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           6月12日(土) 3日目 晴れ
 

 イギリス滞在3日目、今日はいよいよリバプールへ出発だ。昨夜は遠足前夜の小学生のような気分になり、ワクワクしてあまり眠れなかった。朝食はランチボックスではなくレストランで食べることにした。やっぱりこっちの方が食べた気がする。ホテルを出るときにフロントに声をかけておいた。「これからリバプールに行って泊まってくるつもりだから、今夜はホテルに戻らない。明日の朝食はいらないから、部屋はそのままにしておいてくれ。明日の夜、戻る。」 するとフロントの女性が、「I see, Enjoy Riverpool !」 と言って送り出してくれた。

   

                 朝食はホテルのレストランで食べた!

   

 2枚ともホテルから(7階)のショット!左は何気ない風景だが、イギリスを強く感
 じる1枚だ!なぜだろう?

 リバプールへはユーストン駅から列車で約3時間かかるらしい。そのユーストン駅へは、ハマースミス駅からハマースミス&シティラインで乗り換えなしで行ける。といっても、地下鉄のユーストン駅で降りて地上に出て、200mほど歩いたところに列車のユーストン駅はあった。切符売り場でリバプールまでの往復切符を買いホームに向かったのだが、リバプール行きの列車は2分〜3分前に出てしまったばっかりで、次の列車まであと1時間待つはめになってしまった。仕方がないので駅構内のカフェでコーヒーを飲んで待つことにした。

   

   ハマースミス&シティライン!           地下鉄の切符!

   

 地下鉄を降り、1度地上に出て200mほど歩いたところにユーストン駅はあった。

 このユーストン駅はロンドンに7つある主要ターミナル駅のひとつで、ビートルズとはゆかりが深い。その理由はここがリバプール方面への窓口となる駅だからだ。1962年〜63年にかけて、ビートルズとマネージャーのブライアン・エプスタインはひんぱんにこの駅を利用している。また1967年8月25日 当時ビートルズが夢中になっていた、インドのマハリシが開いた瞑想セミナーに参加するため、ウェールズ北部のバンゴア行きの列車に乗ったのもこの駅だ。有名な話だが、このときジョンの妻シンシアは警備員にファンと間違えられ、数秒の差で列車に乗り遅れている。そのときのことを振り返ってシンシアは、「列車から顔を出して笑いながら私の顔を見ているジョンを見て、ジョンがサヨナラと言っている気がした。これで私たちはもうおしまいだ!という感じがした。」 と語っている。翌年ジョンはオノ・ヨーコとの仲が深まり、シンシアと離婚・・・それは現実となった。ちなみにその2日後の8月27日、デビュー前からマネージャーを務めていたブライアン・エプスタインが、ロンドンのアパートで死亡しているのが見つかっている。死因は “過失による薬物過剰摂取”・・・・ドラッグだった。この時期、ビートルズにとっては転換期だったのかもしれない。

 リバプール行きの列車の時間(10:40発)が近づいてきたので、駅員に何番線なのか聞きに行くと、「まだ分からないから電光掲示板を見ててよ。」 と言う。日本だったら考えられないことだが、イギリスではよくあることらしい。何番線か分かったのは発車時刻15分前くらいだった。ホームに行き、自由席は何号車か駅員に確認してから列車に乗り込む。ヴァージン号といってけっこうオシャレな列車だ。10時40分、定刻どおり列車は出発した。さぁ、数時間後はリバプールだ。
 

   

ユーストン駅構内!右の電光掲示板、リバプール行き10:40発と出ているが何
番線かは出ていない!左隣は10番ホームと出ているのに!

   

  リバプール行き、ヴァージン号!   ユーストン〜リバプールの往復切符!

※ このページの1部は、「ビートルズの歩き方」 より抜粋しました。 




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