掲示板ログ 2002年5月


[660] 無題 投稿者:ころすけ 投稿日:2002/05/05(Sun) 08:21
井上先生のエッセイ集なるものがあるんですね。読んでみたいです。
yakkoさんは伊豆へ行っているそうですが、東と西どっちの海岸でしょうか?「あした来る人」ににしかいがんがで的て久しぶりに行ってみたくなりました。それにしても「かじか踊り」とはどんななんでしょうか。

[661] 無題 投稿者: 投稿日:2002/05/06(Mon) 00:45
井上靖ファンにとっては
すごく嬉しいホームページですね!!

去年二度ほど天城湯ヶ島には伺いました。
道ですれ違った小学生が見ず知らずの私に
「こんにちは!」と声をかけてくれたのには驚きました。
なんだか「洪作」君に出会ったような気がして(笑)

>ころすけさん
学習研究社から「井上靖エッセイ全集」が出ているようですね。
古本でよく見かけますが、全10巻!ということで
欲しいけど私は二の足を踏んでます(**

>yakkoさん
絶版品切れ本を探すのは
苦しい中にも楽しみもありますね。
見事に、出会えた時の喜びが思いやられて(笑)
ちなみに今、私の捜索中は
「春の海図」
「座席は一つあいている」(ほんとにあるのか??)です。

>アーリーさん
司馬遼太郎の「関ヶ原」で家康のやりかたにイライラした私は
「城塞」の淀君の政策にもむかつきました。
「淀どの日記」、未読ですが
果たして如何に、主人公たるべく
魅力的な女性に描かれているか、興味あるところなので
この機会に私も読んでみようと思います。


[662] 無題 投稿者:ころすけ 投稿日:2002/05/06(Mon) 02:40
風さんエッセイ情報ありがとうございます。コメントからかなり詳しそうな印象を受けました。お勧めの作品などご指導お願いします。
最近まとめて井上作品を読んでるせいか、他の作家の文体に違和感を感じてますます井上作品の深みにはまってます。「竜馬が行く」全巻買っちゃったけどなかなか読む気がしません。
最近誤字が多いので気をつけます。

[663] 無題 投稿者:アーリー 投稿日:2002/05/06(Mon) 23:20
こんばんわ、皆さん! 風さん、私も司馬さんの文章にはとっきにくい言い回しをしていることが多く、読みづらいと思いました。 私としては陳舜臣さんや松本清張さんなどが読みづらいものと思っています。(ただし、歴史もののみを考え) 読みやすい観点とすれば黒岩重吾さんや池波正太郎さんなどが上げられるのでは? いろんな作家の本を読んで、自分にあった歴史小説を見っけたらよろしいのでは! いろんな価値のある言葉、言動を詳細に教えくれる本を横道に反れながらでも読んで行きましょう。

[664] 伊豆から帰って来ました 投稿者:yakko 投稿日:2002/05/07(Tue) 12:43
風さん、はじめまして。捜索の状況はいかがでしょうか。本当に探している時は、探検家の様に探すのですが、なかなか見つからないものですね。それが諦めた頃にひょっこり出て来るのが私の常です。

井上靖エッセイ全集は、ありがたいことに近くの図書館で全巻揃っていますので、せっせと読んでいます。小説以外で先生の書かれたものがほとんど網羅されているので、(しかも新聞記事も含めて)一冊読み終わると先生の話をすぐ傍で伺っているみたいな気分になります。若い先生、円熟された先生・・・といろんな先生がそこにいるような。

それで井上先生が以前「更級日記」の現代語訳をしていたのは勘違いではないか、と思っていた私でしたが、確かに訳していた記述を見つけて新たに捜索活動に踏み切る決意をしています。エッセイ全集第六巻の「天風浪浪」には先生の「更級日記」に寄せる思いがありまして、私と全く違う解釈があったり、先生の菅原孝標女像とかなかなか面白かったですよ。ころすけさんも、井上靖エッセイ全集を是非是非見つけてね。

風さん、湯ケ島に昨年は二度もいったのですか?羨ましい。私もまた「落合楼」に泊まって楽しい湯ケ島に行きたいです。宿のみなさんにもいっぱい話をしてもらったり、おばあちゃんと立ち話したり、と私も湯ケ島での思い出はいっぱいです。
でも、井上先生が三部作でいろいろ書いてくださったおかげで、修善寺からバスに乗った瞬間から、自分の田舎に帰る気分になってしまいました。門の原の近くになるとおばさんが出て来ないか、みたくなるし、湯ケ島の辻々が懐かしい想いでいっぱいです。
ところで、まだ湯ケ島方面のバスは勝手に好きなところから乗って、勝手に降りてました?

