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  青春光りカゲ  

回答編

質問編

また一人、仔羊が私の元に迷い込みました。
彼女は、祝日出勤のオフィスからこの質問を送ってくれました。
質問と言うより悲鳴に近い彼女の心の叫びを、しっかり受けとめましょう。
      各回答へはここからジャンプ!

 
第四回相談
「精神力って何ですか?」
面白かった 納得した つまらない
第三回相談 「娘が隣の奥さんをママと呼ぶ」 面白かった 納得した つまらない
第二回相談
「一日24時間じゃ短すぎる」
面白かった 納得した つまらない
第一回相談
「夏になると大胆になる」
面白かった 納得した つまらない
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第一回相談

ハリー細野博士からの質問 
(1998-07-13 15:12)
 夏になると知らず知らずのうちにとても大胆になってしまいます。態度も。

   回答

 最近は森高さんとのコラボレイトでも話題を呼んでいる、ハリー細野博士から質問を頂きました。 
 大胆になってしまうのは、何故か? また、それは直るのか? 果たして俺はチャンピオンになれるのか? 
 そういうことが聞きたいんだと思います。 

 結論から言えば、これは「温度上昇によるダイタニック効果」と呼ばれるものです。 
 日中の平均気温が30度を超えると、空気中のダイターンX-290000000(だいたーんえっくす・におくきゅうせんまん)というゴマ粒大の粒子が活性化し始めます。 
 活性化してちょっぴり大人の気分になったダイターンX-290000000(以後、DX-290000000と略す)は、すさまじい勢いで分裂を繰り返すかも知れません。その時の気分で。 
 それを体内に取り入れた人間は、恐ろしいことにとてつもなく大胆になってしまいます。 
 大胆に、狂おしいほど大胆に……。 
 いうなれば、巨胆(学術名・ダイタニアン)に。 

 でも大丈夫。普通の人にはDX-290000000に対する抗体があるので、そこまで大胆にはなりません。 
 そう、まるで心配ないんです! 普通の人は。 
 そりゃ、そうですよね。夏になるたびにそんなに大胆になってたら身がもたないですよね。 
 皆さんも、安心してリゾートにヴァカンスにアヴァンテュールに、身を焦がして下さい。 
 それじゃ、皆さん。良い夏を! 

 えー、ハリーさん。 
 貴方は残って下さい。少々お話があります。 

 ……ハリー細野博士、ここで貴方に残念な報告をしなければなりません。 
 非常に言いにくいんですが……。 
 あんた……あんた、巨胆だ! 
 大胆すぎるんだよ……その、背中……。その、まなざし……。 
 夏だよ。 
 おまえ、夏そのものだよ……。 
 マーメイド? 

 結論。 
 秋まで待とう。 

(Dr.モフモフ・1998.7.14)
 
 


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第二回相談

なかい とみちかさん 
からの質問 
(1998-07-13 15:12)
 最近、1日が24時間であることに不満を持っています。神様!! 短すぎるんで、もっと長くしてください。…毎日8時間は寝ていたいと思っているだけだったりする。

   回答

 初めに申し上げておきましょう。  貴方(あなた)は少し考え違いをされているようです。一日の長さを決めているのは、神様でもグリニッジ天文台でもありません。 
 地球の自転周期です。 
 しかし残念ながら、地球の自転周期がおよそ24時間であるということは、そう簡単には変わりません。 
 無理に自転速度を遅くしたりすると、地上のあらゆる山や建造物などが一瞬のうちに崩れ去ります。 
 大変危険な方法です。やめてください。迷惑です。 

 そんなことよりも、実はもっと安全かつ確実な方法があります。 
 そうです。もっと自転周期の長い星に移住すればいいのです。 
 太陽系の惑星の中でおすすめなのは、地球のとなりの星、金星です。 
 金星の自転周期はおよそ5832時間。 
 毎日8時間寝ていても、残り5824時間もあります。十分ですね。 

 さて、肝心の移住計画なんですが、今ならいい方法があります。 
 それほど難しいことではありません。 
 とりあえず、ペプシを飲みまくりましょう。 
 一日50ダースぐらいのペースで飲みまくりましょう。 
 そして、宇宙の旅プレゼントに応募しまくり、なんとか当選します。 
 この辺は気合いで何とかなります。 
 当選したら、すかさずガッツポーズを取りましょう。 
 ここで当選できるかどうかがこの作戦の一番難しいところですから、これさえうまく行けば作戦の半分は成功したようなものです。 

 だからといって喜んでいる暇はありません。 
 2001年の搭乗手続きをする日までに、やらなくてはいけないことがたくさんあります。 

 まず体を鍛えます。一日にヒンズースクワットを5000回やるぐらいの心構えです。 
 それと平行して、実践的な格闘術ならびにナイフと銃器の扱いを身に付けます。 
 2001年までは2年近く時間がありますから、自衛隊やフランスの外人部隊、グリーンベレーなどに入隊してみるのもいいかも知れません。 
 もし、隊に入ったら、刃物や銃器に異様に詳しい、怪しげな仲間を見つけましょう。 
 長い舌でいつもナイフを舐めている奴や、体中に不必要な銃器をやたらとぶら下げて「歩く火薬庫」とか「人間戦車」などと呼ばれている奴は、かなり狙いどころです。 
 彼らから、武器についての過剰なほどの知識と技術を学びましょう。 
 もちろんこの間も、肉体と戦闘技術の鍛錬は欠かしてはなりません。 

