いよっ、モフだよ。元気かい?
おい、そこ! 「モッフィー」とか呼ぶな! いや、別に誰も呼ばないけど、今の
内から予防線を張っておくんだ。いわばリスクヘッヂ(用法誤り)。
しかし暑いな。どうやら本格的に地球温暖化現象が始まったようである。グリーン
ハウス・イフェクトこと、温室効果だ。そのまんまだね。
おいみんな、これからは二酸化炭素吐くなよ! いや、むしろ吸え! 炭酸にして
がぶがぶ飲め。がぶがぶがぶがぶがぶがぶ、飲め。げふー。
僕の部屋の窓からは、屋根の上で猫が焦げているのが見える。すなわち、こげねこ。
あまりの暑さにスーツを脱ぎ捨て、裸ネクタイで就職活動したくなる今日この頃。夏
が不安。
とまあ、意味不明の前書きという準備体操をこなした後、謎日記は本題に入ってい
く。今日は映画のお話。
いま話題の映画と言えば、何だ?
そう、もちろん言わずと知れた、「ホーホケキョ となりの山田くん・エピソ
ード1 〜ファントム・メナス〜」である。
高畑勲監督をして「ILM(ハリウッド屈指の特殊映像集団)はこの映画のために
作った」とまで言わしめた、実にシリーズ16年ぶりの超大作。1983年公開の
「ホーホケキョ となりの山田くん・ジェダイの復襲」以来、次回作が出るのを、今
か今かと待ちわびていた人も多かったのではないだろうか。
その「山田くん」が、数十倍にもスケールアップしてスクリーンに帰ってきたのだ!
熱心なファンの中には半端な続編で思い出を壊さないで欲しい、という向きもある
だろう。だが、安心して欲しい。16年前全世界を震撼させた、あの「やまだ節」は
健在である。
全カット数の半数のシーンにCGを駆使して描かれる山田家の夕食風景は、まさに
圧巻の一言に尽きる。一番の見所は、若干6歳のアナキン=スカイウォーカー(のち
のダース・ベイダー)と、中学生の山田のぼる(のちの「おじゃまんが山田くん」)
との行き詰まる心理戦。「レオン」のマチルダ役で有名なナタリー・ポートマンがレ
イア姫の母親の少女時代を演じるほか、山田家の父親役には「サザエさん」のマスオ
役で知られる増岡弘を起用するなど、まさに若手実力派とベテラン陣がそろい踏みと
いった感のあるキャスティングで、話題性もバッチリだ。
日本に先立ち公開されたアメリカでは、公開前からナギナタ型ライトセイバーなど
の山田グッズが飛ぶような売れ行きを示し、ロードショー初日には全米で3万人もの
会社員が、会社を休んで「ホーホケキョ となりの(以下略)」を観に行ったといわ
れ、「ヤマダ効果(YAMADA EFECT)」の激しさをうかがわせる。
日本での公開は7月15日の予定だ。今年の夏は、日本列島がヤマダ一色に塗りつ
くされそうである。
嘘です。いや、テキトーなこと書いてすみません。
しかし、なんですな。山田くん。こまったね。
「ホーホケキョ となりの山田くん」って……。
ホーホケキョってなんやねん! というのが万人の持つ素直な感想だと思う。どう
やら今までの高畑監督作品のタイトルには必ず「ほ」の字が入っていて、今回も縁起
担ぎのために入れたらしい。うーむ、テキトーだなー。
ちなみに「山田くん」公式ホームページはこちら。
先日テレビで「やまだくん」の予告編映像を見た。以下は予告編部分のエピソード
のあらすじ。
お父さんが雨の日に会社から帰ってくるが、傘を持っていない。「傘を持って迎え
に来てくれ」と家に電話するが、お母さんは「めんどくさい」といって渋る。「それ
ならスーパーで傘を買って帰る!」とお父さんキレる。するとお母さん、すかさず
「だったら豚肉もお願いねー」。お父さん「バカヤロー」と言って電話を切るが、結局
スーパーで傘とついでに豚肉も買ってしまう。そしてぶつぶつ言いながら帰る途中で、
向こうから傘を持って迎えに来てくれた家族三人の姿を見つける……。
いや、まあハートウォーミングな話だとは思う……思うんだが、あまりに話ショボ
過ぎ。あと、最後のオチも気に入らない……だって買った傘もったいないよ。狙いす
