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                       ニューハーフ・ショー
 
 ニューハーフ、ようするに男性が女装をして、洋服のみならず心まで女性になって、というやつである。幸か不幸かオレはノーマルなのだが、日本でもここ20年ほど、芸能界でニューハーフが人気者になって市民権を得てきている。海外では最近同姓婚が認められ始め、昨年イギリスのスーパースター、エルトン・ジョンが同姓婚を。ヨーロッパではこれを機に、500組からの同姓婚が成立したとか。タイではどうか?ヨーロッパ同様、お盛んなようである。日本で一番視聴率の良いTV番組は?・・・・異論はあるかもしれないが知名度を含めて、大晦日に放送される、“紅白歌合戦” といってもいいか?タイでこれに相当する番組が、年に1度開催される、“ニューハーフ美人コンテスト” のTV中継らしい。それだけニューハーフは、タイで国民に認知されているということか。去年かおととし、ニューハーフのキックボクサーが来日したのも記憶に新しい。

 タイのガイドブックで夜のオプショナル・ツアーのところに、ムエタイ観戦と並んで、この、“ニューハーフ・ショーがお勧め!” だと書いてあった。“とても男性とは思えないほど美しくて、ミュージカル構成のショーもすばらしい!” そんなに面白いなら見てやろう!という気になり、この禁断のショーに参加することにした。連れて行かれた劇場は、この手のショーでは一、二を争う、マンボ・キャバレーだった。中に入ると540席の階段式客席を持つ本格的なシアターで、予想通りではあったが、客の大半は日本人が占めている。特にオレの席の横一列は、若い日本人女性のグループばっかりで、ビール片手に、まるで憧れの芸能人のショーを見るかのようにはしゃいでいた。幕が開きショーが始まり、次々とたくさんの美女?が登場してくる。もし聞かされていなかったら、本物の女性たちが演じているショーだ!と思うほど彼女たち?は美しかった。また日本人客が多いからか、日本の歌謡曲も多くショーに取り入れられていた。1時間半ほどで楽しいショーも終わり表に出ると、彼女たち?が客との記念写真を撮るために総勢で出迎えていた。オレも記念写真を撮ったのだが、そのとき一緒に撮ったニューハーフがオレに手を差し出し、「チップ、チップ!」 と喋った声は、やはり男そのものだった。

   

              マンボ・キャバレーの入り口と看板!

   

  確かに素晴らしいショーだった!       これは西太后を演じている!

   

  このプロポーションで本当に男?     これは松田聖子になりきっている!

   

エンディングで客席に!本当にきれいだ!    彼女たち?と記念写真を!




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