P

Pacific (1988-89)

一瞬たりともその手の人達の間でもてはやされたのは、ただCreationレーベルだったから。
それだけ。そうじゃなかったら時代の狭間にひっそり消えるようなはかない音ですから。
いや、決して悪くはないんですが。

-Single-
'88   Sea Of Sand <Creation>
'89   Shrift <Creation>  Prod. John A. Rivers

-Other-
'90   Inference <Creation>--Single Compilation

AFTER THE BAND?
情報ください。



The Pale Fountains (1982-86)

-Members-
Michael Head--Vo, G
Chris McCaffrey--B
Thomas Whelan--Ds
Andy Diagram--Trumpet

元ピチカートの小西氏が1stを「80年代の最高傑作の1つ」と語ったそうですが、同感。
古きよきポップスを下敷きにしたアコースティックポップ。ラッパや弦が、泣けと言わんばかりに響きます。

名古屋地区ではBANANA RECORDSのCMソングに(Palm Of My Hand)、
関西では読売テレビの夜中の映画特集のオープニング(Bruised Arcade)に使われてた時期も
あるのですが、…誰も覚えちゃいませんね。いいです別に。

-Original Album-
'84   Pacific Street <Operation Twilight>  Prod. The Pale Fountains & Howard Gray  UK#85
'85   ...From Across The Kitchen Table <Virgin>  Prod. Ian Broudie  UK#94

-Single-
'82   Just A Girl <Operation Twilight>
'82   Thank You <Virgin>  Prod. Robin Miller  UK#48
'83   Palm Of My Hand <Virgin>  Prod. Greg Walsh & Alan Rankine
'84   Unless <Virgin>  Prod. The Pale Fountains & Howard Gray
'84   (Don't  Let Your Love) Start A War <Virgin>
'85   Jean's Not Happening <Virgin>  Prod. Ian Broudie
'85   ...From Across The Kitchen Table <Virgin>  Prod. Ian Broudie

-Other-
'98   Longshot For Your Love <Marina>---Compilation Album

AFTER THE BAND?
Michael Head
'88年にShack結成。



Pale Saints (1988-94)

-Members-
Graeme Naysmith--G
Ian Masters--Vo, B (-94)
Chris Copper--Ds
Meriel Barham--G (90-)
Colleen Browne--B (94-)  ex) Heart Throbs

デビューの時の衝撃ったらなかったんですけどね。優しいメロに優しくないギター。
まさに1stアルバムのタイトル通りの音世界。

ただ、この手の音は1枚目2枚目と行くにつれて聴き手もなれるし、同じようなバランスの音を、
後から出てきたシューゲイザーの連中がもっとわかりやすい形でやり始めるしで、
最終的には使い古されるような感じで相手にされなくなりました。

-Original Album-
'90   The Comfort Of Madness <4AD>  Prod. Gil Norton/John Fryer (日本盤CD発売『狂気のやすらぎ』)  UK#40
'92   In Ribbons <4AD>  Prod. Hugh Jones (日本盤CD発売)  UK#61
'94   Slow Buildings <4AD>  Prod. Hugh Jones (日本盤CD発売)

-Single-
'89   Baging Into The Presence Of God <4AD>
'90   Half-Life <4AD> (日本盤CD発売)
'91   Flesh Balloon <4AD> (日本盤CD発売)
'92   Throwing Back The Apple <4AD>
'94   Fine Friend <4AD>

-Other-
'90   Mrs. Dolphin <4AD/Columbia>---Single Compilation (Japan Only)

AFTER THE BAND?
Ian Masters
'93年に新バンド Spoonfed Hybrid を結成し,4ADから2枚のアルバムを発表。
その後,His Name Is Aliveのメンバーとのユニット,ESP Summerを経て,
'99年に新グループ Oneirnautを始動,シングル"Where Do You Want To Go Today"を発表しています。



Panache (1980-82?)

-Members-
Colm Jackson--Vo, G (-82)
Jeff Hepting--Vo (82-)
Greg Radcliffe--G
Paul Hampshire--Key
Terry Stevens--B
Paddy Phield--Ds (81)  ex) The Cuddly Toys (Raped)
Graham Garrett--Ds (81-)

結局、日本のみでしかレコードを発売できなかったバンド。
曲よりもヴォーカルよりも、とにかくキーボードのポールの美形っぷりでのみ語られておりまして、
ライブアルバムのジャケも、誰よりも彼が大きく、ど真ん中に写っておりました。

そんなジャケットから察せられるように、レコード会社はどう見てもポールを中心に据えて売りたかったようで、
日本人の最年長ドラマーPaddyや音楽的中心だったColmの脱退や解散も、バンド側とレコード会社の考え方の違いが根にあったようで。
キャーキャー言ってたファンがバンドそのものを潰してしまう結果になるという、哀しい結末でございます。

-Original Album-
'81   Dancer At The End Of Time <東芝EMI>  (日本盤LP発売『倫敦美学』)
'82   Heart Break School  <東芝EMI.>  (日本盤LP発売『パナッシュ・セカンド』)

-Single-
'81   Auto Love <東芝EMI>  (日本盤7"発売『涙のオート・ラヴ』)
'82   Tracy <東芝EMI> (日本盤 7"発売)
'82   Heart Break School  <東芝EMI> (日本盤 7"発売)

-Other-
'82   Live In Japan  <東芝EMI>--Live Album  (日本盤LP発売)

AFTER THE BAND?
Paul Hampshire
Throbbing GrisslePsychic TVを率いる英国アングラ大王、Genesis P. Orrige のもとに走るという
意表を突いた展開に。しかし、具体的な音源は発表しないまま行方不明に。
ボディピアスだらけの写真は雑誌に掲載されていましたが。どうやら音楽というよりは、
Genesisの主宰していた新興宗教のほうにハマっていた模様。

Colm Jackson
Party Hulaという新バンドを結成し、アルバム1枚シングル1枚を発表。
その後、アメリカに渡り、現在はニューヨークをベースに、CGアーティストとして活動しています。
ホームページも持っていて、バイオグラフィの欄にちゃんとバンドをやっていたことは書かれているので好感が持てます。
ただし、「Panache」という名前は記載なし。やっぱあんまりうれしくない過去なのかな。そうだろうな。
http://www.renderosity.com/~syyd/3dvision/



Paris Angels (1990-91)