今回は、西伊豆ではなく下田から蓮台寺を抜けたところにある「観音温泉」に行ってました。いいお湯でよかったですよ。お風呂に入った後、風を受けたりしながら「遠い海」を読んでました。私の「遠い海」は、とか考えたりもして。トロトロで柔らかすぎるお湯でしたので、家のお湯が痛いくらい。女性の皆様、是非お奨めですよ。男性の皆様には、そこのお水を飲めば、どれだけ夜お酒を飲んでも二日酔い知らず、とお奨めしておきましょう。・・・話題がずれましたね。すいません。




[665] いろいろ 投稿者: 投稿日:2002/05/08(Wed) 01:44
>ころすけさん
ほぼ毎日何かを観ている映画好きなので
ふだんはその関係のHPに出入りしています。
そんな活字離れ著しい私が
ころすけさんに「お勧めの作品」など、とんでもない。
こちらの方からお願いします。

ところで「深みにはまって」いる、ころすけさん、
もしかして活字中毒になられているのでは?
一日何かを読まなければ
目の前がイライラしてくる症状とか(笑)

>アーリーさん
「淀どの日記」、第1章だけ読みました。
まだ話の、とば口についたばかりで
信長、いまだ健在、盛んに気焔をはいていますw
傑作の証拠でしょうか、早くもこの時点で
何だか読み終わるのがもったいない気がして、、、
わざとゆ〜っくり読むつもりでいます。

>yakkoさん
ほんと、湯ヶ島は「自分の田舎に帰る気分」にさせられますね!
「門の原の近くになるとおばさんが」気になりますね(笑)
「湯ヶ島の辻々」は当然昔と大違いなのでしょうが
微かに懐かしいものがのこっています。特に
土蔵はもうないけど、あそこに立つと
「しろばんば」に描かれたような「孫」と「祖母」の生活が
確かにかつてここに在ったのだ、と偲ばれて
過去と現在が錯綜して、実に不思議な気分にさせられます。

宿は、最初は「白壁荘」さん、二度目は「落合楼」さんのお世話
になりました。
う〜む、どちらも甲乙付けがたい結構な露天風呂でありました!

ある地点から先は降りる場所を気軽に運転手までどうぞ!
というバスのシステムは確かあったような気がします。
これ、便利ですよね。利用しなかったけど。
ご存知とは思いますが、「天城湯ヶ島町」HP充実していて
掲示板にカキコすれば、懇切丁寧に疑問に答えてもらえまよね。
また伊豆へ行く機会があれば、バスの件も含めて
ここで便利情報を仕入れて行こうと思います。



[666] 調子 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2002/05/08(Wed) 03:07
>風さん
はじめまして、いらっしゃいませ!
去年だけで2回も湯ヶ島にいているなんて、羨ましいです。
これからも、よろしくお願いしますね!

>yakkoさん
伊豆に行ってきたのですね。
僕もGW中に行きたかったのですが、結局は近場しか行けませんでした。
と言うわけで、静岡県は大東町にある文学碑を見に行ってきました。

みなさん、お久し振りです。
なんだか、うまくネットに繋がらなくて、サイトの更新が出来ません(涙)
せっかく、ころすけさんに表紙画像を送って頂いたのに、反映できなくて申し訳ないです…。

[667] 始めまして 投稿者:ふみぱぱ 投稿日:2002/05/09(Thu) 18:45
始めまして.ふみぱぱと申します(婆じゃなくてPAPA)です.
中年のサラリーマンです.

就職して三島,それから今は沼津に住んでいますが,井上靖は自伝的小説しか読んでいませんでした.
最近ふとしたことで興味を持ち,本を探したら,文庫も品切ればかり.
文化勲章受賞の大作家の本がこんな状況で良いのでしょうか.
しかたなくネットで探しています.
同じように沼津ゆかりの芹沢光治良にも手を出しています.
全集も考えましたが,当時も今もちょっと小遣いでは手が出ませんでした.

こんなHPがあるのにびっくりです.
しかも若い人が作っているのにまた驚き.

また,たびたび寄らせていただきますので,よろしくお願いします.

