築100年の古民家のリニューアル

町並み再生・保存をしている市街地の一角にある築100年の町家のリニューアル工事の記録です。

木造伝統工法にもとづき土壁と京町家に有る差し鴨居の構造で補強改修しています。

工事は部分解体と痛んだ部分の改修から始まりました。

 工事過程

 
解体工事   既設基礎地盤:石灰を混ぜた版築地盤がでてきた。   成形された石土台がでてきた。その下のグリ石はおよそ30センチ厚

 

     
基礎補強   増築部のべた基礎    

 

   

増築部の上棟

 

既設部の柱・貫の増強

 

同左

 

 
 
竹小舞  

補強土壁と差し鴨居

 

同左

 

 
 
2階 剛床補強
 
2階 補強格子梁
 
同左

 

屋根ハネ木の補強
同左 作業中の大工さん
外壁の補修作業

 

  作業中の職人さん達

 

     
竹小舞を編む左官さん
 
 
 

 *暑さ寒さも乗り越えて職人さん達の手作業が続きました。ご苦労さまでした。感謝しています。

 

  木造実物の耐震振動実験

改修前 振動実験A
       改修前 振動実験B

 

 

改修後 振動実験A
改修」後 振動実験B

 

 

改修後 振動実験A
改修後 振動実験B

*実物木造建物の耐震強度・固有振動係数・変心率を改修前(補強前)と改修後(補強後)に測定した耐震振動実です。

*棟の西半分が書院造り、東半分が京町家に見られる差し鴨居と土壁の造りと、東西が造りの違うのこの町家が土壁・

差し鴨居などの補強で東西の強度バランスが良くなったことが上述実験で立証されました。

 

  建物完成

外観 正面

* 他建物写真は WORKS-木造<Two庭の舎>のページもご覧ください。