トップの過去ログ 2003年1月〜4月
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4/30
24 Hours Party People

「24 Hours Party People」、ようやく観てまいりました。
まずは「スタジオ・ヴォイス」等、マスへの露出に煽られてうっかり来てしまったカップルの皆様、ご愁傷様でした。
途中で出ていった2組ほど。喧嘩しないようにね。でもまあ、しかたないでしょう。
もうこれ言ってみれば、ただひたすら2時間おっさんのぼやきに付き合わされるようなもんだから。
そのおっさんの出自やらやったことやらをそれなりに把握してれば、うなずきながら面白く話を聞くこともできますが、
どこの馬の骨かわからんまんまの人は、金払って愚痴られっぱなしじゃキツイでしょうに。
ドラマらしいドラマもなく、時間軸もぶつ切り、挙句の果てに基礎知識がないと
オチになってるのかすら判別不能なネタがラストシーンだったり。

「趣味はミニシアター系の映画鑑賞」とか言ってるようなお姉ちゃん達にはまさしく拷問です。
マジで、そんな女子大生を監禁してきて3回くらい連続で見せたら泣きながらいろいろ白状するぞ。

いや、自分はすごく楽しく観ていたんですが。ハシエンダ閉鎖前後のあたり、話は聞いているものの、
ああやって観ると、どうしようもない手詰まり感がわかりたくもないリアリティを伴って伝わってきましたし。
あとはイアン・カーティスの踊りやベズの踊りのコピーっぷりに失笑したりとか、
ドゥルッティ・コラムとサーテン・レイシオのFACTORY内の立場がよくわかって泣けたりとか。
つまり、映画としての普通の楽しみ方は全くしてなかったわけですが。そんなもんハナから期待してないので問題なし。

パンク以降の英国音楽のムーヴメントの流れを一応でも知っていて、トニー・ウィルソンとイアン・カーティスと
ショーン・ライダーとマーティン・ハネットという名前を聞いて何をした人かだいたいわかる人はぜひ劇場へ。
きっちり1800円分の元は取れます。それ以外の方には一切お勧めしません。

ていうかさ、ついにここらへんもこういう回顧録が作られる時代に突入しちゃったのね。
あと、やっぱこんな映画でも80年代中盤はすっぽり抜け落ちてて悔しいから、
誰かクリエイションかラフ・トレードの映画作れ。
クリエイションの場合、Elevationレーベルの立ち上げと撤収あたりのネタが、ハシエンダ並みに盛り上がるからさ。


4/27
Junior Senior/Mew

Blurの新譜、CCCDだったから買えなかった。確かにFOODもEMI傘下だからな。
つうか、Perlophone所属だしRadioheadもそうなるのか。ああ、もう。早くアメリカ盤出せよ。
 

偶然デンマーク出身バンド特集。

Junior Senior / D-D-Don't Stop The Beat
全11曲約32分間、突貫して馬鹿。全編クルクルパーなサンプリング、「とりあえず煽っとけ」みたいなベースライン。
とはいっても、この馬鹿は天然ではなく確信犯的に馬鹿をやってることも非常によくわかる音で。

Beastie Boysが出てきたとき、みんなあいつら馬鹿だと思ったはず。
で、その馬鹿が確信犯だとわかったのは、早い人でも結局その3年後の"Paul's Boutique"。
自分なんかは"Check Your Head"が出るまで約6年、まったく気がつかなかったんですが。

Junior Seniorは Daft PunkやAvalanchesが"Check Your Head"や"Ill Comunication"の位置だとしたら、
まさに"Licensed To Ill"的な位置に当たる音を出してるわけです。

今回は、先に比較対象がいるので確信犯だと誰でもわかる。いやあ、よかったよかった。
んで、こいつら自分で"Check Your Head"みたいな位置に行こうとしたらどうなるんだろう。今後が楽しみ。
 

Mew / Frengers
またこれ微妙なファーストアルバム。いや、楽曲の質は高いです。めちゃくちゃ高いです。
でも、多くの曲が異様な転調の嵐でつぎはぎだらけのため、さっき聴いた印象的なフレーズがもう金輪際出てこなかったり、
バンドのオリジナリティの核はどう聴いてもリズム隊なのに、ミックスが妙にヴォーカル&ギター寄りだったり。
なんか聴き手にとってのコアになる部分がかなり絞りにくいんですよ。
SONYだし、とりあえず売るためにはルックスで押すという手もあるのに、
CDのブックレットにはメンバーの顔写真ひとつ出てきやしないし。

んでちょっと気になったので、公式サイトでメンバーの顔を確認してみる。・・・ちょっと待て。
ヴォーカル、男かよ!


4/23
175R/Gackt/Mother

175RのアルバムにガガガSPのコザック前田が参加。・・・え?
それってどういうこと。いや、俺は納得できないよ。何があったんだ?
 

Gacktのアレは「芸」じゃないっすか。ちゃんと理解した上でデフォルメしてる。
でも、hydeのアレは「素」ですよね。本気でかっこいいと思ってやってるよね。
だから、映画『MOONCHILD』で共演というのが理解できんのよ。次元が違うもん、あの2人。
今回の企画はGackt主導ですから、もしかしたらGacktがhydeを晒し者にするつもりで声かけたのかとも。
かいかぶりすぎかなあ。
 

「MOTHER 3」開発再開! しかもゲームボーイアドバンスだからハード買い足さなくて済むよ!
とりあえず「MOTHER 1+2」を買って復習しよう。そうしよう。
なんか「GΛN」の話といい、糸井大好き人間みたく思われるかもしれないんですが、
でも「ほぼ日刊イトイ新聞」はあんまり好きじゃないです。サイトそのものはまあいいんだけど、
あそこを持ち上げてる人たちのノリにいまいちついていけんのよ。なんかちょっと。
知ってる人でひとり、どう考えてもヤバイ人がいるし。信者っていうか、原理主義者っていうか。


4/20
MEGUMI/The Postal Service

日野皓正の出てる焼酎のCMって、「スキャット」の存在をよくわかってない人にとっては
単なる白痴のおっさんにしか見えないと思うんですが、どうでしょうか。

MEGUMIがCDデビュー!
最近テレビにもよく出てるようではありますが、それは人気者になったのとは違うんだってば。
単にプロデューサーとかスタッフの趣味の問題であり、だからどうでもいいところにしかキャスティングされてないっしょ。
つうか、彼女はおのれの商品価値がどこにあるか、きちんと理解していると思ってたのだが。
…いや、夢としてCDを出してみたいというのがあり、そういうプロデューサーとかの趣味を見ぬいた上で、
うまく事務所と結託して持っていったのかもしれない。それなら理解できる。そして彼女ならやりかねんような気がする。
 

The Postal Service / Give Up
聴いて倒れそうになった。最高だ。リピートしまくり。1日中聴いてる。
Death Cab For Cutieのメンバーによるサイド・プロジェクトですが、本業よりいい。かなりいい。
音の基本はMum以降の牧歌エレクトロニカ系なんですが、それに相当よくできた歌メロが乗ったり、
ときどき80年代のROLAND系のプリセット音みたいな音が、ごく自然に絡まってきたり。もう全編ツボ。
80年代好きの皆さんには、全盛期のトニー・マンスフィールドが2003年に作った新作、
みたいな例えでわかっていただけますでしょうか。マジでそんぐらい素晴らしい。
つうかこんな音がSUB POPレーベルから出る時代。十年一昔とはまさにこのことですなあ。


4/16
Folder5/菊川怜とかオスカーとか

Folderの2ndアルバム探しても探しても見つからないと思ったらこんな企画が!
違うんだ。俺はDVDもFolder 5もいらないんだ。
ただ、三浦大地の歌う「ボヘミアン・ラプソディ」が聴きたいだけなんだよ!
実はHMVに在庫はあるのだが、それでも1曲に定価払う根性はなかったりして。
 

でさ、菊川怜のCDデビューはどうなったの? 僕ちん楽しみにしてるんだよ!
どういう楽曲で、どういう演出で、どういうプロモーションで出てくるのか。
そしてどのようにコケるのか。もう想像しただけでワクワクしちゃうよネ!

