関西学生アメリカンフットボール Div.2 Bブロック



入れ替え戦  目次へ 



    
    
大阪大学大阪体育大摂南大学関西外語大京都産業大大阪教育大帝塚山大学勝敗分順位
大阪大学 ****
****

17-10

20-06

28-06

14-10


82-14
4-1-0
大阪体育大学
10-17
****
****

13-17

34-30

21-19


07-00
3-2-0
摂南大学
06-20

17-13
****
****

13-10

14-28


37-16
3-2-0
関西外国語大学
06-28

30-34

10-13
****
****

09-52


07-20
0-5-0
京都産業大学
14-10

19-21

28-14

52-09
****
****


31-13
4-1-0
大阪教育大学




****
****


帝塚山大学
14-82

00-07

16-37

20-07

13-17

****
****
1-4-0
(関西学生テレフォンサービス 0798-67-9793より)


(大阪教育大学は部員不足によりリーグ戦不出場)




                                                              
11月20日(土) 西宮ST 9:40
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計
大阪大学 7072236
京都産業大学 0123722
(現地観戦)
 





11月14日(日) 長居球技場 13:30
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
大阪大学 7307174-1-0
大阪体育大学 0307103-2-0
(現地観戦)
 


 この対戦は春の西日本学生選手権決勝と同じ組み合わせとなった。そして、Div.1入れ替え戦出場のためには両チームともに負けられない一戦である。勝利したほうが京都産業大学とプレーオフを行い、その勝者が東海学生代表の名城大学と闘う。その勝者がDiv.1との入れ替え戦に臨むことができるという長い道のりだが、少なくともここを勝利しなければならない。
 というような、生き残り・這いあがりのための試合という見方もあるのだが、純粋に「お互いに力の均衡したチームのアメリカンフットボールの試合」として見たほうが面白い。

 大阪大学が前半リターンを選択した。立ち上がりにQB#1若率いるオプションが炸裂し自陣25ヤードからのシリーズをQBキープ・#24阪本へのフリーパス約50ヤードで一気に残り13ヤードまで到達する。最後は、QBキープがするすると抜けてしまって先制のTDを奪った。幸先の良いスタートで一方的な試合の予感も漂ったのだが、大阪体育大学ディフェンスの健闘と大阪大学の停滞で均衡した試合展開となっていった。

 大阪体育大学も基本プレーは、QB#15井上のIからのランを主体に組み立てる。RB#33長坂#32長谷は春も良い走りを見せていたが、ますます磨きがかかったかのように相手タックルをかわしていく。そして、このランオフェンスが1回10ヤード近くを稼いで面白いようにゲインする。
 大阪体育大学第3シリーズは自陣32ヤードから。ラン主体でエンドゾーン前10ヤードまで到達した。ここはFGトライも失敗。しかし、前半最後のシリーズ再び自陣31ヤードからドライブしてFGへとつなげた。

 その他にも自陣からのランドライブで敵陣へ侵攻するシーンが2回ほどあったのだが得点にはならなかった。特に後半の第2シリーズは最後の詰めの段階でパス失敗がつづいたのが惜しい。試合の流れは大阪体育大学のほうにあり、攻守とも積極果敢な動きは大阪大学を上回っていた。

 大阪体育大学オフェンスとは対称的に、大阪大学はランパスとも完璧に手詰まりとなってしまった。気迫で大阪体育大学ディフェンスが上回り、LB#37川村、#39・原、#55渡辺などがものすごいスピードで突っ込んでくる。おかげで、サック後退やRBのショートゲインのとどまってしまう。この調子で第4Q終盤までオフェンスは膠着したままの状態で時間が経過していった。

 大阪大学で孤軍奮闘してたのがパントチームだった。神技のようなパントコントロールでボールが転がして、大阪体育大学オフェンススタート地点をエンドゾーン前1ヤードからとしたのが前後半各1回ずつ。ともにレッドゾーンを脱出できずのパントとなった。そしてエンドゾーン内からのパントキックになるために距離が出ない。

 前半のキックでは大阪大学が敵陣33ヤードからのフィールドポジションを確保してFGへとつなげた。そして、第4Q残り1分3秒TDにつながったドライブの起点は敵陣25ヤードから。オフェンスがほとんどドライブできていなかっただけに、この日の勝利の立役者は、紛れもなくパンターである。(ボールの見事な転がりに目を奪われてしまい、背番号と氏名を確認できていません。すいません・・・)



 大阪大学と京都産業大学は4勝1敗で両校優勝となり、プレーオフによって入れ替え戦出場校を決定する。

11月20日(土)9:40 西宮ST



                                                              
10月30日(土) 西宮ST 14:40
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
大阪大学 00010103-1-0
京都産業大学 7007144-1-0
(現地観戦)
 


 大阪大学のレシーブで試合開始。QB#1若とUB#28大島、TB#3北崎によるIフォーメーションからのオプション主体のオフェンスで展開する。
 しかし、最初のシリーズこそ順調にゲインしたものの、京都産業大学の好パントなどで自陣奥深くからの攻撃開始となり、なかなかテンポに乗れない。さらに、京都産業大学ディフェンスLBの判断が早いので、RBがオープンを縦にあがるこができない。なかなか攻めきれない状態が続いた。

 一方の京都産業大学は、シングルバックによるQB#19多田からWR#7松本、#9中田、#83佐々木へのクイックパス主体のパスオフェンスを展開した。大阪大学のパスディフェンスも甘いところがあったため、空間に入ったレシーバーへジャストコントロールのパスが連続ヒットする。

 第1Qの京都産業大学の得点はフィールドほぼ中央の敵陣へ5ヤード入ったところからのパスである。#7松本へのライン際ミドルパスと好ブロックもあって、そのまま45ヤードをかけぬけて先制TDとなった。

 その後は、両校とも決めてを欠いたまま時間が経過していったが、京都産業大学が優勢に試合を進めていたと言えるだろう。京都産業大学はパスとパントキックで好フィールドポジションを確保していたのに対して、大阪大学はオプションランの距離が稼げずに、反則罰退も繰り返して自陣から抜け出すことができない状態が続いた。

 この力関係ののまま迎えた第3Q終盤、ここで、大阪大学DB#4舞鶴が値千金のインターセプトを披露して試合の流れが変わった。敵陣24ヤード付近からのオフェンスシリーズというこの日最初のポジションを確保すると、大阪大学オフェンスがパスでTDをあげた。
 さらに、次のシリーズも#3北崎の好リターンで掴んだフィールドポジションからFGを決めて一気に逆転に成功した。しかし、微妙な時間が残ってしまった。

 京都産業大学は自陣4ヤードから。残り時間は約2分30秒。格好の2ミニッツオフェンス実践の場が提供された。さらに、パスオフェンス主体で大阪大学パスディフェンスに甘さがあるとなれば、逆転のシーンを想像できる。これがアメリカンフットボールの醍醐味・・・・・。

 しかし、レッドゾーンを脱出するのに時間を要してしまい、自陣18ヤードに到達したのが残り時間約1分となってしまった。タイムアウトもなし。この時点では、さすがに逆転はないかなと諦めかけたのだが。
 ここからパス3本(#9中田へ15ヤード、30ヤードの2本、#7松本へ30ヤードTDパス)で、残り9秒、逆転ドライブが完成した。


 この結果京都産業大学はリーグ戦を1位で終了したが、大阪大学と大阪体育大学にもリーグ戦1位になる可能性はある。1位校が複数校の場合は、決定戦を行って入れ替え戦出場校を決定する。