浄土真宗本願寺派[西]本願寺四日市別院

よくあるご質問

お参りをする中でよく聞くお話、気付いたことをまとめてみました。
※別院に関するご質問、仏事に関するご質問はこちらより受け付けております。

問満中陰(四十九日)法要が三ヶ月間にかかるといけないと聞いたのですが。
答えご門徒さんから、「死亡月から起算して満中陰(四十九日)が三ヶ月間にまたがるといけないのでは」という話をよく聞きます。これはまったくの迷信であり、「始終苦(四十九)が身につく(三月)」の語呂合わせの連想から来ているようです。そもそも、数字を気にするあまりに日を変えるというのは何のための法要なのか、また仏事の意味も分からなくしてしまい、本末転倒と言えます。迷信に振り回されることなく、亡くなった方から頂いた仏縁を大切にいたしましょう。
問位牌はお仏壇のどこにおけばいいでしょうか。
答え位牌をどこに置けばいいのかと聞かれたことがあります。一般的に故人の法名を刻んでいる板を位牌といいます。しかしながら浄土真宗では位牌は本来用いません。そもそもこの位牌というのは、中国伝来の「儒教」で用いられていたもので、故人の生存中の官位と姓名を書き記した牌(ふだ)のことだそうです。その慣習が日本に根付いたものと思われます。浄土真宗の場合では「過去帳」を使います。過去帳とは先祖の記録帳のようなもので、故人の法名・俗名・死亡年月日などを記しておきます。出来る限り、位牌は過去帳に書き換えてお仏壇の中段・下段に置くようにしましょう。その時に気をつけることは阿弥陀如来様の正面より横にずらした位置に安置するということです。これによって手を合わせる対象が過去帳ではなく、間違いなく阿弥陀如来様とするためです。
問ご法事の日取りはどうしたらいいでしょうか。
答え最近、お寺にご法事を依頼される場合、亡くなった方のご命日ではなく、近くの土日祝日を選ぶことが多いようです。それぞれご家族の事情があると思いますが、ここで注意したいことがあります。それは変更することを「当然のこと」とは考えないでほしい、ということです。なぜなら本来、ご法事は祥月命日(亡くなった月日が同じ日)か、その前日の逮夜に勤めます。そこを「自分たちの都合で日を変えさせていただいた」という認識が必要だからです。ご法事を勤める心構えは、「亡き人のご命日をご縁として、仏法を聴聞させていただく」というのが基本です。日取りの決定にあたっては、ご命日からあまり離れない日を選んでください。そのうえでまずは別院、またはお手次ぎのお寺さまとの日時の打ち合わせをしてください。その後、参拝していただく方々に連絡してください。
問お仏壇のお飾りはどうすればいいでしょうか。
答えお仏壇とはこの私にお浄土の様相をみせてくださるものです。そしてこのお仏壇をお飾りすることを「お荘厳」といいます。このお荘厳の主旨は阿弥陀如来様のお心を、形を通して味わうことにあります。正しいお飾りをすることでお仏壇をすっきり整ったものにしてください。尚、その時にはお飾りに使う、具足(花瓶、ろうそく立て、香炉)、供笥(供物をのせる物)、仏飯器、過去帳以外のものは置かないでください。以下の写真はお荘厳の一例です。尚、お仏壇の形状によって多少違うことがあります。
問お寺にお渡しするお包みは何と書けばよろしいでしょうか。
答えお寺さんにお渡しする場合、「御布施」でよいです。これは仏教の行、「布施」のことを表しています。自分の持ち物を惜しみなく他人に与え、ともに助け合い、喜びあうことをいいます。この「布施」の行のうち、法を説く「法施」、財物を施す「財施」、畏怖の念を抱かせない「無畏施」がありますが、この場合、「財施」にあたります。またこの施しは僧侶への報酬ではなく、教えの本となるお寺の阿弥陀如来様にお供えするものです。ですから、よく間違う言葉で「御礼」、「読経料」などと書かれる場合がありますが、先程の意味からしてもふさわしくありません。

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