* * * * Off Season News 2001 * * * *

2001年のオフ情報はこちらで。


NEW (3月)|vol.III (2月)|vol. II (12-1月)vol. I (10-11月)

◆ 小野、不安な状態で紅白戦登板 ◆

右肩の不安と腰痛で出遅れていた小野が、28日の紅白戦に登板する。それでも不安は完全には解消されていない様子。27日はブルペンで70球を投げ込んだが、「今は力を入れないといけないところで入らない」と心配顔。「初めての実戦なんでいい状態を思い出せるかどうかですね」と課題をあげていた。

                                       2002.2.28

◆ 黒木知がキャンプ離脱、帰京 ◆

右肩と左太もも裏の故障で、別メニューの調整が続いている黒木知投手が28日、チームより先に鹿児島キャンプを離れ、帰京することになった。3月1日ごろに横浜市内の病院で、右肩の検査を受ける予定。この日もウォーキングと階段の上り下りだけで練習を終えた黒木知は「今後の練習については監督たちの判断に任せます」と話した。

                                       2002.2.28

◆ ミンチー、開幕投手の最有力候補に ◆

26日、ミンチーが開幕投手の最有力候補に浮上した。鹿児島キャンプで、黒木知は右肩痛と左太もも肉離れ、小野も腰痛などで出遅れ、3本柱の中でただひとり絶好調なのがミンチー。「監督に言われた通り動くだけ。開幕投手になれば全力で頑張る」けがもなく8割程度の仕上がりで「実戦とほとんど変わらない球を放っている」と山本監督をうならせた。

 また、この日はキャンプ最後の休日を利用して、吉鶴とともに鹿児島市内の養護施設「わかば園」を訪問。20人の園児たちと歌やダンスなど楽しい時間を過ごした。3児の父でもあるミンチーは訪問後「千葉の子供たちを球場に招待したいと思っている」と本拠地に“ミンチーシート”を設ける考えを明らかにした。また、5度目の来園となった吉鶴は「ここに来ると気が引き締まる」と話し、活躍を誓った。

                                       2002.2.28

◆ 大塚・澤井、キャンプ皆勤賞 ◆

大塚澤井が皆勤賞だ。キャンプ6度目の休日となった26日も、2人仲良く自転車に乗って室内練習場へ行き、計800球のマシン打撃。これで3月3日の帰京まで「休日ゼロ」が確定した。「外野の争いが厳しいからね」と大塚。澤井も「1軍キャンプも紅白戦もオープン戦も初体験だった。まだまだです」と真剣。

                                       2002.2.28

◆ 今江、オープン戦にフル帯同 ◆

26日、ドラフト3巡目、今江のオープン戦フル帯同が決定した。山本監督は「高校生とは思っていない」と絶賛。特に堅実な守備を高く評価しており「上のレベルに慣れれば、もっといい部分を出すと思う。オープン戦はずっと連れて行く」と話した。

                                       2002.2.27

◆ 3/7、千葉マリンで喜多デビュー ◆

左足骨折以降、2軍で調整中の喜多のオープン戦デビューが、3月7日、本拠地・千葉マリンで行われる日本ハム戦に決まった。山本監督は「とにかく良いバッティングをするので、みなさん待っていてください」とファンに訴えていた。喜多の1軍昇格は5日頃の見通し。

                                       2002.2.27

◆ 両主砲に調整差 ◆

25日、昨季ともに31本塁打を放ったメイボーリックの両主砲が、同じ打撃投手を相手に交互にフリー打撃を行った。場外弾3発を含むさく越え9本と快音を響かせたメイは「練習はホームラン競争ではない」と落ち着いたもの。サク越えゼロで調整遅れが目立ったボーリックは「ボール球に手を出しすぎるよくない内容」と厳しい顔だった。

 また同日、立川隆史外野手、早川健一郎外野手が、二軍に降格した。

                                       2002.2.27

◆ 黒木、本隊とは別行動 ◆

25日、右肩痛と左足肉離れでリハビリ中の黒木知が序盤のオープン戦に帯同しないことが決まった。球場の階段登りを始めたエースに、山本監督は「投げられないのに遠征に連れて行ってもしょうがない」。千葉マリン、浦和球場で治療に専念させる考えで「早く治してもらうしかない」と気遣っていた。

                                       2002.2.26

◆ 福浦、初打席できっちり結果 ◆

昨年の首位打者、福浦が24日のオープン戦初打席できっちりと結果を出した。初回1死三塁からきっちり右前打。紅白戦では17打数3安打と結果が出ていなかっただけに「犠牲フライでもいいから何とかしたかった」とホッとした表情を見せた。「まだ打ち損じが多い。これからタイミングと体重移動を修正します」(福浦)

                                       2002.2.26

◆ 小林宏にミスター効果? ◆

ロッテの先発ローテ候補が期待通りの好投だ。24日、6年目右腕の小林宏が先発し、3回を被安打2、奪三振4の無失点。広島打線を完全に牛耳った。

 「自信のあるスライダーを多く投げました。デキは80点ですが、結果が良かったので100点つけてもいいかな…」。本人も満足の笑顔で試合を振り返る。この自画自賛の内容を呼び込んだのは、実は巨人・長嶋終身名誉監督だった。

 「監督、うまく乗せなきゃだめだよ。うまく乗せればいけますよ。十分期待は持てます」

 これは21日、ミスターが鹿児島キャンプを訪れた際、小林宏のブルペン投球を見て、かつての教え子、山本監督に伝えた言葉だ。小林宏に一目ボレしたミスターは、好スタートを切れれば2ケタ勝利も夢ではない、と予想。その上で“オープン戦では本人に自信を失わせないことが重要”とアドバイスしたのだ。その助言通り、小林宏の好投を見守った山本監督は、当初「四回まで」と考えていたが、「良いところで終えたほうがいいと…」と翻意。三回を投げ終えたところで、交代を告げた。

 右肩痛が完治しないエース・黒木知は、3月30日の開幕・西武戦に間に合わない。その穴を埋める期待を小林宏にかけ、山本監督はミスターの言葉通りに大事に育てていく考えだ。

                                       2002.2.26

◆ 山崎健、古巣相手に1失点 ◆

24日、昨オフ、広島から戦力外通告を受け、テスト入団した山崎健が古巣相手に登板した。四回、新井に左前に同点打を運ばれ「やっぱり投げずらいですね。力みました」と苦笑い。1回を投げ1失点の内容だった。3月24日に再び対決するが「次はきっちり抑えたい」とお返しを誓っていた。

                                       2002.2.25

◆ 初戦の内容に監督は満足げ ◆

24日、オープン戦初戦を引き分けで終えたロッテの山本監督は「締まったいい試合だった。若い選手もはつらつとプレーしてくれたしね」と笑顔。先発のマウンドに送った6年目の小林宏が3回を2安打無失点と好投すれば、ルーキーの今江、7年目の澤井、2年目の青野らが攻守に好プレーを見せた。「必死になってやっているのが伝わってくる。いいムードだよ」。山本監督は満足感でいっぱいのようだった。

                                       2002.2.25

◆ 辻、オープン戦初戦に先発出場 ◆

ドラフト5巡目ルーキーのが不敗神話を“更新”した。ここまで4試合の紅白戦に出場したが所属チームが全勝。5試合目の23日は初回一、三塁から盗塁を試みた福浦を二塁で刺し、三回には高木から右前打。引き分けに終わったが、それでもプロになって負け知らず、となった。「3度も(投手から)サインに首を振られた。まだまだです」と反省するが、山本監督は「ルーキーだと思っていないし、弱々しいところがない」と24日の広島戦での先発を決めた。今キャンプからロッテ投手陣の特徴を書いた“教本”をつくっている辻は「精いっぱいやるだけです」と気持ちを引き締めた。

                                       2002.2.25

◆ 23日の紅白戦 <詳細> ◆

23日、紅白戦の第六戦目が行われた。スコアとメンバーは以下の通り。

白組:小坂(遊)、酒井(二)、福浦(一)、ボーリック(D)、メイ(D)、堀(左)、サブロー(右)、
    大塚(中)、清水将(捕)、橋本(D)  【投】 シコースキー−高木−清水直
赤組:諸積(中)、渡辺正(遊)、立川(右)、佐藤(D)、早川(D)、吉鶴(左)、澤井(一)、
    里崎(D)、辻(捕)、青野(二)、今江(三)  【投】 薮田−後藤

本塁打:里崎(高木)

 
     
白組    
赤組    
 
・ドラフト3巡目の今江が紅白戦に初出場。打席では初球を打って捕邪飛に倒れたが、山本監督は「積極的で1軍のメンバーと競争できる」と評価した。24日のオープン戦の出場も決まり「初球から振ろうと決めていた。明日は頑張りたい」と気合を入れ直していた。

・打力を生かし正捕手の座を狙う4年目の里崎が、紅白戦でチームトップの2号アーチ。ヤクルトから移籍の左腕高木の内角カーブを、きれいに左翼席に打ち込んだ。「昨秋から内角打ちを集中的に練習した成果です。紅白戦で2本打つ目標もこれで達成」と日焼けした顔をほころばせた。「打撃はもともといいし、(課題だった)守りもしっかりしてきた」と山本監督の評価も上昇。清水将、橋本、ルーキー辻との正妻争いが面白くなってきた。

・先発ローテーションを狙うシコースキーが順調な調整ぶりを見せた。直球は最速147キロをマーク。2回を無失点に抑え「コントロールがよかった。内外角にうまく投げ分けることができた」と満足げ。キャンプ初日からブルペンに入るなど精力的に投げ込みを行っている右腕に、小野投手コーチは「ストライクゾーンが厳しくてカリカリしてたけど、あれだけ投げられれば十分」と合格点を与えていた。

                                       2002.2.24

◆ 喜多の両親、キャンプ訪問 ◆

22日、喜多の両親、晃さん、紀代子さんが2軍キャンプ地の湯之元にやってきた。「会うのは正月以来」という晃さんだが、左くるぶしの骨折で調整が遅れている息子の様子が気にかかる様子。ランニングは全快とはいかないが、フリー打撃、外野ノックをこなす姿を見て、まずはひと安心だった。

                                       2002.2.24

◆ 1・2軍入れ替えで活性化 ◆

23日からのキャンプ第6クールで、2軍から1軍に昇格する選手は、吉鶴橋本青野今江の4人。逆に、1軍からファームに落ちたのは、ユウゴー丸山の2人。

                                       2002.2.24

山本監督が1、2軍メンバーの入れ替えで、チームの活性化を図る。ユウゴーら2選手を2軍落ちさせ、4選手を23日から1軍に。中でも昇格の目玉はドラフト3巡目の今江。その抜群のパワーから付いた愛称が“ゴリ”という期待の新人だ。本人は「最初はゴリで覚えてもらって、それからプレーでも覚えてもらいたい」と意気込んでいた。

