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  “ハーレムジャズツアー! ハーレムのレストランでソウルフード(ハーレムの家庭料理)を食べ、そのあとハーレムのジャズクラブでライブを堪能する。最初このツアーにするか、ヴィレッジにある名門ジャズクラブ、ブルーノートのジャズツアーにするかとても迷った。ハーレム=@という言葉に惹かれてこっちを選んだわけだが、グッドチョイスだったと思う。ガイドはドライバーを含めて3人、そのうち1人は30才前後のきれいな女性。彼女は九州出身でハーレムに憧れ、なんと去年から1人でハーレムに住んでいるという。まるでジャンヌ・ダルクみたい。彼女も凄いが、やっぱりメーンガイドのトミー富田さんはもっと凄かった。1939年東京・浅草に生まれたトミーさんは、お茶の水でコーヒー・ショップ、レストランを経営、その後、六本木にジャズクラブ、ネロビアンコ、バランタインなど3店をオープン。一方で音楽プロデューサーとしても内外に知られている。1987年にハーレムに移り住み、今年で17年目。17年の間には、銃で撃たれること2回、ホールドアップは7回あったそうだ。1994年1月には、「Dr.マーティン・ルーサー・キングJr.エクセレント・アワード」 をアジア人として初めて受賞、また地元ハーレム商工会議所の正式なメンバーであり、非黒人は彼のみ、というまさにハーレムに受け入れられた日本人。著書には、「ハーレムスピークス」 などがあり、「地球の歩き方」 「わがまま歩き」 「個人旅行」 などニューヨーク・ガイドブックにコラムを持っている。現在、ニューヨークのハーレムを中心としたツアーを扱っている、ハーレム・コネクションの社長である。レストラン “シルビア” に行く前にビバップが初めてレコーディングされたという、“ミントンズプレイハウス” に立ち寄り、記念写真を。ここでジャズの歴史が変わったらしい。

   

左がトミー富田氏、右がガイドの女性!   ここがジャズの歴史が変わったという、
去年から1人でハーレムに住んでいる!  ミントンズプレイハウス!

  ハーレムの街を10分ほど走ったあと、レストラン “シルビア” に着いた。オープンして今年で40年目のここは、クリントン元米大統領も常連だとか。残念ながらこの日は会えなかった。店内に入り、トミーさんにシルビアのママを紹介されてビックリ。なんと今年で78才。パワフルでソウルフルな彼女は、見た感じ60才前後にしか見えない。料理を待っているとき、隣のフロアーから陽気な歌声が聞こえてきた。「誕生日のお客さんにバースディソングを歌ってあげてるんだよ、行って見てきてごらん。」 とトミーさんが言った。行ってみるとほかのお客さん、ウエイトレスなど全員でその人のバースディを祝っている。日本では絶対に見られない光景だと思った。せいぜい仲間同士、身内でやるのがいいとこだろう。ソウルフードが運ばれてきた。ちょっと油っぽいが、日本で食べる洋食とそんなに変わらない、美味しかった。ソウルフードで腹ごしらえをしたあと、ハーレムのジャズクラブ  St. Nicks Pub” に向かった。

   

  “ケンタッキー” イン ハーレム!        レストラン “シルビア!”

   

 シルビアのママ、78才!         これがソウルフードだ!




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