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ドキュネット・ワープロ速記講座






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ドキュネット・ワープロ速記講座

ここでは、文字文化を十分楽しむため、ワードプロセッサ(以下「ワープロ」)による入力について、
主にはこれをいかに速くするかについて考えます。


1 略語辞書

1-1 略語

速記のページでも述べましたが、漢字熟語を発音すると、半数近くは「インツクチキ」と長音(伸ばす音)です。
速記の場合、これらの書き方を工夫すると速く書けるわけです。

これをワープロに応用してみましょう。
ここでも日本政府の官庁の名前を例にとります。

各漢字の発音の 二つ目は「インツクチキ」か長音ですから、表記がなくても大体見当がつきます。
そこで、思い切って打つのを省いてしまいます。

その前に、「省(しょー)」はすべての熟語に付属しているので、これだけは特別な表記をします。
「しょー」の 3 文字の中で一番特徴的なのは小さい「ょ」(拗音の「ょ」)ですから、「省」にはこの小さい「ょ」を当てます。

では、実際にやってみましょう。

※ 「きゃ」「きゅ」「きょ」などは 1 音として数えます。
   (例:「きゃ」は 2 打(2 文字)で 1 音。「きゃく」の「く」は2音目。)

表1
語句 読み略語
環境省 かんきょーしょー かきょょ
外務省 がいむしょー がむょ
経済産業省 けーざいさんぎょーしょー けざさぎょょ
国土交通省 こくどこーつーしょー こどこつょ
厚生労働省 こーせーろーどーしょー こせろどょ
財務省 ざいむしょー ざむょ
総務省 そーむしょー そむょ
内閣府 ないかくふ なかふ
農林水産省 のーりんすいさんしょー のりすさょ
法務省 ほーむしょー ほむょ
防衛省 ぼーえーしょー ぼえょ
文部科学省 もんぶかがくしょー もぶかがょ
郵政省 ゆーせーしょー ゆせょ


さらに、「経済産業」などは「経済」と「産業」に分かれますので、
「経済」「産業」をそれぞれ一つの単位とみなして、その 1 文字目だけ打つことにすると、表 2 のようになります。

表2
語句読み略語略語
環境省 かんきょーしょー かきょょ
外務省 がいむしょー がむょ
経済産業省 けーざいさんぎょーしょー けざさぎょょ けさょ
国土交通省 こくどこーつーしょー こどこつょ ここょ
厚生労働省 こーせーろーどーしょー こせろどょ ころょ
財務省 ざいむしょー ざむょ
総務省 そーむしょー そむょ
内閣府 ないかくふ なかふ
農林水産省 のーりんすいさんしょー のりすさょ のすょ
法務省 ほーむしょー ほむょ
防衛省 ぼーえーしょー ぼえょ
文部科学省 もんぶかがくしょー もぶかがょ もかょ
郵政省 ゆーせーしょー ゆせょ


略語,販語△里Δ疎膿瑤両ないほうを採用すると、ほぼすべての略語が 3 打になりました。「環境省」の略語だけ が 4 打ですね。

頻繁に使う言葉をこのように単語登録しておくと、打つのが随分速くなります。

このとき、登録単語の読みが普通の日本語にはあり得ない文字列であればあるほど、
変換で第 1 候補になる率が高く、
変換に失敗しても後で簡単に間違いを見つけられるので、
結果として変換ミスの少ない文章をつくることができます。

このように、語句の読みを略した言葉を「略語」と呼ぶことにします。
そして、この略語で構成されたユーザー辞書を「略語辞書」と呼びます。

専門用語や慣用句を略語として登録すると、打つのが随分楽になり、また、速くなります。


私の場合、「環境」を「かょ」で登録しているので、表 2 の「かきょょ」は「かょょ」になります。
また、「のすょ」は「のでしょう」に対応しているので、「農水省」の読みは「のすょ」のかわりに「うすょ」または「あすょ」を使っています。
というわけで、私が実際に使っている略語は表 3 のようになります。

