アユタヤから約３時間の船旅を終え、バンコク市内に戻ってきた。このあとオプショナルツアーで、“ニューハーフ・ショー”　を見て、深夜にホテルをチェックアウト、日本に向かう。タイ旅行もいよいよ終盤にさしかかってきた。ニューハーフ・ショーの集合時間まで２時間ほど時間があったので、１度ホテルに戻りシャワーを浴びる。そしてホテルの近くにあった、屋台街を覗いてみることにした。このタイの屋台もタイ名物だと、友人たちから聞いていた。「タイに行ったら屋台街で食べ歩くのが楽しみのひとつ！」　「安くて美味しいものばかり！」　「日本では食べられないものがたくさんある！」　しかしタイに来てから、タイフーズはオレの口に合わない！と分かっていたので、あまり期待はしていなかった。いざ屋台街に行ってみると、まず匂いにやられた。屋台街全体を覆う、あの香辛料、ローズマリーに似た匂い。昔からあの匂いは苦手だった。どうもタイフーズとは相性が悪いみたいだ。タイフーズ・ファンには考えられないかもしれないが、当然何も食べる気にはなれず、屋台街を鼻をつまんで歩く始末だった。商店街に、日本でも馴染みのセブンイレブンがあったので入ってみた。当たり前だが、売っているものは日本と変わらない。面白かったのは、“うる星やつら”　など、日本のマンガが山積みになって売られていたことだ。手にとって見てみると、吹き出しのセリフは当然タイ語なので何と言っているのかさっぱりわからない。イギリスに行ったときも日本のアニメ、“ピカチュー”　がＴＶで放映されていたし、オレたちが思っている以上に、日本のアニメは世界に浸透しているのかもしれない。