カトマンドゥの朝は早い、夜明けと同時に人々の生活は始まる。
ネパールに来てからそうだが6時に目覚まし時計は掛けはているが不思議とそれより早く目が覚めてしまう。 今日も早朝のカトマンドゥのダルバール広場に行って見よう。 日中は3月でもかなり暑くなるが早朝のカトマンドゥは上着が必要なくらい肌寒い。 昼間行くと笛売り・アクセサリーなどの物売りや、お金をせびる子供達が しつこくてゆっくり見ることもできない。それに比べ早朝は朝のお祈りの時間 であり、神様に捧げる花々、新鮮な野菜や肉を買い求める人々の生活を見る事ができる。 宿泊しているタメル地区のホテルからゆっくり歩き出そう。 早朝のタメル地区は昨夜の賑やかさが嘘のように静まりかえっている。 タメル地区を過ぎたあたりから人々の生活のまちへと変わって行く。 迷路のように入り組んだ路地を過ぎるとアサンの通りに出る。 そこからインドラチョーク、ダルバール広場へと向かう。 アサン、インドラチョークの各交差点にある寺院には祈りの人の列が絶えない。別にヒンドゥ教徒でもないがその列に紛れ込み右回りにお寺を廻る。        

・・・合掌・・・



ガルーダ像(金翅鳥)
ビシュヌ神の乗り物

カーラバイラブ像 
破壊神シバの忿怒像
 
両足で悪者(嘘つき者)を踏みつけている

ハヌマン像
猿の神様
無私の忠誠心を持つ



 途中で買った揚げ玉(天ぷらのような食感でドーナツのような味)を頬ばりながら進むとタレジュ寺院が見えてくる。 アサン、インドラチョークの狭い空間から一気に開ける空間の解放と朝日を浴びて金色に輝くタレジュ寺院の大きさと美しさは早朝ならではの風景である。
 カーラバイラブ像、ハヌマン像、シバ・パールバティー寺院、シバ寺院、クマリの館 と早朝のダルバール広場をゆっくり見ることができるし、ここにも人々の祈りがある。 中世から変わらず朝に夕に祈る。宗教と密着した古い文化と伝統が息づいているまちカトマンドゥ ももはやこの付近だけが中世と21世紀の境界なのかもしれない。
 現在のカトマンドゥは多くの家々の屋上に衛星放送のアンテナが林立し あちらこちらのカフェではインターネットで世界の最新の情報が瞬時に手に入る。 ダルバール・マルグ(王宮前通り)では歩道橋が立ち、日本製の信号機がある交差点さえある。 ジィーンズとTシャツを着た若者が目立つようになりさっそうとバイクにまたがる女性も多く見かける。あの情緒溢れるサリーを着た女性達も少なくなって来ている。



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2000年ネパールの旅


 

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