●フランス旅行報告(靴購入編)−4(2003.1.)
7日目からは、右岸のマドレーヌ広場のあたりの繁華街を散策しました。
当然のように、J.M.ウェストンのショップにも行きましたので、紹介します。
●7日目(J.M.ウェストンのマドレーヌ店にて)
マドレーヌ寺院のあたりからオペラ座界隈は、日本人がとても多いです。
旅の情緒が薄くなるので、個人的にはあまり好きではありませんが、日本では銀座的な街で、各ブランドのショップが集中しているので、一度は行きます。
特に、J.M.ウェストンはシャンゼリゼ店と同様に最も規模が大きく品揃えも豊富です。
レディースも充実していて、専門のスペースもあってかなりのバリエーションがあります。
同居人も、そのことを知っていて、ショップに入りました。
・細身なレディース専用のラストが良くわかる正面から見たジョッパーブーツ
・横からのアングルでは、オーソドックスなジョッパーブーツそのものです。
・ブーツ専用のシューツリーも用意されています
レディースであっても、丸みを帯びたデザインの靴が多いのですが、細身なデザインのジョッパーブーツが目についたようです(通常の丸みを帯びたオーソドックスなラストのタイプもありました)。
確かに、実際に見ると、通常の紳士用のジョッパーブーツには無い、洗練された雰囲気でした。
しかも、ヒールも高く、女性らしさが強調されています。
このようなデザインの靴は、ほとんど見かけたことが無いこともあって、同居人はとても気に入って購入に至りました。
私も興味を持ちましたが、紳士用はこの細身なラストではなく、丸みを帯びた普通のタイプしかなく、魅力的ではありましたが、購入には至りませんでした。
店内は、たまたまではありますが、紳士用のコーナーはとても混んでいました(日本人らしき方も数人いました)。
ゆっくり見れなかったこともありますが、その時は、特に自分にとって買いたいと感じる靴はありませんでした。
紺のスエード靴に興味があったのですが、スペシャルオーダーのみとのことでしたので、取りに来るのが夏になるとしますと、ちょっとシーズンがずれてしまいます。
それではということで、既に持っているローファーに合わせるために、ライトブラウンのスエードのベルトはないかと相談したところ、これも定番にはないとのことであきらめかけたのですが、スペシャルオーダー可能で、しかも靴ではなくベルトなので1ヶ月で完成し、さらには日本に送っても良いとのことでした。
スペシャルオーダーの追加料金、送料その他で、300ユーロを超えてしまって日本の定価とあまり変わらない金額になりましたが、勢いで決めてしまいました。
スエードは、個人的に寒い時期に履きたい気分の素材なのでなるべく早く入手したいとの考えもありました。
そして、持っていない黒とかダークブラウンのローファーにも興味が高まりましたが、その場では買いませんでした。
そして、会計の段階で気がついたのですが、2Fへの階段の入り口にあった「プレステージクラブ:コンピューターで計測するJ.M.ウェストン独特のオーダー」の看板が外されています。
どうしたのか聞いてみたら、なんと「プレステージクラブ」は終了したとのことでした。
今回は買う気は無かったのですが、数年後にカジュアル靴をオーダーしようとの思いがあったので、あまりのショックに動揺してしまいました。
私のような既存の会員の扱いはどうなるかとの、肝心なことを聞き忘れてしまったほど、ショックを受けました。
今後のことは決まっていないとのことでしたが、人手によるビスポークでもやるのでしょうか?
このあたりは、良くわかりません・・・。
※後日、掲示板の方の情報から、新規受付を終了したのみで、既存会員は受け付けられるとの話を聞いて安心しました。
そして、ホテルに戻って荷物を置いてから、帰国前日でもあるので、シャンゼリゼなどにも繰り出して散策しました。
・ライトアップがきれいな夕暮れ時のシャンゼリゼ。凱旋門が見えます。(道路の真中で慌てて撮ったのでややボケてしまいました。)
●8日目(帰国当日)
日本に帰るフライトは夜の便にしたので、まる1日余裕があります。
実は、サンジェルマンのショップで見て気に入って、予約しておいたジョンロブ・パリのヴィンテージ2002(日本でのみ2003)を取りに行きました。
波型のトゥのステッチが実際に履くとアクセントになってとても魅力的で、バーガンディー色も良い感じだったからです。
マイサイズがロンドンにあるのとのことで、この日には届くとのことでしたが、何と届いていません・・・。
ロンドンにも電話をかけてもらいましたが、とにかくサイズが無いことは確かのようです。
私が予約した時にサイズがあったことは事実ですし、店員さんも一生懸命対応してくれましたが、結局その日には何ともならないとのことでした。
後日、日本にFAXで連絡してくれるとのことでしたが、残念な気分で一杯でした。
日本に送ってくれる時には、免税措置はとってくれるとのことでしたが、送料も同じ位かかるので、免税無しの定価の900ユーロ(免税後では10万円弱ですが、免税無しでは約11万円)くらいになります。
何となく釈然としない思いがよぎる中、サンジェルマンのJ.M.ウェストンのショップのショーウィンドーを眺めていたら、スエードのローファーが欲しいとの思いが盛り上がってきました。
特に、一番使い回しが楽な黒は、持っているアウターも黒が多いことから必要では無いか、今年買わないと来年冬まで履けない、・・・との思いが強くなったのです。
ジョンロブ・パリのヴィンテージ2002を入手していなかったので、手持ち無沙汰だったこともあります。
そして、買ってしまいました。
勧められるままに、当然のようにベルトもセットで買いました。
・独特の質感のスエードのローファー。ベルトも同素材です。
これで、今回のフランス旅行は終了しましたが、ベルルッティのシュル・ムジュールの仮縫いチェックもあるので、夏にもフランスに来ることになりました。
夏のバカンスの途中に、パリに寄ろうと思います。