掲示板ログ 2002年9月


[778] 777 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2002/09/03(Tue) 02:23
夏休みも終わり、浜松に帰ってきました。
う〜ん、結局新しい作品はほとんど読めませんでしたね、残念!

>スモールパインさん
おっと、略歴は流用でしたか。
それでも、こうして書き込んで頂けるんですから、僕としては嬉しいです!
スモールパインが書かれている通り、この掲示板は井上靖に関する豊富な資料ですよね。
こうしてみんなで作り上げた参考文献、なかなかのものです。

>yakkoさん
掲示板のカウンター777ゲット、おめでとうございます!
きっと、いいことがありますよ♪
『続しろばんば』ですよね。
単行本で確認しようと古書店を探したのが見付からず、はっきりしたことは言えませんが、多分、後編のことだと思います。
まさか『夏草冬濤』のことではないでしょう(笑)

いや〜、それにしても暑いですね。
一体、いつになったら秋の涼しさが訪れるのでしょうか?
早く涼しい夜になって、読書の秋を楽しみたいですね。

[779] それは、今気がつきました。 投稿者:yakko 投稿日:2002/09/03(Tue) 20:04
 777とは、こんないい番号ゲットしていたのですね。管理人さま、お帰りなさい。楽しい夏休みでしたか。私は、うまくいけば来週夏休みがとれそうです。念願の「風と雲と砦」が手元にあるんです。夏休みの一気読みの楽しみにしてるんですよ。

 もうひとつ、ずっと読みたかった「姥捨」を読みました。「孔子」から読んだので、文章が若々しいですね。文中にありました福岡の舞台が、私が一昨年まで勤務していた辺りでしたので、それも意外に思いながら、興味深く読んでいました。あの辺りも移り変わりが激しく、今ではボタ山もなかなか見ることができません。先生には珍しい北九州の風景の描写に、あの乾ききった炭鉱町が久々に浮かびました。たくさんの先生の著作。・・・思いもよらない場所も舞台にしていたのですね。

 管理人さま、「続しろばんば」の見解ありがとうございました。私も「しろばんば」後編だと思います。ちょっと「しろばんば」発表経緯を調べてみます。
 

[780] 井上靖原作の映画化キャスト紹介ー「化石」ー 投稿者:伊豆 投稿日:2002/09/07(Sat) 05:03
お久しぶりです。
ころすけさんが前に「映画で原作の登場人物を誰が演じているのか気になります」と書かれていたので今回は映画「化石」の紹介をします。
左が登場人物、右が演じた男優・女優です。


        映画「化石」キャスト
 

  一鬼太治平 ・・・・・・・・・ 佐分利 信


  一鬼の長女・朱子 ・・・・・・ 小川真由美
  一鬼の次女・清子 ・・・・・・ 栗原小巻
  船津 ・・・・・・・・・・・・ 井川比佐志
  岸昭彦 ・・・・・・・・・・・ 山本圭
  岸の妻 ・・・・・・・・・・・ 佐藤オリエ
  一鬼の義母 ・・・・・・・・・ 杉村春子
  矢吹辰平 ・・・・・・・・・・ 宇野重吉
  一鬼の弟・泰助 ・・・・・・・ 中谷一郎
  木原 ・・・・・・・・・・・・ 神山繁
  坂上 ・・・・・・・・・・・・ 滝田裕介
  須波耕太 ・・・・・・・・・・ 宮口精二
  <ナレーター> ・・・・・・・ 加藤剛
  

  マルセラン夫人/喪服の女 ・・ 岸 恵子


 
 ※岸恵子さんは1人2役をされています。2人はそれぞれ全くの別人。「喪服の女」は原作の一鬼太治平の‘死の同伴者’の脚色。
  原作とは違い女性の言葉遣いになっていますがセリフの内容は原作の‘(一鬼の)死の同伴者’とほぼ同じです。ちなみに喪服は和服です。髪型もマルセラン夫人とは全く違って、ちゃんと和服に合った髪型です。

[781] 化石 投稿者:yakko 投稿日:2002/09/07(Sat) 22:04
 伊豆さん、「化石」は世田谷文学館のライブラリーにあったような。いろいろと情報ありがとうございました。「化石」の中のあの人が、映画では女性になっているのですね。今日、ビデオショップで「猟銃」を見つけてきました。ゆっくり見てみます。

[782] yakkoさんへ 投稿者:伊豆 投稿日:2002/09/07(Sat) 23:09
yakkoさん、早速返信ありがとうございます。
「世田谷文学館のライブラリー」っていくつか井上靖原作の映画やドラマも見られるんですか?

「猟銃」のビデオありましたか!自分のことのようにうれしいです(笑)。
「猟銃」は井上靖作品のクラシック映画(「おろしや国粋夢たん」は新しい)の中では数少ない見られ易い作品だと思います。
なぜなら「男はつらいよシリーズ」などと同じくSHV(松竹ホームビデオ)からビデオが発売されているからです。
他の映画化作品も同じ松竹作品があるのでビデオがもっと出れば、と思うのですがなかなかビデオ化されないのが現状です(涙)。

