トルネード竜巻/Analog Man Fill In The Blanks
ありがとう、パーリス。
「ドナルド・フェイゲンとジュディマリ時代のTAKUYAが種ともこを輪姦して産まれた子供」のような音。
巧みさと変態性とポップネス。どうやったらここまで奇跡のようなバランスで成り立つのか。
基礎はスティーリー・ダン。それに、さりげにロクでもない転調を繰り返しつつもポップをキープしているメロと、
他のアンサンブルを全部ぶっ壊しかねないような乱暴さで、でもギリギリで踏みとどまっているギターがカブり、
凄まじく強引なやり方ではあるんだけど、結果として出てくるのは恐ろしく絶妙な音世界。やられた。
でも、ジュディマリでTAKUYAがどれだけキチガイなギターを弾こうと、最終的にはCMソングにも使えてしまう
「こっち側」の作品として確実に落とし込まれているのに比べると、こいつらは一重の差で「あっち側」。
たとえば「クリスピー!」以降のスピッツみたく「あっち側」から「こっち側」へ、
その一重をうまく飛び越えてメジャーになるだけの器はあるとは思うんだけど、
今んところその「あっち側」であることも、ひとつのアイデンティティとして
機能してるみたいなんで、今後どう出てくるのかかなり微妙ではあります。
そして、その一重をうまく飛び越えられても、実際売れるかどうかはかなり微妙。
このバンド名のせいで。こんなん絶対パンクかファンクかコミックバンドじゃん。
「シンバルス」「ワイヨリカ」「クラムボン」「空気公団」「トルネード竜巻」
どうですか、この浮きっぷり。
「麻波25」「バルザック」「オナニーマシーン」「面影ラッキーホール」「トルネード竜巻」
ほら、猛烈にしっくり来るもの。この並びのほうが。
いったい何がどうなってこのバンド名になったのか、猛省を促しつつ酒を酌み交わしたい。
でも改名は絶対許さないの。あたいはそんな名前のあんたに惚れたんや。
6/29
The Orb/t.A.T.u
会社帰りに、Anderson Brufford Wakeman HoweのTシャツを着た女子高生くらいの女子を発見。
YESじゃないんだぞ。Anderson Brufford Wakeman Howeなんだぞ。そんなことってあるのかよ。
天然にしても確信犯にしても末恐ろしい。
The Orbの"From A Distance"のビデオ見た。全編「ドラえもん」のキャラが出っぱなしなんですが、
曲の一番盛り上がるところにちゃんと「ジャイアンリサイタル」の絵を使用しております。
誰が入れ知恵したんだ。
t.A.T.uはつまんなかったね。TBSは「ブロードキャスター」、日テレは「バンキシャ」、
フジは27時間テレビのイベント、朝日は「ミュージックステーション」と、それぞれ構えていたわけですが。
いちばんのとばっちりはフジでしたか。結局、影も形も出なかったからな。
日テレとTBSはぬるーいインタビュー。結局ぶっちぎられたにしろなんにしろ、
朝日がいちばんおいしいところを持っていったことには変わりなし。
まあ、フジは鶴瓶がまた生中継中にちんぽ出したのでよしとする。
また大阪に帰ってしばらく東京に来なくなるのかな。
今月の「ユリイカ」の特集って、J-POPだったのね。
急いで買ってざーっと読むと、ほとんどの語り手が浜崎あゆみに言及してる。まあ、そうなるよね、今は。
で、自分も自分なりにまとめようとしたらまとまんなかったので、今回はこんな細切れで失礼。
6/25
庵野/パイオニアLDC/「武蔵」
庵野秀明が佐藤江里子主役で「キューティーハニー」を実写映画化!
2日前の時点でテキストサイト界隈をおおいに賑わせたこのネタですが、私は敢えて勇気を持ち、
「完全にモヨコに尻子玉抜かれていて、箸にも棒にもかからんクソ映画になる」説を提唱します。
さようならパイオニアLDC。カラオケLDでウハウハ言っていた頃はもう遠い昔。
カロルコは潰れ、オルモックは小室が途中で飽きていい加減なことになり、
必死の思いで掴んだ洋楽のコネクション、ALMOレコードは結局誰にも相手にされずにずっこけ、
もちろんPogo Popsは売れず。今や看板がThe Indigoと「まほろまてぃっく」という愉快な八方塞がり。
と思ったら、MEGUMIのCD発売元はここか! 多勢には全く影響ないですが。
「武蔵」に広末出演!