                                       2002.2.23

◆ ミスター、ブルペン視察の様子 ◆

巨人・長嶋茂雄終身名誉監督が21日、ロッテの鹿児島キャンプを視察。山本功児監督はちゃっかり、ミスターの“オーラ”を疲れがピークの選手の疲労回復剤にした。

 ミスターがブルペンに登場すると、投げていた高木ら5投手の表情が一変。全員が「長嶋さん、ボクのボールを見てください」とばかり、全力投球になった。空気が急変したことに気付いた山本監督は、待機していた6年目の小林宏を呼んで、長嶋さんに「今年、期待している投手」と紹介した。そして、準備体操をしていた2年目・加藤も呼んだ。

 「頑張ってくださいよ」の言葉に、2人は直立不動で「ハイッ」というのがやっとだった。

 さらに同監督はピッチングをしている3年目の清水直、9年目の小野を指差して紹介。その度に大きくうなずくミスター。選手は自分のことを言われているのがわかったようで、さらにエンジンをふかした。

 126球の投球を見せた小林宏にくぎ付けだった長嶋氏。投球後には「何年目なの?出身はどこ?」と小林宏に質問攻め。直立不動で耳を傾けた右腕は「(長嶋)監督に褒められたので、凄くうれしい」と感激しきり。

 今年、期待する投手にミスターからオーラを送ってもらった格好。山本監督は「緊張しながら、しかも自分(の力)を出している練習は、みたことがない。普通の練習よりも中身は2倍も3倍も濃かったでしょう。きょうはホントによかった」と大満足だった。

 「ロッテの投手陣はいいですよ。バッターも両外国人と福浦のクリーンアップに、(1番の)小坂が安定していますからねえ。(攻撃陣に)若手が何人か出てくるかが(優勝争いの)カギでしょうね」(長嶋氏)

                                       2002.2.23

◆ 21日の紅白戦 <詳細> ◆

21日、紅白戦の第五戦目が行われた。スコアとメンバーは以下の通り。

白組:小坂(遊)、酒井(二)・福浦(一)、ボーリック(D)、メイ(D)、堀(右)、サブロー(右)、
    大塚(中)、清水将(捕)、里崎(D)  【投】 戸部−吉田−亮寛−藤田
赤組:諸積(中)、丸山(二)、立川(右)、佐藤(D)、早川(D)、ユウゴー(一)、吉鶴(左)、
    澤井(三)、渡辺正(遊)、橋本(捕)  【投】 ミンチー−和田−長崎−小林雅

本塁打:酒井、初芝、里崎、橋本  二塁打:堀、佐藤、吉鶴

 
     
白組    
赤組    
 
小林雅が今キャンプ初の紅白戦に登板した。紅組の4番手として登場。いきなり四球を与えたが、併殺で切り抜け1回を3人で締めた。この時期の目標であった140キロ超えも達成し、「ボールに力があるか確かめようと思った。とりあえず、思いきり腕が振れてストライクが入ったのでよかった」と笑顔。井上投手コーチは「この時期にあれだけ投げられれば十分」と目を細めていた。

                                       2002.2.22

◆ 長嶋前監督がキャンプ地を訪問 ◆

21日、巨人の長嶋前監督がロッテのキャンプ地を訪問した。1000人の観客の視線を一身に受けながら、巨人時代に指導した山本監督とともに練習を見学。ブルペンでは6年目の小林宏に注目し、打撃練習ではロッテ側の依頼で9年目の大塚にアドバイスするなど、約5時間、熱い視線を送った。「投手陣はいいね。監督も今年こそと燃えているし、若手野手諸君が台頭すれば、開幕ダッシュも可能」と語った。

                                       2002.2.22

◆ ミンチーが新球「ナックル」に挑戦 ◆

ミンチーが新球「ナックル」マスターに着手した。すでに、フリー打撃でも試投。「4球に1球くらいの割合でしか思ったところにいかないよ」と試行錯誤の段階だが、来日5年目の助っ人右腕はどん欲だ。

 大リーグ・レッドソックス時代に同僚のナックルボーラー、ウェイクフィールドから伝授されたがこれまで封印。昨季はカーブ、カットボール、ナチュラルシュート、チェンジアップを駆使してチーム1の12勝を挙げたが「球種を増やせば打者も戸惑うだろうしね」。球速70〜80キロ程度の新球にブルペンで受けた池野ブルペン捕手は「大きな横ゆれです。あれ以上、速くなったら捕れません」とその威力に目を丸くするほどだ。

 昨季は本拠地マリンスタジアムで5勝5敗。同スタジアム名物、強風を味方にすれば横ゆれナックルはさらに威力を増し、勝ち星増も可能だ。「握り方はシークレットだよ。試合で使うかどうかもわからないしね」と不敵な笑みを浮かべたミンチーだが新球マスターでチームを後押しする。

                                       2002.2.22

◆ 黒木、左足を痛め開幕は絶望 ◆

黒木知が左足大腿二頭筋に肉離れを発症したことが判明した。右肩痛から復活を目指していたエースを再び襲った悪夢。開幕戦先発はおろか、前半戦中の復帰も厳しい状態になってきた。

 アクシデントは20日に起こった。30メートルダッシュ中、左足に激痛が。1日たっても痛みが引かず、21日の練習はウォーキング、肩の筋力強化トレーニングのみ。別メニューで宿舎に戻った。

 石井トレーナーは「普通に走れるまでに2週間かかる」と説明。順調なら4年連続の開幕投手は確定していが、山本監督は「開幕に照準を合わせるより、140試合、働くことに合わせた方がチームのためになる」と白紙に戻した。「肩を休めろということでしょう。気にしてません」とだけ話した黒木。エースに、またも危機が襲った。

                                       2002.2.22

◆ 丸山、借用バットで打撃向上 ◆

赤貧ルーキー、涙のバット物語…。ドラフト7巡目・丸山泰嗣内野手が、連日紅白戦で奮闘中だ。この丸山、年俸500万円の薄給で1本2万円のバット購入にも四苦八苦。ところがこの貧乏性が思わぬ効果を呼んだのだから人生、分からない。

 「必死に食らいついていくところがいい」。山本監督は走者がいると中堅から右方向に打球を飛ばすルーキーに目を細める。その丸山も「とにかく必死です」と監督同様のセリフ。しかし、こちらの“必死”は監督のものとは意味が違う。実は「バットを折らないように必死なんです」が真相だった。

 2月1日のキャンプインに間に合わせるようにバット5本を発注。ところが1週間、10日が過ぎても届かない。そこで首脳陣に頼み込み、数少ない投手用のバットを拝借。打撃練習では「折ったら練習ができなくなる」と、芯に当てることだけに集中した。

 これが幸運を呼ぶ。ボールに逆らわずにバットが出るようになり、選球眼もよくなった。紅白戦で紅組2番に抜擢され、巧打を見せている。

 待ち望んでいたバットは、この日、ついに手元に届けられた。「1本2万円もするんです。届いたバットは試合用。練習は今までのを使います」。このちゃっかりぶりが成功の秘けつか…

                                       2002.2.22

◆ 落合博満氏がユウゴーを指導 ◆

20日、野球評論家の落合博満氏が、古巣でユウゴーを熱血指導。「教えてもらったフォームの方がいい打球が飛んだ。今まで何をやってきたんだ、という気持ちです」とユウゴーは感激した。

                                       2002.2.22

◆ 諸積、イエローカード王宣言 ◆

イエローカード王になる!? 諸積が堂々と宣言した。20日の鹿児島キャンプで、パ・リーグ審判員が今春オープン戦からのイエロカード導入を選手に通達。中村審判員が実際のカードを見せ、ナインに迅速なプレーへの協力を求めた。遅延行為にはその場で警告が発せられることになったが、不敵な笑みを見せたのはスロープレーの“常習者”諸積だった。

 パ審判部が各球団に送った、プレーが遅い選手のブラックリスト。このリストは非公開だが、諸積の名前は最上位に記されているという。「いつも遅いと言われるんですけどねえ。気をつけないといけない、と思うのですが…」

 「オープン戦では、どこまでがダメなのか試してみる。多めにイエローカードをもらうように頑張ります」。プレーの進行には協力したいが、自分の打撃リズムも崩したくはない。どれぐらいが遅延行為と見なされるのか、イエローカード覚悟でテストするつもりなのだという。

 諸積の「挑発」には審判団も受けて立つ構えだ。球審だけでなく、塁審も左の胸ポケットにサッカーで使われる同種の黄色いカードを忍ばせる。「遅いと思ったら、すぐにこのカードを出します」と中村審判員。諸積が何枚のイエローカードをもらうのか、今オープン戦の注目だ。

                                       2002.2.22

◆ 藤田、調子は上々 ◆

中継ぎの柱、藤田のペースが上がってきた。初めてのブルペン入りは10日と、1軍では最も遅かったが、20日は変化球の感触を確かめながら55球。「調子は日に日に良くなっている」と手ごたえ十分のようだ。入団以来4年続けて50試合以上投げたタフな左腕は今年から、対右打者用にチェンジアップを多投したいとか。練習での切れ味は十分。「体がもっとできてくれば、制球ももっと良くなる」と自信にあふれた口調だった。

                                       2002.2.21

◆ オープン戦初戦に小林宏が先発 ◆

今年6年目の小林宏が24日の広島とのオープン戦都城に先発することが決まった。これまで紅白戦3試合に投げ、5回1失点。首脳陣の目に止まった。「緊張すると思うけど頑張りたい」とやる気十分で、山本監督は「先発ローテに入ってもらいたいから」と期待を込めていた。

                                       2002.2.21

◆ 19日の紅白戦 <詳細> ◆

19日、紅白戦の第四戦目が行われた。スコアとメンバーは以下の通り。

赤組:諸積(中)、丸山(二)、立川(右)、早川(左)、ユウゴー(一)、澤井(三)、清水将(捕)
    里崎(D)、渡辺正(遊)  【投】 加藤−礒−川井−渡辺俊
白組:小坂(遊)、酒井(二)、福浦(一)、初芝(三)、佐藤(D)、堀(中)、サブロー(右)、
    大塚(左)、辻(捕)、里崎(捕)  【投】 小林宏−井上−山崎−田中充

本塁打:佐藤(加藤)、澤井(井上)、渡辺正(田中充) 三塁打:渡辺正 二塁打:立川

 
     
赤組    
白組    
 
・遅咲きの「ドラ1トリオ」が猛アピール。渡辺正澤井がそろって一発。サブローも負けじと2安打の活躍を見せた。3選手はいずれも高卒のドラフト1位で、かつての甲子園のスター。「そろそろ来ないと忘れられる。彼らの年代が頑張らないとチームは変わらない」トリオの大暴れを、山本監督も喜んだ。

渡辺正が5年目で、澤井は7年目。そして、サブローが8年目だ。スポットライトを浴びながら入団した彼らは、まだ球団の期待に全くといっていいほど応えていない。そんな渡辺正らに、山本監督が「もっと元気を出せ。気合が足りん」と雷を落としたのは15日の紅白戦終了後。「尻をたたかれないとダメなのかもしれませんね。これからももっとアピールしたい」(渡辺正)