[668] いらっしゃいませ 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2002/05/10(Fri) 00:52
ふみぱぱさん、初めまして!
三島に沼津と言えば、井上靖とは縁がある土地にお住まいですね。
本当に、文庫は品切れもそうですが絶版になる一方で、悲しい限りです。
お互い、すこしずつ収集していきましょうね。
それでは、これからも、よろしくお願いしますね!



[669] だいぶ久しぶりです 投稿者:ユミ 投稿日:2002/05/10(Fri) 23:19
こんばんは。こちらはいつ来ても活気があっていいですね。最終更新日が何年も前、なんていうページを見るとなんだか淋しくなってしまいますが、こちらではそんな思いをする心配すらありません。

井上先生とその作品の力もさることながら、やっぱり管理人様の努力抜きにはこんなに充実したサイトにはなりませんよね! 
というのも、最近友達がホームページを作っているのですが、本当に真面目にやってるのかしらと思うほど作業が進まないのです。
でも、実際横で見ているとすごく大変そうだったので、思わず「管理人様感謝!」と思ったのでした。

最近『ある落日』という作品を読みました。現物を見るまでタイトルも知らなかったのに、何となく買ってしまいました。現代小説です。読み終えてみて、何となく引っかかるというか、納得いかないというか、そんな気持でした。
井上作品を読んでこんな風に感じたのは初めてだったので、自分でも意外でした。お読みになった方がいらしたら、感想を知りたいです。

そして皆さんに質問ですが、現代小説の中でのおすすめは何でしょうか? 私は歴史小説から入ったので、ほとんど現代物は読んでいないんです。『氷壁』にはガーンとなるくらい感動したので、あの衝撃をぜひもう一度味わいたいと思います。

[670] 無題 投稿者:ころすけ 投稿日:2002/05/11(Sat) 11:58
ふみパパさん、僕は清水町出身なんでお聞きしたいんですけど、沼津の図書館は利用してますか?yakkoさんなどは図書館も利用しているようです。井上作品が充実しているようだったら今度帰郷した際行って見たいです。
ユミさん、僕が読んだ限りでは、個人的に「星と祭」が好きです。また、恋愛ものでは「あした来る人」、読後の爽やかさ(?)では「傾ける海」もよかったです。また、違った楽しみ方としてたとえば「満ちてくる潮」、「魔の季節」、「憂愁平野」のように似たような登場人物、関係の設定の作品で異なった恋愛観、展開を読み比べてみたり、いつもどこかで必ず顔を出す、自然を使った巧みな心理描写や紀伊半島、静岡県、琵琶湖などのおなじみのキーワードなどを見つけたりすると、一作品では見えない別の楽しみ方もあります。
みなさんの「現代物」のおすすめもきいてみたいです。

[671] ありがとうございます 投稿者:ユミ 投稿日:2002/05/11(Sat) 20:49
ころすけさん、さっそくのお返事ありがとうございました。
「星と祭り」は、ちょうど今書店に取り寄せを頼んでいるんです。到着が楽しみになりました。

私は好きな作家の本はできるだけ手元に置いておきたいので、安い文庫本を探すことが多いのですが、ふみぱぱさん(はじめまして)のおっしゃるとおり、文庫は次々に絶版になってしまっていて、購入できる本がすごく限られてきていて…。悲しいのと同時に、なんだかあせってしまいます。そうなるとやっぱり味方になるのは図書館ですね。
私事ですが、今教習所に通っています。免許を取ったら、少し遠い大きな図書館で全集を借りてきて読もうともくろんでおります。

[672] 返事が遅くなりました 投稿者:ふみぱぱ 投稿日:2002/05/15(Wed) 12:37
> ふみパパさん、僕は清水町出身なんでお聞きしたいんですけど、沼津の図書館は利用してますか?yakkoさんなどは図書館も利用しているようです。井上作品が充実しているようだったら今度帰郷した際行って見たいです。

すいません.返事が遅れてしまいました.
清水町とはご近所ですね.
ローカルな話題で恐縮ですが,沼津市立図書館には郷土ゆかりの作家コーナー(芹沢光治良や大岡信他)があったりして,井上靖の本も充実しています.是非一度はご覧になって下さい.
ただし,このコーナーの本は貸し出し不可のものが多いようです.
新潮社の全集,岩波の歴史小説,短篇,歴史紀行全集,学研の自伝的小説,エッセイ全集すべて揃っています(これらは貸し出し可です).
また,この場にふさわしくない話題かもしれませんが,井上靖が奥さん以外に愛したことのある女性(うーん.表現が難しい)の本が,これでもかと10冊ほどあります.誰かの何らかの意図を感じてしまいます.


