第1回夏休み牧場旅行杯
〜北海道牧場見学紀行〜

8月23日(日) 【 〜(太平洋上) → 苫小牧[港](北海道) → 支笏湖 → 札幌(競馬場 他) 】
 
 さて、この日はいよいよ北海道初上陸の日です。フェリーも朝の5:30には苫小牧港に到着すると言うことで、乗客も4:00過ぎ頃から色々と下船準備を始め、5:00過ぎには殆どの人が降りる用意が出来ていたようです。
 フェリーが港に着き、車やバイクが続々と船から吐き出されていきます。私達は車を下船させる順番が一番最後の方だった為、実際に北海道の地に降り立ったのは大体6:00頃になっていました。
 
 この日は日曜日で、札幌競馬場ではレース開催日の為、これを観戦するのが私達の目的でした。また、車で競馬場へ行くので駐車場の確保が必要です。「札幌競馬場は駐車場が少ないよ」との情報を事前に得ていた私達は、出来るだけ早く競馬場に着いておこうと言うことになりました。その為には朝早くに北海道に到着するというのはかなり好都合だったと言えます。しかし、それでもまだ余裕があると多寡を括っていた私達は、折角なので苫小牧から札幌への通り道にある、支笏湖に寄っていくコースを選択することにしました。
 
支笏湖にて
支笏湖にて。ちなみにこの2人は私の弟達です
私DEN_EIは残念ながら(^^;写っておりません
 まず、苫小牧市街のコンビニで朝食を買い込み、朝早くの国道276号を支笏湖方面に向かって出発します。さすがに北海道の道路は一車線自体が広く、また主要幹線以外は車も少ないので、スピードも出るし快調そのものです。
 7:00頃に支笏湖に到着したので、私達はそこで朝食を兼ねて休憩を取ることにしました。
 とりあえず湖畔に出てみよう、と言うことで車を降りてみた私達は、その涼しさにびっくりしました。その時の支笏湖は少し雲がかかっていたから、という事もあったんでしょうが、さすがに夏の千葉県の朝とは違います(^^;。その時はさすがに、北海道の冬の厳しさを棚上げして「北海道って良いよな〜」と羨ましくなりました。最近の関東地方の夏はとにかく暑すぎる!(笑)。
 朝食と休憩を済ませた私達は、そこから今度は国道453号線の山道を北上して札幌に向かいます。やがて平野に向かって下る山道の向こうに、朧気ながら札幌市街地と思われる景色が見えてくるようになりました。遂に札幌市に入ります。
 
 札幌市内に入り市街地を走る頃になると、交差点の信号機に「南11西25」の様な標識が出てきました。札幌市が碁盤の目の様に計画開発された証ですね。私達はちょっと道に迷いつつも、国道453号線から国道230号線に移り、更に札幌市中心部、そしてその向こうの札幌競馬場を目指します。雪祭りで有名な札幌大通りを横切り、無事8:30頃には札幌競馬場周辺に到着することが出来ました。
 しかしここからが大変です。競馬場は広いので何処にあるのかすぐに分かりますが、駐車場がなかなか見あたりません。とりあえず競馬場の周りをぐるりと回り始めたのですが、駐車場は何処も一杯です。さてはやっぱりこの時間でももう厳しいか…と覚悟していたところ、最後にJRAの東側(だったかな)駐車場に僅か数台の空きがあり、何とかそこに駐車することが出来ました。ほっと一息と言ったところです(^^;。
 
札幌競馬場正門
札幌競馬場正門
 車を降り、札幌競馬場の門をくぐります。この日は北海道で最も大きなレースである「札幌記念(GII)」が行われる日だった為、客もいつも以上に混んでいたようです。また、タイキシャトルがフランスの国際GI「ジャック=ル=マロワ賞」を勝った直後で、門を入ってすぐの所にシャトルグッズ特売所がありました。私もとりあえずフェイスタオルを1枚買ったクチです(笑)。
 駐車場を利用するためには少し遅かったとはいえ、まだ1Rも始まっていません。ともかく見るところを決めようとあちこち歩いた結果、ウイナーズサークルのすぐ近くの芝生席に陣取ることにしました。この日の札幌は風がかなり強いものの、天気も非常に良く、次第に直射日光が厳しくなったのを覚えています。
 (しかし皮肉なことに、この旅行で一番良い天気だったのがこの日だった、と言うことに気がつくのは旅行が終わってからでした(^^;)
 