-Members-
Rikki Turner--Vo
Jayne Gill--Vo, Percussion
Paul Wagstaff--G
Mark Adge--G, Percussion
Steven Tajti--Key
Scott Carey--B
Simon Worrall--Ds

マンチェスタームーブメントで出てきたバンドの中でもひときわ地味なバンド。
日本盤も出ませんでした。

音も、確かにリズムはそれなのですが、毒にも薬にもならん当たり障りのないポップソング。
まあ、意味なく泥臭いのが多かった当時のバンド連中の中では異質でしたが。

-Original Album-
'91   Sundew <Sheer Joy>  Prod. Michael Johnson  UK#37

-Single-
'90   Perfume (All On You) <Sheer Joy>
'91   Scope EP <Sheer Joy>  UK#75
'91   Oh Yes <Sheer Joy>  Prod. Michael Johnson
'91   Perfume (Re-Release) <Sheer Joy>  UK#55
'91   Fade <Sheer Joy>  Prod. Michael Johnson & Simon Crompton  UK#70

AFTER THE BAND?
Paul Wagstaff
Happy MondaysのShaun Ryderらと共にBlack Grapeを結成。
<情報提供:えくすた爺さん>



The Passage (1978-83)

-Members-
Dick Watts--Vo, Key
Lizzy Johnson--Vo (80)
Andrew Wilson--G (80-)
Lorraine Hilton--Key (-79)
Tony Friel--B  (-79)  ex) The Fall
Joe McKenchinie--Ds (80-81, 82-)  ex) Modern Eon
Paul Mahoney--Ds (81-82)

Cherry Redレーベルを本拠地にしたエレポップバンド。

元々は陰影のあるメロディにシンセが絡むといった風情、むしろネオサイケと言っていいくらいの音だったのですが、
そのままCherry Redでもそういう音を出してりゃよかったものの、心機一転したのかCherry Red第1弾シングル
 "Taboos"が、ラテンのリズムすら感じさせるようなそれまでにない無闇なポジティブさに溢れた曲。
そしてそれに続く無闇ポジティブ路線第2弾"XOYO"がバンド最大のヒット曲になったりしちまったもんだから、
もう完全に後戻りできなくなっちゃいました。
アー写も、Cherry Red前はコート着て薄暗いところに下向いて立ってるようなのだったのが、
後期になるとTシャツ着てにっこり微笑んだりしています。

多分そこまで変えていくのも覚悟いったと思いますし、いろいろときっと大変だったことは
容易に想像がつくのですが、無理はいけません無理は。
結局その後長くはもたずに解散しちゃったのもきっとその無理のせいだと思います。

-Original Album-
'80   Pindrop  <Object>
'81   For All And None  <Night & Day>
'82   Degenerates  <Cherry Red>
'83   Enflame  <Cherry Red>

-Single-
'78   New Love Songs EP  <Object>
'79   About Time  <Object>
'81   Devils & Angels  <Night & Day>
'81   Troops Out  <Night & Day>
'81   Taboos  <Cherry Red>
'82   XOYO  <Cherry Red>
'82   Wave  <Cherry Red>
'83   Sharp Tongue  <Cherry Red>

-Other-
'84   Through The Passage  <Cherry Red>--Single Compilation Album
'97   Seedy-The Best Of The Passage  <Cherry Red>--Best Album
'03   BBC Sessions  <LTM>--Studio Live Compilation

AFTER THE BAND?
Dick Watts
音楽ライターとして活動しているようです。

Andrew Wilson
イビザでDJやっている模様。



Passion Fodder (1984-89?)

-Members-
Theo Hakola--Vo, G
Lionell Dollet--G
Pascal Humbert--B
Jean Yves Tola--Ds
Benedicte Villain--Violin

べガーズ・バンケットレーベル史上、たぶんもっとも地味なバンド。

どっかにニューウェイブ臭さはあるものの、スライドギターやフィドルがバキバキに入るせいで無国籍感が異様に強い音になっています。
もうちょっと才能とスタッフに恵まれれば、後期トーキングヘッズみたいな音を作れたかもしれませんが、やっぱダメでした。

一応日本盤は出ているのですが、3rdアルバム発売半年後に1stから3rdをボックスセットにまとめて
一気に吐き出すという、強引かついい加減な出しっぷりでしたので、もちろん日本で話題になることもありませんでした。

-Original Album-
'86   Fat Tuesday <Beggars Banquet>
'88   Love, Waltz And Anarchy <Beggars Banquet>
'89   Woke Up This Morning <Beggars Banquet>

-Single-
'84   Hard Works From A Soft Mouth <?>
'86? Luz Blanka <Beggars Banquet>
'88   Orwell Cooks <Beggars Banquet>
'88   Spokane <Beggars Banquet>
'89   I'd Sell My Soul To God <Beggars Banquet>

-Other-
'90   Woke Up This Morning  <Beggars Banquet/Alfa>--Box Set For Japan (1st-3rd Album In A Set)

AFTER THE BAND?
Theo Hakola
スイスの女性シンガーStephan Eicherのアルバムにバックヴォーカルで参加していることを確認。

Pascal Humbert
16 Horsepowerというバンドに参加した後、現在はSpleenという打ち込み主体のバンドに参加している模様。



Passion Puppets (1982-84)

-Members-
Ray Burmiston--Vo
Andy P---G
David Rollins--G
Miki Screene--B
Langford Godfrey--Ds

Stiffレーベルが拾ってデビューさせた、ロンドン出身の5人組。
自分らでは自分らの音楽のことを「オルタナティブ・ポップ」と呼んでいたようですが、どこからどう聴いても普通のポップ。
いや、初期のシングルは多少80年代ニューウェイブ的な空気もあったんですが、アルバム出す頃にはかなりの売れ線一直線。

なんでStiffがそんな音作りをさせたのかよくわかりません。レーベルの新たな展開として、
イケ面バンドでいっちょ金稼ぎでもしようとしたのでしょうか。
まあ、そういうのはたいてい大失敗しますし、実際大失敗したんですが。

-Original Album-
'84   Beyond The Pale  <Stiff> (日本盤LP発売『噂のパペッツ』)

-Single-
'83   Like Dust  <Stiff>
'83   Voices  <Stiff>
'84   Beyond The Pale  <Stiff>

AFTER THE BAND?
Ray Burmiston
カメラマンに転身して活動中。また、Kicking The Moonという名義で"Miniworld"というアルバムを発表してもいるようです。



Andy Pawlak (1988-)