渡辺正が1軍残留を引き寄せた。左中間ソロを含む3打数2安打1打点。「イメージ通りのスイングができた」と胸を張った。15日の紅白戦で山本監督から「守ってても存在感がない」と一喝された後は、連日の早出特打ちでインパクトまで最短でバットを出すトレーニング。「1年間1軍にいることが目標だが、140試合出るぐらいの気持ちでやりたい」と気合十分だった。

・キャンプ序盤まで評判がよかったD4・田中充が七回に登板していきなり渡辺正に一発を浴びた。「ボールが走らない原因は投球フォームにあるんですが…」。悩めるルーキーに山本監督は「左打者に打たれたのなら考えるけど、打たれたのは右」と評価を変えなかった。

が紅白戦の守備で、ワンバウンドの投球を右肩に当て途中退場。右肩打撲と診断され、20日以降の練習は様子を見ることになった。「ちょっと腫れがあるので、あしたの状態を見ないと今後は分からない」と山本監督。ガッツあるプレーも、小休止を余儀なくされそうだ。

                                       2002.2.21

◆ 小坂、”嫌われ者”志願 ◆

小坂が球界一嫌われるトップバッターを目指すことを宣言した。19日の紅白戦で内野安打2本を含む4打数3安打と、存在をアピール。クリーンヒット以外でも出塁する”嫌われ者”に変身するつもりだ。「バットに当てて転がせば、足で何とかなる」。小坂の目が、明らかに変わっていた。昨年は淡泊な打撃を重ねたことを反省し、今年はチャンスメイクに徹する。98、00年と盗塁王を獲得した快足で、内野安打での出塁を増やす考えだ。山本監督は「今年の小坂は違う」と目を細める。“平成の牛若丸”へ、本気で生まれ変わるつもりだ。

                                       2002.2.20

◆ 喜多、オープン戦開始から1軍へ ◆

喜多がオープン戦開始から1軍に昇格することになった。鹿児島・湯之元の2軍キャンプに参加している同選手は19日、8日ぶりとなる屋外でのフリー打撃。32スイングで安打性21本、サク越え3本も記録し、全開近しをアピールした。

 「まだ下半身が使えていないので五、六分ぐらいの力で打ちました。久しぶりに外で打ったので気持ちよかったです」

 慶大時代から定評のあるバットコントロールに加え、プロ入りして初めて取り組んだウエートトレーニングの成果は明らかに表れている。毎日30分から40分はウエートトレーニングに費やしたほか、巨人・清原らを見習いプロテインを摂取。肉体改造に努めている。体重が2キロ増えて80キロになったが、増量分のすべては筋肉にほかならない。

 昨年10月27日の早慶戦で左くるぶしを骨折した影響から、全力のランニングは行えない状況だが「ヒットコースに打つのがうまい。守備ができるようになったらすぐに上(1軍)に上げるよ」と醍醐2軍監督は絶賛。16日に視察したばかりの山本監督も「今月の終わりか、来月のアタマには1軍に合流させる」と断言している。

 昨秋、東京六大学で史上最高打率の.535で首位打者を獲得した喜多。「焦る気持ちもあるが、開幕1軍が自分のベストです」。六大学の安打製造機からパワーあふれるプロの安打製造機へ。喜多が1軍の扉をそのバットでこじ開ける日はもうすぐだ。

                                       2002.2.20

◆ 喜多にVIP待遇 ◆

左足くるぶし骨折のため2軍調整中の喜多が破格待遇を受けた。山本監督の「開幕に間に合えばいい」という意向が2軍首脳に伝えられ、ケガの完治と同時に1軍昇格する方針が決まった。現在も全力のダッシュは出来ない喜多だが、「山本監督に焦らずやれと言っていただいたが、甘えてられません」と調整ピッチを上げている。

                                       2002.2.19

◆ 戸部、19日にも1軍昇格 ◆

2軍キャンプが浦和から鹿児島・湯之元に移ったのに伴い、1軍との交流がスタート。長崎戸部が17日にフリー打撃に登板。「ずっと状態がいい」という長崎は50球を投げ安打性の当たりが4本だけ。横手投げに改造した戸部もシュートを駆使し立川らに好投した。首脳陣は戸部を19日にも1軍に正式昇格させる方針。

                                       2002.2.19

◆ 小野、2日連続のブルペン投球 ◆

16日、疲労性の腰痛で調整が遅れていた小野が2日続けてのブルペン入り。捕手を座らせ70球を投げ「不安もなくなったので、次のクールからは3ケタは投げたい」。また、右肩痛の回復が遅れている黒木知もブルペンに入り今キャンプ最多の110球。まだ捕手を中腰に座らせた状況に「次の段階?まだまだですよ」とスロー調整を強調した。

                                       2002.2.19

◆ 千葉マリン、人工芝を全面張り替え ◆

千葉マリンスタジアムに「ハイテク人工芝」が導入されることになった。17日、キャンプ視察に訪れた鶴岡啓一千葉市長が「優勝しなくても、いいグラウンドにして選手生命を少しでも長くしてもらいたい」と明かしたもので、11年目にして初の張り替えは、今年の11月から総工費6億円をかけて施工。03年2月末に完成が予定されている。

 昨年7月から調査を続け、新人工芝は米大リーグ、フィリーズの本拠地であるベテランズ・スタジアムで使用されているものを採用することに決めた。細かい砂を積み上げ、表面の芝の長さは3センチ。従来のものよりも天然芝に近い感触で、選手の足、腰の負担が軽減される。昨年、左ひざ痛のため一時、戦列を離れた福浦は「ひざ痛持ちの僕としてはうれしいです」と話し、小坂も「柔らかい芝の方が守りやすいと思う」と歓迎していた。

                                       2002.2.18

◆ ルーキー辻、開幕マスクに名乗り ◆

ルーキーが開幕マスクに名乗りを上げた。ドラフト5巡目、が17日に行われる予定だった紅白戦でレギュラー組に抜てきされた。雨で中止になったが、メンバー表には、ここまで正捕手の清水将に代わり、レギュラーがそろう白組に辻の名が記されていた。遠投110メートルの強肩に正確なキャッチング。さらに紅白戦3試合合計5打数2安打。課題のバットでも強烈アピールし、評価が急上昇。山本監督は「期待以上。いい誤算だ。レギュラーだから今日も白のユニホームを着てるんだ」とチームの弱点だった捕手陣に現われた新星に手放しだ。次の19日の紅白戦でもレギュラー組入りが確実。辻は「ここまで来たらいけるところまで行きますよ」とやる気満々だ。

 また、2軍の長崎戸部両投手は17日の紅白戦に登板予定だったが、これも雨でお流れ。しかし、山本監督はフリー打撃登板の内容を評価して「もう一度、チャンスをつくってやりたい」。これを伝え聞いた2人は「そのときは自分の力をアピールしたい」と目を輝かせていた。

                                       2002.2.18

◆ 小林雅、初のフリー打撃登板 ◆

ストッパー、小林雅のエンジンがかかってきた。16日、今キャンプ初めてフリー打撃に登板。「真ん中にストライクを投げることを心がけた」と直球44球を投げ、ボーリックとメイの昨季30発コンビに許したヒット性の当たりはわずか7本。「気持ちよく投げられた」と小林雅。19日の第5クールから紅白戦に登板する。

                                       2002.2.18

◆ 新マシン「桜島1号」登場! ◆

16日、昨季チーム打率.258と苦しんだ打力のアップに心強い味方が登場。発売されたばかりのトスマシンがこのほど届き、選手の注目を集めた。高畠打撃コーチに「桜島1号」と命名された新マシンは、約5メートルの距離から時速30キロほどの山なりの球を打者に投げるもの。早速試した選手から「タイミングを取ってためを作る練習になる」(サブロー)、「普通のピッチングマシンだけだと単調になる。室内練習場にも置いてほしい」(大塚)と声が上がるなど評価は上々だった。

                                       2002.2.17

◆ 黒木復活の兆し?気迫の110球 ◆

右肩痛のリハビリで調整が遅れていた黒木が16日、100球以上の投球練習を敢行した。100球を超えたのは故障した昨年7月末以来で、ジョニーが燃えた。気迫にあふれたボールだった。ブルペンの一番奥に陣取った黒木が徐々に躍動感を取り戻し始めた。60、70、80球と積み重ねた投球数が、ついに100を越えた。さらに松井ブルペン捕手が「あと10球」と声をかけると、ペースを上げた。終わってみれば110球になっていた。昨年7月末、右肩棘上(きょくじょう)筋炎症で戦線を離脱して以来、初の“大台突破”だ。「久々の3ケタ。(肩は)良くなってきた。いい感じのボールもあったし、腕も振れていた」。その顔には充実感があふれていた。現在は開幕戦どころか、オープン戦の登板予定も立っていない。しかし、ジョニーには一つの目標がある。それはシーズン中のフル回転だ。現実になる予感が漂い始めた。

                                       2002.2.17

◆ 小野、不安一掃の39球 ◆

15日、座骨痛で調整遅れの小野が、本球場のブルペンで13日ぶりに投球練習。予定を超えての39球は球威もあり周囲の不安も一掃した。「ちょっとホッとした。投げられる喜びがあった」と小野。悪い報告しか聞いていなかったという山本監督も「やけにいいボール放ったな。顔つきがよかった」とうれしい誤算に笑顔。

                                       2002.2.17

◆ 2軍が鹿児島入り ◆

15日、浦和球場で1次キャンプをしていたロッテの2軍選手、コーチ陣が2次キャンプ地の鹿児島県東市来町入りした。町立湯之元球場で28日まで練習を行う。

                                       2002.2.17

◆ 15日の紅白戦 <詳細> ◆

15日、紅白戦の第三戦目が行われた。スコアとメンバーは以下の通り。

白組:小坂(遊)、酒井(二)、福浦(一)、初芝(三)、佐藤(D)、堀(中)、サブロー(右)、
    大塚(左)、清水将(捕)  【投】 和田−吉田−渡辺俊−加藤
赤組:諸積(中)、丸山(二)、立川(右)、早川(左)、ユウゴー(一)、澤井(三)、里崎(D捕)、
    渡辺正(遊)、辻(捕D)  【投】 シコースキー−田中充−小林宏−川井

 
     
赤組    
白組    
 
紅白戦終了後、山本監督が若手に“雷”を落とした。精彩を欠いたプレーが目立った澤井ユウゴー渡辺正、7巡目ルーキーの丸山を三塁側通路に呼び寄せ「おまえらは何をアピールしたいんだ。元気がない。味方の投手に悪いと思わないのか」と一喝。この日から紅組の二番に抜てきされた丸山は見逃し三振を含む3打席無安打に終わり「とにかく声を出してアピールしていきたい」と気持ちを切り替えていた。

                                       2002.2.17

◆ 山本監督、怒りのノック200本 ◆

15日、紅白戦で2本の強襲安打を浴びた三塁手の澤井に山本監督の雷が落ちた。澤井はこの日、適時打を1本打っていたが、「ヒット1本では帳じりが合わん」と自らバットを握って200本のノック。一塁への送球についても細かく指導した。今年で4年目の山本監督だが、キャンプ中にノックをするのは極めて異例。ノックを終えた後も、「内野は投手を助けなきゃいけないのに、足を引っ張ったらあかん」と、収まらない様子だった。

