表紙好きぐる1999

好きぐるノーツ2000

ライブ■2000/11/09 ブルートーンズ/ムーヴァー Japan Tour 2000 at Nagoya Quattro
初めはムーヴァーのステージ。名前は知ってるが…曲を聴いてもあんまり記憶に無い。モッズ系の曲、でも…下手くそ。会場で会った知り合いに言わすと前回よりも上手くなってるとのことでした。まぁ頑張ってるなぁ〜って感じで微笑ましくステージを見てました。
で次はブルートーンズ!!いきなりロッキーのテーマが流れる。うきゃぁ〜〜〜っしかし…誰の選曲だよ。似つかわしくないのだが…爆 そうそう、客入りは悪かったのだ。150人いないんじゃなかろーか。苦 でもその分、自分の回りの空間に余裕が有るので有り難い。いよいよ登場!一気にテンションが上がってしまう。なんと出てきたらメンバーみんなネクタイにスーツ姿だ。思わずうっとりしてしまう。格好いい、と言うか、カワイイというか。出てきたとたん万年少年達にもうめろめろよう。客が少ない割に大盛り上がりになっている。途中で10分の休憩が入る。ちゃんとアナウンスが入るんだよ。こんなライヴ初めてだ。で、後半ステージ出てきたらラフな恰好に着替えてました。あ、10分は着替える為の時間だったのね。そしてもう後半は吸い寄せられるようにステージ前まで突っ込んでしまっていた。きっと目はハート形になってただろうなって感じだったよ。なんかもう泣きそうなくらいのテンションだったもの。Vo.のマークのなんと素敵なことか。目と眉毛くっついてるし、ヒゲ濃いんですけどね。笑 でもでも、うっとり〜!ラストの曲が終わって…メンバーひっこんで客電もついたのにお客は帰らずアンコール!そしたら出てきてくれて、嬉しかったよう。予定調和でないアンコールがあるライヴなんて何年ぶりだろう。いやぁーーー久しぶりに良い物見たって感じのライヴでした。客少なかったけど…苦苦苦 少ないおかげで間近にマーク見れて幸せだったからいいけどさ。歌いながら腕くるくる回してるのはかわいいっ!かわいいって歳でもないのだが…。当然、帰宅するなりCD聴きまくりだ!本日のポケピカは17812でした。もう、汗だく、息切れ…自分の体力のなさが嘆かわしい。…絶対また来て欲しいよ。待ってるぜい!!

ライブ■2000/10/22 ポルノグラフィティ Tour D4-33-4 at 名古屋市公会堂
日曜日なので開演時間が5時…こんなに早いのは何故?客層を考えてのことなのだろうか?さて、今回の席は過去いままでで最悪な席でした。3階席の一番後ろ。見えるのだろうかととても心配でしたがなんとかステージは見えた。それもステージしか見えないので有る意味飛び出して見える。笑 それにしても天上が低くて手を上げると軽々と届いてしまう。背の高い人だと立てないよ。コンサート構成はELLの時と同じだった。MCのネタも同じだった。爆 初めから怒濤の勢いでノリノリだ。一番後ろの席の客も大盛り上がりなので私も思う存分盛り上がれて良かったよ。しかし天上になんど手をぶつけたことか!痛い。きーーっ 中盤CMでなんだかだらけてしまったが、コンサート疲れか?と心配する。ベースのシラタマくんはじんましんが出てしまったとのことで帽子とサングラスを被っていた。後半はシングル曲をやって…アポロ11号では凄くノル。新曲「サボテン」と「ダイアリー」をやっていたね。アンコールもやってくれてジレンマがラストソング…最後印象的だったのはマイク無しでアキヒトがまた来るぞーと叫んでいたのがね。ちゃんと後ろの席までナマ声が届いてきて良かったよ。近くに小学生の兄妹がノリノリで盛り上がってて見ててなんか嬉しく感じた私でした。お兄ちゃんは「ハルイチー!」と何度も叫んでいたよ。こうしてミュージシャンを目指すようになるのだろうか。爆
ELLではアンコール二回目でヒトリノ夜やったんだけど。今回それだけが無かったんだよね。まぁね。本日のポケピカは17304でした。いい汗かいたよ。あーー楽しかった。