上戸彩のセールスがいまいち伸び切らないのにおののいて、やめちゃったなんてことはないよね? オスカーさん。
営業の方は総じて人当たりがよいという話ですが、都合の悪いことをなかったことにする癖はやめたほうがよいですよ。

上戸彩の場合、「あずみ」も相当ヤバそうだけどね。
つうか、「あずみ」を映画化する暇があったら「愛がゆく」を再評価してくれ。マジで。少年ビッグコミック。
いや、再評価っていっても、いきなり映画化とかされたら困っちゃうんだけど。

あー、あとSAYAKAの「ドラゴンヘッド」も楽しみですね、あっちの意味で。
ここでこけたら先人たちと同様、アメリカに留学するしか道はないでしょうから。
でも現在の「ドラゴンヘッド」のサイト、完全にノブオ一辺倒。
もう映画会社的にSAYAKAは何の売りにもなってないことが確定です。


4/13
有頂天

なんとなく有頂天の「GΛN」を久々に聴いたら、「君はGΛNなのだ」の歌詞の世界観が
ドラマ『僕の生きる道』が3か月かかってやってたことを、3分で語り尽くしていることに気づく。15年前に。
片やゴールデンタイムで大絶賛、片やメジャーがビビって出せずにインディーズから発売。
確かに表面的なコトバとしてストレートすぎっちゃそうなんだけど、本質は同じだと思うのですよ。

発売したインディーズはCaptainレーベルなんだけど、
ここってまだ「宝島」が音楽・サブカル誌だった頃の宝島社が立ち上げたレーベルで、
確か当時は「メジャーと迎合したヘタレインディーズ」として相当叩かれていたはず。
そういうところでもこういう「メジャーが尻込みして出せなかった」レコード出してたんだよな。
別に「インディーズは反骨たれ」とか言うつもりはさらさらないんだけど、
でも今の名ばかりのインディーズは何とかしてほしい気持ち。
関係ないけどモンパチいっぱい売れてよかったね、ワーナーさん。
連結決算ならこれでなんとかなるもんね。

あと、その「GΛN」の6曲目は当時流行のビートパンクバンドに対する皮肉が
こもった歌なわけですが、これもまんま今のパンク流行りの状況に当てはまっちゃうわけで。
ガガガSPの「オラぁいちぬけた」みたいに、当事者にさせられてしまった目から見た、
おっかないくらいのリアリティでもって歌われるアンチテーゼとは確かに比べ物にならんのだけど。

有頂天なんて、普遍性のかけらもなくて、思い切り時代の波に飲まれて消えたバンドのはず。
それが今こうなっちゃってるってのは、なんだ。
また回ってきたのか、実はずーっと何にも変わっていないのか。


4/9
ピンクレディー

この間の山口百恵がおもしろかったので、他の70年代アイドルも調べることにする。
桜田淳子は'73年から'81年の8年間にシングル35枚、アルバム22枚。これもすげえ。
森昌子は'72年からペースの落ちる'80年までの8年でシングル35枚、アルバム21枚。
まあここらはほぼ同じ時期に同じペースだったということですね。やっぱ狂ってるな。

で、あからさまに他と違ってたのはピンクレディー。
'76年8月のデビューから'81年3月の解散までの4年半に、シングルは22枚と凄まじい状況だったのですが、
オリジナルアルバムは実のところ2枚きり。ライブ盤は6枚、ベスト盤は5枚、あとはカバーアルバムとか、
テレビ主題歌+CMソング集(「金鳥電子蚊とりマット」とか「日清焼きそばUFO」とか20以上(!))など、
いろいろLP盤も出てたことは出てたんですが。
これ、要するに、アルバム1枚作る時間があったらテレビ出しといたほうがマシじゃ、という、
制作者サイドのおもしろいくらい割り切った態度の成せるワザでしょう。

実際問題として、ピンクレディーはまさにテレビと共にあったグループでして、
アメリカでのレコード発売とプロモーションのために日本を空けていた数か月の間に
すごい勢いで人気が下降したという事実が、その制作者の判断の正しさを物語っています。

当時の彼女ほどではないにしても、メディアへの露出を生命線にした「アーティスト」も
いくらかいるわけで、その露出が途切れた時、どうなるもんなんでしょうか。
昔ほど地上波テレビに求心力があるわけでもない今の世の中で。
だからこそ、必死こいてCD出して話題作りしてるんでしょうけど、その必死さが見えてきちゃう分辛いです。
ピンクレディーは、当時の大人にはどう写ってたんだろう。やっぱ必死に見えてたのかな。


4/6
Bon Bon Blanco

Bon Bon Blanco / Beat Goes On
コロムビアレコード所属の女子アイドルグループ5人組。
SPEED解散以降、雨後の筍のように生えてきていまだに収拾のついていない感のあるガールズグループ系ですが、
ZONEがギターをぶら下げ「バンドル」というコンセプトで他と差別化を図って成功してからは、
他の差別化ポイントを狙うべく画策したと思わしきグループもいくつか出てきまして。

その中でも彼女たちは、ヴォーカル+パーカッション4人でラテンぽい音楽をやる、という
もう苦し紛れの思いつきとしか思えない、イロモノ的な差別化ポイントでデビューしたわけです。
正味の話、最初に彼女たちを知ったときは、失笑した後でため息をついたくらいだったのですが。

が、このアルバム、相当よいのですよ。
ガールズグループがアルバムを作る場合、「バラエティに富んだアルバムができました」とか言いながら、
実際には単にとっ散らかっただけのヘボいアルバムになることがほとんどなのですが、このアルバム、
ただの「苦し紛れのコンセプト」だったはずの「ラテン」という切り口が、全体に圧倒的な統一感を与え、
その結果アルバム1枚としてきっちり聴かせるという、奇跡のような効能を与えております。

これまで4枚出ていたシングルがすげえよくできているにもかかわらず、頭3曲をアルバム用の
録り下ろしで固めてくるあたり、スタッフもけっこう自信があるんでしょうね。
このアルバムのタイトルも立派。ベタではあるけど「アルバムトータルの音楽性を表している」タイトルって
これまでのアイドルにはほとんどなかったはず。いや、『森昌子・民謡を歌う』とかいうのは抜きで。

こいつら自分達が将来的にでも、サンタナとかシャキーラとタメ張るようになれるタマじゃないことは自覚してるはず。
ていうかサンタナのこと知らないかもしれない。でも、だからこそこういうアルバムになるんだろうな。
フェイクであることを前提にしたところからじゃないと出てこない音って絶対あるから。
存在としては依然イロモノだけど、音はアイドルの立ち位置から鳴らされるものとして猛烈に正しいと思った次第。

初めて聴く人にはとりあえず2枚目のシングル「だって女の子なんだもん」を薦めておきます。
オフコースなイントロ+「淋しい熱帯魚」なAメロ+ひたすらアッパーなサビ+「君の瞳に恋してる」なコーラス。
これが4つ打ち+ラテン+雑なサンタナ風ギターをバックにして乱射されるという、
現代の「アイドル歌謡」としてまさしく正解な、というか相当先鋭的な凄い世界が堪能できます。


4/2
globe/CCCD

3/31の新聞を一面使ってglobeがライブ告知。7/9東京ドーム。・・・は?
いくらYOSHIKIが加入したからって、今のセールスでそれは無理だろうと。
今の状況で行くと、シングル買った客全員招待してもまだ空席あるもの。
こりゃただのライブじゃねえ。何かあるぞ。
ということで、ラルクの代々木7DAYSと同じ匂いがします。しますぜ。
 

またアナログを発売する人が増えてきたような。これってCCCD対応なのか。
CCCDは買わないけどその音源がほしい人向けとか。
つじあやのなんてそれ以外にアナログ出す理由なんて見当たらないし。で、俺買ってるし。
なんとなくレコード会社の現場スタッフやアーティストのギリギリの良心のような気もする。
あと、EU圏でCCCDがサクッと広まってる背景には、もちろんEMIグループの強引さはあるだろうけど、
アナログ市場が日本よりでかいということもあるのかも。気になるヤツにはそっちの選択肢があるからね。
こだわるんだったらレコード買っとけよ、みたいな。

