『ひとくち感想』
(その2)




 桜の花も咲き始め、ケツの筋肉も緩み始める今日この頃。
 皆様ますますご踏ん張りの程お喜び申し上げます。

 普段でしたら香りの高い画像でも貼り、皆さんを便器の底まで引きずり下ろすこのコーナー。
 されども今は早春です。
 春先からうんこの話もありませんので、今回は久々に『ひとくち感想』第2弾と参りましょう。

 では一発目。
 豪腕はりーが自信を持ってお届けする、どう考えてもうんこだろこれという作品です。
 まずは御覧ください。






『ヤンババ!』

〜ばばぁ盗賊団がやって来る!〜








やんばば。




…そのネーミングセンスに入れ歯も飛び出します。




 ヤンデレとかヤマンバとかではありません。

 ましてや病んでるババアでもありません(一人癌ですが)。

 つくづくマーケティングというのは大切だと実感します。
 どういった層を狙ったのか全然分かりません。
 第一、このタイトルを見て、「おお、これは観たい!」とか思います?
 どこにそんな奴がいますか。






私です。





 これはもう脊髄反射のレベルですね。
 雨に濡れた捨て犬を拾う勢いです。
 私が拾ってやらないと、このDVDはたぶん永久に人目に触れる事は無いでしょう。

 今回の豪腕、実に無駄な使命感に燃えております。

 などと言いつつ、これ本当は嫁がレンタルしてきたんですけどね。
 TSUTAYAさんでね。
 ドラマ『相棒』DVDと一緒にね。
 「これでレビュー書け」ってね。



 初のスカトロプレイです。



 うちの嫁もかなりの豪腕です。
 水谷豊も相当チビッた事でしょう。

 それはともかく映画の内容ですが。
 棺おけに片足以外もう全部突っ込んだ婆さん3人組が、人生最後の船旅をするために力を合わせて銀行強盗するお話です。

 何言ってんだか自分でも分かりません。

 分かりませんけど本当にこういう内容なんです。
 何しろ一番下が70代後半。
 ある伝説のクソ映画を思い出します。
 私も熟女は大好きですけどこれは無理。
 50歳くらい差し引いてもまだ塾女という、大変ハードルの高い映画です。

 ちなみにこれ、ドイツの映画なんですけどね。
 ドイツ人って真面目で勤勉なイメージがあったんですけど。
 どこで間違っちゃったんでしょうかね。
 宇宙船地球号はいまや瀕死の重態です。



 そういうわけで観てみました。

 まず最初に謝っておきます。






ごめんドイツ。







これは面白い。





 マジでマジで。
 私の中では久々のヒットです。
 中身を観るまで完ッッ全にうんこ扱いでしたけど、極めて造りのしっかりした良い映画と感じましたよ。
 何しろババアが可愛い。
 たくわんに目鼻を描いた程度のババア軍団がこんなに可愛らしいとは。

 順を追って行きましょう。
 まず、特筆すべきはその「絵」の美しさ。

 ババア共は美しくも何ともないわけですが、風景から何からみんな素晴らしい。
 ドイツってのは風光明媚な国なんですなあ。

 だって単なる老人ホームがお城みたいなんですよ。
 ベッドに天幕張ってあるんですよ。
 そんな漫画の中でしか見た事無い世界が、ごく当たり前のように日常として登場するんです。



 さらには。

 ほッッとんどBGMが流れない。

 美しい背景描写、登場人物たちのウィットに富んだ会話、そういったものが余計な音楽に邪魔されないままに丹念に丹念に描かれているのです。
 よほど映像に自信が無いとできませんよ。

 こと老人が主体となると、特に日本では切なく寂しいモチーフにされちゃう事が多いんじゃないかと思います。


 しかしぜんぜん元気だよジジババ共。


 老い先短い人生だもの。せっかくだから楽しもう。
 そんないわゆるチョイ悪ババアの活躍が楽しめます。

 銀行強盗は決して「チョイ悪」ではありませんが、つい応援したくなってしまう魅力が溢れていると思います。

 いつも酒ばっか飲んでて医者に癌告知された酒バー。
 いつも悲観にくれて死ぬ事ばっか考えてる死にバー。
 80過ぎだってのに常に男の事しか考えないエロバー。

 役名なんてカケラも憶えてませんけど、この3人の珍道中は観ていて実に微笑ましい。
 ちょっとホロリとさせられたりもします。
 うんこどころかカンヌ正式出品って聞いても驚きませんね私は。



 ただまあ。

 宣伝文句は明らかに間違ってます。

 こんなに小意気な映画なのに、パッケージの宣伝文句や予告編を観た人は絶対確実に単なるバカ映画と勘違いするでしょうね。
 そこが本当に惜しい。というか悔しいです。
 こんな人目に触れないマイナー映画だと、購入やレンタルの基準はどこにあります?
 パッケージとネットの伝聞くらいでしょう?