ライブ■2000/10/20 TAHITI 80 Japan Tour 2000 at Nagoya Quattro
本日は雨…なにやら出かけるのが億劫だがタヒチ80のライヴだもの、行かなきゃ!開演時間ちょい過ぎに到着そしたらステージに登場。あれれ?なんでVo.が女なんだ?…なんと前座でした。IVY(アイヴィー)ってバンドでタヒチ80のプロデューサーのアンディ・チェイスとファウンデン・オブ・ウエインのアダム・シュレシンジャーとVo.ドミニクのバンドらしい。タヒチ80ですら顔とか全然知らないのに…いきなり違うバンドでてるんで間違えたかと思ったわ。笑
ハワイアンの曲が流れる中、ようやくタヒチ80登場!フランスのバンド。輸入盤で火がついて、日本盤が発売されたんですよね。外盤でアルバム持ってるのでライナーノーツ無しだからバンドの横顔何も知らなかったりします。今回はじめてまともにルックス見た。こんな人たちだったのね。笑 おおーーなんかVo.&GのXavier(なんて読むんだ?グザヴィエか?)は優男ポイ兄ちゃんだ。BassのPedro(ペドロ)は毛深いクマちゃんみたいで愛嬌振りまいてました。なんかカワイイ。あとはギターとドラムとペットがいた。タヒチ80の曲は心地よく優しい感じなのでどんなライヴに成るのだろうと思ったけど結構ライヴバンドだったので驚いたし、嬉しかったよ。音が心地よくてトランス状態にも成れたし、お客がみんな一緒に歌ってたしね。ゾンビーズとバーズの曲をやってくれましたよ。気持ちよく踊って汗かいて幸せなライヴでした。また来たら絶対に行きたいな。帰宅後アルバム聴きっぱなしだよ。いいよう。本日のポケピカのカウントは17636でした。

ライブ■2000/10/04 ポルノグラフィティ Tour D4-33-4 at E.L.L.
少し前からポルノグラフィティの耳障りのいい音に心奪われていた。いつものことで邦楽はCDを買ってもコンサートまで行こうと思うのは限りなく少ない。がしかし、今回、勢い付いていた。無性にナマで聴きたかったし見たかったのだ。丁度ツアーも始まるタイミングも良かった。ただ心配だったのはこのところ人気者になってしまった彼らのチケットを入手することが出来るのかどうかと言うことだった。発売日当日ぴあスポットにてなんとか入手出来た。
場所は新生E.L.Lだ。ここ.へ行くのも初めてだったので楽しみだった。開演5分前ぐらいに入る。とりあえずいつものスタンスのフロア後方へ陣取る。でもスタッフが前に詰めろとうるさいのでトイレに一時待避。爆 会場がざわめきだしたので場所へ移動する。おおーーー出てきた。なんかかわいいなぁ〜TVで見るのと同じやなぁ〜1曲目なんだっけ?忘れた。爆 音は…それほど上手いとはおもわんかった。なんかドラムがべったんべったんしててなんかのりにくい。声は…まぁまぁ、でも好きな声なのでいい感じだ。前半はサクにもたれながらリズム刻みつつ見てた。途中でMCが入って…方言丸出しで喋るのがなんかかわいいの。「わしら因島じゃけんの〜」とVo.アキヒトがメインで結構長く話してたなこの辺から私の気持ちもこなれてきたというか…これ以後、踊りまくる。笑 ただねぇ〜最近のライブがこうなのかどうなのかわらないが。客がみんな同じ手振りで踊るのを見てるとなんか気持ち悪くなるんだよね。なんかダメでねぇ〜昔、某バンドのファンやってたときも途中からファン層が変わって画一的に踊るコンサートに成ってしまったのでファン止めたし。あうううう。まぁそんなの無視してリズムにのって踊ってましたが面白かったのが客に向かって「みんな汁出せ!」とアキヒトが言ってたことだ。汁…汗やいろんな分泌物だな。下からも出せと言っていた。わはははは…ファンは圧倒的に女の子が多かった。それと遠征してきてる娘の方が多いんでないか?って気もしたわ。はじめてライヴ見るってのも半数近くだったし…私もそうだが。いやまぁそれなりに面白かったし、汗かかせて頂きました。私が後10歳若かったらもっと楽しめただろう事は否めないな。激爆 ライブにポケピカ連れてった。本日のカウント16376でした。普段何もないとだいたい6000ぐらいなので…ライブで約10000ってことですか。そんなもんか〜あんなに汗かいたのに…ちっ帰り汗くさくてさぁ〜地下鉄乗ったら私の両隣に誰も座らないの。爆 まぁ偶然だろうとは思うけど…ぶつぶつぶつ…帰るなりシャワーを浴びたのは言うまでもない。ほんでビール飲んだよ。そうだよ、ライブハウスはビール飲めるのが良いんだよ。今度やるホールは飲めないもんな、つまらん。だからライブハウスでやって欲しいと思うのよ。飲む方がいい気分で音にのれるからね。…で、パンフとTシャツ買ってきた。私が記念になんか買うって事は良いライブだったって事だ。1年でココまで人気が出てCD売れるバンドなだけはあるライブでした。うん。ただ私が年食いすぎてたってだけの話…やっぱ上手い音聴いたことると、技量がどうのってのは私は素人だからわからないんだけどさ。体が音にノルのが違うんだよね。頭通さずにやっぱ音にはノリたいものです。次はホールコンサートが楽しみだ!!

