第1回夏休み牧場旅行杯
〜北海道牧場見学紀行〜

8月26日(水) 【 静内 → 新冠・門別(日西牧場 他) → 静内 】
 
日高軽種馬農協 門別種馬場
日高軽種馬農協 門別種馬場の入口。
ご覧の種牡馬達が繋養されています
 今日でこの旅も5日目、丁度折り返し地点に入ったと言っても良いでしょう。現在、当時の様子を思い出しながらこの原稿を書いている私も少々疲れてきましたけど(^^;、今よく考えると、実際の旅行中に於いてもこの日あたりは「中だるみ」の日だったかもしれません。
 と言っても馬の見学時間はしっかり決まっているので、こちらの都合の良いようには当然なってくれません(^^;から、とにかく見られる所は出来るだけ多く見ておこうと言うことになります。
 
 さて、この日は午前中に門別にある「日高軽種馬農協 門別種馬場」を見学し、午後はビワハヤヒデの居る「日西牧場」に行き、その間の時間は臨機応変に、と言うことになりました。前日の旅行記で、門別の「日高ケンタッキーファームに泊まりたかった」と書いたのは、この日午前中に向かうのが門別の種馬場だったから、と言うこともあったんです(^^;。
 
 当時、軽種馬農協 門別種馬場の見学予定時間は10:00〜11:00でしたから、静内に宿泊している私達はとりあえず9:00前位にホテルを出ました。と言っても、このホテル(静内ウエリントンホテル)には昨日から3連泊の予定ですから、今までの様に着替えなどの入った荷物をその度に出し入れしなくて済みます。これは実のところ、思った以上に楽でした(^^)。
 そして、行ったり来たりでもうすっかりお馴染みになった(笑)、国道235号線をまた西に向かいます。そう言えばまだここに書いていませんでしたが、この日も朝起きたときにはパラパラと小雨が降っており、昨日・一昨日同様、心配させられました。
 
ミホノブルボン
ここのアイドル、ミホノブルボン
だけど見学台から遠い〜(;_;)
 ここの時点でもう書いてしまうのですが、結局この北海道旅行中、札幌競馬場に居た日(北海道上陸初日)以外は全て、一日の内何時間かは必ず雨が降っていました。
 しかし何故か、この日も見学に行く時間が近づくと、何となく雨が止み日差しが顔を出すと言った感じ(笑)で天候が回復し、運良く見学には殆ど支障が出ませんでした。(私の日頃の行いが良いせいでしょうか(笑))
 もう一つ書いておきます。それは、よく北海道へ旅行する人は「北海道の道路は(札幌や函館のような都市部の幹線道路はともかく)まっすぐですいているから気持ちよく飛ばせるぞぉ」とお考えの方、多いと思います。実際、それが目的で北海道中をバイク等でツーリングされる方も居ますからね。
 しかし、この日高地方の幹線道路、国道235号線に限って言うとハッキリ言ってそれ程でもありません。勿論、都市部近郊とは比べられませんけど、ここは思ったより道路幅が広くなく、小さな市街地が一定間隔で点在しているので、ある区間はスピードが出てもすぐに市街地に入ってしまいます。またこの国道は海岸線に沿う様に走っており、またこの地方唯一無二の重要な物資輸送路として、車の量も比較的多く、スピードを出すとすぐに前の車に追いついてしまいます。まあ、我々が居た一週間は天気が悪く雨が良く降ったので、その雨のせいも多少あるとは思いますが。
 
ダイタクヘリオス
スックと立つダイタクヘリオスの勇姿。
ダイタクヤマトよ、この父を男にしてくれ〜(笑)
 閑話休題、やがて車は10:00前に門別種馬場に到着しました。ここには上記の種牡馬の他、最近になってナグルスキーもここの面子に加わったようで、入り口のすぐ近くの放牧地に放牧されていました。
 ここでの最大のお目当ては、当然の如くイナリワンミホノブルボンダイタクヘリオスの三頭です(笑)。
 先ずは入り口すぐの放牧地に居るイナリワンなのですが…どの牧柵からも遠い場所に陣取り、せっせと牧草を食んでいます(^^;。かなりの時間をイナリワンの為に費やしたのですが、遂に良いショットを収めることが出来ませんでした(^^;。
 次にミホノブルボンです。この馬は草を食べたり移動したりと、かなり動きがあったのですが、いかんせん高台になっている見学場所からの距離が遠すぎる(^^;。こちらの方が高い位置なので遮蔽物はありませんでしたが、写真を撮るのになかなか苦労しました(こう言う時に限って腕が震える(笑))。
 もう一頭、ダイタクヘリオスですが、この馬はこの時はかなり活発で、放牧地内を走り回っていました。やっと種牡馬らしい姿を見ることが出来て嬉しかったです(笑)。更に、すぐ間近まで来てくれたため、割と良い写真を撮ることが出来ました。
 
