デンマーク皇太子とメアリー皇太妃のロイヤル・ウェディング前夜晩餐会、クリントン元アメリカ合衆国大統領晩餐会、、などで腕を振るったオーストラリアのスターシェフ ルーク・マンガン氏のフレンチベースの創作料理店。2007年OPENの新丸ビルの中でも最も注目を集めているお店です。 最初に言い訳なのですが、、当日途中から体調が最悪になってしまい、正直味覚はおかしくなっていたと思います。。写真もかなり暗めの照明で(特に黒いお皿の物は)ピントが合いませんでした。 お店は波打った低めの天井に壁際はゆったりとしたソファー席が並びなかなか落ち着けます。 テーブルの大きさや隣の席との間隔は狭めですが、コーナーの落ち着いた席を用意してもらえましたのでゆったり出来ました。入り口付近に完全な個室もあった様です。 さて、お料理はコースとアラカルトがあり、アラカルトの一皿はそれなりに量があるので1人でなければアラカルトを取り分ける方がお得の様に見えました。 ワインリストには\4000位からのリーズナブルな品揃えですのでこちらも一人でなければボトルで頼んだ方がお得でしょう。 私は一人だったので、、コース&グラスワインにしました。 コースは5品から7品(\8000〜\20000)があって量的には5品で十分と思われましたがお料理の内容から6品のコースにしました。 最初の一品は ウズラの卵に(オーストラリアの?)岩塩とセロリをまぶした物。 卵は半熟で温かい物を予想していたのですが、実は冷たい一品でした。セロリの香りもすがすがしく期待が高まります。 トリュフ風味のビスクスープ、緑茶でスモークした赤座海老と、蟹?のスープにトリュフを浮かべて。。 こちらは熱々。 ちょっと濃いかなぁ、、と思った物の美味しく頂きました。 直径5cm程度の徳利にスープが入っていて、用意されたスプーンですくおうとしたのですが、ちょっとスプーンが大きい、、こりゃ手で持って直接飲むのかな、、とぐびぐび飲みました。使用済みのスプーンはテーブルに戻され次の料理で使うことが分かりました。 そのスプーンを使う次のお料理は ココナッツブロス 抹茶でスモークしたホタテ貝にいろんなスパイスが振りかけてあり、これに店員さんが熱々のココナッツソースを注いでくれます。 ホタテの他に香草やグレープなどもトッピングされていてココナッツの甘みと、香草、、 タイ料理とか好きな人はいいのかも?と思いながら個人的にはちょっと、、といった所でした。 ちなみにこのお料理ではフォークも使ったのですが、フォークだけまたテーブルに戻されて、「スプーンだけで食べるのだったのか?」と謎が。。 ロブスターのカルパッチョ(右上写真) ライチ?とオリーブオイル、塩となんかのスプラウトみたいなのが乗ったシンプルな一品でした。 |
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前日の閉店後に電話して予約OK、丸の内界隈のお店はなかなか予約が取れないのでちょっと拍子抜けです。吹き抜けの高い天井と、大きな窓、屋根まで続く壁面ワインセラーが目立つモダンな店内のお店でした。 このお店、スターシェフのマリオフリットリシェフが白金に開いているリストランテ LUXOR の姉妹店で、白金のお店の前は何度か通ったことがあって、そんな事も思い出しながら予約しました。 ちなみに私はこのシェフを存じ上げていなかったのですがTVなどにも出ている有名人なんだそうです。 http://www.luxor-r.com/menu_j.html お店のサイトのシェフ紹介を見ると、イタリアン、フレンチ、カルフォルニアキュイジーヌ、、等々各国料理を学んでポールボキューズ、イルピノーロ、、等聞いた名前が色々出てきますね。 平日の18:00に予約して訪問、吹き抜けの天井のモダンな店内は私の他には(最後まで)お客が一組だけでした。 \6800のコースを注文。ガス入りのお水はサービス料に含まれているようです。(詳細未確認) 前菜盛り合わせ 「水牛モツァレラチーズとチェリートマトのカプレーゼ サラミ添え」 モッツァレラはあまりフレッシュさとか濃厚な感じはしませんでした。チェリートマト、、って普通のミニトマトの事でしょうか? 甘みや酸味はちょっと物足りないと感じましたが、サラミの塩とこくがあるのでそれで良いのかもしれません。 「穴子のフリット ハーブオイルとオクラを添えて」 穴子をかりっと揚げたものと生のオクラは相性が良くこれにハーブのオイルとアクセントにピンクペッパーを、、オクラとピンクペッパーってこんなに合うんだ。。 「薄切り鴨肉 洋梨のカラメリーゼ添え」 洋梨はマスカットのような甘さでバルサミコと共に頂きます。 総じてオーソドックスな前菜でした。 |