[673] ユミさんへ 投稿者:ふみぱぱ 投稿日:2002/05/15(Wed) 12:42
> 私は好きな作家の本はできるだけ手元に置いておきたいので、安い文庫本を探すことが多いのですが、ふみぱぱさん(はじめまして)のおっしゃるとおり、文庫は次々に絶版になってしまっていて、購入できる本がすごく限られてきていて…。悲しいのと同時に、なんだかあせってしまいます。

ユミさん,始めまして.
私も基本的には文庫を買うほうですが,ネットの古書店で学研の「井上靖エッセイ全集(全10巻)」と「井上靖自伝的小説全集(全5巻)」が手ごろな価格で出ていましたので買ってしまいました.
そのため,置き場所にちょっと苦労しています.
(新潮社の全集を買えれば良いのですが).
文庫もネットで探せば少しは見つかりますよ.


[674] 復活 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2002/05/16(Thu) 03:58
やっと問題が解決しました。
なんだか、トップページが無くなったりしていたようで、ご迷惑をおかけしました。
今回の更新で、ころすけさんから貸して頂いて表紙の画像もアップできました。
どうも、ありがとうございました!

[675] 無題 投稿者:ころすけ 投稿日:2002/05/16(Thu) 20:10
ふみパパさん、有難うございました。そんなにそろってるなんて知りませんでした。帰郷の際行ってみます。

[676] 行って来ましたよ 投稿者:yakko 投稿日:2002/05/19(Sun) 12:28
 昨日、楽しみにしていた国立劇場の「天平の甍」に行って来ました♪
当初あの作品をどう展開するのか、興味津々でプログラムを見たら、出国から唐招提寺建立まで、とあるので三時間で出来るのかと大きな?だったのですが、うまくまとまっていたと思います。難しいテーマだと思うのですが、入りやすい舞台でした。
 それにしても、中村梅雀さんはうまかった!そんなに栄叡は好きじゃなかったのに。業行は立派すぎたような気がします。
でも、作中の人達が歩き回るのを見るのは楽しいですね。原作から脚色されて、個人的には「んー?」というところもありましたが、舞台としては完成されたものだと思います。思わず奈良旅行を思い立ったくらいですから。
 舞台美術も井上先生の世界を表したかのようでした。淡い色彩が美しく、大きな月も出ていましたし。当日券も出ているみたいですので、お近くの方、時間がありましたら一度足を運んでみてはいかがですか。遠くにお住まいの方へ速報。
 来年2月8日から26日まで、大阪国立文楽劇場で公演。同じく来年の6月から7月まで全国巡演。その後、12月に名古屋中日劇場で公演が予定されているそうです。
 ところでこう、日中の古における人と人の結びつきや情熱、戦後の文化交流を考えると、先頃の事件は残念ですね。ここは政治サイトではないので私見は控えますが、日本と中国が共に歩んでいける未来を私は願いたいものです。東山画伯の描かれた唐招提寺の襖絵を見た時も、そう思ったのですが、今回「天平の甍」を見た後、普照達留学僧や鑑真和上のことを思うと、ちょっと想いが深まってしまいました。

以上、報告。

 ふみパパさん、はじめまして。沼津情報ありがとうございます。ちょっと沼津図書館に行かないといけませんね。近々、日帰りで行って来ようかと計画してます。で、夜はお寿司でも食べて帰ろうかな。図書館の場所も調べましたし、いつか沼津図書館で怪しく井上先生の本を読んでいるのを見かけたら、声かけて下さいね。そして、お寿司をごちそうして下さい。

 昨日、帰りに神保町で井上先生の本を探していたら、井上靖自伝的小説全巻が揃って二万でした。全巻だからお手頃なんでしょうけど、置く場所が・・・で諦めました。四角な船とか読みたい本がたくさんありまして、お財布と相談です。やっぱり管理人さまが言うように、全集購入かなあ。広いところに引っ越さないと。

 

[677] 暑かったり寒かったり 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2002/05/21(Tue) 02:10
最近は、日ごとに気温の上下が激しくて困ったものですね。
何やらインフルエンザも流行っているようで、みなさんも気を付けて下さいね。