                                       2002.2.16

◆ 監督、ボーリックに珍案 ◆

新ストライクゾーン対策に取り組んでいる山本監督が、主軸を打つボーリックに珍案。「彼は入団時(4年前)低めの変化球が打てず悩んだ結果、スタンスを広くした。元来、高めは打てたようなので、今年はスタンスを狭くさせれば対応できるかも…」。さて、思惑どおりに行くかどうか。

                                       2002.2.16

◆ 小野、腰痛で治療に専念か ◆

小野晋吾投手が疲労性の腰痛のため、今後は治療に専念する可能性が出てきた。同投手はキャンプ初日からブルペン入りするなど順調な調整を続けてきたが、第3クールから腰に痛みを訴え、14日は完全に別メニュー。傾斜が緩いサブグラウンドのマウンドで35球を投げたあと「腰が痛いだけならいいが力が入らない。肩、ひじの状態がいいだけに悔しい」と話した。ピッチングに付き添った荘トレーニングコーチは「多少、ボールがばらついた」と心配そうな表情を見せ、井上投手コーチも「日がたてば治ると思うのだが…」と気をもんだ。報告を受けた山本監督は「昨年もこの時期に痛めたが、開幕に間に合ったので心配ない」と話したが、15日の状態次第では、投球練習を回避する可能性もありそうだ。

                                       2002.2.16

◆ 黒木、再起に不安 ◆

14日、右肩痛から再起を図る黒木知が今キャンプ最多の64球を投げたが、「全然ダメです」と浮かない顔。力の入れ具合は3分程度で、最後まで捕手を座らせることはなかった。投球後、話し合いを持った山本監督は「肩は痛くないと言うし、心配していない」とエースを信頼していた。

                                       2002.2.15

◆ バレンタインチョコ、獲得数1位は… ◆

バレンタインデーに合わせてロッテ球団は、インターネットや千葉・幕張のボールパークで選手にプレゼントするチョコレートを募集していたが、13日、その集計が発表された。1位は黒木知の97個で、2位・小坂(67個)に大差をつけた。昨年の首位打者、福浦は32個で3位だった。ちなみに山本監督は4個だった。

                                       2002.2.15

◆ 今年は“相性重視”の変則ローテで ◆

ロッテが、苦手チームをなくすため、先発投手の変則ローテーションを導入する。山本監督が「ローテをきっちり守るだけではなく、内容に合う選手をぶつける」と“相性重視”の方針を打ち出した。

 昨年は近鉄に8勝20敗、一昨年は日本ハムに6勝20敗1分け。毎年、異なるチームに“カモ”にされ続けた。「負けチームをつくってきたのは、ローテをかたくなにしすぎたオレに責任がある」と指揮官。今後は黒木、小野、ミンチーらローテの柱を除く先発投手は、柔軟に起用するつもりだ。

 昨季のデータから見ると、6年目の小林宏は対近鉄戦の被打率がずば抜けて低く猛牛向き。薮田のツーシーム球は、シュアな打撃をするオリックス相手に威力を発揮した。「今年はどの相手とも互角以上の勝負をする」山本監督は6年連続Bクラス返上に意気込んでいる。

                                       2002.2.15

◆ 喜多、1軍昇格見送り ◆

2軍で調整を続ける喜多の1軍合流が、ずれ込むことになった。当初、2軍が浦和から鹿児島・湯之元に移る15日にも昇格の予定だったが「あまり状態がよくないと報告を受けている。今、上がってきたところで同じメニューは厳しいだろう」と山本監督。左足のくるぶし骨折の違和感が残るため、別メニューで練習しているルーキーは「焦る気持ちを抑えて、今は完全に治すことに集中したい」と話した。

                                       2002.2.15

◆ 澤井、またも休日返上 ◆

無休キャンプを続ける7年目の澤井が“髪”に誓った。13日、3度目の休日も大塚とともに鴨池ドームでマシンを相手に約1時間の打撃練習。「今年は何が何でもやらなきゃいけない。最低でもスタメンで70試合に出られなければ五厘刈りにする」と宣言した。三塁のポジションを狙っている。

                                       2002.2.15

◆ 12日の紅白戦 <詳細> ◆

12日、紅白戦が行われ、移籍の高木(ヤクルト)、山崎(広島)、黒木純(日本ハム)の3投手が紅組で登板した。「3人で競い合ってもらいたい」(小野投手コーチ)という狙い。山本監督は高木について「一回、いきなりエラーで一死一、三塁のピンチに立ったが、初芝を三塁併殺に取った投球はさすが」と及第点を与えた。
 
     
白組    
赤組    
【本】 立川(後藤)
 
 紅組の先発は高木。上からも横からも自在に投げる“幻惑投法”が得意な左腕だが、この日の37球はほとんど横手から。2回には堀を真ん中高めの直球で空振り三振に切った。「打者は見づらいんでしょうか、確かに(新ゾーンは)有利。横から投げたほうが手を出してくれた」と満足そう。右投げの山崎健も高めのカーブなどで追い込み、初芝、佐藤、堀を打ち取った。

 山本監督は「横手投げが新ゾーンを使うと、ホント面白いね。2人ともうまく使っていた」と2人のサイドスローを称賛。横手投げ投手のボールは、コースと高低の両方を瞬時に見極めるのが難しいようだ。サブマリンの渡辺俊も10日の紅白戦初戦で好投。“新ゾーンの申し子”たちが、6年連続Bクラス返上のカギを握る。

                                       2002.2.14

◆ ミンチー、上々のフリー打撃登板 ◆

12日、昨年、最優秀防御率を獲得したミンチーが、今キャンプ初のフリー打撃登板。小坂、諸積、沢井に対して変化球を交えて53球を投げ込み、安打性の打球4本に抑えた。高めに広がる新ストライクゾーンにはカットボールを試し「あの高さはあまり打たれなかったので、今年は有効に使っていきたい」とニンマリだった。

                                       2002.2.14

◆ シコースキー、福浦のバットをへし折る ◆

12日、2年目右腕シコースキーが福浦のバットをへし折った。フリー打撃の4球目。内に切れ込むカットファストボールで、バットは真っ二つ。今キャンプで初めてバットを折った首位打者は「ダメだ。打たなきゃよかった」とがっくり。昨季1勝4敗に終わったシコースキーは「思ったところに投げられた」と笑顔。

                                       2002.2.14

◆ 辻、丸山が初安打 ◆

11日、ドラフト5巡目のが、紅白戦2試合目で初安打。五回に右前打を放ち「こんなに早くヒットが打てるとは思っていませんでした」。1打席目には二塁に走者に置いて、二ゴロで走者を進め「最低でも三塁にランナーを進めるのがうちの野球なんだ」と山本監督も高評価。7巡目の丸山も初安打を放ち「これで少しは落ちついて練習ができます」とホッとしていた。

                                       2002.2.14

◆ 誤報?愛甲氏、家にいた ◆

「自宅で普通に生活していた」−。12日、愛甲氏が失跡したという一部スポーツ紙の報道を受け、愛甲氏本人が失跡の事実を完全否定した。「僕は2、3日友人宅に宿泊していた以外は自宅で普通に生活していた」。愛甲氏本人がサンケイスポーツにこう釈明の弁を寄せた。

 千葉県船橋市にある愛甲氏の自宅には、朝から数十人の報道陣が押し寄せ、ただならぬ騒ぎに。近所の住人からは「ソルトレークがあるのに、なんでこんな廃れた元野球選手に騒ぐのか」「丸太の棒でお前らを殴ってやる」などと、とんだ近所迷惑となり、愛甲氏の自宅には苦情の電話が殺到したという。

 それを受け取材に応じた妻は、「なぜこんなに大騒ぎになっているかわからない。愛甲は家にちょくちょく帰ってきている。12日午前零時45分ごろ、スポーツ紙の記者が来て、失跡のことを聞かれ『連絡をしようか』と答えた。にもかかわらず言ってもないことを書かれてしまった。(このことに)法的手段も考えている」と困惑気味に答えた。

 また捜索願については「毎日連絡がつく人が、2、3日連絡が途絶え心配して警察へ相談に行っただけ。その数日後に戻ってきた」と話し、借金については「どこでも借金はしているもの。でも、取り立てが来たことはない」といい、今後については「昨年11月末に所属プロをやめた。今後はまだわからないが、タレントはもうしないのではないか」と言ったが、愛甲氏の所在は明らかにしなかった。

 「今回の騒動で血圧が200以上になり、具合が悪い。娘も泣き出した」などと一部スポーツ紙の“誤報”に怒りをあらわにしていた。

                                       2002.2.14

◆ 元ロッテ・愛甲氏が失踪 ◆

ロッテ、中日で活躍し2000年限りで現役を引退した愛甲猛(39=タレント)の行方がわからなくなっていることが11日、明らかになった。引退後、タレントとして第2の人生を歩み始めたが、昨年11月にマスターズリーグ東京のメンバーとして2試合に出場した後、連絡がとれなくなり、夫人から警察に家出人捜索願が出された。家族や関係者を心配させている。

 愛甲は横浜高エースとして出場した80年夏の甲子園で優勝に貢献。「アイドル」として爆発的な人気者になり、その年のドラフトでロッテに1位指名された。入団後は、打者に転向。人気と勝負強い打撃、さらに89年に一塁でゴールデングラブ賞に輝く好守でチームの顔となった。96年に中日に移籍後は控えに甘んじたが、代打の切り札として活躍。00年限りで現役を引退し、タレントとして第2の人生を歩み始めた。昨年には、Vシネマにも出演。テロ撲滅のためのキャンペーンとして、チャリティーゴルフも企画していたという。

 東京ドリームスの一員として出場した際に愛甲は、プロダクションに所属してタレントとして活動していると近況を報告。チーム関係者は、第2の人生を順調に歩み始めたとの印象を受けたという。チームとしても若く、人気もある愛甲への期待は高かったが、その直後に行方がわからなくなった。心配した家族らが関係方面や行きつけの飲食店などへ情報を求めたが手がかりがなく、捜索願を出すに至った。

 捜索願が出された後、一部関係者に連絡をしてきたとの情報もあるが、居場所などは伝えられていないという。野球関係者の間では、行方がわからなくなって約3カ月になることもあり、「トラブルに巻き込まれていなければいいが」との心配もされ始めている。

<愛甲の最近のトラブル> 昨年4月9日発売の「週刊現代」に「球界のクスリ漬けを告発する」とのタイトルで「中日嘱託医師に打たれたステロイド系痛み止め注射で肥満や痛みなどの後遺症が出た」と愛甲の告発記事が掲載された。これに対し、球団は「事実無根」と抗議。嘱託医師は、愛甲と発行元の講談社に名誉毀損で1000万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。