プリモ2品 「サザエとキノコをあしらえたルマーケ 香草バターと共に」 貝殻のような形のショートパスタ「ルマーケ」サザエとキノコの食感も面白く、ソースもぎりぎりまで強い味に仕上げられていて見事な仕上がりです。 「ビーツと豚肉の燻製のリゾット ゴルゴンゾーラクリームと共に」 基本はゴルゴンゾーラのリゾットに燻製豚がアクセントになっていて、ビーツのピンクが見た目にも鮮やか! 良くできたプリモだったのですが 温度管理が今ひとつでした、、ぬるいとまでは言わないですが、熱々ではなく、このように半分づつ2品盛りにしてあるので余計に冷め易かったようで残念です。 「仔牛ロース肉のソテー 栗をあしらえたマルサラソース」 秋らしく栗のソースです。 私にはちょっと甘かったのと、結構な量で飽きてしまったので皿の周辺の黒胡椒をつけつつ頂きました。お肉は質の良い物で、付け合せの野菜も多くたっぷりです。 ワインはグラスでシチリアの赤を頂きました。¥1700 3Carati / Avide ネロダヴォラ100% デザートの盛り合わせ 全体的にはオーソドックスなメニュー構成をしっかり作ってある印象でした。 普通に美味しいけどリピートするにはもうひとつ売りが足りない??でしょうか。。 コーヒー、パン含 合計¥9790 Oct/2007 |
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予約困難の京都 イルギオットーネが丸の内にお店を開いて、やはり 予約超困難なお店に、、というより電話そのものが通じない、、と言う状態で訪問できなかったのですが ある日普通に繋がって、ランチ2順目の予約が取れました。 元々ランチの2順目は飛び込みでも入れたという話をよく聞くのですが 電話が繋がらないのではその確認もできません。 と言うわけで GWのランチに訪問。ランチでも夜のコースが頼めるという事なので\7875円のコースを注文。 小さなパン(もちろんお代わりOKです)は2種類のオリーブオイルと共に出てきました。 一方は北イタリアのフルーティなオイル、もう一方はシチリアの重めなオリーブオイルです。 冷たい前菜「オマール海老にトマトの泡、リコッタチーズに水ナス」 (写真をクリックしても別角度の写真です。) 固めのトマト、に水ナスの苦味、酸味も利かせてちゃんとしたイタリアンの前菜で いわゆるジャパニーズイタリアンを予想していただけにうれしい誤算です。 スズキの軽い昆布締めのカルパッチョサラダ仕立 スズキは柑橘類を巻き込んで昆布の甘みを引き立てています。マスの卵の塩気、ウイキョウの苦味もアクセントになっています。 「温泉卵と白アスパラガスとウニの温前菜」 周囲にも乾燥ウニの粉末を散らして、、硬めに仕上げたアスパラは瑞々しいです。 これは、、もう、和食でしょう(^^) 美味いですが、、 |
「蛍イカと空豆のパスタ」 蛍イカはトロトロで良い品でしたが、料理自体は普通の塩パスタでちょっと残念。湯で加減もわずかに緩めでこれまた残念。 パスタは少量なのでもしかしたら、、と思っていたらやはり出てきましたパスタ2種類目 「筍と豚ラグーのボロネーゼ」 上に載った豚の背脂を取り除くと、自家製パスタと筍が顔を出します。ラグーは旨みが出ていましたがメインがお肉だったらトマトソースのパスタが食べたかったですね、、。 「メインは子羊」 それまでの繊細な盛り付けが一転して ごっちゃり盛りの子羊三昧。(何故??)、ボリュームたっぷりの子羊肉(やわらかく焼き方も◎)に子羊のソーセージ、そして子羊の内臓(モツ)です。 丁度 お酒を控えている時期だったので ガス入りのお水だけで我慢したのですが 赤ワインが必須でしたね。。量も多めで後半羊独特の癖もきつくなってきました。 付け合せは新ジャガのポレンタ。 お餅の様にモチっと粘ります。 口直しのレモンのソルベはシロップで甘みを足した(?)パイナップルが添えられていて酸味と甘さのアクセントがかなり良いバランス 選べるドルチェは ガトーショコラ・オレンジソース 美味しかったです。温かいガトーショコラの外側はややクッキー状に仕上がっていてふわりと軽く、甘さ控えめで、、そして中から とろりとチョコが流れ出てきます。 コーヒーの味が苦味系の好みだった事も良い〆になりました。 コースに、ガス入りのお水が¥800、10%のサービス料で合計¥9542。 前菜の独創性からするとちょっと尻すぼみ気味でしたし、サービスや、インテリアなど リストランテとしては改善の余地もありそうですが、予想以上に(失礼、、)満足できました。 もう少し予約が簡単にできるのであれば¥3000台のランチなんかはお徳感いっぱいですね。 2008.5の情報 |
