作品名 | 淀どの日記 |
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さくひんめい | よどどのにっき |
初出誌 | 別冊文藝春秋[1] |
連載期間 | 1955年8月47号〜1960年3月71号[1] |
連載回数 | 25回[1] |
文庫/全集 | 巻 | 文庫本名/副題 |
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角川文庫 | - | 淀どの日記 |
井上靖小説全集 | 14 | 淀どの日記・風と雲と砦 |
井上靖全集 | 10 | 長篇3 |
おなまえ | 記事No. 日付 |
書き込みから |
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風さん | [684] 2002/05/26 |
ほとんどが茶々の視点で描かれるので本能寺も、利休の死も、秀吉の朝鮮出兵も、関ヶ原の戦況も情報として茶々の耳に入ってくるように読む方の耳にも入ってくるという按配です。 読んでいる間、彼女の身辺に寄り添っている感じがします。 クライマックスの、大阪城本丸に火の手が迫ってきた時は何だかこっちまで熱くなってきたし(笑) 歴史的事件が淡々と書き進められていくように京極嵩次、蒲生氏郷へのほのかな恋情、秀吉への愛憎等々茶々の心の動きも静かに微妙に描写されていきますが時に「女」の、「母」のエゴイズムも容赦なく摘出され生臭くて少し怖いところもありました。 が、醍醐の花見で、大勢の侍女に囲まれた幼い秀頼が「母」の姿を見つけて満開の桜の下を駆けてくる、その瞬間を「幸福」と感じ、また、その「幸福」はなにものかに壊されるに違いないと予感する淀殿の哀れは読後、しばらく残りそうです。 |
アーリーさん | [685] 2002/05/27 |
私も「淀どの日記」(角川書店)を読みましたが、淀どのの視点にたってた、展開になっています。この本で3姉妹、誰が人生幸せで合ったのでしょうか? 3人3様の人生それぞれの運命を背負って、生き抜く難しさを我々に教えてくれてるのではないでしょうか! |
[1] 井上靖ノート