表 3
語句略語
環境省 かょょ
外務省 がむょ
経済産業省 けさょ
国土交通省 ここょ
厚生労働省 ころょ
財務省 ざむょ
総務省 そむょ
内閣府 なかふ
農林水産省 あすょ、うすょ
法務省 ほむょ
防衛省 ぼえょ
文部科学省 もかょ
郵政省 ゆせょ



入力速度が落ちる原因として、一つは入力ミスがあります。

後退キーを押している間、せっかく打ち込んだ文字はどんどん減っていきます。

これを防ぐには正しく打つ練習をするしかありません。



十分に練習して、正確に速く打てるようになると、今度は目的の言葉が 1 回目に出てこないことが非常に厄介な問題になってきます。

変換キーをたたいている間、入力は一切進みません。

しかし、目的の変換候補がなかなか出てこないのはまだいいほうで、
タイピングになれてくると、正しく変換したと思い込んで次へ進んでしまうことがよくあるのです。
そうなると、後からそれを見つけ出すのは容易ではありません。


というわけで、この変換キーと後退キーの打数を最小限に抑えることは速度アップのかなめとも言えます。


結局、誤変換の最大の原因は 1 回目の変換で正しい候補が出てこないことにあります。

誤変換を起こさないためには、読みと語句の関係は 1 対 1 が理想です。

次によいのが複数の読みに対して一つの語句が対応していることです。


Point!

★ 略語は最初の音をつなげてつくる。(頭文字方式)

★ 読みと語句の関係は 1 対 1 が理想


1-2 和語の略語

「和語」というのは、漢語や外来語に対して、日本にもとからあるような言葉です。
現代語だと、例えば「ある」「ない」「あれ」「これ」「言う」「思う」のように、どちらかと言うと生活に密着した言葉が多いです。

和語についてすべて書くと長くなり過ぎるので、ここでは特に動詞に注目してみます。
例えば「思う」の略語を考えてみましょう。これは非常によく使う言葉で、この略語をつくるのは有益です。

以下、MS-IME を前提に話を進めます。

MS-IME では、「思う」は次のように登録されています。
読み 語句 品詞
おも あわ行五段

私はこれを次のように登録しています。
読み 語句 品詞
あわ行五段



読みを「り」にしたのは、これを登録したころ私は「かな入力」を採用していたからです。
「かな入力」の場合、「り」はホームポジションにあって打ちやすかったのです。単にそれだけの理由です。
親指シフト(nicola 配列)に移行してから少し打ちにくくなったのですが、苦痛を感じるほどでもないので、そのまま継承しています。

これだと、1 打少なくなっているだけで、大したことはありませんが、私は次のようなものも単語登録しています。

読み 語句 品詞
あわ行五段
りえ 思え 一段動詞
りせ 思わせ 一段動詞
りれ 思われ 一段動詞
りう 思う 名詞
りうよう 思うよう 形容動詞
りわ 思わ 名詞
りい 思い 名詞
りっ 思っ 名詞
りず 思わず 名詞
りた 思った 名詞
りたよう 思ったよう 形容動詞
りた 思いた 形容詞
りたば 思いたければ 名詞
りつた 思いたかった 名詞
りつたよう 思いたかったよう 形容動詞
りつな 思わなかった 名詞
りつなよう 思わなかったよう 形容動詞
りて 思って 名詞
りな 思わな 形容詞
りなば 思わなければ 名詞
りぬ 思わぬ 名詞
りぬよう 思わぬよう 形容動詞
りば 思えば 名詞
りま 思います 名詞
りまよう 思いますよう 形容動詞
りまょ 思いましょう 名詞
りまた 思いました 名詞
りまたよう 思いましたよう 形容動詞
りまて 思いまして 名詞
りまる 思いまする 名詞
りまるよう 思いまするよう 形容動詞
りまば 思いますれば 名詞
りまん 思いません 名詞
りまんよう 思いませんよう 形容動詞
りまんすょ 思いませんでしょう 名詞
りまんた 思いませんでした 名詞
りまんたよう 思いませんでしたよう 形容動詞


