第1回夏休み牧場旅行杯
〜北海道牧場見学紀行〜

8月25日(火) <午後の部>【 門別 → 鵡川(フラット牧場 他) → 静内 】
 
フラット牧場
フラット牧場の看板。
国道235号線沿いに面しています
 さて、日高ケンタッキーファームで昼食を摂った我々は、午後の訪問先として、鵡川にある「フラット牧場」を見学することにしていました。
 ご存じの方も多いと思いますが、フラット牧場は現役時マイル無敗のGI2勝馬で、引退後は種牡馬となっているトロットサンダーを生産した牧場として有名です。また地方競馬でも、南関東の大井などに有名馬を輩出しています。更に、(その時の都合で見ることは出来ませんでしたけど)ここには往年のオークス馬、コスモドリームが繁殖生活をおくっている牧場でもあります。
 私の知り合いが、このフラット牧場のオーナー兼牧場長である伊藤さんと懇意にさせて貰っているという関係から、私達を紹介して貰ったと言うわけなのです。
 事前に連絡して「見学しても構わないよ」と言うお返事を頂いていた我々は、早速国道235号線を千歳方面に逆戻りし、鵡川にあるフラット牧場に向かいました。
 あ、今まで言い忘れましたけど(^^;、この門別−鵡川間の235号線には、途中にホッカイドウ競馬門別競馬場(元ホッカイドウ競馬門別トレセン)があります。看板をみると、何かちょうど今週は開催週のようでした。思わず、ちょっと覗いて行こうか(^^;と言う気分が首をもたげてきましたが、時間があったらと言うことでこの時は素通りすることにし、13:30頃に目的地であるフラット牧場に到着しました。
 
プリンセスパール98
プリンセスパール98(父トロットサンダー)。
のんびりとしたお出迎えです(^^)
 早速場長の伊藤さんに案内してもらい、国道沿いの放牧地に親子で放牧されている馬を放牧地の中に入って(^^)見学させて頂けることになりました。「馬の動きに注意していれば後は勝手に見てて構わないよ」と、伊藤さんは言い残し隣の放牧地で草刈りを始めました。ちょっと忙しい時だったようですね(^^;。
 しかし、私達にはそれで充分でした(笑)。とりあえず何頭放牧されているか見てみると、4組8頭居ます。それぞれ、プリンセスパールとその子供(父トロットサンダー)、父ラストタイクーンの子供とその母親、父ヤマニンゼファーとその母親、父ニシノエトランゼとその母親(すいません、繁殖牝馬の名前を聞き忘れてしまったモノで…(^^;;;)でした。
 私達がどんな感じで見学していたか…というのは、写真を見て貰えば分かると思います(笑)。前述したように、私達は弟が大学の馬術部にいるため、一般人としては比較的馬には接する機会が多いのですが、とねっこ、それも生産牧場でと言うこととなると話は別です。非常に新鮮な体験をさせて貰ったというわけですね。
 
とねっこたち
じゃれあう「とねっこ(当歳っ仔)」達。
まだ産毛もボーボーですね(笑)
 一時間半程、そうして見学した(遊んだ?)後、最後に伊藤さんとお話をしました。それによると「ここにいる馬はやがて中央・地方の競馬場で、大観衆を前に走らねばならないのだから、その時観衆の声援で簡単に暴れ出して居るようではダメだ。またそう言ったことはトレセンの厩舎に入ってからでは遅いので、こうして小さいうちから人に慣れさせ、また音にも慣れさせておかないといけないだろう。だから、ウチは見学客を出来るだけ拒まずにある程度は自由に見学させているんです」との事でした。確かに素人の私達にも納得できるお話です。
 逆に言えば、そう言う考えではない(質の悪い見学客を警戒して完全に見学禁止にしている)牧場も多い、と言うことですね。どちらが正しいのかと言うことは私には言えません。
 しかし見学者として必要なのは、牧場によって考え・対応がそれぞれ違うと言うことを念頭に置いておく事だと思います。
 このフラット牧場にしても、伊藤場長のポリシーが上記に書いたような内容だったからこそ、見学させて貰えたのだと思います。まあ、実際はこんなに考える必要は無いんでしょうけど(^^;、最低限そこら辺を「認識」しておくのは大切ですね。
 
とねっこと弟達
じゃれあうとねっこ弟達(笑)。
お互いに「興味津々」のようです(^^;
 とにかく、楽しい時間でした。お礼と「また次回来たときも是非見学させて下さい」という言葉を残して、我々は15:00過ぎにフラット牧場を後にしたという訳です。
 
 一通り今日の予定は済みました。我々も仔馬とじゃれてちょっと疲れたので(笑)、少し早いですがホテルにチェックインすることにしました。
 予定ではこの日の宿を日高ケンタッキーファームにするはずでしたが、前述したようにこの日は予約が満杯(;_;)。と言うことで、代わりに静内の「ウエリントンホテル」に泊まることにしたのです。また、翌日以降の日程が静内・新冠を中心とした移動になるため、一気にこのホテルで3連泊する事にしました。
 
とねっこ(父ニシノエトランゼ)
とねっこ(ニシノエトランゼ産駒)
 鵡川から国道235号線を東に向かうと、門別、新冠と通り、やがて静内に到着します。その途中段々と空が暗くなりだしました。ホテルの場所をちゃんと把握していなかったので、とりあえずJR静内駅に寄って見ましたが、そこで突然の夕立(^^;。急激な天候変化にも困ったモノです。
 まあ少し迷いましたが、程なくそのホテルは見つかりました。すぐ近くにはスーパーもあるようで私達には好都合です(笑)。後で気が付いたのですが、このホテル、静内の市街地の中では一番高い(静内一?)建物だったんですね(^^;。すぐに見つけられないようだったら馬鹿にされるところだった(笑)。
 
 まあとにかく、この日も色々な体験をさせて貰いました。しかし、まだこの旅はあと4日分あります。この旅行記を読む人も大変でしょうが(^^;、私達もあまり無理をせずに、この日は早めに寝てしまったと記憶しています。

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