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オーナーソムリエの坂田さんは複数の都内有名店のサービスなどを経た後にイタリアトリノのミシュラン一つ星のリストランテでソムリエとして活躍し、帰国後そのお店の名前を頂く形でご自身のお店を開いたそうです。 トウキョウメトロ有楽町線「江戸川橋」駅から徒歩数分の下町っぽいロケーションにご自身の生家を改装し限られたテーブル数で完全予約のお店はあります。 赤い絨毯が敷かれ、靴で上がる邸内はきれいにリフォームされていますが、京都などでよく見る 古民家を改装して、、、というよりは間取りが正に昔の良くあるお家です。なんか自分の実家を思い出しました。 平日の場合、事前の予約が必要なシェフのお任せランチコース¥6500 を頂きました コースは小皿に乗った小さなアルミホイルの包みから始まります。アルミホイルを破ると野菜を挟んだ(紫キャベツでしょうか?)小さなパンが出てきます。熱を加えることによって野菜の甘みが出るのでしょうか。 各テーブルにグリッシーニはたっぷり。 稚鮎のフリット そら豆のカプチーノソース 和のお皿で供された稚鮎の苦味が胃袋を刺激します。 空豆のムースソースは微妙すぎて良く分かりませんでした。 サヨリのカルパッチョサラダ仕立て 食用タンポポ、チコリ、ルッコラなどの苦味が強い野菜とワインビネガーでマリネしたサヨリをアンチョビとトマトピューレをブレンドしたソースで纏め上げています。 野菜の味の濃さは特別で、苦味野菜の後にルッコラを食べると野菜独特の甘さが口に広がります。チコリは瑞々しく噛むと果物の様な印象を受けます。 サヨリは僅かに魚臭さを感じましたがこれ以上シメルとアンチョビソースと喧嘩をしてしまうのかもしれませんね。 野菜を取り除くと顔を出すサヨリは量がでたっぷりでした。 スカンピとそら豆のパスタ(写真右上) 四角い断面のこのパスタ はキッターラでしょうか ラーメンのような シコシコもちもちした食感です。旨味たっぷりのソースはパスタに良く絡みしっかりとした味付けです。 手長エビはモチモチした肉質。フォークしか無かったのでエビの殻と身を剥がすのは大変だな、、と思っていたら フィンガーボールが出て来ました。「手で押さえろって事だな」と食べていると小さいフォークも出してくれました。火を入れすぎず絶妙に仕上げてあるので身離れ(殻離れ?)が悪かったのです。 |
イタリア米を使用したイカ墨のリゾットイタリア米独特の歯ごたえに滋味深い味わい グリルされたイカも添えられているのですが これも トロリとした食感で鮮度と火加減が抜群。北海道産のウニも 寿司屋でもお目にかかれない程甘い物 リゾットとメインに合わせて グラスワインを頂ました。 グラス用のワインは赤だけでも4、5本は開いていたのですが 私の場合メインがレギュラーコースと異なるため別の新しい物を開けてくれました。 あまり重くないバローロ。ピエモンテと言うことでバローロの取り揃えもかなりの物のようです。 ソムリエのオーナーシェフらしく試飲は何度も行われ、開栓時、グラスに注ぐ際何度も全ての種類をテイスティングしていて、、アルコールに強い体質で無いと勤まりませんね。 和牛のロースト 赤ワインソース 表面だけ色が変わって、中は均一のロゼピンクの見事な仕上がりのロースト。 切り落としの塊でも中の温度はむらもなく、芯まで温かく仕上がっています。表面には岩塩が効果的にまぶしてあり旨味を引き立てます。 ドルチェは3種類の中から選びます。 クレームブリュレ 。苦味がきいたプリンのクレームブリュレ コーヒーとプチフール ガス入りのお水もあわせてランチはサービス料なしで合計\8700 このお店特筆するべきは、オーナソムリエ坂田さんをはじめとしたスタッフのかもし出す雰囲気というか、心地よい空間でしょう。 お料理はかなり良い素材を分かり易く美味しい調理法で味の輪郭をしっかり仕上げている様に感じました。素材を引き出すしっかりした味付けはここ10年で最も私の好みに近かった気がします。 ワインの品揃えも多く、良心的な値段で的確に出してもらえそうで、この点もセールスポイントでしょう。ロケーションも一軒家を改築とマスコミ受けしそうです。 ただし、私が頂いた中ではスペシャリティ的なオリジナリティにあふれる一品と言うのは無くこの点が少し気になりました。テーブルに置かれただけで 「うわ!」っとうなる一品は無かったという事です。 そんなに完璧では このお店のキャパからすると あっという間に予約困難店になってしまいそうで個人的に困ってしまいますが。 今度は家族と再訪したいですね。 2008.5の情報 |
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