この表の詳しい解説は避けますが、日本語の場合、例えば

あわ行五段の「思う」だと、語幹は「おも」で、語尾は次のように変化します。

おもわず、おもい、おもった、おもって、おもえば

か行五段の「動く」では、語幹は「うご」で、次のようになります。

うごかず、うごき、うごいた、うごいて、うごけば

この場合、「思う」「動く」の両方とも語幹直後の 3 文字目は 4 文字目につられて変化しているだけで、
語幹とその後の助動詞さえあれば、意味は通じます。
つまり、この 3 文字目は不要です。

このつられて変化しているところを「音便(おんびん)」と呼びますが、五段活用の言葉はすべて同じようなことが言えます。
ただし、一段動詞に音便はありません

そこで、不要ならば打つのはやめて、「思う」に関連して次のように登録します。

読み 語句 品詞
あわ行五段
りな 思わな 形容詞
りた 思いた 形容詞
りた 思った 名詞
りて 思って 名詞
りば 思えば 名詞


それから、「思います」は「思う」と「ます」に分かれています。

「ます」は助動詞で、活用があります。「ます」も同じように考えて、次のようにします。

読み 語句 品詞
ます 名詞
また ました 名詞
まて まして 名詞
まょ ましょう 名詞
まん ません 名詞
まんた ませんでした 名詞


これを先ほどの「り」と一緒にして、さきに述べた「頭文字方式」で略語にすると、次のようになります。

読み 語句 品詞
りま 思います 名詞
りまた 思いました 名詞
りまて 思いまして 名詞
りまょ 思いましょう 名詞
りまん 思いません 名詞
りまんた 思いませんでした 名詞

これで少し省略できるようになりました。


さらに、「思っております」という言葉は話し言葉ではうんざりするほどたくさん出てきますが、
これも「思う」と「おる」に分け、頭文字方式を用いて略語にすると、次のようになります。

読み 語句 品詞
りおま 思っております 名詞
りおまた 思っておりました 名詞
りおまて 思っておりまして 名詞
りおまょ 思っておりましょう 名詞
りおまん 思っておりません 名詞
りおまんた 思っておりませんでした 名詞


ここまで来ると、かなり省略できていますね。すべて半分以下の打数になりました。

このように原理を一つ決めておくと、あとは語句に対応する読みを記憶するだけでいいので、
何千、何万という略語を記憶できます。

原理というものは非常にありがたいですね。
原理なしで行き当たりばったりに単語登録していたら、万単位の略語はとても記憶できません。

皆さんも御自分なりの略語をつくってみてください。


1-3 同音異義語

高速度の日本語入力のためには語句と読みの 1 対 1 対応が非常に重要になってきますが、
このとき一番問題になるのがこの同音異義語の存在です。

MS-IME98 で「あ」を変換すると、
「単漢字辞書」を使わない設定にしていても「亜」「阿」「蛙」「亞」「唖」「吾」という漢字が出てくるわけで、
例えばこれら 6 個の漢字についてのレポート文をワープロで作成するとしたら、変換キーを何度押さなければならないことでしょうか。
こんなとき、あなたならどうしますか?

ぱっと思いつくのは、それぞれに番号を振ることです。
あ1=亜、あ2=阿、あ3=蛙…というふうにすればすべて区別できるようになります。

ところが、これはその場限りのことで、後々までこれを覚えていることは普通できません。
人間というのは意味のない文字列を長い間記憶できるようにはできていないのです。

しかし、これに意味を持たせると、いつまでも覚えていることができます。

例えば先ほどの 6 個の「あ」で我々がよく使うのは「亜」と「阿」の二つです。

「亜」のつく言葉で一番よく使うのは「亜流」でしょうか。ほかにも「亜鉛」、「亜熱帯」などがあって、これらは 1 回で変換できますが、化学物質の名前のときはそうはいきません。例えば「亜硝酸」などは 1 回で正しく変換できないかもしれません。