低視聴率でここ最近凄い勢いで迷走している「武蔵」ですが、実にNHKらしいテコ入れですね。
確信的なまでにストライクゾーンを外してきます。ある意味芸に近いなこれは。
話的にも『ヴァガボンド』を追い抜いてパクりどころもなくなって、どうやって巌流島まで持たせるのか。
来年は来年で、三谷幸喜脚本で香取慎吾だしなあ。完全に訴求ポイント間違えてるよね。
新聞に、これまで40〜50代女性をターゲットにしてきた熊本の百貨店が、
何をとち狂ったかいきなり20代OLをターゲットにして何億もかけて大改装した挙句に、
ちいとも売り上げが上がらなくて半年で元に戻したという話が載ってましたが、
大河の場合、イヤでも1年は続けなくちゃいけないからねえ。
自分の場合、もっぱらこの時間は『劇的ビフォーアフター』なわけですが、
もういい加減飽きたからCMになるたび出てくるなよ田村亮子。目障りなんだよ。
6/22
コンピCD/藤原紀香
今月の「COSMOPOLITAN」。松田聖子は30前後じゃねえよ。つうか悪意の塊のような表紙だな。
サザンの『勝手にシンドバット』、7インチ盤も復刻再発って、
そんなもん中古屋行ったらオリジナル盤が100円で買えるじゃん。
このコンピレーションって酷いよね。車のCMに使われた曲を集めただけ、という、
ヒネリもコンセプトも何もねえ、ただ耳馴染みのある曲並べただけという、おもねるだけのクソ企画。
結局、これまでの「シングル曲多数収録!」を売りにしたアルバムの売り方とかさ、ベスト盤の濫発とかさ、
そういうことばっかやってて「リスナー」以下の単なる「消費者」を粗製濫造したことが今の原因なんだろ。
どうせちょっと売れてるからって喜んでるんだろうが、またマーケットを刈り取って終わりだろうが。
もう本当にアホだな。
最近、テレビ見てても藤原紀香をさほど見なくなりました。
CMが圧倒的に減ってますね。今よく見るのは三菱エアコンと中古車のガリバーくらいか。
JALは今はサザンでがんがん流してますし、化粧品関連もついぞお呼びがかからない。
フジフイルムのファインピクスなんて、藤原紀香から上原多香子という、何とも微妙な起用変更。
山口智子は仕事量をシフトダウンしたり、中山美穂は露出を過多にしない方向で何とかしようとしてたわけですが、
藤原紀香の場合、出まくりだっただけにフェイドアウトしていってるのが見事にわかってちょっと切ない。
まあ、山口智子もシフトダウンの結果がスクラッチ宝くじかよ、という突っ込みのひとつも入れたくなる状況ですが。
産休明けの中山美穂がどう出てくるのか出てこないのか、そこらへんも興味ありますね、ほんの少しだけ。
6/18
堂本剛/Electric Six
最近、堂本剛ホストの深夜番組を時々見てるんですが、もう奴はかなりヤバイよね。
身のこなしとか目つきとか、まるで60年代バンドのヴォーカリストのようだ。
本田美奈子ネタをやろうとしてたら探偵ファイルさんが素晴らしい記事を。
もう言うことないのでヤメです。泡沫サイトですし。
Electric Six/Fire
期待の馬鹿軍団のファーストアルバム。素晴らしい。馬鹿過ぎて。
アルバムトータルでは電子っぽさはさほどなく、基本はAC/DC的な、
リフで引っ張っていくハードロック的な音。なのですが。
以下、ベストトラック「Gay Bar」の全詞を適当に聴きとって適当に意訳。
連れてってやるぜ。ゲイバーに。ゲイバーゲイバー。
戦争始めようぜ。核戦争だ。ゲイバーで。ゲイバーゲイバー。わーお。
金持ってるかい。おごってくれよ。ゲイバーを。ゲイバーゲイバー。
君にも何か起こったんだろ。ゲイバーで。ゲイバーゲイバー。わーお。
君はスーパースターさ。ゲイバーなら。
そうさ、君はスーパースターさ。ゲイバーなら。
これだけ。歌詞全部。
こんな歌詞が無闇にかっこいいハードドライヴィンなギターサウンドに乗っかるわけです。
そしてたかだかこんな歌詞のくせに「核戦争」のあたりが問題になって発売延期とか食らってる。
他の曲もまんま『核戦争』とか、『裸の写真(お前の母ちゃんの)』とか、タイトルだけでお腹いっぱい。
痺れるくらいの馬鹿っぷりです。かっこよすぎる。
どうやらメンバー全員相当歳食ってて、完全な確信犯としてやってるようなのですが、
その分ヘタに音楽としての完成度が高いもんだから、馬鹿な部分の際立つこと際立つこと。
心の底から尊敬します。
ただいま彼らはワールドツアー中。ファイナルがフジロックなんですが。
でも、以下のURLでスケジュール見てちょうだい。こんな無茶苦茶な日程見たことないよ。
絶対途中でひとり倒れるか死ぬかするよ。馬鹿だなあ。
http://www.electricsix.com/
6/15
長渕剛/SAYAKA
おい待て福留。つうか「ブロードキャスター」。
「まみちゃん世代は…」とか言って30半ばの人間を若者扱いするのはやめろ。
間違ってるだけじゃない。図に乗ったらどうするんだ。責任取れるのか。
長渕剛「おしゃれカンケイ」出演!