                                       2002.2.13

◆ 監督が捕手陣に熱烈指導 ◆

11日、めったに感情を表さない山本監督が、捕手の送球の悪さに「変化球はピッチャーが投げるもの」と怒りを隠せず、清水将里崎に手取り足取りの熱烈指導を行った。

 この日から二塁への送球練習を始めたが、両捕手の制球が定まらない。「ボールがあちこちへ行く。体のバランスが悪いんだ。これでは(盗塁を)10回中5回も阻止できないぞ」とおかんむり。「きっちりやるだけです」(清水将)、「完ぺきに改善しますよ」(里崎)と2人とも神妙な面持ちだった。昨年、投手陣はリーグ2位の防御率(3.93)を残しながら捕手は近鉄と並んでパ・ワーストの捕逸11個を記録。チームの要の改善に、自ら乗り出した。

                                       2002.2.13

◆ 桜島が雪化粧 ◆

キャンプ地、鹿児島の桜島が11日、すっぽり雪に覆われた。鹿児島地方気象台によると、5合目まで雪をかぶったのは1月23日以来。最低気温も3.5度まで下がった。寒さが苦手なボーリック、メイの両外国人が予定を変更して室内練習場で打撃練習するなど対応に追われたが、ひとり山本監督だけは「福浦も小坂も平気で打ってる。寒い、寒い言うな!」と気合満点だった。

                                       2002.2.13

◆ 高橋尚子からバレンタインチョコ ◆

10日、シドニー五輪女子マラソンの金メダリスト、高橋尚子からナインに一足早いバレンタインチョコが届けられた。この日、鴨池球場で練習を視察した積水化学女子陸上部の小出監督が高橋尚子から預かった直筆メッセージとロッテ「ガーナチョコ」120個を持参。今キャンプ最高のテレビカメラ8台が集まる中、山本監督に手渡し「高橋も徳之島で予定通り練習しています。お互い頂点を目指して頑張りましょう」と激励した。代わりにグラウンドコートなどをプレゼントされると「マリーンズの仲間に入れてもらうよ」とご機嫌だった。

                                       2002.2.12

◆ 藤田、満足の初投げ ◆

10日、昨季、チーム最多の60試合に登板した中継ぎエース左腕、藤田がキャンプ10日目でようやくブルペン入り。直球だけで34球の投球練習に「力半分くらい。ひじも肩もいいし、全部ストライクに入った」と満足そうだった。今クール中にはフリー打撃の打撃投手も務めるつもり。「80試合は投げたいね」と意欲的だ。

                                       2002.2.12

◆ 黒木知、10球の次は44球 ◆

9日の投球練習を右肩の違和感から10球で中止した黒木知が10日、6度目のブルペン入り。捕手を中腰に座らせたまま、セットポジションから5割程度の力で44球を投げ込んだ。肩の状態には「良くもなく、悪くもないですよ」。井上投手コーチは「ピッチが上がってこないところが気になるが、まだキャンプは始まったばかりなので心配はしていない」と話した。

                                       2002.2.12

◆ 10日の紅白戦 <詳細> ◆

10日は紅白戦初戦が行われ、渡辺俊が新ストライクゾーンを使った頭脳的なピッチングを披露。「ストライクゾーンが、2倍になった感じ。楽しみです」と先発ローテ入りを猛アピールした。
     
白組    
赤組    
 
 打者がついつい打つのをためらう。そんな“かゆい”ところに投げ込んだ。6回無死、立川への初球スライダーは真ん中やや高めにズバリ。「浮き上がってきた。初球からあそこは手が出ないよ」という立川はあっさり見逃して、3球目を一ゴロ。続く紅組4番のユウゴーも、新ゾーンに決まった直球を見逃して、カウント2-0と追い込まれ、あっさり中飛に倒れた。

 この日の紅白戦では7投手が登板。打者が新ストライクゾーンを見逃したのは合計7球。そのうちの半数近い3球は渡辺俊のものだ。白組4番手として2回しか投げていない男が、いかに新ゾーンを有効利用したかが分かる。「高めをうまく使っていた。さすがにいい投球をするよ」と山本監督も絶賛。ルーキーだった昨季は9月に2勝しか挙げられなかったが、今年は白星量産も夢ではない。

 また、昨年9勝を挙げた加藤が貫録を見せつけた。白組の先発を務めた左腕は2回を打者6人で締めて2奪三振。それでも新ストライクゾーンの高めへの投球が「力んでしまって、うまくコントロールできなかった」。その反省から試合後に82球の投げ込みを行った。山本監督は「うちのローテーションピッチャーなんだから悪くてもきっちりしているだろう」と話していた。

 全日本候補の中村泰広(日本IBM野洲)は白組3番手で登板。得意のスライダーで3三振を奪い「新ゾーンに助けられた。自信になりました」と笑顔。

 3打数無安打に倒れた福浦は、「高めを意識しすぎると、低めが打てなくなる。きょうは打ってないから何も言えないよ」。サブローはチーム第1号となる本塁打を放った。

                                       2002.2.12

◆ 審判も新ゾーンに苦労 ◆

高めに拡大された新ストライクゾーンの対応に苦労しているのは選手だけではない。ロッテの紅白戦では通常の審判団のほかに、一塁側ベンチに前川審判指導員が陣取り、球審の高めの判定をチェック。新ゾーンを通過した球には右手を挙げて合図を送った。

 この紅白戦で両軍投手が投じた球数の合計は176球で、7球が新ストライクゾーンを通過。そのうち4球を投げたという渡辺俊は「ストライクじゃないの?という球は何球かありました。審判もまだ慣れていなかったんじゃないですか」と話す。アンダースローで高めに浮き上がる球が得意なだけに「倍増です。昨年までボールを振らせるつもりで投げていたところがストライク」とほくそ笑んだ。

 一方、山本監督は「ブルペンではもうひとつ上のところを取ってくれていたと思ったが…」と疑問を投げ掛けたが、前川審判指導員は「正確に判定を下していたし、打者も打っていた。きょうのストライクゾーンが平均値です」と判定に自信をのぞかせた。

 試合後には配球表と紅白戦を撮影したビデオで確認作業を行った審判団。「徹底して取らせていく」と言い切った前川審判指導員だが、新ストライクゾーンの徹底にはまだ時間がかかりそうだ。

                                       2002.2.12

◆ 使えない若手に監督ブチ切れ ◆

山本監督が紅白戦でふがいない動きの若手にブチ切れ。期待のユウゴー、早川らを名指しで「打席で腰が引けてるようじゃ、一生使えない。デッドボールを恐がらないで向っていかないと駄目。そういうヤツはファームに行けばいい」とおかんむり。早くも1、2軍の入れ替えを示唆した。

                                       2002.2.11

◆ 喜多、無理せず調整 ◆

ドラフト1巡目ルーキー、喜多の1軍鹿児島キャンプ合流が2月下旬以降になりそうだ。昨年末、左くるぶしの骨折が判明。当初は2軍キャンプ地が浦和から鹿児島・湯之元に移る15日をメドとしていたが、今も打撃以外は別メニューでの調整。「1軍キャンプは競争の場。無理して来る必要はない」と山本監督。

                                       2002.2.11

◆ 紅白戦に補助審判 ◆

10日に行われる紅白戦は新ストライクゾーンの徹底を図るため“審判6人制”で行われることになった。通常の4人に加え、一、三塁側のベンチ前に審判員を配置。横から投球の高さを見極めたうえで、新ストライクゾーンを通過した投球に対して、手を上げて投手や打者に知らせる。中村審判員は「積極的に判定し、球団側といい接点を見つけていきたい」と話した。

                                       2002.2.11

◆ 黒木、10球で投球練習中止 ◆

右肩に不安を抱える黒木知が9日、今キャンプで初めて捕手を座らせて投球練習を行った。段階を踏んで復活を期す同投手だが、たった10球を投げたところで投球を中断。今後に暗雲が漂った。黒木は「きょうは良くない。ちょっと体が開いていたから(続けてもフォームが)悪くなるだけ。痛みはない」とだけ話したが、井上投手コーチは「違和感があったので無理をしないということでしょう」と右肩に何らかの変調があったことを示唆した。

 同投手は昨年7月までに無傷の9連勝を含む11勝を挙げたが、右肩の炎症で戦線を離脱。その後、リハビリを続け、今年1月31日には58球を全力で投げるまでに回復した。キャンプインしてからも徐々にペースを上げてきていた矢先だった。

 石井トレーナーは「痛いとかは聞いていない。フォームのバランスが悪かったのでは」と話し、山本監督も「フォームのバランスを崩しただけ。故障なし、心配なし」と強調したが、たった10球で投球練習を打ち切ること自体、極めて異例。昨年故障した右肩に何らかの異変が起こった可能性は否定できない。5年連続2ケタ勝利を挙げているエースの調整がこれ以上遅れればチームにとっては大打撃。今後の回復状況が注目される。

                                       2002.2.11

◆ 小出監督が宿舎で特別講演 ◆

9日夜、高橋尚子をシドニー五輪女子マラソンで金メダルに導いた積水化学女子陸上部の小出義雄監督が宿舎で特別講演を行った。「まだお酒は飲んでいませんよ」というあいさつで始まった1時間10分。「自分に打ち勝て」「勝つことに集中しろ」「大きな願望を持て」という3つの“金言”を掲げ、「君ならできる」をテーマに熱弁。「野球も陸上と一緒で“勝てるかな”ではなく“勝つ”という強い気持ちでやらなきゃいけない」とエールを送った。

 初めてプロ野球選手の前で講演したという小出監督は「こんな酔っ払いの話を真剣に聞いてくれた。それにしてもみんな(背が)大きいね」とご機嫌の様子。メモを取りながら聞き入った福浦は「練習した者が勝つということを知り、それを参考にしたい。最初から駄目と決めつけないで目標を持ってやっていきたい」と目を輝かせていた。

                                       2002.2.11

◆ ボーリック合流、フリー打撃敢行 ◆

第3クール初日の9日、合流したボーリックが早速フリー打撃を行った。自主トレーニングではウエートしかやっていなかったといい、ボールを打ったのは久しぶり。44スイングでサク越え1本だったが、安打性の当たりは19本。「まだ初日だし、チェックの段階」と笑顔を見せた。新ストライクゾーンについては、「こんな胸のあたりの高さに速い球がきたらボクじゃなくても打てないよ」と驚きの表情を見せたが、「フォームを変えるつもりはないし、全く意識しない」と、カウントが悪くなる前に打つことで対応できると自信ものぞかせていた。山本監督は「ちゃんと練習をやってきておるな」と目を細めた。

                                       2002.2.11

◆ 新人トリオがギネス記録? ◆

休日を利用して桜島観光ツアーに出掛けた田中充丸山のルーキー3人組が、思いもしない“記録”を作った。桜島町特産品「桜島大根」を掘り起こしたところ、出てきたのは重さ23.5キロ、胴回り1メートル20という大物。価格にすると6000円、これまでのギネス記録を2.3キロ、11センチ上回るデカさに辻は「今年はキャンプ1軍が一番うれしかったけど、これはそれに次ぐ縁起物です」とうれしそうに話した。ちょうど10日に「世界一桜島大根コンテスト」が行われるが、それまでに水分が抜けて縮小してしまうため出品はできず。惜しいところでギネスブック登録はならなかった。