映画「猟銃」楽しんで下さい。また感想聞かせて下さい。

[783] エッセイ全集購入してしまいました 投稿者:スモールパイン 投稿日:2002/09/08(Sun) 00:05
こんにちはスモールパンです。ここ1週間は氏の娘さんと息子さんのエッセイ本を読んでいます。というのも最近氏の人物像や人となりに興味が湧いてきちゃって、その方面の文献等をせっせと集めておりまして、その余波で学研のエッセイ全集全巻購入してしまいました(あまり関係がないんですけど)。ま、余談がありまして当初は新潮社の井上靖全集全冊集めたろと意気込みましたが、その巨額さに手が出ず(なぜかそのときの気分で第28巻だけ試しに購入)、その後いろいろ探してみてエッセイ全集を安価に手に入れたという次第ですが、はたして新潮社の全集全冊所持している方いらっしゃるんでしょうか?あの厚みで29冊だとかなりの威容になりますけど。
>伊豆さま
始めまして伊豆さま。よく過去ログ拝見しているので「あ、あの伊豆さんが復活した」です。伊豆さまさしずめ靖映画局局長といった感じで、その情報力に感嘆するんでありますが、ひとつ質問してもよろしいですか。伊豆さまは日本映画好きがこうじて井上ファンになったのか、それとも井上ファンがこうじて氏の作品映画に突入したんでしょうか?といいますのも最近作品の状況やら時代背景を知るにはなるたけ昔に作られた資料がいいのかなと思いまして、それなら映画を見るのも手だなと考えてたんですよ(恥ずかしい話ですが「敦煌」しか見たことがありませんで)。どうなんでしょう(笑)。
>yakkoさま
早速会員になっちゃったんですか、恐るべし!あの収蔵目録のファイル見たんですね、すごい数の文献がリストに合ったので僕もびっくりしました。あのライブラリーにあった新潮社全集の別巻の情報は随分役立っています。それと大天井の件ですが、やっぱり第一印象で「おあまい」ですかね。だって、大天井の字が目に映ると自動的に「おあまい」ですから(笑)、これは皆さんも同じではないかと思いますが、これだけ読み仮名候補があると一度投票やってみたら面白そうですけども、そうすると3部作専門の野良犬少年さんのサイト(たまに拝見してますが、あの管理人さんすごいですねぇー)のほうが趣旨に合っているかとも思うんですが、その辺yakkoさまどうなんでしょう?
最後にyakkoさま世田谷在住なら世田谷ネタを1つ。羽根木公園内に「日月庵」という茶室があるんですが氏が命名したそうです。これは世田谷区が貸出している公共施設みたいですが私はまだ見ていません。

[784] 猟銃と化石 投稿者:yakko 投稿日:2002/09/08(Sun) 23:05
伊豆さま
「化石」の映画ですが、世田谷文学館のビデオライブラリーの目録にあったように記憶しています。確か井上作品は1作か2作入っていて、それが「化石」だったような。また行きますので、しっかり調べてきます。世田谷文学館は入館料が300円くらいで、いろいろ戦前からのビデオが揃っていて、感激ですよ。エノケンシリーズや社長シリーズ、時代劇も数々ありまして、これから時間があるときに行こうかなと考えています。ビデオのみならず、井上先生が書かれたものは殆ど揃っているようです。
 ところで、「猟銃」は昨日「明日借りよう」と思ってチェックだけしていたんです。それで、今日行きましたら貸し出し中になっていました。駄目ですねー、ある時に即借りないと・・・
 今、井上作品を映画化するならどういうキャスティングがいいのでしょうね。個人的には三部作はもちろんですが、「氷壁」をもう一度リメイクでやりたい気がします。「戦国無頼」も作りたいです。

スモールパインさま
 そうですか、エッセイ全集買ってしまったんですね。うらやましいです。私も、あのエッセイ全集は喉から手が出るほど欲しいのです。神田のよく行く本屋さんでも置いてありましたし。でも、この狭い我が家には置く場所がなく、諦めてます。近くの図書館に置いてありますから、読みたいときに行くことにしましょう。
 いろいろと、井上先生の作品やご家族のエッセイ等、読まれているようですね。頭が下がります。私は念願の「風と雲と砦」を借りることができましたので、今はこの作品に没頭しています。
 それで「大天井」論争ですが、そうですね。三部作チームで統計をとってもいいかも。でも、提案はスモールパインさまの方からしてみては?何故なら、今、新たな部員を募集しているから。
 ところで、うちのtsutayaで「猟銃」借りて行ったの、スモールパインさまではないでしょうね。もしや、とにらんでいるところです。

[785] へへ、ちょっと自慢 投稿者:mori_suguru 投稿日:2002/09/09(Mon) 21:16
先日、機械的に値付けをする某古書店の廉価棚で、旺文社文庫の『滝へ降りる道』を発見、即購入。所収作品は「ある兵隊の死」「雷雨』『勝負』『楕円形の月』『氷の下』『滝へ降りる道』『晩夏』『投網』『黙契』『颱風見舞』『神かくし』。ほとんどが、少年譚で、晩夏の気配のはなし。なかなかよかった。それにしても、絶版文庫を100円で売るんだもんな。ま、いいんだけど。
昨年は、お茶の水の古書店の文庫棚で中公文庫版『北の海』も入手。
一覧表を見たら、おや、ばり蟹さん未入手じゃないの。ちょっとうれしい。
(一部、野良犬少年掲示板と同一文面であること御寛恕願います)




[786] あぁ、羨ましい 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2002/09/11(Wed) 02:32
最近、ちょっと落ち着いてきました。
久し振りに更新出来ましたよ、ほんのちょこっとですけど(笑)

>伊豆さん
お久し振りです、いつも映画情報ではお世話になってます。
映画化された井上作品は結構あるのに、なかなかビデオにはなっていないのですね。
せめて、テレビで放映して欲しいですよね。
うちの近所には井上作品のビデオが揃っているところがないので、こういう時は東京暮らしの人が羨ましいです。

>スモールパインさん
なんと、エッセイ全集を買われたのですね。
う〜ん、羨ましい。
いや、それより先におめでとうございます!でしたね、ついつい(笑)
今はこうして文庫を集めておりますが、やはり全集は欲しいですよね。
いつかは新潮社の全集も手に入れますよ!
いや、いつになるかは皆目見当もつきませんけど…。

>yakkoさん
着々と映像化された作品を見ていますね。
書き込みを読んでいると、世田谷文学館は素晴らしい場所のようで、近くにお住まいのyakkoさんが羨ましいです!
『大天井』投票、面白そうですね、野良犬少年さんに期待かな(笑)

>mori_suguruさん
いや〜、自慢されちゃいましたね、最近は新しい文庫がさっぱり手に入らないので、羨ましですよ。
って、なんか今回は羨んでばっかりですね(笑)
絶版文庫が100円てのは、確かに安すぎるんじゃ?って思う反面嬉しくもありますね。
本当は、絶版になっていない文庫ばかりだと一番嬉しいですけど。


[787] 山の天気は・・・ 投稿者:yakko 投稿日:2002/09/12(Thu) 17:48
 長野に行ってきましたけど、山が全然姿を見せてくれなくて。もう、「氷壁」の世界にとっぷりと漬かりたかったんですけど。残念な話がもうひとつ。「帝国ホテル」とは全然方向が違っていたので、カクテル「氷壁」にはお目にかかれませんでした。
 次は徳沢小屋宿泊を狙いますか?