漫画■「イティハーサ」全15巻 水樹和佳 ぶーけコミックス 集英社 1986年〜1999年
この作品の感動を言葉で伝えるのは私では言葉が足りなすぎる。それがもどかしいのだが、しかしこの鳥肌が立つような感動をまだ知らない人には味わってもらいたいので書かずにはいられない。読了後ただ作品の世界に引きずり込まれたまま空間を浮遊しているような感覚…涙が止めどもなくあふれてくる。この作品をどう読むかで感じ方は変わってしまうのかもしれないが、私は感覚的にそれぞれの登場人物の感情に大きく揺さぶられました。中でも桂さんの気持ちほど切ないと感じたものはなかった、いや、一狼太の気持ちも…。11巻と15巻の巻末だけ読んでいつでもすぐ滝涙状態になってしまう。ううっ…
この作品は超古代を舞台にしたSF大河ロマンというものですが一読の価値大あり!読まずにいるのは感動し損ねています。騙されたと思って読んでみて欲しい。これほど人に薦めたいと思う作品は珍しいほどです。日本人に向けた作品だと思うし、自分が日本人で良かったと感じた作品でもあった。幸せになりたいと痛切に願っている人たちの物語です。そう、みんな幸せになりたいんだ!
「灰色の御花」といい「イティハーサ」といい、私を大泣きさす唯一の漫画家、水樹先生は凄い!

漫画■「海の天辺」全2巻 くらもちふさこ 集英社文庫 1988年〜1990年
とてつもなく心をわしづかみにされた作品です。くらもちさんの作品は途中好みとそれてしまったので、絵柄の変化は昔の作品好きとしては少々辛いものが有り今までこの作品には手を出していなかったのです。
15歳のシーナの河野先生への健気な初恋のお話。少女漫画好きのツボをつかれる作品です。それになんと言っても作者のセンスが光りまくってます!脇役達の性格付け、ストーリーの見せ方、セリフののせ方そしてセリフ無しで語らせるのも全てが素晴らしいですね。まいったって感じです。ここまで完璧な作品は本当に希ではないでしょうか!!確かに、絵は苦手だったりするんですが、そんなことは少しの問題にならないくらい1本の作品としてとても良いので、私と同様に読み漏れてる人は絶対に損をしてます。是非読みましょう!!

SF■「ガニメデの優しい巨人」 ジェームス・P・ホーガン 創元SF文庫
ガニメデで発見された2千500万年前の宇宙船の正体を突きとめるために調査隊は総力をあげていた。そこへ正体不明の物体が急接近してくる。果たしてそれはなんなのか?「星を継ぐもの」の続編で残っていた謎が解明されていくが更なる謎が…。
ふふふ「星を継ぐもの」の謎が解明されて気分爽快。人類と巨人の出会い。こんなに優しき出会いが有るとは…なぜ人類がこんなにも好戦的で凶暴なのか…悲しい事実が。しかしまた謎が残ってしまうので続編へ続いていく。

SF■「スタープレックス」 ロバート・J・ソーヤー ハヤカワ文庫
探査宇宙船スタープレックス号は地球人、イルカ、ウォルダフード族、イブ族の異星人乗組員を乗せ光速で旅するハイパースペース、さらにそれを上回るネットワークのショートカットを使い宇宙の謎に挑んで行く。
ブタに似たウォルダフード族や7つの要素から成るゲシュタルト生命体・・・どんな姿を想像すれば良いのやら・・・笑。とにかくスケールのでっかいお話である。ハードSFネタはたくさん盛り込まれているにもかかわらず単純におもしろいと思ってしまえる話である。主人公のキースが中年男性の悩みを抱えている様は微笑ましくも感じるがこの悩みを解決するための話なのだとすれば・・・何とも贅沢な男だ。キースはスタープレックス号の指揮官で乗組員に賢い妻のリサがいるのだからね。

SF■「星を継ぐもの」 ジェームス・P・ホーガン 創元SF文庫
月面で深紅の宇宙服を着た死体が発見される。その死体はなんと5万年前に死んでいたのだ!この死体の正体は何なのか?綿密な調査は進んでいく、ひとつの発見が新たな謎を生んでいく。一方、木星の衛星ガニメデでは地球の物ではない宇宙船が発見される。そしてさらなる謎が・・・。
ハードSFと銘打ってあるので今まで手を出さなかったのですが、なんのその。とても読みやすいし、おもしろいです。謎解きで話が進んでいくのでどんどん読めます。そして謎が解明されていく様は気持ちがいい。私にはとても新鮮な話の作り方だったしエピソードでした。謎は解けたが新たなる謎が・・・そして続編へと続いていくようです。