「最近の歌番組は学芸会のようで、出たくてもどこに出たらいいかわからない」だって!
だからって出るのが「おしゃれカンケイ」かよ。もう面白くてたまんないよ。
映画「ウォータームーン」とかドラマ「ボディガード」とか、非常に学芸会的っつうか、
駄目大学の映研みたいだったんですが、そこは触れてはいけないんですね。はい。
あと、「しあわせになろうよ」って、要するに「乾杯」の2の線を狙ったという認識でOKですよね。
とはいえ、ここまで俺様道を貫かれると、アルフィーとかに抱いている気持ちにも似た、
リスペクトの念すら沸いてくるから不思議です。
SAYAKA、1年3か月ぶり2枚目のシングルは自らの作詞作曲。8月20日発売。
映画「ドラゴンヘッド」公開と合わせ、一気にメディア露出を狙うんでしょうが、
自作曲でハクをつけよう、話題にしようというあたりでもう完全に崖っぷちです。
脱アイドル→本格アーティストみたいな流れを狙っているのかもしれませんが、
世の中そんなにうまくいくわけがありません。
そもそもが、この期に及んで聖子が誉めてどうとか言ってる時点で駄目だろうに。
あと、CM出演時の彼女のメイクはなんであんなにお水っぽいんですか。
6/11
エイベックス
松浦亜弥の今度の新曲は凄いぞ。
タイトルも凄いが、曲調と歌詞の乖離がえらいことになってます。
いろいろと話題に事欠かないエイベックス、今度はクラシック音楽のレーベル設立です。
カレーのCM出てたピアニストの中村紘子とか、ヴァイオリニストの前橋汀子とかと契約。
クラシックではあるものの、比較的敷居の低い辺りの人と契約してるのが特徴のようです。
クラシックは基本的にはライブ一発録りを音源化するわけですし、だいたいが前世紀以前の作品ですから、
スタジオ費用も、作家印税もかかりません。ポップスとは違う部分に金がかかることもありますが、
基本的にはコストを抑えつつ作品を出すことができるわけですね。
確かに音源あたりの販売量はポップスの比にならないくらい少ないのですが、
うまくやりさえすれば、ある一定の利益は確実に稼ぎ出せる、という計算でしょう。
そりゃ、馬鹿みたいにプロモーションした挙句に5万枚弱、とかよりはずっといい。
ただ、やっぱエイベックスなんだからCCCDなんでしょ?