 ところで、「風と雲と砦」はおもしろいですね。安良里さまもひめも大好きです。男性では誰かな。まだちょっと甲乙つけがたいです。

[788] 9月11日にあたって 投稿者:mori_suguru 投稿日:2002/09/12(Thu) 21:15
われは知る、テロリストの
かなしき心を_
言葉とおこなひとを分かちがたき
ただひとつの心を、
奪われたる言葉のかはりに
おこなひをもて語らむとする心を、
われとわがからだを敵に擲げつくる心を_
しかして、そは真面目にして熱心なる人の常に有つかなしみなり
(以下略)

石川啄木の「ココアのひと匙」という詩です。
幸徳秋水や安重根を念頭においているといわれています。
9月11日。なぜ、テロリストはあのような「おこなひ」をしたのか。
「テロの根絶」のためにも、この詩の語るところを考えたいものです。
(複数の掲示板に同一文面で投稿をしております。ご容赦ください)


[789] 無題 投稿者:アーリー 投稿日:2002/09/12(Thu) 21:54
 今晩は、始めまして、mori_suguruさん。 私も9.11を忘れることの出来ない出来事です。 ジョン・レノンの「ハッピー・クリスマス」「イマジン」の曲を思い思い浮かべながら、昨日の特番を見ていました。 国家があり、テロリストがある。正義があり、悪がある。すべての国、言葉、宗教、人種が1つになることは、難しい。 それぞれを理解するすべを持たなければならないと思うのですが! 
 平和ぼけの日本人にカッを!
 我々日本にも、テロの脅威があるということを、忘れてはいけない。
 我々日本人が、テロリストになるということがないように願う。
   私の主義、主張は終わります。
 

[790] ラッキーでした 投稿者:バニー 投稿日:2002/09/13(Fri) 01:34
皆さん、今晩は。
先日、オーストラリアにある日本の古本屋で
下記の文庫本を入手でき喜んでいます。
「月の光」「こんどは俺の番だ」「波濤」「風濤」
「真田軍記」「風と雲と砦」「春の風・通夜の客」
「河岸に立ちて」「私の西域紀行」
yakkoさんが面白いと書かれていた「風と雲と砦」を
楽しみにしています。





[791] オーストラリアですか、すっごいね。 投稿者:三毛猫 投稿日:2002/09/13(Fri) 11:33
お久しぶりです。パソコンが壊れていたりしたけど、また毎日みせてもらっています。
>バニーさん、見つけたときの嬉しさは格別ですね。よかったね。

アーリーさんの書き込み、miri−suguriさんの書き込みを読ませてもらって、戦いの無い世界を願うばかりです。どんな国の歴史の中にも闘いの繰り返しがありますが、この平和の中に生まれて育ってきた私には、やっとこの頃、宗教や国家、指導者に翻弄される人々の姿が現実として見えてきました。その地を愛し祖を敬う気持ちの強さも。でも戦うことは、やめなくてはいけません。一度生まれたからには、人として生きなくては悲しすぎますよね。
たまたま先生の『西域物語』を読んでいました。今は緊張しきっている地を廻る先生の若い頃の写真もかなり載っていて、9/11の悲しい記念日
と合い間ってしまっておりました。先生の本からいただく歴史のロマンはなんなのだろう・・。ロマンを感じていいのだろうか、、なんて、それこそ平和にボケた三毛猫の思いです。

>元気印のyakkoさん、びゅんびゅんと飛び回っていらっしゃいますね。山の天気はごきげんななめだったのね。ざんねん。私はわさびアイスクリームとわさびカステラを思い出しました。もう、何年も前(^^)。


[792] 三毛猫さぁん!!! 投稿者:yakko 投稿日:2002/09/13(Fri) 13:18
 久しぶりです。またここでお会いできて嬉しい限りです。いきなりのご登場で、飛び上がってしまいました。これからもよろしくお願いします。ADSL接続で私のパソコン環境も格段と進歩しました。うるさいと思われながらも、これからもお邪魔します。

 バニーさま、はじめまして。「風と雲と砦」おもしろいですよ。でも、私が日本中(といっても都内、神奈川、長野、静岡、鹿児島県内および京都府内)で探して、なかった「風と雲と砦」がオーストラリアで見つかるとは。でも「風と雲と砦」以外にもさまざまな掘り出し物を見つけましたね。誰か好きな方が一挙に売り払ったのでしょうか。「戦国無頼」もそうでしたが、「風と雲と砦」のスピード感と爽快さが気持ちいいです。バニーさま、読んだら感想を教えてくださいね。人それぞれ感じ方は違うと思いますし、バニーさまが何を感じたか教えてもらいたいです。私は、爽快なスピードの中に、戦国時代の「生きる」というものを一番強く感じました。命の強さと、もろさの中でエネルギーが、伝わってくるようでした。

 moriさま、アーリーさま。私もあの日のことを思い出していました。バーミアンの石仏が爆破されて、驚きと怒りをかみしめていたところに、あの事件でした。確かに、全ての人種や言葉、宗教そして国をひとつにすることは難しいでしょう。そして価値観はひとつではなく、国によって「絶対正しい道」は違います。それぞれの国や考えを知り、理解していくことが第一歩かと。
 先生がよく歩かれた道。アフガン侵攻のときも、先生はどう感じられたのでしょうか。昨年、平山先生の最新作「三聖人」を見たとき、この事態を井上先生がご存命なら・・・と考えてしまいました。アフガンの駐留はいつまで続くのでしょうか。いつになったらあの地は自立できるのでしょうか。そして、テロはいつやむのでしょうかね。他国に追随しているだけではなく、日本独自でなにか貢献できるものがあれば、と考えています。

[793] ?相談したかもね! 投稿者:三毛猫 投稿日:2002/09/13(Fri) 23:19
>yakkoさあ〜ん、わたしのところも昨日からADSLっていうのになったんです。娘が自力でノートを買ったので、この機会にとADSLにしたんです。よくわからないけど、快適です。
うるさくないぞー、お寺の「いくこ」に負けないお嬢を連想してます!
先生の戦国物に出てくる、ものすごく鼻っ柱の強い娘の感じもするぞ。
戦国物の男達も女たちも魅了的ですよね。でも私は『風と雲と砦』持ってません。読んでいません。いつかゲット、と思っています。それではまた。