>ユミさん
どうも、お久し振りです。
細かい更新で最終更新日を稼ぎつつ(笑)、日夜…もとい月単位で頑張っている管理人です♪
残念ながら、『ある落日』は読んでいません。う〜ん、気になりますね。

それでは、遅くなってしまいましたが、現代小説の中でお薦めの作品です。
いつも『遠い海』なかりなので、今回は違う作品を。まぁ、僕の好みで会話が好きな作品ばかりになってしまいますが。
長編小説では、文春文庫『流砂』や『崖』が好きです。
あと、最近は短編小説ばかりを読んでいるのですが、集英社文庫の『火の燃える海』に収録されている作品は、お気に入りが多いですね。
ただ、どれも衝撃的というわけではないので、そう言う意味では新潮文庫の『夜の声 』や『四角な船 』がお薦めかも知れません。

>ふみぱぱさん
やはり沼津は井上靖に縁の地だけあって、図書館にある井上靖関連の本も充実しているんですね。
そういえば、文学碑の数も湯ヶ島についで二番目に多かったりします。
僕も文庫本を中心に、というより、文庫本限定!と銘打っている以上は、何としても前文庫を揃えたいのですが、それも、どんどん難しい状況になっていきますね。
それでも、今はネットで手に入れられるので、まだ助かりますが。

全集は資料として別巻だけ持っているのですが、やっぱりいずれは全巻揃えたいですよね。
ただ、この大きさの本があと28巻もあるとなると、やはり置き場所に困ってしまいそうです。

>yakkoさん
お、舞台版『天平の甍』を見てこられたのですね。
出国から唐招提寺建立までじゃ、ほとんど全編なのに、それを三時間で表現しているなんて、確かに気になりますよね。
あの作品を舞台で完全に再現するのは無理(というより、舞台でやるからには、舞台ならではの演出で再現してもらった方が嬉しいですね)だと思いますが、yakkoさんの感想を拝見していると、期待出来そう。
全国巡演の際には、浜松にも来て欲しいです。まぁ、名古屋公演もあるなら、いざという時はそちらでも見れますし。楽しみです。

そうか、沼津図書館で怪しく井上靖の本を読んでいる人に声を掛けると、お寿司が食べられるかぁ。
これはもう、図書館で張っていないといけませんね(え?逆ですか?まぁ、いいじゃないですか♪)

[678] yakkoさんへ 投稿者:ふみぱぱ 投稿日:2002/05/22(Wed) 12:16
 yakkoさん,始めまして.

 沼津は井上靖に縁の深いところです.
是非,遊びに来て下さい.

 沼津市立図書館の郷土ゆかりの作家コーナーで,井上靖の本を熱心に読んでいる美人を見かけたら声をかけさせていただきます.
 沼津はお寿司だけでなく,干物もおいしいところです(干物なら売るほどありますよ).

[679] こんにちは。 投稿者:三毛猫 投稿日:2002/05/24(Fri) 10:02
yakkoさん、国立劇場の「天平の甍」行ってきたんだね。良かったようでなによりだわ、と思いながら読ませてもらいました。わたしの読んだ、もう古ぼけてしまった文庫から、それを舞台にするなんてとても想像が出来なくて、案内のホームページなどみてみました。役者さんのお顔や役柄・・などなどながめているうちに、舞台の井上靖の世界が現れてきそうな感じがもてて、行ってみたい気持ちになったりしてましたが、国立劇場は後2日で終わってしまうんですよね。思った時パッと行動しないとだめだわね。わたしはきっと舞台の色味に一番の興味を抱きそうです。物語を思っても井上先生の世界を思っても色がどのようにそれを表しているのかな・・って思う。yakkoさん、「大きな月」は渡海にも僧達の気持ちにもぴったり沿っていそうですね。

ユミさん。
免許は取れましたか〜?わたしももう少し時間が出来たら車で遠くの図書館へ行こう、ってよく思うんですよ。早く取れるといいですね。




[680] 久しぶりーっ 投稿者:yakko 投稿日:2002/05/25(Sat) 12:20
 三毛猫さま、ごぶさたしてます。お元気でしたか。そうそう、「天平の甍」行って来たんですよ。明日が楽日で、行けなかったのは残念でしたね。でも、来年地方を回るらしいですので、その時機会がありましたら、是非どうぞ。色味は淡かったですよ。

