作品名 | 夜の声 |
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さくひんめい | よるのこえ |
初出紙 | 毎日新聞[2] |
連載期間 | 1967年6月2日〜11月27日[2] |
連載回数 | 153回[2] |
文庫/全集 | 巻 | 文庫本名/副題 |
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新潮文庫 | - | 夜の声 |
井上靖小説全集 | 30 | 夜の声・欅の木 |
井上靖全集 | 17 | 長篇10 |
おなまえ | 記事No. 日付 |
書き込みから |
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ころすけさん | [860] 2002/11/24 |
「夜の声」、「四角な船」と表裏一体とでも言ったらいいのでしょうか。どちらも現代社会に対する強烈な批判とともに人間や社会に対する別の価値観、人生観が含まれていると思いました。また、それに対する個人の無力さみたいなものも感じました。 現代と古代の両時代が鏡史郎通して交錯していくところは「星と祭」や西域物にも見られる、井上作品特有の時間概念を感じました。それにしても、あの万葉集でさえ現代に対するメッセージとして見えてしまったのには、なんだか悲しいものがあります。今度万葉集や古今和歌集といった古い歌集物を通して、古代日本人の元来持っていた自然観や世界観、芸術観といったものを勉強してみたくなりました。(学生時にやっとけばよかった。) |
ぺさん | [1423] 2006/01/28 |
『四角な船』に似た話でしたが、文体は井上靖らしく万葉に絡ませた美しいもので、破滅的な話であるにも拘わらず清々しさすら感じました。 |
[2] 旭川市・井上靖記念館ホームページ