項目 作業項目 写真1 写真2
写真3 写真4
三菱農機製CT533 この三菱農機製CT533という耕耘機は、おそらく4〜50年前に製造された機械でしょうか。
10数年前に1万5千円で解体屋から買ったものですが、ディーゼルエンジンなのでトルクがでかいし、今時のガソリンエンジンとは比較になりません。
事象

2013.03.22
Vベルトが滑ってエンジンの力がタイヤとローターに上手く伝達できない。
ベルトが緩んでいるけど、Vベルトは去年取替えたばかりなので、伸びた訳ではない。

という事は、エンジンが後にずれた事になります。
[対策]
仮修理という事で、
@エンジンの取付けボルト4本を緩めハンマーで叩いてエンジンを前にずらす。
Aベルトに滑り止めのワックスを塗る。
(仮修理)
この状態で、今日の畝づくりの作業をする事にしよう。
本修理

2013.03.23
「かみさん」の車を追い出して、屋根付き整備工場へ搬入。

何をやろうとしているのでしょうか。
エンジンが動かないようにストッパーを付けます。
(溶接位置) 山型鋼(Lアングル)を溶接する場所を念入りに清掃。
(材料の調達) @10mmφのキャップボルト(6角穴付ボルト)
Aナット
B山型鋼
C6角レンチ
〆て、900円也。
(材料の加工) 山型鋼の切断・穴あけに要した時間は、物が大きいだけにバリ取りしてもたったの10分。
模型の機関車とは比べものにならない。
(溶接)

2013.03.26
天気が悪く二日遅れの溶接作業です。

溶接はバッチリでも、ボルトが30mmほど寸足らず。
ホームセンターには首下40mmしかないのです。
なので、地元の旭機工(ボルト専門店)に行ってみたら、全ネジ70mmは「大阪から取り寄せられます」との事、「2本でもOKですよ」。
有り難いですね。

この種の工作は、鉄道模型を大きくしたようなもので、だいぶ知恵が付いてきましたね。
プーリー破損

2013.03.28
今日頼んでおいたボルトが届いた。
エンジンの位置を調整中にハンマーがプーリーに当たり、鋳物製のプーリーを割ってしまった。

4〜50年も前の機械、部品なんかあるはずが無い。

とりあえずボンドで貼り付けたが、強度的にもつはずがない。
(知恵だし) 方法としては溶接するしかないでしょう。
相手は鋳物、割れた部分の溶接では強度が維持できないかも...

プーリーの内径が約50mmφ。
そこで考えたのが足場パイプ48mmφ、これを抱かせて溶接すればいけるであろう。
足場パイプを切断して、ボンドで仮に付けてみた。

略ピッタリに納まったのである。
(溶接) 鋳物という事で溶接棒も鋳物用を使いたいところであるが、鋳物用は高温になるため膨張して割れる可能性があるのだ。 ここはリスクを最小限に留める必要があるので、軟鉄用の溶接棒を使う事にした。
まあ〜、とんだ事をしてしまいましたが、何とか一件落着です。
ディーゼルエンジンの耕耘機は、製造していないので執念で直しました。
前面と背面の2面を12箇所づつ溶接したので、以前より強度が増したかも知れません。
[耕耘機の修理(三菱農機CT533)]
☆工作物