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 天安門広場を離れバスに向かおうとすると曲さんが言った。「楽しいツア−もそろそろ終わりだけれど、もう1ヶ所だけ付き合って下さい。」 と。天安門広場を渡ったところにある漢方薬のお店らしい。やはりツアーガイドとして、オレたちツアー客を連れて行かなくてはならないところみたいだ。そこは写真を撮るのが憚られるような雰囲気だったので写真はないが、2階建ての古びた建物だった。2Fの部室に通されてしばらくすると、白衣を着た女性と同じく白衣を着た恰幅のある中年男性3人が入ってきた。女性が通訳らしく男性3人を順番に紹介していく。「この方は田中角栄さんが日中友好条約のときに建ててくださった○○病院の院長さんで、どうたらこうたら・・・・・」 「この方は漢方薬の権威の先生で、どうたらこうたら・・・・」 そして今から希望者には無料で脈をとり、血圧を測りながら簡単な診察をしてくれるとか。オレを含めた数名がすかさず手をあげた。通訳の女性が先生の質問や言葉を我々に通訳するのだが、3人の先生たちが日本語を理解しているのは明らかだった。先生たちの診察は当然、「将来、こういう心配があります。」 という風になってくる。我々に漢方薬を買わせたいのだから。月々約1万円で最低半年、身体に合わせた漢方薬を日本の自宅まで発送してくれるらしいのだが注文する者は誰もいない・・・・これがバブル全盛期だったらだいぶ違うのだろうが。診察の後、「いらない!」 と1人1人が言うたびに先生たちの顔が暗くなるのが印象的だった。結局、誰も買わずに漢方薬の店をあとにした。

 時間はもう夕方5時をまわっていた。北京最後の夜の夕食は四川料理だ。四川料理というと、トウガラシ、胡椒、山椒、などの香辛料を使ったピリリと辛いのが一番の特徴で、麻婆豆腐が特に有名だ。ただ、今回のツアーでいろいろな中華料理を食べてきたが、オレにとっては、「毎食中華料理」 という認識でしかないというのが情けない現実だった。美味しい料理を食べるのは大好きだし(事実、毎回のように美味しい中華を堪能できた。)、本場中国で食べているのだから贅沢な話ではあるが。店内に入ると個室に通された。また食後に物売りのおねえさんたちが、来るのだろうか?(実際、食後にいろいろ売りに来た!) 北京最後の夜ということもあり最初にみんなでビールで乾杯した。約20人のツアーメンバーだったが仲良く過ごせたと思う。四川料理は美味しかったが期待しすぎた感もあり、いまいちだと言う人もいた。また蝦のチリソースが出なかったのも残念だったが、名物料理の宮保鶏丁(鶏肉、ピーナツ、ネギ、ニンニクを一緒に炒めたもの)や鍋巴三鮮(四川料理を代表する辛くない料理。パリパリのおこげに、鶏肉、ハム、タケノコなどのあんかけをかけて食べる。)、定番の麻婆豆腐などが食べられたのでオレは満足だった。まさに、“食は中国に在り!” といったところか。

   

     四川料理レストラン!             四川料理定番の麻婆豆腐!

   

宮保鶏丁(鶏とピーナツの唐辛子炒め)!     おこげ料理の鍋巴三鮮!

   ※ このページの四川料理の写真はインターネットから転用しました!

ワンポイントレッスン

 我走了(ウォーゾウラ)行ってきます

 明天我出差 所以我早一点起床

 (ミンティエンウォーチューチャイスオイー

 ウォーザオイーディエンチーチュアン)

 明日は出張なので 少し早く起きるよ

 六点半左右(リウディエンバンズオヨウ)

 6時半くらいだな



      


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