第1回夏休み牧場旅行杯
〜北海道牧場見学紀行〜

8月24日(月) 【 札幌 → 千歳(社台SS 他) 】
 
 この旅行記には「北海道牧場見学紀行」と言うサブタイトルが付いています(と言うよりこれが主目的なんです(^^;)が、その「本来の目的」である、牧場巡りが始まったのが3日目のこの日からです。やっとサブタイトル通りになってきた(^^;。
 
 さて、昨日一日、主に札幌で競馬やらカニやら夜景やら、あっちこっち行った私達ですが、今日からの「牧場見学」の為、札幌はわずか1日の滞在となりました。と言っても「サラブレッド銀座」の日高地方は札幌からも結構距離が有りますし、一気に行こうとすると半日は移動に時間を潰さねばなりません。お馬さん、特に種牡馬の見学時間は大体10:00〜12:00位か、13:00〜15:00頃に限定している種馬場が多く、特にその午前中を移動に費やされるのは非常にもったいない訳なのです。また、前日が結構強行軍だった私達は、今日も朝早くからホテルを出て移動するのは避けたいと思っていました。
 
社台SS
社台SS「見学者用」入口
 そこで、牧場見学初日のこの日は、札幌から日高地方へ行く通り道に当たる、千歳市と早来町に寄ることにして、宿も千歳市内のホテルを取ることが出来ました(しかもかなり安いところです(^^))。
 ここには競馬ファンなら殆どの人が知っている「社台ファーム」が有ります。現在の日本の競走馬生産界を牛耳っている(^^;天下の社台グループの本拠地と言ったところですね。またそれ以外にも、テンポイントワカオライデンフジヤマケンザン等有名馬を輩出した「吉田牧場」等が有ります(この牧場は、基本的にテンポイントの墓参りのみ許可されています)。
 そして、私達が最初に目指すのは、天下の社台グループのいわば「種牡馬部門」である「社台SS」です。ここには現在の競馬界を席巻しているサンデーサイレンス、それ以前の時代をリードしたノーザンテースト等々など(^^;、大種牡馬がひしめいています。
 また、一般のファンが見学可能な種牡馬として、二冠馬、更には有馬記念奇跡の復活でお馴染みのトウカイテイオーや、天皇賞三代制覇を果たし、歴代賞金王となったメジロマックイーン等が居ます。私もトウカイテイオーは大好きな馬ですので、とりあえず1回くらいは見に行こうと思っていました。
 
 まず、9:30過ぎというやや遅い時間にホテルをチェックアウトした私達は、国道36号線を南下して早来に向かいます。さすがにこの道路は幹線道路なので、車線も多く広いのですがその分車もかなり多く、また交通法規に従わない車が結構多く見受けられました(^^;。それがまた結構多いので、運転手である上の弟は「交通無法地帯だ〜」と言うことしきりです(笑)。……北海道が毎年交通死亡事故ワースト1っていうのは、あながち「旅行者が慣れないでスピード出しすぎるからだ」という理由だけではないんじゃないの、と強く感じました(^^;。
 話は変わって、この日は心配なことが1つ有りました。それは、昨日あれほど良かった天気が、今日は下り坂だという事です。基本的に見学を許可している牧場も、雨が降ると大事な馬達を放牧しないので、見学が出来ない場合が殆どです。なので、仮に1日中雨が降ったりすると、牧場見学に関してはその1日が無駄になってしまいます。勿論私達も、その場合の代替案も考えて居ますけど、初っぱなからその状態になるのは避けたい(^^;というのが本音でした。見ると空はどんどん雲で覆われ始め、昼間だというのに段々と暗くなってくる始末です(^^;。
 
 そんな事を考えている内に、車は千歳市に入り、やがて新千歳空港が見えてきました。ここで国道を外れ、早来町の社台SSを目指します。その通り道には社台グループのアミューズメントパークである「ノーザンホースパーク」があり、今日はここにも寄る予定ですが、社台SSの見学時間が正午までなので、そちらを優先させます。一旦道を間違えかけました(途中全然案内が出ていない!)が、11:30少し前には何とか社台SSに到着することが出来ました。ここは何とか雨もまだ降っていないようです。
 
