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ぶどう栽培
4月〜6月(生育期)
この4月〜6月が一番大事な時期となります。
病害虫の防除やぶどうの成型、種無し処理や雨対策などなど・・・
植物の成長は待ってはくれません。休み間もなく作業が続きます。
【スプリンクラー】
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【散水】 |
ぶどうばかりではなく、植物全体が初春の
頃、水分が必要となります。水と気温(暖か
さ)によってグングン成長します。
雨だけの水分では不十分なため、広瀬ダム
から水を引き、スプリンクラーで散水します。
これをしないと、後々の成長に影響します。
定期的に実施し、畑全体に行渡るように
しています。
当園では20箇所設置してあります。 |
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【自動制御】 |
毎週2回、2時間の散水をします。
これを自動的にタイマーで管理し、1回当り
約6000リットル散水します。 |
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【太陽光発電】 |
自動制御という事は「電源」が必要となり
ます。
この辺りの畑では全て自然エネルギーの
太陽光発電で電力を得ています。
ぶどうにも自然にも優しく取り組んでいます。 |
【ホース(キャップ)】
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【作業前】 |
露地栽培での発芽は4月下旬〜5月上旬にな
ります。しかし、このホース(ビニール)を枝に掛
ける事により、半月程度早くなります。
発芽を促進する事により、収穫時期が早まり
ます。 |
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【作業中】 |
結果枝(昨年出た枝)1本1本にビニールを
掛けます。 |
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【作業後】 |
心配な点は、霜が降りると枝が枯れる。日中
高温が続くと障害が起きる等、管理が大変
です。 |
【芽かき】
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【芽かき前】 |
春になり暖かくなると枝からニョキニョキと
新梢(新芽)が出て来ます。
これを全て成長させる訳ではなく、ある程度選
別します。これを「芽かき」と言います。
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【芽かき後】 |
枝の付け根から第一、第二を取り除き、枝によ
っては、更に撤去します。 |
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【副芽】 |
芽かきでは「副芽」も取り除きます。
一つの新梢から2〜3の芽が出て来る事があり
強勢樹を残します。 |
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【副芽撤去】 |
この作業は手作業で行います。
残した方の芽を曲げたり、折ったりすると元も
功もありません。気を付けて行う作業です。
この作業後、芽は毎日毎日1cm弱程度伸びて
行きます。 |
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【萌芽(芽吹き)の様子】
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4月中旬 |
6日目 |
14日目 |
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17日目 |
18日目 |
22日目 |
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24日目 |
26日目 |
32日目 |
【カタ落し】
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【房選定前】 |
ぶどうは成長の段階で、そのままにしておく
と、一枝から3〜4の房が付きます。
それを1〜2にします。 |
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【房選定後】 |
これは良いぶどうを造るために、房の数を
少なくするのです。 |
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【カタ落し前】 |
また、「カタ」と呼ばれる部分も切り落とします。 |
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【カタ落し後】 |
こうやって形成します。
この段階では、まだまだ完成ではなく、ここか
ら更に形成させていくのです。 |
【ジベレリン処理】
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【薬品】 |
種の抜くためにジベレリン処理を施します。
食べやすいように「種無し」ぶどうに仕上げる
ためです。
この作業は花が咲く14日前に実施します。
このタイミングを逃すと、種は抜けません。 |
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【液剤】 |
種を抜く薬品、成長を調整する薬品、殺菌剤、
着色剤を入れて混ぜた液体を作ります。
ちなみに赤い色の着色剤はぶどう自体への着
色ではなく、しっかり漬けたか確認するもので
す。 |
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【作業風景】 |
一房一房、残さずに漬けて行きます。
見逃すと種は抜けません。
ジベ処理は日にちのタイミングが難しく、また適
期が短いため、近所、親戚などが手伝って行い
ます。
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【大房の房作り@】
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【作業前】 |
大房(巨峰など)はデラウェアーと違い、かなり多く
房が出てきます。
これを一枝に1〜2にします。
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【作業後】 |
当初出てきた房の70%程度を取り除きます。
この作業も結局は良いぶどうを造るために行いま
す。 |
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【作業風景】 |
高いところは脚立などを使い作業します。
当園は大房が1600坪あるので、一週間程度かか
ります。
この時期は無休で仕事をします(TT)。 |
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