項目 写真1 写真2
<<野菜づくりは>>

1)土づくりから
 @有機肥料(豚糞)を主体に化学肥料は最小限に!!
 A土壌改良(苦土石灰、苦土生石灰)
2)連作は禁物
 毎年作る場所を変える。
 とわ言っても昨年どの畝で作ったか忘れています(T_T)。
と言う事で、2009年春までのやり方

ハッキリ言って適当(好い加減)でした。
☆肥料
[有機肥料(豚ぷん)]

ハウス農家お勧めの豚ぷんを使用しています。
栃木県那須町大字漆塚205
那須高原牧場(株)
Tel:0287−72−0349
<3要素>
窒素:3.8%(葉肥)
リン酸:6.4%(花・実肥)因みに牛糞は2%位
カリ:3.9%(根肥)
[土壌改良]

土を酸性にしないため、苦土石灰および苦土生石灰を使用します。

<注意>
苦土生石灰は、水分と反応し発熱しますので根が火傷をします。
土と攪拌後1ヶ月ほどしてから苗を植えつけます。
[苦土石灰] :アルカリ成分55%
[苦土生石灰]:アルカリ成分100%
[堆肥]

果樹その他、樹木の剪定枝の処理に苦慮していましたので、2007.8にチッパー・シュレッダーを購入。
有機栽培にもってこいの堆肥を作る事にしました。

此れでは、野菜を買った方が安いのでは..
[堆肥づくり]

<十分発酵させる事>
@発酵させる事により、アンモニアなどの有害ガスを出させる。
A発酵熱で病原菌や害虫、その卵を死滅させる。
B発酵・分解させる事で、有効成分を作物に吸収されやすくする。

堆肥作りは、真夏の仕事かしら?
でも、炎天下の作業は熱中症になります。くれぐれも気を付けましょう。
[材料]
1、果樹、樹木の剪定枝、葉
2、野菜の茎、葉
3、雑草の茎、葉
4、稲わら、麦わら
5、広葉樹の落ち葉

[材料の積み込]
上記の材料を10cm位積んで水をタップリかける。
此れの繰り返し。
<未熟堆肥>
アンモニアの臭いがする
   ↓↓

<中熟堆肥>
アンモニア臭さが段々なくなる
   ↓↓

<完熟堆肥>
堆肥の表面にキノコが出始め、ミミズが生息し始める。

約10日毎に切り返しが必要なのですが重労働なので省略、使える部分から畝に投入。
中央奥:
未熟堆肥(積み込後)で、材料そのままの色

手前右:
中熟堆肥の前半で、まだアンモニアの臭いがする。
中は白いカビ状態(発酵が順調の証拠)。

手前左:
完熟堆肥の前半で、キノコが出てきてミミズがそこそこ。
↑↑ 此処までが、2010年夏までのやり方
↓↓ 2010年7月から
<ミキサーの導入>
2010.07
堆肥づくりが需要に追いつけなくなってきたので、堆肥を攪拌するためのミキサーを遂に導入しました。 目的:
堆肥づくりの期間短縮を図りたい
[利点]
@重労働の切り返し作業がなくなる。
A発酵には十分な酸素と水が必要ですが、定期的な攪拌で酸素不足が解消。
B材料が混ざるので均一な堆肥になる。
その結果、
積みっぱなしだと数ヶ月かかるのに、約2週間(夏場)で写真上の色に、略使える状態です。
発酵が促進され完熟までの期間短縮が可能になりました。
発酵温度を測定したところ、今までは50℃止まりだったのに何と75℃まで上昇、此れは凄い。
やっぱり酸素を十分供給する事が重要なんですね。
堆肥の発酵温度測定

2010.09.22
笹で堆肥??

2011.06.07
堆肥がない。
去年の12月に欅の落ち葉を山積みにして置いた堆肥を春夏野菜で使い果たしてしまった。

今の時期落ち葉は無いし、材料を如何するかなア〜。
有るのは燻炭づくりで確保した笹しかないし、しかし笹は腐らないし..
そしたら、腐るものを加えればいいんでないかい。
てな訳で、笹に麦わらと葦の青葉をミックスする事にしました。
@笹(腐らない)
A葦の青葉(即腐る)
B麦わら
麦わらは茎がストロー状なので、発酵に必要な酸素を多く供給出来るため。→→発酵促進(期間短縮)
@笹
A葦
B麦わら
混合比は、笹:葦:麦わら=1:1:1
にしてみた。

重労働が楽チン々、今回もミキサーが大活躍でした。
後は発酵を待つだけ、気温が高いので1ヶ月もすれば出来上がるかなア〜。
丹波の黒豆、大豆類の植付けに間に合う事でしょう。
籾殻燻炭と堆肥の混合

2012.03.27
せっせと1日3回焼いて出来た燻炭の山。

此れを去年の秋に仕込んだ堆肥と混ぜます。
混ぜると言っても人力では無理、ミキサーの力を借ります。

それでも奥の堆肥をフォークでミキサーに入れるのが結構大変なんです。
何しろ堆肥は重いので。
[石灰窒素]の使用(2009.夏から)

農薬効果+肥料効果+土壌改良と適正に使用すれば、いい事尽くめ!!
アルカリ成分は、苦土石灰と同等の55%いい数値です。

堆肥用の有機物は確保できるし、使ってみようかと。
石灰窒素とは何ものでしょうか。
石灰窒素工業会



☆散布時の注意
石灰窒素の安全な使い方
[太陽熱・石灰窒素法]