青田刈り絶好調期のFONTANAレーベルに囲われて、売れないと見るやばっさりとやられたシンガーソングライター。
"Steve McQueen"期あたりのPrefab Sproutにも似た中庸の美に溢れた繊細な音なもんですから、
ちゃんとプロモーションしてやらないと売れるものも売れません。

しかしこの頃のFONTANAは新人とわんさか契約はしていたものの、プロモーションに力をいれていたのは
JamesとかThe House Of Loveとかの、それまでにインディーズでそれなりの実績を上げてきた、「堅い」ところばかり。
どこの馬の骨かわからんこんな新人さんには、販促費はほとんど回ってこなかったようでした。
つうか、それなら契約するなよな、っちゅう感じですが。

CDは2001年に日本盤オンリーで「ギターポップ・ジャンボリー」のシリーズで再発売されてます。

-Original Album-
'89   Shoebox Full Of Secrets  <Fontana> Prod. Craig Leon (日本盤CD発売『想い出のシークレッツ』)

-Single-
'88   Mermaids  <Fontana>
'89   Secrets  <Fontana>
'89   She Kept A Hold Of Love (Mother's Day)  <Fontana>

AFTER THE JOB?
FONTANAに切られたあと、完全に行方不明になってしまっていましたが、'97年にイギリスで公開された映画"Face"の
サントラに収録されていた"Subside"という曲を演奏していたMonkeyというバンドに彼も在籍していたという話。
また、彼の2ndアルバム音源と思われる"Low Beat Folk"と名付けられた全10曲の音源が、数年前にナップスターとかのP2Pで
出回っていたそうです。音源を拾い上げた人が以下で公開していたようですが、現在はリンク切れ。
http://www.love-song.co.uk/andypawlak/index.htm

こちらによると、数年前に彼の名義で"Bouncing Off The Satellites"というタイトルのアルバムが
WarnerBrothersから出ているという情報がある、ということですが、実際のところは出ていたのかどうかよくわかりません。
情報源はたぶん以下のURL。
http://www.roadkill.com/MDB/album.phtml/13476



Pele (1991-94)

-Members-
Ian Prowse--Vo, G
Andrew Roberts--Key
Dally--Ds
Nico--Violin
Jimmy McCallister--B (-92)
Wayne Morgan--B (92-)

非常にしっかりしたメロを出すオーソドックスなバンドだったのですが、なぜかジャケットは水死体のようにしか見えない変なジャケ。
他のジャケットも何だかゴシックっぽくてえらく陰気。非常に購買意欲がわかないんです,正直なところ。
やっぱイメージは大切ですね。

-Original Album-
'92   Fireworks  <M&G>  (日本盤CD発売) Prod. Gary Langan
'93   The Sport Of Kings  <M&G>   Prod. Jon Kelly

-Single-
'91   Raid The Palace  <M&G>   Prod. Gary Langan
'92   Megalomania  <M&G>   Prod. Gary Langan  UK#73
'92   Fair Blows The Wind For France  <M&G>   Prod. Gary Langan  UK#62
'92   Fireworks  <M&G>   Prod. Gary Langan
'93   Fat Black Heart  <M&G>   Prod. Jon Kelly  UK#75
'93   Don't Worship Me  <M&G>   Prod. Jon Kelly

-Other-
'94   A-Live A-Live O  <M&G>--Live Mini Album

AFTER THE BAND?
情報ください。



Pigbag (1981-84)

-Members-
Simon Underwood--B, Violin etc  ex) The Pop Group
James Johnstone--G, Sax, Percussion
Ollie Moore--Sax, Clalinet etc
Chris Lee--Trumpet, Percussion
Chip Carpenter--Ds, Percusion
Rogher Freeman--Key etc

「Y」1枚のみでThe Pop Groupを脱退した Simon Underwood が新たに結成したバンド。
とにかく Mark Stewart のゴリゴリの政治メッセージに付き合わされるのはたまらんという感じの脱退でしたので、
完全にメッセージを排せるインストというスタイルを取った気持ちもわかろうというもの。

ファンクの気持ちいいところだけ持ってきた音になりましたので、
今度は単に流行音楽として消費されるという憂き目に。
日本でもなんかのCMに使われて、来日も果たしたのですが、その直後になんとなく消滅。

-Original Album-
'82   Dr Heckle & Mr Jive <Y>  UK#18
'83   Lend An Ear <Y>

-Single-
'81   Papa's Got A Brand New Pigbag <Y>  UK#3
'81   Sunny Day <Y>  UK#53
'82   Getting Up <Y>  UK#61
'82   Big Bean <Y>
'83   Hit The 'O' Deck <Y>

-Other-
'83   Pigbag Live <Y>--Live Album
'83   Favourite Things <Y>--Compilation Album
'87   Discography <?>--Best Album
'98   BBC Sessions  <?>--Studio Live

AFTER THE BAND?
Simon Underwood, James Johnstone
Pigbagにも参加していたヴォーカリスト Angela Jaegerと3人で新バンド Instinct を結成。
ZTTレーベルと契約し、'85年のコンピレーションアルバム "Sampled"に「Swamp Out」という曲を提供しますが、
結局それっきりで解散。



The Planets (1978-81?)

-Members-
Steve Lindsey--Vo, B etc   ex) Deaf School, Big In Japan
Barry Lines--G (80-)
Larry Tolfree--Percussion (80-)
Chris Skornia--Key (80-)

Deaf SchoolのベーシストSteve Lindseyがもっとも輝いた瞬間が、このバンドでの数年間でしょう。
Steve AllenやClive LangerといっしょだったDeaf Schoolや、Ian Broudie, Badgieといっしょだった
Big In Japanでは単なるベース弾きでしたから。

完全なワンマン体制でがんばってはみたものの、小ヒット一発のみで玉砕。
ものすげえ気持ちいいホワイトレゲエなんですけど。

-Original Album-
'79   Goonhilly Down <Rialto>
'80   Spot <Rialto> Prod. Nigel Grey (日本盤LP発売)

-Single-
'79   Break It To Me Gently / I'm On Fire <Rialto>
'79   Lines <Rialto>  UK#36
'80   Don't Look Down / I Want To Touch You <Rialto>  UK#66

AFTER THE BAND?
'88年にDeaf Schoolが一時的に再結成されたとき以外にはまったく表に出てきた形跡なし。



Play Dead (1981-85)