[794] いえいえ、三毛猫さま 投稿者:yakko 投稿日:2002/09/13(Fri) 23:58
 郁子さんもいいですね、ひめもかわいかったぁ。(風と雲と砦の可愛いひめ)でも、私は自分では洪作くんの従姉の蘭ちゃんだと思っているの。あっ、管理人さまに叩かれる音が。
 でも、ADSLは快適でしょ?サクッサクッとページが進む音が快感ですよね。やっぱり、私たち相談してた?うーん、関係ないけどさっきまで食べていた焼肉がおなかに重い・・・

[795] お尻よ、スマン 投稿者:湖の子 投稿日:2002/09/14(Sat) 02:06
皆様、お久し振りです。お元気そうで何よりですね。ここのところ、井上作品から離れておりましたもので、ご無沙汰しております。先日、「揺れる耳飾」「幼き日のこと・青春放浪」を入手いたしまして、復活する事ができました。

青春18きっぷの有効期限ぎりぎりになって、山口に1泊旅行に行ってきました。片道、姫路から約6時間!!お尻ヒリヒリの首コキコキでしたが、残暑の陽を白く照り返す山を縫ったり、それを抜けたと思えば、瀬戸内の小島群を望む浜を走ったり、そんな事を繰り返しつつ西へ西へと運ばれていく旅は格別なものでした。「揺れる耳飾」はそんな旅の途中、山口の一都市で手に入れることができました。これからこの本を見る度に、あの名も知らぬ島や山の事を思い出すでしょうし、黄昏の中、改札口で私を迎えてくれた叔父の事も思い出すでしょうね。旅の思い出を仕舞う箱として、タイムカプセルを得たような、そんな嬉しさと愛着を感じております。

テロの事は、西域から取材した作品を多く遺されている井上先生の作品を扱っていらっしゃるこちらの掲示板とは無関係ではありませんね。
先生ご自身も応召された経験をもっていらっしゃることで、我々とはまた違ったご意見を持っていらっしゃるかもしれませんね。
惹かれあった男女に愛情の誓いが必要ないように、我々人類にも平和への誓いが必要ない事が、本来、あるべき姿なのでしょうね。誓いを必要とする我々には、本当の平和は、恐ろしく程遠いものなのかもしれませんね。それ可能にするのは、我々を内から律する、道徳律だけなのでしょう。殆ど無宗教国になってしまったこの日本で、無意味な犯罪が増えつつあるのは、道徳が薄れてきている為、また、情報の氾濫によって、各個人が、独自の道徳をもっている為でしょうね。おおまかな法律は、日本人が古来からもっている道徳に基づいて成立している為に、現在、独自の道徳を持っている人には、法を犯す事は悪い事と感じる事ができないのでしょうね。

ん!?復帰早々、長々と書いてしまいました。以後慎みますので、皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。


[796] ご無沙汰しています。 投稿者:yakko 投稿日:2002/09/15(Sun) 00:30
 湖の子さま、元気でしたか。管理人さまがご実家に帰られたお話で、思い出していました。でも、昨日の三毛猫さまと今日の湖の子さまの登場、って、もしかして二人で相談してましたか?
 ところで、「揺れる耳飾り」を片手に素敵な旅をしていらっしゃったんですね。姫路から先の山陽本線は、快速もあまり見かけないし(っていうか、ありましたっけ?)大変な旅だったのではないでしょうか。私も学生の頃、萩から尾道、広島を抜けながら名古屋まで各駅停車で旅をしたことがあります。瀬戸内の海は明るかったです。思い起こせば、旅の記憶の中で今でも鮮やかなひとつです。名古屋、姫路間は快速がビュンビュン走っていますので、よく各駅で行きましたけど。
 私の好きそうな旅でしたので、ついつい旅話を語ってしまいました。「揺れる耳飾り」は、私は結構義妹のひさこちゃんが好きでした。どうも、井上先生の書かれるちょっと小悪魔っぽい女性に私は惹かれる傾向があります。小悪魔のような女性や、わがままで元気な女性って、たまに先生の作品に登場しますよね。後期の作品は娯楽物があまりないせいか、そういう女性の登場がパタッとなくなってしまうのが残念ですけど。ひさこちゃんのこれでもか、というほどの手口はたまに度が過ぎていることもありますけど、ラストを読むと全てがいじらしく許してしまいますよね。やっぱり井上作品には、故意の悪人は出て来ないのでしょう。

[797] 1週間ぶりのお久しぶりです 投稿者:スモールパイン 投稿日:2002/09/15(Sun) 01:01
こんにちはスモールパインです。1週間ぶりに覗いてみると沢山の投稿があってビックリしました。
>三毛猫さま、湖の子さま、アーリーさま
みなさん始めまして、最近このHPにお邪魔している者です、以後よろしくお願いします。小生もADSL環境にしてからはインターネットの使い方が随分変わりました、この快適さは病みつきになりますがくれぐれもネット中毒にご注意を。

話が変わりますが最近氏の生い立ちや人物像に関心があり、その中で「琵琶湖周辺の作品が多いのはナゼ?」とフト思いました。恐らく「比良のシャクナゲ」から始まるこの琵琶湖の流れは氏の人生とどうつながっているんでしょうかね。フト思いましたふと。

[798] 無題 投稿者:アーリー 投稿日:2002/09/15(Sun) 22:35
皆さま、こんばんは、「満ちてくる潮」をやっと、読み終えたところです。 皆様は良い恋をしていらしゃいますか。 私は、まったくといってだめなのですが、本という恋人が入るおかげで、いろんな女の人の心理を教えていただいています。 色んな恋,形があるのだと。
 多分、自分では出来ない行為を、本で仮想体験出来るので、うれしくもあり、複雑ものですね。 確かに、結婚(まだですけどね。トホホ)していても、良い男、良い女がてで来ることもあると思いますね。 不倫したくても出来る人,出来ない人が居るように(心の中で一人思うことも)! ストーカーではありませんよ(この行為は男、女でも許すことの出来ないこと)!自然と男女が想いをよせることは、どうしようもない出来事ではないでしょうか? ただし、不倫を肯定はしませんが、もし彼女がその行為をするのであれば、多分,私に魅力がなくなったのだと思わなければならないのてでしょう。(その結論になるまでは、時間が過かかるでしょうが!)
早く、良い彼女でみっけょうと。