いくら敷居の低いアーティストを揃えたとはいえそこはクラシック。
そこらを得意とするリスナーは、やはり我々常人とは音へのこだわりがまるで違います。
ガレージ改造してリスニングルーム作っちゃうような方々にCCCDは受け入れられるのでしょうか。
それとも、中村紘子とか前橋汀子あたりは、それくらいやってる人たちにはシカトされる程度の人という読みか。
どっちにしろ、この場合も幸せになれる人はほとんどいないような気がするなあ。
エイベックスの話ばっかですまんです。他に脳内ネタはあるんだけど、ここ最近文章化する余力がありません。
要するにエイベックス関連ネタは手クセで一気に書けるということですが。ええ。すいません。
6/8
Do As Infinity/倉木麻衣
D・A・I、結婚式で熱唱…新郎新婦「感激です」
今回は、ちゃんと新郎新婦がファンだったわけだし、たぶんそこらへん
確認してからきちんとお膳立てしてやったんでしょうからよいものの。
でも、ときどき飛び入りでこういうことやっちゃったりする人いるじゃん。
それが思い切り新郎新婦の嗜好とかけ離れていたりしたらどうなるんだろう。
下北沢シェルターで出会った2人の結婚式だとは知らず、笑顔で入場してくるRAG FAIRとか、
メルツバウ私設ファンクラブの会員同士の結婚式に「おめでとうございまーす」と、
いつもの口調とサイボーグな笑顔でうっかり飛びこんでしまった松浦亜弥とか。
つうか、こういう季節ネタの曲で、あわよくばウェディング・シーズンの定番に、
みたいなところに活路を見出そうとすることしかできないDo As Infinityが哀れ。
一方、島谷ひとみの新曲は竹内まりやのカヴァー。
「亜麻色の髪の乙女」が売れて、調子こいてオリジナル曲を出したらさっぱりダメで、
結局同じことを繰り返し、目先の利益を囲いながら先細りしていく運命。
もうこういうことしかできないエイベックスは本当にもう駄目なんじゃないか。
一方、稼ぎ頭倉木のシングルセールスがもう10万枚を切ろうかというGIZAはもっと駄目だ。
平安神宮でフリーライブやるみたいですが、なんとか盛り上げようという事務所の必死さ加減が痛ましいほど。
この記事、提灯記事のようで、「倉木本人も1学生として祭典の実行委員として名を連ねており」という下り、
「実行委員であり」とか「実行委員として参加しており」ではなく、単に「名を連ねており」としたあたりに
記事を書いた記者の最後の意地が感じられますね。
6/4
8 Miles
「8 Miles」がタレント映画のくせに客入ってるみたい。ブリトニー・スピアーズ、立場ないよなあ。
でも、なんか話聞く限りでは、ストーリーのプロットはまんま「ロッキー」で、
ボクシングをヒップホップのバトルに置き換えただけみたいじゃないか。
もうそういうのアメリカ人大好きだしな。ちゃんとマーケティングしたうえの作品だから売れたということか。
つうか、このプロットは他の映画にも流用できそうだ。初期エレポップ映画とか作れないかな。
時は1979年、サッチャー政権下のイギリスはシェフィールド。不況の波は町を蝕み、工場は次々と倒産していく。
そんな中、一部の裕福な層が、当時徐々にポピュラーな存在となっていたアナログシンセを購入、
それによって作られた音楽がヒットチャートを賑わせるようになっていた。
主人公のフィルは、そんなミュージシャンを夢見て、なけなしの金をはたいて中古のシンセを購入する。
ただし、それだけでミュージシャンになれるわけではない。シェフィールドでは1年前から
「シンセサイザー・スキル・コンテスト」が開催されており、それがいわばプロへの登竜門の役割を果たしていた。
そこで一流と認められた者だけがプロへの階段を上ることを許されるのだ。
ルールは簡単だ。審判が基準音を設定し発音。
相対した二人が、いかに早く同じような音を作り出すことができるか。それを競うのだ。
審判が基準音を発する。「びゅるおろろろろろろろ」
先攻のフィルがすかさず応じる。「にゅおおおおおおおおおん」
会場からすさまじいブーイング。舌打ちをして俯くフィル。
それを見るやライバルのマーティンが続く。「みゅろろろろろろろろろ」
会場のあちこちで「おーっ!」という歓声が上がる。マーティンは得意満面だ。
しかし、フィルの脳裏には次のセッティングが本能のように閃いていた。
奇跡のような手さばきでパッチをつなぎ変え、すかさず音を発する。「びゅろろろろろろろろろ」
一瞬の静寂の後、割れんばかりの歓声が会場中に響く。がっくりと肩を落とすマーティン。
両手を上げ、この間ディスコでナンパした恋人と抱き合うフィル。
しかし、フィルはもちろんシェフィールドの誰もが、この1年後、
プリセットを標準装備したシンセが一般に普及し始めるとは夢にも思っていなかった・・・・
いまいちだった。もうやめる。時代考証まったくしてないからツッコミも禁止で。
つうかこれ書いてるの深夜残業中だし。仕事します。
6/1
ドームと音楽
日本ダービーにクラフトワーク出走! 結局9着だったよ!