-Members-
Rob Hickson--Vo
Steve Green--G
Pete Waddleton--B
Mark Smith--Ds

確かに"Isabel"とか"Sin Of Sins"とかの曲名や,ハロウィンのかぼちゃやら変な石像やらのジャケ写を見てると,いかにもゴシックな感じ。
でも音を聴いてみると,メロにやたら開放感があったりベースがぶりぶりいってたり,とてもゴシックの枠に収めておくにはもったいない実力。

ただ,やっぱり世間の目ってのは厳しいもんです。ファン層を拡大できんまま,
インディーレーベルをそれこそどさまわりしたあげくに解散してしまいました。

-Original Album-
'83   The First Flower (Mini Album)  <Jungle>   (日本盤LP発売)
'84   From The Promised Land  <Clay>   (日本盤LP発売)
'85   Company Of Justice  <Tanz>   (日本盤LP発売)

-Single-
'81   Poison Takes a Hold  <Fresh>
'81   T.V. Eye  <Fresh>
'82   Propaganda  <Jungle>
'83   Shine  <Situation Two>
'84   Propaganda (1984 mix) / Sin of Sins  <Jungle>
'84   Break/Bloodstains  <Clay>
'84   Isabel  <Clay>
'84   Conspiracy  <Clay>
'85   Sacrosanct/Pale Fire  <Clay>
'85   This Side Of Heaven  <Tanz>
'85   Burning Down  <Tanz>
'86   In The Beginning - the 1981 Singles  <Jungle>--EP Coupling First 2 Singles

-Other-
'85   Into The Fire  <Clay>--Live Album
'85   The Singles 1982-85  <Clay>--Single Compilation
'86   Caught From Behind  <Castle Communication>--Live Album
'92   Resurrection  <Clay>--Compilation Album

AFTER THE BAND?
Rob Hickson, Pete Waddleton
M.A.D.という新バンドを結成してシングルを1枚出していますが,すぐに解散。その後全員消息不明。



Pop Will Eat Itself (1986-94?)

-Members-
Clint Mansell--Vo, G
Adam Mole--Key
Richard March--B
Graham Crabb--Ds→Vo
Fuzz Townshend--Ds (92-)

やってる音はかなり質が高いはずなのに,なぜかお馬鹿さんに見えるという,ある意味希有なキャラを持っていたバンド。

パンク色が強かった初期から,打ち込みに走ったりまた生ドラムを入れてみたり,
試行錯誤を繰り返していましたが,本気でマジメに取り組んだと思われる作品を最後に解散。
求められているものは,そこにはなかったのでしょう。

-Original Album-
'87   Go Box Frenzy! <Chapter 22>
'89   This Is The Day...This Is The Hour...This Is This! <RCA> (日本盤CD発売『ジス・イズ・ジス』)  UK#24
'90   Cure For Sanity <RCA> (日本盤CD発売『ネ・ア・カ療法』)  UK#33
'92   The Looks Or The Lifestyle <RCA> (日本盤CD発売)  UK#15
'94   Dos Dedos Mis Amigos <Infectious>  UK#11

-Single-
'86   2000 Light Ales From Home <Iguana>
'86   Poppies Say GRRR! <Desperate>
'86   Poppiecock <Chapter 22>
'87   Sweet Sweet Pie <Chapter 22>
'87   Love Missile F1-11 <Chapter 22>
'87   Beaver Patrol <Chapter 22>
'88   There Is No Love Between Us Anymore <Chapter 22>  UK#66
'88   Def.Con.One <Chapter 22>  UK#63
'89   Can U Dig It? <RCA>  UK#38
'89   Wise Up! Sucker <RCA>  UK#41
'89   Very Metal Noise Pollution <RCA>  UK#45
'90   Touched By The Hand Of Cicciolina <RCA>  UK#28
'90   Dance Of The Mad <RCA>  UK#32
'91   X Y & Zee <RCA>  UK#15
'91   92'F <RCA>  UK#23
'92   Karmadrome <RCA>  UK#17
'92   Bulletproof! <RCA>  UK#24
'93   Get The Girl, Kill The Baddies <RCA>  UK#9
'93   R.S.V.P./Familus Horribilus <Infectious>  UK#27
'94   Ich Bin Ein Auslander <Infectious>  UK#28
'94   Everything`s Cool <Infectious>  UK#23

-Other-
'88   Now For A Feast <Chapter 22>--Single Compilation
'93   Weird's Bar And Grill <RCA>--Live Album  UK#44
'95   Two Fingers, My Friends <Infectious>--Remix Album  UK#25
'97   Wise Up Suckers <Camden>--Compilation Album
'97   Radio One Sessions 1986/87 <Strange Fruit>--Studio Live Album

AFTER THE BAND?
Richard March
Bentley Rhythm Ace に参加。Fuzzもパーマネントなメンバーという形ではありませんが参加しています。



The Popinjays (1988-95)

-Members-
Wendy Robinson--Vo
Polly Hancock--G
Dana Baldinger--B (89)
Anne Rogers--B (89-)
Seamus Feeney--Ds (90-)

女2人がフロントに立つギターポップ。2ndアルバムのイアン・ブロウディのプロデュースがドンピシャではまる
「かわいい系」ど真ん中サウンドでございます。いや、ものすごくポップスとしてよくできているんです、でも。

デビューしてしばらくはちいとも芽が出ずにいたんですが、なぜか最初に人気が出たのがアメリカカレッジチャート。
"Vote Elvis"がカレッジチャートの上位に食い込み、アメリカでは見事にメジャー契約を勝ち取ります。
それでも本国イギリスでのブレイクも視野に入れて活動を続けていたんですが、それが結果として裏目に出たのでしょう。
その後は結局アメリカでもイギリスでも実に中途半端にしか盛り上がらずどっちつかず。
腹括ってアメリカでがんばっときゃ多少は違ったのかもしれないのにねえ。

-Original Album-
'90   Bang Up To Date With The Popinjays <One Little Indian>
'92   Flying Down To Mono Valley   Prod. Ian Broudie  <One Little Indian> (日本盤CD発売)
'94   Tales From The Urban Prairie <One Little Indian> (日本盤CD発売)

-Single-
'88   Don't Go Back  <Big Cat>
'90   Please Let Me Go <One Little Indian>
'90   Vote Elvis <One Little Indian> (日本盤 5"? 発売)
'92   Monster Mouth <One Little Indian>
'92   Too Jung <One Little Indian>
'92   I'm A Believer <One Little Indian> (日本盤 5"発売)
'94   When I Believed In You <One Little Indian>

AFTER THE BAND?
情報ください。



Popundret  (1992-96?)

