作品名 | 化石 |
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さくひんめい | かせき |
初出紙 | 朝日新聞[1] |
連載期間 | 1965年11月15日〜1966年12月31日[1] |
連載回数 | 409回[2] |
文庫/全集 | 巻 | 文庫本名/副題 |
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角川文庫 | - | 化石 |
井上靖小説全集 | 24 | 化石 |
井上靖全集 | 17 | 長篇10 |
おなまえ | 記事No. 日付 |
書き込みから |
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伊豆さん | [451] 2001/12/12 |
3日前の12月9日にケーブルテレビで幻と言われていた映画版「化石」が放送されていたのでビデオに録画しながら途中まで見ました。この映画はもとは1972年(昭和47年)の1月から3月までフジテレビの月9で放送されたテレビドラマをそのまま200分に編集して3年後の1975年(昭和50年)に劇場公開されたものでその年のキネマ旬報ベストテンの第4位にランクインした名作です。 自分の想像力が拙いので(笑)、映画(も途中ですが)はとても原作を読むヒントになりました。多才な井上先生のヨーロッパの風景描写が素晴らしく、特によく出てくるフランスやパリのガイドブックを買ってそれを片手に読もうかな?と考えていたぐらいだったので(笑)。灰色の冬のパリの映像がとても美しく主人公の一鬼太治平の心理と重なります。映画は思っていた以上に長期に渡る本格的なヨーロッパロケをしていてロダン美術館とかカテドラルとかパリ郊外の高速道路とか見応えたっぷりです。 原作と違って少し脚色されていて、映画では一鬼が対話する死の同伴者は喪服(和服の)を着た女性で、内容はあまり変わっていないと思うのですが言葉使いももちろん女性になっていて、マルセラン夫人を演じた岸恵子さん(「かあちゃん」「マリア」)が2役をされています。 |
三毛猫さん | [493] 2001/12/30 |
わたしはしばらく眺めていようと思ったのに読んじゃいました。 伊豆さんがテレビでご覧になったことが思い出されて、岸けいこさんこんな感じかな・・飛んでいく風景は・・などと行ったこともないのに、すっかり自分の中で景色まで出来上がってしまうほどでした。 1950年代頃のヨーロッパと日本を行ったり来たりの極個人的なストーリーの中で、時おり見せる時代小説っぽい感覚にくすりとしました。 歴史物を思い出すな・・と。 ドラマ化されるには、もってこいのお話だったと思いましたよ。 相変わらず感じる「ユーモアのセンスの良さ」好きです。 |
伊豆さん | [780] 2002/09/07 |
映画「化石」の紹介をします。 左が登場人物、右が演じた男優・女優です。
※岸恵子さんは1人2役をされています。2人はそれぞれ全くの別人。「喪服の女」は原作の一鬼太治平の‘死の同伴者’の脚色。 原作とは違い女性の言葉遣いになっていますがセリフの内容は原作の‘(一鬼の)死の同伴者’とほぼ同じです。ちなみに喪服は和服です。髪型もマルセラン夫人とは全く違って、ちゃんと和服に合った髪型です。 |
映画の題名 | 化石 |
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制作 | 東宝 |
監督 | 小林正樹 |
封切年月 | 1975年10月 |
主演俳優 | 佐分利信、岸恵子 |
[1] 井上靖ノート
[2] 旭川市・井上靖記念館ホームページ