石灰窒素を使うからにはと言う訳で、太陽熱・石灰窒素法を実践する事にしました。
[方法]
@有機物(堆肥)をすき込む。
A石灰窒素を適量散布、再度すき込む。
B畝全体に十分散水。
C透明ビニールで完全マルチ。
[実施時期]
高温になる真夏の前に実施する。

[実施期間]
約1ヶ月
畝の状態
表面温度(2009.07.20曇晴)
[期待できる効果]
@病害虫の抑制(土壌消毒)
  特にネキリ虫の防除に期待。
  苗の茎を食害する憎き虫です。
A雑草の抑制
[結果]
2009秋:
ブロッコリー・キャベツ・レタス・白菜を作付けしましたが、1本もネキリ虫にやられなかったです。
雑草も効果抜群。

2010春:
そのままジャガイモを作付けしましたが、雑草が生えませんでした。
今後も実践する事にしました。
☆pH(土壌酸度)管理
何故、pH管理をしようとしたのかって。

右の写真、玉ねぎ1と玉ねぎ2の差は歴然、如何してなんでしょうか。

玉ねぎ1:ほうれん草用の畝で作ったもの。
玉ねぎ2:普通の畝で作ったもの。

堆肥(豚ぷん)は十分すき込んだし、それでは何が違うのでしょうか。
此れは、pH値(土壌酸度)の違いです。
玉ねぎ1:500g
玉ねぎ2:250g
という訳でpHテスターを購入、早速測定してみました。

玉ねぎ1の畝:pH6〜6.5(玉ねぎ適正値)
玉ねぎ2の畝:pH5〜5.5(酸性傾向)

たかがpH1違い、ところが現実は..です。

今後の野菜づくりは、本腰で取組む事にします。
[pHテスター]
やっぱり適当はダメですね。

測定器は、電子工作だけではないようです。
野菜づくりでも必要なのでした。

pH値について:
pH=7(中性)
pH<7(酸性)
pH>7(アルカリ性)
☆適正pH値
野菜ごとにpH値を調べた結果、下記の様になりました。

[分かった事]
概ねpH値を6.0位に保てば、どんな野菜でも育つ様です。
ただ、ジャガイモはpH5.5以上だと「そうか病」(かさぶたの様な)になるという記事もあるのですが、やってみない事には...です。
1)酸性土に弱い野菜
  (適正pH値:6.0〜7.0)
ほうれん草、えんどう豆、玉ねぎ pH値を6.5位にセット
2)酸性土にやや弱い野菜
  (適正pH値:5.5〜7.0)
枝豆、いんげん、韮、ねぎ、ブロッコリー、キャベツ、レタス、パセリ、アスパラ、 pH値を6.0位にセット
3)酸性土にやや強い野菜
  (適正pH値:5.0〜7.0)
きゅうり、にがうり、茄子、ピーマン、トマト、メロン、とうもろこし、かぼちゃ、白菜、小松菜、春菊、大根、人参、オクラ
4)酸性土に強い野菜
  (pH値:5.0以下でも育つ)
サツマイモ、里芋、ジャガイモ
[pH値測定]
と言う事で、すべての畝のpH値を測定したところ殆んどが4.0〜5.5でNG、一部6.0〜6.5でそこそこの状態でした。
[対策]
@4.0〜5..0の畝は、アルカリ成分100%の苦土生石灰で矯正。
A5.0〜6.0の畝は、アルカリ成分55%の苦土石灰で矯正する事にしました。

[実施]
夏まきのブロッコリー、キャベツ、レタスで試してみる事に!!
[結果]
2009.11月の頃
☆資材の製作
T.[アンカー・パイプ]

市販の緑色のパイプは、強度もなくハンマーで打ち込めないので、自作する事にしました。

・強度の確保
山型鋼に丸棒を溶接し補強する事で、ハンマーに耐えられる様にしました。

・高さ調節
パイプ長を1mとし、2段接続で1mから1.8mまで自由自在で調節できます。
山型鋼と19mmパイプを溶接
頭を補強
高さ調節
(使用例)

@インゲンやキュウリのネットの支柱
A茄子の支柱
Bとうもろこしのカラス対策
 昨年(2008年)初めてトウモロコシを作ったのですが、憎きカラスに食べられてしまいました。
そこで「いで爺」は、チョット考えました。
@ネットの支柱
A茄子の支柱
B−1
B−2 寒冷遮を張る
U.[畝の枠]

畝を高くすると雨で土が流れてしまうので、何とかならないものかと考えました。

@土壌の流出を防止できること。
A虫除け(特に紋白蝶)用に寒冷遮がかけられる様に。
 極力、殺虫剤は使用したくありませんので。


材料:
C型鋼(60X30X10/2.3mm)
19mmφパイプ
金具(品名は??)
9mmφ丸棒


家庭菜園で此処までやるかって、普通はやらないでしょう。

でも、毎年の事ですから!!
楽をしたいのです。
20年は使えるでしょうから安いものです。
材料:19mmφパイプを切断
材料:金具(品名は??)
金具の取付け(間隔50cm)
拡大
塗装
枠固定用の丸棒(6mmφ)
(使用例)

@土壌の流出防止
A虫除け用の寒冷遮
@畝土の流出防止
何を作っても枠は固定です。
A寒冷遮
トンネル用のパイプを挿し込むだけ。

間隔固定で強度もバッチリ。
楽々作業で能率アップ、言うことなしです。
☆野菜づくり

pH(土壌酸度)管理+資材