ただ、それを輸入盤で手にする我々といえば、CCCDはセールで1690円くらいで買えるところを
アナログは、ものによっては3000円近くするわけですから、そう易々と手にするわけにもいかんという辛さ。
Pet Shop Boysの"Disco3"なんてCCCD1690円でも、アナログはクラブユース用に
重い盤&45回転の2枚組だから4000円越えてたりするわけで。どうせえっちゅうねん。

でも、もしかしたらCCCDを逆手に取って利用するミュージシャンとか出てくるかも。
アナログ大好き、FUCKIN' CDな人たちっているじゃん。クラブ系の人とかアルビニとか。
たとえばShellacが今後全部CDリリースをCCCDにして、ワザとアナログ購入のほうへ誘導しちゃうとか。
マジであるかもよ。


3/29
小ネタ

PlaceboはEU盤・日本盤双方、Matthew Sweetは日本超先行の盤がCCCD。
買う気まんまんで出かけたのですが、結局買えずに帰ってきたよ。

しかしMassive Attackは、うっかり米盤のつもりでEU盤買っちまった。
裏にすげえ細かい字でしか「Copy Control」と書いてないから気付かなかった。畜生。
よくよく考えれば日本は親切だね。でっかく統一マーク付けて「買うな!」って言ってくれてるんだもの。
 

以下、思い付いたはいいものの、それ以上話のふくらまなかった小ネタ。


つんく♂の「♂」は、たぶん複数形のsと似たような意味。
「お前シャ乱Qの曲の半分も書いてないくせに、なんで今そんなにボコボコ曲が書けるんだ!」
と突っ込まれたときに「だって、一人じゃないし」と言って逃げる。
浜崎あゆみの自作曲の名義「CREA」も、たぶんほぼ同じ用途と推測。


たぶん今なら、紅白に出たほうがかっこいい。


アカペラブームはどこに行きましたか? Rag Fairは大丈夫ですか?
つうか、アカペラが流行った時に、まったくどのメディアもソウルやゴスペルへの
導線を引かなかった時点で、完全に「一過性の流行り」としてしか捉えてなかったってことだな。


非テクノ系の音楽誌がテクノを誉めるときに使う「これこそがロックだ」とか
「ロックよりも『ロック』的だ」っていう物言いって、ものすごく馬鹿っぽいよね。


3/26
B'z/椎名林檎

3/25付のオリコンデイリーチャートが、予想以上の凄いことになってます。笑うしかない。
まあ、3日後には1位以外何もなかったかのように元に戻るのでしょうが。
こういうアコギな商売に付き合わされるファンも大変だ。
でも、俺もスピッツがアルバムを曲順だけ変更してアナログ化した時、
数枚買ってるので同じ穴のムジナ。お互い大変ねえ。
 

さっきまでニュースステーションで椎名林檎見てたんだけど、演奏はともかく
話はつまんなかったねえ。結局この人はボキャブラリーが豊富なのでなく、
一方的な発信と自分語りにのみ長けた人、ということでいいのだろうか。
見た目も喋りも実に普通の姉ちゃんを、TV露出を控えさせて使える部分を
イメージ戦略で肥大させてぶっ放した、という物言いはあんまりか。

だいたいこの出演自体が、アルバムのセールスが異常に悪いことで、
NEWS23だけではいかんと踏んだスタッフがねじ込んだものではないかと。
発売1か月、実売40万枚行っておりませんし。
 

一方SMAPのシングルは2週でミリオン。やっぱ売れるもんは売れるんですな。
ちなみに今年発売のシングルでその次に売れてる80万枚の宇多田ともども非CCCD。

CCCDにしたら違法コピーが激減して実売が増えるんじゃなかったの?
なんか最近の売り手の方の発信見てると「売上増のためにやってるわけじゃない、
著作権保護のためだ」という論調が目立ち始めてますが、だったらなんでそんな
ヘタレな仕組みのエラーディスクを慌ててスタンダードにしようとしてるんですか?

なんか自民党のダム建設の理由みたくなってるような気がするぞ。


3/21
戦争とTAKUROと宇多田

3/21、ちょっとここだけ早めに更新しちゃいます。戦争始まっちゃいましたねえ。
会社でも海外渡航禁止令が出て、4月半ばから新婚旅行予定の後輩の女の子が困惑中。

まあ、ブッシュ一家の金儲けに付き合わされる国民もたまったもんじゃないでしょうが、
さらに二次的にそれに付き合わされる我々もたまったもんじゃないっすよね。

一応学生時代に国際関係論を齧った身で論ずれば、
たとえば日本は、ナショナリティ(国民性)とエスニシティ(民族性)を限りなくイコールに
近づける政策を取ることで国家としての枠を維持してるわけです。だから難民も受け入れないし、
韓国朝鮮人を筆頭に、在日外国人にも国籍を付与しようとはしないわけで。
「国民」の枠内に「違う血」を混ぜようとしないわけですね。

片やアメリカは、国の成り立ちからして多様なエスニシティを許容せざるを得ませんから、
ナショナリティをガチガチに固め、エスニシティをその中に包括しちまう必要があるわけです。
それにはさまざまな政策がありますが、いちばん手っ取り早いのが戦争でして。
国益と私益がちょうど重なったところにあるおいしい手段。そりゃ手を出さない方がおかしいってもんで。

でもベトナムで、それにずっこけたときの反動を嫌と言うほど知りましたから、
それ以降は、国際世論を多少なりとも引っ張ってこないとよう手を出さんという情けなさ。
 

と、「理」の部分では理屈のひとつでも付けられるんですが、やっぱ性根はやめておくれよって気持ち。
もう単純な話ですよ。トイレットペーパーなくなるのは嫌だし、ガソリンや灯油が値上がりするのも嫌。
どっかで無意味に人が死ぬってのも嫌だし、兵器商人が大儲けするのもなんか腹立たしい。
あと、一生懸命毎日働いてる後輩のたまのバカンスを邪魔するなよっていう気持ちと。そんだけ。
てめえ自身にはきっと対した害はないんだろうけれど。もしかしたら多少の何かはあるのかもしれないけど。
無理矢理音楽の話と結びつけると、以前にここに書いたCCCDへの気持ち悪さと同じ種類の感情です。
で、俺、逆に無理矢理「理」を唱えて反戦を訴えている人たちの気持ちがわからないよ。
早く終わらねえかなあ。
 

しかし、宇多田やTAKUROが「非戦」声明出すのはリアリティあるよね。
なんてったって納税額が我々とはケタがいくつも違うわけですから。
で、高額納税者の中で彼や彼女っていうのもなんとなく理解できるような。
宇多田やスタッフの音楽への関わり方っていうのはすごく納得がいくし、今回の声明もその流れでいけば自然。
GLAYも、バーニング系列のすごい縛りの中で微妙にあがいている姿勢っていうのはなんとなく伝わってくるし。
善人ヅラしたポーズだけのチャリティコンサートは死ぬほど嫌いだけど、こういうのは悪くないな。


3/19
Electric Six/Mull Historical Society

Electric Six/Danger! High Voltage (Single)
いやあ笑った。心の底から笑った。こんな真性馬鹿、そうそういないよ。
「Danger! Danger!」って言われてもなあ。いちばん危ないのはどう考えてもお前ら自身じゃん。
バックは多少頑張ったエレポップという感じの、実に覇気のない音なんですけど、
トム・ジョーンズばりの太い声でわめき散らすハイテンション気違いジャイアンヴォイスと、
キンキン声でわめき散らすハイテンション気違いスネオヴォイスによるツインヴォーカルが
その上に鬱陶しく乗るもんだから、もう完全に収拾不能。

ついでに言っておくと、公式サイトではプロモが視聴できるようになってるんですが、
QuickTime形式にしか対応していないのは、嫌がらせか馬鹿かどっちかだと思います。

さらについでに言っておくと、ギタリストの芸名は「ザ・ロックンロール・インディアン」。
ベーシストの芸名は「ディスコ」。やっぱ馬鹿は世の中怖いもんなしだよね。
全てにおいて清々しいほどの NO FUTUREっぷりを発揮しまくっております
たぶん夏までにはアルバムも登場予定。もう椅子から転げ落ちるくらい楽しみです。
 