で、さっきまでドームまで野球観に行ってて、ウィリアムスが由伸に
サヨナラホームラン打たれて、がっくり意気消沈して帰ってきたわけですが。
巨人の選手って、打席に立つ時にプロレス並みに「テーマ曲」が流れるんですね。
清原はニュースにもなっておりましたが長淵剛の「とんぼ」。ニ岡はまさにプロレスな「スカイハイ」。
なぜか斉藤は若者に媚びているのかアヴさんの「スケイター・ボーイ」。どうせえっちゅうねん。
でも一番気になったのはキャッチャー村田のときのThe Clash「I Fought The Law」。
確かにCM曲にもなったし、聞こえはいいんでしょうが、これって敗北宣言の曲じゃん。いいのか。
いや、タイガース負けたんですが。ええ。
つうかだいたいこれでセ・リーグの球場は甲子園・横浜・神宮・ドームと行ったことになるわけですが、
ドームって他と比べて演出過多というか、なんかいろいろウザ過ぎ。まあそれも含めて商売なんでしょうけど。
ただ、7回に「Take Me Out To The Ball Game」を歌わそうとするのは勘弁してほしいなあ。
なんで大リーグの風習だからといって日本くんだりで押し付けられるのか。余計なお世話だよ。
そんなもんなくてもこっちは「六甲おろし」歌うからいいんだよ。
いや、タイガース負けたんですが。ええ。
あと、マジで巨人ファンはタオル振り回すのね。元々ロッテファンがやってたのをパクったんだから、
振ってもいいけど、もっと慎ましやかに振ってほしいもんですね。
いや、タイガース負けたんですが。ええ。
5/28
オリコンチャート/小ネタ
半年前くらいまではシングルはダメでもまだアルバムは何とか、とか言えてたような気がしたのだが、
もう本気でダメだね。6万枚ちょいでアルバムチャート1位。シングルチャートも8万足らずで1位だし。
ちなみに1000枚ちょっと売ったら100位に入れます。
自分で1000枚作ってどっかに「全部買うから!」って無理くり置いてもらって
全部マジで買ったらあなたも歴史に名前を残せます。いかがですか?
とりあえず難クセを付けてみよう!
これはもう完全にネタ切れだな。
売り方のフォーマットを変えたのも、シングルでちまちま売ってたんじゃ儲けられねえというだけのことで。
でも、これって言ってみればヒップホップの人達が「フューチャリング」とか言って
若いもんの顔見せする構造に近しいものがあるので、なかなかやめるわけにもいかんのよね、きっと。
25万枚限定。「ファンにとってはプレミア付きのお宝BOXとなりそうだ」って、
今の世の中でなるわけねえよ、絶対。シングルで2100円じゃ割高感ありすぎだし。
そういえば数年前、ゆずの50万セット限定BOXセットを「あとで高値で売るんだ!」とか
言って3セット買ってた高校生を知ってるんだけど、どうなったのかなあ。
今も店頭に新品があるんだけど。
お前、あんまり調子乗るなよ。やり過ぎだ。本業のバンドの方が最近まるでダメじゃねえかよ。
でも、ヘヴンリーの方、リタ・フォードみたいな衣装にしたら許してやる。
5/25
なっちゃん
電車の中で高校生同士が洋楽談義。
邦楽ヒット曲を聴いているヤツを馬鹿扱いしつつ自分の詳しさを自慢して、
自分より詳しいヤツは「おたく」の一言でバッサリ切り捨てる。
いやあ、見事だ。若いっていいなあ。
サントリーの3代目なっちゃんがCDデビュー。ただし名義は星井七瀬ではなく「なっちゃん」で。
それを聞いてなんだか彼女がとても不憫に思えてきました。
彼女は一応形式上は、3代目なっちゃんのオーディションで選ばれたラッキーガールということになってますが、
それ以前から「星野由真」名義(たぶん本名)でグラビアなどのタレント活動を行っておりまして。
フレッシュなイメージを出したいということか、3代目なっちゃんに決まった途端その過去は一切なかったことに。
芸名も「なっちゃん」に合わせて「ななせ」に急遽変更。
彼女はそのとき中学2年生。齢14歳にして芸能界の都合に翻弄されまくりです。
で、CDデビューは決まったものの、肝心のCMが今現在、以前に比べて枠が大幅に削られております。
「なっちゃん」ブランドがぼちぼち疲弊をはじめているのに加え、現在サントリーは機能性飲料がバカ売れ中。
あまり投資効果の見込めない「なっちゃん」よりは、当然「アミノ式」や「DAKARA」の方を流すわけですね。
結局、顔もほとんど世間に認知されず、その無理くり変えられた芸名は認知されるチャンスすら全くなく、