「亜」というのは、和語で言うと「つぐ」という意味で、
もともとの意味は、建物や墓をつくるため地下に四角く掘った土台を描いた象形文字です。
表に出ない下支えの意味から転じて「次ぐ」「下で仕える」という意味になっています。要は「2 番目」「次(つぎ)」という意味です。

「阿」というのは、「阿部さん」というように、主に人名に出てきますが、
漢字の構成としては「阜(おか)」と「可(かぎがたに曲がる)」を合成したもので、もとの意味は「かぎ型の台地」または「かぎ型に入り込んだ台地」です。
和語ではこれを「くま」と読みます。

というわけで、私はこの二つを次のように登録しています。

つぎあ 名詞
くまあ 名詞

このように登録しておくと、いつまでも覚えていられます。


変換でつまずくと、入力速度が極端に低下します。
画面を凝視して考え込まなければいけないので、健康にも悪影響を与えます。
このようなことを避けるためにも、1 回で正しく変換できてほしいものです。


ほかにもう一つ例を挙げると、「せんたく」の変換で問題になるのは「選択」「洗濯」「宣託」の三つですが、
漢字の意味に注目すると、
「選=えらぶ」「択=えらぶ」「洗=あらう」「濯=あらう」「宣=のべる」「託=まかせる、かこつける」
ということになって、1 文字目を和語で表現するとうまく分けられます。

えらたく 選択 名詞
あらたく 洗濯 名詞
のべたく 宣託 名詞



ほかには、「へん」や「つくり」で区分する方法もあります。

「かわる」は「変わる」「替わる」「換わる」「代わる」の4種類がありますが、
変⇒すいにょう
替⇒ひへん
換⇒てへん
代⇒にんべん
というふうに考えると、次のように登録できます。

すかわ 変わ ら行五段
ひかわ 替わ ら行五段
てかわ 換わ ら行五段
にかわる 代わ ら行五段

ただし、「に」は助詞として頻繁に使用されるので、読みの最初に「に」を使うのはいろいろと問題が多いのです。

そこで、私の場合、「にんべん」は片仮名の「イ」ですから、にんべんのついた言葉は最初に「い」をつけて登録するようにしています。

というわけで、「かわる」は次のようになります。

すかわ 変わ ら行五段
ひかわ 替わ ら行五段
てかわ 換わ ら行五段
いかわる 代わ ら行五段



同音異義語を区別するには、漢語を和語にかえる方法のほかに、英語にかえる手もあります。

例えば「愛」は、
「いとしい」ですから「いとあい」で変換するようにしてもいいし、
「ラブ」と考えて「らぶあい」で変換する手もあります。

要は 1 対 1 対応になれば何でもいいのです。

私は「あい」を次のように登録しています。

! あわれ、かなしい
あわあい 名詞
かなあい 名詞
! いとしい
いとあい 名詞
! love
らぶあい 名詞
! みる
みるあい 名詞
! ラン
らんあい 名詞


「!」のマークがついている行は「テキストファイルからの登録(T)」のときの注釈文です。
「テキストファイルからの登録(T)」で「!」のついた行は無視してくれるので、ファイルの中にメモを書き込むときにこうします。

もう一つだけ例を挙げてみます。
「あべ」という苗字は種類が案外多くて、変換するのが厄介です。
主なでも「安倍」「安部」「安陪」「阿倍」「阿部」「阿辺」の六つあります。
これを 1 回で正しく変換できるようにしてみましょう。

!  訓読みから
!  阿=くま(境界点、奥まったところ、色や影の濃い部分)
!  倍=そむく、ばい
!  部=わける
!  辺=あたり、ほとり
!  陪=かさなる、したがう
やすそむ 安倍
やすばい 安倍
あばい 安倍
やすぶ 安部
やすわけ 安部
あわけ 安部
やすかさ 安陪
くまそむ 阿倍
くまばい 阿倍
くまわけ 阿部
くまぶ 阿部
くまあた 阿辺
くまほと 阿辺