-Members-
Magnus Nilsson--Vo
Magnus Ericsson--G, Key
Peter Eriksson--G
Martin Wiklund--B
David Johansson--Ds

90年代ネオアコ的ギターポップな音のレコードで、ベストを1枚選ぶとすれば多分、
Trash Can Sinatrasも差し置いてこの人たちのファーストEPを選ぶと思います。
疾走感、青臭さ、何か怒ってるし、何よりもメロが最強。
たかだか4曲入り11分のCDを、これまでに何度リピートしたことか。
「ネオアコ」とはいっても3曲目なんかはあからさまにThe Smithsの影響がわかりますし、
コテコテのそれではないんですが。

スウェディッシュ・ポップが流行っていたその当時に、タンバリン・スタジオ録音でWest Side Fabricationレーベル。
条件は揃っていて、何でこれだけの音がきちんと日本で紹介されていないのか、不思議でならんわけですが、
デビューは94年でもアルバムが出たのは96年、その間にスウェディッシュ・ポップの旬が微妙に過ぎていたせいか。
本国でもさして受けた形跡はないので、仕方ないのか。

根本的に流通量が少なそうなので探すのは大変かもしれませんが、プレミアも付いてないだろうし、
そういう音が好きな人は探して聴いてみる価値はあると思います。


-Original Album-
'96   Montmartre  <A West Side Fabrication>
・Life Can Be So Hard
・Shiver Gone
・Friendship Love
・Behind Her
・Radiant Warmth
・Happy Great
・Hollowed Grief
・I’m Going Out She Said, And How Would I Know
・It Doesn’t Matter To Me
・Tiger Woman
・That What Makes Me Love You
・Harriet
・Go Find The One

-Single-
'94   Popundret EP  <A West Side Fabrication>
(Sweden CD 5")
・I Say No
・Simulated Love
・It Doesn’t Matter To Me
・Furball

'95   Friendship Love  <A West Side Fabrication>
(Sweden CD 5")
・Friendship Love
・Stab Me

AFTER THE BAND?
情報ください。



Power Of Dreams (1988-95)

-Members-
Craig Walker--Vo, G
Michael Lennox--B
Keith Walker--Ds
Ian Olney--G (90-)

メジャーデビュー当時は相当な鳴り物入りでしたが、盛り上がったのは結局日本だけで、
イギリスではまるでダメ。メジャー切られてからは日本人からさえ見向きもされず。

きっと彼らは今ごろ、持ち上げて突き落とした日本人を怨んでいることでしょう。
持ち上げるだけの価値はある、ストレートで気持ちのよい音ではありましたが。

-Original Album-
'90   Immigrants, Emigrants And Me <Polydor> (日本盤CD発売『パワー・オブ・ドリームス』)
'92   2 Hell With Common Sense <Polydor>  Prod. Dave Meegan (日本盤CD発売)
'95   Become Yourself <Polydor> (日本盤CD発売)

-Single-
'88   A Little Piece Of God <Setanta>
'89   The Joke On Me <Polydor>
'90   100 Ways To Kill A Love <Polydor>
'90   Stay <Polydor>
'91   Ameican Dream <Polydor>  UK#74
'92   Slow Down <Polydor>  Prod. Dave Meegan
'93   Second Son EP <Lemon>  Prod. Jessica Cocoran
'93   Cathy's World <Lemon>  Prod. Jessica Cocoran

-Others-
'91   American Dream <Polydor>---Single Compilation Album (Japan Only)
'93   Positivity <Lemon>---Single Compilation Album (日本盤CD発売)

AFTER THE BAND?
Craig Walker, Ian Olney
'98年、新バンドPharmacyを結成。結局ぽしゃったようですが。

Craig Walker
トリップホップ系ユニット Archiveの'02年のシングル"Again"に、ゲストヴォーカルとして参加しています。



The Power Station (1985-86, 1996-97)

-Members-
Robert Palmer--Vo (85)
Michael DesBarres--Vo (85-)
Andy Taylor--G
John Taylor--B (-96)
Bernard Edwards--B (96)
Tony Thompson--Ds

DURAN DURANのトンガリくん,Andyが兄貴を誘って結成と思いきや,どうやらそもそもはTonyThompsonの
ソロプロジェクトで,そこにえらくビッグネームが結果として集結したってのが事実のようです。

Robert Palmerがツアーを嫌がって逃げてっちゃったり,Bernardが亡くなられたりで,けっこう内部的には
いろいろありましたが,再結成もあまりぱっとせず,今後また,ってこともあんまりなさそうっす。

-Original Album-
'85   The Power Station 33 1/3 <Parlophone>  Prod. Bernard Edwards (日本盤LP発売)  UK#12
'97   Living In Fear <Chrysalis> (日本盤CD発売)

-Single-
'85   Some Like It Hot <Parlophone>  Prod. Bernard Edwards  (日本盤7",12"発売)  UK#14
'85   Get It On <Parlophone>  Prod. Bernard Edwards  (日本盤7",12"発売)  UK#22
'85   Communication  <Parlophone>  UK#75
'96   She Can Rock It <Chrysalis> (日本盤 5"発売)  UK#63

AFTER THE BAND?
Andy Taylor
この後DURAN DURANには戻らずソロへ。

John Taylor
一時期DURAN復帰しましたが結局'89年に脱退。



The Primitives (1986-92)

-Members-
Tracey--Vo
Paul Court--G
Steve Dullaghan--B (-89)
Pete Tweedie--Ds

いかにも馬鹿そうな女1人と、いかにも馬鹿そうな男3人。

頭使ってなさそうなアレンジで、頭悪げな歌詞の歌を、しかし奇跡のようなポップなメロにのせて演ってました。
が、所詮頭のよくない彼らに、業界内での渡世は難しかったようです。
っていうか、それしかできないから、あきられておしまいだったんだね。ご苦労様。

-Original Album-
'88   Lovely <RCA>  Prod. Paul Sampson & Mark Wallis/Craig Leon etc (日本盤LP,CD発売)  UK#6
'89   Pure <RCA> (日本盤CD発売)  UK#33
'92   Galore <RCA>  Prod. Ian Broudie (日本盤CD発売)