                                       2002.2.11

◆ 紅白戦で新ゾーン専用ジェスチャー ◆

10日に行われる紅白戦で、審判団が新ストライクゾーン専用のジェスチャーを取り入れることが7日、明らかになった。

 高めにボール2個半ほど広がる新ゾーン。選手に早く理解してもらおうと、ロッテ・キャンプに帯同している前川芳男指導員(60)が画期的なアイデアを思いついた。「何らかの形で、新ゾーンに入った球であることを皆さんにお知らせします」という。同指導員は「1試合につき10球くらいは、新ゾーンでのストライクが出る」と予想。その際には、通常の「ストライクコール」をした後にネット裏の観客席のほうを振り返り、左手を胸に当てながら右手を高々と上げる、という案を持っている。これならファンも選手も一目りょう然。「他の審判とも話し合い、どんなジェスチャーにするか2、3日中に公表します」と前川指導員。

 12球団一早く10日から始まるロッテの紅白戦。この新ジェスチャーが好評なら、他チームの紅白戦、オープン戦でも見られるかもしれない。

                                       2002.2.9

◆ 山崎健、フォーム改造へ ◆

昨オフに広島からテスト入団した山崎健が復活へフォーム改造に取り組んだ。右の横手投げの山崎健の理想とするフォームは斎藤雅(巨人投手コーチ)。その斎藤雅と広島時代の自分のフォームを並べた特製VTRで研究しており、この日も入念にフォームを確認した。「徐々に似てきてると思いますが、まだまだですね」。打者のタイミングを外すためサークルチェンジも習得中で「今年駄目だったら終わりという気持ち」と必死だった。

                                       2002.2.9

◆ 湯之元球場が改修 ◆

16日から2軍が使用する鹿児島県・湯之元球場が改修された。約1000万円の費用をかけて外野に高さ5メートルのネットを新設。内野フェンスにはケガ防止のためのラバーが取り付けられた。球場関係者は「球団の要望にも応えた形です。ケガなくキャンプを送って欲しい」と話していた。

                                       2002.2.9

◆ ボーリック来日 ◆

米国での土地購入手続きのため合流が遅れていたボーリック内野手が7日、成田空港着の航空機で来日した。8日に春季キャンプ地の鹿児島入りし、休日明けの9日から練習に参加する予定。

                                       2002.2.9

◆ 黒木、キャンプ後に最終検査 ◆

復活を目指す黒木知がキャンプ終了後、病院で右肩の最終チェックを受ける。7日はノースローで切り上げたが「肩は順調に回復している。検査で大丈夫なら、それが本格的な投球を始めるゴーサインになると思う」と、オープン戦から急ピッチで仕上げ、開幕に間に合わせるつもりだ。

                                       2002.2.8

◆ 渡辺俊、新ゾーンを試投 ◆

キャンプ第2クール最終日の7日、2年目の渡辺俊がブルペンで207球を投げ込んだ。スライダー、シンカーなどを交え、新ストライクゾーンを確認。渡辺俊のアンダースローで浮き上がってくる球は、高めを思い切り突けるので「大歓迎ですよ」と笑顔を見せた。

 6日のフリー打撃初登板時には、46球投げたうち17球を高めに投じた。「(ゾーンが)広がった部分を確認しようと思って投げました。真っすぐだけでしたが、自分が描いていたものに近い感触でした。次は変化球を試してみます」。

 新ゾーンとなった今季、近鉄・梨田監督が「絶対大化けする」と警戒する渡辺。打席で“実験台”になった澤井は「下からフワッと上がってきてストライクになるんですから、簡単に打てません」と証言した。

                                       2002.2.8

◆ 田中充がフリー打撃に初登板 ◆

6日、ドラフト4巡目指名のルーキー田中充が初めてフリー打撃に登場し、サブロー、大塚を相手に直球50球を投げた。山本監督が「制球が抜群」と期待する即戦力左腕は、期待通り、バラつきもなく安定感のある投球を披露。調整法なども心得た26歳は「安定していた?いえまだまだです」と落ち着いていた。小野投手コーチは「コントロールがいい。あれだけ投げられれば十分」と期待の左腕に合格点を与えた。10日の紅白戦初戦にも登板する予定。

                                       2002.2.8

◆ 黒木、ブルペンで新ゾーン確認 ◆

右肩痛からの復活を目指す黒木知が5日、新ストライクゾーンの判定の徹底を求めた。この日はブルペンで捕手を座らせ高めに構えさせると、セットポジションから5割程度の力で54球を投げ込んだ。今キャンプで初めて審判員の判定を受けながらの投球だったが、合間には「あそこまで(ストライクに)取るんですか。キャンプだけでなくオープン戦でも取ってくださいよ」と念押し。打席に立った審判員にも駆け寄って確認する場面もあった。中村審判員は「取るのはここまでです。キャンプだけではなく、ちゃんとオープン戦でも取っていきます」と応対したが、黒木知は「バッターによって高さも変わるから、あとはそこに投げられるかどうか」と慎重だった。

                                       2002.2.7

◆ 恒例?のSM式ノック! ◆

福浦酒井ら主力選手が“ひもしばりトレ”に挑戦した。利き腕をひもで縛り、グラブの真ん中で正確に捕球するための訓練で、昨秋のキャンプでも実施された。「いいですよ。下半身を使って捕りに行く練習になりますから」と酒井。福浦も「タマ際で捕るぞ。タマギワ!」とノリノリだった。

                                       2002.2.7

◆ そして、「チンチンブラブラ打法」 ◆

高畠康真打撃コーチがまたまたチン指導法を披露した。その名も「チンチンブラブラ打法」だ。

 午前9時20分から始まった鴨池球場での早出特打。高畠コーチが5年目でレギュラー獲得に燃える渡辺正を指導している時だった。「そうそう、ブラブラさせてな。チンチンにバットがある感覚。チンチンブラブラ打法だぞ」。極意を伝授する高畠コーチの腰が小刻みに、そしてスムーズに回転していた。

 「だれにでもいえることだけど下半身が硬く、うまく腰が回転しない選手が多いんだよ」と高畠コーチ。極意はこうだ。まず(1)「男性自身」に「バット」がある感覚を意識する(2)「バット」がブラブラするにはリラックスした状態でないと振れない(3)ブラブラ状態の下半身を意識したままバットをスイングする。こうすることで下半身のぎくしゃくした動きを解消できるというのだ。

 「(軸足ではない足に)『バット』がパーンと当たる感覚だね。少年野球でこの教え方をすると、分かりやすいようで喜んでくれるよ」。グリップエンドを切断したバットを使った「放り投げ素振り」などを発明した高畠コーチらしいユニークな発想だ。

 渡辺正も昨年の秋季キャンプからこの極意を伝授された。「いつも下半身の力を抜けと言われています。分かりやすいし、良い感触で打てる時が多いですよ」。選手にもおおむね好評の様子だった。

                                       2002.2.7

◆ 渡辺俊、シンカー習得へ ◆

サブマリン渡辺俊が高めの球を生かすため、低めに落ちる“新球”シンカーの習得に取り組んだ。5日は捕手を座らせ、今キャンプ最多の127球のピッチング。80キロ台のシンカー、打者にとって手元でボールが見えるスライダーを交互に投げ分け「投球の幅が広がったので面白いです。昨年は中継ぎで失敗したので先発をやりたい」とローテーション入りを誓った。

 また、渡辺俊がブルペンで投球練習を始めると、パ・リーグ審判員が次々と集結。この日、近鉄の日向キャンプから鹿児島入りした永見部長はじめ5人もの審判がホームベースを囲みながら新ゾーンを確認。「彼のことは審判同士でも話題になるよ。こんな投球をする選手は他にいないし、いろんな球種を見ておく必要がある」と永見部長。「たいへん参考になります」と渡辺の投球にくぎ付けとなった。

 渡辺俊の直球、スライダーは「下から上へ」の軌道を描く。ホームベース付近ではゾーンぎりぎりを通過している球も、ミットにおさまる時には、打者の肩の上で捕球する格好になる。捕手のミットにだまされないジャッジをするのには、最適な教材なようだ。この日の渡辺俊は制球もよく127球中、新ゾーンを含め約8割の球がストライクの判定。「ゾーンが3倍になった気がする」と笑顔を見せた。新ゾーン導入は、2年目右腕の心強い味方となりそうだ。

                                       2002.2.7

◆ 小坂が”歩きまくる”宣言 ◆

小坂が”1日1歩”作戦で出塁率アップを狙う。1試合のうち1打席でも四球で選び、チームの得点力不足の解消につなげる考え。「四球が多ければ、相手に嫌がられる。他のチームの1、2番は出塁率4割を越えているし、それくらいはいきたい」と”歩きまくる”宣言。

                                       2002.2.7

◆ メイ、左足に違和感 ◆

メイ外野手が5日、左足内転筋の違和感を訴え、準備運動だけで練習を切り上げた。マッサージは受けたが病院には行かず、6日以降の練習は当日の様子を見て決める。

 また、この日は鹿児島県の須賀龍郎知事が表敬訪問。「毎年来て頂き、ありがとう」とあいさつした。差し入れは黒毛和牛のしゃぶしゃぶ肉100キロ分。昨年は黒豚だったが「BSE(狂牛病)で全国的に消費が落ち込んでいますが、絶対安心」と同知事。鹿児島市からもらった牛肉1頭分に続き、ナインの食卓は“牛ざんまい”だ。

                                       2002.2.7

◆ 山本監督、陶芸に挑戦 ◆

キャンプ休日の4日、山本監督が鹿児島市内の薩摩焼窯元「玉陶山」でろくろ回しに挑戦した。汗びっしょりになりながら約1時間で、きれいな円を描いたどんぶりにビアカップをつくり上げた。昨年の渡辺俊、加藤に続いて、指導に当たった尾前政人さん(40)は「人並み以上の集中力がある」と絶賛。初めて挑戦した山本監督は「心が繊細になる。帰る前にもう一度チャレンジします」とお気に入りの様子だった。

 また、千葉マリンスタジアムに今季から「ヤマモトコウジ・シート」が開設されることが4日、分かった。山本監督が同球場のシーズンシートを購入。地元の福祉活動などに利用してもらうことになった。「おれがプレーするわけじゃないし、今まで何も(地元に)貢献してこなかったから」と指揮官。一塁側内野席にある年間予約席「マリーンシート」7席(約100万円)が千葉市などを通して福祉団体に寄贈される予定だ。

                                       2002.2.6

◆ 大塚は休日返上 ◆

大塚が休日を返上して約1時間のマシン打撃を行った。室内練習場にはデジタルカメラを持参。自らの打撃フォームを撮影し、練習後にはパソコンに画像を取り込んでスイングをチェック。「まだまだしっくりこないよ」と試行錯誤を繰り返しているが、連日のフリー打撃ではサク越えを連発している。「とにかく結果を出さないといけない」と10日から始まる紅白戦に向け気合を入れた。

                                       2002.2.6

◆ 黒木知、若手投手陣に怒り心頭 ◆

黒木知が新ストライクゾーンへの意識が薄い若手投手陣に怒り心頭だ。高めへの投球練習をする投手が少なく「投手が有利になるチャンスと分かってない。頭が悪い」。チームの方針で投打とも高め対策を行っていないが「自分で気が付かないとダメ」と語気を強めた。