最初の企画のレールに乗っけられたまんま、有無を言わさずゴールまで。
ゴールまで辿り着いた時、彼女は幸せになれるのでしょうか。これだけ商売の都合に振り回された挙句に、
言葉通り「15秒だけのシンデレラ」で終わってしまうんじゃ、あまりにも不憫だよ。
5/21
80年代バンド/Plastic Tree
最近新譜しか買ってなかったのを反省して、
Fischer-Z, The Armoury Show, Dollar, SpizzのCD化音源を一気買い。
長いことやってた割にはついぞこれっぽっちも売れなかったヘタレバンドと
解散したメジャーバンドのメンバーが寄り集まった挙句に一瞬で潰れたダメバンドと、
奇跡的に頭の悪そうなアレンジのエレポップを歌う頭の悪そうな男女デュオと、
コンセプトとして決まっていたのが毎年バンド名を変えることだけだったキチガイバンドと。
DollarとSpizzを続けて聴いていたら、心底自分がダメ人間のような気がしてきました。
Plastic Tree/バカになったのに (Single)
タイトルからお察しの通り、The ピーズのメジャーデビュー曲のカバー。
カップリングは西田敏行の「もしもピアノが弾けたなら」のカバー。
この時点でだいぶ脳が沸いてますが、それをガシャガシャと演ってるのは元ヴィジュアル系バンドPlastic Tree。
編曲のクレジットに亀田誠治の名はあるものの、頭使った跡のない雑なアレンジで。
なんだこれは。何があったんだ。
ていうか俺、公式サイト見るまで絶対同名異バンドだと思ってた。
ヴィジュアル系の中でもどっちかといったら繊細で詩的な世界観を持ってたはずのPlastic Tree。
公式サイトにはそんなかつての彼らの面影が今も残っています。そして今回のジャケはこれ。
おい、待て。いくら何でもそりゃないだろう。親が泣くぞ。
まあ、今となってはそのままじゃ売れるはずもない。ワーナーを実にあっさりサクッとクビになり、
今や日本一ヴィジュアル系に優しいレーベルとなった日本クラウンに拾われての1年半ぶりの音源。
売れるためなら何でもやろうという気持ちもあるでしょう。でも、よりによって何でこの曲を選んだ。
線の細いヴォーカルががなりたてるように歌う。「さんざん無理してバカになったのに」。
いや、それってまんま今現在のキミたちじゃないか。「のに」ってなんだよ、「のに」って。
もう諦めてるのか、キミたちは。ダメだよ。信じればいつか夢は叶うんだよ!
5/18
初回出荷限定盤/エイベックス
あーやべー。これ欲しい。コンプリートしたい。
昔はゲーセンでゴレンジャーのフィギュアを5人揃えてたりしたんですが、
すっかりそんな熱も冷め、食玩ブームも横目で見ていただけだったのですが。
こっちの領域に踏み込んでくるとは。出動せねばなるまい。
10万枚限定とかの「初回出荷限定」シングルとか、最近ではアルバムもそういうの増えてるけど。
あれって今までは「限定」にすることで購買意欲をアップさせるのが目的のメインだと思ってたけど、違うわ。
製作過程のロスも、無駄な在庫の管理も、余剰在庫の処分もないし、バックオーダーによるイレギュラーな流通も不要。
重要なのは一般管理費の削減だったんだね。今気付いたよ。遅いか。
リンク先がPDFで恐縮ですが、これ。
エイベックス必死ですね。でもこのプレスリリース、このプロジェクトで「具体的にどうなる」のか全然わかんない。
要約したら「各事業部が協力するから事業規模がでかくなるよ!」って言ってるだけ。
しかもこのプロジェクト全体が「レコードビジネスをベースに」というところにかかっているという恐ろしさ。
確かに「レコード専業」じゃないかもしれないけど、グッズとかイベントとかマネージメントとか、
ここらってレコード売り上げが低下すれば、きれいに比例して事業規模シュリンク必至ですがね。
ユニクロみたいに八百屋始めるのもどうかとは思うが、相変わらず綱渡りですなあ。
と、エイベックスの新譜情報を見てたらこんなものが! 発売元はエイベックスだったのか。
つまりこれは、将来像としてキングやVAPみたいな生き残り方も模索していると考えてよろしいか。
5/14
ジャニーズ
「URBAN」という看板が一瞬「URABON」に見えた会社帰り。僕はもう本当にダメかもしれません。
ジャニーズの公式サイトが14日、ついにスタート。携帯だけですが。
とにかくこれまでジャニーズはネットに対して鬼姑のように冷たく当たっていまして、