[799] がんばって 投稿者:yakko 投稿日:2002/09/15(Sun) 23:24
 アーリーさま、早くいい彼女見つけてください。薩摩隼人のアーリーさまには、やっぱり「霧島」とかを奥ゆかしく注いでくれる方がいいのかしら。
 「満ちてくる潮」は非常に倫理的な作品ですよね。不倫に「罪」の意識をしっかり抱かせています。新聞小説だからでしょうか。見事なほど、強い理性で抑えているからこそ悲劇へと進んで行ったのでしょう。目覚めたあとのドラマが、また気になります。ヒタヒタと潮が足元に満ちて来る想いって、あんなときに感じるのでしょうか。
 不倫って、「絶対に一生ない」とは言い切れないものかもしれません。「絶対しない」とは誓っているものの、その道を進む進まないは別にして、結婚した後に心動かされる人はもしかしたら出現してしまうかもしれませんし。・・・ってこんなこと言っているから私も嫁に行かないのかなぁ。結婚する前に誰かに心を動かせ、と言われそう。

 スモールパインさま。琵琶湖って、琵琶湖については管理人さまおよび湖の子さまに、ご教示いただくしかないでしょう。
 「比良のシャクナゲ」を詩にも小説にも書いている井上先生にとって、特別な場所なのでしょう。そこからいろいろな舞台に発展していますし。でも、一市民の私にとっても琵琶湖って気持ちを寄せてしまう場所です。不思議な場所ですよね。落ち着くし、目を一目向けたら、離すことができないし。ミシガン号に乗ったことがないのが残念です。

[800] 琵琶湖、不倫。 投稿者:三毛猫 投稿日:2002/09/16(Mon) 18:11
みなさま、こんにちは。こちら千葉は今日も雨です。
スモールパインさま、琵琶湖ってyakkoさまがおっしゃるように惹きつけられる何かをもっているように私にも思えます。古代からの日本の民の魂や国の興亡をたくさん見つめ、深い湖底にそれらをしまいこんでいるのかな、などと思います。歴史のあるところにはそれなりの複雑な精神の重みを持ちつつ生きて死んでいった人たちが多いと思うのです。そのような思いを琵琶湖はたたえているのでは、などと思います。興っては滅びてまたおきあがる、そんな人間の強さと人間の不思議に先生は非常な関心をお持ちになったのではないでしょうか。わたしよく思うことに、歴史がなく季候に恵まれたこの地は、暮らすにはとてもいいところですが、精神的にはとても脆い人ができあがっているように思います。風土に根付く力強い精神、とでもいうのかな、そうういうものから無縁で育っていくことが、ちょっと怖いような。人々のパワーに断然の違いを感じますもの。
不倫・・結婚していても心惹かれる人には出会うと思いますよ(^^)
出会わなかったら随分つまらない毎日でしょう?私は心の不倫ならokと思っていますが、これもだめかな。パートナーに魅力が無くなったからではなくて、パートナーを愛しつつ(これはときめきの愛でなくてネ)ときめきも感じつつの日々を過ごせたらいいでしょう?だから心の不倫で終わらせるべきだとおもうのです。
>アーリーさま、本で仮想体験というの、とてもわかります。仮想体験の快感が素晴らしいから読書から離れられないのかもしれないですね。それと作者の気持ちを自分のものにできる幸福感、これも仮想世界で遊ぶことかもしれませんね。

「いつまでも、嫁に行かんのか、yakkoさま」洪作の口真似(^^)。
湖の子さま、窮屈な座席で青春してたんですね。長い脚のもつれはほどけましたか。


[801] 無題 投稿者:アーリー 投稿日:2002/09/16(Mon) 19:19
 こんばんは、九州も1日中雨ですよ。
 三毛猫さん、始めまして。 不倫=肉体関係と仮想不倫とがあると思うのですが? 皆さんも、アイドルや俳優、女優を好きになるということは、必ず1度ならずともあるでしょう。 心の中での仮想的な不倫は多いにやっても構わないと思います。 肉体関係=失楽園までして、その男性、女性に突き進ませるエネルギーはどこにあるのでしょうか?
 好きということで、そこまで大きなエネルギーを使う必要があるのでしょうか? 人生には色んな出会いがあります、一生の内に良き伴侶を見つけることは,前途多難なのでしょうかね!



[802] えっ!! 投稿者:yakko 投稿日:2002/09/16(Mon) 20:14
アーリーさまって、現役九州人だったんですか。てっきり地元が九州だと思ってました。
 今日は日本中、雨のようですね。フフッ・・でも今日、「ある偽作家の生涯」が手に入りましたので、私には楽しい雨の休日です。
 三毛猫さま。わたしの洪作くんになりかわってのセリフ、ありがとうございました。でも、とっさに洪作くんのおじいさんに怒られたのかと、思いました。応酬のセリフは、「おじいさんの鼻は、どうしていつも赤いの?」まで用意していたのですが。

 三毛猫さまの琵琶湖論、大変、興味深く読ませていただきました。なるほど、そういう琵琶湖の見方もあるのですね。言われてみると、琵琶湖を通る時って、私は必然的に安土の景色を目にするのですが、同じ想いを安土のあたりの緑濃い景色に同じ想いを抱いてました。

 結婚しても、やはり心惹かれる人って出会いますよね。その先に進む、進まないはあるでしょうが。私も、進めないだろうなぁ。・・・でも先は分からないけど、あくまでも三毛猫さまと同じで心の不倫で終わらせておくべきだと考えているわけです。それでも、なにがあるか分かりませんが。アーリーさまの仰るエネルギー、というかその突き進ませる力って何でしょうか。私的には、進んでしまったらもう終わりでしょう。多分、「満ちて来る潮」になってしまうかも。

 

[803] 湖西路へおいでませ。 投稿者:湖の子 投稿日:2002/09/18(Wed) 06:44
yakko様、萩〜名古屋とはやりましたねぇ。北の海も瀬戸内も太平洋も御覧になったわけですか、こんなに日本は広かったのか!って感じですね。両親の実家が島根なもので、やはりあの辺りの入組んだ海岸にも懐かしみがあります。いいですなぁ、引っ越そうかなぁ。広島、山口、島根で私を使ってやろう、と仰る方、是非、ご連絡を!25歳、ぴちぴち働きますよ!って、いらっしゃらないでしょうが。
「揺れる耳飾」のひさ子嬢、実際に周りにいるとかなり迷惑でしょうが、精神性の強い井上作品をドラマチックにするのには、不可欠ですね。しかし、あの純粋で激しいものには、憧れるものがありますね。