ここで注目したいのは、一つの語句に複数の読みが対応している点です。
同音異義語と正反対の関係になっていますね。
同音異義語は一つの読みに複数の語句が対応しています。

複数の読みは、一つの語句を釣り上げるためのフックです。

魚を釣るには、
おいしいえさのほうがよく釣れるし、
一つの釣り針より二つの釣り針のほうがたくさん釣れるように、

何かを思い出すには、
無意味なものより意味のあるもののほうが思い出しやすいし、
その記憶を釣り上げるフックが多いと、さらに思い出しやすいのです。

この複数の読みは、
どれか一つ記憶してしまえば残りは不要になるものですけれども、
それまでは記憶の助けになります。


次に、私が使用している単語登録用のテキストの一例を示します。
参考にしてください。

a abe abura adobaisu ahureru
ai aigan aiireru aijou aikawarazu
aikotonaru aikou aiseki aishou aite
aitsuuzu aizu aka aki aku
akusei akusen akusho akushuu ama
amaru ame ami an anbun
angou anki anshitsu anshou antei
anzan anzen aogu appaku arau
arawasu areru aru aruku asa
asaru aseru ashi atai atari
ataru atatamaru ato atsui au
awa ayamaru



まとめると、同音異義語の略語登録の方針としては、次のようになります。

音読みを訓読みにして登録する。
訓読みを音読みにして登録する。
「へん」や「つくり」など漢字の構成から登録する。
英語の読みから登録する。
何となく登録する。



同音異義語は膨大な数があるので、個人がすべてを網羅するのは困難ですけれども、
自分がよく使う同音異義語を単語登録で区別できるようになることは、入力を効率化・高速化するには非常に有効な手段です。




Point!

★ 略語のつくり方は

音読みから
訓読みから
「へん」や「つくり」(構成)から
英語から
何となく


2 入力方式

2-1 一般的な三つの方式

ここで言う「入力方式」とは、日本語入力の方式のことです。

これはローマ字入力の人口が圧倒的に多いようです。段トツです。

ちなみに、
多い順に並べるとローマ字入力⇒かな入力⇒親指シフト(nicola 配列)
速い順に並べると親指シフト(nicola 配列)⇒かな入力⇒ローマ字入力
となります。

これ以外の方式も、あるにはあります。

一つ選んで習熟すると、普通、ほかの方式は高速では打てなくなりますから、自己責任で慎重に選んでください。


最も遅いローマ字が圧倒的な支持を得ているというのが私はどうにも理解できないけれども、事実なのだから仕方ありません。
どうも覚えるキーの数が問題らしいのですが、どの方式でも 1 カ月もあればそれなりの速さまで上達します。
この 1 カ月間の苦労と一生の不便がつり合うとは、私にはどうしても思えないのだが…

ともあれ、このページは日本語入力を速くすることが主な目的なので、ここでは親指シフト(nicola 配列)を推奨します。
(もちろん、記述自体はローマ字入力、かな入力のことも考えながら進めていきます。)

私はこの三つを全部やってみましたが、親指シフト(nicola 配列)が断然速いし、長時間入力したときの疲れが一番少ないです。
どの方式でも猛烈に練習したら相当速くなりますけれども、親指シフト以外は、長時間打つと小指(またはその周辺の腱)が痛くなってきます。
たくさんタイピングする人は、健康のためにも親指シフト(nicola 配列)にしたほうがいいと思います。


親指シフト(nicola 配列)についてはすぐれたウェブページが幾つもありますので、そちらを参照してください。
"nicola 親指" で検索したらヒットします。