 それでこれは酷いよ婆ちゃん。

 確かに無理やりカテゴライズしたらコメディーかもしれません。
 でも、そこにあるのはもっと上品で気持ちの良い笑いです。
 うんこ映画の笑いとは質の違う笑いなんです。
 配給会社は一体なにやってんのよ。



 そういうわけでこの映画。
 全然うんこじゃありませんけど、配給側がうんこだったという珍しいケースになるかと思われます。

 絵よりもシナリオ重視のあなたに捧げます。

 かつてハリウッドに『スペース・カウボーイ』という映画がありました。
 クリント・イーストウッド監督&主演。
 老人版『ライトスタッフ』と異名を取った、仕事に生きる男たちの晩秋を描いた作品でした。

 かたや『ヤンババ!』。

 50年後にきっとまた観たくなります。

 出てくる連中がほぼ全員悪人という変な映画ですが、観終えた後の感覚はなぜかスッキリできるんですよね。
 悪くないですよ。こういう感覚。
 ひとくち感想のつもりが、けっこう熱く語ってしまいました。
 天国の婆ちゃん見てますか。

 ちなみに途中、映画史上もっとも衝撃的な水着シーンとかも出てきます。
 この記録を破るような猛者は中国以外に無いでしょう。

 エロバーなんかベッドシーンもこなしてますし。

 別にババアがアンアン言うわけじゃありませんが(寸止め)、あまりの衝撃に思わず昇天しそうになった事をここに告白いたします。
 豪腕は熟女好きですがいくら何でも無理だわ。
 別にグロシーンじゃないのでご安心ください。



 あと特筆すべきは。

 無駄に爆乳の白衣が出てきます。

 エベレストジャーマン級です。

 しかし相当にトウが立ってます。

 これをどう使用するかはあなたにお任せしますが、正直特筆でも何でもなかった事をここに白状いたします。



 それでは最後に。






ドイツのババアは世界一イイィィィィッッ!!!!



無理。




 …ごめん婆ちゃん。ちょっと冷静になる。






 続いての作品はこちらです。
 古くは『吸血原子蜘蛛』とか『巨大クモ軍団の襲撃』とか、最近では『スパイダー パニック!』など、いわゆる昆虫パニック物の中でも根強い人気を誇るクモ映画の系譜に連なるこの作品。



『アラクノフォビア』






 スピルバーグが無駄に総指揮。

 何やらアブラカダブラみたいな変なタイトルですが、これは直訳するとクモ恐怖症の事。
 今作品の主人公がモロにそれです。
 始まる前から敗北が約束されているという珍しい状況の中、今作品のジャンルである昆虫パニックについて考えてみましょうか。

 このジャンルはモンスターパニックとは違い、大群で襲って来るという点が最大の特徴でしょう。
 1匹1匹は弱くても、膨大な数を集める事によって強大な力を得るのですね。
 生理的な嫌悪感も相当なものです。
 気持ちの悪い生命体が群れる。






要はコミケです。





 私も何度か出店したので分かります。
 開始直後に入場口方面から聞こえてくるあの地響き、あれが昆虫パニックです。

 さらにクモってのは、糸を出したり毒があったりしますから。
 今回出てくる大量のクモさんたちの毒は、たった1噛みで人間が即死するという凶悪さ。
 まだらの紐もビックリです。
 物理的に有り得ない点がB級っぽくて素敵ですね。

 この作品も昆虫パニック映画の例に漏れず、ささやかな始まりから徐々に町全体が虫で埋め尽くされて行くという王道パターンで進行します。
 そのサスペンスをいかに描くか。
 こういったジャンルはどうせ何観たって一緒ですから、いきおい演出に注視したい。
 今作品の場合はこんな感じでした。



