バッキンガム宮殿でロンドン市内観光を終え、朝集合したイギリス屋に戻ってきた。ここイギリス屋は日本人スタッフがいるお土産屋で、キーホルダー、ポストカード、紅茶から、ダンヒルのライター、ヴィトンのバッグなどのブランドものまで幅広く取り揃えている。オレもお約束≠フお土産を購入してから、オプショナルツアーの申し込みをしようとガイドのところへ行くと、まだ20人近い日本人のおばちゃんたちに囲まれて、お土産に買う紅茶などのアドバイスをしていた。「まだ時間がかかりそうだな。」と思いつつガイドに話しかけると案の定、「もう少し時間がかかるので、あそこのベンチに座って待っていてください。」と言われてしまった。まぁ、しょうがないかと思いベンチに座って待つことにした。けっこう広い店内はお土産を買う観光客で賑わっている。やっぱり日本人観光客の姿が目立った。ここの日本人スタッフたちは当然英語がペラペラで、年配の女性スタッフも流暢な英語で外国人観光客に説明している。そのとき誰かの視線を感じた。ふと見ると、60歳くらいの日本人男性がオレを見つめている。「オレはロンドンに知り合いなんかいないぜ!」と思い見ていると、その男性はオレに近づき話しかけてきた。「1年前、ニューヨークにいませんでしたか?」「・・・・あーっ!」信じられなかった。今思い出しても鳥肌が立つくらいだ。去年の6月、ちょうどいまから1年前にニューヨークに旅行したとき、ニューヨーク1日観光でご一緒したFさんだった。そのとき、オレとFさん、あと福井から来てる新婚カップルのS夫妻で仲良くなり、翌日イェローキャブに乗りニューヨークの街を散策した思い出がある。その夜は2人でハーレムジャズツアーにも参加していた。Fさんは大分県在住で会社の会長さん。仕事は息子さんたちに任せて、ご自身はひとり旅を楽しまれていた。ニューヨークでの別れ際、確かにアドレスの交換はしたが、この1年お互いに連絡をしたことは1度もなかった。そのFさんがオレのことを覚えていて話しかけてきたのだった。信じられるだろうか?1年前、ニューヨークで知り合った大分と静岡の人間が、連絡もしないまま1年後にロンドンで再び出会う。まさに奇跡だった。時間が1分、いや30秒違えばたぶん会っていなかっただろう。神様のいたずらとしか思えなかった。今思えば、Fさんがよく、オレのことを覚えていてくれたと思う。Fさんとは別れ際に、「また何処かの国でお会いしましょう!」と約束して別れた。そしてこの奇跡の再会は一生忘れられない思い出となった。 |
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ロンドンアイ(観覧車)のチラシ配り! バッキンガム宮殿の衛兵! オシャレな公衆電話! トラファルガー広場からビッグベンを望む! ロンドン市内観光バスとタクシー! 街角のカフェ! ヘイマーケット・ロイヤルシアター!右は、美しいカーブを描くリージェント・ストリ ート!ロックンローラーがよくやる髪型、“リーゼントヘアー” は、髪型がこのカー ブに似ていることから名づけられた! ピカデリーサーカス! ロンドンのパトカー! |