てめえのオープンサイトを持たないのはもちろん、タレントを雑誌の表紙にはしても
その表紙をネット上で晒すことは、出版社の公式サイトといえども厳禁。
許されたとしても、これほんまにジャニタレか?とわからんくらいになるまで縮小させられたりしてまして。
もしくは、表紙の顔の部分にしっかりモザイク。数か月前も堂本光一が未成年犯罪者のようになっていました。
集英社とかはさすがそこらへんよくわかっておりまして、「明星」なんかジャニタレが表紙の月はこの通り。
スポーツニッポンのサイトによりますと、今回のネット展開について関係者が
ファンの中には低年齢層もいるため、パソコンを持っていない方を考えてインターネット展開
などは行っていなかった。携帯電話は幅広い層に浸透したようなので、スタートに踏み切った
とか抜かしたということですが、これ大嘘です。
3年ほど前の段階でチケットサービスの公式サイトはしっかり立ち上げております。すげえ地味なのを。
コンサートのチケットの受付という一番めんどっちい部分は、とっくの昔にネットの力で省力化完了。
ジャニタレのコンサートの場合、SMAPとか一般訴求の強いあたり以外は基本的にぴあとかのチケットサービスに
回す前にファミリークラブで会員向けに全部捌いてしまうため、そこらへんのコストカットは重要でしたから。
んで、今回の携帯サイトはもちろん月額300円の有料サイト。先述のチケット用サイトも同様ですが、
要するに「銭にならんところにはこれっぽっちも力入れんし協力もせん」という清々しい割り切りですね。
しかし立ち上げるとなったら、きっちり力入れるところには入れてきます。
スタート当初から50曲前後用意する公式着メロというキラーコンテンツでファンをおびき寄せ、
月替わり式着ヴォイスという、継続型ビジネスの定石でもってその後の解約を許しません。
いや、ほんまにジャニーズは集金マシーンとして恐ろしいほどの性能です。
やっぱビジネスやるならこれくらいやらなきゃダメだよ。本当にそう思う。
5/11
夏フェス/スーパーカー
駅で煙草吸えなくなったのはキツイがまあ受け入れよう。
でもさ、ホームの灰皿は撤去して煙草の自販機はそのままっていうのはセコくないですかねえ。
今年の夏は迷うな。メンツとしては圧倒的にSummerSonicの勝ち。
場違いなところに立っているイアン・アシュトベリーを眺めたりしたい。
まあ、The Doorsは、現在凄い勢いで裁判沙汰になってますので、ちゃんと来れるかどうか甚だ微妙。
MewとかHot Hot HeatとかThe Raptureとか、出演アーティストの下の方もすげえ気になる。
Polyphonic Spreeなんかきっと爆笑できるよ。日本では今が旬の白装束の集団だよ。
今挙げた中の一個くらいは、来年の今頃には観ることが物理的に不可能になってそうな気もするし。
でも、Fujiは単純に場所として気持ちいいんだよね。Electric Six観たいし。こっちも爆笑必至。
両方とも行くか? 体持つかな。いや、むしろ金が。
・・・ここまで金曜のうちに書いてたら、SummerSonicにDEVOの出演決定!!
あー。どうしようかなあ。
スーパーカーの「Recreaion Remix」の装丁が凄過ぎる。装丁なんて言葉使えるレベルじゃないけど。
定価500円なのであんまし金をかけられない、というのも当然あるんだろうけど、ありゃ身も蓋もねえ。
不本意にレーベルゲートCDにされてしまったことへの抵抗と考えてよいのだろうか。天然なのだろうか。
ちなみにBLURの「Think Tank」、UK初回盤はスタジオライブ映像入りのエンハンスドなのでCCCDじゃないよ。
赤い布ジャケが目印だ。急げ。ただし、内容はちょっと考えちゃうな。結論出ねえよ、まだ。
ソニンのアルバムのCM。笑顔でそんなこと言われるとやるせないよ、おじさんは。
5/7
Wire
Wire / Send
ポールが来たりストーンズが来たりクリムゾンが来たりYESが延期になったり。
「オールドロック」ファンの皆さんはここんとこ大変忙しいのではないかと。
自分はニューウェイブ以前の音は「勉強として」以外にはさほど聴きませんので、いまいち盛り上がらないのですが。
ていうか、80年代前半にリアルタイムで聴いていた音が、所謂「オールドロック」を通過してきた
ライターさん達にけちょんけちょんにされていて、それに対してアゲンストの気持ちを持ったことが、