私が一番参考になったのは「NICOLA 日本語入力コンソーシアム」です。
ここは親指シフトの紹介からハードウエア、ソフトウエアの紹介まで総合的に網羅しています。

「NICOLA 日本語入力コンソーシアム」URL=http://nicola.sunicom.co.jp/



詳しくは上記のウェブページを見ていただくとして、少しだけ解説すると、
一般の PC で親指シフトを使うための方法は大まかに言って三つあります。

「エミュレーションソフト」を PC に組み込む。
これが最も一般的で、無料でもできます。
「エミュレーションソフト」というのは、大ざっぱに言うと、JIS キーボードを親指シフトキーボードのように動かすソフトです。

富士通の「Japanist」というソフトを買ってインストールする。
 これだと、メーカーのサポートがつきます。結構すぐれものです。価格は 4,000 円から 6,000 円といったところです。
Mac には対応していないようです。

親指シフト用のキーボードを購入する。
 キーボードそのものを買うと、いかにも本格的で、安心感がありますね。価格は1 万円前後でしょうか。
ただし、これが一番速いというわけではありません。

最も一般的なのは「親指ひゅん Q」というエミュレーションソフトを組み込むことだと思いますが、各自いろいろと研究してみてください。


Point!

★ 一番速いのは親指シフト(nicola 配列)


2-2 MS-IME について

大半の人が日本語入力の言語として MS-IME を使っていると思いますが、
Windows XP 以降、MS-IME と「エミュレーションソフト」との相性はよろしくありません。最悪と言ってもいいと思います。

Windows XP でこのソフトを使おうとすると、コントロールパネルの「地域と言語のオプション」を変更する必要があって、
これがわかりにくく、しかもうまくいかない場合が多いのです。

ここでつまずいて nicola 化を断念する人も結構いるような気がします。
マニュアルどおり設定していても、マイクロソフト関連のソフトで突然親指シフトが使えなくなったりするのです。

私の場合、Windows XP に MS-IME 2000 を再インストールすることでこの問題が解決できました。
このことはどこのウェブページにも書いていないようなので、特に記しておきます。

まず、 MS-IME 2000 を用意して、これを XP に再インストールします。
(例えば、「Word 2000」の CD-ROM を開き、さらに「MSIME」フォルダを開くと「SETUP.EXE」があるので、これをクリックする。)

すると、途中で「互換性がありません」とか何とか不吉な警告があらわれますが、無視してインストールを続けます。
インストールに成功したら、もとの MS-IME はタスクバー(一番下のバー)にしまい込みます。
そして、再インストールした MS-IME 2000 を標準の言語に設定します。(あるいは、もうなっています。)

こうすると、「地域と言語のオプション」は特段変更しなくても、普通に親指シフト(nicola 配列)が使用できるようになります。
MS-IME 98 でも多分同じ結果が得られると思います。



3 音声再生

3-1 音声再生機器

ディジタルの音声再生ソフトはいろいろありますが、ここでは録音反訳に特化したものを紹介します。
(「反訳」というのは速記文や音声を文書化することで、「録音反訳」はいわゆる「テープ起こし」のことです。)

音声再生ソフトに関しては、私の解説よりすぐれたものがたくさんあるので、ここではそれらを紹介することにとどめます。参考にしてください。

一番有名なのは「おこしやす」「Okoshiyasu2」でしょう。

以下、紹介の文章を引用します。

,こしやす(出典:http://www12.plala.or.jp/mojo/software/Readme.txt
■おこしやす■
1.ソフト概要
 登録したショートカットキーにより、再生/停止、早送り、巻き
 戻し等が可能です。
 停止時は予め設定した秒数分、自動的に巻き戻しをします。
  再生速度を変更する機能があります。(音程は変わります)
 イコライザーにより、特定の周波数を強調する機能があります
 再生に対応している音声ファイルフォーマットはWave(.wav)、
 MP3(.mp3)、Ogg Vorbis(.ogg)です。
 録音に対応している音声ファイルフォーマットはWave(.wav)
 のみです。