武豊騎手1500勝
武豊騎手通算1500勝達成の表彰式。
まさか目の前で達成されてしまうとは…無念(^^;
 まずは予想紙を見て馬券の検討。そのうちに1Rの発走時刻が近づき、とりあえず今日1日の運試し!と言うことでこのレースの馬券を買い、レースを観戦しました。が、私の買った馬は惜しくも外れ(^^;。
 と、その時歓声が上がりました。何かと思い場内放送に耳を澄ませば、なんと武豊騎手がこのレース勝ちで通算1500勝を達成したの事。そう言えば、今日の札幌記念でエアグルーヴに騎乗するんで来てたんだっけ。
 …やがてレースが確定し、私達が陣取っているすぐ側のウイナーズサークルで表彰式が始まり、周りには大勢の人だかりが出来ました。武豊騎手についてはあんまり応援していない(^^;私達は、その様子をかなり冷めた目で見ていました(武豊ファンの方、申し訳ない!m(^^;)m)。
 特に「武豊の勝鞍の半分を泰誠に回せ!(笑)」が口癖の、下の弟(山田泰誠ファン)に至っては、目の前で行われている表彰式そっちのけで「次のレース検討」とばかりに予想紙から目を離そうとはしませんでした(笑)。
 (実はその日、札幌競馬場にはその山田泰誠騎手もレースに騎乗するため来ていたのですが、結果は「落馬競走中止」。下の弟にとって踏んだり蹴ったりだったようです(^^;。)
 
 さて、ちょっとしたハプニング(?)がありましたけど、レース自体は特に問題なく進行し、やがて午前中の5Rまでが終了しました。
 私達はここで、知り合いでプロ競馬カメラマンのspeedさんと待ち合わせて昼食を一緒に摂ることにしていました。speedさんは地方・中央・海外の競馬、特に地方競馬の取材に力を入れている人です。今日は大好きな馬のエアグルーヴが出走する為、それに合わせて友人と北海道まで競馬を見に来たとの事。
 ウイナーズサークルで取材をしていたspeedさんに会い、挨拶の後すぐ近くの食堂で食事を摂りながら色々と話をしました。今回の牧場巡りにあたって、事前に色々と情報を教えてくれたのもこの方です(感謝してます!(^^))。更にそこで牧場の詳細地図を貰ったりして、午後のレースが始まるまで楽しく過ごしました。
 
ライラック号
シルバーラッド号
札幌競馬場で活躍していた誘導馬
上がライラック号、下がシルバーラッド号
 昼食も済ませ午後の6Rが始まりましたが、それでも私達の馬券はなかなか当たる気配を見せてくれません(^^;。
 気分を変えようと、パドックにや内馬場に行ったりしていたのですが、2時半を過ぎたあたりから、朝の起床時間が早かった事(4:00前起き)や、競馬場での日差しがキツかった事等々の理由で、みんなだんだんと眠くなって来る有様です(^^;;;。
 今日は競馬だけでなく、夜の「すすきの」にカニを食べに繰り出す予定を立てていた私達は、やや不本意ではありました(笑)けど、残りレースの馬券は先に買い、とりあえず競馬場を出て札幌市街に予約したホテルに1度チェックインしようと言うことに決め、メインの札幌記念が始まる前の15:00頃に札幌競馬場を後にしました。
 
 札幌中心部の一方通行や歩行者天国に苦しめられながらも(笑)何とかホテルにチェックインした我々は、早速ホテルのTVで残りのレースを観戦することにしました…が、結果は…………まあ、上の弟が大幅赤字に終わった事だけをご報告しておきましょう(^^;。
 え?私自身の結果はどうだったのか、ですか?(^^;;;
 ……皆さん「左右を顧みて他を言う」という言葉をご存じですか?これは『孟子』の「梁恵王篇下」に出てくる由緒正しい言葉にて、その意味は戦国時代の齊宣王と…(以下略。要するに思い出したくないらしい(笑))
 
 さて、競馬も終わったので、夜に備えて少し休憩を取った我々は、18:30過ぎからいよいよすすきのの街に繰り出すことにしました。とりあえずは「狸小路」商店街のアーケードを歩いて土産物の物色です。この日は日曜日なので、結構早く店を閉めてしまうところが多かったのが気になりましたが、最低限買っておくものは確保しました。
 それから、今日の夜のディナーである「カニ」を求めて(笑)あちこち彷徨いました。色々な店を物色して回った結果、「かに家」という店が雰囲気・値段共に良さそう(私達には妥当(^^;)なので入りました。
 ………いやぁ、凄く良かったです\(^^)。ホントに色々な種類のカニ料理を食べさせて貰いました。料金は3人で2万円以上掛かりましたので、行くところへ行けばもっと安く食べられたのでしょうけど、ここで色々美味しいモン食べられただけで満足でした。腹も一杯になったし、もう一度行きたいです〜♪(あぁ、思い出しながら書いていたら、また食べたくなってきた(^^;)
 
札幌競馬場にて
 この後はすぐホテルに帰っても良かったのですが、折角なので食後の腹ごなし(^^;と言うことで、札幌市街の南に位置する藻岩山に行くことにしました。札幌の中心部から大体20〜30分といったところで、ロープウェイではなく車で藻岩山観光自動車道を通って、展望台の有る藻岩山山頂まで登ります。
 その日は天気も良かったからなんでしょうけど、展望台からの眺めは素晴らしいものでした。札幌市街がそのまま全て見ることが出来、夜景はかなり綺麗で、なかなか見応えが有ります。また昼の暑さがうってかわった夜の涼しさで、千葉の夏に慣れた私達にとっては、山頂で風が強かった事も合わせて、逆に寒いくらいでした。
 
 ともかく、北海道初上陸だったこの日は、色々なものに驚かされながらあっという間に過ぎた1日となったのです。

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