ぎた展開で、嫌だなー。あと「バカヤロー」は言葉が悪いぞ。そして何よりも、絵が
水彩調なんだが、漫画の「やまだくん」そのままの雰囲気で、まるで金か買ってなさ
そうに見えるのが困ったものだ。これはディズニー配給で世界に発表する作品じゃな
いだろー、と思う。たぶんこの作品の良さは外人には分からないだろう。
世界に向けて発表するなら、せめて「もののけ姫」。個人的意見では「天空の城ラ
ピュタ」こそ、世界に通用するエンターテインメント作品だと思う。
百歩譲って、日本のありがちな家族を世界に向けて公開することで日本に対する誤
解や幻想を解こうと言う大胆な試みなのかも知れないが、ディズニーによる世界配給
第一作にそれを持ってくるのは、いくらなんでも無謀というものだ。もしかして「山
田さえ出せれば、これでディズニーとの提携が終わってもいいや」と言う確信犯かも。
でも山田くん。はっきり言ってヤバいと思うんだ。
でも原画枚数でもののけ姫を超えているということだ。なんてことだ。誰も気づか
ない努力だ。
まあ、宮崎駿さんはノータッチということなんだけど、スタジオ・ジブリも資金面
でヤバそうである。もののけ姫の興行収入を全部喰いつくすだけでおさまれば、まだ
良いんだが。
ジブリは助けたいが、そのためにつまらなそうな映画を観に行くのはちょっと違う
と思う。そういういい加減な同情で、クリエイターを甘やかしてはいけない。
ということで、仮にどんなに流行っても盛り上がっても俺は観ないぞ! と言って
おく。言っておくんだったら(宮沢賢治「オツベルと象」のラスト風に)。
しかし、一番心配なのは最近暗いニュース三昧の松竹である。シネマワールドつぶ
れたし、負債額、絶対スゴいって。
今度の「山田くん」の失敗で、松竹がつぶれると思う人ー。はーい。
ドリームキャスト不調で大ピンチのセガにまさるとも劣らないヤバさだ。セガもデ
ィズニーに提携の話を持ち込んだが、門前払い状態で失敗した過去があるしなー。似
てるかも。
ここはひとつ、セガと組んで合併企業「セガ松竹(セガショーチク)」を作る
しか道はない。どちらもがんばって(自ら泥沼にハマっていく企業体質を直して)、
生き延びて欲しいところだ。
そして「スターウォーズ」だが、早く観たいなー。なにやら巷では「噂が先行して
るだけ」だの、「CGだけでストーリーはダメ」だのなんだのと言われているが、観
たいもんは観たいんである(そう思わせる辺りがスターウォーズの凄いところだ)。
予告編をインターネットで観たけど、やはりかっこいいよ。予告編のあるスターウォ
ーズ・オフィシャル・ホームページはこちら。
そして、やはり一番の見所はナタリー・ポートマンだ! 「レオン」を観て、一気
にファンになった人も多かろう。でも役の設定が特殊すぎてナタリーの演技力や魅力
が生きていない、という声もあった(News Week誌より)。でもナタリーだ
から許す。なんだか超主観的で、「山田くん」批評で言ったことと矛盾しまくってい
るような気がする。でも、まあいいや。
たった今、外電より最新情報が入った。
現在、企画段階にあるスターウォーズ・エピソード2のダースベイダー役に、刑事
プリ夫ことレオナルド・デュカプリオが抜擢されそうだとことである。
……結構似合いそうな気がする。童顔なのにやや憎たらしげな顔だし(レオファン
の人、ごめんなさい)。善から悪への過渡期を演じる重要な役になりそうだが、プリ
夫がいかに演じるか興味深いところだ。
そういうわけで、今回は映画の話だったが、実は最近あまり映画を観ていない。よ
し、夏は観る。
それでは、夏鍋でもしつつ夏を乗り切ろう。
※※ 今日の夏鍋アドヴァイス ※※
冷しゃぶというのはどうだろうか? アク出るし。アクを出しつつしゃぶしゃぶし
た後、氷水で冷やして食すんだっけ(適当)。たぶんゴマだれとかがおすすめ。うま
いぞ!(なんかいい加減で説得力無いかも)
しばらくはこれでアク代官を広めよう! |