スモールパイン様、琵琶湖は小説の舞台としては、最適ですね。あの辺り、特に清栄した湖西路の持つ雰囲気というのは、詩的と申しますか、精神性の強い井上作品とは似ているように思います。新幹線の車窓から湖西の青い風景を望むと、いつも雨過天青と例えられる青磁の肌を思い出します。
最近、手に入れました「幼き日のこと・青春放浪」では、京都、大阪の生活はなじめなかった、とあるのですが、あの辺りは別だったのかもしれませんね。

アーリー様、はじめまして。琵琶湖のお話と、恋愛のお話がミックスされて語られているのは、どこかユニークですね。
私も独身で、不倫についてこれまで考えたことも無かったのですが、恋愛は毎日しているだろうと思います。偶然、エレベーターに乗り合わせた人に惹かれるぐらいに。その時、恋愛は始まり、どちらかが先に目的の階で降りてしまって、恋愛は終わる。片想いですが。これは一生続くものなのでしょうね。結婚してからも。別になにも期待しないけれども妙にきらきらした存在、もう風景になってしまっている「遠い海」って、やはりありますね。

三毛猫様、ご無沙汰しておりました。確かに歴史の重さと申しますか、あそこに行くと古代の人々の生活を想ってしまいますね。渡来人たちが若狭に流れ着き、南へ下って志賀の辺りを開き、西から来た安積族が安曇の辺りを拠点に、何日も湖上を漂いながら漁をする、そんな光景が瞼に浮かびます。これから山が燃えはじめる季節。あの辺りは見ものでしょうね。

[804] いいですね、湖西路 投稿者:yakko 投稿日:2002/09/20(Fri) 09:16
 湖の子さま、ご両親は島根ですか。以前、出張で何度か行きましたが、いいところですね。やはり海側なのでしょうか。大体、私は真冬に行くことが多いですが、どこまでも透き通っていた水の美しさを思い出します。

 「揺れる耳飾り」のひさこちゃんが、実際にいたらかなり迷惑、という下りには笑ってしまいました。確かにそうかもしれませんね。結構、好きなタイプなのですが、遠くから見守っているのが一番かも。

 さて、今日から実家に帰ります。家でゆっくり井上先生の短編を中心に読んできます。これから秋に移り行く湖西路はいいでしょうね。もう少し時間があれば、琵琶湖を見に行きたかったです。今年に入ってからは車窓だけだから、そろそろ歩きに行きたいな。

 

[805] 無題 投稿者:アーリー 投稿日:2002/09/20(Fri) 19:02
 今晩は、yakkoさん! 色んな町に行けていいですね。 私も自由に飛び廻りたいものです。 実家に帰ってゆっくりして、リフレッシュしてくださいね! 私は仕事に勤しまねば。

[806] 西へ西へと逃避行 投稿者:湖の子 投稿日:2002/09/21(Sat) 14:44
yakko様、いいですね、帰省ですか。それに比べてあっしは、寄生なもので。
井上作品の良いところのひとつは、いくら読んでも読みきれぬほどの作品があることですね。yakko様も相当お読みになって来られたでしょうが、まだまだ未知のストーリーがあるという事は、ファンにとっては幸せな事ですね。

島根にご出張といいますと、松江か出雲の方でしょうか?実家のある所は、もっともっと西の温泉町です。それにかなり海側!窓から浜がすぐそこに見えます。渚を枕とは言えませんが、海風が寝顔を撫でていくようなのんびりしたところです。
そこにもやきものがありましてね、昔は”はんど”と呼ばれる大きな甕が特産品で、その港から全国に出荷されていたようです。

これから空が揺らめくほどに湖西の山々が燃えだすのでしょうね。楽浪の志賀、坂本の里坊、安曇、朽木谷、比良山系。いいでしょうなぁ。

あっしの休みは釣りときたもんだ。泣かせるねー!


[807] ただいま帰りました 投稿者:yakko 投稿日:2002/09/23(Mon) 16:38
 アーリーさま、帰って参りました。お仕事の方はバリバリと進みましたか?私は9月に入ってから、夏休みをとってばかりなので、明日から働けるかどうか心配です。リハビリのために、1週間ばかり休暇が欲しいのですが、そうもいきませんね。井上先生の作品によく「仕事!仕事!」とありますので、それを私も言い聞かせて頑張ります。

 湖の子さま、私の島根出張は仰るとおり松江界隈です。出張の夜が楽しみで、同僚と普通の居酒屋さんで、とびあがるほど美味しいお魚を食べてました。でも、もう部署も変わって当分行くことがないでしょう。残念。海風が寝顔を撫でていくなんて、うらやましいですね。松江よりもっと西になると浜田とか益田の方になるのでしょうか。長門の海も綺麗でしたので、あちらのほうになると、本当に綺麗でしょうね。

 実家で井上先生の「その人の名は言えない」と「青衣の人」それと「通夜の客」を読んでました。「通夜の客」はやりきれなさがありましたが、情景の描き方が美しく、一枚の絵のように思えました。でも、あのような想いを抱きながら一緒に過ごしていくことは私には耐えられそうもありません。20代の女性で、あの分別がつけられるものなのでしょうか。見返りを求めない無償の愛情は、期限を設けないと確かにできないものかもしれないけど。

 「その人の名は言えない」は、軽妙なタッチと駆け引きで楽しく読みました。ネタバレになりますので、敢えてラストは書きませんが、「これだったのか」という感じです。でも、これが主題だとしても、何か割り切れなさを感じてしまいます。

 「青衣の人」は、湖の子さまと話ていた「揺れる耳飾り」を思い起こさせる内容でした。ひさこちゃんと似ている、れい子ちゃんが出てきますが(何故、井上作品にはれい子ちゃんが多いのでしょう?)強烈さはひさこちゃんに軍配をあげます。でも、これも楽しく読んだのですが、ラストが急に終わった気がしてならないのです。少し最後に物足りなさを感じました。

 と、勝手なことをいろいろ申しましたけど。今回、井上作品
読んで、反省することがひとつ。それは、ストーリーを追うことに一生懸命になって、すごい勢いで読んでしまうのです。すると、あの美しい描写を脳裏に浮かびきれないまま過ぎてしまって、これはよくないと反省しました。二度読んで、描写の美しさを再度味わうことにします。
 作品の中で、「湘南電車」ってよく出てきますが、今でいう踊り子号のことでしょうか。あとでネットで調べてみます。