SF■「歌う船」 アン・マキャフリー 創元SF文庫
ヘルヴァの頭脳は申し分ないモノだったが身体は機械の助け無しには生きていけない状態で、中央諸世界は彼女の脳をカプセルに入れ殻人(シェルピープル)として宇宙船の体を与えた。そんな頭脳船ヘルバァのロマンチックSFオムニバス。
宇宙船が女の子だというのはいかがなものか?(笑)彼女のような頭脳船には筋肉(プローン)と言う相棒が必要だった。これがまるで結婚にも似た脳(ブレーン)と筋肉(プローン)の関係。恋愛関係ぽくていいですね。なのであまりSFと言う感じはしなかったので普通の小説としても読みやすいのではなかろうか?

SF■「宇宙消失」 グレッグ・イーガン 創元SF文庫
2034年地球の空から星々が消えてしまった。正体不明のバブルに太陽系が覆われてしまったからだった。人格制御のナノマシンが一般化したテクノロジー社会でニックは失踪者の捜索依頼を受けるが・・・。
ナノテクと量子力学のハードSF。はっきり言ってなんぢゃこりゃナノですが、頭こんがらがってしまいました。無数の選択肢の中から現実に生き残るのは拡散し収縮した、ただ一人の俺って事ナノぢゃないのか。ハードは難しいことが題材にされるので苦しい。コレはシュレディンガーの猫で有名な観測問題が題材。しかし、バブルはどうするんだよ、何とかしてほしかったぞ。

SF■「時空の支配者」 ルーディ・ラッカー ハヤカワ文庫
ジョー・フレッチャーが落胆している時突然に悪友のハリイ・ガーバーが小人になって未来から現れ「ぼくは時空と空間の支配者なんだ」とのたまった・・・。ハリイが時間と空間で遊んでしまってナメクジ脳味噌型の寄生生物が襲ってきたからさぁ大変。世界は元に戻るのだろうか?
ナメクジ脳味噌型寄生生物と言えば「人形使い」を思い出す。しかしお気楽な悪友ハリイのおかげで振り回される主人公の姿が・・・ハリイさえこんな事をしなければと思うのだが、しかしそれではお話が始まらないのも事実(苦笑)私は乗りでSFを読むので科学用語が書かれていてもよくわからないが、話しはひっちゃかめっちゃかでこれでいいのかという感じです。

SF■「マイノリティ・リポート」 フィリップ・K・ディック ハヤカワ文庫
予知能力者(プレコグ)により犯行前に犯罪者を逮捕する犯罪予防局。予知分析カードに犯罪予防局長官アンダートンの名前が・・・。表題作他7編収録。「追憶売ります」は映画「トータル・リコール」の原案作品。「マイノリティ・リポート」はスピルバーグ監督にて映画化。「ジェイムズ・P・クロウ」も映画化が進んでいるらしい。
プレコグにより未来を知ることで自分が殺人を犯す事を知る主人公が、警察に追われながらも本当の未来(現実)を調査して行く。本当の未来を予知した出来事は何なのか?映画になればスピード感が有っておもしろい物になる予感がします。「水蜘蛛計画」では実在のSF作家の名前が出てきてなんか嬉しい。プレコグ扱いされてるし(笑)また、粘菌星人も出てきます。ディックの作品はなかなか映像化は難しいのではないかとも思うのですが結構原作として使われてるんですね。

SF■「光の王」 ロジャー・ゼラズニー ハヤカワ文庫
第一世代の人々は自らを神と名乗り天上都市で暮らしている。民衆を無知の状態に置きカースト階級制度で束縛していたが、第一世代の中からも民衆の味方をし神に立ち向かう者が現れた。それはマハーサマートマン、シッダルダ、如来といくつもの名前で呼ばれる「光の王」であった。
読了するのに何日かかったことだろう(苦)さっぱり映像が頭の中で結べず、状況の把握もできず。何が何やらである。ぼんやりと残ったものは天上都市に住む神達へ相対する主人公の戦い、そしてそれに絡む三角関係といったところか。なんとなく「ベルセルク」の世界をよぎるモノを感じもしたのだが。文庫の表紙は萩尾望都さん。

