風林火山

内容の面白さは十分満足ですが、そのことよりも、由布姫の美しさが非常に印象的な作品でした。由布姫が亡くなったことを勘助が聞いたとき、「姫が、姫が」と何度となく叫ぶシーンでは、私も同じく叫びたい気分になりました。そういえば、映画の「風林火山」の由布姫もきれいな人でしたよね。

いきなりですが、僕が一番好きな作品は風林火山です。といっても風林火山自体が好きなのではなく（あ、でも決してつまらないと思ってる訳じゃありませんよ。むしろかなり面白かったです）、作中に登場するヒロインの由布姫の生き様にとても惚れたからです。彼女のようなあらゆる意味で美しい人物は、井上作品の中でも群を抜いて素晴らしいんじゃないかと思います（と言っても全作品を読んだ訳ではないので断定できませんが）。