新システムQcamテスタ−による全自動測定結果

 この凹面鏡精度測定システムはベガさんが開発し、公開しているものをご指導をいただきながら作らせてもらったものです。
 
 グラフのギザギザはモーターのバックラッシュ補正が利いていないのではともりかわさんからアドバイスいただいているので、近々再度調整し、データを取り直し入れ替えるつもりです。

 

SATO鏡    鏡径=310mm  f=2080mm

 測定グラフに示されるように50%あたりから3段のゆるいリングが画像でも読みとれます。
 周辺90%あたりが少し掘り込まれていますが、左側端のリングもしっかり見えているので、周辺まで大きなクセもなく磨かれた鏡面であることがわかると思います。
 さとう氏の磨きのくせで中央に穴ができていますが、斜鏡に隠れる部分なので大きな弊害はないでしょう。

 九州のクド○氏から譲り受けた鏡、当時新しい放物面化技術を開発したとCMしていた(今は出てないですね)中○州光学修正研磨1/16ラムダの高精度鏡ということでしたが・・
 すばらしい惑星写真に感動させられた鏡ですのでそれなりの精度ではあるはずです

 半自動測定結果よりはずっと良い結果でした。
 確かに周辺5%程にダウンがありますが・・その部分をはずして測定しています・・面もなめらかでかなりの精度の鏡になっています。
 290mmに絞った鏡筒で上のサトウ鏡と何度も比較してますが、見え味に差は認められませんでした。以前の測定で掘り込み不足と評価していたのですが、全自動測定ではそれもでていないので十分な星像を見せていたと思います。
 中心部は斜鏡で隠れるので周辺を7mm程絞れば1/8ラムダは十分クリヤしているでしょう。Fの大きさ七難隠すと云うことでしょうね。

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パソコン:東芝サテライトJ50 カメラ:QV−4000R     2009/9/15

鏡径=310mm  f=2045mm

 欲をいえば、まだ少しくせのある鏡ですが、15cmアポクロマートの購入を断念させた鏡です。(高くて買う気にならなかったのでは・・)
 胎内で、各社アポクロマートと木星で何度も比較しましたが、私の鈍感な眼でも明らかにこちらがよく見えました。シーイングも良かったのでしょう。
 何人かのマニア(?)の方々にも見比べてもらいましたが、同じ評価をいただいています。
 口径の大きさと焦点距離の長さでカバーされているのだと思います。
 天才的だと私が思っている秋田のサトウ氏の研磨です。わずか1ヶ月ほどで高精度の面を2面も完成させました。
 もう一面も手元にありますが(ワタナベ氏から1/8ラムダの評価をいただきました)、無謀にも私がパーフェクトを目指して修正研磨に入っています。
 この鏡 朝早く、1Km程離れたサッカー場の照明灯の虫取り網を1100倍で見ましたが゜くっきりと見えました

32cmドブソニアンの高精度ミードデモ鏡
     口径320mm  f=1507mm

 ミードの店頭デモ鏡で大変よく見える鏡というふれこみで譲り受けたものです。
 メッキ(ジオマテックで)は高いし、メッキ面にキズもあったので剥がし後の鏡面の状態も不安でしたが、帰ってきた面は問題なくきれいなものでした。
 96〜97%あたりがやや堀こまれていますが、95%から内側はほとんどパーフェクトな鏡でした。誤差は1/10ラムダ以上でしょう。
 特に、画像にあるように周辺リングもきれいにでているし、磨きも滑らかですばらしい鏡です。
 30cmを越える既製品でこのような高精度鏡にはなかなか巡り会えません。
 フーコー画像にあるかすかなゆらぎのような明暗もグラフできっちり拾っています。
 ベガさんのすばらしいソフトの工夫が生きていると思います。
 鏡面に何点かシミのようなものが見えますがこれはCCDカメラの汚れですね。

 評価がやや甘いような気もしますが、グラフのギザギザは測定を繰り返すと若干変わるので、測定のブレもあると思っています。しかしまた、惑星の見比べでは、上の長焦点の31cm鏡2面の方が、よく見えるような気がしてます。
 主鏡の状態がわかったのでこの鏡筒については斜鏡には問題がないのか調べなければならないと思っています。

