo
Matthew Steer--Ds
Supergrassの"I Should Coco"のプロデューサーとして一時もてはやされたSam Williamsが、
ちょうどそのプロデュースを行っていた時期に平行してやってたバンド。
メンバー4人中2人が当時既に三十路に突入していたおっさんバンドでかつ、ああいうプロデュースっぷりから
察せられるように、変則コード使いまくりな完全に70年代ベースのサウンド。
ただ、音はかっこいいのですがいかんせんメロディまで小難しくなり、結果実に爽快感に欠けておりまして。
なんか楽しそうなのは演ってるほうだけなんちゃうかと勘ぐってしまうような。
結局、デビューはFONTANAからだったんですが、アルバム出す前にクビ。
アルバム制作中の音源にB面曲をしこたま詰め込んで、なんとか体裁を整えたアルバムを1枚出して終了。
日本盤のライナーには「現在の活動状況がわからないのだけど」みたいなことが正直に書かれてましたが、
恐らくその文書いていた頃には解散状態だったと思われます。
でも、帯には「UKロック界に突如現れた期待の新人バンドのデビューアルバム」みたいなこと書いてある。
これきっと日本盤、UKの権利屋になかば騙されてうっかり出しちゃったんでしょうなあ。
-Original Album-
'98 The Mystics <Rotator> (日本盤CD発売)
-Single-
'95 See You <Fontana>
'95 Who's That Girl <Fontana>
'96 Lucy's Factory <Fontana>
FTER THE BAND?
Sam Williams
同郷Rideを解散したMark GardenerとAnimalhouseを結成。