SF■「アルファ系衛星の氏族たち」 フリップ・K・ディック 創元SF文庫
星間戦争終結後、アルファ系帝国の領地内の衛星には地球人の精神疾患者達が取り残され、連絡が途絶えたままだったが彼らは独自の文化を形成していたのだった。
ディックの小説は読者に不親切だと思うのは私だけだろうか?今回も気になるキャラクターが出てくる、人造人間のシミュラクラや黄色いガニメデの粘菌。彼らは当然のごとくそこにすでに存在しているのである。彼らにどのような背景が有るのかの説明は何もない。ディックの内には当たり前のように存在していたのだろう。そして主人公チャックは妻に離婚され自殺を思い又妻を殺害しようと考える。その後仕事を失い陰謀に巻き込まれて行くのだが以外とタフだったりする(笑)

SF■「ロボットと帝国」上・下 アイザック・アシモフ ハヤカワ文庫
R・ダニール・オリヴォーとR・ジスカルド・レベントロフの2人はイライジャ・ベイリがフレンド・ダニールに言った最期の言葉を人間的会話で考え抜いて、あのロボット工学三原則にさらなる第零法則を結実させて行く。そして人間の未来は・・・。この作品はアシモフの代表作ロボット・シリーズと銀河帝国興亡史シリーズを繋ぐ作品に成ってます。
過去のロボット物作品、そして銀帝国河興亡史物を頭の中に蘇らせつつ読まなくては成りません。それがとても楽しく一気に読めました。ダニールとジスカルドはSWのC-3POとR2-D2みたいに漫才コンビではないけれど、とても人間的で好きです。

SF■「惑星カレスの魔女」 ジェイムズ・H・シュミッツ 創元SF文庫
パウサート船長はひょんなきっかけで、ついつい幼い奴隷三姉妹を助けてしまうが、彼女達は惑星カレスの魔女だった。そして魔女と共に銀河系を駆けめぐる騒動に巻き込まれて行く。
パウサート船長のなんだか主人公らしからぬ情けなさがちょっと気になりました(笑)ピンチの時は魔女のゴスの力で切り抜けるし、謎な力に振り回されてるし。ちょっと盛り上がりに欠けてる気がした。ラストもあっけない感じで終わってしまった。やっぱり魅力は船長の情けなさだなぁ。カバーイラストは宮崎駿さん。私としてはちょっと内容とイメージが違った。

SF■「ヴァリス」 フィリップ・K・ディック 創元SF文庫
女友達が自殺してから狂い始めてしまったホースラヴァー・ファットは自殺を試みるが、ピンク色の光りの中「神」の存在を見た。そして日誌(教典)を付け始める。そんなとき友人に誘われSF映画「ヴァリス」を見て、その中に自分が体験した事と符合する事を見いだす。
う〜ん。難しい。心理、哲学、宗教そして神、そして死、あまりにも知識の乏しい私には書かれていることのほとんどを理解出来なかっただろう。理解しなくても良いのかも知れないが。ディック自身が体験したものが投影された作品と言うことだが、いかに彼が博学であるかと言うことゆえにファットは狂ってしまったんだろうか。

SF■「星ぼしの荒野から」 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア ハヤカワ文庫
全10編の傑作短編集。その中の1編「たおやかな狂える手に」は愛されないことに達人だった、卑猥なまでにあぐらをかいた鼻の持ち主キャロル・ペイジ=スノットフェース(鼻汁ぶす)=CP=コールド・ピッグの星ぼしをも越える異質な愛の奇跡が描かれている。
J・ティプトリー・Jrの正体発覚後の作品集のせいか以前の作品に比べ少し感じが違うようにも思えた。皮肉な冗談ぽさや救いのない話も有ったが、中でも感動した「たおやかな狂える手に」は、ラストは胸が熱くなりました。

SF■「地獄のハイウエイ」 ロジャー・ゼラズニー ハヤカワ文庫
核ミサイルにより世界の大半が失われていた。アメリカ大陸に残ったたった二つの国のひとつが今ペストにより死滅しようとしていた。犯罪者で有ったが抜群の運動能力を有するヘル・タナーはペスト血清輸送の任務を任され、地獄と化した世界を疾走する。
アンチヒーロー型主人公のヘル・タナーの男っぷりがかっこいい。放射能により巨大化した生物を装甲車でうち砕き岩の雨、放射能をくぐり抜け気乗りしないながらも目的地を目指す。男くささが臭ってくる作品。

SF■「キリンヤガ」 マイク・レズニック ハヤカワ文庫
われわれがケニアからテラフォーム世界キリンヤガへ移住してきたのは、キクユ族のユートピアをつくるためだった。ヨーロッパ人によってすっかり破壊される以前に、われわれが実践していた質素で牧歌的な生活 それをこの地に再現しようと祈祷師コリバは孤独な戦いを続ける。
各賞総ナメのオムニバス長編、と成ってます。ずっとタイトルを「キャリンガ」と間違えて読んでいた(^^;スワヒリ語らしい。あと馴染みのない名前とか、初めに「ン」が付いたりする「ンガイ」「ンデミ」とか多かった。ユートピアとは何なのか。コリバはユートピアを実現するために人々に寓話を語りキユク族の伝承を守ろうとする。事実と真実の狭間に考え悩むンデミ。コリバはユートピアを見つけることが出来たのであろうか。考えさせられる作品でも有りました。