Mull Historical Society/Us
スコットランド近辺の離れ小島Mull島からやってきた、1人宅録ユニットの2枚目。
ファーストアルバムは一撃必殺のキャッチーなメロを持つ曲がボコボコと収録された傑作でしたが、
2枚目はそんな異常なポップネスをはらんだ曲がない代わりに全体のアベレージが上がり、
駄曲と呼べるような曲がマジでないという、これもある意味えらいことになってます。
個人的なベストトラックは、繊細なメロディメイカーっぷりと
宅録サンプリング馬鹿っぷりとが見事に両立しているM-7でしょうか。

ただし、キュートでポップで、それでいて嫌味がない、思わずジャケ買いしたくなったファーストに比べ、
店頭で見つけても一瞬購入をためらってしまうほど、購買意欲を甚だ削ぐ今回のジャケは。
いや、本人がただ写ってるだけなんですけど。それほどブサイクってわけでもないんですけど。
あった。これね。どこ見て写ってんだよ。


3/15
Madonna/Mock Turtles

見るに見かねたらしく、義父がリアップをくれた。屈辱的な嬉しさという、生まれて初めての感情。
 

マドンナの新曲はあからさまに反戦ソングっぽい感じ。
でもマドンナは、自分自身がスキャンダルやら争いやらせめぎ合いを全部自分の利益・糧にしながら
ショウビズ界を生き残ってきた、まさにアメリカそのもののような人間だということに気づいてるのかな。
 

UKチャートの19位にMock Turtlesの"Can You Dig It"が入ってて、何があったかと思っていたら、
ヴォーダフォンのCMソングとして使用されてるということで。しかもFatboy Slimリミックス。
ヴォーダフォンは前にもThe Dandy Warholsを使ってて、そのCMが日本でもバンバン流れるという
実に珍妙な事態になってたんですが、もしかしたらこれも日本で流れるのか。
日本のお茶の間に垂れ流されるMock Turtles。異常だな。愉快だな。
でもあのCMのおかげでThe Dandy Warholsが日本で売れたという話も聞かないので、
どうせ日本では今回も当時と同じく放置プレイ決定。

でも、ノーマン・クックって、こういう下世話なリミックス仕事多いよね。
音楽的な方向性とかはまったく違うけど、向こうの「芸能界」での立ち位置としては
日本で言えば実はつんく♂とかとだいたい同じなのではないかと。


3/12
小西とか深田とか小泉とか

松浦亜弥の新曲は小西康陽が編曲。
なんかいまいち面白くないというか、最近の小西のこういう仕事は総じて
「これまでに繰り出した技」の順列組み合わせにしかなってないからねえ。
深田恭子の『ルート246』は逆に「ただ面白いだけ」だったし。
もう彼をミュージシャンとしてどう見ていいのかわかんないよ。
レディメイドもレーベルごとエイベックスに移籍しちゃったし。

つうか、深田は完全にあの曲以来失速したね。全てにおいて。そりゃあまあそうだろ、という気もするけど。

クリエイター側に全てを預ける「まな板の上の鯉」としての才能っていうのも、間違いなくあると思ってて、
そういう意味で深田の1stアルバム『MOON』は「いけるかな?」と思わせてくれたのですが、
その後パッとしないまま、結局小西をあてがわれた時点で全くついていけてないことが発覚。
アルバム曲「黒い雨」なんて凄かったんだけどな。このタイトルにしてマイブラ級のサイケノイズ歌謡。
椎名林檎のプロデュースでおなじみ亀田誠治の暴走に、ついていく気がハナっからない彼女の
適当なヴォーカルが乗ったとき、もしかしたら奇跡が起こるかも、とか思ったんだけど。

やっぱ80年代末から90年代頭までの小泉今日子とか同時期の森高くらい行かないとダメなのかなあ。
他にも内田有紀の『愛のバカ』という、怪物級の「まな板鯉」っぷりを発揮してるアルバムもあるんだけど。
ぜんぜん売れなかったね。

んでさ、最近はもう方向転換のタイミングを愉快なほどに逸して、もう何をやっていいんだか本人もスタッフも
まったくわかっていない感のある、当の小泉今日子ですが、こんなアルバムを出すつもりです。
この期に及んでまだサブカル頼みかよ。もう父ちゃん情けなくて涙出てくるよ。


3/10
浜崎あゆみ/山口百恵

更新遅れてます、すいません。
土曜早朝から冠婚系で岡山県の山奥の方まで行ってまして、月曜朝に帰ってまいりました。
で、今日は有休だって言ってるのに、無理矢理夕方から会議入れられたよ。もう涙も出ねえ。
ということで、通常のメニュー更新は水曜に延期。このトップだけ今のうちに入れ替えておきます。
 

浜崎あゆみのバラードベスト。目玉トラックが『卒業写真』のカバーって、
もう発想がそこらへんの小銭稼ぎ用カバーアルバムとまったく同じ。大丈夫なのか。
鬼のような数のリミックス盤、そしてベストを既に出している彼女。もう弾が尽きかけです。
心配なので、これからでも出せる企画盤を予想してみたよ。
「やかまし系のベスト」「ライブ盤」「彼女がホストしてる番組主導のコラボ盤」。
さすがにこれ以上は手を思いつかない。あー。あと「アンプラグド」があるな。アンプラグド。

しかしだ。昔のアイドルに比べたらぜんぜん甘いよね、最近の歌手。
5月にボックスセットが発売される山口百恵なんかすごいぞ。
1973年のデビューから1980年の引退まで実労7年半で、シングル32枚オリジナルアルバム22枚だぜ。
3か月とか4か月に1枚のペースでアルバム発表。無茶苦茶だよ。
さらにライブ盤6枚、ベスト盤は現役の間に出たものだけで13枚。
ついでに主演映画が13本、主演ドラマ6本。
そりゃあ、芸能界はもう勘弁してくれっていう気持ちにもなるわな、これは。


3/5
t.A.T.u/2002年ベストシングルとか

結局t.A.T.uは全英では4週連続ナンバー1。でもやっぱ何がどう衝撃的なのかピンと来ない。
あたしゃ、無駄毛の処理もそこそこなTフロントコスプレ娘が3人並んで立ってたり、
水着の巨乳中学生が真昼間から熱湯風呂入るようなテレビ番組を見ながら、すくすくと育ちましたので。

ちょっと考え方を変えてみよう。
「今日のゲストは、アルバム『逆走! 時速200km!』 が絶好調なイ・レ・ズ・ミの2人です! どうぞ!」
ひとりは超ミニセーラー服、ひとりは半透けベビードールの女子高生ペア登場。出てくるなりベロチュー2分。
うん、なんか衝撃的に思えてきたぞ。ていうか狂ってるな。
 

で、前回の続き。
2002年のベストシングルはダントツで松浦亜弥「YEAH!めっちゃホリデイ」。
歌詞の真空にも近い何もなさは半年前に力説した通りなんですが、
あの文ってほとんど曲聴かないまま歌詞だけでヤられて書いてたんです。
そんでもって曲聴いてまた完全にヤられてしまいました。

たとえばパンクで盛り上がるのは「Oi!Oi!」とか「ヤーヤーヤーヤー」とか曲メロの合間に叫ぶアレで。
たとえばテクノで盛り上がるのは4つ打ちの間に挟まるブレイクビーツで。
で、これは言ってみれば「Oi!Oi!」とブレイクビーツのみを繋ぎ合わせて作ったような曲。
全編トリックとフックの嵐。それがすさまじい勢いで次から次に襲いかかるものすごい構成。
J-POPのクラブイベントでかかれば「Born Slippy」並みのキラーチューンとして機能すること必至。
アイドル歌謡の(本筋ではないかもしれないけど)ひとつの頂点ではないでしょうか。
つうかここ数年まともなテクノがかかるところに行ってないので、最近のキラーチューンを知りません。

