●フランス旅行報告(靴購入編)−3(2002.12.〜2003.1)
翌日は元日で祝日のため、ショップが休みになるので4日目になるべく出来ることはしておこうと思い、ベルルッティのシュル・ムジュール終了後、AUBERCYに行きました。
事前にメールでオーダーしてある、サイドエラスティックを取りに行くためです。
●4日目(後編)〜6日目(AUBERCYのドゥミ・ムジュールを受け取り)
・ベロ部分以外は、1枚革で仕立てられています。合わせ革に見えるトゥ・キャップもステッチのみ。
驚愕のベルルッティのシュル・ムジュールの興奮も覚めない中、ショップが閉まる前に靴を受け取ろうとAUBERCYに向かいました。
翌日は元旦で祭日でショップは休みとはいえ、翌々日の平日に取りに行けば問題ないのに、なるべく早く現物を見たいとの欲求を止められないのが、私の心理状態でした・・・。
19:00の閉店間際にヴィヴィエンヌ通りの本店に到着しました。
Xavierさんが不在だったこともあって、オーダーした靴の存在自体がわからないようでした。
あれこれ探してもらって、数十分後、物陰に隠れていた靴をマダムが発見してくれました。
少々、また出直してこようかなと考え始めた頃でしたので、タイミング的には良かったです。
しかしながら、出来上がりを見て、待たされたことを帳消しにするほどの素晴らしさでした。
流れるようなチゼル気味のトゥ、流れるような全体的な佇まい、そして何よりも合わせ革の無いステッチだけで造形されたトゥ・キャップなどの仕上げにビックリでした。
オーダーする時には、通常のサイドエラスティックでパンチド・キャップトゥ・タイプにして欲しいとだけ伝えたのですが、期待以上の出来でした。
全体がほぼ1枚革で造られているのです(正確には、タン部分を含めて2枚革)。
革質も、アンティーク風ではありますが、磨くと光沢が出そうな上質な風合いです。
そして、試着してみて、土踏まずまで伸びたヒールカウンターの効果もあって、ピッタリのタイトフィットで履き心地も良かったです。
私の場合は、完全なシュル・ムジュールでない靴に1年かける(パリには個人的に年に2回しか行けません)のはどうかとも考えて、仮縫い無しで造ってもらっているのですが、出来上がる度にフィッティングに微妙な注文をしていて、これまで以上に今回は完璧のようです。
ちなみに、これまでに出来上がった3足の靴も、無論履き心地は最高レベルですので、ほとんど注文はありませんが、今回は踝あたりのカッティング位置を下げてもらいました。
まだ、実際にはデビューさせてはいないにもかかわらず、ライトブラウンとダークブラウンのタイプも、今度の夏に向けてオーダーしたいと感じています。
実は、待たせたとのことで、ちょっとだけサービスもしてもらったのですが、これが家族経営の良い点と思います。
●5日目(祝日で各ショップは休み)
元旦の5日目は、祝日のため各ショップは休みです。
ホテルの目の前のリュクサンブール美術館で偶然やっていたモジリアニ特別展を見たりして、ゆっくりすごしました。
フランス人もたくさん並ぶほどの大盛況で、展示作品も質量ともにたくさんあり、大満足でした。
ちなみに、オルセーなどの主な美術館も祝日とのことで休みでした。
レストランは、やっているところも結構あって、またまた、シーフードを食べました。
・パリのレストランで食べたランゴスティーヌ(手長エビ)のグリエ。リゾート地のレストランよりも洗練された、香草だけのさっぱりした味付けです。
●6日目
・1Fから撮ったオルセー美術館内部の画像。両脇の部屋には、教科書にあるような有名な名画が数多く展示されています。
1/2となり、全てが通常通り営業が始まっています。
まずは、個人的なパリに来た時の習慣になっているオルセー美術館に行きました。
今回は、開館時間前に行ったにもかかわらず、昨日休みだった反動なのか、かなり人数が既に並んでいて、中に入るまで1時間弱かかってしまいました(列の最後尾からは、2時間かかるとのアナウンスも流れていました)。
さらには、ベルスケスの特別展をやっていたので混んでいたともいえます。
ということで、今回は4階の印象派のコーナーの(暫しの)1人占めは、もちろんできませんでした・・・(残念)。
そして、サンジェルマンのあたりをウィンドーショッピングしながら散策して、まずは、アルニスに行きました。
夏にお世話になった店員に勧められるままに、ジャケットを2着買いました。
高貴な印象なので似合わないとも思いましたが、チャレンジしようと考えました。
そして、ベルルッティでパティーヌをお願いしていたジョルダン(ビットモカシン)を取りに行きました。
もう少しアンティーク風でも良いかなと思いましたが、ほぼ依頼した通りの出来でしたので、満足です。
そして、7日目は、マドレーヌ広場にあるウェストンに行きましたが、次回の報告とします。