南米のジャングルで、猛毒を持った新種のクモが発見された。

一行のカメラマンがそれに刺されて死に、

クモはその死体と共にカリフォルニアの小さな町に運ばれていった・・・。




 いや、悪くない。
 決して悪くないんです。

 しかし映画の要所要所で考証がもう哄笑です。

 例えば葬儀屋での、カメラマンの遺体検分のシーン。

 すごい勢いでミイラになってる遺体とか。

 1匹だけ町に侵入したクモ。


 地元のクモと不倫→妊娠とか。


 「ほら、見事なクモの巣でしょ?」



スパイダーは巣作らん。



あひぃ〜〜。




 巣を作るのはウェブスピナーね。確か。

 こういう、映画のノリと勢いのために科学考証ガン無視みたいな所が美味しいのです。
 これぞB級。
 しかも一応はスピルバーグ派閥なもんだから適当にテンポが良いの。

 適当に面白いのが悔しさポイントでもあります。



 今回は昆虫パニックの観点からお送りしておりますが、世間の評価ではこう呼ばれている事があります。
 いわく、ホラーコメディです。
 言葉の響きからすると『赤い牙 ブルーソネット』みたいに矛盾を含んだジャンルですが、本場アメリカ市場では一定の成功を収めてもいるようです。
 有名作では『バタリアン』とか『霊幻道士』などがあり、また個人的には『狼男アメリカン』なんかも入れたい所ですね。

 しかし日本ではグーグルに対する百度くらいに馴染みが薄いんです。
 それは何故でしょうか?



 それはたぶん、ツボとノリが違うからでしょう。





 生魚を食う民族とピザやコーラの民族では、笑いのポイントが違うんじゃないかと思います。
 我々はメリケンジョークでは今イチ笑えませんが連中も「笑点」の歌丸さん介護ネタで笑う事ができるでしょうか。


 ぶっちゃけギャグがツマランわけで。


 そういった微妙な空気が最後まで漂う、ある意味貴重な映画でした。
 逆にそういうのに慣れている方なら、もっと楽しく観られるでしょう。
 クモの大群に楽しいもヘッタクレもありませんが。

 そうそう、この映画。
 マジにモノホンのクモ使ってるんですよ。
 それも大量にね。
 普通にエグイですね。
 タイトル通りのクモ恐怖症の方は絶対に避けた方が良いでしょう。
 こんなに怖いホラー映画はありませんから。

 何だかんだで悪い事も言っちゃってますけどね。
 ほとんど悪口ですけどね。
 でも、それはあくまでコメディ部分ですから。
 ストーリーはうんこですから。

 やっぱり悪口ですけど、こればっかりは仕方ないです。
 特にクモ研究家が悲惨です。
 大学出の偉〜い学者先生です。
 途中、さっそうと登場して町を救いに来るんですけど。






 一瞬で噛まれ死にます。





クモの専門家のくせに素手で巣に乗り込む馬鹿です。





 死に方がまるで悪役です。
 こいつの研究費が税金だったら百姓一揆を起こしますよ。

 しかし。
 いやさしかし。

 唯一、ヒーローと呼ぶに足る人物が登場してました。






それは害虫駆除業者。




カッコいい味方。

僕らの仲間。




その名はみんなの
シロアリマン。




(イメージ画像です)





 あの『悪魔の墓場』以来、実に久々の害虫駆除マシーンの登場です。
 ただし今回のは単なる水鉄砲です。
 2丁拳銃のごとく構えたその先から、クモを一撃で昇天させる脅威の薬品を一斉噴射!


 中身はたぶん塩素でしょうね。


 塩素が猛毒でしかも目が見える事は証明済みですから。

 ともかく後半、頭の悪そうなデブおっさんの大活躍が観られます。
 こいつ一人でカリフォルニア州全部を任せられそうですよシュワちゃん。
 ゴム長を履いてシュコシュコ薬品をまく姿は魚屋にしか見えないんですけど、この作品の裏の主人公はこいつで決まりでしょう。

 

個人的には、大学出の学者さんよりバカの方が強い点を強調しておきたいと思います。

 どーでもいいんですが。

 まあ映画の流れとしましてね。
 伏線も適当に回収できてるし、サスペンス感も適当にあったと。
 科学考証は目茶くちゃですけど王道パターンを踏みつつ、適当にきちんと話を閉じている。