SF■「わが名はコンラッド」 ロジャー・ゼラズニー ハヤカワ文庫
コンラッドは不死身の英雄で過去の歴史の中にその名を記されていた。ベガ人が地球に秘密の使命を帯びてやって来た。そしてコンラッドは今また立ち上がる。
初め読んでてわけ分からなくて(^^;いろんな神話を絡ませて書かれているのですが神話に詳しくないのでおもしろさは半減していることでしょう。しかし、後半当たりからはボルタインって名の犬が出てきた当たりから面白かった。
今はハヤカワ文庫では出てないのかな?古本屋で手に入れました。

SF■「地球最後の日」 フィリップ・ワイリー&エドウィン・パーマー 創元SF文庫
放浪惑星の二連星が地球に迫りつつ有るのが確認され、大きい方のアルファーが月を砕き、地球も砕こうとしていたが、小さい方のベータは第二の地球に成るかもしれないと科学者のヘンドロン博士は秘密裡に宇宙船建造を計画して脱出を決行する。
懐かしい感じで(実際1933年の作品)すらすらと読みやすい。地球脱出を目的とした人達、恋人のトニーとイヴがほほえましい。「ディープインパクト」の原案作品。映画観賞後に読了。

SF■「神の鉄槌」 アーサー・C・クラーク ハヤカワ文庫
未知の小惑星カーリーが観測され、そして地球に衝突すると言うのだ。宇宙船ゴライアスは特殊任務を受けカーリーへ向かう。
地球への衝突を阻止するため宇宙船ゴライアスの奮闘ぶりに焦点を合わせて書かれてます。「ディープインパクト」の原案作品。映画観賞前に読了。

漫画■「ベルセルク」 1〜21巻 三浦建太郎 ジェッツコミックス 白泉社 1989年〜連載中
アニメで知って漫画に手を出したんですが、15巻迄を一気読みしたもんで、頭くらくらする衝撃を受けてしまいました。読まずに死ねるか!って言いたい作品です。素晴らしい画力で描かれています。久しぶりに出会えて良かった作品だ。

漫画■「燃えよペン」 島本和彦 竹書房 1990年〜1991年
これは、漫画家島本和彦に酷似しているとの噂が絶えない熱血漫画家炎尾 燃(ほのお もゆる)の話である。漫画執筆への熱いまでの情熱、全てのマンガ家がこうだと思ってもらいたい!のセリフ通り、炎の漫画家の様が伺い知れる。「時間が人を左右するのではない、人が時間を左右するのだ!!」は名言。

漫画■「炎の転校生」全12巻 島本和彦 少年サンデーコミックス 小学館 1983年〜1985年
第一巻を初めて読んだときの感動と体験は忘れません。買ったばかりの一巻を我慢が出来ず帰りの満員電車の中で開いてしまった。そこには理性で押さえることの出来ない感情を揺さぶるモノが!場所もわきまえず、いやそんなことなど忘れて声を上げて大笑いをしてしまった、読み進むにつれてどんどんツボにハマって行く。気が付いたとき周囲から冷たい目で見られていたことに動揺したが、そんなことよりこの作品に出会えた喜びはでかかった。
炎の漫画家島本和彦代表作、もっとも燃えてるまんが、まず読むべし!主人公の滝沢昇が笑いのルツボにあなたを巻き込んでくれることでしょう。ライバルキャラ伊吹三郎の「心に棚をつくれッ!!」は名言。

漫画■「草迷宮・草空間」 内田善美 集英社 1981年・1984年
この方の絵も苦手なんですが、唯一この作品は大好きです。草が拾った日本人形(ねこ)は魂を持っていた。とてもファンタジックな、他方から見れば恐い?!お話。でも、ほのぼのしていて素敵です。なんと言っても、何でも不思議がり、知りたがるねこはほんと〜にかわいいです。

漫画■「灰色の御花」 水樹和佳 ぶーけコミックス 集英社 1978年
ピンクの御花に成れることを信じている孤児のエリアヌは、心の傷を負ったロジェと出会った。二人には共通のおじいさんの存在があり、心を通わせて行くのだがあまりにも純粋なエリアヌは些細なことで心傷ついてしまう。そして・・・。このラストがいいんです。何回読んでも鳥肌が立ってざわざわと感動する。泣きたい時に読む必須です。