-Single-
'86   Thru The Flowers <Lazy>
'87   Really Stupid <Lazy>
'87   Stop Killing Me <Lazy>
'88   Crash <RCA>  Prod. Paul Sampson & Mark Wallis (日本盤7"発売)  UK#5
'88   Out Of Reach <RCA>  Prod. Paul Leon  UK#25
'88   Way Behind Me <RCA>  UK#36
'89   Sick Of It <RCA>  UK#24
'89   Secrets <RCA>  UK#49
'91   You Are The Way <RCA>  Prod. Ian Broudie  UK#58
'91   Spell EP <RCA> Prod. Ian Broudie
'92   Read Me Astry <RCA>  Prod. Ian Broudie

-Others-
'89   Lazy 86-88 <Lazy>---Single Compilation Album  UK#73
'96   The Best Of Primitives <BMG>---Best Album
'98   Bubbling Up <BBC>---Studio Live Album
'98   The Best Of Primitives <Camden>---Best Album

AFTER THE BAND?
Paul Court
ひっそりとプロデュース業を営んでいます。



The Proclaimers (1987-) ■Alive■

-Members-
Craig Reid--Vo
Charlie Reid--Vo, G

一卵性双子デュオ。
たまたまテレビに出て歌って話題になりメジャーと契約して,たまたま主演女優が彼らを好きだったために
"500 Miles"が映画の主題歌となり大ヒット。
見た目のインパクトとラッキーで行くとこまで行きましたが,所詮は地味なフォークデュオ。
いなくなりました。CDとかは出してませんが,今もどこかで歌っていそうな気はします。

…と書いていたのですがやっぱり生きていました。'01年5月、7年ぶりの新譜を出し、
ツアーもかなり大々的に行っています。

-Original Album-
'87   This Is The Story  <Chrysalis>  UK#52
'88   Sunshine On Leith  <Chrysalis> (日本盤CD発売)  UK#6
'94   Hit The Highway  <Chrysalis> (日本盤CD発売)  UK#8
'01   Persevere  <NTW>
'03   Born Innocent  <?>

-Single-
'87   Throw The 'R' Away  <Chrysalis>
'87   Letter From America  <Chrysalis>  UK#3
'88   Make My Heart Fly  <Chrysalis>  UK#63
'88   I'm Gonna Be (500 Miles)  <Chrysalis>  UK#11
'88   Sunshine On Leith  <Chrysalis>  UK#41
'88   I'm On My Way  <Chrysalis>  UK#43
'90   King Of The Road  <Chrysalis>  UK#9
'94   Let's Get Married  <Chrysalis>  UK#21
'94   What Makes You Cry  <Chrysalis>  UK#38
'94   These Arms Of Mine  <Chrysalis>  UK#51

-Other-
'02   The Best Of  <Chrysalis>--Best Album



Prolapse (1991-99?)

-Members-
Mick Derrick--Vo
Linda Steelyard--Vo
David Jeffreys--G
Pat Marsden--G
Mick Harrison--B
Tim Pattison--Ds

バンド名の意味は「脱腸」。
もうこの名前の時点で、ついてこれる奴しかついていけないバンドですが。

The Fallのマーク・E・スミス師匠並みに「歌わない」、ただわめいているだけの男子と、
普通に歌ったり囁いたり男子とお付き合いしてわめいたりの忙しめの女子。
80年代半ばあたりのThe Fallとメジャー後のソニックユースを足して割ったような音とでも言えばよいでしょうか。

だから音としてはかっこいいんですよ、マジで。
実験しまくりつつ、ギリギリのところでポップとして踏みとどまっている感が非常にイカしていたのですが、
どう転んでも需要がたくさんある音ではありませんし、実験的ではあっても他バンドと例えられるレベルなので、
すさまじく独創的な音というわけでもないですし。

結局、デビュー以来 Cherry Red→Radar→Cooking Vinylと、既に一時代を築いた後のレーベルとかからしか
お呼びがかからないまま行方不明となってしまいました。

-Original Album-
'94   Pointless Walks To Dismal Places  <Cerry Red>
'95   Backsaturday  <Jetset>--Mini Album
'97   The Italian Flag  <Radar> (日本盤CD発売)
'99   Ghosts Of Dead Aeroplanes  <Cooking Vinyl>

-Single-
'94   Crate  <Cerry Red>
'94   Pull Thru Barker  <Cerry Red>
'94   Doorstop Rhythmic Bloc  <Cerry Red>
'95   When Space Invaders Were Big/ Love Like Anthrax  <Cerry Red>
'95   T.C.R.  <Lovetrain>
'96   Flexed  <Lissy's>
'97   Killing The Bland  <Radar>
'97   Autocade  <Radar>
'85   Deanshanger  <Radar>
'86   Fob.com  <Cooking Vinyl>

AFTER THE BAND?
情報ください。



Propaganda (1984-90?)

-Members-
Claudia Brucken--Vo (-87)
Besti Miller--Vo (88-)
Michael Mertens--Percussion
Sussane Freytag--Key (-?)
Ralf Dorper--Key (-85)

Frankie Goes To Hollywood,Art Of Noiseに続くZTT3枚目の看板として華々しくデビューしたはずなのですが,
デビューした時期がFGTHの大ブレイク中にぶち当たってしまいまして,ZTTは当然そっちにお金をつぎ込みます。
結局,プロモーションにもちいともお金をかけてもらえず,不平不満はつのるばかり。

わずか2年でレーベルをおん出ましたが,メンバーは抜けるわ次のレーベルは決まらないわで踏んだり蹴ったり。
結局'90年に最後の一花を割かせて行方不明になりました。'90年代半ばに再結成の話もあったのですが,
結局未だに音源は出ていません。
音は非常によくできていて,今のフロアでも十分に使えますので,いまだに当時のアナログを探す人多数っす。

-Original Album-
'85   A Secret Wish <ZTT> (日本盤LP発売)  UK#16
'85   Wishful Thinking <ZTT>  UK#82
'90   1234 <Virgin> (日本盤CD発売)  UK#46

-Single-
'84   Dr. Mabuse <ZTT> (日本盤 7"/12"発売)  UK#27
'85   Duel <ZTT> (日本盤 7"/12"発売『不思議の国のデュエル』)  UK#21
'85   P:Machinery <ZTT> (日本盤 7"発売)  UK#50
'90   Heaven Give Me Words <Virgin>  UK#36
'90   Only One Word <Virgin>  UK#71
'90   How Much Love <Virgin>--Jpan Only Release

AFTER THE BAND?
Claudia Brucken
Cherry Redレーベル等からレコードを出していたThomas Leerと組んで新プロジェクト The Actを結成。



The Psychedelic Furs (1979-92?, 00-) ■Reunion■

-Members-
Richard Butler--Vo, G
Roger Morris--G
Tim Butler--B
Vince Ely--Ds (-82)
Phillip Calvert--Ds (82-?)