 総じて。

 うちのレビューには実に不向きな作品と言えるでしょう。

 これを佳作と言ってしまうと負けですが、失敗作でも無いと思います。
 まあ製作が天下のスピルバーグですからね。

 奴がどの程度内容に関わっているのか知りませんけど、手塚治虫における『ドン・ドラキュラ』的な位置である事は私が勝手に決めてみました。

 暇つぶしには十分だと考えます。






 それでは最後に。
 父の背中は高すぎたというこの作品でシメましょうか。



『ジョーズ2』






海が静かになった時、
第二の恐怖が始まった…。






…映画史上に残る名キャッチですね。




 この前のひとくち感想で『ジョーズ4』を取り上げましたからね。
 それの兄貴に当たるこの作品を行きましょう。

 …いやぁ何度聞いても良いキャッチコピーだ。
 怪物モノでこれと同じくらい好きなのは『エイリアン』のアレ。


 宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない。


 映画を引き立てる名脇役として、配給会社さんには今後もぜひ頑張っていただきたいと思います。


 ところで。
 映画界には太古より続くジンクスがあります。
 特にヒット作ほどこの傾向が高いそうですが、いわゆる続編に当たり無しの法則です。

 しかし。
 いやさしかし(←しつこい)。

 続編=2匹目のドジョウという構図は、恐らくこの作品が元祖です。

 ※これ以前に、史上初の2作連続オスカーを達成した『ゴッドファーザー2』がありますが、こいつはタフな例外だと思います。

 それまで、ヒット作の続編という作品自体が少なかった上、続編という売り込みでヒットした作品が皆無に等しかったという実情があります。
 そこへ持ってきてこの作品。



 興行成績1億ドル以上。(本当)



 続編としては常識外れのヒットを記録したのです。


 以降、映画界では当たり前のように続編ビジネスが花開きました。
 翌年の『ロッキー2』やら、伏線回収で見事にコケた『スーパーマン2』やらね。
 近年ではハナから続編を想定したもの、何部かに分けて放映するもの、完成が間に合わずにビデオ配ってお茶を濁すものなど様々な手法が溢れるようになりました。

 しかし。
 いやさ(略)。
 この『ジョーズ2』が成功してしまった為に。

 安易な続編乱造を招いてしまったと言えるかもしれません。
 その元凶がこの作品とも言われています。

 そんな悲喜こもごもの今作品。
 一体どんなお話なのか、あらすじをご紹介しましょう。



あなたが、もう海に戻っても大丈夫、と思った瞬間・・・。

恐怖はまだ終わっていなかった!

アミティを襲ったジョーズの恐怖から4年。

安心しきっていた観光客たちが次々に行方不明になっていく。


真実を知っているのは、1人の男だけ・・・。










何も引かない・何も足さない。




 正直、こういう映画にはストーリーすら余計なのかもしれません。
 でっかい化け物が出てきて人を喰ってりゃ映画になります。
 問題は、それをいかに迫力ある映像で見せるか。
 そこに至るまでの緊張感をどれだけ見せる事が出来るか。
 そして最後に大放便。
 それだけの事なんですね。

 では、この『ジョーズ2』に関してはどうでしょう。

 バカな学生をバクバク喰うので合格です。

 ただサメの怖さを引き出すためだけに喰われる、名も無き出演者たち。
 それでいいと思いますよ。
 それが水着の姉ちゃんだったら馬の鞍と交換しても良いです。
 これぞパニック映画の様式美。
 まるで馬場とブッチャーの試合を観ているかのようです。

 前作ではビーチの平和を守るために戦ったブロディ署長ですが、今回はいよいよ自分の息子たちを救うために戦います。
 息子たちがあまりにバカなので苦労しますね。
 今回、海洋学者やシャークハンターの手は借りられません。
 ソロで戦わなければならないのです。



 私ならニューヨークに帰ります。



 それじゃ映画になりませんけど、家族のためですから。
 さすがにサメも出ないでしょう。









出よった。




 そういうわけでこの作品。
 本当に普通の怪獣映画です。
 まるで出来の悪い2代目が会社を食い潰す感があります。
 それでも1億ドル越えの興行収入がある以上、やっちゃったもん勝ちという言葉は万国共通だと思います。