リイシューでいちばんうれしかったのは何だろう。
レア度でいったら圧倒的にThe Newcoloursですし、The Wakeの仕事もなかなかでした。
でもやっぱThree O'Clockの"Arrive Without Travelling"と"Everafter"の 2 in 1にしときます。
いまどき2 in 1なんてのもなかなかお目にかかれませんし。
延々77分、極甘メロディ垂れ流し。ときどき無性に聴きたくなるんすよ。
で、Permanent Green Light,Jupiter Affect以降のマイケル・クエシオって、いったい何してるんでしょうか。


3/2
2002年ベストアルバム

ZAKZAKのこのページ。なにがあったのだろうか。ちょっと怖いぞ。
カメラマンのミスか。事務所が凄い勢いでポジの駄目出しをしたか。
 

世界最遅かもしれない2002年俺のベストアルバム。

Doves『The Last Broadcast』
最強。もう5年に1枚の傑作。言葉が出てきません。これは。

Supercar『Hivision』
ひとつひとつの音を聴くのが楽しくてそして全体を1曲として聴けて、アルバムトータルで聴ける。
とりあえず『ストロボライツ』のアルバム・ヴァージョン凄過ぎ。
2月の新曲も聴いたけど、実はたいして新機軸でもないのになんか新しいことを
やってるように聞こえるという、非常においしい場所にいますね、今のこの人たちは。

Cinerama『Trino』
"Seamonster"以降、Gedgeの出す音にはガッカリしっぱなしだったけど、俺が間違ってた、ごめんよ。
全てはここに辿り着くための道程だったんだね。ギター求道者が極めた2つ目の頂き。
これだけの音作られたら、The Wedding Presentの活動再開希望とか言う方が失礼。
というわけで、今週The Wedding Presentの墓石を設置。

Interpol『Turn On The Bright Lights』
矛盾を承知で敢えて言う。これは21世紀のニューヨークで誕生した80'sブリティッシュネオサイケの最高傑作。
音の方向性は違えど、エコバニの"Heaven Up Here"に匹敵するね。いやマジで。
The SoundとかThe Chameleonsに大事な青春持ってかれたトンチキは全員聴くように。

その他、つじあやの『Balanco』ザ・バックホーン『心臓オーケストラ』Tommy February6『Tommy February6』
Royksopp『Melody A.M.』Six By Seven『The Way I Feel Today』Idaho『Levitate』。アルバムはこんなとこで。

続きは水曜。今日はいまいち面白くないですね、やっぱ。すいません。


2/26
マイケル・ジャクソン/dream

マイケル、見ましたか。自分は後半だけ流しながらでしたが。
まあアメリカのショウビズ界、10代前半から40代・50代までずっと第一線で居続けること自体がもう奇跡でして、
だいたいは途中でマコーレー・カルキンみたく、酒か薬でメタメタになって人生丸ごとドロップアウトしちまうわけで。
スティービー・ワンダーと彼くらいでしょうか。スティービーの場合、彼の身体的環境がむしろ幸いしたかと思うんだけど。

そういうとんでもなく異常な環境に適応しながらこれまで生き抜いてきた人に対して、
「44歳の大人としての常識」「一般的な親としての自覚」を求めるほうが狂ってると思ったのですが、さて。

ただ、日本版の場合、マイケルの声を当てていたのが三ツ矢雄二という時点で、
本編とは関係なく非常に含蓄があるというか、いろんな意味で趣深いなあと思いました。

ぜんぜん関係ないんだけど、こんなところにリンクを張ってみたよ。いや、ぜんぜん関係ないんだけどね。
 

8人dreamのオーディションに応募したヤツってのはどんな子達なのだろうか。
モー娘。オーディションに書類審査で落ちて、「モー娘。は無理だったけどdreamくらいなら・・・」とか考えたのだろうか。
それともハナっから「モー娘。は倍率高そうだから」と敬遠した上でdreamなのだろうか。
一人くらい「あたいはモー娘。を蹴散らす!」とかいって敢えてあっち選ばずにdream、みたいな子がいたらかっこいいな。
でも、純粋に「dreamに入りたい」と思った子は一人もいないんだろうな。いるわけがない。

もはやああしてしまった以上、モー娘。に対しての相対的な位置関係にしか居場所がないdream。頑張れ。
アルバム、ものすごく興味があるんだけどCCCDだからなあ。


2/23
椎名林檎/矢井田瞳

椎名林檎のシングル「茎」、初のシングルチャート1位とはいえ、結局20万枚も動いておりません。
そしてあんなタイトルで、CCCDで出てしまうアルバム。本日発売。
中高生の一部及び浮動層はそのタイトルである時点で購買層から脱落。
音楽として彼女を捉えていた層の何割かはCCCDであることで脱落。
もう、ほぼ「林檎姫万歳! 全曲サイコー!」な方々くらいしか手に取らない構図は決定的。
チャートとしては初動でグッと伸び、2週目3週目あたりはテレビでリリースされたことを知り、
タイトルに気後れしなかった頑張り屋さん達の購入でギリで上位に留まりその後急降下、という流れでしょう。
まあ、行って50万だな。ミリオンは絶対にないね。

東芝EMI的には、椎名と矢井田の位置関係はここで完全に逆転することでしょう。
実際、今の東芝で矢井田くらい安定したリリースとそれなりのセールスを両立できる人、いないし。

メジャーデビュー時こそ「林檎のパクリ」と揶揄された矢井田ですが、
その「パクリ騒動」が起きた時点で、ある程度彼女及びスタッフには勝算があったと思います。

メジャーデビュー曲「B'coz I Love You」は、騒動を起こすべくワザと似せて作られた曲。
ノンタイアップで、でもビデオのオンエアだけは妙に多くて。「売る」のではなく「知らしめる」方向で。
そこでネガティブだろうがなんだろうが一気に知名度だけは上げておいて、
そこにタイアップと凄い出稿量でもって「my sweet darlin'」を大プッシュ。
知名度による地盤はもう十分にできておりますから、あとは楽曲のパワーで行けるとこまで行けます。
2枚のシングルを対にして費用を傾斜配分、口コミを完全に掌握して完成した完璧なプロモーションでした。

ただ、まさかあのときにはここまで引っくり返るとは思ってなかったよ。

で、椎名の方、このまま行くとすればもう後は、犬神サーカス団とかの和風ヴィジュアル系みたいな音にするか、
ゴージャスな小島麻由美みたいな音にするしか道は残ってないよ。そんな狭いところでどうするつもりなんだ。

『無罪モラトリアム』の初回盤、売るなら今のタイミングが最後か・・・?


2/19
レコード会社の決算対策(2)

中島みゆきも売れた。「プロジェクトX」も高視聴率キープしてる。だから。田口トモロヲにももっと灯りを。
とりあえず、ばちかぶり唯一のメジャー盤『音楽芸者』再発してくれ。頼む。
 

レコード会社各社決算対策の続き。

ZETIMAは、松浦のシングルが3/12、後藤真希のシングルが3/19。
しかし「サントワマミー」が5万枚もいかないという惨敗のため、ほとんどアテにできません。
こういうときに計算ができるのはもちろん御本尊のみ。
ここ2年と同様、3月最終週に5枚目のアルバム登場です。当然初回盤で一気に売り切りに走ることでしょう。

東芝は氣志團とかはまあ普通に限定盤&通常盤の形で出したりしますが、中村一義と及川ミッチーが鬼。
中村一義は3/12「CDシングル×16枚」のベストという、ふざけるにもほどがあるフォーマットで1万円ぼったくり。
及川ミッチーも3/12、東芝時代の音源をまとめた10,000セット限定6枚組ボックスセット18,000円なり。
3/19には氷室のベスト。ただこれだけなら今やほとんど決算期に出す意味を成さないのですが、
「BOOWY時代のリテイクを3曲収録」というところがミソ。でもたぶんあんまし売れないと思う。

ただ、東芝の場合はDVDへの気合の入れっぷりが。3/29というギリのタイミングで
宇多田、矢井田という最も稼げるあたりを放出して一気に辻褄合わせます。
ちなみに中村一義は、3/19に2枚組DVDでファンにトドメです。7000円。鬼だよね、これは。