 鍛錬をしながらもう一つする事があります。 
 金属探知器に引っかからない凶器を入手することです。 
 セラミック製の小型ナイフとか、私は詳しくないのでよく知りませんが、そういう物を手に入れます。 
 知り合いのつてなどを出来るだけ使って、より良い性能の物を手に入れましょう。 
 この辺で軍隊時代にどれだけ怪しい友人を作っていたかが試されます。 

 これだけのことをきちんとこなしていれば、2001年のツアー出発当日には、武器や格闘術の知識と技術に優れ、宇宙旅行のチケットを持ちつつもふところに凶器を忍ばせ、そして見違えるほどたくましくなった貴方が、そこにいるはずです。 

 これからが、本番です。 
 気を抜かないよう、一度深呼吸をしましょう。 
 隠し持った凶器に気づかれないように搭乗手続きを済ませます。 
 この辺のチェックは、入出国手続きと違ってそれほど厳しくないと思われます。 

 さあ、うまく切り抜けてシャトルに乗り込みました。 
 席に着いたら、静かに離陸を待ちましょう。ここであせっては、努力が水の泡です。 

 やがて、シャトルは離陸します。 
 轟音と振動に身を包まれながら、8点固定式ハーネス(シートベルトのような物です)に締め付けられた貴方は大空へと飛び立ちます。 
 シャトルは上昇を続け、やがて大気圏すれすれ高度100kmの所で慣性航行に切り替えられます。 
 地球を回る軌道上で、乗客はしばらくの無重力状態を楽しむことが出来るのです。 
 眼下には、貴方が映像でしか見たことのない青い地球が見えます。しっかりと目に焼き付けておきましょう。感動で、涙を流すのもいいかも知れません。涙の滴は、たぶん球状になって空中に漂うでしょう。 

 乗客が一人づつハーネスの拘束を解かれ、ふわりと浮き上がります。 
 一人の乗務員が貴方に近づいて来て、ハーネスを外してくれました。 

 さあ、今です。 

 懐に忍ばせた凶器を乗務員に突きつけ、元気よく叫びましょう。 
「ハイジャックだ! このシャトルは、たった今から私の支配下にある。抵抗すれば、こいつの命はないぞ!」 
 この際、ちょっと格好つけて「スペースジャック」なんて言葉を使いがちですが、恥ずかしいのでやめましょう。 
 ハイジャックを宣言したら、すぐにその場にいる全員を、両手を頭につけた姿勢で壁に張り付かせます。 
 せっかくの無重力ですので、天井を利用してもいいでしょう。 
 そして、乗員から武器になりそうな物や鍵束などを取り上げます。船体に穴があく恐れがあるので、銃器は持ってないと思われます。この辺は素早くやりましょう。 

 客室を制圧したら、次は乗務員に案内させて、操縦室に向かいましょう。 
 客室をでたら、外から鍵をかけるのをお忘れ無く。とりあげた鍵束はここに捨てておいていいでしょう。 

 操縦室に入ったら、驚く操縦士達を見おろしながら軽く右手を上げ、ゲイリー・オールドマン的に渋く、落ちつきはらった声でこう言いましょう。 
「みなさん、ご静粛に願いましょうか」 

 そして機長に近づき、おもむろに言い放ちます。 
「このシャトルは私が占拠した。ただちに、金星に向かえ!」 

 やりました! 大成功です。 
 これでもう、一日5832時間はあなたのものです。 
 健闘を祈ります。 

 あ、いい忘れましたが、失敗した際には計画犯としてモフモフの名前を出さないように、くれぐれもお願いします。 
 それでは、また。 
  

(Dr.モフモフ・1998.7.14)
 
 


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第三回相談

まりいさんからの質問 
(1998-07-16 02:49)
 うちの娘(1歳9ヶ月)は私のことを「ママ」とは言わない。おかあちゃんと言わせたいので、教えなかったからだ。だが、お隣のお嬢ちゃんが奥さんのことを「ママー」といっているのを聞いて、うちの娘はその隣の奥さんに向かって「ママー」と言うようになってしまった。困ったもんです。どうしましょう?

