32cmF4.8ドブソニアン

 特価で入手した32センチF4.8(メッキ代も含めればそれなりですが)鏡でしたがQcamテスタ−ですばらしい性能でした。長焦点のサトウ鏡と比較しても、星像テストで赤道儀載せ替えでは明確な差は感じませんでした。シ−イングの安定したときの見え具合はすばらしいものです。
 2本並べて比較してもみたいし、何分小さいので、持ち運びにも便利だろうということでドブソニアンに仕上げてみました。
 支柱(?)はコンパネ2枚張り合わせで、木材はすべて防水塗料(透明)を塗布してます。
また、移動用のキャスター4個以外に木材の3本足がついていて、観望時は3本足を木材やブロックに載せて固定して使います。
 総重量は架台部分20Kg鏡筒25Kgの45Kgくらいとずいぶん重くなりました。

 当初簡単に作るつもりでしたが、だんだん欲が出て水平、垂直とも微動付きになりました。

 左ブルーシートはカセグレン用赤道儀架台です・・大きいですね

 水平、垂直の微動のやりかたにはいろんな方法があり、これまでも様々なものを作ってきました。
 しかし今回は初め微動なしで工作したので、この方法で後付の水平微動になりました。
 中ナット(ボルトの)は回転軸中心から遠近スライドするようになっています
 ローラープレートが2段に入っているので、いつでも手動フリーストップ可です。

 モ−タ−微動は初め水平のみでしたが上下方向の微動が手動ではやはりぶれるので、こちらにもモ−タ−を付けました。手動もききます。(手動機能部胎内ジャンクの既製品ですが構造不明で上下に遊びあり??)
 手動のようにブレはなく一応使えてますが、上下方向切り替え時遊びが多くてやきもきします。で、改造予定です。
  

 結果として最もオ−ソドックスな形の電動化になりました。できあがってみると作るのも簡単だし、改善の余地はありますが、まあまあ使えるものができたように思います。

 ファインダ−はビクセンの8センチ短焦点屈折(よく見えます)です。
 上は青色レ−ザ−ですが、100倍くらいまでならこれで一発導入できますね
 倍率の低いときはファインダ−よりずっとあわせやすいです。

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 鏡筒上下回転部は塩ビ管をカットし、コンパネ張り合わせ円盤を圧入して作りました。
 前は糸鋸で円盤をくりぬいてましたが、今回は旋盤にかけたので金槌でたたいて入れるのにちょうど良い大きさに簡単に作れました。
 ただ滑り部分に入れるテフロン板見つからず(しまい忘れ・・歳のせいか)家具スベ−ルで代用したら半円切りっぱなしよりも何倍も滑りが悪くなりました。しかたなくグリ−スを塗ってます。
 後日テフロン板が見つかれば交換予定。

 今晩早速ファ−ストライトで土星を観てみましたが、確かによく見えます。
 比較するにはシ−イングの良いときに並べてみなければわかりません。
 あるいは日本の(いや秋田のですね)良シーイングでは2本とも私の目では限界まで見えているのかもしれません。

 このローラープレート何かの回転台のジャンクとして盛岡のリサイクルショップで200円でした。写真灰色の板はそれように表面コーティングしたものでそのまま使ってます。10セットくらいありました。そのときは使う予定もなく2セットのみ買いました。もっと買ってきても良かったと思ってます。

双眼装置は入射口径32mmのニコン、
接眼レンズもニコンの広角25mmです(?!)

 長焦点F7サトウ鏡と土星で比較してみました。どんな差があるのか興味のあるところでしたが予想通り明確な差は認められませんでした。
 どちらもシ−イングの解像度までは見えているのではと思っています。近々鳥海山・・5合目1200m・・・で観てみるつもりです。
 接眼レンズのせいか、斜鏡径(どちらも視野が蹴られない程度ぎりぎり径にしている)の違いか、長焦点がやや背景が暗いような気がした。

上下に遊びがあったので、モ−タ−直結に改造した。結果スイッチの反応が良くなり使いやすくなりました。主鏡側を重くして、フリ−では鏡筒が上を向くようにテンションがかかっています。
 モ−タ−には2個とも防水カバ−を付けました。

 天気もいいので土星を見るために赤道儀に載せてみました。電動でもドブでの高倍率は煩わしいので。ついでにア−クトウルスをいれてロンキ−像を見てみました。
 デジカメを押し当てて手持ちで写したものです。残念ながら露出が足りなくて真っ暗でしたが、明るさとコントラストを処理したらでてきました。が、なぜか色つきになりました。
 ロンキ−シ−トは例の誠報社のいちばん眼のこまいものです。
 ただサトウ鏡もLOMO鏡もすべてこんな感じになりますので精度評価は?です。
 ただかなりの精度であることは示しているでしょう。

 下の3本の木材が観望時の固定用です

 あり合わせの残材の継ぎ足しで作った鏡筒で見た目も悪いし、赤道儀への載せかえでも不便なのでもう一度、ドブと赤道儀に使えるよう作り変えることにしました。
 そのためのボイド管径350mm、長4m、25Kg、6500円配達込みを準備しました。
 このボイド管、4mの中心一点で支えても、見た目たるみはまったくでませんでした。また、カット、切り貼りもできるので望遠鏡の製作には実に便利です。軽くするには剛性を考えながら内側の部分を薄く剥いで使います。                         2009/7/15

鏡筒作り替え完成しました 09/8/3

モ−タ−、ファン用電池(奥横置き)
中心軸は鉄丸棒の旋盤切削加工です
下はピロ−ブロックで押さえてます

遮光環を4枚入れました。日中ですが、
筒内面が暗くてフラッシュが焚かれました。

水平、垂直微動付き、ファン付きになってます。5cmファインダ−、レ−ザ−ポインタ−付きです。

鏡筒22Kg
架台21Kg
になりました

 赤経・・上下動・・方向の動きの反応が鈍いので(動き出すまで時間がかかる)、機構を変えてみました。
 微動を使うときに中のネジを締めて、円盤を軸に押しつけ圧着で鏡筒を回すものです。緩めるとフリーストップです。一時間半ほどの追尾しかできませんが観望には十分でしょう。動きは確認してますが、まだ星をみていません。    2010/1/7