”マダイ”のち”メバル”


 ”沖の瀬”から青物回遊の便りが届くと気もそぞろで毎日週末の天気ばかりを気にしてた。
残念な事にやはり今週も雨と風に祟られ「ヒラマサへの挑戦状」は夢に・・・。
なんだかちょっと気が抜けて久里浜の50mラインへと向った訳なんですけどね。





 産卵も一区切りついてしまったのか、中一週で訪れた久里浜沖50mのポイントには我々を含め2艘の船が居るだけ・・。下げ潮が程よく流れる中、ビシの海水は気温に比べ温かく感じるもののエサ取りの反応さえ薄く活性は低いように思えました。

 時折強く降る雨の中で根気よく、ビシを打ち返しますが久しぶりに緊張感が切れてしまい直ぐにダレてしまう・・。釣れる気も、釣る気もなくなってくると時間が過ぎるのが遅く感じたりするもんですね。冷たい雨に打たれながら釣れない理由を探してましたよ。

 いつしか冷たい雨が気にならなくなった時、心なし下げ潮で竿が艫方向に傾いていたものが不自然に真下に引き込まれてゆきました。
何度見てもドキドキするその一瞬の動きで竿を手にすると真鯛と思われる力強い引き込みが伝わってきた。型は1kgに満たないほどでしょう、それでも慎重かつ丁寧に楽しみます。そして同行したおっきな@さんにタモ取りしてもらったのは700gほどのやや黒ずんだ”放流物”?
 雨も止んで時折雲の薄いところから明るい光が届いたりする中、一枚目が顔を出した事で気を良くしサイズアップを試みますが・・・。
そんな簡単に釣れるようなら誰も苦労しないのがこの釣りですわな。

 やはり気持ちが沖の瀬に行っていただけに物足りない何かを感じながらゆっくりと時が過ぎてゆきました。



 小ぶりなアジと戯れていると・・。再び置き竿が勢い良く突っ込んだですよ。
魚にやる気が出始めたか?と手にした竿から伝わるものから察するとなかなか?ここ数回で手にした真鯛とは違う力強さが伝わってきます。魚をやり過ごしながら改めてドラグを調整し直す。ハリス2.5号はあまり使わないもんで限界がわからんのです。ゆっくり慎重にやり取りを続けてゆるめのドラグ調整で万全かと思ってたんですよ。底から引き離しては戻され、一進一退を何度も繰り返していた時、40mから再び走りはじめると、勢いが無かったにも関わらずラインブレイク・・・ゴム側の結び目が切れてしまいました。

 結局、二枚の真鯛を拝むも再三我々のハリスを切っていったアタリの主は拝む事は無かった。
                                                          








夕暮れの猿島

 今宵はちょろ松さんにお世話になっておっきな@さんTETSUさんなかじまさんototoさんと一緒に「夜メバルOLM」を楽しみます。夜メバル船はPM6:00出船でPM9:30沖上がり。
悪天候だった日中船に比べると予想を遥かに上回る盛況ぶり。
今年は型ものも混じるとの事に期待しながら、舳の突き出しへちょろ松さんと並んで釣り座を構えます。

出船時刻には暑くも寒くもなく、午前中の雨や風が嘘のように大津沖の海は静かに・・・。
やがて夕暮れの中、湖のように穏やかな水面を船はゆっくりと滑り出しました。

 日中に比べ穏やかになったところまでは良かったのですが・・。なかなか上手くいかないもんですねー、穏やか過ぎなんですわ。潮動かずどの船もあちこち好き勝手な方向を向いちゃってます。

 船中はじめてのアタリは「キス」(-_-;)
夕暮れの中を船は次々ポイントを切り替えますが何処へ行っても船中全くアタリが出ないのよ。

 それでも、辺りがすっかり暗くなって船に灯りが灯ると少しは魚達もやる気を出したか?小さいながらもポツポツとメバルが顔を出し始めました。猿島脇で手応えを確認すると船は大きくポイントを移動。そこからは潮も動き始めたか?飽きない程に釣れ続きました。

思わず口にした”「物」が違う”の一言はちょろ松さんをも絶句させたジャンボギス。他にも目標サイズのメバルも顔を出して個人的には満足度UP。
今度は多彩な外道を楽しむべく準備万端で挑みたいもんです。


右上から鱚・真鯛・眼張

 結局この日、日中船での釣果「真鯛・アジ・サバ」に続いて、夜メバル船の「メバル・カサゴ・ジャンボギス」で六目を達成。

食卓にはリレー釣りならではの「真鯛・メバル・キス・アジのなめろう」の多点盛りとなりましたよ。
個人的にメバルの刺身の歯ごたえは予想外でした。思い入れもあるせいか一番美味しかったのはキスの刺身かな?





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