Okoshiyasu2(出典:http://www12.plala.or.jp/mojo/software/Readme_Oko2.txt )
■Okoshiyasu2■
1.ソフト概要
 テープ起こし用ソフトの例として作成したソフトです。
 登録したショートカットキーにより、再生/停止、早送り、巻き
 戻し等が可能です。
 停止時は予め設定した秒数分、自動的に巻き戻しをします。
  音程を変えずに再生速度を変更する機能があります。
 イコライザーにより、特定の周波数を強調する機能があります
 再生に対応している音声ファイルフォーマットはWave(.wav)、
 MP3(.mp3)、WMA(.wma)、Ogg Vorbis(.ogg)です。
 現在は録音機能はありませんが、将来は追加する可能性はあり
 ます。
 作成にはボーランド株式会社のdelphi6 personalを使用させて
 もらいました。

※ 上記二つのページのもとになるページ:http://www12.plala.or.jp/mojo/Oko_dl.html

※ 「おこしやす」「Okoshiyasu2」製作者のホームページ
  ページタイトル:Mojo
  URL:http://www12.plala.or.jp/mojo/


このほかにも幾つかあります。次のページをごらんください。

ページタイトル:ITmedia Biz.ID:「テープ起こし」に特化した再生ソフト
URL:http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0608/07/news082.html


私自身が使用しているのは「Express Scribe」というソフトです。

紹介文のページタイトル:「Express Scribe」 DSS Playerの紹介
URL:http://www1.odn.ne.jp/pc_foot/ex-sc.html


3-2 フットスイッチ

フットスイッチについても、非常にすぐれたウェブページがありますので、そちらをごらんください。
このページを発見したとき、私は感心してしまいました。

ページタイトル:「PC フットスイッチ for テープ起こし ← 高知より」
URL:http://www1.odn.ne.jp/pc_foot/


※ 「Express Scribe」をダウンロードするときの注意点
「Express Scribe」はフリーソフトですが、有料のオプションもあります。
フリーソフトだけ欲しい人は、ダウンロードのオプションを選ぶ下のような画面でチェックを全部外してからダウンロードを完了してください。
具体的には、一番上にチェックが既に入っているので、これを外してから完了ボタンを押してください。
そうしないと、有料のオプションを選んだことになります。

 −オプションを選ぶ画面−

Express Dictate [Recommended]    ⇒ ここにチェックが入っているので、このチェックを外す。
TextTally Word Counter
DialDictate (Demo)
WEbDictate (Demo)



このソフトが非常にありがたいのは、フットスイッチが簡単に使えるようになっている点です。
wave や mp3 のほかの音声ファイルにもいろいろ対応しています。(ソニーやオリンパスの音声ファイルも普通に聞けます。)


このソフトは英語なので、少しとっつきにくいのですが、設定さえしてしまえば、あとは直感で使えます。
設定の仕方などの解説も上記ウェブページにありますので、参考にしてください。



上記ウェブページでフットスイッチの製作方法が紹介されていますが、はんだごてを使うのは結構大変です。

フットスイッチ製作は、はんだごてを使わなくてもできます。
要はゲームパッドのボタンを足で踏めるようにすればいいのです。

最も簡単な方法は「再生」を方向キーに設定することです。
方向キーなら何とか足で踏めますので、これでとりあえずフットスイッチの気分を味わえます。

ただし、方向キーをそのまま足で踏む場合、ほかの方向を押してしまいがちなので、動作が不安定になります。

そこで、方向キーが正しく作動する位置にボタンのような適当な突起物を瞬間接着剤でくっつけると、動作が安定します。
(踏んだとき足が痛くならないものを選んでください。)



「Express Scribe」の場合、ゲームパッドで使用可能なボタンは 1 〜 4 と四つの方向キーです。

ちょうつがいなどを使うと、1 〜 4 番のキーも足で踏めるようにできます。
これなら瞬間接着剤やセロテープでも製作可能です。

いろいろと工夫してみてください。



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