                                       2002.2.6

◆ 勝負根性は麻雀で! ◆

勝負根性は雀卓で鍛えろ―。山本監督が麻雀で選手に“精神修行”させる考えを打ち出した。昨季は重圧のかかった場面で勝負弱さが目立った。指揮官は「試合が決まるところで粘りがなかった」と振り返ったが、そこで思いついたメンタルトレーニングが、なんと麻雀だった。「勝負カンを養う効果がある。テンパイしている相手に打ち込むか、大丈夫かとか麻雀は勝負の連続。選手にはどんどんやってほしい」。捨て牌から状況を的確に判断し、相手の心を読む。雀卓上のかけ引きが、試合での勝負根性を養うというわけだ。自身も現役時代に「王さん現ダイエー監督とかが相手だった」と効果を実感済み。現在、チーム内の麻雀人口は少なく、指揮官自らナインに奨励していくつもりだ。

                                       2002.2.5

◆ 山本監督、新ゾーンは無視 ◆

山本監督が3日、高めに広がる新ストライクゾーン対策をあえて行わない方針を打ち出した。「選手にもナーバスになるなと言ってある。対策は特にしない」と語ったもので、キャンプでは“無視”を決め込む。

 ブルペンでの投球練習。捕手のやや頭上に投球が決まると次々と審判から「ストライク」がコールされる。しかし、投手陣は驚く様子を見せずに軽くうなずく程度。エースの黒木知も「別に野球そのもののスタイルが変わるわけじゃないですから」と淡々と話した。

 小野投手コーチは「高めに限った練習はさせない。高めの“つり球”でカウントは稼げても、最後の勝負は低めだ」とこれまで通り、打者のひざ元への投球を徹底させる意向だ。野手陣に対しても同じで「高めばかり打たせてフォームを崩されては困る」(山本監督)と打撃練習でも例年と変わらない指示を出している。

 新ストライクゾーン対策を講じない首脳陣、そして、特に意識をしない選手。他チームとは一線を画した独自キャンプが、果たして吉と出るか。

 また、晴天に恵まれたこともあり、3日(日)の観衆は1000人。「まさか、こんなに来るとは」(営業担当者)と球団側も驚く人出に、ひとつしかないグッズ売り場も大忙し。「土日だけで51万円も売れましたよ」(同)とうれしそうだった。ちなみに売れ筋商品は、昨年同様、下敷きや携帯ストラップなど黒木知関連のグッズだったという。

                                       2002.2.5

◆ 紅白戦は地獄のサバイバル ◆

ロッテが、10日から始まる紅白戦の個人成績を宿舎ロビーに張り出し、数字が下位の選手から順に2軍行きとする方針を打ち出した。山本ロッテ初の「完全数字主義」導入で、28年ぶりの優勝を目指す。

 私情は一切、挟まない。山本監督は「とにかく客観的にやる。数字をみんなに見せてプレッシャーをかける。打率1割台のやつはそこからはい上がれ。駄目なやつは2軍の選手と入れ替える」とし、防御率、自責点、打率、安打数などのデータを張り出すことを決めた。

 特に競争がし烈なのがレギュラー候補めじろ押しの野手陣。高畠打撃コーチによると、最も重視する数字は出塁率で「これなら四球も入るしね。プロは結果がすべて。どんな形でもいいから塁に出ることだ」とゲキを飛ばした。

 昨季の出塁率が4割を超した福浦、ボーリックら例外となる選手は4〜5人だけ。1軍鹿児島キャンプに参加している野手は計20人。シーズン中は1軍ベンチ入り野手が約16人だから、2軍行き“レッドゾーン”は下位4選手。室内練習場でフリー打撃をこなす選手の表情は一様に険しかった。

                                       2002.2.4

◆ 渡辺俊、新ストライクゾーンに小躍り ◆

高くなったストライクゾーンは「まるでボクのためにできたよう」と小躍りするはパ・リーグでただ1人のサブマリン、渡辺俊だ。「だって、今までボールだったのがストライクなんですから」と笑う。ロッテキャンプに帯同の審判員も「ボールが浮き上がってくるのでオーバースローよりゾーンは広くなる」と、活躍を保証した。

                                       2002.2.4

◆ 福浦、高額テレビカメラ破壊 ◆

福浦が、練習中に約700万円するテレビカメラを破壊するハプニングが発生した。スイングのバランスを整えるのを狙い、グリップエンドを切り落とした変形バットをネットに向けて放り投げていたが、運悪く4センチ角幅の打撃ネットの目を”貫通”。ネット越しに撮影していたテレビカメラのレンズを直撃した。”おしゃか”になったレンズは約200万円。テレビ局関係者は「カメラ本体約500万円も壊れているかも…。保険をかけていて良かったが」と冷汗。福浦も「ビックリした。抜けないかなと思ったけど大丈夫だろうと。危なかったです」と胸をなで下ろしていた。

                                       2002.2.4

◆ ユウゴー、7年目の1軍に気合い ◆

7年目にして初の1軍キャンプ参加のユウゴーが早出特打ちに居残り練習、そして夜間練習とバットを放さない。この日は山本監督から体の開きが早いと指摘され「1つ教えてもらうといろんなところが良くなるものですね」と我ながら驚いた様子。1軍定着を目指して一塁用ミットに内、外野用グラブを計5つ持ち込み「結果を出さないといけないですからどこでも守ります」と気合十分だ。

                                       2002.2.4

◆ 黒木がブルペン入り ◆

約30メートルの軽めのキャッチボールに、ランニング中心の下半身強化メニューで初日の練習を切り上げた黒木が2日、キャンプ初のブルペン入り。雨天のため、終日鴨池ドーム(屋内練習場)にての練習だったが、捕手に片ひざを付かせて44球を投げた。「状態はまずまず。少し違和感はあるけど痛みが出なかったのが良かった。今は遠投が怖いけど、できるようになればいける」。遠投開始の時点が本格的な投球へのゴーサインとなりそうだ。

                                       2002.2.3

◆ IBM中村に監督がラブコール ◆

ブルペンで小野ら主力投手に混じりアマチュア派遣選手もピッチングを行ったが、日本IBMの左腕・中村泰広(慶大出)に山本監督は「いいピッチャーだ。今すぐにでも、うちのユニホームを着せたいねぇ」とゾッコン。ラブコールを伝え聞いた中村は「あまりピッチングはしていなかったんですけど…」と満足そうな表情を浮かべていた。

                                       2002.2.3

◆ 田中、気合いの70球 ◆

先発入りを期待されているドラフト4巡目の田中充が初日から捕手を座らせ、70球の投球練習を行った。同じ左腕の加藤らとブルペンに入り「みんな飛ばしていたんで気合が入りました」。新ストライクゾーンには「すごく広く感じました。でも、あまり意識しないで低めの細かいコントロールを磨きたい」と落ち着いた口調で話した。

 高校3年(埼玉・浦和学)のとき、夏の県予選で決勝に進んだのが唯一の勲章という田中は「もう年(今年27歳)ですしね。即戦力として取ってくれたんですから、キャンプが勝負と思っています。そのためにも最初にアピールしないと…」

 自主トレで8割方、肩を作っており、自信はあった。ところがピッチングを開始したとき、肝心の監督がブルペンにいなかった。だからといって投球を遅らせるわけにはいかない。他の首脳陣に見てもらおうと気持ちを切り替えたとき、お目当ての人がやってきた。 速球を中心にコントロールの良いところを見せた。球威も十分。1球1球、丁寧に、かつ大胆に投げた。同投手を、まず中継ぎで様子を見てから抑えか先発に起用…と考えていた山本監督は「先発だね。先発でいけますよ」と即決した。

 東洋大、NTT東日本で経験を積んできた田中は「けっこうボールが走っていたし、満足できる初日でした」。27歳ルーキーは会心の笑みを浮かべた。

                                       2002.2.3

◆ 福浦は”三種の神器”持参で ◆

昨季、打率.346でパ・リーグ首位打者のタイトルを獲得した福浦が31日、マイ枕、マイサンダル、そして大量のマスコットバットという“三種の神器”を持ってキャンプ地の鹿児島入りした。

 中央部がへこんだ形状の枕は、寝違えを防ぐため。サンダルはホテル備え付けのスリッパが28センチの足に合わないためだが、中でもこだわったのが950グラムの特製マスコットバットだ。「(本数は)かなり多めです。キャンプの打撃練習では、これしか使わないつもりですから」と宣言。試合で使うものより50グラム重いバットを振り続け、パワーアップを図る。

 選手会からは若手選手の“相談役”に任命されている。すでに一塁レギュラーで主軸を打つことも確定。チームのニューリーダーとして、万全の態勢でのキャンプインだ。

                                       2002.2.2

◆ 幸彦、「1軍でやらせろ!」 ◆

ベテラン・佐藤が“押し掛け1軍キャンプ”に成功した。右肩打撲のため、1軍メンバーから外れていたが、山本監督に「僕は下(2軍)でやる選手ではないです」と直訴。そんな熱意に山本監督は「そういう選手が1人でもいれば強くなろうとしているチームに影響を与えてくれるはず」と“1軍昇格”を決めた。この日の佐藤は緑色が交じった茶髪を丸刈りにして鹿児島入り。「上にいるのと下にいるのでは全然違う」と気合十分だった。

 髪型といえば、諸積は「高校以来ですよ」という丸刈り頭で鹿児島入り。しかも金髪。「姉のダンナに刈ってもらいました。気合です」と昨季67試合出場にとどまった汚名を返上しようと「12ミリ刈り」を決意した。家族には「パパ、変だよ」と言われ不評とか。今季からは赤バットを使う予定で、髪も赤がいいのでは?と報道陣に聞かれ「赤だと(米NBAの)ロドマンになっちゃうよ」と苦笑いしていた。

                                       2002.2.2

◆ 今年のキャンプは”スピード仕上げ” ◆

山本監督が、今年のキャンプは”スピード仕上げ”を打ち出した。過去3年は体力強化を重視していたが、今年は初日から連係プレーや、投手陣は投げ込み、野手はフリー打撃やベースランニングなど実戦形式の練習。10日には紅白戦を行う予定で、4年目で後がないだけに、のんびりしている暇はない。

                                       2002.2.2

◆ 各チームがキャンプ地入り ◆

プロ野球の春季キャンプが2月1日、一斉にスタートする。既に30日に高知・安芸市に入った阪神、4日まで神奈川・横須賀市で第1次キャンプを張る横浜を除く10球団が31日にそれぞれのキャンプ地に移動した。
 沖縄には、2年連続日本一を目指すヤクルト(浦添市)、オリックス(宮古島)など5チームがそろった。5日からは宜野湾市で行う横浜が加わり、6球団が集まる。宮崎には巨人(宮崎市)と近鉄(日向市)が入り、ロッテは鹿児島市へ。高知には前日の阪神に続き、ダイエー(高知市)、西武(春野町)が入った。