 Qcam測定システムです。右はノートパソコンです。
奥に写っているのが測定中のKUD?鏡です。
 めったに使うことのない和室二部屋をつないだところで測定しています。

ミード41cm F=4.5 fl=1815mm

 もう大分前になりますが、再び望遠鏡づくりを始めた頃に求めた望遠鏡の鏡です。
 かなり古いものですが、保管に気をつけていたせいか、メッキもさほど傷んでおらず、まだまだ使えそうです。
 自動測定の結果ですが、これまで思っていたよりもずっと良い鏡でした。
 これまで、50%あたりで修正研磨をやめたような鏡で1/6ラムダ以上という規格をかなり疑問視していましたが、堀込み不足の40%より内側をカットすればそれ以上の精度に仕上がっています。
 外側60%では上の32cm鏡と似たような面になっています。時期的に研磨者は同じ人なのかもしれません。周辺部が特にきれいに磨かれていて、この41cmも左光輪がよくでています
 中心部25%は斜鏡に隠れるので、そこから15%程の掘り込み不足がどの程度星像に影響を与えるかということになりますね。

 画像では理想的な面に見えますが、右のグラフ
では40%から内側が掘り込まれていないことが
わかります。(よく見れば画像でもわかります)

 先日上の32cmと木星で比べてみましたが、即
座に優劣はつけられない見え具合でした。
 暗い星ではこちらが断然よく見えました。
 この41cmのドブソニアン仕上げの鏡筒は学生時
代の友人に(生涯の仕事につながった単位の取得も
彼のお陰だった)嫁入りすることになりました。もちろ
ん無償です。
 既に観望場所もセメント仕上げで作ったということ
なので、こんどは稼働率も上がることでしょう。

これら5面とも星像によるロンキーではきれいな直線に見えます
 やはり星像ロンキーは感度が鈍いということでしょうか(自分の眼
の方かな?)

 41cm F6.5 1/8ラムダ以上で特注したもので、干渉計測定表付き43万円というカ?イからの鏡でした。
 残念ながら、わたなべさんの測定では1/6ラムダという結果でした。気になりますが、この大きさでは1/6ラムダもなかなか無いという話ですし、長焦点ということもありまあ十分よく見えるようです・・・・・。
 画像でも面の荒さが見えますが、鏡周のダウンもなく左光輪もきれいにでていました。

 鏡周にダウンがあるため、左光輪はでないですね

 自作鏡ではだいたいこうなるという話です、その意味ではアマチュア鏡
という感じです、滑らかに磨かれていますが・・・

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きれいに塗装、改造し活用しているというお話でした
このドブは上下左右とも電動の微動装置がついています。
上下動は扇形の振り子の支点が固定できるようになっていて
任意の角度から60度程電動できるようになっています。

 面が荒く中間部に少し段差もありますがカーブはよく出しています。
手慣れたプロが短期間に仕上げた鏡という感じで、 面はやや荒い
のですがFの長さで高精度Mead鏡よりずっと良い惑星像を見せて
くれます。

 友人が、カ○イで出している高精度安価放物面鏡15センチF8干渉計測定表付き(特価品についていたか未確認)を入手したというので、測定してみました。

 中心直径4センチくらいにリングがあり、その内側は掘り込み不足ですが、カーブもしっかりしていて面も滑らかに磨かれていました。
 F8の長焦点であることを考えると十分レ-リ-リミテットな良鏡でしょう。 とくに周辺部がきれいに磨かれていて左光輪もしっかりでています。
 周辺のヘリ2カ所にメッキなし部分(画像右側上下)があるということでしょう(星像に影響なしか?)特価1万3千円だったそうです

 画像の貼り付け方法を忘れ、ぼやけた画像になってしまいました。後日上の40センチともども交換予定です。
 40cmは再度測定し交換しましたが、15cmは持ち主に戻っているのでそのままです。

超?お買い得な良鏡でした

フーコー像を見るために再度測定したものです。

特注41cmシタール鏡