今自分がこういう音楽の聴きかたをしている原点のひとつだったりするわけで。
わかってる。そりゃ60〜70年代の方がポップミュージックは豊潤だ。優れているものの量や質がまるで違う。
でもパンク以降の、先達の轍をわざと避けて何とかオリジナリティを記そうとして討ち死にした連中の必死の音とかさ、
なんとかひと工夫しようとして大失敗して、それでもどこかにどうしようもない愛嬌のある音とかさ、
そういうものにも、評価はされなくても意味や価値はあると思うんだよ。
このサイトも、そんな評価されないバンド無縁仏の五百羅漢みたいな場所のつもりでやってるし。
とはいえ、自分もおっさんになってだいぶ丸くなりました。
昔あれだけ嫌いだったストーンズもツェッペリンも、今では素直に聴くことができます。
でも、やっぱそういう音楽への入り方をして、当時とあまり変わらん聴きかたをしてると、
なんとなくですが、寂しくなる瞬間があったりして。
あれだけ歳食って、それでも第一線を保ち続ける人達と、それを誇りに思うファン達。
バタバタ迷走したり自滅したりしてるバンドばっか見てきてるとどうしても沸いてくる、
そういう関係へのうらやましさというか、やっかみというか。そういう気持ちがちょっと。
でも、もう大丈夫。Wireがまた戻ってきたから。こんな凄まじいアルバムを携えて。
メンバー全員50過ぎ。ブルース・ギルバートなんかもうすぐ還暦。
それでなんでこんな狂った衝動から発せられるようなギリギリの音を出せるのか。
この人たちは、30年近く前から始めてまだやってるんだよ。轍のないところにてめえの跡を残す作業を。
もう初期の3作で、これ以上ないくらい「オリジナリティ」としての足跡は残しているのに、
それでもこのおっさんたちはやめない。別の新しい跡をまだ残そうとしてやがる。
ここまで音楽が多様化した今、以前のような影響力を持つことは絶対にないことくらいわかってるだろうに。
でもやる。まだやる。MUTEレーベルの誘いを断って、自主レーベルから発表したりしてる。
もうそりゃ、こっちだってそれなりのマナーで向き合わなきゃ失礼ってもんでしょうに。
「オールドロック」のファンの人たちが「Start Me Up」のイントロを何回聴いてもかっこいいというのなら、
僕らはこれからもずっと、Wireの最新作が出るたびにその1曲目のイントロを聴いて鳥肌を立ててやりゃいい。
彼らにたとえばずっと変わらないストーンズがいるように、僕らには変わり続けるWireがいる。万歳。
あー。でも、そういう意味ではクリムゾンのファンは最高に幸せかもしれない。
思い付いたようにいろんな音源をばかすか出されて困ること以外。
5/4
渡辺満里奈/globe/エイベックス
渡辺満里奈がテレビでお気に入りのDVDを選んでいた。
「タクシードライバー」「ウディ・アレンのマンハッタン殺人ミステリー」「マルコヴィッチの穴」。
あまりにもな、絵に描いたような満里奈っぷりに、見てるこっちが赤面したよ。
globeの東京ドーム公演が中止。
これは要するに、今更ながらチケットがとても売れそうにないことに気がついたので、
時勢に合った体のいい言い訳でもってなかったことにした、ということでよろしいですか。
絶対解散ライブかなんかだからドームかと思ってたのだが、単なる天然だったのかよ。
エイベックスの株価が1000円割り込んでますね。一時900円ちょうどまでいって、多少は持ち直しましたが。
今年に入ってからだけでも500円以上の値下がりというのはちょっと凄いな。
現人神浜崎の「A Ballads」がその威光にも関わらず、売り上げが100万枚にもまるで届かなかったことが、
相当な手詰まり感として市場に受け止められたんでしょうか。それ以前の問題という気もしますが。
ここ最近は、年端も行かない來未・ミソノの倖田姉妹に社運がかかっているという、
東南アジアのかわいそうな母子家庭みたいな状況になってますが、
姉のヒットはアーティストパワーではなくファイナル・ファンタジーX-2の力なので、先は相変わらず不透明、
妹の方、怒涛の初回盤攻撃を敢行したday after tomorrowもチャートとしては2位と健闘したものの、
売り上げは20万枚程度なので、恐らく元も取れないでしょう。お母ちゃんひもじくてたまりません。
夏に向かってBoA様&hitomi様が出動されるはずですので、そこで何とかしたいところでしょうが、
その前に決算がどうなっちゃうのか。次の総会ではどんな言い訳が飛び出すのか。ドキドキですね。