あと、上戸彩が昔所属していた泡沫アイドルグループZ-1のシングル集CDも3/29にこっそりと。
ここまで卑屈に尻馬に乗ろうとするCDを、自分はこれまでに知りません。
オスカーなんか、Z-1の存在すら無かったことにしようとしているのに。

3/5に、マッチポンプで「旬の話題」に仕立て上げたSMAPのシングルカット曲を持ってくるビクターは、
同日に同じくSMAPの3枚組DVDと、桑田で思うように稼げなかった分をもう一つのドル箱で回収にかかります。
3/12にはDragon Ash/麻波25のコラボレーションアルバムと、話題性で勝負。
さらに、MINMI、夏川りみと、地味だけど確実に勘定できそうなあたりもしっかりと。

ポニーキャニオンは藤木&上戸という「高校教師」コンビのシングル・アルバムをそれぞれセット。
しかし日テレの超大作映画攻撃に邪魔されて、視聴率がダメダメのようですので、どこまでうまく行くのやら。
ていうか、もうこの時点で敗北決定。

トイズファクトリーはとりあえず、ゆずさえ出しておけば安泰の模様。

ユニヴァーサルは、326×筒美京平という、うれしさも中くらいなコンビによるデビュー曲の、
なっちの妹あっちが3/26。ミツルの日。当たり確率はSAYAKA並みだと思います。
どっかのサイトが彼女を「邪悪ななっち」と表現していましたが、見事としか言いようがありません。


2/16
レコード会社の決算対策(1)

気付かなかった! 「エスタック・イブ」のCMソングは葛城ユキ。
カズが出てる「ダンディ・ハウス」のCMソングも葛城ユキ。
(土曜の晩、「深夜戦隊ガリンペロ」で晒し者になっているのを見ながら)
 

決算だ決算だ。
3月後半のリリースラッシュは各社とも例年にないえげつなさです。
ギリで稼いで辻褄合わせようと目の色変わっております。

avex trax。現人神浜崎は、1/29にDVD-BOX出してファンの尻の毛むしり切ったはずだったのですが、
やはり御大、出動。3/12、バラードベスト盤が登場です。目玉は歌詞を一般公募した「RAINBOW」。ふーん。
そして同じくDO AS INFINITYの2枚組ライブアルバム。
元々は2枚別発売で単価を吊り上げようと目論んでましたが、さすがに良心の呵責に耐え兼ねた模様です。
3/12に浜崎が割り込んできたので、元々3/12予定だったEvery Little Thingの5枚目は3/19に移動。
まあ、この日にしておけばオリコン1位も狙えますし。

3/26には新鋭切り込み隊長day after tomorrowが捨て身の作戦決行。
ファーストアルバムを3種のフォーマットで発売です。
初回盤タイプAはこれまでのミニアルバム2枚分全12曲を全て収録という、
これまでのお客様に唾を吐き、土足で踏みにじるがごときボーナスディスクを付けて。
初回盤タイプBはこれまでのシングル3曲のPV収録のDVD付きで。
そして通常盤だってタダじゃすみません。初回盤の本体には12曲しか入っていないのに、
「通常盤限定」のボーナストラック3曲入れて発売。無茶苦茶です。昔SHAZNAもやってたワザだが。
上原多香子の2ndアルバムも出ます。初回盤は彼女のフィギュア付き。わははははは。
しかし、思ったよりフランスパン攻撃が盛り上がらなかったため、既にコンボがつながらないこと確定。

SONYグループは規模の割には慌てない感じ。
3/19にChara、3/26にYUKI、T.M.Revolutionと、手堅く稼げるところのリリースを厚めに。
ただ、Ki/oonから3/19、ラルクのベスト3枚同時リリースというのがゴツい。
「1994-1997」「1998-2000」「C/W」ということで。
短気なリーダーさん、「ベストは出さない」みたいなこと言ってたはずですが、もうこんなバンドどうでもいい様子。
つうか前のシングル集を「これはベストじゃない」と言い訳した時点で、だいぶテンション下がってたようですが。

んで、読売新聞のサイトの記事。
2001年9月発売のシングル以降、バンドとしての新譜発売がなかったことから、
ファンからの問い合わせがレコード会社に殺到。これを受けて、急きょベスト盤を発売することになった。
いや、こんなあからさまに契約消化なCD出したらよけいまずいがね。

つづきは水曜に。


2/12
松浦亜弥/t.A.T.u.

松浦亜弥/T・W・O
スタッフサイド、完全に「シングル向けのプロット」と「アルバムのプロット」を分けて考えてるね。
だからシングルのような「全編ドーピングな躁状態で突っ走る馬鹿ソング」はアルバム楽曲には一切なし。
シングルの場合、「桃色片想い」でその「方程式」を発見し、それを極めたのが「YEAH!めっちゃホリデイ」、
方程式に別の値(=リッキー)を放り込んで汎用性のある形に展開したのが「The 美学」だと思ってまして。
んで、その方程式も無尽蔵に解をはじき出せるものではないでしょうから、
疲弊を防ぐためにアルバムでは使わない、という判断なのではないかと。

ただ、アルバム全編を通して聞くとやっぱ彼女の恐ろしさが伝わってきます。
元々「LOVEマシーン」以降のつんく♂は、歌い手に対して非常に芝居がかった歌唱を求めているわけですが、
松浦くらいその要求にマッチする素材はないでしょう。M-9「デート日和」なんてもう。憑いてるよ何か。
これは間違っても本物のアメリカン50'Sではなく、そのマネをした日本のロカビリーだ。
日劇ウエスタン・カーニバルみたいな。絶対そっちを狙ってワザと霊を降ろしてきてる。
憑いてるのは平尾昌晃の生き霊か。後藤真希が連れてきたのか。そうなのか。
 

t.A.T.u./200 KM/H In The Wrong Lane
既にあちこちで話題になっているCDではございますが。2週連続全英1位だって。ほえー。
日本盤化の際、邦題は『逆走! 時速200キロ!!』でよろしく。直訳だし。
この盤の最大のポイントはロシア産レズっ娘ティーンエイジャーとか、そんな週刊誌的な部分ではありません。
ここ最近ロッド・スチュワートやフェイス・ヒルに飼われている感のあったトレヴァー・ホーン久々の大暴走です。
アルバム中プロデュースは3曲のみ(露語Ver.除く)ですが、その3曲のトゥーマッチっぷりは尋常じゃありません。
ここまで無茶苦茶やったのはFrankie Goes To Hollywood以来ではなかろうか。
文系ヅラを引きつらせ、目を三角にして、「ケケケケケケケケケケ」とか奇声を発しながら
ミキサーのつまみをグリグリ回したりしてたんだ。きっとそうだ。

と思ってたら、Allabout Japanの四方田さんによると、どうやらこの音は
トレヴァー・ホーンが噛む前のロシア国内ヴァージョンからほぼ出来あがっていたそうで。
ちっ、つまんねえの。

でも、『All The Things She Said』のビデオはマジでエロいな。BBCが放映に二の足踏むのもわかる。
レズ方面ではなく、ピート・タウンゼントが捕まりかけたあっち方面の理由で。


2/9
CCCD

CCCDのこと。ECD氏の発言とか、音楽配信メモで津田さんが書いてたこととかを読み、
自分なりのところをまとめてみました。

自分ではCCCDの仕組みっていうのは狂牛病というかBSEの病原体のようなものだと思ってて。
大丈夫なんだろうけど、もしかしたらヤバイことになるかもしれない。なんかイヤ。だから食べない。
プレイヤーが壊れたり、あからさまな音質劣化はないんだろうけど、もしかしたら。なんかイヤ。だから。
その程度なのかな、と。
やっぱ怖いからホルモンとかは食うのやめておこう。CCCD表示があれば買うのやめておこう。
そんな感じの気持ち。
あと、BSEは「意図外に混入してしまったもの」、コピーガードは「意図的に混ぜ込まれたもの」。
その気持ち悪さと。