 けっこう好きなんですけどね。それなりに。

 続編だけに欠点も多い映画なんですが、やっぱり最大の欠点はこれだと思います。



 サメ出すぎ。



 いやサメ映画だから当たり前のような気もしますけど、ここは抑えましょうよ。
 前作のヒットした理由がそこなんですから。

 出るぞ、出るぞ・・・と思わせといて、ぜんぜん違う。
 気のせいかしら、と思って安心した瞬間にどーん!
 これが基本ってもんでしょう。

 怪物=水戸黄門の印籠です。

 水戸のご隠居も、首から印籠ぶら下げて旅すりゃ何のお咎めも無し。
 ただし事件も起きません。
 単なる年寄り日本紀行です。
 パナソニックの株価も相当下がるでしょう。

 サメ映画でこれをやったらどうでしょう?
 NHKならいいでしょう。
 そうではなく、この場合サメは明らかに印籠であり、主役はやっぱり人間でなくてはならないんです。

 先ほどストーリーすら余計かもと書きました。
 確かに前記の要素を全部入れれば1本の映画になります。
 だがしかし。
 それだけじゃつまんねぇんです。




「サメが人を喰う話」ではなく。


「人がサメに喰われる話」


であるべきなんです。




 その辺、ぜひ強調したいと思います。

 この『ジョーズ2』ですが、そういう点では今一歩の感があります。
 雨後のボーフラみてぇに転がってる凡百の続編よりはぜんぜんマシなんですけどね。
 少なくとも、出演者たちそれぞれの立ち位置をなるべく自然に語ろうという気概は感じました。
 説明じゃなくてね。

 加えてこの映画シリーズには。



パニック映画史上最も有名な
BGMがあります。






「ドボルザークによろしく」



あくまでリスペクト。




 ・・・・ざんざんざんざんざんざんざんざんざんざんざんざん。



 先進国でこれを知らない人は非常に少ないと思われます。
 わが国でも、様々なメディアで使用され続けていますね。
 作曲者であるジョン・ウィリアムズは、この曲でアカデミー作曲賞を授賞しました。
 スピルバーグやルーカス作品の多くはこの人が曲を手がけているので、皆さんどこかで耳にした曲も多いかと思われます。

 んで。

 それらはすべて父の遺産なんですよね。

 「この映画ならでは」の物が何かあるのか。
 思い出せません。
 どこまで行ってもこの映画は『ジョーズ』の続編であり、製作者たちもおそらくは「続編を作ろう」とした結果がこれです。

 そしてそれはおおむね成功していると思います。

 少なくともこの作品は、元の作品を越えようとして奇をてらうという事がありません。
 多くの作品が、この辺を勘違いしてそうな気がするんですよね。
 今で言う所のCGだけは凄かったみたいなアレです。

 まあこの作品も続編黎明期だったわけで、現在の技術で作ったらまた違う作品になっていたかもしれませんね。
 『ディープ・ブルー』などはその好例でしょう。
 私、この作品ムチャクチャ好きなんですけど、その理由は頭カラッポで楽しめるからなんです。
 特撮も迫力あるしね。
 ある意味、パニック映画の本来の楽しみ方ではないでしょうか。

 だから続編ってのは、「前作」という最大のしばりが当然のようにあるわけで。
 決して安易に作って良いものとは思いません(安易に「作れる」のは確かですが)。
 作成者の皆様にはぜひお伝えしたいです。
 映画に限らず。



 「前作があるから客を望める」という考えを捨てていただきたい。



 「前作のおかげで客は目が肥えている、だからさらに頑張ろう」でお願いします。



 だけど変な方向に頑張らないで。



 何だかんだ言って、みんなけっこう楽しみに待ってるもんですから。続きを。








耳が痛ぇーッ!!!!




 レビューかと思ったら自分の墓穴掘ってました。
 会社では、私の悲鳴は誰にも聞こえません。



 映画の話をしましょうか(白々しい)。

 さし当たって3作品、駆け足にて雑感など語ってみました。
 だんだん感想でも何でもなくなってくる辺り、いかにも当サイトらしい記事になったと反省してます。
 真面目なレビュー等につきましては、どうか他のサイトさんをご利用になっていただきたく存じます。

 そしてまだまだ続きますよ。
 拍手ボタンを通じて、皆さんからうんこ情報が続々と届いております。
 この場を借りて、厚くお礼申し上げます。
 一歩間違えるとまるで嫌がらせですが、おかげ様でDVDも溜まりました。
 楽しいレビューにてお返事いたしたく存じます。







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