                                       2002.2.1

◆ 小出監督が鹿児島キャンプで臨時講師 ◆

シドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子を育てた積水化学女子陸上部の小出義雄監督(62)が、ロッテの鹿児島キャンプで臨時講師を務めることが30日、分かった。小出さんがプロ野球のキャンプ地を訪れるのは初めて。“名匠”のノウハウをチームに注入し、優勝を目指す。

 6年連続Bクラスのロッテ。15日の賀詞交換会で重光オーナー代行から「負け犬意識、勝負弱さを払しょくしてほしい」と厳命を受け、球団が精神面の強化に最適な人材を引っ張り出した。

 小出監督にはここ数年、講演依頼が殺到、ほとんど断っている。しかしロッテのCMにも出演している高橋が、2月上旬は鹿児島・徳之島で合宿を張る予定で、その合間に立ち寄ることでスケジュールのめどがついた。球団側も、キャンプ休日を変更する配慮をして実現にこぎつけた。講演は2月9日、選手宿舎のサンロイヤルホテルで首脳陣も参加して行われる。

 高橋、有森裕子らを育てた小出監督は、自身も4年の浪人生活の末大学に入り、箱根駅伝にも出場した苦労人。その人生論から指導力にいたるまで、ナインにとってプラスになるはず。川北球団本部長は「スポーツという共通のものがある。頭脳と体、両方を鍛え直して欲しい」と期待している。

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◆ 黒木、復活に手応え ◆

右肩痛でリハビリを続ける黒木が順調な回復ぶりをアピール。31日、キャンプインを前に、早くも鴨池球場でランニングなどに汗を流した。キャッチボールでは力を込めたボールも投げ「ここに来ると気持ちが引き締まる。寒くて恐かったけど、投げた感じはいい」と復活へ手応え十分の様子だった。

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◆ ミンチー来日、新ストライクゾーンに… ◆

ミンチーが30日、ダラス発のアメリカン航空機で来日した。昨年末から故郷のテキサスでウエートトレ、ランニングなどをこなし、「体は75%くらい仕上がっている。キャンプ初日から投げるよ」と気合十分。

 エース黒木が右肩痛のため調整が遅れており、開幕投手候補に浮上しているが、「黒木のことは知らなかった。開幕?監督が決めることだし、意識していない。キャンプで全力を尽くしてそういう状況になれば」と語った。高めの新ストライクゾーンについては「スゴイネー」と日本語で喜びを表現し「今まで振らなかった球がストライクになるんだから、投手には有利になる」と笑顔を見せた。

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◆ 1月のヘッドライン ◆

◆メイ、シコースキー来日 ◆今江、食事でパワーアップ宣言
◆JTBの「キャンプ激励ツアー」は閑古鳥? ◆早くも来季のドラフト候補100人
◆千葉マリンがネット裏ボード改修 ◆金髪藤田、ノリには負けない
◆小坂、盗塁王に再挑戦 ◆光山、米独立リーグに挑戦 ◆田中、後援会は活躍してから
◆ボーリックの鹿狩り野生トレ ◆辻、1日1000スイング! ◆丸山、合同練習の休日を返上
◆川崎市がドームスタジアム建設中止 ◆澤井、今季から「赤バット」を使用
◆外国人選手の来日日程が決定 ◆若手は二軍キャンプから”野球漬け”
◆大塚・伊与田が空手の稽古 ◆サブロー、外野専念でレギュラー獲り
◆一軍キャンプメンバー38名決定 ◆ロッテ・キャンプ宿舎で食中毒
◆小ネタいろいろ Part 8 ◆天野が登録名を「ユウゴー」に変更 ◆キャンプは実戦中心で
◆黒木の1軍キャンプ帯同が決定 ◆堀、後援会で活躍誓う ◆渡辺俊、Vで献血400ミリ
◆小坂、高めの球を猛練習 ◆堂本知事、優勝したらぬいぐるみ入る
◆加藤が2ケタ勝利を誓う ◆キャンプ歓迎式典はグラウンドで
◆「千葉ウォーカー」が喜多に取材 ◆喜多はキャンプ2軍スタート確定
◆黒木、キャンプ2軍スタートも ◆新ストライクゾーンに各監督は…
◆小野、開幕投手を猛アピール ◆セパ交流戦は03年に実現?
◆オープン戦の正式日程発表 ◆山本監督が”非情采配”宣言
◆ストライクゾーンを20cm拡大 ◆チャリティーオークション開催 ◆喜多が肉体改造に着手
◆小林雅、プライドより結果 ◆渡辺俊、トークショーで熱弁 ◆黒木に笑顔が戻った
◆日ハム江尻が”おわび”の五分刈り ◆正岡子規が野球殿堂入り
◆春期キャンプの日程発表 ◆田中は1軍キャンプスタート ◆喜多、左足首の骨折が判明
◆新人合同自主トレ開始 ◆大村が恒例のパンクラス合同トレ ◆黒木、開幕投手断念
◆黒木が本格的に始動 ◆仕事始め 「150万人動員目指す」 ◆小野、自主トレ好スタート
◆木樽氏が巨人のスカウトに ◆田中・丸山ら新人が入寮開始
◆丸山、地元で無名ぶりを痛感 ◆立花さんが福浦に秘策伝授
◆小林雅、亡き父と恩人に誓うV ◆福浦、今季の目標は.350・25本
◆サイン会で加藤・福浦「V宣言」 ◆

◆ 12月のヘッドライン ◆

◆澤井、レギュラー獲れなきゃ丸刈り? ◆加藤が退寮 年越しは練習で
◆小林雅、藤田、吉田が年間シート寄贈 ◆御用納め&球団代表あいさつ
◆来季から「ドカベン・チケット」販売へ ◆初芝が年末始動 ◆藤田、3度目の交渉でサイン
◆小野、初の開幕投手に意欲 ◆交流試合を討議、147試合制へ?
◆加藤、カブ封じの新球に挑戦 ◆恒例の忘年会です ◆打者転向 〜 シロー・46に?
◆松本の引退試合が3/25に決定 「気持ちに打たれた」 黒木更改
◆開幕戦チケットをネットで先行発売 ◆福浦グッズ販売決定
◆幸彦・和田が更改 藤田は保留 ◆酒井、粘りの交渉で堀を上回る
◆小野、来季は最多勝で1億狙う ◆諸積が契約更改 金額よりも…
◆阪神の監督に星野氏就任 ◆加藤は元日始動 石段登りトレ決行
◆メッツ新庄移籍 小宮山とすれ違い ◆『福浦弁当』発売に待った?!
◆2軍キャンプ地が変更に ◆黒木が福浦を選手会幹部に指名
◆初芝は大幅ダウンも納得の更改 ◆小坂が1億到達 黒木は微増を保留
◆堀、大幅ダウンで契約更改 ◆オープン戦の日程が発表
◆喜多、”卒業”のほうは大丈夫? ◆新人6選手の入団発表
◆藤田が徹底抗戦 移籍も辞さず ◆更改保留の小野はハワイへ
◆初芝はオフ返上 12月中旬に始動 ◆澤井挙式 来季こそレギュラーを
◆福浦、苦節8年の大台突破! ◆池田小で黒木らが児童との交流会
◆今江と仮契約 全6選手の入団決定 ◆契約更改 :各選手のコメント Part 2
◆「弱点克服」 喜多がバント練習 ◆丸山は秘密兵器?鹿児島へ帯同予定
◆納会&ダブルストッパー構想 ◆7巡目・丸山と仮契約 ◆水谷則博スカウト死去
◆小ネタいろいろ Part 7

◆ 11月のヘッドライン ◆

◆投手陣の契約更改は長期化の様相 ◆松本が引退、スカウトに転身
◆富永、田中の入団決定 ◆選手会ゴルフの商品に酒井困惑
◆光山の横浜入団は谷繁次第? ◆小林雅、1億越えなるか ◆黒木に愛の後援会発足◆ファン感&来季の開幕投手は… ◆来季から罰金制度導入
◆結局、寺本の来季登録は外野手に ◆喜多らは鹿児島で鍛えます
◆契約更改 :各選手のコメント Part 1 ◆田中に指名挨拶、辻は仮契約
◆喜多に指名挨拶、入団内定 ◆草野球vsマリーンズ!(日刊スポーツマリン杯)
◆ドラフト会議終了 ◆喜多・辻のW獲得絶望 補強失敗か?
◆慶大・喜多をドラフト1位指名検討 ◆橋本将が12.21入籍 挙式は来オフ
◆小ネタいろいろ Part 6 ◆中継ぎ陣が待遇改善を要求
◆大村・吉鶴・平井には25%ダウン提示 ◆契約更改、大荒れ必至
◆球団は黒木に公傷認めず ◆黒木、4年連続の開幕投手を目指す
◆渡辺俊介、親子でシンカー習得 ◆慶応・喜多外野手獲得へ
◆小坂が
ゴールデングラブ賞を受賞 ◆黒木にもダウン提示、初の保留も
◆初芝にも年俸50%ダウンの提示 ◆野球のW杯開幕/日本の試合結果
◆河合楽器・久本投手獲得へ ◆首位打者・福浦、自社CMに?
◆黒木、復活への始動は12月半ばから ◆小ネタいろいろ Part 5
◆館山は休日返上です ◆山本監督の実父、死去 ◆SM式ノックで守備力アップ?
◆03開幕から千葉マリンが天然芝に

◆ 10月のヘッドライン ◆

◆”ポスト初芝”に星川学内野手を指名 ◆小ネタいろいろ Part 4
◆山本監督が”地獄のキャンプ”宣言 ◆館山・秋期キャンプ情報
◆今季のMVP・ベストナイン発表 ◆契約更改、始まる
◆石井獲得へ阪神が名乗り → 横浜に入団 ◆石井浩郎に戦力外通告
◆館山キャンプはポジション争奪戦 ◆館山秋期キャンプの日程発表
◆光山の中南米リーグ挑戦が微妙に ◆寺原獲りはほぼ断念か・・・
◆寺本、山崎らが打者に挑戦 ◆堀に年棒50%ダウンを提示 ◆小ネタいろいろ Part 3
◆武藤(M)と黒木(F)のトレードが成立 ◆パ・リーグが来年の公式戦日程発表
◆於保、右手首を手術 ◆FA資格選手を公示 ◆小ネタいろいろ Part 2
◆他4投手も入団テスト ◆米国放浪男が入団テストを受験 ◆リフレッシュでケガ人撲滅
◆マリーンズ来季スタッフ発表 ◆小ネタいろいろ Part 1
◆コスモスリーグに一軍選手が参加 ◆ファーム日本選手権は西武初優勝
◆パリーグ終了、個人タイトルは… ◆パリーグの観客動員数、2.1%増
◆竹清、右肩の手術 ◆6選手に戦力外通告、本西は引退 ◆ 福浦、首位打者が確定
◆出身地別東西対抗戦は11月4日に ◆パ・リーグ東西対抗戦は11月3日に
◆シーズン中のドラフト関連の話題 ◆12球団の監督の動向 ◆戦力外通告 ◆退団
◆2001年千葉ロッテマリーンズ ご声援ありがとうございました