[808] 琵琶湖初心者です 投稿者:スモールパイン 投稿日:2002/09/23(Mon) 23:07
みなさんこんにちは。みなさん琵琶湖のよさを述べられておりますが、小生、琵琶湖は未領域です。小学生の頃は関西に住んでおりまして京都・奈良には訪れたことはありますのに琵琶湖はまだなのです。で、井上氏の作品を読むようになって否応ナシに気になるようになりました。決定打は「四角な船」なのですがどうしようもなく訪れたくなる旅情が溢れるのが理由ですね。という訳で琵琶湖談話に話が咲くのを見て行ってみようかな、なんて思いました。

[809] 熱さ寒さも彼岸まで、ですなぁ 投稿者:湖の子 投稿日:2002/09/24(Tue) 01:39
yakko様、戻られましたか、それじゃ、連休も終わりですね。
魚は新鮮で美味いですね!猫が少し残しておけと鳴きませんでしたか。私の時は聞こえましたよ。「北の海?」の遠山のような鳴声が。
それにしても浜田、益田とは驚きました。よく、ご存知ですね。実家は浜田より少し東の温泉津という、その名の通りひっそりとした温泉町です。ほんとにひっそりしておりまして、一昔前の温泉街といった感じです。そんなところですので、湯治客には好評なようですね。うーむ、ものはいいようですかな。
長門は参りました事がありませんが、きっといいところなんでしょうね。確か金子みすずの故郷でしたね。仙崎でしたか。なんだか出島のような岸壁の。

やはり「揺れる耳飾」のひさ子嬢が横綱でしたか。初めてあれを読んだ時、氏の作品としては、めずらしく、人の嫌な部分をこれでもか、というほど登場させていましたので、少なからずショックを受けました。しかし、読後感は爽やか、という、あれは氏一流のものなのでしょうね。

スモールパイン様、確かに滋賀と申しますと、近畿の観光地では、京都・奈良の影に隠れているようでありますね。野菜の選別機みたいに観光客を選り分けて、京都駅でドアが開けば、勝手に降りてしまう。ちょっと寄ってみようかな、なんて。降りたら最後、一日中、埃っぽい町を動き回る事になるんですね。
「四角な船」行方不明なんですが、私も大好きです。白木綿花に 波立ち渡る、でしたか、なるほど、さざなみの志賀なんですね。湖面だけは昔と変わらないのは、嬉しい限りですね。いつかご旅行のお話をお聞かせくださいね。


[810] 月の光り 投稿者:yakko 投稿日:2002/09/24(Tue) 20:42
 湖の子さま、猫の声を聞く暇もなく無心に食べてました。いつも松江のおいしそうな居酒屋を探して入るのですが、何故か同じところに入ってしまいます。ご実家は温泉津なのですね。なにか書き込みを読んでいると、行きたくなってしまうような風情がありますね。鳴き砂も近くなのでしょうか。
 滋賀の話も盛り上がってますね。私は、子供の頃から石山に行く機会が多く、今でも石山が好きです。石山といえば名月の地。いつかは石山で満月を見たいと思いながら、未だその機会を得ません。

 井上先生が、エッセイの中でご子息を戦争で亡くされた方が自分の横を息子さんが歩いていて、それだけでこの子が確かに自分の子である、と強く感じたことに深い感慨を持って書かれていますね。手元にございませんので要約で申し訳ありませんが。スモールパインさま、手元のエッセイ全集を開いて確認して下さい。
 先日、名月の日には曇ってましたがその前日、母と二人で月の光りを浴びていました。そのとき、その感慨はこういうときに持つものだなあ、と深く感じました。横にいた母は確かに私の母で、私はその人の子供でした。男性は父としても子としても、またその気持ちは特別なのでしょう。

 石山のみでなく、滋賀の琵琶湖も私の心をとらえて離しません。車窓でも、いつも伸び上がって見てしまいます。管理人さまは湖西線が一番いいと仰ってますが、残念ながら北陸線しか乗る機会がなくって。北陸線から若狭に廻るのが私の学生時代の夏の旅でした。そこでよく拉致の注意を受けたのですが、今回は思いもしない悲しい結末で、言葉も出ないです。なんとか早く本当の解決と正常なる国同士の結びつきができるといいですね。

 いろいろ書いてしまいました。実は、読書の秋といって職場のおじさまからビジネス小説をたくさんいただきました。井上先生のなめらかで美しい文章を読みつけているせいか、ゴツゴツして脳みそで消化できません。ちょっとおいしいものを読みすぎたかしら。

[811] 流沙下巻 投稿者:Sa 投稿日:2002/09/25(Wed) 14:59
流沙の上巻を古本屋で購入し,大変感動したのですが,下巻がどの本屋
にも見当たらず,注文しても在庫がないといわれてしまいました.
神田の古本屋で探してもなく,とても困っています.どなたか心当たりのある方いらっしゃいませんでしょうか.

[812] Saさま 投稿者:yakko 投稿日:2002/09/25(Wed) 22:25
 はじめまして。流砂はいいですよね、私も感動しました。情景の美しさと、不確かな愛の行く末にワクワクしたものです。

 本当は自分でアクセスしてから申し上げるべきなのでしょうが、ここでも紹介されている「高原書店」さんの検索を一度されてはいかがでしょうか。古本の在庫がかなりあるようです。yahooで「高原書店」と検索すればアクセスできますよ。神田で私も先生の作品をいろいろ探しましたが、「流砂」は見なかった気がします。
 あと、私は「流砂」の上下巻とも図書館で読みましたので、もしかしたら、お近くの図書館にあるかもしれませんね。
 井上靖小説全集には入ってませんが、最近の井上靖全集の方に収められている可能性がありますので、購入とは別に図書館で検索をかけられるのも一つの手だと思います。

[813] 石山 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2002/09/26(Thu) 02:13
三毛猫さん、湖の子さん、お久し振りです!
最近お名前を拝見せずに寂しいと思っていたので、嬉しいです♪

yakkoさん、石山ですか!
僕も石山は大好きですよ、高校時代は石山寺に花見に行ったりもしてました。
電車に乗って見る琵琶湖は湖西線が一番ですが、南湖を眺めるには石山(の伽藍山の上から)が一番だと思ってます。
なんて、ちょっと石山びいきかな?