漫画■「はみだしっ子」全13巻 三原順 花とゆめコミックス 白泉社 1975年〜1981年
グレアム、アンジー、サーニン、マックスのはみだしっ子4人の生き様。ヘビーな作品。文字も多いし、絵柄も初め好みでは無かったんで取っつきにくかったんですが、はまると抜けられない。彼らには幸せになってもらいたいと願わずにはいられない。是非読むべき作品。

漫画■「デビルマン」全5巻 永井豪&ダイナミックプロ 講談社漫画文庫 1972年〜1973年
アニメとは話が違うとは聞いていたがこんな展開になっていようとは・・・。おまけにたった全5巻でこんな壮大な話を描いてるとは思っても見ませんでした。凄いです。「ベルセルク」を知ってやはり「デビルマン」は読まない訳にはいくまいで買ったわけですが、「ベルセルク」のこれからの展開がますますどきどきに成ってしまった。

SF■「ファウンデーション・シリーズ」<銀河帝国興亡史1〜7> アイザック・アシモフ ハヤカワ文庫
アシモフといえばロボットテーマのシリーズか銀河帝国興亡史シリーズと言われる代表作品。初期に発表されたシリーズ1〜3の三部作から32年振りにシリーズ4〜7を再開する事になります。まだ、続いたであろうシリーズも「ファウンデーションの誕生」がアシモフの最後に発表した傑作長編になってしまいました。このシリーズの面白さのひとつにアシモフの他の作品の背景が前提とされている事。そしてロボットテーマのシリーズも絡んでくるのである。まだアシモフの作品を読んだことが無いのなら他の作品を読んでからこのシリーズを読むのが良いでしょう。

小説■「アルジャーノンに花束を」 ダニエル・キイス 早川書房
これはかなりの方が読まれているのではないでしょうか。永遠の名作かもしれませんね。幼児なみの知能しか持たないチャリーは脳外科手術によって天才へと変貌するのだが。その経過を日記形式でつづられていく本文はひらがなだけの文章から漢字が混じるようになり段々と難しい文章になって行く。チャーリーの知能の変化がありありと分かる。ちなみにアルジャーノンとはチャーリーと同じく脳外科手術を受けたネズミの名前である。「まごころを君に」(1968年米)と言う邦題で映画化もされています。現在は「アルジャーノンに花束を」のタイトルでビデオレンタルでも出てる見たいです。

小説■「ぬいぐるみを檻に入れられて」 ジェニングス・マイケル・パーチ 暮らしの手帳社
たまたま、ぬいぐるみの言葉に目が止まったので手に取ってしまった1冊でした。ぬいぐるみが好きな私としてはこのタイトルにとても恐さを感じてしまった。ジェニングス少年がぬいぐるみのドギーを抱いて幸せを探してさまよい歩く様は涙を誘います。この作品は実際にあった物語です。

小説■「悪童日記」「二人の証拠」「第三の嘘」 アゴタ・クリストフ 早川書房
確かに凄い印象を受けた三部作だったのですが、何がどう?と言うところをさっぱり思い出せません。なにか不気味さも感じたし、どう受け止めればよいのか分からない感じが有ったようにも思います。そして全体にとても不思議な感覚がしたように思います。再読したら又書き直したいと思います。

小説■「狂気のやすらぎ」 ポール・セイヤー 草思社
重度の緊張病患者の独白と言う形で主人公を取り巻く人々の正気である事の傲慢さや脆弱さが冷ややかに語られる。正気という無意味さと不気味さを感じる作品です。

エッセイ■「のほほん人間革命」 大槻ケンヂ 宝島社
ぢつは、オーケンの人となりが結構好きだったりします。TVでもつい見てしまったりする。だからと言って筋少のファンと言うわけではないのだが。のほほんと言う響きはとても好きだ。人生のほほんと生きていきたい。

アニメ■「カウボーイビバップ」 サンライズ TVアニメ 1998年4月〜6月
放送始まる前の、予告を見た瞬間、「こいつはいける!」と思わせてくれた作品です。「天空のエスカフローネ」と同じスタッフ作品と聞いては黙っちゃおられまい。TV放送は結局、いろんな問題上、遺憾ながら13回で終了してしまいましたが、全26話完全な形で見れる機会を作るとのプロデューサーのお言葉通りDVD出たので買いました。サントラCD「Vitaminless」「COWBOY BEBOP」もかっこいいので、ガンガン聞こう!