テイオー紹介板
マックイーン紹介板
トウカイテイオー
無敗の二冠馬、トウカイテイオーです♪
メジロマックイーン
親子3代天皇賞制覇、メジロマックイーンです♪
 見学者用の門から入ると…居ました居ました(^^)トウカイテイオーとメジロマックイーンが。基本的に社台SSはこの二頭以外にサッカーボーイサクラバクシンオーなども見学者に見せているそうですが、私達が見に行った頃は大体テイオーとマックしか出していないようでした。
 早速テイオーの方を見に行き、写真を取り始めます。見ると他の見学者の人もベストショットを狙ってカメラを持っているようです。これも写真撮る人間の性かなと苦笑しながら(^^;、自分もその一人になりきっていました(笑)。見学者が押し掛けるこの状態を、テイオーもすっかり慣れている状態で、パドックの中でも見学場所から一番遠い場所でジッと動かず、なかなかこっちに来てくれません(^^;。ちょっと待っていたのですが、あまり動きがないのでとりあえずマックの方も見ることにしました。
 
 一方、人気者のテイオーに比べると、マックの方の見学場所は人もまばら(^^;。まあお互いの見学場所がすぐ隣で、テイオーの見学場所からもマックが見えるから、と言うこともあるようでしたが、それでも「お目当てはテイオー」って人が多かったようです。その為、マックの方はあまり他の人を気にせず撮影することが出来ました。
 
 残り見学時間も少なくなり、テイオーの方に戻って少しすると…何と、テイオーが気まぐれをおこしてこっちに来てくれるようです(^^)。早速他の見物人も集まり始め、すぐに黒山の人だかりとなりました(笑)。でも、この時の見学者の皆さんはマナーも良く、大騒ぎする人間も居なかったので、本当にすぐ近くまで来たテイオーを撮影することが出来ました(^^)。
 やがて短い見学時間が終わります。最初にしては結構良い見学だったし、見学時間中は何とか天気ももってくれた(ほんの少しポツっと来ていたようですが)と満足しながら、私達は社台SSを後にしました。
 
 さてお次は、先程途中で素通りしたノーザンホースパークに行きます。先程も説明しましたが、ここは社台グループのアミューズメントパーク的な所で、新千歳空港から無料のシャトルバスも出ています。勿論、普通の所とは違い「馬に関する」アミューズメントパークなんですけど。
 またここは空港からも近いという条件もあってか、隣接する場所にノーザンファーム・空港が有ります。これも社台グループの牧場ですが、どちらかというと純粋な生産牧場と言うよりは若駒の育成、現役馬の休養・調整の場としての利用がメインのようです。
 しかし、ここへ来て朝から心配していた「雨」が遂にポツポツと降り始めました。それでもまだ大した雨でもないので、到着してすぐに入場することにしました。
 
ノーザンホースパーク
ノーザンホースパーク入口
ステージチャンプ
ステージチャンプです。少しタルそう(笑)
 入園して少し歩くと馬が居ます。ん?この馬は…と見ると、ステージチャンプだ!(笑)。そうか、そう言えば残念ながら種牡馬にはなれず、乗馬になったと聞いてはいたけどここにいたんだっけ、と思い出し(^^;、早速写真を撮っておきました。
 ステージチャンプの入っているパドックはちょっと狭く、また蒸し暑いせいか、チャンプは少し眠そうにしていたようです(笑)。(他にもダイナマイトダディとかも居たと思います)
 とにかく昼飯を食っておこう、と言うことでレストランに入り遅い昼食を摂ろうという事になったのですが……全般的に値段が高い(^^;さすが観光地価格だなと少し呆れながらも空腹には勝てぬ我々(^^;は、結局はそこで食べました。
 まあ、多少雨が降ったり止んだりだったのですが、結構中に有るアトラクションは楽しめました。もう一度くらい晴れの日には来ても良いかな、等と考えながら私達は3時間程でここを後にしました。
 
 今日最後に目指すのは、新千歳空港のすぐ近くにある「新千歳モーターランド」です。私と上の弟はF1やIndyのファンでもあり(と言っても殆どTV観戦ですけど(^^;)、ここではカートに乗せてもらえると言うことなので行くことにしていました。夏は夜22:00までやっていると言うことなので、時間的には全く心配が有りません。
 が、しかし…降ったり止んだりしていた雨が遂に本降りになってきたのです。ここのモーターランドは「雨天走行もOK!」と書いてありましたが、気分的に私達の方が「OK!」と言うわけに行かないと思ったので(笑)、非常に残念でしたけど今回は行くのを止めることにして、予約したホテルにチェックインする事にしました。
 
 この日の午後は結局、雨に振り回された一日といえます。そして私達は、翌日以降の天気が非常に気になる中、この日を終えることとなりました。

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