まぁ、南湖の付近は開発されていて、井上靖の小説の舞台になっていた頃とはだいぶ変わっていそうですが…。
当時を偲ぶなら、やはり湖北の方が良いのかな?

[814] 流砂 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2002/09/26(Thu) 02:24
>Saさん
流砂も少し前までは売っていたのに、いつの間にか絶版状態になってしまったんですね…。
単行本でしたら、今月の2日に神田に行った時は見掛けましたが、まだ残っていないでしょうか。

新潮社の全集ですと、21巻に収録されています。
yakkoさんも書かれていますが、図書館で読むというのも手だと思いますよ。

『流砂』は、ラストに向かっていくあたりなんかは特に素晴らしかったですね。
僕の好きなシーンの一つです。

[815] ありがとうございます 投稿者:Sa 投稿日:2002/09/26(Thu) 14:25
yakko様,ばりばり蟹座様まことにありがとうございます.
高原書店に検索をかけてみたところ,残念ながら上巻のみしかありませんでした.しかし,こんな風に古本が購入できるんですね.それだけでも大きな収穫でした.ありがとうございます.
神田に単行本はあたのですね.文庫しかチェックしていませんでした.
残念.神田からは程遠いところに家があるので,次は図書館で検索してみようかと思います.

流沙は異国の情景や芸術品を見る感性が美しく,そして鋭く描かれていて大変感動しました.私の好きな場面に登場するパリのロダン美術館にある「パンセ」を見に行きたくなりました.
下巻を読むのを楽しみにしています.

[816] 高原書店にありますよ 投稿者:ふみぱぱ 投稿日:2002/09/26(Thu) 15:01
 みなさん,お久しぶりです.
井上靖の沼津中学の大先輩の芹沢光治良に最近はまっています.
(これも井上靖を読み出した影響です).

> 高原書店に検索をかけてみたところ,残念ながら上巻のみしかありませんでした.

 高原書店は「スーパー源氏」に自社のHPとは別に在庫を載せています.
 検索したら,『流沙』の文庫が上・下別で何冊かあります.
(高原書店は何冊でも送料300円ですので,他の本もまとめて頼むと良いですよ).

 自分は『白い風赤い雲』を探しています.
なかなかネットの古書店でもありません.



 

[817] 重ね重ねありがとうございます 投稿者:Sa 投稿日:2002/09/26(Thu) 17:15
ふみばば様ありがとうございます.
早速流沙下巻注文いたしました.一冊だけではもったいないので
氷壁もあわせて注文いたしました.しばらくこれで楽しめそうです.

[818] 皆様さすがにお早いですなぁ 投稿者:湖の子 投稿日:2002/09/27(Fri) 02:09
Sa様、下巻、ご注文されたようでなによりですね。遅れ馳せながら、私もスーパー源氏と高原書店を挙げさせて戴こうと思っておりました。しかし、あれって、私だけかもしれませんが、品切れになってる事が多いように思いますね。この間、4冊連続で品切れでした。

ばりばり蟹座様、ご無沙汰しておりました。
石山ですか。湖南の辺りはよく存じておりません。しかし、石山寺は花の寺、という事は、なんとなく聞いた事があります。管理人様が御覧になった桜並木は、壮観だったのでしょうね。今はどんな花が咲いているのでしょう。きっと秋の花らしく、大きく、小さく、清楚な姿で、足元に咲いているのでしょうね。

yakko様、鳴き砂は車で30分ほど東へ行ったところ、琴ヶ浜にあります。そこに面して親戚がありまして、今年の夏、酒を喰らって、夕涼みに、あの駄々広い浜を踵で砂を鳴かせながら、ゆらゆら歩いたのを思い出しました。思いがけないところで、あの浜の名前を目にして驚きました。そして、有難いですね。便利な言葉で郷愁というんでしょうか。
親子のお話、とても共感できます。去年の冬、親父の実家で、二人で鍋を炊き、寒いので酒をさ湯のようにすすり、そのせいで二人同時に用を足したくなり、家の前の畑の植込みで、二人並んでそれから開放されていた時、その植込みの梢の間から、寒天に少し斜めになったオリオン座が見えました。ただそれだけです。ですが、少し大仰にいえば、それは、親子である事を確認する、植込みのみ立会いのもと行われた儀式のようであったと感じました。この寒天を忘れまいとも。親子が、今まさに水入らずであると感じる時、その様に感じるのかもしれませんね。


[819] ゲット、おめでとうございます 投稿者:yakko 投稿日:2002/09/27(Fri) 21:16
 Saさま、よかったですね。やっぱり上巻だけ持っているのも寂しいものですし。しかし、ふみパパさまも湖の子さまも、高原書店だけではなく、もっと詳しい情報を持っていて、さすがですね。

 湖の子さまの親子のお話、井上先生にも負けない美しい情景で、しみじみと読んでしまいました。琴ケ浜の情景もよかったです。読んでいると、とてもいいお酒の飲み方をされているようですね。一度ご相伴したくなるような描写ではないですか。

 管理人さま久しぶりです。やっぱり湖西線がお勧めみたいですね。石山は私は本当に大好きなところなのですが、管理人さまに言われるまで石山から見る琵琶湖は知りませんでした。花もきれいそうだし、のどかな春の石山に行きたいものです。
 「星と祭」に惹かれて湖北に行ってから、まもなく一年。年の瀬で吹雪だったのもあって、歩き足りない思いが残ってます。いつかブラリと琵琶湖を廻ってみたいですね。お土産に糸切り餅を買わないと。
 と、管理人さま。やっぱり管理人さまがこられるとビシリとしまりますよ。忙しいでしょうけど、見回りに来てください。

[820] 八重垣 投稿者:湖の子 投稿日:2002/09/29(Sun) 22:06
yakko様、私の観たあの寒天を美しいと仰って戴いて、ほんとに嬉しいです。「しろばんば」の最後のくだりの”侘しい”のように、私もようやくにして美しいものを美しいものとして受け取るだけの年齢になったのでしょうかね。洪作に遅れること10年余にして。遅いなぁ。
しかしながら、ああいった時は、やりきれない気持ちから逃れようとしている時でして、それが、夕涼みにいったり、他の思考へいったりしている訳なんです。とても、いい酒といえるようなものではありません(笑。思い返してみて、いい酒を飲んだな、と思う時は、その後、どこをほっつき歩いても楽しかった!と思いますね。