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          6月13日(日) 4日目 晴れ

 憧れのリバプールに泊まって、目を覚ましたのは朝6:00頃だった。ファン心理というのはいい加減なもので、リバプールに1泊しただけでビートルズに近づけたような気がするから不思議だ。7:30から1階の食堂が開いていて朝食が食べられるようだ。顔を洗ってから朝のニュースを見ていたが、8:00近くになって1階の食堂に下りていった。食堂といっても12畳ほどで、小さなテーブルが5つでいっぱいになるほどの狭いスペースだ。それでも3人〜4人のウェイトレスがいるみたいで、テキパキと働いている。オレが席につくとウェイトレスがやってきて、飲み物は?パンは?(トーストかバターロールか)、卵の調理法は?といろいろ聞いてくる。それに答えながら、昔、英会話で習ったレストランでの会話を思い出し、あまりにそっくりだったのでおかしくなってしまった。そしてしばらくして運ばれてきた朝食は噂どおりのイングリッシュ・ブレークファストだった。肉やハムは筋を切っていないから反ったまま。肉の味付けも大雑把に塩・コショーがしてあるだけ。ホールトマトにいたっては、ただ温めてあるだけだった。この期待どおり?の朝食は、嬉し涙を流しながら平らげた。

   

       1階の食堂!           “イングリッシュ・ブレークファスト!”

 今日は11:40、観光センター発のマジカル・ミステリー・ツアー(ビートルズ・ツアー)に参加するが、まだ2時間以上も時間があるので、朝のリバプ−ルを散策することにした。ガイドブックで目をつけたのは、ホテルから歩いて10分ほどのところにあるリバプール大聖堂だった。1901年に建築が決定されたこの教会は、宗教改革後にイングランド北部に建てられた、唯一の英国国教会だ。タワ−からの眺めが素晴らしく、晴れた日には湖水地方まで見渡すことができると人気でリバプールの象徴的な建物となっている。オレはキリスト教徒でもないし教会に足を踏み入れるのは初めてだったが、入ってみると圧巻だった。大聖堂自体が大きいので中も広く、まるで外国映画のワンシーンのようだ。入り口を入ってすぐのところに寄付金ボックスが置いてあり、2£寄付すれば写真撮影が許されると書いてあったので、オレは迷わず2£寄付させてもらった。入ってすぐに目に入ってきたのは、巨大なステンドグラスだ。高さおよそ10mはあろうかという、このステンドグラスの存在感は大きく、写真を撮ったあともしばらく立ち止まって見ていた。他に視線を移しても目を奪われるものばかりだった。壁面に彫られている彫刻の数々もそうだが、机や椅子のひとつひとつにも歴史を感じてしまう。それでいて教会の中は静寂で厳かな空気が流れている。こういう空気に触れるのは数年ぶりのことだった。1時間ほどでこの大聖堂をあとにしたが、けっこう充実した気分になった。

 

   

       リバプール大聖堂!         巨大なステンドグラス!

   

       静寂で厳かな空気が流れる、リバプール大聖堂内!

 まだマジカル・ミステリー・ツアーまでには時間があったが、時間をかけてゆっくりリバプールの町を歩くことにした。リバプールは想像していたより本当に大きな町だった。町並みもイギリス独特の家々が建ち並んでご機嫌だったし、横浜の中華街に負けないくらいの中華街があるのにも驚かされた。ビートルズが生まれ育った町、ビートルズが青春を過ごした町を歩いていると思うだけで嬉しくなった。次はいよいよビートルズが生まれ育った家やゆかりの地を訪ねる、マジカル・ミステリー・ツアーだ。
 
   

朝のリバプール市内!この町でビートルズが生まれ育ち、暮らしていたのかと思
うと、歩いているだけで嬉しくなった!


   

      カフェギャラリー!              リバプールの中華街!




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