   回答

 娘さんがまりいさんのことを「おかあちゃん」と呼んでいるのを、隣のお嬢ちゃんに聞かせましょう。 
 そうすれば隣のお嬢ちゃんは、まりいさんのことを「おかあちゃん」と呼ぶようになり、これでおあいこです。 
 同様にして、隣のお嬢ちゃんに「おとうちゃん」も教え込みましょう。ほら、これで一歩リードです。 
 などと、適当なことばかり書いていると天誅が下りそうなので、たまにはマジメにやります。 
  
 実をいうと、これはかなり哲学的な命題です。 
 おそらく娘さんは、「人の呼び名とは、呼ぶ人物と呼ばれる人物との関係性によって成り立っているものである」とか、「呼び名とそれが表すものとの関係は、常に一対一とは限らない」といったことに気づかないのでしょう。 
 まだ一歳九ヶ月ですから、無理もありません。 
 しかし、逆に考えるとこれはチャンスです。ここでこの大きなハードルを越えられれば、娘さんの言語能力は飛躍的に向上し、知能の発達に良い影響を与えてくれるはずです。 
 頑張りましょう。今が大事なときです。 
  
  
 たぶん娘さんは、「ママー」というのが隣の奥さんの名前(固有名)だと思いこんでいるのでしょう。 
 だったら、まりいさんが隣の奥さんを正しい呼び名で何度も呼び続ければ、それを聞いた娘さんも正しく呼べるようになるのではないでしょうか。 

 隣の奥さんの名前を、仮に「山田さん」だとします。 
 娘さんがそばにいるときは、会話の中に「山田さん」という呼びかけを意識して入れていきましょう。 
 例えば、次のようにです。 
 「あら山田さん、おはようございます。今日はいい天気ですね、山田さん。毎日暑いですね、山田さん。そういえば山田さん、昨日駅前に山田さん、出来た山田さん、スーパー山田さん、もう山田さん、行きました? 山田さん?」 
 これは、少しやりすぎです。山田さんも怒ります。 
  
  
 他の方法を少し考えてみましょう。 
 今度は「ママー」という言葉の方から攻めてみます。 
 「ママー」が隣の奥さんの固有名詞じゃないことを理解させるのです。 
 つまり、この言葉が「かあちゃん」と同じく「母親」という意味であり、さらに同じ意味の言葉が他にもたくさんあるんだということを教えるのです。 
  
 これにはいい方法があります。 
 娘さんを、同年代くらいの母子が多く集まる場所に連れて行くといいでしょう。 
 周り中で子供達が「ママー」とか「おかん」とか、「母者」とか、「ママン」とか、「御母堂様(おもどうさま)」などと呼んでいる様子を娘さんに聞かせます。 
 同時にまりいさんも、娘さんに「おかあちゃん」と呼ばせます。 
 そういうやりとりを聞いている内に、娘さんはたぶん「これらの言葉はみんな同じことを示しているんだ」ということに気づくでしょう。 
 子供の理解力は驚くべきものがあります。哲学的なことも直感で理解してしまうのです。 
 このことに気づくことで、娘さんの言語能力は一段階上のレベルに入ったといっていいでしょう。 
 色々な言葉を覚えるスピードも、おそらく上がって行くはずです。 
  
 ただ、この作戦を終えて少し賢くなり、自分の意見を持つようになった娘さんが「今日からおかあちゃんのこと、御母堂様って呼ぶからね!」なんてことを言い出す可能性もあります。 
 こういうときは、心を込めて「お願いだから、「おかあちゃん」て呼んで!」と娘さんに頼み込みましょう。今や高い理解力を持った娘さんなら、その切実な願いをきっと受け入れてくれることでしょう。 
  
  それでは、娘さんの健やかな成長を祈って、回答を終わらせていただきもふ。 

(Dr.モフモフ・1998.7.20)
 


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第四回相談

山月姫さんからの質問 
(1998-07-20 16:50)
 精神力とはいったい何でしょうか。 
 ……祝日欲しいです。(泣)

   回答

 精神力?
 そいつは、あんたの胸の奥深くに在るモノだ。

 そう、ソウルだよ。
 あんたを人間として成り立たせている力だ。
 

 人間と、他の動物との大きな違い……他の動物達が文明を持てなかった理由って、知ってるかい?
 イマジネーションが……想像力が無いんだ。動物にはね。
 「想像力」、明日を見つめる力と言ってもいい。これを使って、人間は最初にして最大の発明をした。
 それが、「労働」だ。

 例えば、道具を作ること。
 今という時間を犠牲にして、将来のために道具を作ること。
 例えば、言葉を使うこと。
 感情的な叫びではなく、情報を伝達し共有するために言葉を使うこと。
 例えば、種をまくこと。
 目の前の種を食べずに大地にまき、やがて来る収穫の時を待ちわびること。

 努力が実った時のことを想いつつ、今はただ黙々と作業を続ける。
 我々人間に、それが出来るのは何故か?

 信じているからだ。
 やがて、便利な道具が完成する時のことを。
 発した言葉を相手が、きっと理解してくれることを。
 長い労働の月日の末には、豊かな実りが待っていることを。

 明日のために今日の苦しみに耐えること。
 他の動物には出来ない、人間だけの特殊能力だ。

 ソウル、それは耐える力ではない。
 明日を信じる力だ。

 ソウル。
 人間として、在り続けるために。
 

(Dr.モフモフ・1998.8.2)
 
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