アニメ■「少女革命ウテナ」 ビーパパス TVアニメ 1997年4月〜12月
とりあえずと思って見て、何だこりゃ?だったのですが、知らず知らずに気がつけばハマっていた。これはもう有無を言わせぬこの作品の世界観の勝利とでも言いましょうか?(つっこみ入れだしたらきりないですもんね)中盤少しダレた感も有りましたが、最終回はこう来たかって感じで好きでした。

アニメ■「新世紀エヴァンゲリオン」 ガイナックス TVアニメ 1995年10月〜1996年3月
全26話一気に見ると後遺症が出るので注意するってのが教訓と成りました。映画も見ましたが、TVの方が個人的に好きです。第弐話「見知らぬ、天井」の雰囲気好きです。「エヴァ」は再放送で知りました。

アニメ■「天空のエスカフローネ」 サンライズ TVアニメ 1996年4月〜9月
少女まんがの世界です。ロボット(^^;は出てきますけど。こんなに私のツボにハマリまくった作品は類を見ません。もう、手放しで大好きなもんで、どう書いてよいやら。運命改変装置ってのは、う〜っ笑えるんですが・・・。この作品のテーマにも成っている”人の想い”ってのがいいですね。「エヴァ」のせいで影に隠れてしまった感も有るんですが、高い評価されていいと思うんです。されてるのだろうか?この作品のせいでアニメ熱再発・・・。
*
『天空のエスカフローネ』DVD-BOX購入記念特別駄文
*
劇場版『エスカフローネ』鑑賞記念駄文

アニメ■「名探偵ホームズ」 東京ムービー新社 劇場アニメ 1984年
「風の谷のナウシカ」と同時上映された。とてもテンポがよくスピード感もあるドタバタギャグコメディです。ラストのポリィを助けるため跳ね橋が上がりかかってるとこを愛車で駆け登ってくシーンは最高です。この作品はTVアニメでも放送されましたが先のシーンはBGMが変わってしまいがっかり、ホームズの声も広川太一郎さんに変わってしまいすっかり三枚目になってしまった。劇場版の声は柴田てる彦さんで渋くて二枚目だったのに、だから劇場版の方が好きです。

アニメ■「ルパン三世 カリオストロの城」 東京ムービー新社 劇場アニメ 1979年
これはルパンと言うより宮崎作品物としてとらえてます。ルパン作品の大人の感じがなくて、かわいい印象に成ってしまっている。が動きは楽しいし、クラリスはかわいいのでOKでしょう。

アニメ■「機動戦士ガンダム」 日本サンライズ TVアニメ 1979年4月〜1980年1月
この頃一番アニメにはまっていたな。「みとめたくないものだなぁ、自分自身の若さゆえのあやまちというものを・・・」「お、落ちる−っ」「はかったな、シャァ」「生きたって、生きのびたって兄さんが・・・」「まだ、僕には帰れるところがあるんだ・・・こんな嬉しいことはない・・・」などなどなど、せりふ遊びをよくやりました。私のガンダムはこの作品だけでOVAやら関連作品やらてんこ盛り有りますが他は全然知りません。

アニメ■「未来少年コナン」 日本アニメーション TVアニメ 1978年4月〜10月
NHKで放送されたことにまず驚いた。自然児コナンとラナとの心のつながりがいい。名シーンは沢山あるが、最終回ラナがテキィと翔ぶシーンは素晴らしい。この作品から宮崎駿さんを注目するようになる。

アニメ■「ガンバの冒険」 東京ムービー TVアニメ 1975年4月〜9月
ネズミのガンバと仲間達がノロイを倒すため島を目指す。個々のキャラもいいし、若干人間も出てくるがネズミの視線での話なのもいい。ラストのノロイとの壮絶な戦いは圧巻です。この作品を好きな人は多いはず。名作です。

アニメ■「宇宙戦艦ヤマト」 TVアニメ 1974年10月〜1975年3月
「地球か、何もかもみな懐かしい・・・」沖田艦長ーっ。(泣) やっぱりヤマトはこの作品が一番いい。劇場版やTV続編や有りましたが、いったん死んだはずの古代や雪達をまた生き返らすなんて、私の涙を返せ!と怒ったもんです。

アニメ■「ルパン三世」 TVアニメ 1971年10月〜1972年3月
ルパンと言えば緑の背広の頃のこれでしょう。初めて見たときHで大人なアニメだと思ったが凄く興味をひかれた。五右衛門は初登場の時ルパンを殺そうとしてて、凄く目つきが悪い。

アニメ■「太陽の王子 ホルスの大冒険」 東映動画 劇場アニメ 1968年
毎年夏休みにTV再放送され毎回かぶりつきで見てました。懐かしいな。悪魔グルンワルドと村人の戦いの話なんだけど、ホルスと出会った悪魔の妹ヒルダは自分が悪魔で有ることに苦悩する姿が・・・いいっ。大塚康夫さん、宮崎駿さん、高畑勲さんが作ってたんだからいい作品なはずかぁ。