ぼけっとしてると "Pretty In Pink"くらいしか思い出してもらえないのですが,
たまたまのあのリバイバルヒットなどなくても,このバンドはぜんぜん変わらなかったと思います。

ずーっと売れてるのかそうでないのか微妙な位置で,乾いてるんだか湿ってるんだかわからない,
ただ彼らにしか出せない音を出し続けていました。

-Original Album-
'80   The Psychedelic Furs <Columbia>  UK#18
'81   Talk Talk Talk <Columbia> (日本盤LP発売)  UK#30
'82   Forever Now <Columbia> (日本盤LP発売)  UK#20
'84   Mirror Moves <Columbia> (日本盤LP発売)  UK#15
'87   Midnight To Midnight <Columbia> (日本盤LP/CD発売)  UK#12
'89   Book Of Days <Columbia> (日本盤CD発売)  UK#74
'91   World Outside <Columbia>  (日本盤CD発売)  UK#68

-Single-
'80   We Love You <Columbia>
'80   Sister Europe <Columbia>
'81   Mr. Jones <Columbia>
'81   Dumb Waiters <Columbia>  UK#59
'81   Pretty In Pink <Columbia>  UK#43
'82   Love My Way <Columbia>  UK#42
'82   Danger <Columbia>
'82   Run And Run <Columbia>
'83?  Heartbeat <Columbia>
'84   Heaven <Columbia>  UK#29
'84   The Ghost In You <Columbia>  UK#68
'84   Here Come Cowboys <Columbia>
'85   My Time <Columbia>
'86   Pretty In Pink (Re-Release) <Columbia> (日本盤 7"発売)  UK#18
'87   Heartbreak Beat <Columbia>  (日本盤 7"発売)
'87   Angels Don't Cry <Columbia>
'87   Shock <Columbia>
'88   All That Money Wants <Columbia>  UK#75
'91   Until She Comes <Columbia>
'91   Don't Be A Girl <Columbia>

-Other-
'88   All This And Nothing <Columbia>--Best Album (日本盤CD発売)  UK#67
'91   The Collection <Columbia>--Best Album
'9?   Here Came The Psychedelic Furs: B-Sides And Lost Grooves <Columbia>--B-Side Compilation
'9?   Radio One Sessions <Strange Fruit>--Studio Live
'9?   Should God Forget: A Retrospective <?>--Best Album

AFTER THE BAND?
Richard Butlerは新バンド Love Spit Loveを結成。MADONNAのレーベル Maverickと契約し,
アルバムを2枚発表しています。
Timも解散後は Love Spit Love に参加しましたが,アルバム1枚の時点で脱退。

'00年夏、ツアーのために再結成したのですが、どうやら興が乗ったらしくそのまま継続的な活動へ移行。
'01年5月から本格的な再結成ツアーを開始し、レコーディングも予定されていたようですが、以降音沙汰無し。



Public Image Limited (1978-1992?)

-Members-
John Lydon--Vo  ex) Sex Pistols
Keith Levene--G (-83)  ex) The Clash
John McGeogh--G (86-) ex) Magazine, The Armoury Show
Lu Edmunds--G (86-88)  ex) The Damned
Jah Wobble--B (-80)
Pete Jones--B (81-83)
Allan Dias--B (86-)
Jim Walker--Ds (-79)
Richard Dudanski--Ds (79-80)
Martin Atkins--Ds (80, 82-85)
Bruce Smith--Ds (86-90)  ex) The Pop Group

Sex Pistolsをおんでたジョニー・ロットンが作ったバンド。
こうやって見てると、ピストルズ時代のマルコム・マクラーレンの演出から始まり、
初期のキース・レヴィンとジャー・ウォーブルの凄まじいサウンドプロダクション、
"Album"での丸出しのBill Laswellっぽさなんかから、彼は自分の中にコアになる音楽性があって
表現する人ではなく、周りのメンバーの触媒として圧倒的な存在感を示すタイプの人間だということが
よくわかります。小泉今日子みたいなもんですな。
で、"Album"以降は拠って立つべき他人の持つコアが脆弱だったから、ヘタレた音しか出せなくなっちまったと。

初期は、イメージ戦略とか、パッケージのデザイン戦略含め、めちゃめちゃかっこいいんだけどなあ。
やっぱ終わりがダメだといかんのだなあ。

-Original Album-
'78   Public Image  <Virgin> (日本盤LP発売)  UK#22
'79   Metal Box (Second Edition)  <Virgin> (日本盤LP発売)  UK#18
'81   Flowers Of Romance  <Virgin> (日本盤LP発売)  UK#11
'84   This Is What You Want...This Is What You Get  <Virgin> (日本盤LP発売)  UK#56
'86   Album (Compact Disc, Cassete)  <Virgin> Prod. Bill Laswell (日本盤LP発売)  UK#14
'87   Happy?  <Virgin> (日本盤LP発売)  UK#40
'89   9  <Virgin> Prod. Stephen Hague  etc (日本盤CD発売)  UK#36
'92   That What Is Not  <Virgin> (日本盤CD発売)  UK#46

-Single-
'78   Public Image  <Virgin>  UK#9
'79   Death Disco  <Virgin>  UK#20
'79   Memories  <Virgin>  UK#60
'81   Flowers Of Romance  <Virgin>  UK#24
'83   This Is Not A Love Song  <Virgin> (日本盤 12"発売)  UK#5
'84   Bad Life  <Virgin>  UK#71
'86   Rise  <Virgin> (日本盤 12"発売)  UK#11
'86   Home  <Virgin>  UK#75
'87   Seattle  <Virgin>  UK#47
'87   The Body  <Virgin>
'89   Disappointed  <Virgin>  UK#38
'89   Warrior  <Virgin>
'90   Don't Ask Me  <Virgin>  UK#22
'92   Cruel  <Virgin>  UK#49