トウケイニセイ
往年の岩手の雄、トウケイニセイ
トウケイニセイ
同じくトウケイニセイ。眠いよ〜(笑)
 しかし、一番協力的(笑)だったのは、地方競馬岩手の名馬、トウケイニセイでした。まあ、ただ単にちょっと興味が有ったのか、牧柵の近くに陣取ってあまり動きたくなかったのか、のあたりが真相でしょうけど(^^;。
 とにかく典型的な鹿毛(どんなんだ?)で、なかなかきれいな馬でした。現役時は脚元が弱く、遠征も殆ど出来なかったようですけど、産駒には地方・中央問わず交流重賞などで活躍して欲しいものですね(^^)。
 
 毎度のことですが、見学時間と言うものはあっという間に過ぎてしまいます。最後のチャンスとばかり再びイナリワンを見守っていた私ですが、あえなく時間切れ(;_;)。お楽しみは次回以降と言うことになりました。
 
 さて、11:00過ぎに門別を出た我々は、時間が空いたのでとりあえずどの北海道旅行雑誌にも出ている、新冠の道の駅サラブレッドロード新冠」内にある「レ・コード館」に昼飯を兼ねて行ってみることにしました。
 ここは1997年に出来たレコードの博物館だそうで、全国各地から寄贈された約40万枚(!)のレコードがここに有るとの事。確かに、古いものを中心に図書館の如くレコードが所蔵されていました。試聴も出来るので、皆さんも時間が空いたら是非行ってみるのも良いと思います。
 
 ここで昼飯を済ませた我々は暫しの休憩の後、今来た道をまた更に途中まで逆戻りして、新冠と門別の間に位置する厚賀地区にある「厚賀SS」に行くことにしました。ここには少しマイナー(^^;な種牡馬の、アズマイーストニシノエトランゼ等が居ます。しかし実は、見学する旨の事前連絡を取っていなかった為、ここの職員さんにはすげなく扱われてしまいました(^^;。「普通の生産牧場と違い、ここも種馬場だから沢山の見学者が来ているだろうから、直接連絡を取るとかえってここに迷惑が掛かるんじゃないか(実際、種馬場の1つであるCBスタッドは直接の見学問い合わせを一切禁止している)」と勝手に解釈して、連絡を取らなかった私達がいけなかった訳なのですが、それでも馬は何とか見せて貰うことが出来ました。
 
ビワハヤヒデ
無敵の兄貴、ビワハヤヒデ
半弟で三冠馬のナリタブライアンが亡き今、
益々この「兄貴」の産駒には期待が掛かります
 そして、きょう最後の目的地である「日西牧場」に向かいます。正確には日西牧場そのものではなく、ビワハヤヒデが種牡馬入りする際に特別に造られた日西牧場スタリオンです。
 ここは当時、午前中(9:30〜11:00)と午後(13:30〜16:00)の二回見学できる時間が設けられており、見学者にとっては時間の融通の利く牧場です。またここには、ビワハヤヒデの他にもゴーゴーゼットが種牡馬として繋養されているのですが、こちらは見学用には放牧していませんでした。(ちらっと見ることは出来たのですが)
 
 見学時間になると、続々と見学客が訪れます。ただここは、いわばビワハヤヒデの為だけの見学場であり、また大型車(団体ツアーのバス等)が入りづらい場所にある為、個人で来ている見学客が殆どでした。土産物を売る小屋には、以前にここを訪れた沢山のファンからの写真が一面に掲載されていました。ビワハヤヒデの人気の高さを物語っていますね。
 見学中、なかなか近くに来てくれずじっと我慢の子だったのですが、そこへ運良く装蹄師らしき人が訪れました。ビワハヤヒデの蹄鉄をチェックしに来たようです。その為、ビワハヤヒデは見学者の居る場所のすぐ近くにある、厩舎の方に引かれていきました。私を始めとする、多くの見学者がこれを見逃すはずが有りません(笑)。早速牧柵の周りは見学者で埋まり、多くの人がシャッターを押していました。
 
 と言うことで、この日の予定はこれで全ておしまいです。翌日は完全に新冠・静内の種馬場を見られるだけ見るつもりで居た私達は、早速宿に帰り、明日の天気がどうなるかテレビを見ていたのは言うまでもありませんでした(^^;。

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