Кιηοκο(LADA NIVA はじめに)

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  1. ラーダ・ニーバって?

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    ラーダ・ニーバは、1976年に旧ソビエト連邦でデビューしたクロスカントリーカーです。
    ラーダ・ニーバというのはペットネームで、ロシア本国ではVAZ2121という名称です。
    基本設計はフィアットなので、このころのフィアット車に外観、内装とも共通点が多いのですが、ソビエトオリジナル度もかなり高いです。フィアットのクルマにはこのようなフルタイム4駆はありません。(パンダ4x4はパートタイムです)

    デビュー当時は、ラリーでも活躍して、あのパリダカにも、かなり上位(たしか3位)の成績を残しています。後期には、ポルシェのエンジンを積んでいたとか。そういえば、ラリーでの後継車の、ラーダ・サマーラもポルシェエンジンでしたね。

    ラーダ・ニーバは、ヨーロッパに輸出され、ヨーロッパではかなり知名度が高いクルマです。また、後継車が出たにもかかわらず、いまだにこのモデルが生産されています。
    日本では、一時期正規輸入され、198万円くらいで、新車の輸入車としてはかなり安い価格で、売られていました。
    日本での生存率はかなり低いようで、百台程度らしいです。

    私のラーダ・ニーバは、正規輸入モノではなくて、並行輸入のコサック仕様です。これは、右ハンドル義務づけの国、英国またはオーストラリアへ輸出されたものを、現地ディーラがグリルガードなどを付けてドレスアップをして販売したものらしいです。それを日本の業者が再輸入したのでしょう。ちなみに、正規輸入車(オリジナル)は左ハンドルです。
     
     

  3. どうやってみつけたの?

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    日本ユースドカーセンター1996年8月に、埼玉県三郷市の中古車屋に並んでいるのを発見しました。昔の4×4マガジンで、ラーダ・ニーバのゴルバチョフ仕様が紹介されたときから、気になっていたクルマでありましたが、すぐ近くにこんな珍しいクルマが売っていたとは。。。
    当時、私にとっては初のガイシャだったのですが、右ハンドルであったため、運転には特に問題はないと思い、当時持っていたファミリアを手放して、すぐ買ってしまいました。
    当時は、他にジムニーJA11CとSJ10Vを持っていて、これで3台ともオフロードカーになってしまいました。

    ちなみに、この中古車屋は、日本ユースドカーセンターのオートサプライ・ナガイさんです。ここ日本ユースドカーセンターは、屋根を1つにして、4つの小さな中古車屋が入っている面白いところです。ここ、オートサプライ・ナガイさんで、私は次の年にシトロエン2CVを買いました。
     
     

  5. 整備はどうしているの?

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    フィアット系だ、と言っているにも関わらず、見たこともないロシア製並行輸入車の整備は、どこも「扱ったことがない」と言って、入庫を断ります。(笑)
    買ってから最初の車検では、さんざん探した挙げ句、近くの普通の整備工場でなんとかやってもらえました。(部品の交換は出来ないからねーと念を押されて)

    でも、オイルフィルターとか、エアクリーナとかは、オートサプライ・ナガイさんに頼むと、不思議なことにすぐ入ってくるのです。純正パーツとして。

    で、今回フィアットに強いお店を近所に見つけて頼んだのですが、、、1年4ヶ月経っても帰ってきませんでした。それでしびれを切らして、オートサプライ・ナガイさんの御用達の井上オートサービスさんに頼み込んだところ、陸送もしていただき、約1ヶ月半で車検を通して下さいました。(大感謝!)

    ただ、車検は通したものの、放置されていた期間で大分駄目になったらしく、パーコレーション的な症状はひどくなり、走行中にエンジンが止まるわで、ついには、自宅まであと数百メータ手前で止まり、エンジンが掛からなくなり、JAFのお世話になりました。

    その後、FIAT 126のキャブを見てもらったA.TRUCCOさんで、修理を引き受けてもらえることになり、なんとか自走させて入院し、わずか2日間で不具合の原因を突き止めて、現状でのベストコンディションにしていただくことが出来ました。

    不具合の原因は、デスビ調整不良と燃料のエミッションコントロールシステムの調整不良とキャブのフロートレベル調整不良といくつもの要因が重なっていたためでした。
     
     

  7. 運転した感じは?

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    視界が良く、運転しやすいです。ステアリングは重いのですが、慣れれば気になりません。サスペンションが割と柔らかいため、乗り心地も良いです。クラッチもつなぎやすいし、加速もそれほど悪くはありません。

    ただし、最高速度は120km./hまで出せず、80km/hを超えてからの加速は緩慢で、シトロエン2CVにも負けてしまいます。

    また、エミッションコントロールシステムやキャブの仕様上、急激な加速は禁物です。ガスが薄くなってノッキングのような症状が出ます。(以前はこれをパーコレーションと勘違いしていました)

    オフロード性能は文句なし。ただ、フロント・リアともナンバープレートは曲がるし、触媒もぶつかりそうですが。

    一般道で、すれ違いが必要なところでは、その異様な風貌のせいか、対向車が待っていてくれます。(笑)

    ヒータから常時暖気が出ているし、クーラは効かないし、シートは黒のビニールシートなので、夏は地獄です。渋滞のノロノロ運転が一番ヒトもクルマも堪えますね。逆に冬はすぐ暖かくなるので良いのですが。。さすが酷寒の国のクルマですね。
     
     

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