-Other-
'80   Paris Au Printemps  <Virgin>--Live Album (日本盤LP発売『ライブ・イン・パリ』)  UK#61
'83   Live In Tokyo  <Virgin>--Live Album (日本盤LP発売)  UK#28
'90   The Greatest Hits (So Far...)  <Virgin>--Best Album  UK#20
'99   Plastic Box  <Virgin>--Box Set

AFTER THE BAND?
John Lydon
'95年、Leftfieldの「Open Up」にVoで参加。'96年にはSex Pistols再結成で金儲け。
'97年にはソロ名義のアルバム"Psycho's Path"を発表しています。

Keith Levene
Jah Wobbleの誘いでOn-U絡みのレコード数枚にギタリストとして参加し、それと同時に
ソロ名義で作品を作り始めます。一連のリリースは以下の通り。

-Original Album-
'89   Violent Opposition  <Taang Ting>

-Single-
'87   2011-Back Too Black EP  <Iridescence>
'88   Looking For Something EP  <Taang Ting>
'89   If Six Was 9  <Ryko>

彼自身が制作しているホームページはこちら。
http://www.earthnet2k.free-online.co.uk/

Jah Wobble
'80年にソロアルバム"Betrayal"を発表、その後は正直、まとめきれないほど多数のレコードやセッションに参加しています。
'01年現在では、The Damaged Manualというバンドを組んで活動中です。

Pete Jones, Martin Atkins
Brain Brainというバンドを結成。
Martin Atkinsは、現在Jah Wobbleと共にThe Damaged Manualに参加。

Allan Dias
Adamskiのアルバム "Naughty"に参加。

John McGeogh
Spandau BalletのJohn Keeble、元When In RomeのClive Farringtonと
新たに Pacific というバンドを結成しています。



Puppy Love Bomb  (1993-94)

-Members-
Marc Carroll--Vo, G
Alan Cullivan--B
Neil Dowling--Ds

現在はソロで活動中の、元The HormonesのMarc Carrollがその前に組んでいた短命バンド。

"Too Busy Thinking"は「Rough Trade Singles Club」の一環として発売された、いわばショーケース的な
シングルでしたので、実質的なデビューは"Not Listening"。
これが当時、傑作アルバム"Giant Steps"を発表して俄然注目が集まっていたThe Boo Radleysの
Martin Carrがプロデュースしているということで多少注目が集まったのですが、その後The Hormonesで
明らかになるMarc Carrollのメロディメイカーっぷりと、音の装飾に凝りたがるMartin Carrとでは
合うはずもなく。結局その後シングルを1枚出し、アルバムが出ることなく解散いたしました。

-Single-
'94   Too Busy Thinking  <Rough Trade>
(UK 7")
・Too Busy Thinking
・Liar (Demo)

'94   Not Listening  <Rough Trade>
(UK 7")
・Not Listening
・Almost A Star
(UK 12"/CD 5")
・Not Listening
・Almost A Star
・Swapping Cards
・All Worthwhile

'94   Bobby Milk EP  <Rough Trade>
(UK 7" Double Pack/CD 5")
・Blind
・Here Again
・Liar
・Tight Lipped

AFTER THE BAND?
Marc Carroll
新バンド The Hormones を結成し、96年に"9/96 EP"でデビュー。



Puressence (1990-)

-Members-
James Mudriczki--Vo
Neil McDonald--G
Kevin Matthews--B
Tony Szuminski--Ds

他に類を見ない繊細な声の持ち主をVoに据えた4ピース。
バックは声に合わせて繊細に、または時折思い切り暴発と、なかなか達者でございます。
デビュー当時から業界受けは非常によく、「The Bends」の頃のRadioheadや初期のU2を引き合いに出して語られたりしておりました。
レーベルであるアイランドもそのポテンシャルを見込んで、ファーストがちいとも売れなかったにも関わらず契約続行、
かなり厚いサポートを行った上で2ndアルバムを発表したわけでございます。
が、またこれがちいとも売れず、それでもまだなんとかレーベルに生き残り、先日3rdアルバム発表。
でもやっぱり売れていないようなので、そろそろマジで放り出される可能性大。

すげえ切なくてよい曲が揃ってるにもかかわらず、なんで売れないのか理由を考えてみると、
やはりその美しい声の持ち主Jamesくんが、写真を見るとずっこけるくらいの毛の生えっぷりといいますか、
声のイメージとは似ても似つかない風体をしていたことがいちばんデカいかと。
やっぱそういうのって大事だし。たとえばRadioheadのトム・ヨークがすごいでっかい毛むくじゃらのデブだったら、
絶対売れてないもの。

-Original Album-
'96   Puressence  <Island> (日本盤CD発売)
'98   Only Forever  <Island> (日本盤CD発売)  UK#36
'02   Planet Helpless  <Island>

-Single-
'92   Siamese  <Rough Trade>
'92   Petrol Skin EP  <2 Damn Loud>
'93   Offshore  <2 Damn Loud>
'95   I Suppose  <Island>
'95   Fire  <Island>
'96   India  <Island>
'96   Traffic Jam In Memory Lane  <Island>
'96   Casting Lazy Shadow  <Island>
'98   This Feeling  <Island>  UK#33
'98   It Doesn't Matter Anymore  <Island>  UK#47
'98   All I Want  <Island>  UK#39
'98   Never Be The Same Again  <Island>
'02   Walking Dead  <Island>



Pusherman(1994-97?)

-Members-
Andy Frank--Vo
Yank--Vo, Harp
Martin Hoyland--G
Tony Antoniou--G
Bo Ellery--B
Harry Harrison--Ds

「麻薬密売人」つう意味のバンド名で出てきた、シャレにならない6人組。
アマチュア時代はマジで売っていたという噂もあったり。

音の方は、いかにも当時「ブリットポップ」を馬鹿にしていたおっさんが好みそうな、70年代風ハードロック。
速い曲が1曲もなく、とにかくリフでグルーヴを捻り出しながらゴリゴリと持っていくので、
結果1曲1曲がやたらと長い。
アルバム全10曲中、最短5分半、最長だと11分というがんばりっぷり。ライブで見たかったような気はする。

-Original Album-
'96   Floored <Ignition> Prod. Owen Morris & Pusherman (日本盤CD発売)

-Single-
'95   First Time <Ignition>
'96   Show Me Slowly <Ignition>
'96   Chase It <Ignition>
'96   Aim Indeed <Ignition>
'97   Sold <Ignition>

AFTER THE BAND?
Andy Frank
アメリカに渡り、新バンド Jactを結成した模様。

Yank
昨年事故死しています。


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