で、牛肉は一時とは言えすごい勢いで売れなくなって。でもCCCDは一般的にはごく普通に流通してる。
片やメディアが大騒ぎして、片や意図的にメディアが情報を流さないようにしてる、
というのが一番でっかいとは思うんだけど、でもここまで「話題にならない」っていうのは、
むしろCD業界にとって、不正コピーよりももっとヤバいことなのではないかと思います。

それって「牛肉はもしかしたら命に、健康にかかわるかもしれないから食べない」
「CDは別にどうでもいいから気にしない、気づきもしない」ってこと。
大多数の人にとって、所詮音楽なんてその程度のもんなんですよね。
売れない売れないって、そりゃ当たり前。その程度にしか捉えてないんだから。
携帯の料金がかさめばCDなんて買わないし、バイト代減ったらCDなんて買わない。
ユニクロやスタバにわっと飛びついてわっと離れていく。それと大して変わらない。
たまたま、飛びついていてくれた期間がちょっと長かっただけ。

んで、そういう顧客層は、10年かけてレコード会社がそういうふうに育ててきた人たちで。

すくすくと育ちました。だからこそ今はもうCDなんて買わないし、これからも、
CCCDについて何も言わないまま、気にしないまま、ずっと同じようにCDを買わないでしょう。
そして、流行り廃りに関係なくずっと音楽を聴いてきた人たちだけを遠ざける。
誰がそこに残る?

なんでそんな馬鹿みたいなことしてるのか。誰にも一文の得にもならないことを。
政治と一緒で、知らないところで誰かが得してるのかもしれないけどさ。

でも、自分はレコード会社を見限りたくない。
健太さんが言ってたみたく、今の音楽産業が滅びても音楽なんかいくらでも流通するもんだけどさ。
でも、自分は現在のパッケージでCDが売られなくなる世界を想像できない。したくない。
地方の煤けた中古屋までわざわざ出かけていって、捨て値のヘタレCDを漁りたい。
CD屋ぐるぐる回って、馬鹿みたいな企画盤見つけてゲラゲラ笑って、寄付のつもりで買って帰りたい。
ジャケ買いして聴いて、喜んだりヘコんだりしたい。

だから、なんとかしてほしいのだけど。

とかいって、俺1枚買っちゃったんだよね、CCCD。ザ・バックホーン。
だから、偉そうにって言われたらゴメンって謝るしかないんだけど。
でも、聴きたい音楽聴くのになんでこんなに後ろめたい気持ちにならなきゃいけないんだ?
なんか悔しいよ。


2/5
パンク風バンド

『The ピーズ』を聴いた。泣いた。
 

『贈る言葉』をカヴァーしてるどっかのパンク風バンド。勘弁してくれ。
カヴァー曲については猛烈に寛容なつもりだけど、これは本気で殺意覚えるね。
まあいいや、これ一発でとっとと売れなくなってツブしもきかなくて路頭に迷うだけだし。
でも、自分がディレクターで、この時期にプロになりたそうな馬鹿が目の前にいたら
間違いなく同じようなことやらすね。小銭儲けとしてはもってこいだから。
こういう、細かいところでポイント稼いで地味に出世するのさ。馬鹿を踏み台にしてな。

あと、175Rの「ハッピーライフ」って、アレだ。ジュンスカイウォーカーズそっくりだ。
結局、今の日本のパンク流行りってそこらへんの使い回しなんだなあ。
まあ、不景気な世の中、パンク流行りというのは事務所やレコード会社にも都合がよいのでは。
適当に使い回しっぽい歌を歌わせとけばそれなりに小銭は稼げるし、
衣装はヘタすりゃ家から着てきた小汚い私服のままでむしろOKだし、
ライブも「やっぱライブハウスだよ」とか言ってワゴンで汚い箱細かく回らせておけばいいし、
レコーディングも「一発録り感覚が最高だよね」とか丸め込んでアルバム3日で完パケさせられるし。
やりようによっちゃ、「レタスクラブ」ご愛読の素敵な奥様並みにどこまでも節約できます。
ヴィジュアル系のときはそうはいきませんから。衣装とか化粧とかライブのセットとかヘンな凝った音作りとか。
コストパフォーマンス最高。パンク風バンド最高。
 

2/2、行って来ました渋谷クアトロ。観て来ましたDOVES。
1曲目に「Pounding」、2曲目に「There Goes The Fear」、5曲目には「Catch The Sun」と、
アッパーな曲をあっけなく頭のうちにやっちゃって、どうするものかと思っていたんだけど、
ミディアムテンポの曲でも底力があるもんだから、それで十分場を引っ張っていく。すごいなあ。
緩いけどイヤな感じじゃない空気。Jamesの来日公演の空気に似てるとちょっと思った。
暴れる奴、適当に体を揺らす奴、目をつぶって聴いてる奴。めいめいが自分なりにやってて、
「じゃあお前ここまで何しに来たんだよ」みたいな奴がほとんどいなくて。
んで、そのまま緩く終わるかと思ったらアンコールのラストでSub Sub時代の曲を演っちまうという反則技。
いやあ、おもしろかった。しかし異常に客の年齢層高かったね。どう見ても平均20歳台半ばだよ。


2/2
モーニング娘。

なんかこまごまとメモってたら文章がやたら溜まってきたので、
しばらくここの欄だけ毎週水曜日か木曜日にも入れ替ることにします。お暇でしたらまた。
 

モーニング娘。2分割について、あのネーミングはどうよとか、あの分割はあまりにも偏ってるだろうとか、
2分割するなら、J-1/J-2という名前にして人気投票でランク付けして1年に1回入れ替えろとか、
いっそのこと50人組にして地方分割してときどき日本代表を招集しろとか、その時にはU-17代表も作れとか、
出てるのを見れたらラッキーなレアメンバーをこっそり入れておけとか、謎の覆面メンバーとかはどうだとか、
そういう話はもう日本全国で行われているはずなので置いておくとして。

収益性という観点でいけばもうこれは大正解でしょう。

国民的人気を維持するために大量の資本投下が避けられないのが、今のCDプロモーションの状況。
そして、どのアーティストもその資本投下に見合う収益を得ることができずに四苦八苦してるわけで。
宇多田以外。

今回の2分割ってのは、広い購買層から薄く収益を獲得する従来のビジネスモデルから降りて、
シンパ層(=モーヲタ)をコアにした狭い層から厚く収益を吸い上げるモデルへ転換するということで。
リリースが2倍にでき、これまで1本しか引けなかったスケジュールが2本引けるということは、
CDの売り上げが落ちる一方の状況下でも、ターゲットをコアに絞り込んでリリースを増やせば、
1曲の売り上げ枚数は減っても、これまでかかっていた販促費などを抑えて確実に収益を上げられますし、
テレビやイベントなどのニーズに対しては供給を増やすことが可能、ということですから。
企業活動としては猛烈に正しいやり方だと思います。

まあ、本体以外のプロジェクトや企画はもともとそっち方向でしたけど、
もしかしたら数年前からのそれは、今回の転換を図るにあたっての標本調査も兼ねてたのかも。
タンポポやプッチモニ、ハロプロの3分割ユニットからフォークソングとか童謡まで、
どこまで企画物に切り込んだらどれくらいの層がついてこなくなるのか。
あと昨年7月、浜崎とGLAYのシングル発売日に『DO IT NOW』発売をぶつけたのも、
浮動票がどう動くのかを探るための策だったりして。
そこまで完全にリサーチしきった上で今回の決断を下しているということも、あながち。

つうか、ちょっと形態は違いますが、既に
「ターゲット自体のパイは大きくなくてもコアをずらすことでこれまでと違った層からも収益を上げる」
というモデルをミニモニ。で成功させていたり、様々な売り方を模索していることは事実。
何にせよ、相当ビジネスとして突っ込んで考えた結果だということは間違いないでしょうね。

すごく簡単に言えば、制服向上委員会のやりかたをメジャー展開みたくしたということで、いいですか?
 