 ところで、誰に聞かれているわけでもないけど、私も現代小説のお気に入りを挙げてもいいですか。本当は「三部作」が私の核、と呼んでいるくらい「しろばんば三部作」好きなんですけど。
 「星と祭」の冴え渡った美しさが好きです。特にラスト辺りの唸るくらいの美しい情景が。(まだ読んでいない人のために、内容は秘密♪私は本当に唸ったくらい、すごい描写でした)ヒマラヤでの観月は、是非私もしたいです。
 それとくどいくらい書いてるのですが、「花壇」も好きです。井上先生の茶目っ気な部分がところどころ見えて、ラフな先生の息づかいが聞こえる様でした。勿論、くだけただけの作品ではなく、壮年期を終えて行こうとする人間をしっかり見据えた作品で、私がパワーを頂いているのは「花壇」です。
 「流砂」もいいですね。いろいろ考えさせられて。「遠い海」も下田でまったりしながら読みました。同感する部分もかなりある作品です。
読んで日が経ってますけど、未だに「遠い海」のことをふと考えてしま
います。
 私はまだまだ勉強中なので、これからもたくさん先生の作品を読んで行きたいですね。沼津で見かけたら、お寿司をおごるのは私ではないですよ、管理人さま!譲って、私も食べたいから生しらすと、生さくらえびはゴチすることにしても、代わりにうなぎ(蒸してない関西版で)をよろしくお願いします。
 ふみパパさん、天にも昇る心地のお言葉ありがとうございます♪♪ちなみに沼津の金目の干物は、私も母も大好きです。ホームページで見ましたが、沼津図書館は充実してますね。冗談抜きに、近々行かせてもらいます。

 今朝雑誌で内館牧子さんのエッセイを読んでいたらトルファン旅行の話で、井上靖先生の詩が紹介されてました。ついつい朝から西域に気分が飛んでしまった休日です。
 

[681] 星と祭、読みました 投稿者:ユミ 投稿日:2002/05/25(Sat) 22:26
皆さん返事ありがとうございます。ありがたく参考にさせていただきます。

星と祭は、長い通学時間を活用して読みました。主人公の架山がしきりに亡くした娘のみはると会話を交わしているのを読みながら、井上先生がおかのおばあさんが亡くなったあとに彼女と交わしたという会話と同じだあと思いました。

架山の場合、みはるとの会話が架山にとっていいことなのかよくないことなのかは判断しづらいところですが、幼いころ世話になった祖母と、自分が年齢を重ねてから話をしたという井上先生はうらやましいなあと思います。

「星と祭」の中で印象に残ったのは、クムジュンの小学校に行ったとき教室に入っていった架山に向けて、子供たちが手を合わせて挨拶をしたというくだりの「問題はその小さい目の黒さであった」という一文。そして、二人でいたときふいに歌いかけた架山に応じてシェルパのピンジョが「よく意味も判らぬ異国の歌を、楽しそうに歌」ったところでした。何か、突き刺されるような気がしました。

話は変わりまして、三毛猫さん、こんにちは。免許…まだなんですよ(笑)。何とか夏までには! 今は文春文庫の「地図にない島」を読んでいます。井上先生の本は、みんな装丁が綺麗なので嬉しいです。




[682] 無題 投稿者:ころすけ 投稿日:2002/05/26(Sun) 11:23
星と祭の会話の件ですが、僕も読んでていつまでも現実の世界から逃げて、(?)死んだ娘との会話を続ける架山に疑問を持ってたけれど、今では死んだ娘に対する心境の変化を文学という形式で表現するための表現法だったんじゃないかな、と思います。実際その問題が決着するのと共に会話もなくなったし。井上作品ではこの死者との会話を通してその人の中での、ある人や事柄に対する真実を追求する場面が多いようです。
ところでyakkoさん、そして隠れ沼津ファンの皆さん、大手町の交差点を越えたところにならんである鰻屋と天ぷら屋はどちらもお勧めです。
あと御成橋の先の橋の袂にある天丼だけ出す店や、沼津港湾なんかは遠方からの人にはいいと思います。洪作ツアーの際ぜひよってみてください。

[683] なるほど 投稿者:yakko 投稿日:2002/05/26(Sun) 14:44
 ころすけさん、井上先生の作品で多く見られる死者との会話は、そういう見方ができるのですね。そういうことも頭に入れて、読んでみたいと思います。
 また実際、先生はたくさんの死者の人達と会話をしていた気がします。イメージ的にいつもの籐椅子に腰掛けながら。
 沼津の情報ありがとうございました。いつも港か駅周辺にしか行きませんので、今度大手町まで行ってみます。そしてお土産は、当然沼津市役所裏のロールケーキですね。

 今日、やっと井上先生の「現代語訳 更級日記」を探し出しました。思い違いかと思ったのですが、やはり学研のエッセイ全集に入ってましたよ。井上先生の更級の世界、とっても楽しみです。

[684] 淀どの日記 投稿者: 投稿日:2002/05/26(Sun) 23:58
ばりばり蟹座さん、今晩は!