DOVES行って来ました。明日もあるしネタばれになったらいけないので、今日は黙っておこう。


1/26
猪木/安達祐実/Manic Street Preachers

火曜の晩、イベント仲間連中と下北沢で餃子20人前むさぼり食いながらダラダラ飲む。
話の流れで、名探偵コナンとGIZAの関係は、シティーハンターとEPICの関係のパクリであることを発見。
あと、この猪木のアルバムは、おもしろいんだけど使いどころが難しいのでとりあえず様子見、
ただし、この内容を春一番が完コピしたトリビュートアルバムを出したら即買いということで意見が一致。

と、木曜にここまで書いていたところでこんなものが発売になるということが発覚! うっかり買っちゃったよ。
 

安達祐実って、なんとかバラエティ中心に踏み止まっているような気もしますが、
グラビアでの露出っぷりや現状の仕事っぷりを見てると、脱ぐのも時間の問題かという気もします。
でも、それはぜひやめていただきたい。日本の治安のために。

安達祐実がヌード写真集を出せば、それを見た日本人男子の何割かの、
心の中に眠っていた何かが、そのまま眠らせておいたほうがいい何かが覚醒するぞ。
それはまずいだろう。日本人男子総ピート・タウンゼント化。もしくはR・ケリー化。

いや、違うか。俺がサンミュージックの社長なら、水面下で着々と準備を進めてから、満を持して脱がす。
そして、覚醒した男子向けに、覚醒マインドを刺激しちゃういけない刺客を次々に送り込むのだ。大儲けだ。
とか思いつつサンミュージックのサイト見ていたら、こんなヤツが。中学生ですよ、お兄さん。
もしかしたら水面下では、既にマジでもっとすごいことになってるのかもしれません。

で、彼女が本当に子役だった頃、親子でテレビに出てたことがあったんだけど、
もうお母さんの方が圧倒的に可愛いの。今どうなってるんだろうなあ。
ていうか、黒田アーサーってすごいよな。いろんな意味で。芸名とか。
 

マニックスのライブ行ってきたよ。
彼らの本質は「ニューミュージック」的なところにあることを再確認。
そもそもが日本のバンド以上に、これまでの歩みとか曲構成とか、浪花節だしね。
ライブそのものは入りもイマイチ、盛り上がりもイマイチ。
最後に"You Love Us"をかましながら力技で盛り上げて終了。ある意味プロだな。
来週はDOVESです。渋谷クアトロでお会いしましょう。


1/19
パンク・ブーム/Interpol

おい、SOPHIAのファン。国立競技場にまでひまわり持ってくるのはやめろ。
サッカーの試合やってんだ。すごい馬鹿に見えるぞ。
(月曜日の高校サッカーの決勝を観ながら)
 

今の「猫も杓子も馬鹿もパンク」状態を見てると、まだヴィジュアル系ブームの方がよかったと思う。
各バンドがそれぞれ差別化図ろうと、いろんな色にしたり顔に線入れたり包帯巻いたり女装したりしてたから、
少なくとも、見たら「んー、さっき見たのとは違うバンドだ!」程度の判別はついたもん。
それが今は、売れてるヤツらみんな小汚いカッコして短髪を脱色して前のめりで歌って歌詞が前向きで。
ほんまに区別つかん。お前らクローン人間か。宇宙人に作られたんか。

で、「マニュアルに捕らわれずに自由に生きろ」みたいなこと歌ってる割には、
この世でいちばん「人生のマニュアル」的な存在である男性ファッション誌の巻頭飾ってたりすんの。
ヴィジュアル系の人たちは、分をわきまえてみんな仲良くFOOLSMATEやViciousあたりに収まってたのに。

ていうか、ここまで来ると、当時とほとんどスタイルを変えずにやってるDir en greyとか、
今この時期に敢えてああいうコンセプトで出てくるPsycho le Cemuとか、本気で応援したくなってくるね。
 

Interpol/Obstacle 1 (single)
マタドール・レーベルからデビューしたニューヨーク出身の新人さん。大爆笑。
まさかこの21世紀に80'sネオサイケを聴けるとは。
タイトル曲を「おお、カメレオンズに似てるねえ」とか思っていたら、2曲目のスタジオライブ音源でぶっとぶ。
「似てる」とか言ってる場合じゃないよ。完全にカメレオンズのコピーだよ、これは。
歌い方やギターのエフェクト、全体のくぐもり感はもちろんのこと、
サビ部で中途半端なメジャーコードに転調するところまで完璧に再現。
60年代から90年代までに現れた、様々な音が同時多発的に鳴らされている21世紀ではありますが、
ここらへんはさすがに受けないでしょうに。それでもやっちゃうんだとすれば、ついてくしかないかなあ。
ちなみに彼ら、新曲がイギリスのテレビシリーズの主題歌に決定したそうです。
大ヒットなんかした日には、もう。


1/12
オリコンのチャート

この時期のオリコンはおもしろいんです。
年末発売の合併号は年間チャートだし、年始一発目の号は子供に今何が受けているのか一目瞭然。
子供たちが正月にお年玉握り締めて買いに来るわけですよ、これまで買えなかったCDを。
だから自然と、前年にヒットした曲で子供受けのいいのがこの時期に再浮上してくるわけで。

でもシングルの場合、例年に比べてあからさまに上昇してる曲が少ないです。
特にジャニ系やw-indsとか、女子受けするあたりの動きが悪い。
小中学生女子がこぞってコピーガード破ってCD-Rに焼いて配りまくったり、
違法にネット流通してるのをダウンロードしまくったんでしょうかね。
ねえ、レコード会社のみなさん。

んで、こういう状況下においても順調にランクを下げている人たちはもう完全にヤバい。
初動でガッと動くタイプの、固定ファンに支えられている人たちはまあいいんですが、たとえばここらへん。

倉木麻衣 シングル『Make may day』 17位→24位/アルバム『Fairy Tale』 30位→32位
day after tomorrow シングル『My faith』 23位→29位/アルバム『day after tomorrow II』 24位→43位

ビーイングの牙城とエイベックスの切り札。さあ、今年はどうなる。
 

あと、洋楽部門の年間チャートを見てみると、レッチリやオアシスは、
実はセリーヌ・ディオンやメイヤやプレスリーよりずっと売れてて、
さらに言えば、国内盤だけでDA PUMPや嵐やミニモニや堂本剛のソロより売ってるわけです。
いわんや輸入盤込みの売り上げ。
そこらへんも、洋楽聴いてる方々にはきっちり押さえておいてほしいところ。
つうか、誰かが得意になって聴いてるそれは、DA PUMPや堂本よりずっと「メジャー」で「売れ線」だっていうことだよ。
わかってんのか。


1/5
80年代アイドル/殺害塩化ビニール

年間ベスト10を考えようと思ったら、Six By Sevenの新譜と、間違いなく自分のツボ近辺の音だろうと
思われるSoundtrack Of Our Lives, Hot Hot Heatとかをまだ聴いていないので判断できない。
とりあえずDoves, Cinerama, Supercar, ザ・バックホーン, つじあやの辺りはガチ。
Velvet Teen, Gomez辺りが当落線上かなあ。
 

『BOMB presents 永遠の'80お宝アイドル大集合 ソニーミュージック編』を購入。
これまでのソニーは、この手のレーベル横断型アイドル系コンピの企画に対して
いまいちやる気が見られなかったのですが、今回のこれはかなり本気です。

自分の中学時代の部活の先輩にして日本一ついてないアイドル村田恵里
「みなみ」を演じる以前、不遇だった頃の日高のり子(ex-サンデーズ)、 
デビュー曲を細野晴臣のおもちゃにされた時点で将来が決まった真鍋ちえみ(ex-パンジー)、 
CCガールズに電撃加入し、清純派だった頃のファンをやるせない気持ちにさせまくった藤原理恵、 
ガイナックスのアニメ映画のテーマソングでデビューしそれっきりの統乃さゆみ
かなりかゆいところまで手が届く選曲です。
新田恵理、渡辺美奈代、渡辺満里奈あたりのおニャン子勢は収録されておりませんが、
代わりにセブンティーン・クラブは入ってるよ。
 

一緒に殺害塩化ビニールのカバーアルバム第4弾『殺害カバーオムニバス4 大熊小鹿馬場鶴田山田康雄』も購入。
特典として、この真冬にうちわをもらったよ。あと「放火専用」と印刷されたライターも。

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