単行本で「淀どの日記」(文藝春秋)読み終わりました。
渦巻く火炎のみという、すさまじい表紙デザインですが(^^;
三度落城を経験する茶々の生涯を思えば
ぴったりのイメージなんでしょうね。

ほとんどが茶々の視点で描かれるので
本能寺も、利休の死も、秀吉の朝鮮出兵も、関ヶ原の戦況も
情報として茶々の耳に入ってくるように
読む方の耳にも入ってくるという按配です。
読んでいる間、彼女の身辺に寄り添っている感じがします。
クライマックスの、大阪城本丸に火の手が迫ってきた時は
何だかこっちまで熱くなってきたし(笑)

歴史的事件が淡々と書き進められていくように
京極嵩次、蒲生氏郷へのほのかな恋情、秀吉への愛憎等々
茶々の心の動きも静かに微妙に描写されていきますが
時に「女」の、「母」のエゴイズムも容赦なく摘出され
生臭くて少し怖いところもありました。
が、醍醐の花見で、大勢の侍女に囲まれた幼い秀頼が
「母」の姿を見つけて満開の桜の下を駆けてくる、
その瞬間を「幸福」と感じ、また、その「幸福」は
なにものかに壊されるに違いないと予感する淀殿の哀れは
読後、しばらく残りそうです。

ついでに余勢を駆って、永井路子の
お市の方を取り上げた「流星」
小督が主役の「乱紋」も読もうと思います。
講談社「再現 日本史」(織豊篇)も(^^





[685] 無題 投稿者:アーリー 投稿日:2002/05/27(Mon) 23:58
今晩は、風さん、私も「淀どの日記」(角川書店)を読みましたが、淀どのの視点にたってた、展開になっています。この本で3姉妹、誰が人生幸せで合ったのでしょうか? 3人3様の人生それぞれの運命を背負って、生き抜く難しさを我々に教えてくれてるのではないでしょうか!
 戦国の時代は、女性は利権の犠牲者であったことは、確かでした。
その中で、幸せとは何であったのでしょうね。苦しみの中で生きてきた
人々も多くいるはずです。 歴史上で伝わっていないことが、まだあるはず、多く人々によって、明かされていくことを期待したいです。
 苦しみの中で、宗教にすがった人々も居たでしょう。 

[686] 茶々 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2002/05/28(Tue) 22:29
風さん、こんばんは。
淀どの日記、読まれたのですね。
実は、僕はまだ読んでいませんが、風さんのお話を聞いていると、興味をかき立てられますね。
この前、『利家とまつ』で茶々が出てきたのを見て、「将来この子に、あんな運命が待っているとは…」とか思ってしまいました(笑)


[687] 『軽井沢文学サロン』 投稿者:横井丈時 投稿日:2002/05/30(Thu) 17:49
はじめて投稿いたたします。この度HP『軽井沢文学サロン』の井上靖コーナーに貴サイトをリンクさせて頂きましたのでご連絡いたします。
 また厚かましいお願いですが、井上靖作品に軽井沢が登場するものがあつたら連絡いただければ幸いです。

[688] 軽井沢 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2002/05/30(Thu) 20:49
リンクしてくれるサイトが一つ増えました♪
やっぱり、こうして、このページとリンクしてくれるサイトがあるというのは嬉ですね。

軽井沢が舞台の作品って、あったでしょうか?
『二つの挿話』に、一応は軽井沢が出てくるけど、作品の舞台とは違うような気もするし…。
どなたか、御存知の方、おられませんか?

[689] 無題 投稿者:ころすけ 投稿日:2002/05/31(Fri) 07:04
「憂愁平野」では軽井沢が結構重要な役割を果たしてます。

[690] 軽井沢 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2002/05/31(Fri) 13:31
ころすけさん、ありがとうございます!
なるほど、憂愁平野ですね。
チェックしてみます!